うつ病とはどのような病気ですか? 強いうつ状態が長く続き、日常生活に支障を来してしまうような病気です。 日常生活の中で、嫌なことやがっかりすることがあれば、気持ちが沈んで元気も出なくなる、ということは誰もが経験することです。 しかし多くの場合、たとえ気分が落ち込んだとしても、何か楽しいことがあればその時だけでも気が紛れたり、時間が経ってがっかりさせられた原因が解消されたりすると、自然に気が晴れてくるものです。 また、「眠れない」「食べられない」などさまざまなつらい症状も伴うため、日常生活に大きな支障を来したりするようになります。 うつ病は、誰にでも起こりうる病気です。 厚生労働省の調査(平成14年度)によれば、わが国では20歳以上の人の約7. しかし、実際に治療を受けている人は、そのうちの25%程度とされることから、うつ病患者さんの4人に3人は適切な治療を受けていないというのが実情のようです。 また、うつ病に悩む人の多くは、専門の精神科ではなく、まずは、一般の内科などを受診しているという調査結果もあります。 うつ病は早期に発見して適切に治療すれば、十分に治りうる病気です。 このため、患者さん本人や周囲の人が早く気づいて、専門家による適切な治療を受けることが大切です。
次の作、 ca. 1514 抑うつ( 抑鬱、抑欝、よくうつ、depression)とは、が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。 抑うつというだけでは原因不明の症状である。 うつ状態とは、状態像であり、抑うつの症状が精神状態の中心となっていることを意味する。 死別や経済破綻、災害や重篤な病気などへの反応は、理解可能な正常な悲観反応である。 抑うつの原因が全てであるとは限らない。 の初期症状や 、あるいはなど他の医学的疾患も抑うつの原因となりえる。 抑うつは人生の出来事の一つに対する通常の反応としても起こり、ごく一部の医学的な症候についてが医学的治療や薬物療法の対象となる。 として扱われるのは、ほぼ毎日、2、3週間は抑うつであり、さらに著しい機能の障害を引き起こすほどである場合である。 また、うつ病という1つの診断がついたので他は考慮しないというような短絡的な診断は行われがちである。 他の精神障害も原因となりえ 、誤診も報告されている。 安易な投薬も行われがちであるが 、WHOならびに日英のうつ病の診療ガイドラインは、軽症のうつ病に抗うつ薬の使用を推奨していない。 原因 [ ] 2017年の調査では婚姻状況や孤独感は抑うつ症状にあまり関連しておらず、友人とのつながりが最も影響しているようで、より孤立している場合に抑うつ症状は強い。 人生の出来事 [ ] 失業、離婚といった人生におけるストレスは、正常な悲観反応として、軽症のうつ病と同じ症状を呈するが、それは理解可能な出来事であり、過剰な診断と治療は避けることが勧められる。 抑うつ症候を引き起こすようなライフイベントや人生の転機には、出産、、金銭的問題、仕事上の問題、医療診断(癌やHIVなど)、いじめ問題、失恋、自然災害、社会的孤独、人間関係の問題、嫉妬、隔絶、深刻な外傷などがある。 WHOガイドラインでは、このような場合は抗うつ薬や心理療法を第一選択肢に考慮してはならず、文化的に適切な対応を話し合い支援するとしている。 子供時代に遭遇した外傷事故は、抑うつを引き起こすことがある。 しかし子供時代の外傷(特に児童の性的虐待)が、常に成人の抑うつ要因であるとは限らず、抑うつに繋がる心理的過程を辿ることで引き起こされる。 この分野について、この現象を引き起こすような化学的物質が存在するかについての研究がなされている。 親による子供の不平等な扱いもリスク要因であるとされている。 (致命的な病気など死の受容)においては、抑うつは4段階目のプロセスである。 身体疾患による [ ] 詳細は「」を参照 多くのについて、その主訴は抑うつである。 は主に気分不調を訴える疾患のグループである。 このグループには、(あるいは大うつ病性障害)が含まれ、これは最低2週間抑うつ状況にあり、最近の一切の活動意欲や喜びを喪失している状況である。 またも含まれ、これは慢性的に抑うつ状況にあるが、うつ病の基準を満たすほど重症ではない状況である。 抑うつ状態のうち『』において、大うつ病性障害として扱われるのは、1日のほとんどやほぼ毎日、2、3週間は抑うつであり、さらに著しい機能の障害を引き起こすほどである場合である。 