妊娠初期のくしゃみは赤ちゃんに影響はあるの? くしゃみをしてお腹が痛くなったからと言って、それで流産してしまうのでは? と、心配される方がおられますが、よほど激しいくしゃみをしたとしても、 くしゃみを連発したとしても 流産・早産につながるようなことはありません。 たしかにくしゃみをすると腹圧はかかりますが、それが子宮の収縮に直接つながるわけではありません。 ただし、お腹が張りやすかったり、切迫早産気味の方は心配でしょうから、 念のため産婦人科医に相談しておくと安心かと思われます。 また、妊娠すると子宮やその周囲の毛細血管が発達してくるのですが、 腹圧がかかり子宮頸管近くの 細い毛細血管が切れて、茶色いおりものや微量の出血が みられることがあるようですが、 通常は赤ちゃんに影響が出ることはないそうです。 ですが、出血があった場合は主治医に相談された方が安心かと思われます。 妊娠するとくしゃみが出やすくなる? 妊娠するとくしゃみが出やすくなる方はいます。 なぜ出やすくなるのかというと原因はわかっていないのですが、 妊娠するとホルモンバランスが変化するだけでなく体内も変化していきますし、 免疫力が低下しやすくもなりますので、そのため花粉症などのアレルギー性鼻炎や 風邪にかかりやすくなることが要因となってくしゃみが出やすくなるのではないか?と言われています。 また、 粘膜も弱くなることによって、さまざまなものに反応しくしゃみが出やすくなっているとも言われています。 妊娠初期から中期にかけて出やすくなるようですが、それ以降は徐々に落ち着いてくるのが一般的です。 お腹が痛くなるのはなぜ? 妊娠すると、子宮を支える靭帯が伸びていきます。 くしゃみをすることで、急な腹圧がかかりますのそのことによって 靭帯が引っ張られて痛みが出ている可能性があります。 特に仰向けの状態でくしゃみをするとピキーンと痛くなる人は多いようです。 くしゃみによる痛みは人によって程度などが違いますが、安定期に入るころには落ち着くという方が多いようです。 ですが、前かがみでくしゃみをすると 腰痛を引き起こす可能性がありますので、 立っている状態ならば、 何かにつかまって体を丸めてくしゃみをすることで、体にかかる負担を分散することができます。 仰向けでくしゃみが出そうになったら、体を起こして、 体を丸めてくしゃみをすると良いかと思いますが、この時にも 何かにつかまってくしゃみをすると良いでしょう。 また、足を伸ばしているより曲げた方が痛みが軽減されるという意見もあります。 くしゃみを止めようとせずに、「お」を発音するようにして、 のどを大きく開けるようにしながら、自分で咳をするようにすると、 くしゃみが抜けて、お腹の痛みが軽減するようです。 まとめ くしゃみをしたときに、ピキーンという痛みがあるのは、 靭帯が影響していることがわかりました。 くしゃみをしたことにより腹圧はかかりますが、そのことが影響して 流産などになることはありませんので、心配は要りませんが 出血が続いたり、お腹が張りやすい、切迫流産気味という場合は、主治医に相談してくださいね。 くしゃみをすることにより痛みを和らげる方法もいくつかあります。 痛いのはつらいので、 自分に合った和らげる方法を見つけて、乗り切りましょう。
次の妊娠中のくしゃみで腹痛の原因と胎児への影響 妊娠中だけではありませんが、くしゃみをすると腹筋に力が入り、下腹部の筋肉が緊張状態になります。 妊婦さんは、大きくなった子宮を支えるため人体が固くなっていて、 くしゃみで急に圧力がかかることで痛みを感じやすくなっているんです。 人によっては、今までに感じたことがないような激痛を感じる方も。 くしゃみでの腹痛が胎児に影響する心配はない いちばん心配なのは、くしゃみをしたときの腹痛がおなかの赤ちゃんに影響があるのか?ないのか?だと思いますが、くしゃみによる腹痛は、子宮の収縮によって起こるものではないので、 胎児への影響はほとんどないと考えられています。 特に妊娠初期は、流産の確率が高くちょっとした腹痛にも敏感になりがちですが、くしゃみによって子宮が圧迫され、早産や流産を引き起こしたり発達に悪影響を及ぼすことはありませんので安心してください。 