自己PRと自己紹介の違い 「簡単に自己紹介をお願いします」と面接官から投げかけられた時、就活生の中にはその場で自己PRを始めてしまう人もいます。 しかし、自己紹介と自己PRは似ているようで全く違うもの。 面接官の心を掴むには、まずこの2つの違いについて正しい認識をしておく必要があるといえます。 ここでしっかりと自己紹介と自己PRの違いを認識し、面接へ臨みましょう。 ・自己紹介はコミュニケーションのつかみ 自己紹介とは、初対面の面接官に対し、名前や学校・学部・学年、経歴や趣味といった学生自身の紹介を指します。 「簡単に自己紹介をお願いします」と言われた場合は、「自分の基本的な情報」を簡潔に伝える事だとイメージしましょう。 自己紹介はあくまで面接官と学生がコミュニケーションを取るきっかけに過ぎません。 「まずは学生の雰囲気を掴み取りたい、コミュニケーションを図りたい」という意図で自己紹介を求められたにも関わらず、突然自己PRを始めてしまうと、「この人はコミュニケーション能力に難がある」と面接官の印象を悪くしてしまう可能性も……。 そのため、名前や大学名など要点をしっかりと抑えた自己紹介を行えるかどうかがひとつのポイントになっています。 面接の場において自己PRはとても重要な要素です。 本来、自己紹介と自己PRは別々に語るものですが、自己紹介の時間を長めに設定された場合には自己PRも含めて話す必要があるでしょう。 ほどよくPRポイントを自己紹介に交えることで、後々面接官の方に話題を拾って貰い、理想的な自己PRへ繋げることが叶うかもしれません。 自己紹介時にすべて話してしまうと、面接官側もそのアピールポイントを掘り下げづらくなってしまうのです。 あえて一部分を話さないことで、「そのエピソードにはどういう過程があるんだろう?どういう続きがあるんだろう?」と関心を惹くことができます。 企業によっては2分や30秒以内といった時間指定がされていたり、「大学名とお名前をお願いします」と言われたりするケースも存在します。 基本的には求められている内容だけをしっかりと喋ることがベストです。 「大学名とお名前をお願いします」と言われているにも関わらず、自己紹介を交えエピソードを話してしまうと、その時点で面接官からは敬遠されてしまうかもしれません。 指定された内容だけを喋るよう心掛けましょう。 特に時間指定の無いまま自己紹介を求められた場合、理想的な所要時間は1分ほど、文字数にしておよそ250~300文字程度が適切だとされています。 とはいえ、いざ時間指定のある自己紹介を求められた時に、ひとつのパターンしか準備していなければ困りものです。 面接の前には、30秒、1分、2分程度を目安に、いくつかの自己紹介文を考え、パターンの違いに対応できるようにしておきましょう。 30秒と1分を想定した例文を次の項目で紹介しているので、参考にしてみてください。 自己紹介で伝えておくべきポイント では、そんな肝心の自己紹介ではどのようなことを伝えれば良いのでしょうか?3つのポイントに分けて、適切な自己紹介文の内容を見ていきましょう。 」と名乗りましょう。 自己紹介では当然のポイントとなりますが、氏名や所属をしっかりと聞き取ってもらえるよう、ハキハキとした口調で喋り出すことを心掛けましょう。 口を大きく開けることを意識するだけでも、聞きやすさは変わります。 また、面接官に良い印象を与えられるように、口角を上げながら話す練習もしておくといいでしょう。 ガクチカとは学生生活の中で力を入れて頑張った事柄を説明することで、自己PRに近い言葉といえるでしょう。 ほとんどの学生は自己紹介文にガクチカを含ませていますが、学生生活で頑張ったことを話しすぎてしまうと自己紹介から少し外れてしまう点は注意が必要です。 長々と話すことは避け、学生生活ではどういった事を学んだのか、短く、端的に話すことが大切。 その際、面接中に深掘りして欲しい話題へ軽く触れるのもひとつのポイント。 先述したように、全てのエピソードを話してしまうと深掘りしづらくなってしまうものです。 面接官側から問いかけて貰えるように、話せるエピソードをある程度残しておくことをおすすめします。 ・あいさつ、意気込み 自己紹介を述べた後、学生生活を踏まえて挨拶や意気込みを語るのが一連の流れとなっています。 