新聞記者 ラスト セリフ。 「新聞記者」ネタバレ!あらすじやラスト最後のセリフは?結末と見どころ!

『新聞記者』ネタバレ考察!映画ラストの口パクセリフは「ごめん」?どんな意味が込められていた?

新聞記者 ラスト セリフ

各界から感想コメントが到着! 新崎盛吾(新聞労連元委員長) 石田純一(俳優) 伊藤恵里奈(朝日新聞記者)• 各界から感想コメントが到着! 今井良(ジャーナリスト・「内閣情報調査室」著者) 太田伊早子(弁護士) 小菅昭彦(時事通信社・編集局編集委員)• 各界から感想コメントが到着! 是枝裕和(映画監督) 鈴木隆(毎日新聞記者) 田原総一朗(ジャーナリスト)• 各界から感想コメントが到着! 寺脇研(映画評論家) 西谷修(哲学者) 古舘寛治(俳優)• 各界から感想コメントが到着! 松江哲明(ドキュメンタリー監督) 松尾貴史(俳優) 室井佑月(作家)• 各界から感想コメントが到着! 山内ケンジ(劇作家・映画監督) 山田洋次(映画監督) 吉田恵輔(映画監督)• 各界から感想コメントが到着! 渡辺祥子(映画評論家) 映画評 FILM CRITIQUES [50音順・敬称略]• 新崎盛吾 新聞労連元委員長(共同通信) ネット時代の今だからこそ、新聞の底力を感じさせてくれる映画は貴重です。 同じ「新聞記者」として、励みになります。 石田純一 俳優 この映画は怖い。 言いたいことが言えない世の中の異常性と緊迫感に満ちている。 だからこそ多くの人に観てもらいたい、そして考えてほしい。 なぜなら、これは今我々が住んでいる日本のことだから。 伊藤恵里奈 朝日新聞記者 映画は時代を映す鏡だ。 『新聞記者』は今の邦画には珍しく、時代の流れに「忖度」せず、現在の日本が置かれた状況に真正面から向き合った映画だ。 一人の新聞記者として、この映画の制作に関わったすべての人にエールを送り、多くの観客に届くことを願っています。 今井良 ジャーナリスト 「内閣情報調査室」著者 権力に仕えた人間が、権力に抗う。 内閣情報調査室が持つ果てしない大きな力とスケールをこの映画では見事に描ききっている。 太田伊早子 弁護士 勇気ある映画でした。 フィクションでありながら、いやフィクションであるからこそ、真実を描き出すことができていると思いました。 真実を求める力、民主主義の在り方を問う作品だと感じます。 著書も映画にも貫かれる勇気に応えたい。 小菅昭彦 時事通信社・編集局編集委員 近年の日本映画で途絶えていた、リアルなポリティカルフィクションの分野に挑んだ製作者の心意気に拍手を送りたい。 組織にあって個人としての良心を問われた登場人物の人間ドラマが、見る者の心を揺さぶるだろう。 是枝裕和 映画監督 これは、新聞記者という職業についての映画ではない。 人が、この時代に、保身を超えて持つべき矜持についての映画だ。 鈴木隆 毎日新聞記者 昨今の日本映画が避けてきた政治という「危ないテーマ」に正面から挑んだ。 無自覚な自主規制や意図的な忖度にまみれた現代社会に楔を打ち込む意欲作だ。 田原総一朗 ジャーナリスト 面白い!!よくぞ作った! 非常にドラマチックかつサスペンスフル! 新聞記者と上層部の関係、官僚機関の構造がよくわかった。 寺脇研 映画評論家 映画人としては日本映画で実に久々の骨太社会派作品であることに、元官僚としては現在の霞ヶ関の空気をみごとに描き出していることに敬服する。 この社会の病巣をえぐるだけの力を持った「知的アクション映画」だ。 西谷修 哲学者 リアルとフィクションの重ね方、現実の写し方とそこからフィクションへの潜り込み方、潜って水圧が限界に達したところで、爆ぜるように観客を「リアル」に晒す、なかなか見事でした。 シムさん、桃李君も好演。 古舘寛治 俳優 こんな日本映画観た事ない! スクリーンと我々の生きる現代日本が激しく共振する。 上質なエンターテイメントとリアリティーの共存。 