妊娠初期のトラブルは他の原因 とはいえ、妊娠初期は流産の発生確率も比較的高いので、「腹痛」があったり「お腹のまわりが張る感覚があると心配になる」という方もいらっしゃるかと思います。 妊娠初期の流産等のトラブルの原因は、主に遺伝子や染色体異常です。 残念ながら一定の確率で流産してしまう妊婦さんもいらっしゃいますが、ほとんどの場合が母体の問題ではなく、当然くしゃみと流産の因果関係もありませんので、その点は心配しないでくださいね。 妊娠するとくしゃみが増える原因 妊娠中のくしゃみによる腹痛は、胎児に影響がないことがわかりました。 ところで、「妊娠前よりくしゃみが増えた」と感じているのではないでしょうか? 実は、妊娠してからくしゃみがよく出る!という妊婦さんは多く、それには大きな理由が2つあります。 免疫力の低下により鼻粘膜も敏感になることからくしゃみの症状が多くみられるようになります。 これは妊娠をきっかけに分泌量が増える 女性ホルモンの作用によるもので、鼻粘膜を刺激し、鼻水・鼻づまりに起因するくしゃみを引き起こします。 妊娠前に鼻炎があった場合にはさらに症状が悪化することがありますが、これまで鼻炎ではなかった人が突然発症することもあります。 妊娠中のくしゃみには4つの対策が効果的 腹痛の原因にもなるし、負担がかかるし、できたらくしゃみ自体を減らしたいですよね。 そこで、少しでもくしゃみの回数を減らすためにできる対策方法をいくつか紹介します。 他の人からのウイルス感染やアレルゲン物質との接触を避けるためにマスクをつけることをおすすめします。 妊娠中には薬の服用も制限されるため、なるべく風邪などのウイルスを取り込まないよう自衛することはとても大切。 くしゃみに繋がる症状を起こさないように努めましょう。 たとえば毛皮のコートやマフラー、柔らかい素材の寝具はホコリがたまりやすくくしゃみを引き起こす原因になりかねません。 なるべくシンプルな素材のものを着用すると良いでしょう。 乾燥していると空気中にホコリが飛び交いやすく鼻から吸いこんでしまう危険性が高くなります。 加湿器で湿度を十分に確保することで鼻の違和感を軽減できます。 妊娠中のくしゃみは生理現象なので気にしすぎる必要はありません。 ただ、長引く場合や私生活に影響するほど重症な場合にはかかりつけの産科医に相談することをおすすめします。 妊娠中は服用できる薬が限られますが、症状を緩和する薬の提供や治療を行ってくれることもあります。 妊娠中のくしゃみ「腹痛」を軽減する方法は? 妊娠中のくしゃみによる腹痛、これによって胎児に悪影響がないと分かっていてもお腹がきりきり痛むのは辛いですよね。 そんな時におすすめな方法は 「くしゃみをする瞬間に身体を丸める」こと。 くしゃみをするときに背筋が伸びている状態だとした腹当たりに引き攣るような痛みが起こる場合があります。 少し背中を丸めると、お腹への負担が軽減されるので、腹痛の症状を和らげることができますよ。 寝ている時にくしゃみが出そうになったときには、仰向けではなく横向きになると良いです。 ぜひ試してみてくださいね。 妊娠中のくしゃみは腹痛以外にも心配事が くしゃみでの腹痛は胎児に影響がないことはわかりましたね。 しかし、妊娠中はくしゃみによる 尿漏れを引き起こすことが多くあります。 これは、胎児が大きくなることにより膀胱が上から圧迫されるためです。 突然のくしゃみによる尿漏れが心配な方は女性向けの尿漏れシートを使って対策をすると良いでしょう。 さまざまなタイプのものが販売されており、においを防いでくれたり、しっかりと水分を吸収してくれたりと、快適に過ごすことができますよ。 下着や衣服を汚さないためにもぜひ使ってみてくださいね。 妊娠中のくしゃみは腹痛より尿漏れに注意 今回は妊娠中にくしゃみが増える原因やくしゃみによる腹痛やその他の症状について紹介しました。 妊娠中は些細なことでも心配になってしまいますが、腹痛による胎児への影響はありませんので、安心して過ごしてくださいね。 ただ、症状として尿漏れに悩まされる方が多いのは事実。 尿漏れを心配して過ごすのはストレスになりかねないので、尿漏れシートを使うなどの対策をとって快適なマタニティライフを過ごしてくださいね。 また、くしゃみ自体が長引いたり辛く感じられる場合は一人で抱え込まず、ぜひかかりつけの産科医に相談しましょう。
