プロフィール 誕生日 血液型 B型 家族構成 父 地方議員・建設会社 、母、姉: 大学生 所属 総武高校 千葉県 2年J組 国際教養科 部活動 趣味 読書 一般文芸、英米文学、古典、猫の写真集 、乗馬、映画鑑賞 特技 炊事洗濯掃除家事全般、合気道 好物 甘味 休日の過ごし方 読書、映画鑑賞 イメージアニマル 座右の銘 目には目を、歯には歯を 異名・あだ名 CV 概要 本作のの1人。 ・と同じ総武高校2年生で、普通科よりも偏差値が2、3ほど高い国際教養科であるJ組に所属している。 流れるようなに大人びた美少女であり、学校では誰もが知るほどの存在。 八幡とは特に接点は無かったのだが、彼がによって彼女が部長を務める謎の部活「」へと連行されたことから2人の交流が始まる。 人物像 学力テストでは常に学年1位。 勉強のみならず運動神経も並外れて良く、楽器等もでき家事もできるという超人だが、物事をすぐに極めては次に移る、という継続力の無い行動を続けていたため、体力 持久力 だけはあまりない。 また、勝負ごととなると極度の負けず嫌いの一面を見せ、それが原因でいらない面倒事を引き寄せることもある。 部活動時は本を読んでいることも多い。 と「パンダのパンさん」というキャラクターが大好きだが、人前ではなかなかそれを素直に出せない。 反対には大の苦手だが、前述の負けず嫌いさから認めようとはせず「苦手なだけ」と言い張っている。 また、なようで、慣れない場所では一人で道に迷っている事が何度かある。 その美貌と才能がゆえに、小学校高学年の頃から多くの男子生徒に好意を寄せられ続けたが、同時に女子生徒からは常に嫉妬の対象とされて壮絶なを受け続け友達と呼べる存在が誰もいなかった。 そういった経験もあって敵対するものには容赦無いが、のように寄って来られると、どうしていいか判らずおどおどしてしまう。 言ってみれば正しい人。 しかし正しいこと以外を認めようとしないため、正しさの中で生きれない人間や正しいだけでは付いていけない人間から反感を買ったりすることが多い。 また、才能に対する嫉妬によるいじめを受けた経験から、無意識的に他人を見下している悪癖があり、それが原因で反感を買うこともある。 しかし、本人は才能に嫉妬していると考え、気づいていない。 実家は裕福で、父親は県議会議員・建設会社社長。 しかし、現在は親に対する反発心から実家を離れ、高級マンションで1人暮らしをしている。 実は、八幡が高校入学初日に遭った交通事故の相手。 無論乗っていただけの彼女に非はないが、その場にも居合わせていた事と八幡の捻くれた性格が相まって、色々と複雑な関係になっている。 人間関係 部活仲間。 その斜め下なやり方に反論する事が多い一方で、ぼっちエピソードには共感する事が多い。 八幡は出会った時から雪乃に一目惚れしていたが、雪乃も徐々に八幡に惹かれていき、文化祭から意識していくようになる。 最終巻14巻で二人はお互い告白し、ついに「将来を誓い合った」恋人同士となった。 部活仲間。 接し方に戸惑いつつも、親友として大事に想っている。 実の姉。 何かと現れては、人間関係を引っ掻き回していく。 父親同士が親交のある。 小学生の頃は親しかったが、過去に色々とあったようで、現在は嫌悪的な目を向けている。 関連イラスト.