我々日本人はこの挑戦にどう応えるのか?? 必見映画とはこのことだ!!• 松江哲明 ドキュメンタリー監督 観る人のリテラシーによって作品の深度が変わる作品だ。 故に独りではなく、誰かと観ることを勧めたい。 ラストカットの先はこの国の現在へと繋がっているのだから。 松尾貴史 俳優 必見。 物語はオリジナルだが、登場する事象はそれぞれがリアルで戸惑うほどだ。 今観ないと必ず後に強い後悔にさいなまれる。 現在の日本の、重い病の自覚症状を得るだけでもすこぶる大きな意味がある。 室井佑月 作家 生きながら殺される。 官僚の主人公、ラストの表情がいつまでも頭に残ってる。 あれは、いつかのあたしたちではないか。 そう考えると恐ろしい。 山内ケンジ 劇作家・映画監督 最大の魅力は圧倒的にシム・ウンギョンである。 彼女は号泣から悔し涙、不安の涙まで何種類もの涙を自在にコントロールする。 いや、そりゃあね、いいタイミングで泣ければいい俳優っていうもんでもないですよ。 しかし確実に、あなたも私と同じように110分の間、彼女のあの目に吸い寄せられることになるのだ。 山田洋次 映画監督 今、作らなければならない、そして今、観なければいけない映画。 固唾をのむようなサスペンスを体験させる若い藤井道人監督の技量に心からの賞賛を。 吉田恵輔 映画監督 一部の人により、自分を含め世の中、踊らされているだろうな。 でも、俺は気づかぬ振りして踊り続ける。 踊れるだけ幸せ。 本作のように足を掴まれ、踊るどころか、身動き一つ取れない恐怖は味わいたくないなぁ• 渡辺祥子 映画評論家 ここに知ることを自分の行く道に決めた女性記者がいる。 暗く、笑顔もなく、生真面目。 その姿は痛ましく、応援せずにはいられない。 伊藤恵里奈 朝日新聞記者 映画は時代を映す鏡だ。 『新聞記者』は今の邦画には珍しく、時代の流れに「忖度」せず、現在の日本が置かれた状況に真正面から向き合った映画だ。 一人の新聞記者として、この映画の制作に関わったすべての人にエールを送り、多くの観客に届くことを願っています。 太田伊早子 弁護士 勇気ある映画でした。 フィクションでありながら、いやフィクションであるからこそ、真実を描き出すことができていると思いました。 真実を求める力、民主主義の在り方を問う作品だと感じます。 著書も映画にも貫かれる勇気に応えたい。 小菅昭彦 時事通信社・編集局編集委員 近年の日本映画で途絶えていた、リアルなポリティカルフィクションの分野に挑んだ製作者の心意気に拍手を送りたい。 組織にあって個人としての良心を問われた登場人物の人間ドラマが、見る者の心を揺さぶるだろう。 鈴木隆 毎日新聞記者 昨今の日本映画が避けてきた政治という「危ないテーマ」に正面から挑んだ。 無自覚な自主規制や意図的な忖度にまみれた現代社会に楔を打ち込む意欲作だ。 寺脇研 映画評論家 映画人としては日本映画で実に久々の骨太社会派作品であることに、元官僚としては現在の霞ヶ関の空気をみごとに描き出していることに敬服する。 この社会の病巣をえぐるだけの力を持った「知的アクション映画」だ。 西谷修 哲学者 リアルとフィクションの重ね方、現実写し方とそこからフィクションへの潜り込み方、潜って水圧が限界に達したところで、爆ぜるように観客を「リアル」に晒す、なかなか見事でした。 シムさん、桃李君も好演。 古舘寛治 俳優 こんな日本映画観た事ない! スクリーンと我々の生きる現代日本が激しく共振する。 上質なエンターテイメントとリアリティーの共存。 我々日本人はこの挑戦にどう応えるのか?? 必見映画とはこのことだ!!• 松江哲明 ドキュメンタリー監督 観る人のリテラシーによって作品の深度が変わる作品だ。 故に独りではなく、誰かと観ることを勧めたい。 ラストカットの先はこの国の現在へと繋がっているのだから。 松尾貴史 俳優 必見。 