人によっては「このような貴重なお時間を頂き有難うございます」と感謝の気持ちを伝える学生も。 基本的には「常に新しいことへ挑戦し続ける御社の姿勢に強い魅力を感じ志望しました。 本日は宜しくお願い致します」という具合に、意気込みを1~2文程度で語り、最後に挨拶をするというのが理想でしょう。 自己紹介の回答例 それでは実際の自己紹介で使われる例文をご紹介します。 人が1分間に話す文字数の目安は300字程度だと言われています。 それ以上の文字数になると早口な印象を与えてしまい、面接官も聞き取りづらくなってしまうため、欲張って多くを語らないようにしましょう。 強調したいエピソードをひとつに絞り、その中で具体的に自分が頑張ったことなどを説明するといいでしょう。 学業以外では〇〇サークルに所属しており、主に広報をやっていました。 この経験を元に、私は人同士の協力が非常に重要なものだと認識しており、御社の~~という企業姿勢に強く共感しました。 御社のような素晴らしい企業に出会え、大変感動しております。 本日はどうぞ宜しくお願いいたします。 学業以外では〇〇でのアルバイト活動に力を入れており、アルバイトの経験から接客の楽しさや、利用者ごとに納得してもらう難しさを十分に学ぶことができました。 このような経験を元に他者へ喜んで貰えるような接客がどういったものなのか、日々向上心を持って学んで行こうと考えております。 これから社会人として学んでいく上で取引先の方やお客様と接する機会も多いかと思いますが、アルバイトで培った経験を元に、相手が望んでいることを最大限汲み取って対応することを目指し活動したいと考えています。 本日は貴重なお時間を頂き有難うございます。 大学ではテニサーに所属しており、リーダーシップを発揮してみんなを引っ張る存在といわれていました。 現に先輩も私を頼ってくださるようになり、二年生の頃には私がサークルの中心として活動することで、新入生の勧誘にも成功し、サークルのより良い発展へ繋げることができました。 もちろん、学業も怠らず、教授からの評価も高いものを維持しておりました。 私が持つ能力を、是非御社でも活用したいと考えております。 」 よくない自己紹介についても学んでおきましょう。 まず、面接中に省略名称を活用するのは絶対にNG。 テニサーではなく、テニスサークルと正式名称で言うように心掛けましょう。 また、この例文は極端な表現ではあるものの、自慢するポイントが多すぎると面接官から「鼻持ちならない学生」と、逆に評価が下がってしまう恐れもあります。 「後輩が頼ってくれた」「学業も怠らなかった」など抽象的な自己PRは避け、数字や目に見える功績を意識した客観的に評価された自己紹介文にしましょう。 大切なのは面接官が求めている回答を判断すること 「何を求められているのか推し量る能力はあるのか、学生本人は今まで何を培ってきたのか」面接官は常に学生自身の能力を見定めることを意識しています。 しかし、物事を円滑に勧めるコミュニケーション能力と、入社後に求められるスキルのどちらも満たしていても、ついつい「いろいろ話さなくては!」と意気込みすぎてしまったり、緊張のあまり「あれ、何を話せばいいんだっけ」と話せなくなってしまったりという学生もいるでしょう。 大切なのは、面接官がその質問でどんな答えを必要としているか判断すること。 決して、自己紹介の際に自己PRばかりしてしまうといったことのないよう、しっかり深呼吸して、あせらず質問に答えていきましょう。
次の自己PRとは? 自己PRとは「相手に自分を売り込み、認めてもらうこと」が目的となります。 そのため、ただの自己紹介だけにとどまってしまっては不十分。 「採用すると、どんなメリットが得られるのか」「これまでの実績から、入社後はどのような活躍が期待できるのか」など、採用担当者の評価に直結する内容でなければなりません。 応募先の企業にあった自己PRを整理して書けるように、自己分析し、自身のキャリアを振り返ることからはじめましょう。 これまでの経験や実績、応募先企業が求めている人物像を踏まえて自らをアピールし、企業に貢献したいという意欲を伝えましょう。 