「まめに働く」という語呂合わせから「元気に働けますように」との願いが込められている黒豆。 母がストーブの上でことこと黒豆を煮るのが、私の実家ではいつもの年末の光景でした。 しかし我が家にはストーブが無い! かといって普通の鍋でことこと何時間も煮るとガス代がかかりそう。 そんなときに活躍するのが圧力鍋です。 圧力鍋を使えば時短で黒豆を作ることができます。 しかも釘なし・重曹なしでとっても簡単。 実際に失敗しないというレシピで作ってみましたが、甘さひかえめで、ずっと食べ続けられそうな甘さでした。 甘くない黒豆が好きな方はレシピ通りに、甘いのが好きな方は味見をしながら少し砂糖の量を増やすと良いと思います。 それでは実際に圧力鍋で作ってみたときの様子をご覧ください! スポンサーリンク 黒豆の煮方 圧力鍋を使った簡単な作り方 材料• 黒豆 200g• 砂糖 140g• しょうゆ 小さじ2• 水 4カップ 800ml 材料はとってもシンプルです。 豆は新豆が煮えやすく扱いやすいとされています。 私は去年の黒豆が家にあったので使ってみましたが難なく作れました。 豆は乾物なので、1~2年くらい経過していても大抵食べられます。 一体いつの豆か分からない物が出てきたら、試しに何粒か水に浸けてみて下さい。 2日間ほど長めに浸してみて、これでふやけてくれれば使えます。 しかしふやけなければ調理しても煮えないので、もったいないですが廃棄してください。 作り方 1. 黒豆を水で洗い、ざるに上げる 黒豆を洗うとき、特に新豆を使う場合はゴシゴシ洗うと皮が破れてしまいます。 ボウルにたっぷりの水を入れ、ゆっくりとくるくるかき混ぜるようにする。 またはざるの上からそっと水をかけるくらいで大丈夫です。 水と調味料を入れて沸騰させる 黒豆以外の調味料を全て圧力鍋に入れて沸騰させます。 沸騰したら火を止めます。 洗った黒豆を入れて一晩浸けておく 沸騰させた熱い煮汁に黒豆を入れます。 「一晩」はだいたい8時間が目安です。 豆が古い場合は少し長めに浸けても構いません。 一晩浸けておいたら煮汁の色が濃くなって、黒豆っぽくなってきました。 圧力鍋で煮る 圧力鍋のふたをし、強火にかけます。 沸騰しておもりがふれたら弱火にして20分加熱した後、火を止めます。 ワンダーシェフなどの高圧鍋の場合、加熱時間は1分です。 自然冷却 加熱し終わったらそのまま自然冷却させ、煮汁に1日浸けておきます。 これで出来上がりです。 こうして作った黒豆がこちら。 1日煮汁に浸けておいたものです。 しわもなく、破れもせず、ふっくらと出来上がりました! あまりの簡単さにちょっとビックリです。 甘さも控えめで、豆大好きな子供達があっという間にたいらげてしまいました。 スポンサーリンク 黒豆の煮方 圧力鍋で失敗しない方法のポイント 圧力鍋を使って黒豆を作るときに多い失敗が「シワになる」「皮が破れる」というもの。 皮が破れる主な原因は ・豆を戻すときに水で戻した ・煮るときに豆同士がぶつかる といった理由から。 このレシピではたっぷりの煮汁で煮るので、豆が煮汁から出る心配はあまりありません。 また加熱時間をきちんと守れば、豆がぶつかって皮が破れる心配もありません。 圧力鍋で作るときのポイントは ・煮ている最中に鍋のふたを開けない ・加熱時間を守る ・自然冷却の際、完全に冷めるまではふたを開けない です。 気になってどうなっているか見たくなりますが、これらを守れば高確率で失敗は避けられると思います。
次の黒豆は大豆の仲間で「黒大豆」と呼ばれる品種です。 栄養成分には大豆と同じで、高タンパク質なので栄養がある食材ですが、大豆との大きな違いは皮の黒色です。 黒豆の皮には「アントシアニン」というポリフェノールが含まれています。 安心は強い抗酸化作用を持っていて、老化の原因と言われている活性酸素の発生を抑制したり、シミやシワなどの肌老化を抑えるアンチエイジング効果もあります。 また、肝機能の健康維持にも役立つと言われています。 ブルーベリーは目に良いと言われているのはご存知の方が多いと思いますが、それもアントシアニンの栄養成分によるものです。 黒豆・ブルーベリーだけでなく、黒ゴマ・黒酢・プルーン・レーズンなど黒色の食品にはアントシアニンが多く含まれています。 他にも、黒豆などの黒い食品には身体を温める働きがあるので、冷え性改善にもおすすめです。 冷え性改善のために食材を選ぶときには、白米より玄米・緑茶より紅茶・白ゴマより黒ゴマ・白砂糖より黒砂糖・白ワインより赤ワインを選ぶようにすれば、体を温めることにつながります。 黒豆は大豆なので、皮の色素以外の栄養成分はほとんど同じです。 大豆は「豆の王様」「畑の肉」と呼ばれているほど豆類の中でもダントツでタンパク質の含有量が多く、身体の中では合成できない必須アミノ酸もバランス良く含んでいます。 黒豆はお正月に食べる黒豆煮のレシピしかなく作るのに手間がかかったり、他に使い道がないと思っている人もいるかもしれませんが、圧力鍋を使って簡単に柔らかく煮ることができるレシピもたくさんあります。 黒豆をふっくらつやつやに仕上げるポイント お正月に食べる黒豆は、黒くふっくらつやつやの見た目から長寿・健康・厄除けという願いが込められています。 