次のいや待ってくださいお願いします」 雪乃「由比ヶ浜さん。 平塚先生。 先生はかつて感謝の正拳突きを一万回したとか」 平塚「詳しいな、雪ノ下。 悪くないアイデアだ」 八幡「悪いです。 まったくもって良くないです」 平塚「しかしあれは最初のほうは二日はかかるぞ」 雪乃「明日から土日なので可能でしょう」 平塚「それもそうか。 さあ、やれ!」 八幡「てかどこすかここ?」 平塚「千葉村だ」 八幡「なに……?」 平塚「この土日は誰もいないようだしな。 心なしか目がさらに腐ったように見えるわ」 八幡「……地獄だった。 普通あれって数年かけてやるやつだろ……。 二日でやるような代物じゃねぇんだよ……」 雪乃「これからは毎週土日にやると」 八幡「そんなことは言ってねえ」 雪乃「それでも即時的な効果は期待できそうにないわね」 結衣「ヒッキーお疲れ様」 八幡「ありがとな……。 仕方ないね。 仕方ないから、いいよね」 雪乃「そうね。 でも、『ルール』破った人間には、『罰』がある」 八幡「罰……?」 陽乃「そう。 将棋で二回連続で打っちゃったら負けだし、麻雀でもフリテンで満貫払いでしょ」 陽乃「それと同じ、『罰』だよ」 八幡「罰ってなんすか。 てか、ならなんでわざわざそんなことを」 陽乃「そもそも私がなんとも思っていない相手にここまですると思う? それは今日に限らず今まででも」 八幡「……ただからかって遊んでるだけなんじゃないんすか」 陽乃「んー、まぁ始めはそうだったけどね。 私、君みたいな子に会うの、初めてだったからね、あれからちょっと興味が出たんだ」 八幡「はぁ……」 陽乃「比企谷君ってからかうと面白かったし最初は遊びのつもりだったんだ」 陽乃「でも、雪乃ちゃんや静ちゃんやめぐりや隼人たちから比企谷君の話を聞いて、君にちょっとだけ惹かれていった」 八幡「一体どんな話をしたんですかね……」 陽乃「比企谷君が奉仕部でやらかしたこととかは大体知ってるよ。 私がそうなっちゃったのは」 八幡(スッと俺を見つめる。 八幡(陽乃さんの唇が俺の唇に触れる。 これまでのことも、全部」 陽乃「君の中から私は消える」 陽乃「ううん、それも違うかな。 『比企谷君と私が出会った』という事実そのものが消えちゃうんだ」 八幡「なんですかそれ……!」 陽乃「『罰』ってね、受ける本人にとって一番つらいものになるの。 だから、比企谷君が忘れちゃっても、他の誰もが覚えていなくても、私だけは忘れられずにい続ける」 陽乃「それが、『ルール』を破った『罰』なんだよ」 八幡「そんな……」 八幡(身体に入り込んだ何かが記憶を消し始める。 比企谷君が選ぶのはあの二人のどちらかだから」 八幡「選ぶって……俺にそんな権限ないっすよ」 陽乃「そう思うかもしれないけどね。 お姉さんには何となくわかっちゃうんだー」 八幡「…………」 陽乃「私の恋は叶わない。 じゃあ、文化祭で雪乃ちゃんたちとライブをした時、私はなんの楽器だったでしょう?」 八幡「そんなの覚えてるに決まってるじゃないですか。 ……あれ?」 八幡(言葉が、詰まる。 俺は、思い出せなかった) 陽乃「……ほらね」 八幡「違います。 もうそんなところまで忘れちゃったか」 八幡(悲しそうに笑う陽乃さんの姿はとても弱々しい。 もうこの人が具体的に俺にどう関わっていたのかも思い出せない) 八幡(それでも、この人がいつも強く、畏怖の対象であったというイメージだけは残っていた) 八幡(だからそんな姿を見せることから、それほどまでに精神的にきているのだということもわかった) 陽乃「どうしてこんなことしちゃったんだろ。 いつもの私なら絶対にしないのになー」 陽乃「……なんてね。 その答えだって全部わかってるよ」 八幡「……なんですか?」 陽乃「それくらい、比企谷君を好きになっちゃったんだよ。 いつもの俺なら絶対にこんなことをしない。 いつもの私なら絶対にしないのになー』 陽乃『……なんてね。 その答えだって全部わかってるよ』 八幡『……なんですか?』 