「禍」を使う言葉 それでは、「禍」を使う言葉を見ていきましょう。 「禍根」 「かこん」と読みます。 「わざわいが起こる原因」とか「わざわいのもと」といった意味です。 この言葉はよく使われますね。 「将来に禍根を残す」といった形で使われます。 「禍福」 「かふく」と読みます。 「わざわいとしあわせ」という意味です。 「 禍福は糾える縄の如し」という成語で使われる言葉です。 「糾える」は「あざなえる」と読みます。 この成語は、「わざわいと幸福とは縄をより合わせたように表裏一体である」という意味です。 「塞翁が馬」と似たような意味ですね。 「禍災」、「禍難」 それぞれ「かさい」、「かなん」と読みます。 両方とも「災難」とか「災害」といった意味になります。 「禍神」 「まがかみ」と読みます。 「わざわいを起こす神」という意味です。 「邪神」と同じ意味ですね。 「禍々しい」 「まがまがしい」と読みます。 「縁起が悪い」、「いまわしい」とか、「いまいましい」という意味です。 「禍々しい出来事」といった風に使われます。
次の近年、アポトーシス(apoptosis)以外にも、ネクロトーシス(necroptosis)、パイロトーシス(pyroptosis)、フェロトーシス(ferroptosis)など、さまざまな異なる形態の細胞死が報告され、非アポトーシス性細胞死(non-apoptotic cell death)と呼ばれています。 これらは類似した形態学的特徴を有し、区別することは簡単ではありません。 しかしながら、それぞれに関与する調節経路が異なることから、その調節経路に関与する物資をマーカーにすることによって、区別することができます。 ただしそれぞれの細胞死を区別・特定する実験系を組む場合には、それら特定のマーカーを用いた方法だけで行うことはお勧めしません。 各種細胞生存率アッセイ(cell viability assay)や、アポトーシスである可能性を排除するためにアポトーシス・アッセイと組み合わせて行うべきです。 細胞生存率アッセイにつきましては、をご参照ください。 タンパク質 機能 パイロトーシスにおける役割・特性 製品 Caspase 1 炎症性カスパーゼであり、センサー・タンパク質や炎症性物質によって活性化される。 Gasdermin D の切断 Caspase 11 mouse or Caspase 4 and 5 human 炎症性カスパーゼであり、細菌性多糖類(bacterial polysaccharides)によって活性化される。 Gasdermin D の切断 Caspase 11 Caspase 4 Caspase 5 Gasdermin D カスパーゼによって切断される 8—10。 パイロトーシス の実行 カスパーゼ活性 カスパーゼは、前駆体であるプロカスパーゼ(Pro-caspase)がパイロトーシスの過程において切断されることによって活性型になります。 そのカスパーゼの切断・活性化は、活性型カスパーゼ特異的抗体を使用することによって、検出することができます。 Product highlight Anti-caspase 11 rabbit monoclonal antibody 抗体タイプ: ウサギ・モノクローナル 適用アプリケーション: WB、IP 図: 左レーン:RAW 264. 7 細胞ライゼート(コントロール)、右レーン:LPS で処理した RAW 264. 7 細胞ライゼート。 抗体の使用濃度は X1000。 カスパーゼの活性化は、アッセイ・キットを用いて直接検出することもできます。 ただしカスパーゼはアポトーシスにも深く関与しているため、カスパーゼの切断・活性化の検出のみでは、パイロトーシスが起こっているとの証拠にはならないのでご注意ください。 各種カスパーゼのアッセイ・キットについてはをご参照ください。 Product highlight Caspase 1 assay kit fluorometric 適応サンプル: 細胞・組織ライゼート アッセイ時間: 2 時間 図: バックグラウンドを差し引いた Caspase-1 の活性。 Gasdermin D パイロトーシスの過程において 53 kDa のタンパク質 Gasdermin D は切断され、30 kDa の N 末端断片が生じます。 これはウエスタン・ブロッティングで検出することができます。 この検出には Gasdermin D の N 末端を認識する抗体が必要です。 アブカムは Gasdermin D ウサギ・モノクローナル抗体 の使用をお勧めします。 パイロトーシスの阻害 パイロトーシスをネクロトーシスやアポトーシスと区別するためには、その細胞死が Caspase-1、-11、-4、-5 依存的であることを示さなければなりません。 そのためには、インヒビターあるいはトランスジェニック・モデルを使用して阻害するという方法があります。 カスパーゼのインヒビターとしては、タンパク質分解酵素の特異的基質となり得る合成ペプチドがよく用いられます。 例えば Caspase-1 の阻害剤としては z-YVAD-fmk()が広く用いられています。 各種カスパーゼのインヒビターにつきましては、をご覧ください。 フェロトーシスの検出 フェロトーシスは、脂質活性酸素種(Reactive oxygen species; ROS)の産生の結果として生じる細胞死で、鉄が関与しています 11。 フェロトーシスが起こっている細胞は形態学的に、密度が増加した正常よりも小さいミトコンドリアを含むという特徴を示します。 フェロトーシスの存在は、細胞死がインヒビターによって阻害されるかどうかを観察し、過酸化脂質を測定することによって確認することができます。 フェロトーシス経路のキーとなる物質 タンパク質 機能 フェロトーシスにおける役割・特性 製品 GPX4 (Glutathione Peroxidase 4) 細胞膜脂質中で、脂質のヒドロペルオキシドを減少させる。 フェロトーシスにおいて活性が低下する。 Glutathione GPX4 の基質 経路によっては、フェロトーシスの過程で除去される。 Product highlight Glutathione peroxidase assay kit colorimetric 適応サンプル: 培養上清、尿、血清、血漿、血小板、組織抽出物 感度: 0. インキュベーション時間 10 分。 