うつ病に陥った人々は、悲壮感、不安感、空虚感、絶望感、焦燥感、罪悪感、短気、痛み、気分が休まらない、などの感情となっている。 彼らはかつて喜びに満ちた活動であったことに対して意欲を失っており、食欲衰退するか過食となり、集中力や記憶力や意思決定に問題を起こし、自殺について考慮・挑戦・宣言し、不眠、過眠、疲労感、エネルギー喪失、長期の体部の痛み、消化系の不良などを訴える。 他の気分障害としてがあり、気分・認知機能・エネルギーレベルが何度か異常に高揚するが、しかし抑うつも何度も起こるというエピソードに象徴される。 抑うつエピソードが日照時間の減少に伴って季節的に繰り返している場合、それらの障害(大うつ病や双極性障害など)は、に分類される。 また気分障害ではないが、 BPD も一般的に抑うつを訴える。 の診断は、大きなイベントやストレッサーによって精神的な気分失調が発生したが、その感情・行動の症候が大うつ病エピソードの基準に合致しない時に使われる。 また外傷後のやによって、抑うつが引き起こされる事も知られている。 診断 [ ] 上記のように抑うつを呈する原因は多々である。 うつ病と診断されたが改善されないとして丁寧に問診すると、軽度の認知症患者であったり、他の精神障害であったりといったことは起こっている。 1つの診断がついたので他は考慮しないというような思考過程では他の診断の見落としにつながりやすいが、このような短絡的な診断は行われがちであり、診断基準の誤った用い方である。 抑うつの診断や重症度を計測するための心理テストには、 ()や ()など様々なものが存在する。 治療 [ ] 抑うつは専門的治療を必要としなくてもよい。 抑うつは特定のライフイベントに対する正常な反応として、また、いくつかの医学的状態の症状、またはいくつかの薬剤または治療法の副作用でもあり得る。 特に他の症状が合併している長時間の抑うつは、精神医学的アプローチによる治療(例えば気分障害)が役立つ可能性がある。 抑うつのサブタイプによって、治療アプローチは異なる。 『』第5版 DSM-5 には、よくあるストレスや喪失による、愛する人との死別といった、予測可能な反応は精神障害ではないとされ、うつ病の診断基準の注釈においては、死別や経済破綻、災害や重篤な病気などへの反応は、理解可能な、正常な反応である場合もあることが記述され、また死別による抑うつ症状も1-2年続くことがある。 世界保健機関による2013年の急性ストレスのガイドラインも、死別はほとんどの人に精神障害をもたらさないため、ベンゾジアゼピン系の薬剤を処方してはならないとしている。 2012年のの大うつ病障害の治療ガイドラインでは、軽症うつ病には安易な薬物療法は推奨していない。 また、抑うつの低減や予防に、とその技法を用いたプログラムが有効であることが明らかになっている。 そこでは、否定的な自動思考を同定し、客観的・多面的な認知に基づいて機能的な思考や自己肯定的な思考へと変更できるようになるための支援や、良かったこと(良い側面)に意識を向けられるようになるためのサポート、気晴らしなどのストレス対処方略(「」を参照)や問題解決技法(「」を参照)を習得できるようになるための支援などが行われる。 なお、などを通じた気分転換の実施も抑うつを改善する効果がある。 予防 [ ] 抑うつは、後のうつ病のリスク要因となるうえ、学業・業務や対人関係などに様々な悪影響を与えることから、抑うつを予防するための予防的介入に関する研究が行われており、予防プログラムを実施する必要性が示されている。 また、予防プログラムにおいて、うつ病のリスク要因となる抑うつの予防と同時にのリスク要因となる不安症状の予防に取り組む場合も多く、その必要性が指摘されている。 実際に、抑うつや不安症状を発症しやすい青年期・思春期・児童期に位置する学生(大学生など)や児童生徒(小・中・高校生など)に向けて、授業などを活用した抑うつ・不安症状予防プログラムが開発・実施され有効性が実証されており、抑うつ・不安症状予防プログラムをカリキュラム内に位置づけて実施していく必要性が示されている。 出典 [ ]• Salmans, Sandra 1997. 