この男性は中国・武漢への渡航歴はないが、武漢からの観光客を乗せたバスを運転していた。 ヒト・ヒト間で感染した可能性が高い。 厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内ではヒトからヒトへの感染は認められるものの、ヒトからヒトへの感染の程度は明らかではありません」としているが、新型コロナウイルスの感染力がこれまで流行したコロナウイルスのそれに近いとすると、「飛沫感染」(感染者のくしゃみやせきでつばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染する)や「接触感染」(感染者がくしゃみやせきを手で押さえ、その手で周りの物に触れて、ウイルスが付着。 別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染する)の能力は持っていると考えた方がよい。 一方で、結核や水痘のような「空気感染」(空気中に長時間、感染源となる飛沫核が浮遊し、これを吸い込むことで感染する)の能力は持たない可能性が高い。 新型コロナウイルスの感染を防ぐにはどうすればいい? 「」で解説したように、新型コロナウイルスは「飛沫感染」「接触感染」の能力を持っているが「空気感染」の能力は持っていない可能性が高い。 これが正しいとすれば、第一に、感染した(と疑われる)人が飛沫を出さないこと。 第二に、電車のつり革など不特定多数が触れるものには手を触れず、感染した(と疑われる)人が触れたものを消毒する、こまめに自分の手指を消毒することなどが有効な予防策になる。 第一の「飛沫を出さない」ためにはせきエチケットを守ることが重要だ。 せきが出そうになったら、マスクがあれば正しく装着する。 なければティッシュやハンカチなどで口を覆う。 それもなければ上着の内側に向けて、袖で口を覆ってせきをする。 第二の消毒について、ものの表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0. 1%)、手指の消毒には消毒用アルコール(70%)が有効であると分かっている。 消毒用アルコールがない場合は、流水と石鹸を用いて20秒以上洗うのも効果がある。 マスクについての考え方も、この科学的な知見に基づくべきだろう。 つまり、マスクで防ぐべきは「空気中に飛散するウイルスそのもの」ではなく「ウイルスを含んだ飛沫」と考えるべきだ。 1~0. 2マイクロメートルの新型コロナウイルスを防ぐには性能が足りず、ウイルスを含んだ飛沫(5マイクロメートル程度)を防ぐにはオーバースペックと言っていいだろう。 過剰性能であることは、コストが過大になるだけでなく、性能と引き換えに装着時の息苦しさが甚だしくなることで、マスクと顔面の間に隙間を作ってしまったり装着を怠ってしったりすることにも繋がり、逆効果になる。 市販マスクの主力である不織布製のものでも5マイクロメートル以上の粒子を捕捉する性能を持っており、新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐには十分と言えそうだ。 ただし、未感染者が予防のためにマスクを装着しても効果は限定的と言われる。 なぜか。 せきやくしゃみによって感染者から放出された飛沫は、秒速30~80センチメートルの速度で1~数メートルの距離まで飛ぶ。 つまり、至近距離にいる感染者から、せきやくしゃみが放たれてわずか1秒から数秒の間、その飛沫がたまたま顔面に付着しそうになった時にのみ、マスクは飛沫の吸引を防ぎ、感染を予防してくれる。 その偶然が起きない限り、マスクがもたらすのは残念ながら息苦しさと眼鏡の曇りでしかないのだ。 なお、医療機関従事者がマスクを装着するのは、患者が集中する医療機関においてはその偶然が発生する可能性が高いからだ。 同様の理由で、家族が感染してその看病に当たる場合などにはマスクの着用に一定の効果が期待できる。 むしろより重要なのは、非感染者ではなく、感染者やその疑いのある人のマスクの着用だ。 例えば、感染者がマスクを持っておらず、せきやくしゃみをする際に手で口を覆ってウイルスの飛散を防ごうとしたとする。 確かにそれで「飛沫感染」は防げる。 だがそのウイルスを含む飛沫が付着した手で、例えば電車のつり革を触る。 そのつり革を非感染者が触れ、その人がその手をよく洗わずに食事をしたり、口に触れたりしたら「接触感染」を呼ぶことになる。 たまたま感染者とすれ違い、かつくしゃみやせきのタイミングに遭遇して飛沫を取り込んでしまう可能性と、上記のように汚染されたつり革に触れてしまう可能性とではどちらが高いだろうか。 圧倒的に後者だろう。 非感染者が「接触感染」を防ぐためにできることは頻繁かつ適切な手洗い。 つまり「マスクよりも手洗い」が正解だ。 一方で、感染者やその疑いがある人にとっては、マスクは「接触感染」と「飛沫感染」をともに防ぐ効果がある。 有効な手洗いの方法と、マスクがない場合も含めた「せきエチケット」については「」で説明している。 新型コロナウイルスに感染したらどう治療する? 新型コロナウイルスに対して有効な抗ウイルス薬・ワクチンは開発されていないため、発熱、呼吸器の炎症によるせきや呼吸困難を抑える対症療法しかない。 新型コロナウイルスの潜伏期間は? ウイルスに感染したのち、症状を発するまでの期間を「潜伏期間」と呼ぶ。 新型コロナウイルスの潜伏期間はまだ明らかになっていないが、同じく重篤な肺炎をもたらす新型コロナウイルスである重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)の例から「最大14日間」程度ではないかと推測されている。 この期間内にある感染者に感染力があるかどうかは専門家の間でも意見が分かれている。 もしあるとすれば、自覚症状なしに感染を大規模に拡大する患者「スーパー・スプレッダー」の出現が予測される。 SARSのアウトブレーク(爆発的流行)においてもスーパー・スプレッダーの存在は大きかった。 新型コロナウイルス感染症の症状は? 最大14日間程度の潜伏期間ののち発症する。 SARSと同じく発熱やせき、呼吸困難などの症状が出るが、鼻水、くしゃみ、咽頭炎など上気道の症状、下痢などの消化器症状はSARSと比べると報告が少ない。 