物語はオリジナルだが、登場する事象はそれぞれがリアルで戸惑うほどだ。 今観ないと必ず後に強い後悔にさいなまれる。 現在の日本の、重い病の自覚症状を得るだけでもすこぶる大きな意味がある。 室井佑月 作家 生きながら殺される。 官僚の主人公、ラストの表情がいつまでも頭に残ってる。 あれは、いつかのあたしたちではないか。 そう考えると恐ろしい。 山内ケンジ 劇作家・映画監督 最大の魅力は圧倒的にシム・ウンギョンである。 彼女は号泣から悔し涙、不安の涙まで何種類もの涙を自在にコントロールする。 いや、そりゃあね、いいタイミングで泣ければいい俳優っていうもんでもないですよ。 しかし確実に、あなたも私と同じように110分の間、彼女のあの目に吸い寄せられることになるのだ。 吉田恵輔 映画監督 一部の人により、自分を含め世の中、踊らされているだろうな。 でも、俺は気づかぬ振りして踊り続ける。 踊れるだけ幸せ。 本作のように足を掴まれ、踊るどころか、身動き一つ取れない恐怖は味わいたくないなぁ• 渡辺祥子 映画評論家 ここに知ることを自分の行く道に決めた女性記者がいる。 暗く、笑顔もなく、生真面目。 その姿は痛ましく、応援せずにはいられない。

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新聞記者(映画)のラストシーンの最後の言葉は?ネタバレあらすじも

新聞記者 ラスト セリフ

あらすじ [ ] ジャーナリストの父親が誤報のために自殺した東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカは、における記者会見でただ1人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ、社内でも異端視されていた。 そんなある日、吉岡は上司の陣野から大学新設計画に関する調査を任される。 極秘情報が記された匿名のファックスが社会部に届いたためだ。 彼女が調査を進めた結果、の神崎という人物が浮上してくるが、その矢先、神崎は自殺してしまう。 神崎の死に疑問を抱いた吉岡はその調査の過程で、の若手エリート官僚・杉原拓海と巡り会うが、彼は現政権に不都合なニュースをコントロールする立場でありながら、神崎の死に疑問を持っていた。 神崎は彼の元上司だったのだ。 立場の違いを超えて調査を進める2人の前に、ある事実が明らかになる。 キャスト [ ]• 吉岡エリカ:• 杉原拓海:• 杉原奈津美:• 倉持大輔:• 関戸保:• 河合真人:• 神崎千佳:• 都築亮一:• 神崎伸子:• 神崎俊尚:• 陣野和正:• 多田智也: 劇中座談会「官邸権力と報道メディアの現在」(特別出演)• 司会・南彰(中央執行委員長) 劇中座談会を収録した書籍は『同調圧力』(2019年6月8日、、) 映画公開を記念し、同メンバーによるシンポジウムが2019年6月17日・21日に開催された。 スタッフ [ ]• 原案:「新聞記者」(刊)、• 監督:• 脚本:詩森ろば、、藤井道人• 音楽:• 主題歌:「Where have you gone」• 企画・製作:河村光庸• エグゼクティヴ・プロデューサー:河村光庸、岡本東郎• プロデューサー:高石明彦• 共同プロデューサー:行実良、飯田雅裕、石山成人• 撮影:• 照明:平山達弥• 録音:鈴木健太郎• 美術:津留啓亮• 編集:古川達馬• 衣装:• ヘアメイク:橋本申二• 演出補:酒見顕守• ラインプロデューサー:平山高志• 宣伝:KICCORIT• 配給:スターサンズ、• 制作プロダクション:• 制作:スターサンズ• 製作幹事:• 製作:『新聞記者』フィルムパートナーズ(VAP、スターサンズ、、、イオンエンターテイメント) 製作 [ ] 監督の藤井道人は、企画を持ちかけられた当時、新聞も読むタイプの人間ではなく、政治にも無関心だったために自信がなく、オファーを2回断っている。 