また、知識や経験などがない場合、「粘り強さ」や「積極性」などの長所をアピールすることがあると思います。 このようなケースでも、自身の強みが仕事でどう活かせるのかを考えて自己PRを作成していきましょう。 その際に気をつけたいのが根拠をきちんと示すことです。 これまでの経験からアピールできるポイントを探し、根拠を踏まえた文面にしていくとよいでしょう。 得意分野・成功体験を見つける 転職活動を始める方の中には「自己PRに何を書けばいいのか分からない…」という方もいらっしゃると思います。 このような場合は、自身の職務経歴を振り返ることから始めましょう。 自らの経歴や能力を棚卸しすることで、「こういう仕事が得意かも」「こういう仕事で周りから評価されていた」など、自分の強みになるポイントが見えてくると思います。 自己PRは複数用意しておく 自己PRは1つではなく複数持っておくのが好ましいです。 具体的には3~4点あればいいと思います。 アピールポイントを幾つか挙げ、そのうちの1つでも採用担当者に興味を持ってもらえればOKという程度で考えておきましょう。 エピソードは1つに絞る 内容の薄いエピソードが複数あるよりも具体的なエピソードが一つあるほうが採用担当者へのアピールにつながります。 抽象的な自己PRでは「どのような取り組みが成果につながったのか」「どのような強みが仕事に活き、周囲から評価されたのか」などが伝わりづらいです。 エピソードは1つに絞り、具体的な内容を踏まえてアピールしていきましょう。 読みやすさや文字数を考える 文字数について 企業から指定された文字数があれば、その8割以上を記入することがマナーです。 とはいえ、最近では指定されていないケースがほとんど。 その場合は、400字程度にまとめるのがいいでしょう。 ちょっと少ないのでは……とご心配の方、ご安心ください。 採用担当者は日々忙しく働いているため、書かれていること全てに目を通せるとは限りません。 伝えたいことを端的に示していくことを意識してください。 文字の大きさについて 昔よりも、手書きの履歴書を必須にしている企業は減ってきました。 しかしながら、未だに手書きの履歴書にこだわりを持っている企業があるのも事実です。 基本的には、パソコンの記載で問題ありませんが、企業の指定に合わせて、柔軟に対応していくことがベターでしょう。 パソコンにおいても、手書きにおいても、文字数の大きさに明確な決まりはありません。 見やすさが大切になりますので、びっしりと埋めるように書くよりは、改行をしたり、少し大きめに書いたりしたほうがよいでしょう。 【職種別】自己PRの書き方のポイント 営業職の場合 世の中にある求人情報において、多くの割合を占める営業職の募集。 特に法人向けの営業職は、誰に、何を、どのように提案するのか、千差万別です。 さまざまな業界・業種が存在する中、転職の際には、どういった部分を自己PR欄に記載すればいいのか。 そのポイントをご紹介します。 フリーターから正社員を目指す場合 特にアルバイトの経験しかなかった場合は「PRの仕方がわからない」という方も少なくありません。 そこで、フリーターから正社員を目指す方向けに「自己PRの書き方・ポイント」をお伝えします。 自己PR・職務自己PRの例文 タイプ別!自己PRの例文 ここでは第二新卒、派遣社員から正社員になる場合などのタイプ別の自己PRの例を見ていきましょう。 職種未経験 大学を卒業後、法人営業として3年間勤めてきました。 その中で培ったのは、相手に合わせたコミュニケーションを行なうことです。 クライアントが求めていることをキャッチして、端的に応えることを意識してきました。 また、相手の状況を考えたうえで、情報提供のツールを変えることを大切にしています。 こうした姿勢が結果として、お客様との信頼関係構築につながりました。 相手の状況に配慮したコミュニケーションを行なってきた経験は、他の職種においても活かすことができると考えています。 <ポイント> 「相手に合わせたコミュニケーション力がある」という結論から伝え、その後にどのような点に気をつけているのかを具体的に記載するという構成です。 その結果として、「信頼関係構築につながった」という成功体験を伝えられているのも、高評価です。 