また、一般の風邪であれば発症から3日間程度で症状が軽減していくことが多いが、新型コロナウイルスは発症から7日間程度からむしろ症状が悪化する傾向があると報告されている。 新型コロナウイルスに感染したかどうかをどうやって調べる? 風邪やインフルエンザ、他の病原体による肺炎と比較して、検査所見・画像初見において特異な点はないため、医師による診断で感染を判別するのは難しい。 感染の診断を確定させるためには、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法と呼ばれる検査手法でウイルスを同定する必要がある。 通常、このPCR法による検査は国立感染症研究所で実施しているが、感染拡大が懸念される春節であることから、全国の地方衛生研究所でもこの検査に対応できる体制を整えた。 感染症法ってどんな法律?「指定感染症」って何? 感染症法(正式名称:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)は、感染症の予防や患者に対する医療措置について定め、強制入院や就業制限などの根拠となる法律である。 同法は、感染症を感染力などの危険性に応じて1~5類に分類している。 エボラ出血熱やペストなどは最も危険性の高い1類に、結核やSARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザなどは2類に分類されている。 類型に応じて実施可能な措置が異なる。 新型コロナウイルスなど未分類の感染症は、政令による暫定措置(最長は2年)として「指定感染症」に指定できる。 政府は1月28日、新型コロナウイルスによる肺炎を指定感染症に指定する政令を閣議決定した。 施行は2月7日。 指定感染症への指定は、2014年に流行したMERS(中東呼吸器症候群)以来、5例目となる。 指定感染症に指定されたことで、以下の措置が可能になる。 都道府県知事が患者やその保護者に対して、感染症対策が整った医療機関への入院を勧告し、それに従わなければ強制入院させることができる。 一定期間、就業を禁止する措置も可能になる。 指定されないと、政府チャーター機での帰国者がそうだったように、自宅待機を要請する場合も「依頼」にとどまり、強制力を持たない。 指定されたことで、勧告による医療費は公費で全額負担される。 政府は同日、検疫法における「検疫感染症」に指定する政令も閣議決定した。 空港などの検疫所で診察を受けるよう指示できるようになり、それに従わない場合は罰則を科すことができる。 そもそも「コロナウイルス」って何? 細胞や細胞膜は持たず、増殖もできない。 生物と非生物の間に位置する「ウイルス」と呼ばれる構造体の1種で、ウイルス粒子(ビリオン)の外殻膜に当たる「エンベロープ」に、太陽のコロナのような形状が見られることからこの名が付いた。 RNAウイルスに分類される。 ほかのウイルスと同様に、コロナウイルスには細菌に対しては有効な抗生物質も効力を及ぼさない。 人間に感染するコロナウイルスとしては、これまで6種が確認されていた。 うち4種(HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1)はいわゆる「風邪」の病原体となる。 感染しても症状は比較的軽微で済む。 残る2種がSARSの名で知られる「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)」とMERSの名で知られる「中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)」。 感染すると重症の肺炎をもたらす。 前者は、30を超える国・地域に拡大し、疑い例を含む患者は8069人、うち775人が死亡した(世界保健機関(WHO)、2003年12月時点)。 後者は27の国・地域で2494人の感染者が報告され、そのうち858人が死亡した(WHO、2019年11月時点)。 新型コロナウイルスは、これらに続く、人間に感染することが確認された7つ目のコロナウイルスに当たり、国際的には「2019-nCoV」と呼称されている。 なお、上記のエンベロープが脂質であることからアルコールや界面活性剤に弱い性質を持つ。 これが、コロナウイルスに対して消毒や手洗いが有効な理由だ。 (出典:国立感染症研究所ホームページ) 症状があり、感染したかもしれないと思ったらどうすればいい? 厚生労働省は感染が疑われるせきや発熱などの症状が出た場合、事前に医療機関に連絡を入れた上で、マスクを着用して受診することが望ましく、その際には鼻と口の両方をマスクで確実に覆うことを推奨している。 中国・武漢市の滞在歴がある場合はその旨も申告し、武漢市から帰国した人で同様の症状がある場合は、空港、海港の検疫所に申し出るよう協力を求める。 同省は1月28日に新型コロナウイルス専用の電話相談窓口(03-3595-2285)を開設、午前9時~午後9時に問い合わせに対応している。 重症化しやすいのはどんな人? 新型コロナウイルスは感染者に重篤な肺炎をもたらし、中国国内では100人以上の死者が出ているため、同ウイルスの感染症が「死に至る病」であることは間違いない。 だが死亡例の多くは60歳以上、もしくは高血圧や内臓疾患など別の重篤な症状を患っていたとの報告もあり、新型コロナウイルス感染症自体は、十分な体力と適切な対症療法さえあれば、重篤化するもののただちに生命に危機を及ぼすものではないという見方もできると考える専門家もいる。 もっとも、そうだとしても、高齢者や別の疾患を抱える患者にとっては確実にリスクが高い感染症であることに違いはなく、弱者への感染予防は強者に対するそれよりもより重視されるべきだろう。 (写真:PIXTA) 新型コロナウイルス感染症の致死率は高い? 厚生労働省のまとめによると、1月28日正午現在、世界各国で確認された感染者は4561人に上った。 このうち中国国内の感染者が4515人を占め、死亡者は106人が報告されている。 タイでも8人、米国、台湾、オーストラリア、シンガポールでも各5人が確認されているが、中国以外での死亡者は確認されていない。 日本では同日18時現在で7人の感染が認められ、このうち1例目は全快、2例目も症状が軽くなり、3、4例目についても症状は落ち着いているという。 