次のおなかがチクチクしたり、下腹部につっぱる感じがしたり、この痛みが流産と関係があるのか心配になる妊婦さんがたくさんいます。 妊娠超初期~初期に起きる、腹痛の理由を、産婦人科医の浦野先生に解説していただきました。 妊娠超初期~初期の腹痛ってよくあること? 妊娠すると子宮収縮が起こり、おなかに張りや痛みを感じます。 これは主に妊娠中期に入ってからのこと。 妊娠20週以降になると、子宮が収縮するのを感じやすくなるため、おなかに、張りや軽い痛みとして感じられるのです。 一方、妊娠初期は、子宮が生理的に強く収縮することはほとんどないため、本来は、おなかに張りや痛みを感じることはないのですが、妊娠超初期から初期に腹痛を感じる人もいます。 「チクチクする」「おなかがつっぱる感じがする」「生理痛に似た痛み」という声が多く聞かれるのですが、どうしてなのでしょうか? 実はこれ、子宮が大きくなったり、子宮を支える靱帯(じんたい)が引っ張られることによる痛みだったり、そのほかにも、痛みとして感じる腹痛の原因があるのです。 ただし、これは医学的な根拠があるわけではありません。 痛みを感じた日を計測してみると、ちょうど着床した時期に痛みを感じているため、着床痛があるのかもしれないと考えられているのです。 子宮が大きくなる痛み 妊娠前は鶏卵くらいの大きさの子宮が、着床後、数週間でひと回り以上大きくなります。 子宮が急激に大きくなるときに感じる痛みや、その周辺にある膀胱や腸への刺激を痛みとして感じる可能性があります。 円靭帯が引っ張られる痛み 子宮を左右から支えている靭帯である円靭帯(えんじんたい)が、大きくなり始めた子宮に引っ張られることで、おなかも引っ張られ、両足のつけ根や下腹部に軽い痛みを感じやすくなります。 便秘やガスだまりによる痛み 妊娠すると、ホルモンの影響で腸の運動が鈍り、便秘になりがちです。 便やガスが腸にたまることで膨満感があり、それが腹痛として感じることがあります。 子宮筋腫による痛み 妊娠初期は、ホルモンの関係で筋腫が大きくなり、痛みを生じやすくなります。 筋腫の場所や大きさによっては、妊娠経過に影響する可能性があるので、かかりつけの産科医とよく相談してください。 まだ産婦人科を受診していないなら、すぐにいきましょう。 感染による痛み 腟(ちつ)内に細菌が感染した場合は、強い子宮収縮を促してしまい、流産につながる可能性があります。 性感染症には注意したいので、コンドームなしのセックスはやめましょう。 異所性妊娠(いしょせいにんしん) 受精卵が子宮の中に着床すると妊娠となります。 ところが、卵管や卵巣、子宮頸管(しきゅうけいかん)など、子宮内腔以外の場所で着床してしまうことがあり、これを異所性妊娠といいます(以前は子宮外妊娠と呼ばれていました)。 そのままにしておくと、出血や激痛が起こり、場合によっては母体の命に関わることが! ちなみに、異所性妊娠であっても、妊娠検査薬で陽性反応がでますし、痛みがでないことも多いので、正常な妊娠かどうかを判断してもらうよう、早めに産科受診をしてください。 こんな痛みには注意して! 子宮が大きくなる痛みや、円靭帯が引っ張られる痛みは心配ありませんが、一方で、子宮筋腫や感染による痛みは、妊娠経過に影響したり、流産の可能性もあります。 注意すべき痛みとはどんな痛みなのか、しっかりと確認しておきましょう。 産院に連絡をするときは、以下のことを伝えられるようにチェックしておきましょう。 妊娠すると体は大きく変化していきますから、自分が思っている以上に疲れやすくなっているので、ストレスのないゆったりした生活を送るようにしましょう。 一方で、初期の腹痛の中には、流産の兆候や妊娠経過に影響するものもあります。 妊娠12週未満に起こる流産のほとんどは、受精卵の染色体異常が原因で引き起こされるもので、止めることができないものです。 そのため、産院に連絡をしても、すぐに受診するよういわれないこともありますが、いつもと違う痛みや違和感があった場合は、自分が感じた不安をきちんと伝えるようにしましょう。
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