第二新卒 大学卒業後、法人営業として2年ほど勤めてきました。 新規のお客様に対して、がむしゃらにアプローチするのではなく、どのような内容であれば興味を持ってもらえるか考えたり、より効率的な方法はないか検討したり、独学でマーケティングの考え方を取り入れ、PDCAをまわして取り組んできました。 それがきっかけで、マーケティングに興味を持ち、さらに専門性を高めていきたいと考えるようになりました。 持ち前の行動力を活かして、新たな環境で成長していきたいと考えています。 <ポイント> 「独学でマーケティングの考え方を取り入れた」という点に、ただ言われたことだけではない、創意工夫が見えます。 問題が発生したときにどのように乗り越えていく人なのか、人物像をイメージできるのは好印象です。 同業界・同業種 前職では、食品メーカーの広告宣伝・販売促進業務に携わっていました。 製品ターゲットに適した雑誌・WEB広告、販売促進キャンペーンなどを展開し、前年対比130%の売上を残しました。 エリアや顧客ターゲットを分析したうえでの広告宣伝・販売促進の経験は、貴社の業績に早期から貢献できるものだと確信しています。 また、限られた予算の中でのパブリシティ広告の活用など、常に費用対効果を意識した企画を組むのも私が得意とするところです。 前職で培ってきた経験を活かし、目標を上回る売上を計上できるよう業務に取り組みます。 <ポイント> 「前年対比130%の売上」という具体的な数字を用いて示せているのは高評価です。 出来る限り数字で表すことで、説得力のある文章になるでしょう。 派遣社員から正社員 前職では派遣社員として地域情報誌(発行部数30万部)の編集業務に携わっていました。 職場では正社員と派遣社員の分業化が進んでおり、派遣社員の業務は制作進行管理のみでした。 そのため今後は企画立案から取材、編集までを一貫して手がけたいと考えています。 前職では業務でQuarkXPress6、Photoshop CS3、Illustrator CS3を使用していたため、それらの操作は問題なく行なえます。 また、納期に迫られたり、突発的な依頼が差し込みで入ったりと、編集業務には臨機応変な対応や諦めない姿勢が重要であることも理解しています。 どのような状況に置かれても最後まで諦めずに対応し、読者が満足する企画をカタチにしていきたいです。 そして、売上の向上という結果で貴社に貢献したいと考えています。 <ポイント> どれくらいの規模の業務を、どんなツールを使って行なえるかが詳細に分かります。 また、編集業務への理解があることもさりげなくアピールできており、採用担当者に「この人な正社員として活躍してくれそう」と印象付けられるでしょう。 応募資格を満たしていない 私は経理の実務経験を通じて経理知識を身につけてきたため、募集条件である簿記2級の資格は有していません。 ただし、工業簿記についても実務経験があり、即戦力として貢献できるだけの能力はあると自負しています。 簿記2級の資格に関しては、今年度中に取得できるよう独学で試験対策を行なっているところです。 また、私は職場において良好な人間関係を構築するのが得意です。 職場が変わってもスムーズに溶け込んでいけるため、入社後は速やかに仕事に慣れ、業務を通じて貢献していきたいと考えています。 長年の実務経験もありますので、必要であれば経験の浅い方の指導・管理などにも能力を活かせます。 ぜひ一度面接の機会をいただき、私という人間を評価していただければ幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 <ポイント> 応募資格を満たしていないけれども挑戦したい場合には、「資格はなくとも、この人なら活躍が期待できそう」と思わせられるかがカギ。 資格取得に向けて既に動いていることからは向上心が伝わりますし、その上で実務経験は豊富にあることをアピールできています。 アピールポイント別!自己PRの例文 ここではアピールしたいポイント別の自己PRの例文を見ていきます。 ぜひ参考にしてください。 リーダーシップ いくつかの部署のメンバーが集まって遂行するプロジェクトにおいて、リーダーに任命された経験があります。 