WHOは新型コロナウイルスによるものとみられる肺炎の致死率を3%程度と推定している。 季節性インフルエンザの0. 1%未満と比較すれば高い割合だが、SARSの約10%、エボラ出血熱の約50%、MERSの約35%と比べると低い。 ただし感染者が増えたり、ウイルスが変異したりすれば致死率が変動する可能性もある。 ウイルスの流行は終わる?SARSって全滅した? 世界に出現・流行した病原体ウイルスを根絶するのは不可能に近く、感染が流行しない状態に追い込むことを「封じ込め(containment)」と呼ぶ。 2002年11月前後から流行したSARSは2003年7月にはWHOによって封じ込めの成功が宣言された。 ワクチンの開発によってではなく、医療機関や政府機関が連携しながら感染者の治療と隔離、感染予防の徹底を図った「社会的封じ込め」の結果だった。 ただし、今回の新型コロナウイルスに対してこうした「社会的封じ込め」がうまく機能するかどうかは未知数だ。 ウイルスの感染力が同等だったとしても、当時と比べて中国国内では高速鉄道や空路が整備され、人がより激しく往来するようになっている。 ただ一方で、ワクチン開発の速度も格段に上がっているほか、中国政府は既存薬の応用を積極的に治験するような動きも見せており、積極的な治療による「物理的封じ込め」の効果が期待できる可能性もあるだろう。 また、米国務省は1月30日、中国全土の渡航警戒レベルについて、4段階で最も高い「渡航中止・退避勧告」に引き上げたと明らかにした。 緊急対応の要員を除く在中国の米大使館と総領事館の職員や家族の国外退避も許可した。 従業員に感染したら、企業はどんな対応を取ればよい? 豚由来の新型インフルエンザが2009年に世界的に流行した際、多くの企業が感染症に対する事業継続計画(BCP)を作成している。 BCPの専門家であるプリンシプルBCP研究所の林田朋之所長は「BCPの観点で言えば、新型コロナウイルスと2009年の新型インフルエンザには類似点が多く、その際に作成したBCPを踏襲できる点が多い」と話す。 例えば、従業員に対する手洗いやマスクの着用などの感染防止策、オフィスや工場に関する防御策、感染拡大した場合、どんなしきい値で営業所等の事業を継続するかなどについて、当時のBCPがそのまま使える可能性が高い。 ただし、新型インフルエンザ向けのBCPはすでに作成から10年が経過しており、当時の危機管理担当者が異動している場合が多いと考えられる。 この10年、大きな感染症がなかったことから、マニュアルの内容を十分に把握していない恐れがある。 BCP担当役員を含め、いま一度マニュアルを見返し、情報伝達の手段や意思決定者について確認することが必要だ。 内容が陳腐化しているケースも想定される。 2009年当時は認めていなかったが、現在は働き方改革の観点で在宅勤務や時短勤務、リモートワークなどを認めている企業も多い。 「こうした働き方の施策をBCPの観点で追加するのが急務だろう。 ちょうど東京五輪・パラリンピックを前にして、多くの企業が五輪期間中の在宅勤務について検討しているはず。 その計画をBCPの観点で流用すればよい」と林田所長は勧める。 例えば、GMOインターネットグループは、事業継続と安全確保を理由に、中国からの観光客が多く集まる渋谷、大阪、福岡の各拠点で働く従業員に対し、1月27日から2週間をめどに在宅勤務とすることを決めた。 楽天は、社員あるいは同居している家族が、1月16日から28日に中国から帰国した場合、29日から14日間の在宅勤務にすることを決めた。 また、30日以降に帰国する場合も、帰国日から14日の在宅勤務を指示する。 出張だけでなく私的な渡航も対象となる。 これまでも社員に対して注意喚起していたが、感染の広がりを受けて予防策を強化した格好だ。 同社は帰国者以外に対しても在宅勤務制度を柔軟に運用する考え。 妊娠者や慢性心疾患など高リスクの疾患を持つ社員に対しては、上長への相談のもとで在宅勤務を可能にする。 また、29日以降は中国への出張や中国からの出張受け入れを原則として全て延期する。 野村ホールディングスも29日、今月15日以降に中国に滞在した従業員に対して、出国日から14日間の在宅勤務を求めることを決めた。 グループ企業の日本国内で勤務している従業員が対象となる。 感染源はコウモリ?ヘビ?なぜヒトに感染?? ウイルスが生物の細胞へ侵入する際に利用する細胞側のたんぱく質を感染受容体(レセプター)という。 例えばコウモリの細胞に感染するウイルスはコウモリの細胞にあるレセプターを利用して侵入するが、ヒトの細胞にはそのレセプターがないため感染できない。 これが、生物の種を越えて超えてウイルスが感染できないメカニズムだ。 ところが、コウモリに感染できるウイルスの一部に、たまたまヒトの細胞にあるレセプターを利用できるような突然変異が起こったとする。 ヒトがこのウイルスに接することがなければこのウイルスはコウモリの細胞に感染できずに死滅するだけだが、そこにヒトがいたら感染し、増殖してしまうかもしれない。 人間が衛生管理されていない野生動物と接触を続けることは、このように「突然変異したウイルスをたまたま拾う」確率を上げる行動とも言える。 米疾病対策センター(CDC)は1月29日時点で、新型コロナウイルスの発生源について以下のように解説している。 「コロナウイルスの一部はヒトに感染し、病気を引き起こすが、ラクダ、ネコ、コウモリなどの動物間で循環している。 人に感染するようになったコロナウイルスであるSARSはジャコウネコに由来し、MERSはラクダに由来する」 また、中国疾病予防コントロールセンターは1月28日の新型コロナウイルスに関する報告書の中で、「現時点で新型コロナウイルスは動物に由来するものと考えられるが、具体的な動物の種類については明らかになっていない」としている。 さらに「ウイルスが動物から人に感染し、変異したプロセスが(武漢市内の)華南海鮮卸売市場で起きたのかどうかはなお確認が必要だが、同市場が初期の症例の発生源となった」と報告している。 中国メディアは、同市場では海鮮だけでなく野生動物を販売する店舗もあり、アナグマやタケネズミ、ジャコウネコ、クジャクなどが販売メニューに載っていたと報じている。 コロナウイルス属は動物から人にうつる「人獣共通感染症」だが、厚生労働省食品監視安全課の担当者は「一般的にウイルスは熱に弱く、十分に加熱調理をした上で食べる分には問題ない」と話す。 