製作段階では、新聞記者だけでなく、同じくらい官僚の人に念入りに取材してリアリティを追求したが、内閣情報調査室のことは誰に聞いても詳細はわからなかったと言う。 映画の内容から反政府というイメージを持たれかねないにもかかわらず、この難しい役の出演を承諾したに対して、その決断を評価する声があがった。 なお、松阪はこの映画を制作した制作会社The icon取締役の渡辺万由美が社長を務めるトップコート所属である。 また、ヒロインの女性記者役に至っては引き受けてくれる女優が誰も居なかったため、しがらみのない出身のが選ばれたと報じられている。 評価 [ ] 映画監督のは、「これは、新聞記者という職業についての映画ではない。 人が、この時代に、保身を超えて持つべき矜持についての映画だ」とコメントを寄せた。 映画公開日前後から公式サイトが断続的にサーバーダウンして閲覧が難しくなる状況が発生した。 特定のIPアドレスからシステムを使用した集中的なアクセスを受けていると公式から説明があり、ではないかという疑いも持たれた。 配給会社によると客層は従来の中高年層が徐々に増えてきており、全国42の劇場で売り切れとなっていたも1万部の増刷が決定したという。 受賞 [ ]• 第11回• 特別賞(監督、及びスタッフ・キャスト一同)• 最優秀新進女優賞()• 2019年度• プロデューサー賞()• 第32回• 作品賞• 最優秀作品賞• 最優秀主演男優賞()• 最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)• 優秀監督賞(藤井道人)• 優秀脚本賞(、、藤井道人)• 優秀編集賞()• 2020年• 特別賞(製作チーム)• 日本映画優秀賞• 女優主演賞(シム・ウンギョン)• 第12回東京新聞映画賞• 第2回映画のまち調布賞• 撮影賞(今村圭佑)• 日本映画ペンクラブ賞• 日本映画部門第1位 興行成績 [ ] に全国143館で公開され、最初の週末となる6月29日と翌30日の全国映画動員ランキング初登場第10位となり、公開3日間の観客動員数4万9,871人、6,233万1,930円を記録し、1週目(6月28日〜7月4日)は累計で観客動員数10万6,807人、1億2,920万9,860円を記録した。 公開2週目の週末となると翌の2日間で観客動員数5万1,229人、6,485万8,230円を記録し、全国映画動員ランキングでは、10位から8位にランクアップした。 また、初週末3日間の数字を2週目週末が上回り、動員対比102. には、公開から11日間の累計で観客動員数17万2,127人、2億1,055万5,640円となり、累計2億円を突破した。 までに累計で観客動員数33万人、4億円を突破した。 受賞後の凱旋上映も合わせた累計興行収入は6億円を突破した。 備考 [ ] 制作総指揮のひとり、河村光庸は『新聞記者』の制作中、自身を追ったドキュメンタリー映画を企画。 映画が公開された年の11月15日、監督による『』が公開された。 制作・配給はスターサンズ。 脚注 [ ]• 映画ナタリー. 2019年4月19日. 2019年6月22日閲覧。 映画ナタリー. 2019年2月14日. 2019年6月22日閲覧。 com. 2019年5月22日. 2019年6月22日閲覧。 日刊ゲンダイDIGITAL 株式会社日刊現代. 2019年6月21日. 2020年1月25日閲覧。 com. 2019年6月4日. 2019年6月22日閲覧。 シネマカフェ. 2019年3月11日. 2019年6月22日閲覧。 2020年3月18日閲覧。 MOVIE MARBIE. 2019年7月6日閲覧。 アサ芸プラス 徳間書店. 2019年7月3日. 2020年1月25日閲覧。 