意識したのは、個人のチカラを最大限引き出すことです。 細かい指示をするのではなく、目的と意図を伝えることで、メンバー自身が考えて行動しやすいように努めました。 その結果、期日までに求められた成果を出すことができました。 <ポイント> 個人の力を最大限に引き出すために、具体的に何をしたのかまで言及できている点が高評価です。 数字を使わずとも、定性情報を用いて具体的に伝えられている好例です。 職種別!自己PRの例文 ここでは無形商材の営業職、有形商材の営業職、事務職といった職種別の自己PRの例文を見ていきます。 無形商材の営業職 電気設備工事の営業として3年間携わってきました。 私が担当していたのは、10年以上の取引となる5社の建設会社です。 付き合いが長いとはいえ、競合との相見積もりになるのが一般的。 そこで、まずは見積依頼の声をかけてもらう関係性を築くことを自分のミッションとして取り組んできました。 徹底したことは、顧客先の担当者と毎日少なくとも1回は話す機会をつくり、電気設備の工事予定をいち早く掴むこと。 十分な人数の職人の予定を先に押さえられ、短納期での対応が可能になるからです。 施工の価格や品質で差別化するのが難しい業界ですが、自分の工夫で強みをつくることは可能です。 そしてこの強みが顧客からの信頼につながります。 業界が変わっても、関係構築の糸口を見つけ、実行してきたことを活かしていけると思います。 <ポイント> 工夫したことを具体的に伝えられていること、さらにその工夫をした理由までふれられています。 有形商材の営業職 前職は、オフィス機器の営業です。 新しい顧客先を開拓する営業スタイルになります。 私が顧客開拓する上で注力していたのは、1回の商談でいかに信頼を得るかという点です。 アポイントにつながるのは、主にすでにニーズがある企業。 1~2回の商談で契約成立となるのが一般的です。 つまり、初回の商談が勝負になります。 短時間で信頼を得るために工夫したことは、顧客のどんな質問にも即答すること。 品番ごとの特徴はもちろん、導入で実現できるコストダウンの目安、他社の導入事例なども常に更新した状態で頭に入れておけるように、毎日インプットする時間を設けてきました。 もちろん、インプットするだけでなく、得た情報をわかりやすくアウトプットできるように資料にまとめることも徹底してきました。 結果、営業全体の契約件数は月2件が平均でしたが、コンスタントに月4件を実現。 新規顧客から信頼を得るために行動できることが私の強みです。 <ポイント> 新規開拓のためにどのような工夫をしたか、どんな成果が得られたか、分かりやすく書かれています。 たとえば、「顧客のどんな質問にも即答する」という話では、具体的にインプットした内容の一例にまで言及。 ぬかりない準備をして臨む真摯な姿勢が伝わります。 事務職 経験年数は少ないですが、事務業務の基本的な流れは理解しています。 パソコンは業務での使用のほか、家庭で家計簿を作成するなど日常的に使っています。 また、前職では複数の事務スタッフが在籍していたため、ほかのスタッフの作業進捗にも気を配って働いていました。 他者の作業状況を把握して臨機応変に対応しつつ、優先順位をつけて効率よく仕事を進められるようにしていました。 職場でのコミュニケーションも同様です。 周りの人が気持ちよく仕事に取り組めるよう、相手の立場に立ってものごとを考えることを心がけていました。 <ポイント> 他者の作業状況を把握して優先順位を決める、エピソードからは気配りができる協調性のある人という印象を与えることができるでしょう。 添削のポイントとNG例 添削のポイント 自己PRを書く上で文字数も大事な要素。 企業から指定されていない場合は400字程度が読みやすい長さといわれていますが、400字程度と聞いて「そんなに短く!?」「そんなに書かないといけないの?」と感じ方が分かれるかもしれませんね。 そこで、文字数の調整方法を紹介します。 長い時の対処法 アピールしたいことが多岐にわたっているかもしれません。 アピール項目が多いほうが良く感じますが、実は逆。 印象に残りにくくなってしまうのです。 自己PRではアピールポイントをしぼることが重要。 