「十分な加熱」の目安は「肉の中心部を75度で1分間以上」。 同課は「ジビエ肉や新型コロナウイルスの流行時に限らず、家畜の肉も含めて普段から加熱調理を徹底してほしい」と呼び掛けている。 上野動物園飼育課の担当者は「検疫を受けているので動物から来園者への感染は心配していない」として、「それよりも園内での人から人へのウイルス感染を警戒している。 新型コロナウイルスの広がりを受けて、感染予防策として園内15カ所のトイレに消毒用エタノールを設置した」という。 なお「人畜共通感染症」は日本国内で発症するものが約50種類あり、子どもや高齢者、免疫力の低下している人は注意が必要だ。 野生動物はむやみに飼育したり、適切な処理を行わないまま食べたりせず、イヌやネコなどのペットに関しても口移しでエサを与えたり、顔をつけたりといった過度な接触は好ましくない。 ただし、上野動物園飼育課の担当者は「距離感を保てば動物からの感染は案ずる必要はない」と、冷静な判断を求めている。 受験生に感染が疑われる症状が出たらどうする? 受験時の対応については、公立校は各自治体の教育委員会、私立校は学校法人、国立校は付属大学が判断している。 ただ高校受験については文部科学省が2016年10月に全国の都道府県や政令市の教育委員会などに対して、体調を崩した状態で生徒が受験することがないよう、追試験実施などを求める通知を出している。 同省の調査によると、19年には「独自の学力問題による追試」は大阪、埼玉、長崎などの21自治体で、「二次募集と同一の日程で学力検査による追試」は東京、三重、和歌山、高知の4自治体で実施された。 これは16年2月に神奈川県相模原市で、インフルエンザに罹患して別室受験をした男子生徒がその失敗を苦に自殺、母親も後を追って死亡した事案を受けて対策が取られたもの。 追試験の他にも「複数回の受験機会の確保」や「調査書などで選考」といった方法で体調不良に対応している学校もある。 同省児童生徒課の担当者は「無理して受験に臨む前に、まずは通学する学校に受験機会の確保について相談してほしい」と話す。 在宅勤務制度がない会社で、「新型肺炎の感染が怖いので在宅勤務します」と出社しなかったらどうなる? 企業は労働契約で定める範囲で業務命令権によって就業場所を従業員に命じることができる。 一般的に企業と従業員が結ぶ労働契約には、「事業所、その他会社が定める場所」などと就業場所を縛る文言が盛り込まれており、在宅勤務制度がない場合、従業員が在宅での勤務を求めても企業が応じる義務はない。 それでも従わなかった場合、労働契約違反として、厳重注意や、場合によって懲戒の対象となる。 ただし、企業は従業員に対して「健康配慮義務」を負っている。 労働法に詳しい竹花元・弁護士は次のように指摘する。 「今後、ウイルスがさらにまん延し、『感染の具体的なリスク』が高まった場合には、健康配慮義務の履行として、むしろ出社を停止することが必要になる。 リスクの高まりがどの程度であるかは評価が分かれ、『出社を停止することが必要なほどのまん延』には慎重な判断が必要になる」 企業に在宅勤務制度があり、その取得要件に合致している場合は、在宅勤務の取得に問題はない。 また、在宅勤務ではなく有給休暇の取得の申し出の場合、原則として企業は休暇の取得を認めなければならない。 中国政府は20年1月27日から海外への団体旅行を禁止した。 日本の旅行業界などへの影響は? 中国が海外への団体旅行を禁止したことを受け、団体客を積極的に受け入れていた宿泊施設は打撃を受けているようだ。 大手旅行会社の国内旅行責任者は「取引のある旅館でキャンセルが相次いでいる。 中国人客のキャンセルの穴を埋めるため、日本人へ積極的にプロモーションしていく」と話す。 SARSが流行した2003年の時点では44万人だった訪日中国人は、ビザの緩和などで19年には959万人と20倍以上になった。 それだけ国内宿泊業の中国依存は高まっていると言える。 一方で、中国人観光客の個人旅行が進んだことで、宿泊施設大手からは影響は限定的との声もでている。 阪急阪神ホテルズは「多少のキャンセルが出ている程度」としており、星野リゾートも「中国からのキャンセルは出ているものの、日本も含め中国以外からの宿泊者は来ている。 宿泊料金を下げざるをえないといったレベルにはいっていない」との状況だという。 観光庁の「訪日外国人消費動向調査」(2018年)によると、中国人訪日客のうち団体客は3割にとどまり、7割は個人客となっている。 ワクチンはいつできる?どうやって開発する? 具体的な時期は不明である。 ただし、上海復旦大学の研究者が率いるコンソーシアムがウイルスの遺伝情報を解析し、公的なデータベースで公開しているため、世界中の研究者が、診断技術やワクチンなどの研究開発に乗り出せる状況となっている。 実際、米国立衛生研究所と米国のワクチンメーカーのノババックスは1月21日、それぞれワクチンの開発に着手していることを明らかにした。 ノババックスはこれまでに別のコロナウイルス株が引き起こすMERS向けワクチンとSARS向けワクチンの研究を行っており、ワクチン開発の成功に近い立場にいるといえる。 感染が急拡大する中で予防措置として重要なのが、いかに早く大量のワクチンを生産できるかだ。 この観点で注目されるのが、田辺三菱製薬の子会社であるカナダのメディカゴが持つ技術だ。 タバコと同属のニコチアナベンタミアナという植物を用いて、ワクチンとして使える遺伝子組み換えたんぱく質を製造するもの。 この技術を使えば、5~6週間で臨床での使用が可能なワクチンを製造できるという。 参考記事: 武漢での日本企業の対応は? 武漢市に3つの四輪車工場を持つホンダは、春節のため1月23日から予定通り市内の全工場の操業を停止している。 現時点で「影響はない」としているが、予定していた2月3日の再開については「操業できるかどうかわからない。 引き続き検討している状態だ」(ホンダ広報)としている。 駐在員やその家族については、政府によるチャーター機で段階的に帰国させる方針。 今後の戦略を検討する責任者数人が現地に残るという。 イオンは武漢で展開している総合スーパー(GMS)5店について、今後も営業を続けると発表している。 