日刊ゲンダイDIGITAL 2020年3月10日. 2020年3月11日閲覧。 映画ナタリー ナターシャ. 2019年6月26日. 2020年1月25日閲覧。 ハフポスト 2019年7月3日. 2019年7月4日閲覧。 シネマトゥデイ. 2019年10月3日. 2019年10月10日閲覧。 映画ナタリー ナターシャ. 2019年11月25日. 2020年2月13日閲覧。 日刊スポーツ 日刊スポーツ新聞社. 2019年12月12日. 2020年1月25日閲覧。 ステージナタリー. 2020年1月15日. 2020年1月17日閲覧。 朝鮮日報. 2020年1月17日. 2020年1月17日閲覧。 モデルプレス. 2020年1月17日. 2020年1月17日閲覧。 ナターシャ. 2020年1月22日. 2020年1月23日閲覧。 東京新聞 TOKYO Web. 2020年3月11日閲覧。 石川智也 2019年11月12日. 朝日新聞. 2019年11月26日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• - (英語)• shimbunkisha -•

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「新聞記者」ネタバレ!あらすじやラスト最後のセリフは?結末と見どころ!

新聞記者 ラスト セリフ

この作品が3冠受賞するなど誰が考えたでしょうか。 ハッキリって痛快です。 この作品は、実際に起こった 『森友・加計学園問題』『伊藤詩織さんのレイプ問題』など問題に非常に近しいエピソードが展開されることから、 「これは本当なのか?嘘なのか?」 「ジャーナリズムとは何か?」 「私たちは何を信じればいいのか?」 といった様々な想像を掻き立てる作品になっています 他の日本アカデミー賞ノミネート作品の良し悪しはここで触れませんが、 現在の安倍政権を批判する意味、 本質的な作品と判断された意味、 日本アカデミー賞の権威を示す(あるいは逆)の意味、 多くの意味と思惑と考えが交錯した最優秀作品だと感じます。 若手女性新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描く社会派サスペンスという触れ込みですが、「権力とメディア」「組織と個人」のせめぎ合いを楽しみながら、 私達はどのように情報と向き合うべきかを考える意味で、非常に良作だと感じます。 正直、作風は好き嫌いがあると思います。 同じ年にアジア勢初の米国アカデミー賞を受賞した『』はブラックユーモアを交えたよくできた作品でしたが、日本のメディアや権力問題に、真正面から向き合うように作ったイメージのため、重厚感があります。 視聴するにはAmazonプライムがオススメです。 そして、ハッと息を吸い込む吉岡(シム・ウンギョン) その後のストーリーはご想像にお任せしますというパターン。 折れてしまったんですね。 権力に。 私は共感しました。 自分自身もサラリーマンで小さな子供がいて、家庭があります。 ここまで深く考えて決断していないかもしれません。 一度は神崎に報いるために自分の実名を出していいとまで言ったものの、この物語の中の真相はまたしても闇の中という結末でしょうか。 ごめんの意味 杉原の恩師、自殺した神崎は「俺のようになるなよ」と言い残して自殺しました。 権力に屈して言いなりになった結果、とんでもないことを引き起こしてしまった、後戻りできないことをしてしまった神崎。 「俺(神崎)と同じような道」に進んでしまうことに、 ごめんと謝ったのです。 吉岡と、神崎に。 しかし、恩師である神崎の死を無駄には出来ない。 この映画のラストシーンの先に、家族に悲しい思いをさせないように、権力に逆らわないように選んだ道の先に、神崎と同じ末路が待っていないことを思うばかりです。 