1~2個をピックアップしてまとめるとおさめやすくなります。 短い時の対処法 エピソードが薄い内容になっていないかをチェックしてみてください。 ポイントは、事前知識がない採用担当者にもわかるか。 誰に、何を、どのように提案する業務か。 困難を乗り越えた時のシチュエーションがわかるか。 成果を数字で表せているか。 こうした情報を盛り込むと具体性が増し、文字数も長くなります。 よくあるNG例 求める人物像とずれている 例えば、企業の求める人物像が「何事も慎重に考えて行動するタイプ」だった場合。 考えるよりも、まずは行動する活発さが強みです。 とアピールしても当然、逆効果ですよね。 アピールポイントを絞るには、まず「企業がどのような人材を求めているのか」を理解することが重要です。 そのヒントは、企業のホームページ(採用ページ)、求人票、そして、求人広告などに記載されていることが多いため、隅々まで必ず目を通すようにしてください。 アピールの内容が具体性に欠けていてわかりづらい ここからは具体的な自己PR文をもとに解説していきます。 前職では、新規開拓スタイルの営業として働いてきました。 大切にしてきたのは、うまくいかない原因を探り、改善していくことです。 顧客と接点を持つ方法は、飛び込み訪問や電話となります。 新規開拓先のリストを自分で作成していたため、はじめのうちは手当たり次第様々な業界にアプローチしていました。 ただ、アポイントにつながらない現状を見つめ直し、原因と改善方法を検討。 そこで、業界をしぼることで多くの企業が共通で持つ顧客ニーズを明らかにし、それに対するアプローチトークを作った上で取り組むことにしました。 結果、アポイントの取得につながる件数が増え、ともなって契約件数も増加。 コンスタントに月5件の契約を実現し、MVP獲得にもつながりました。 成果をあげるためにネックになっている課題を特定し、打ち手を考えることは貴社の営業職でも活かしていけると考えています。 改善すべきポイント これは、文字数が極端に少ないですよね。 実際、150字程度。 原因は、エピソードが薄いことです。 「顧客から信頼を得る行動」とは、いったい何か。 「顧客のニーズを正確に把握するために毎日訪問していた」など、シチュエーションがわかると、文章の説得力が増します。 アピール内容が多くまとまりがない カラオケ機器の商社で3年間、営業を経験してきました。 顧客先は主に介護施設です。 会社としてお付き合いの長い取引先であったため、特に力を入れてきたことは信頼関係の構築。 何かあったら、すぐに声をかけてもらえる関係性を築くことができました。 また、カラオケ機器と一口にいっても、扱うメーカーや特徴は様々です。 提案だけでなく、設置、メンテナンスまで一貫して対応してきました。 必要となる知識は多岐にわたりますが、知識習得に向けて貪欲に取り組めることも私の強みの1つです。 さらに、一方的な提案にならないように顧客の要望に耳を傾けることに注力したり、100社以上の担当顧客にまんべんなくアプローチするために効率的に時間を使ったりすることにも取り組んできました。 私が培ってきた経験は、貴社で担う様々な業務に活きてくると思っています。 改善すべきポイント アピールできることが多いことはすばらしいことですが、自己PRですべてを盛り込むのはNG。 どんな人物なのかの印象づけが弱くなってしまうためです。 自己PRでは、アピールポイントを1~2つにしぼることが大切。 その上で、具体的なエピソードとともに伝えましょう。 体裁が整っていない 下記では、NGなポイントをご紹介します。 けっして難しいポイントではありません。 書き上げてすぐに企業へ提出するのではなく、一呼吸おいて、セルフチェックをしてみましょう。 誤字脱字がある どんなに素敵な内容を書いていても、大切な書類なのに見直す作業を怠っているとマイナス評価になってしまいます。 最後に一言一句読み直してみてください。 詰め込みすぎて読みにくい 小さな文字でびっしりと書かれていると、意欲が伝わってよいのでは……と思う方も多いのですが、それは間違い。 実際は読み手への配慮ができていない、簡潔にまとめるチカラがないという評価になってしまいます。 専門用語が使われていてわかりづらい 業界用語は、異業種の人にとってはわからない言葉です。 あまりに多用してしまうと、読み手への配慮がないと思われてしまいます。 まとめ いかがでしたか。 いくつか例文を紹介しましたが、あくまで大切なのは、「自分がやってきたこと」「自分だからできること」を伝えることです。 また、応募する企業がどんな人物像を求めているのか考えてみることもオススメします。 自分との共通点を見つけて、自分の言葉で具体的に伝えられると、説得力高く、担当者にアピールできると思います。