中国政府から食料品の安定供給の継続を要請されたためだ。 営業時間を短縮し、店舗を一部、縮小するものの、必需品などは提供しているという。 一方で、3つのイオンモールの専門店街は24日から休業しており、再開のめどは立っていない。 5店舗の営業を続けるため、それぞれの責任者は武漢にとどまる。 その他の従業員は政府チャーター機で順次、帰国する。 このほか、ファーストリテイリングが市内17店のユニクロを一時休業中。 良品計画も市内10店の「無印良品」の営業を見合わせている。 世界保健機関(WHO)が出す。 もともとは、黄熱病、コレラ、ペストの流行などを対象としていたが、2005年からは、今回のような新型ウイルスやバイオテロなど、原因を問わず国際的な対応を求められる感染を対象とするようになった。 対象拡大のきっかけになったのが、2003年、中国で発生したSARSだった。 このためSARSでは宣言は出されていない。 最近では、16年2月のジカ熱、19年のコンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行に対して出されている。 中国武漢で発生した新型コロナウイルスに対して、WHOは20年1月23日に委員会を開いたが宣言を見送っている。 1月29日にWHOのテドロス事務局長と会談した中国の習近平主席は宣言に否定的な考えを示した。 宣言のポイントは、感染が国際的に広がりを見せているかや、「感染力」、「病原性(感染した場合の重篤度)」などだ。 WHOの会議では意見が割れたものの「時期尚早」として宣言を見送った。 宣言が出されると、加盟国は感染者が発生した場合に24時間以内に通告する義務を課せられ、空港・港での検疫強化や渡航制限といった水際対策の強化も求められる。 また、WHOが民間を含め監視に関する情報にアクセスすることや、各国の対応に対して勧告を出すことができる。 基本的にはWHOがリーダーシップをとり、各国が足並みをそろえて感染に対する対策を進めるためのものだ。 なお、WHOが09年に出した最初の緊急事態宣言は、新型インフルエンザ(H1N1亜型)に対するパンデミック宣言(世界的な感染爆発)だった。 しかし、通常のインフルエンザ流行と大差ないとされ「空振り」とされた。 逆に、14年、西アフリカでのエボラ出血熱に出された3回目では、宣言を出すのが遅過ぎたとの指摘もあった。 19年の「コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱流行」に続く6回目の宣言となる。 新型コロナウイルスの最新感染状況を知るには? 新型コロナウイルスの感染状況が分かるサイトとしては、中国の医療従事者向けコミュニティーサイト「」に作られた特設ページがまず上げられる。 「流行地図」「リアルタイム情報」「噂」「病気の知識」などの情報を提供している。 流行地図では、各地域の感染者数が色分けで表示されている。 感染者の推移や、死亡者数、治癒した人の推移も見られる。 リアルタイム情報では、刻々と新しい情報が追加されている。 ユニークなのは「噂」。 「ニンニクを食べると効果があるのか」「青島のバス路線は止まっている?」「うがい薬で感染を防げるか」などの疑問や噂について簡潔に答えている。 自動翻訳機能などを使えばそこそこ理解できるので、市民がどんな疑問を抱いているのか、どんな噂が中国で流れているかを知ることができる。 米ジョンズ・ホプキンス大学の「」でも感染地図を掲載している。 中国の地域別、世界の国別の感染者数が円の大きさで示されている。 地図は拡大縮小できるので、各地域の感染者数を視覚的に把握しやすい。 情報源としては、 CDC (米疾病対策予防センター)、WHOなどを始め、上記の「丁香園」も入っている。 数時間遅れぐらいのほぼリアルタイムで情報が更新されているようだ。 WHOの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言が出されるかどうかは、国際的な感染の広がりが1つのポイントとなる。 両者のページを見れば、最新の状況が分かるので参考になる。 併せて読みたい•
次のニューヨークのセントラルパークで楽しむ人々(2020年5月2日)。 世界保健機関(WHO)によると、ヨーロッパの多くの都市が今夏、熱波に襲われる見込みだ。 暑さは毎年、高齢者や乳幼児、屋外で働く人、慢性疾患のある人など多くの人々の健康に影響を及ぼしているとWHOは言う。 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、酷暑は持病を悪化させかねず、危険が増す可能性がある。 専門家たちはすでに、気温が上がれば自動的に新型コロナウイルスの感染が止まったり、感染拡大のスピードが落ちるのではないかとの考えを退けている。 夏の暑さは新型コロナウイルスの影響を悪化させるだろうと、WHOはヨーロッパの複数の国に対して。 気象予報機関では、今年は通常より暑く乾燥した夏になるだろうと見込んでいる。 WHOによると、これはロックダウン(封鎖)で家にとどまるよう求められた、ウイルスの影響を受けやすい人々にとって特に危険だ。 「暑さは毎年、高齢者や乳幼児、屋外で働く人、慢性疾患のある人など多くの人々の健康に影響を及ぼしている」とWHOはその声明文で述べた。 「暑さは極度の疲労や熱中症を引き起こす可能性があり、心疾患や呼吸器疾患、腎疾患、精神疾患といった持病を悪化させかねない」という。 WHOは、1日の中でも最も暑い時間帯に激しい運動をするのは避けるようアドバイスしている。 免疫力の低下している高齢者など影響を受けやすい人は、利用できるのであれば優先的に買い物ができる時間帯に用事は済ませた方がよさそうだ。 WHOはまた、自宅にエアコンのない人は部屋を冷やすのに夜の空気を使い、日中はブラインドやシャッターを利用するよう勧めている。 暖かい季節になってくると、風邪といった一部の病気は流行が落ち着く一方で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にそれが当てはまるかどうかは分かっていない。 夏が近づく中、WHOは引き続き衛生管理を徹底するよう呼びかけている。 「どれだけ晴れても暑くなっても、COVID-19に感染する可能性があるため、頻繁に手洗いをする、咳をする時は肘やティッシュを使う、顔を触るのを避けることで、自分自身や周りを守ってほしい」とWHOはしている。 