新聞記者のネタバレ・あらすじ 「国を守るため」という大義のもとにある内閣情報調査室。 現政権に不都合なニュースをコントロールする官僚が 杉原拓海(松坂桃李)。 ある日、東都新聞に機密文書がFAXで送付されてきます。 頭紙にはサングラスをした羊の絵。 通常大学の新設に関しては文部科学省が管轄なのですが、内閣府の仕切りであることに違和感を感じた吉岡は調査を開始。 すると内閣府の神崎という男が浮上してくるものの、自殺をしてしまいます。 一方で外務省出身の杉原は、当時上司であった神崎とバッタリ会い久々に飲みにいきます。 「俺みたいになるなよ」という何気ない一言を残して、その後自殺します。 神崎は死ぬような人間ではないと知っている杉原は独自に調査を進めます。 その中で吉岡に出会います。 立場の違いを超えて調査を進める2人の前に、 『新設される大学では生物兵器が研究される』という衝撃の事実 がわかります。 神崎は、その責任者になったことを知って追放されたのです。 父親のジャーナリズムを継いでいる吉岡は公開のための記事を制作。 杉原もバックアップします。 新聞社に圧力がかかり公開が危ぶまれますが、 杉原が「自分の実名を出していいから報道してくれ」と懇願。 最初の記事が出ます。 次に実名公開の記事を公開するはずが・・・ 杉原の上長から出世の道と家族の安全を提示され、家族の安全のため、自分の保身のため、吉岡にごめんと伝えて、この作品は終わりです。 新聞記者を観て、 ・事実の伝達とは? ・解説は評論は誰に向けた何のメッセージか? 受け取る私たちが考えなければなりません。 また、メディア側も考える余地が十分にあると思います。 作品としてはあと一歩な気もしていますが、よくまとまった作品と感じます。 アメリカをはじめ海外では実話をもとにした製作映画は数多くあり、 『』と『』などはエンターテイメント要素も取り入れ映画として成立させています。 この物語で彷彿させるのは『モリカケ問題』『伊藤詩織レイプ問題』ですが、ここの真偽を議論しようというよりは、 世の中の報道には真実に様々な主観と偽造、思惑などがブレンドされて発信されているということを今一度認識するべきという作品でした。 「メディアが言っているから」 「みんなが言っているから」 そんな大衆心理が重圧となって主人公に襲い掛かっています。 この見えない大衆の一つ一つが人であることが怖いです。 しかしながら、極めて事実に近い問題がピックアップされており、ここが物議を醸しているところ。 簡潔におさらいします。 『森友・加計学園問題』 モリカケ問題と言うことで話題になりました。 時期が近いので一緒になっていますが、一応別々の問題です。 森友学園=本来9億円ほどの不動産を1億円で森友学園は調達。 安倍首相の忖度では? 加計学園=52年間認められていなかった大学の獣医学部新設の事業者に認定。 加計理事長が安倍首相の友人であったため忖度では? 超要約するとこんな問題です。 新聞記者では加計学園問題に寄せていて、本来文部科学省管轄の大学新設が内閣府主導で進められている。 調べてみると生物兵器を研究する施設だった。 そこに国民の税金が投下されている。 というストーリーになっています。 また 自殺した神崎ですが、森友学園への国有地売却で公文書改ざんに加担させられた財務省近畿財務局の赤木俊夫さんと重なるのは私だけではないでしょう。 非常に現実と強くリンクしたメッセージが盛り込まれています。 『伊藤詩織さんのレイプ問題』 ジャーナリストの伊藤詩織さんが、『総理』『暗闘』など安倍首相の著作を上梓している山口敬之に強姦されたとして損害賠償を求めた問題。 セクハラ被害者を支援する「 MeToo(私も)」運動があったことは記憶に残っています。 新聞記者では、女性の弱い立場について吉岡が言及するとともに、訴えた後に起こるセカンドレイプ問題にも触れています。 