次の自己PRと自己紹介の違い 「簡単に自己紹介をお願いします」と面接官から投げかけられた時、就活生の中にはその場で自己PRを始めてしまう人もいます。 しかし、自己紹介と自己PRは似ているようで全く違うもの。 面接官の心を掴むには、まずこの2つの違いについて正しい認識をしておく必要があるといえます。 ここでしっかりと自己紹介と自己PRの違いを認識し、面接へ臨みましょう。 ・自己紹介はコミュニケーションのつかみ 自己紹介とは、初対面の面接官に対し、名前や学校・学部・学年、経歴や趣味といった学生自身の紹介を指します。 「簡単に自己紹介をお願いします」と言われた場合は、「自分の基本的な情報」を簡潔に伝える事だとイメージしましょう。 自己紹介はあくまで面接官と学生がコミュニケーションを取るきっかけに過ぎません。 「まずは学生の雰囲気を掴み取りたい、コミュニケーションを図りたい」という意図で自己紹介を求められたにも関わらず、突然自己PRを始めてしまうと、「この人はコミュニケーション能力に難がある」と面接官の印象を悪くしてしまう可能性も……。 そのため、名前や大学名など要点をしっかりと抑えた自己紹介を行えるかどうかがひとつのポイントになっています。 面接の場において自己PRはとても重要な要素です。 本来、自己紹介と自己PRは別々に語るものですが、自己紹介の時間を長めに設定された場合には自己PRも含めて話す必要があるでしょう。 ほどよくPRポイントを自己紹介に交えることで、後々面接官の方に話題を拾って貰い、理想的な自己PRへ繋げることが叶うかもしれません。 自己紹介時にすべて話してしまうと、面接官側もそのアピールポイントを掘り下げづらくなってしまうのです。 あえて一部分を話さないことで、「そのエピソードにはどういう過程があるんだろう?どういう続きがあるんだろう?」と関心を惹くことができます。 企業によっては2分や30秒以内といった時間指定がされていたり、「大学名とお名前をお願いします」と言われたりするケースも存在します。 基本的には求められている内容だけをしっかりと喋ることがベストです。 「大学名とお名前をお願いします」と言われているにも関わらず、自己紹介を交えエピソードを話してしまうと、その時点で面接官からは敬遠されてしまうかもしれません。 指定された内容だけを喋るよう心掛けましょう。 特に時間指定の無いまま自己紹介を求められた場合、理想的な所要時間は1分ほど、文字数にしておよそ250~300文字程度が適切だとされています。 とはいえ、いざ時間指定のある自己紹介を求められた時に、ひとつのパターンしか準備していなければ困りものです。 面接の前には、30秒、1分、2分程度を目安に、いくつかの自己紹介文を考え、パターンの違いに対応できるようにしておきましょう。 30秒と1分を想定した例文を次の項目で紹介しているので、参考にしてみてください。 自己紹介で伝えておくべきポイント では、そんな肝心の自己紹介ではどのようなことを伝えれば良いのでしょうか?3つのポイントに分けて、適切な自己紹介文の内容を見ていきましょう。 」と名乗りましょう。 自己紹介では当然のポイントとなりますが、氏名や所属をしっかりと聞き取ってもらえるよう、ハキハキとした口調で喋り出すことを心掛けましょう。 口を大きく開けることを意識するだけでも、聞きやすさは変わります。 また、面接官に良い印象を与えられるように、口角を上げながら話す練習もしておくといいでしょう。 ガクチカとは学生生活の中で力を入れて頑張った事柄を説明することで、自己PRに近い言葉といえるでしょう。 ほとんどの学生は自己紹介文にガクチカを含ませていますが、学生生活で頑張ったことを話しすぎてしまうと自己紹介から少し外れてしまう点は注意が必要です。 