新型コロナウイルス感染症の第1波では、感染症病床数の確保が全国の自治体で問題となりました。 第2波への備えが急務な中、県内での病床確保はどうだったのか、検証しました。 医療崩壊の危機が叫ばれながらも収束した県内での第1波。 県内での新たな感染者も36日連続で確認されておらず、現在、県内の指定医療機関に入院している患者もゼロとなっています。 今回、日本列島を襲った第1波で大きな課題として浮上したのが病床確保の問題です。 東京都や石川県では、一時感染者用の病床の使用率がおよそ90%にまで達し危機的状況となりました。 一方、人口10万人あたりの感染者数が一時全国3位となった県内ではどうだったのでしょうか…。 「入院者が一番多かったのは104人、その時点では205床で数としては余裕があった。 そういう意味ではひっ迫という状況ではなかった」(県厚生部医務課・永原和久課長) これは、県が公表している4月16日以降の入院患者数の推移を示したグラフです。 ピークとなったのは4月28日で、入院患者数は104人。 県によりますとこの時点で205床を確保していて使用率は、最大でも50パーセントほどでひっ迫した状況ではなかったとしました。 しかし、医療圏ごとにみると異なる状況が見えてきました。 感染症指定医療機関として、富山医療圏の患者受け入れの中心を担った県立中央病院では… 「病床は当初は数人だったが、ピーク時はいっぱいになるくらい。 病床の絶対数が足りなくなっていたので、なかなか全員を受け入れることはできなかった」(県立中央病院感染内科部長 彼谷裕康医師) 感染症内科部長を務める彼谷裕康(かや・ひろやす)医師です。 県立中央病院では、もともとある感染症病床2床に加え、一般病棟2棟を転用し最大で47の病床を確保しました。 それでも、ピーク時の4月中旬には7割を超えるベッドが埋まり、受け入れは限界に近かったと彼谷医師はふり返ります。 「うちの病院は県全体もそうだが、4月20日過ぎがピーク。 みんなぴりぴりした状況でした」「当初はクラスターが出なければポツポツと発生するくらいかと思っていたんだけど、実際はクラスターが発生し、一気に増えたので、病室の問題もあって難しかった」(県立中央病院・彼谷医師) その原因は富山医療圏内で相次いだクラスター発生による患者の急増です。 4月10日以降は感染症指定医療機関である富山市民病院がクラスターが発生により感染者の受け入れをストップしました。 「富山市民で受け入れられないとなったときに、県中と富山大学附属病院、そこに入院する人が増えて、いっぺんに増えることの大変さがあったので、富山医療圏で調整しきれないということで全県的な対応をとった」(県厚生部医務課・永原課長) それまで居住地の医療圏で感染者を受け入れることを基本としてきましたが、医療圏を越えた受け入れを開始。 4月中旬からは富山医療圏で確認された感染者が、ほかの3つの医療圏の指定医療機関へ搬送されたということです。 そうした対応もとりながら、第1波において県全体で確保された病床数は最も多いときで205床でした。 「患者数がさらに増えていれば、各病院で一般病棟をコロナ患者用に転用していただくこともしていたと思いますので、そういう意味ではひっ迫という状況ではなかった」(県厚生部医務課・永原課長) そうした中、県は今回の経験をふまえ病床数確保の新たな計画を策定しています。 「これまでは必要が生じたときに順次病床をつくっていただけるようにとお願いしていた。 (今後は)一定の病床の塊を徐々に増やしていただくイメージでいます」(県厚生部医務課・永原課長) これまで県は患者が増えるにしたがって、順次、各医療機関に要請し病床数を増やしてきましたが、今後は、感染状況のフェーズごとに、一般病床から感染者用に病棟単位でまとまった数を転用できるよう調整を進めています。 「そういうシミュレーションをしておいたほうが準備がしやすい」(県厚生部医務課・永原課長) 一方、県立中央病院でも、現在、第1波で急きょ感染者用に転用し、ポータブルトイレで対応していた病室にトイレを設置したり、空調設備を増強したりして受け入れ態勢の強化に努めています。 「第2波に向けては、一気に患者が増えても対応できるように、病室や防護服を準備していく必要がある」(県立中央病院・彼谷医師) チューリップテレビ.