陽乃『それくらい、比企谷君を好きになっちゃったんだよ。 比企谷君を諦める決定的な理由) 陽乃(私と彼との間を完璧に断裂させる何かが) 陽乃(そうでもしないと私はきっと諦めきれない。 ……すいません、どこかで会ったでしょうか?」 陽乃「……っ!」 陽乃(ズキッと胸に痛みが走った。 わかっていたのに、それでも涙がこぼれそうになる) 陽乃(こうなるのを望んでいたのは他でもない自分なのに、矛盾している) 八幡「あの……大丈夫ですか……?」 陽乃「……うん、もうね」 陽乃(『罰』はもう受けた。 あとはもう、私が去るだけ) 陽乃「ごめんね。 人違いだったみたい」 陽乃(もう、こんなことはよそう。 どうして……?」 八幡「わからないですけど、現に今、俺は雪ノ下さんのことを覚えてますよ」 陽乃「だってあの時、比企谷君は私のこと……!」 八幡「まぁ、あの時は本当に忘れましたけど……。 それがどうしようもないくらいに、嬉しい) 八幡「ですか。 あんな強引な終りに意味なんてない) 八幡「で、どうするんですか?」 陽乃(それにいくらあの二人が比企谷君に近しいからと言って、それで私が諦める理由にはならない) 陽乃「そうだねー。 とりあえずそこらへんの喫茶店にでも入る?」 陽乃(欲しいものは何がなんでも手に入れる。 私なら、それもできるだろう) 陽乃(きっと私が懸念していたことはみんな解決できる。 vip2ch.
次の自己紹介の日から数日後。 入部届を持って訪れた放課後の音楽室。 久しぶりの音楽室という空間は、違う学校の音楽室であるはずなのにどこか懐かしかった。 部活の見学に行くことはなかった。 吹奏楽がやりたいというよりは、他に入りたい部活がなかったという理由も大きい。 専業主夫希望の俺としては帰宅部も捨て難いものの、帰宅部はダメだって小町がうるさいから。 もしかしたら嫁に頭が上がらない夫ってこういうことなのかな。 吹奏楽部の入部者は思ったよりも多い。 20人近く、下手したらもう少しいるかもしれない。 やっぱり女子が多いなあ。 ハーレムハーレムなんて浮かれられるのは吹奏楽部以外の人間だ。 実際は吹奏楽部の男子に人権なんてない。 男子はまさによそ者のような扱いを受ける。 女子が着替えるときは何も言わずに粛々と教室から去り、コンサートの際にはチューバや打楽器、コンバスのような重たい楽器を率先して運ぶ。 これのどこがハーレムだというのだろう。 女尊男卑だったと言われてる、江戸時代の武家屋敷じゃないんだぞ。 新入生達はどこか居心地が悪そうに、そわそわしながら上級生の前に立っていた。 何人かの新入生は元から同じ中学校だったのであろう、先輩に挨拶をしているやつもいる。 だが、基本的に新入生が変に緊張しないための配慮だからだろうか。 あまり先輩達が新入生に話しかける様子はない。 そんな中周りを見渡してみると、高坂麗奈がいることに気がついた。 おー、自己紹介での宣言通り、吹奏楽部に入部を決めたようで。 一人で先輩達の指示を待っている姿は自己紹介をしていたときから何も変わらず、真っ直ぐ芯が通っているようだ。 まだ出会って間もないが、高嶺の花というか取っつきにくそうな印象を受ける。 俺と同じで。 もしかしたら高坂も、『放課後みんなで遊ぼうぜー!え、比企谷?いいよいいよ!あいついるとほら、なんかしらけるじゃん!』を経験した人間かもしれない。 俺が勝手に高坂にイメージを押しつけていると、教室のドアが開き、目つきが鋭く厳しそうな女性が入ってきた。 「静かに。 私は吹奏楽部の副顧問の松本美知恵だ。 音楽の授業を担当している」 ほー。 この人が副顧問なんですねえ。 なんか顧問って言うよりも、軍曹みたいな印象を受けたけれども。 年齢は40を超えているのではないだろうか。 そう言えば一年のどこかのクラスの担任だった気がする。 あんまり他のクラスとか興味ないから曖昧なのだが。 部活についての簡単な説明や、高校生としての責任だとか、高校生からしてみればどうでも良いような話を真面目に部員が聞いているのは、先生の雰囲気というか威圧感によるものだろう。 