長々と話すことは避け、学生生活ではどういった事を学んだのか、短く、端的に話すことが大切。 その際、面接中に深掘りして欲しい話題へ軽く触れるのもひとつのポイント。 先述したように、全てのエピソードを話してしまうと深掘りしづらくなってしまうものです。 面接官側から問いかけて貰えるように、話せるエピソードをある程度残しておくことをおすすめします。 ・あいさつ、意気込み 自己紹介を述べた後、学生生活を踏まえて挨拶や意気込みを語るのが一連の流れとなっています。 人によっては「このような貴重なお時間を頂き有難うございます」と感謝の気持ちを伝える学生も。 基本的には「常に新しいことへ挑戦し続ける御社の姿勢に強い魅力を感じ志望しました。 本日は宜しくお願い致します」という具合に、意気込みを1~2文程度で語り、最後に挨拶をするというのが理想でしょう。 自己紹介の回答例 それでは実際の自己紹介で使われる例文をご紹介します。 人が1分間に話す文字数の目安は300字程度だと言われています。 それ以上の文字数になると早口な印象を与えてしまい、面接官も聞き取りづらくなってしまうため、欲張って多くを語らないようにしましょう。 強調したいエピソードをひとつに絞り、その中で具体的に自分が頑張ったことなどを説明するといいでしょう。 学業以外では〇〇サークルに所属しており、主に広報をやっていました。 この経験を元に、私は人同士の協力が非常に重要なものだと認識しており、御社の~~という企業姿勢に強く共感しました。 御社のような素晴らしい企業に出会え、大変感動しております。 本日はどうぞ宜しくお願いいたします。 学業以外では〇〇でのアルバイト活動に力を入れており、アルバイトの経験から接客の楽しさや、利用者ごとに納得してもらう難しさを十分に学ぶことができました。 このような経験を元に他者へ喜んで貰えるような接客がどういったものなのか、日々向上心を持って学んで行こうと考えております。 これから社会人として学んでいく上で取引先の方やお客様と接する機会も多いかと思いますが、アルバイトで培った経験を元に、相手が望んでいることを最大限汲み取って対応することを目指し活動したいと考えています。 本日は貴重なお時間を頂き有難うございます。 大学ではテニサーに所属しており、リーダーシップを発揮してみんなを引っ張る存在といわれていました。 現に先輩も私を頼ってくださるようになり、二年生の頃には私がサークルの中心として活動することで、新入生の勧誘にも成功し、サークルのより良い発展へ繋げることができました。 もちろん、学業も怠らず、教授からの評価も高いものを維持しておりました。 私が持つ能力を、是非御社でも活用したいと考えております。 」 よくない自己紹介についても学んでおきましょう。 まず、面接中に省略名称を活用するのは絶対にNG。 テニサーではなく、テニスサークルと正式名称で言うように心掛けましょう。 また、この例文は極端な表現ではあるものの、自慢するポイントが多すぎると面接官から「鼻持ちならない学生」と、逆に評価が下がってしまう恐れもあります。 「後輩が頼ってくれた」「学業も怠らなかった」など抽象的な自己PRは避け、数字や目に見える功績を意識した客観的に評価された自己紹介文にしましょう。 大切なのは面接官が求めている回答を判断すること 「何を求められているのか推し量る能力はあるのか、学生本人は今まで何を培ってきたのか」面接官は常に学生自身の能力を見定めることを意識しています。 しかし、物事を円滑に勧めるコミュニケーション能力と、入社後に求められるスキルのどちらも満たしていても、ついつい「いろいろ話さなくては!」と意気込みすぎてしまったり、緊張のあまり「あれ、何を話せばいいんだっけ」と話せなくなってしまったりという学生もいるでしょう。 大切なのは、面接官がその質問でどんな答えを必要としているか判断すること。 決して、自己紹介の際に自己PRばかりしてしまうといったことのないよう、しっかり深呼吸して、あせらず質問に答えていきましょう。
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