新型コロナウイルスについては、が、暑さに関連する問題や日焼けの危険性が増すことは分かっていると、WHOは述べた。 WHOは「COVID-19の感染を防ぎ、減らすため」には、国や自治体は「既存の暑さ対策」を強化すべきだとしている。 4月に入って気温が上がり始めると、専門家たちは暖かくなれば新型コロナウイルスの感染が止まったり、感染拡大のスピードが大幅に落ちるのではないかとの考えを退けた。 春の初めには、気温の変化が新型コロナウイルスにどう影響するかを調べた複数の研究が公表された。 しかし、によると、それぞれの結果は矛盾したり、データが弱かった。 「気候の変化に救われるとわたしたちは思い込むべきでない」と国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長で、トランプ政権の新型コロナウイルス対策本部の主要メンバーでもあるアンソニー・ファウチ博士は4月9日、ABCの朝のテレビ番組『』で語った。 「ウイルスはやりたいようにやり続けると想定しなければならない」.
次の新型コロナウイルスCOVID(コビット)-19の特徴 独ルール大学とグライフスヴァルト大学病院衛生研究所の研究グループは、COVID-19の寿命は最大 9日間である、という研究結果を発表しています。 ドアノブやデスクに付着し、最大9日間延命し人に対する感染の機会を待ちます。 ウイルスは人や動物の細胞内でしか生存・増殖できません。 咳やくしゃみなどで体外に出たウイルスは、誰かに感染して細胞内に入り増殖します。 ウイルスの寿命は様々です。 インフルエンザウイルスの寿命は2~8時間と言われています。 そう考えると 新型コロナウイルスの 9日間という 寿命は驚異的ですね。 感染が広がるのも理解できます。 COVID-19の弱点を利用した対策 コロナウイルスの弱点を利用した対策をいくつか考えてみました。 行動経路を分析し、始点と終点でアルコールによる手指消毒を行う。 コロナウイルスはアルコール エタノール で不活性化(死滅)します。 よってアルコールによる手指消毒液は非常に有効です。 例えば、家から出る時・家に帰った時、手指消毒を徹底しましょう。 会社でも出社時と帰社時には、手指消毒をします。 特にトイレはコロナウイルスの巣窟なので、トイレから出たら手指消毒をしましょう。 少しでも良いから換気を行う。 SAR Sコロナウイルス流行時の有名な話ですが、窓を閉め切って患者を搬送した救急救命士が感染によって亡くなり、車の窓を空けて重症者を運んだタクシーの運転手は無事でした。 クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の状況を見ても、空調のみの密閉された空間ではウイルスの密度が濃くなり爆発的な感染を起こします。 私はバスを使い通勤していますが、窓はロックされて空けられません。 1cmでも隙間を作って換気するだけでも感染率はかなり下がります。 新型コロナウイルスの形を見てもらえばわかると思いますが、球形のウイルスの周囲にトゲのようなものがあります。 これが人間の細胞にささり増殖していきます。 しかし換気をするとこのトゲがヘタッとなり人間の細胞に刺さりにくくなります。 人間というのは感染症が流行すると窓を閉じ密閉した空間に閉じこもりがちです。 しかしそうすると、コロナウイルスは活性化しアールノート(基本再生産数)を超えた感染力を発揮します。 つまり一人の感染者から数十人に感染してしまいます。 アールノート(基本再生産数)とは、疫病の感染力や人口の増加減少を表す時に使用される概念です。 アールノートは通常「R 0」と表記されます。 R 0<1なら減少し、R 0>1なら増加します。 COVID コビット -19のアールノートは3です。 アールノートが3なら、1人から3人に肺炎がうつる計算です。 密閉した空間に多くの人が集まり、新型コロナウイルス肺炎の終息を願うなんて事は絶対に戒めるべきです。 次亜塩素酸水スプレーやアルコールティッシュで家庭内消毒 私は、次亜塩素酸水スプレーでドアノブのような人の触るポイントを1週間に1回程度の割合で消毒しています。 次亜塩素酸水はコロナウイルスに対し効果的で100万個あるウイルスを100まで減らせます。 99%の素晴らしい殺菌力です。 現在は500PPMの濃度がある「」を使用しています。 ドアノブや、窓・冷蔵庫の取手、トイレのレバーや便座など良く触る部分に次亜塩素酸水を吹きかけます。 私は百均のスプレーに次亜塩素水を入れて使用しています。 その後ペーパータオルで水分を拭き取ります。 キーボードやスマホ、デジカメなどの電子機器は次亜塩素酸水を吹れないので、アルコールティッシュで拭きます。 その他、次亜塩素酸水で消毒できない場所もアルコールティッシュで消毒します。 アルコールティッシュがない場合は、エタノールが含まれているウェットティッシュでもかまいません。 これで家屋内の大抵の場所は消毒できます。 家庭内で消毒による拠点防御をしっかりやっていれば、家族が感染するリスクをかなり下げられます。 COVID-19は紫外線に弱い 病院でもドラッグストアでも行列に並ぶ時はなるべく日向を選びましょう。 紫外線によっても、COVID-19の感染力はかなり弱まります。 紫外線によりウイルスのトゲの部分がヘタッて細胞に刺さりにくくなるのが原因です。 立ち話をするにしても、屋内よりソーシャルディスタンスをとって日の当たる屋外でするほうが、感染率をかなり下げられます。 今後は紫外線の強い夏場は収束し、晩秋から春先にかけて流行するというパターンを繰り返すでしょう。 防疫をしっかりやって免疫を落とさない事が重要です。 現在新型コロナウイルス肺炎で亡くなっている人のパターンとは。 肺炎には2種類あります。 肺胞性肺炎と間質性肺炎です。 それぞれの特徴をまとめておきましょう。 ・肺胞性肺炎・・・肺の末端にある 肺胞が炎症を起こす肺炎。 高熱が出て、咳とともにる黄色や緑色、茶褐色の痰が多く出る。 ・間質性肺炎・・・肺胞を支える組織である 間質が炎症を起こす肺炎 ウイルス性肺炎が起こすのは間質性肺炎です。 間質性肺炎は、呼吸困難や呼吸不全が特徴で痰を伴わない乾いた咳が続きます。 