関東では、シワがよるまで長生きをという願いを込めてわざと黒豆にシワをよせることもあるようですが、やはりふっくらつやつやの黒豆はきれいで美味しそうですよね。 ポイントは4つあります。 煮汁の温度を下げない• 黒豆を煮汁から出さない• じっくり黒豆に火を入れる• レシピ通りの煮汁や火加減、そして圧力鍋なら焦げ付く心配もほとんどないので、できるだけ蓋を開けないようにし、圧力鍋を使わないレシピにある差し水は必ずお湯でするようにしましょう。 黒豆が煮汁から出ていると乾燥してシワができてしまいます。 黒豆煮レシピの中には、完成後も煮汁に付けて保存しておくことを丁寧に記載してくれているレシピもありますが、記載がないレシピもあるので完成した後も要注意です。 圧力鍋でもそれ以外の鍋でも、火加減が強すぎると鍋の中で黒豆同士がぶつかり合って皮が破れてしまいます。 圧力鍋で作るレシピならピンが上がって圧力がかかった状態になれば弱火にします。 圧力鍋以外の鍋で作るレシピであれば、じっくり弱火で時間をかけで煮ることでふっくらつやつやの黒豆に仕上がります。 レシピでは、柔らかく煮あがったら完成と書かれていることもありますが、煮汁につけたまましっかり粗熱をとるようにしてください。 そうすることで黒豆がふっくらつやつやのままキープされます。 せっかくレシピ通りにおいしくできた黒豆煮を見た目もきれいな状態で食卓に出すために、しっかり冷ますという手間を惜しまないようにしてくださいね。 圧力鍋を使った黒豆レシピ 圧力鍋を使って作る簡単でふっくらつやつやの黒豆レシピをご紹介します。 圧力鍋の種類によって若干レシピや使い方が違うことがあるので、お手持ちの圧力鍋の取扱説明書や同じ種類の圧力鍋のレシピを参考にして作ってください。 レシピの材料は以下の通りです。 黒豆(乾燥)…250g• 水…700㏄• 三温糖(砂糖)…200g• 醤油…大さじ1• 黒豆を水で洗う• 黒豆と水を圧力鍋に入れて強火にかける• その後圧力鍋に入れたまま1時間放置• 再度一度強火にかけ1分圧力鍋で加圧する• 圧力が下がったら調味料を入れる• 圧力鍋で加圧する• 圧力が下がってから2時間以上蒸らす• 汁ごと保存容器に入れる こちらのレシピを参考にしています。 詳しくみていきましょう。 圧力鍋に比べて時間はかかるレシピですが、ふっくらつやつやに仕上がりますよ。 レシピの材料は以下の通りです。 黒豆(乾燥)…300g• 水…10カップ(2000㏄)• 上白糖…200g• 三温糖…100g• 材料を全て鍋に入れ煮立たせる• 水で洗った黒豆を入れて一晩おく• 強火で煮立たせながらアクを取る• 弱火で8時間煮る• 一晩おく こちらのレシピを参考にしています。 詳しくみていきましょう。 味はレシピ通りに作って大丈夫でも、固かったりシワになってしまったといった失敗も多いです。 黒豆作りをするときに、まず大切なのは黒豆の選び方です。 乾燥しした黒豆が袋に入って売られていることがほとんどです。 北海道産の黒豆は真っ黒でツヤツヤしているものを選びましょう。 反対に、丹波産の黒豆は表面に白い粉がついています。 これは悪いものではなく、丹波産の黒豆の特徴なので気にしなくて大丈夫です。 できるだけ新鮮な黒豆を使う方が失敗しにくく、おいしく作れるので、購入するときは製造日や賞味期限をチェックしましょう。 黒豆を失敗せずに作るには、焦らずレシピ通りにゆっくり時間をかけることです。 レシピに弱火でと記載してあるのに、時間がないからと一気に強火で煮ようとすれば、当然シワシワの黒豆に仕上がります。 レシピを見て大体の時間や日数を予測してゆったりした気持ちで作ると失敗しませんよ。
次の黒豆の煮方(二重蓋で3〜4時間) アクをすくい取ったら極弱火にして、 煮汁から豆が出ないようにする『中蓋(キッチンペーパーでもOK)』と、じんわり豆に火を通すための『鍋の外蓋』の2重の蓋をして煮ていきます。 外蓋については、完全に蓋をしてしまうと、弱火でも吹きこぼれやすくなるため、 箸1本をはさんだくらいの隙間を空けて火にかけます。 キッチンペーパーを鍋の大きさに合わせて切るか折り畳むかして、落とし蓋代わりに使うのがやりやすいと思います。 火加減は極弱火で、煮る時間は3~4時間が目安。 2口の場合は外蓋で作る隙間を調整して 煮汁があふれず、全体がふつふつなるくらいの状態にするとよいです。 ただ、最近のコンロは自動で消火されることもあるので、30分おきくらいに火がついているか、火加減は大丈夫かなど確認するようにしましょう。 冷凍保存する場合も、必ず煮汁をたっぷりと入れた状態で保存しましょう。 ぜひ盛り付けるときは煮汁もたっぷりと。 煮汁も非常に美味しいので、飲むのもおすすめです!• 煮始めるときに 鉄たまごといった鉄商品や、袋に入れた鉄くぎなどを加えて炊くと、黒色がより安定して黒っぽくなります。 ただ、上の写真は鉄商品なしで丹波の黒豆を炊いて、1日置いた後の仕上がりの色合い。 十分黒色が出ているので、鉄商品も必須ではないと思います。 砂糖を数回に分けて加えるレシピもありますが、 戻し汁にはじめから全量の砂糖を加えて炊くシンプルな煮方で十分だと思います。 器情報:イムサエムさんの器• レシピ更新情報:工程写真をすべて撮り直しました(2019. 11).
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