次の予防について 市民の皆様におかれましては、 風邪や季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。 また、十分な睡眠を取るなど、一般的な健康管理にも心がけてください。 《厚生労働省》 集団感染を防ぐために 集団感染を防ぐために、「1. 換気の悪い密閉空間、2. 人が密集している、3. 近距離での会話や発生が行われる」という3つの条件が同時に重なった場所(換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間(密閉空間・密集場所・密接場所))に集団で集まることは避けてください。 《厚生労働省》 新型コロナウイルスに関する偏見・差別をなくそう! 新型コロナウイルス感染症に関連して、感染者・濃厚接触者、医療従事者等に対する誤解や偏見に基づく差別を行うことは許されません。 人権侵害につながることのないよう、国や自治体が提供している正しい情報に基づき、冷静な行動をお願いします。 富山市における帰国者・接触者相談センター 少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐに御相談ください。 (これらに該当しない場合の相談も可能です。 症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。 解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。 ) も併せてご覧ください。 【連絡先】 富山市保健所 保健予防課 結核・感染症係 電話番号 076-428-1152 (夜間・休日はメッセージにより緊急電話番号を御案内します。 富山県ホームページ 厚生労働省相談窓口 電話番号 0120-565653(フリーダイヤル)(9時00分~21時00分) 海外から入国される皆様へ 全ての国または地域を出発し日本へ入国される場合は、検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要となる場合があるほか、検疫所長が指定する場所(自宅等)において、14日間の待機が必要となります。 また、ご自宅等へは公共交通機関を使わず、ご家族やお勤めの会社等による送迎でお帰りいただくことになります。 加えて、入国した日の過去14日以内に、入管法に基づく「入国制限対象地域」に滞在歴のある方については、検疫所において全員にPCR検査が実施されます。 そのような状況を踏まえたうえで、渡航、帰国を検討いただくようお願いします。 (参考) 医療機関の皆様へ をご覧ください。 新型コロナウイルス感染症を強く疑う場合は、 必ず富山市保健所に連絡してください。 事業者の皆様へ 感染の有無に関する証明を目的とした検査は行っておりません。 関連サイト.
次の富山市公式ホームページ 京都産業大学(京都市)に通っていた富山市の20代女性が、 新型コロナウイルスに感染したというニュースに関して、インターネット上で真偽不明の情報が錯綜している。 同学生は感染発覚当初からインターネット上で身元が特定されていたこともあって、匿名掲示板やTwitter上を中心に「学生の自宅が石を投げられた」「市長に詰問された」「村八分になっている」など富山市の住民が嫌がらせを行っているかのような記述が殺到している。 実際のところ、どうなのか。 「市長や偉い人に詰問」「窓に石が投げられる」 この女性は同県内で初の感染者だった。 3月21日にヨーロッパ旅行から帰国した大学の知人らが出席していたゼミの卒業祝賀会に参加したことがきっかけで感染したと見られている。 その後、この女子学生を介して複数人が感染したという。 このため、女子学生の行動に対して、当初から不注意との指摘は多くなされていて、Twitter上では以下のような投稿が相次いでいる。 「そういや富山県にコロナ持ち込んだ京産大学の家がマジでやばいことになってた ・コロナ持ち込んで大型ショッピングモール2店休業 ・市長や偉い人に詰問 ・ネットで住所氏名特定される ・父親失職 ・窓に石投げられる ・一家引っ越す(今ここ)」(原文ママ、以下同) 「陰口を言う人はいますが、石を投げたりとかはない」 こうした投稿に対して、以下のようにデマだと指摘する地元住民の声も上がっており、ネット上は紛糾している。 「感染者の人がひどいことされてるという噂が多いけど、デマも多いので過熱させないようにしてください。 感染かなと思っても、隠してしまう人が出てきそう 」 「富山の京産大生の家の村八分がひどいように言われてますが、さすがに訪問する人はいないし、陰口を言う人はいますが、石を投げたりとかはないです」 「富山に1番最初にコロナ持ち込んだ大学生の家族が引っ越したとかツイッターで見たけど、敷地に車はあるから真偽不明。 石が投げ込まれたってのもブルーシートはあるものの投げ込まれたかは不明。 落書きに関しても張り紙はあるが落書きは見てない。 身内の職場の人から聞いた話ですので 」 デマが事実だとすれば、重大な人権侵害だ。 ましてや窓ガラスを投石で割ったのであれば、明確な器物損壊容疑だ。 一方で、すべてデマなのであれば地域のブランドイメージの棄損は著しい。 「村八分」という言葉に良いイメージを抱く人はいないだろう。
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