性被害にあった女性は、被害の証明が非常に難しいとされています。 2017年の政府の調査によると、日本の強姦被害者のうち警察に届け出たのはわずか4%。 暴力や脅迫があった、抵抗的出来なかった状態であることを証明しなければならず、事後ではそれが非常に難しいことが理由です。 わかりやすく言うと「昨日電車に乗ってた時に痴漢をされたが、やっぱり嫌だったから訴えたい」と思っても、かなりの言いがかりになってしまいできないのと同じで、痴漢の場合は現行犯ですが、薬で眠らされたなどの場合、寝ているので証明できません。 レイプが事実かどうかはもはや本人たちしかわかりません。 ただ、真偽はどちらだとしても、声を上げることで起こるセカンドレイプ問題は真意だと感じました。 羊の絵の意味 羊の絵は、神崎が自分の子供のために書いてあげた絵の一枚。 元々は羊がほほ笑んでいる絵でした。 しかし、その羊の目を盲目にして告発した。 神崎は、何が正義で何が悪なのか見えなくなってしまった。 そんな悲しい絵のように、私は感じました。 巻き起こった賛否両論 そもそも主演の松坂桃李は制作会社の役員が、所属事務所の社長だったから起用、主演女優は日本人女優が作風を理由に軒並み断られ、しがらみのない韓国人女優・シム・ウンギョンが起用されたという話です。 (しかし、これが日本アカデミー賞最優秀主演男優&女優賞を獲得!) 右だ、左だ。 興行収入は歴代日本アカデミー賞最優秀作品とは比較にならないから、安倍政権への批判の意味で受賞した。 ジャーナリストの気取りの戯言。 ただ面白くない。 真実のドキュメンタリっぽい作風が気に入らない・・・などなど、検索すると多くのコメント。 これって、 管理人の考えるいい映画の定義に当てはまっています。 毒にも薬にもならない映画が一番つまらないと思っているのですが、観る人によって毒か薬にはなっている印象を受けました。 特に批判する人の口調や声は強めに感じます。 そもそも日本では、政治を知ろう、関与しようという風潮がそもそも低め。 この作品をきっかけに、政治や政権に興味を持つ人が、よく自分で考えて情報を受け取る人が一人でも多くなってほしいと思います。 なお、原作があります。 深く知りたいという方はこちらもどうぞ。 しかし、 個人的な本作のMVPは本田翼と田中哲司。 本田翼がですね・・・抜群に可愛く、政治や旦那の仕事に全く介入しない。 ここがイイです。 純粋に温かな家庭を望んでいる。 産まれてきた命を愛しく思い、旦那への愛情も忘れない。 本田翼の存在が、ラストシーンの「ごめん」の説得力をグッと高めています。 田中哲司はさすがですね。 作品全体の照明の感じも手伝っていますが、 魔物のような存在が後ろに感じられる、威圧的な話し方が『逆らえない、逆らった時の絶望感』を際立たせています。 この2人なくしてラストシーンの説得力はないでしょう。 まとめ 『いま、あなたに問う』という予告編の通り、 この作品は私に、そしてあなたに問われています。 真実はどこにあると思いますか? 政府は正しいと思いますか? 逆にジャーナリズムは正しいと思いますか? そして、、 この作品をどう受け止めますか? ニュースは『どこを切り取るのか?』によって全く見え方、伝わり方が違うのが面白いところです。 残念ながら歴代日本アカデミー賞の中でも興行収入は低く、受賞報道の扱いも小さく、政治色の強い本作は地上波の放送も見込めないため、大きく拡散される機会はないでしょう。 映画ブロガーとして、『このような作品がある』と言うことを知ってほしい。 だから本作はS級映画とします。 新聞記者はU-NEXTなら無料でfull視聴できます。 31日間無料キャンペーン利用し、付与される600ポイントを消費して観れば0円です。

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