フェロトーシスの阻害 フェロトーシスの存在は、フェロトーシスを阻害することが知られているインヒビターを用いて確認することができます。 フェロトーシスは GPX4 活性の低下によって引き起こされるため、ネクロトーシスやパイロトーシスとは異なり、ノックダウン・モデルは有効な方法ではありません。 フェロトーシスのインヒビターには次のような物質があります。 インヒビター 作用 製品 Ferrostatin-1 脂質過酸化物の除去。 Liproxstatin-1 不明(おそらくフリーラジカルの低下)。 脂質過酸化物の蓄積 フェロトーシスは、脂質 ROS の蓄積によって起こります。 脂質 ROS を検出するためには、以下の通り、いくつかの方法があります。 アッセイ系 原理 方法 製品 C11-BODIPY フリーラジカルによって生ずる酸化を検出する。 フローサイトメトリーを用いる。 Malondialdehyde の定量 脂質酸化の副産物である Malondialdehyde を定量する。 アッセイ・ キットを用いる。 4-HNE の定量 脂質酸化の副産物である 4-HNE を定量する。 抗体を用いる。 References• Vanden Berghe, T. et al. Determination of apoptotic and necrotic cell death in vitro and in vivo. Methods 61, 117—129 2013. Holler, N. et al. Fas triggers an alternative, caspase-8—independent cell death pathway using the kinase RIP as effector molecule. Nat Immunol 1, 489—495 2000. Sun, L. et al. Mixed lineage kinase domain-like protein mediates necrosis signaling downstream of RIP3 kinase. Cell 148, 213—227 2012. Cai, Z. et al. Plasma membrane translocation of trimerized MLKL protein is required for TNF-induced necroptosis. Nat Cell Biol 16, 55—65 2014. Moriwaki, K. RIP3: A molecular switch for necrosis and inflammation. Genes Dev 27, 1640—1649 2013. Takahashi, N. et al. Necrostatin-1 analogues: critical issues on the specificity, activity and in vivo use in experimental disease models. Cell Death Dis 3, e437—10 2012. Kaiser, W. et al. RIP1 suppresses innate immune necrotic as well as apoptotic cell death during mammalian parturition. Proc Natl Acad Sci 111, 7753—7758 2014. He, W. et al. Gasdermin D is an executor of pyroptosis and required for interleukin-1[beta] secretion. Cell Res 25, 1285—1298 2015. Shi, J. et al. Cleavage of GSDMD by inflammatory caspases determines pyroptotic cell death. Nature 526, 660—665 2015. Kayagaki, N. et al. Caspase-11 cleaves gasdermin D for non-canonical inflammasome signaling. Nature 526, 666—671 2015. Dixon, S. et al. Ferroptosis: an iron-dependent form on nonapoptotic cell death. 149, 1060—1072 2012.
次の以前の漢字文化資料館で掲載していた記事です。 2008 年以前の古い記事のため、ご留意ください。 Q0191 名前の漢字で「示」+「右」という漢字がありますが、これをパソコンで表示することはできないのでしょうか? A この漢字はかつて、人名用漢字の許容字体と呼ばれていた漢字の1つです。 以前の人名用漢字の中には、その字の旧字体の使用が認められているものがありました。 その旧字体のことを、許容字体というのです。 この字の場合、当時、人名用漢字としてふつうに認められていたのは「祐」という字体です。 これに対する旧字体が、「へん」のカタカナのネに似た部分を「示」に置き換えた漢字なのです。 人名用漢字の許容字体は、全部で205文字ありましたが、その中にはふつうのパソコンで表示することができる、いわゆるJIS漢字の第1・第2水準に入っていない漢字が、少なからずあって、この「示」+「右」の漢字も、その1つなのです。 人名での使用を認められているのにパソコンでは表示できない、というのも妙な話ですが、文句を言っても始まりません。 2004年の人名用漢字の改定で、許容字体はすべて、人名用漢字本体へ「格上げ」されました。 JIS漢字の第3・第4水準には、かつての人名用漢字許容字体がすべて含まれていますので、いずれ、これらの漢字をパソコンで自由に表示できるようになる日が来るものと思われます。 しかし、今のところは、やで紹介したような外字フォントを使って表示しておくのがよいと思われます。
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