間質性肺炎は予後が悪く肺炎の症状の悪化や薬の副作用、他の感染症などをきっかけとして、急激に病状が悪化する場合があります。 これを「急性増悪」(きゅうせいぞうあく)といい、致命的となる場合もあります。 この新型コロナウイルス肺炎は重篤化すると年齢に関わらず、致死率が49%まで劇的に上昇します。 武漢では医療機関がパンクし路上で倒れる人が続出しました。 中国映画監督の常凱(チャンカイ)氏も自身を含め一家4人が新型コロナウイルス肺炎により亡くなっています。 中国で起こった事は日本でも必ず起こります。 決して油断せず防疫に努めましょう。 湖北省ルールとは? 日本には2月18日まで湖北省ルールというものが存在しました。 自治体によっては、いまだに運用として残っている場合もあります。 以下にそのルールをまとめておきます。 1)37. 2)さらに以下のa. cに当てはまる。 感染症患者との濃厚接触がある。 発病前、14日以内に湖北省に滞在していた。 発症前14日以内に中国湖北省に滞在していた人と濃厚接触がある。 この条件を満たした上で、最寄りの保健所に連絡することになっていました。 しかし、新型コロナウイルス肺炎の兆候があるにも関わらず、保健所に突っぱねられ最寄りの医療機関での受診を勧められる患者が続出したようです。 よって医療機関での院内感染もかなり広がっているはずです。 この新型コロナウイルスはレベル4研究所クラスの防護服を着ていないと感染を防げません。 国内の医療従事者はかなりの危険にさらされていると考えて間違いないでしょう。 現在の街の状況 7月の街の状況ですが、完全に通常の状態に戻っています。 よって感染者もポツポツ増えています。 換気なし、紫外線なし、ソーシャルディスタンスなしの夜の街ではいつクラスターが発生してもおかしくない状態です。 実際、そういう環境で数十人単位のクラスターが発生しています。 感染者の2割は肺炎を発症します。 肺炎はきついです。 やはり盛り場は避けたほうが賢明でしょう。 個人的には、家の中にウィルスを入れない戦略を取っています。 次亜塩素酸水やエタノールウェットティッシュを使い、ウイルスを家庭内に持ち込んでも不活性化するようにしています。 おかげで何とか健康を維持できています。 なお最近、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の混同が発生しているようです。 次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性の物質です。 これを肌に直接つけたり、吸い込んだりすれば化学性のやけどを発症してしまいます。 媒介物の消毒や手指消毒には、その用途に合った次亜塩素酸水を使用しましょう。 現在の病院の状況 現在病院では、検温とマスク着用が義務づけられています。 今回検温する人は防護服は着ていませんでした。 患者は増加傾向にあるので、自治体は今のうちから空室のホテルを確保するなどして、第二波に備えるシュミレーションをしておくべきでしょう。 このウイルスはヘルペス性の肺炎を引き起こすので長期戦になりそうです。 ワクチンはどの程度の効果を発揮するのか。 個人的には帯状疱疹のワクチンと同じ程度の効果だと予想します。 つまりワクチン接種効果は60歳代では 63. よってワクチンに過度な期待をするのは、やめるべきです。 この点に関しては、もう多く方が知っている既成事実でしょう。 ロックダウン(都市封鎖)だけでは意味がない理由 COVID(コビット)-19のウイルスは最大9日間と寿命が長いため、特に都市部では、媒介物から感染する可能性が高くなります。 満員電車の手すり、官公庁や病院・大きい店舗のエントランスのドアノブ、不特定多数の人が使う便座などはコロナウイルスが堆積しているため重大な感染源となります。 実際に中国では背中に次亜塩素酸水のタンクを背負い防護服を着た消毒人が一人で無作為に危険なポイントを消毒しています。 都市部では、これを2年から3年は続けないといけません。 ウイルスは媒介物上では増殖しません。 よって次亜塩素酸水でドアノブや便座をひと吹きすれば、コロナウイルスはほぼ死滅します。 細菌のようにそこから分裂して再度増えることはありません。 残ったウイルスも寿命で死滅します。 しかし次亜塩素酸水で消毒しなければ、媒介物上のウイルスは感染者の接触を通じて100万個、200万個・・・1000万個と増えて行きます。 そこに触れた後、手指消毒しないとウイルスが皮膚につきささり細胞内で増殖します。 つまりあっという間に感染するわけです。 現在大都市圏では多くの感染者が徘徊しているので、媒介物にはべっとりコロナウイルスが付着しています。 現状はコロナウイルスが死滅するよりも、感染者による接触で媒介物上のウイルスがどんどん増えている状態です。 都市部では、ロックダウンを解除しても感染者により再び媒介物上にウイルスが蓄積します。 そうなると何度もロックダウンを繰り返すことになります。 今後もこの傾向は続くため、海外・国内を問わず大都市圏に住む人は無力感を感じることでしょう。 現状では連休と絡めて自粛要請するのが有効です。 今後も連休を利用した自粛要請は感染者数の増加に合わせて年に3回から4回は実施されると予想します。 現在のアメリカの状況 4月13日現在におけるアメリカの感染者は約55万7千人、死者は約2万2千人に上ります。 一見深刻な状況ですが、米国における感染は 5月一杯でピークアウトすると予想します。 アメリカでは、感染の予防法として媒介物の消毒や石鹸を使った手指消毒、ソーシャルディスタンシングやアールノートが明確に強調されています。 コロンビア大学公衆衛生大学院の要請に応じたで医学的なエビデンスに基づいた感染防止の正しい情報を伝えています。 ケイト・ウィンスレットやマット・デイモンは映画「」(2011年公開)の出演者です。 そのような経緯もあり今回の感染防止キャンペーンに参加しています。 ケイト・ウィンスレットは劇中でドクターを、マット・デイモンはパニックに翻弄される一般的なアメリカ人男性を演じています。 動画内でマスクや換気に関する言及はありません。 これは現時点でアメリカが都市封鎖されているからでしょう。 しかし、 媒介物の消毒や石鹸を使った手指消毒、ソーシャルディスタンシングを多くの国民が実施すれば、米国では6月には感染者数が大幅な減少に転じます。 