先ほどまで所々から聞こえていた話し声もぴしゃりと止まっている。 「新しい顧問になる滝先生が明日からいらっしゃるので、詳しいことはその時に聞くように。 以上だ」 そう言って背筋を伸ばして教室を去って行く。 それと同時に緊張の糸が解け、部員達からは一つ、歎声があがった。 なんだか嵐のような人。 最後まで毅然とした態度だった。 少しでもなめた態度とか、捻くれた態度なんて取ったらお説教。 みっちーなんて呼んだ暁には、拳骨でも入るんじゃなかろうか。 あれ、もしかして俺の天敵か…。 「はーい。 それでは、楽器の振り分けに入ります」 松本先生が先ほどまでいた場所に立ったのは物腰が柔らかそうな女性だった。 髪をサイドで結んでいて、落ち着いているイメージを受ける。 「部長の小笠原晴香です。 担当はバリトンサックスなので、サックスパートの人は関わることも多いと思います」 「はい。 はーい!低音やりたい人!」 部長の小笠原先輩が話を進めていると、隣にいた女の先輩が割って入った。 おそらく低音パートのリーダーと思われるその人はクールな先輩だ。 黒く艶やかな髪は高坂と似ているが、完全に幼さが抜けきっていて大人のような雰囲気であるところが大きく異なる。 よく似合った細身の赤い眼鏡が大人びた雰囲気を助長させていた。 『はいはい、楽器紹介はまだ後』という部長とのやり取りに、新入生を含めて、部員達の間からは小さな笑いが起こった。 「じゃあ初心者もいると思うので、まずは楽器の紹介から。 その後各自、希望の楽器の所へ集まって下さい。 ただし希望の多い楽器は選抜テストとなります」 きたきた。 吹奏楽部恒例の楽器決め。 新入部員に襲いかかる最初の試練であるこの一大イベントは笑いあり、悔しさあり、喜びあり、涙あり、涙あり、涙あり、涙あり、涙涙涙のイベントである。 こればっかりは実際に経験した人間にしかわからないだろうが、華々しいというイメージとは裏腹に、思っているよりずっと悲惨なイベントであることは、経験したことがない人にもし伝えることがあれば伝えたい。 毎年、第一希望に決まらなくてテンションを落とす子や泣いて訴える子、下手したら辞めてしまう子さえいる。 とは言え、野球で言えばマンガ読んで、『ピッチャーってかっけえなあ、俺もこうなりてえ』と思った矢先で外野になるようなものだ。 中学校の時もいたなー、フルート希望からチューバになって絶望していた子。 一週間ずっと泣いてたらしいから先生も困っていた。 俺自身も中学の時は一番人気と言っても過言ではないトランペットに決まったからか、呪いの手紙が下駄箱に入っていたし。 ラブレターかと思ってドキドキしちゃった一瞬の期待を返して! それに吹奏楽部は女子が多い。 女子が多いと言うことはそれだけ水面下での争いは増える。 楽器決めの時点で醜い争いは始まっているのだ。 三人で同じ楽器を希望して、一人あぶれた人。 同学年の二人しか同じパートにいないのに、嫌いなやつとなってしまった人。 ここまで楽器決めで人間関係がこじれたり、問題が絶えないのは女子が圧倒的に多いから、というのは間違いなく理由として挙げられるだろう。 だからもし、にっこにっこにーでこのイベントを終えることができた人は相当運が良かったと思っていい。 スピリチュアルなお姉さんから、ラッキービームが注入されてたんじゃないですかね。 はーい、ぷしゅ。 意外と希望していなかった楽器であっても、現実を受け入れて練習すればその楽器が楽しくなって、それから先ずっと付き合っていく運命の楽器になることも良くあるという。 トロンボーンが人気だからやれなくて他の金管やることになった人とかは、トロンボーンは吹き方が独特だから戻れなくて、決まった楽器で長く続ける人も多いと聞くし。 人生何事も諦めと妥協。 素晴らしい教訓ですね。
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