そこからのアメリカの経済的な反転攻勢は凄まじいものになるでしょう。 コロナウイルスに効く薬はあるのか? 個人的に期待しているのはオルベスコです。 既にぜんそく薬として広く流通しています。 新型コロナウイルス肺炎に従来の抗生物質は効果がありません。 アビガンは薬価が高価なので一般人に処方されるかどうか微妙です。 本来は一類感染症なので陰圧室で治療しないといけないのですが、陰圧病棟は4月中には確実に埋まってしまいます。 とりあえず軽症者にはオルベスコと吸入器を渡し、自宅やホテル・大規模施設などに隔離するしかありません。 新型コロナウイルス肺炎は、重症から重篤化すると致死率は49%まで跳ね上がります。 よって重症者を治療できないという状況(医療崩壊)は避けるべきです。 政府・地方自治体の首長はトリアージ(治療の優先順位)を考えるべき時期に来ています。 アフターコロナ時代を予測する。 いみじくも米俳優トム・ハンクスは「COVID コビット -19の流行は、コロナ前期、コロナ後期と時代を分かつ分岐点となる。 」と言っています。 未だに2009年の新型インフルエンザに対して、有効なワクチンは開発されていません。 同じコロナ族のウィルスとしてCOVID コビット -19と人類は共存していくことになるでしょう。 抗体はあっても免疫が下がれば発症する、そういうヘルペス性の肺炎として今後も人類を苦しめるはずです。 これは年齢や性別とは関係ありません。 今後もクラスターは無視できない。 医療崩壊という現実がある限り今後もクラスターの調査は続きます。 致死率もそんなに高くないから放置して構わないとはなりません。 陰圧室や医療スタッフなど医療資源は限られています。 インフルエンザのような対応では致死率は劇的に上昇します。 今後もCOVID コビット -19との戦いは続きます。 新しい社会システムが必要になる。 コロナの前と後では思考の転換が必要とされます。 いくつかの社会制度変革を提案しておきます。 給付付き税額控除・ベーシックインカムの導入 社会保障番号と生活口座をヒモづけして、給付付き税額控除・ベーシックインカムが導入されるでしょう。 勤労所得に比例して定期的に現金が国民に給付される仕組みです。 AIを駆使しインフレの年率が2%前後になるまで配布額を調整します。 インフレターゲット政策では基本的な考えです。 なおインフレターゲット政策はPB(プラパリーバランス)に拘束されません。 IMFから何か言われるかも知れませんが、WHOを含め国際機関のデタラメさは今に始まった事ではありません。 無視すればよろしいでしょう。 アルゼンチンを見てもわかる通り、PBを達成したからと言ってデフォルトしない保証はないのです。 連邦政府債務2400兆円のアメリカがガンガン財政支出をし、米国民に現金を配布している以上、PBにこだわる必要はありません。 コロナ禍から真っ先に立ち上がるのが政府債務2400兆円の国というのも皮肉なものです。 映画「」で戦費調達の担当者が「このままではドルは紙くずになる。 」とのたまいましたが、現実にはドルは世界一の基軸通貨となりました。 それは戦争に勝ち、技術力と生産力が評価されたからです。 現代の通貨システムが金本位制でなく信用創造である限り、技術力と生産力が通貨価値の源泉となります。 事務・コールセンター業務の在宅勤務とAI化 このような屋内で声を出して働く職場ではいつクラスターが発生してもおかしくありません。 他人との連絡事項の多い事務職も危険です。 そういう職場は今後ユーザーに負担がかかっても在宅勤務やAI化が促進されるでしょう。 AIのシンギュラリティは2043年頃に起こるとされています。 ホワイトカラーの職種自体が少なくなるかもしれません。 事務職オンリーの人にはつらい時代となりそうです。 体を動かす仕事もできるように鍛えておきましょう。 メリハリをつけた生活を 今後も 12月から3月にかけては COVID-19が 流行するでしょう。 よってこの時期はなるべく外出しないが吉です。 逆に紫外線が強くなる5月以降は外出してもリスクは減ります。 動くのなら紫外線が強い5月~11月にすべきでしょう。 今後の日本 日本は変化に対する対応力が乏しいため、徐々に円の力が落ちていくでしょう。 将来的には国力が落ち、大国の属国になる恐れがあります。 生産性という面では、台湾・韓国の後塵を拝するようになるでしょう。 給付付き税額控除を導入しても、生活口座だけではなく全ての口座とヒモ付けようとしてかなりの混乱を招くような失敗も冒すはずです。 下の下策ですね。 給付付き税額控除・ベーシックインカムとヒモづける口座は一つが鉄則です。 一方、国や組織が変化に対応できなくても個人レベルで対応していく事は十分に可能です。 氷河期を生き抜いた哺乳類のように試行錯誤しながらこの時代を生き抜いていきましょう。 まとめ 最後にコロナウイルスの弱点をあげておきます。 ・換気に弱い。 ・アルコール・次亜塩素酸水消毒で不活性化する。 ・紫外線に弱い。 日本国内の検査数は記事執筆時点で2209人でしかありません。 検査人数は 月にある 【新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について】から閲覧できます。 休・祝日以外は更新しているようです。 トム・ハンクスが述べたように、もはやコロナ以前期には戻れません。 しかし外を見れば世界は美しい事に気づくはずです。 今回の感染症は自然の人間に対する復讐です。 自然の深くまで人間の手が入りすぎた結果です。 森の奥地に入りコウモリを捕えそれを市場で売る、そんな事をやっていれば同じ事が繰り返されいくつもの感染症が蔓延するだけです。 SARSコロナウイルス、COVID-19・・・。 答えは、コウモリを市場で売らざるを得ない貧困層の人を失くす事です。 がそれは中々難しい事です。 今後も人類は未知のウィルスに怯え続けるのでしょう。 最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。 この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます。
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