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次のsponsored link 昨今、こころの不調を表す言葉として、最も一般的に用いられるのは「うつ」や「うつ病」という言葉ではないでしょうか? この記事を読まれているあなたも、ご自身が 「うつ」や「うつ病」では? とのご心配があって、調べているという状況かもしれませんね。 色々と調べているうちに、 「うつ病」 「うつ状態」 「抑うつ状態」 など似通った言葉が出てきて、どこがどう違うの? とよく分からなくなって、混乱気味になっている方もおられることでしょう。 そこで、今回は、この似通った用語のうち、 『「抑うつ状態」と「うつ状態」の違いは?』と題して、うつ病理解の第一歩ともなるであろうこれらの言葉について、整理してみたいと思います。 そして、この2つの語を理解していく際には、 「うつ病」 「うつ状態」 「抑うつ状態」 の3つの言葉が特に混乱を招くものと想像されます。 ですので、まず初めにそれぞれの言葉の使い分けについて紹介していきます。 「うつ病」というのは、列記とした精神疾患の1つの 病名です。 正式(ICDやDSMにおいて)には、「うつ病」は「気分障害」と言われる精神疾患に含まれるものです。 これに対し、 「うつ状態」というのは、病気の名前、つまり、病名ではなく、 症状を表した言葉です。 理解しやすくするために、 「腰痛」を例に考えてみましょう。 「腰痛」というのは割に多くの人が体験したことのあるものだと思います。 しかし、この「腰痛」という症状を持った方が皆、すべて同じ病気でないということはお分かりですね。 つまり、「腰痛」とは病名ではないのです。 「腰が痛い」と言う症状が起こっていますが、その原因は人それぞれなのです。 運動不足で腰周囲の筋力が落ちているために腰が痛い場合もあるでしょう。 また、腰椎にある椎間板が後背部にはみ出し、 「腰椎椎間板ヘルニア」という病気であるための腰痛かもしれません。 はたまた、ご高齢の方ならば、ちょっと転んだだけで、 骨粗鬆症のために腰の骨が折れてしまい、そのために腰痛が起こったのかもしれません。 このように、「腰痛」の原因には様々な病気が考えられる訳なのです。 つまり、 「腰痛」とは「腰が痛い」という症状を示しているに過ぎないのです。 これと同様に考えてきますと、 「うつ状態」というのも、症状名の1つのなのです。 「うつ状態」とは、「うつ病」の中の1つの中核的な症状でありますが、その他の精神疾患である統合失調症や認知症などでも起こり得る症状でもあるのです。 また、精神疾患に限らず、他の病気でも「うつ状態」に陥ることはあります。 例えば、「ガン」や「糖尿病」、「甲状腺ホルモン疾患」などでも生じる症状でもあるのです。 ですから、 「うつ状態」と言われたと言う段階では、うつ病などに見られる「うつ状態」という症状はあるけれど、 まだ何の病気の結果として生じているうつ状態であるかはまだ分かりませんよ と言うことなのです。 昨今の医療現場では医師の忙しさ、あるいは、医師の怠慢とも言えるとも思いますが、「うつ病」と「うつ状態」の違いまでなかなか時間を割いて説明して下さらない場合も多々ありますので。 では、「抑うつ状態」と「うつ状態」って同じことなの? そこで、ようやく本題である「抑うつ状態」と「うつ状態」という言葉について見ていきたいと思います。 結論から言えば、現在、 この2つの言葉はほぼ同義として用いられていると考えて差し支えないと思います。 「抑うつ状態」という言葉を字義どおり解釈すると、「うつ」を「抑える」ということだから、「うつ」の反対の状態を表しているのかしら? と思われる方も中にはおられるかとも思います。 しかし、これは誤りです。 「うつ(鬱)」の反対は 「躁(そう)」と言います。 この点は、しっかりと区別しておきましょう。 ですが、一般的に私たちが通常用いるのは、「うつ」であって「抑うつ」ではないように思います。 簡単に言ってしまえば、 一般的には「うつ うつ状態)」が多用され、医学的場面においては「抑うつ 抑うつ状態、抑うつ気分)」が用いられることが多いと言うくらいの認識で良いのではないかと思います。 少し細かい精神医学の専門的な話になりますが、この 「抑うつ」には、 「抑うつ気分」 「抑うつ状態」 の2つがあるようです。 「抑うつ気分」とは、文字通り、気分が「うつ」ということで、具体的には次のような気分が含まれます。 憂うつになる• 気分が沈む• 落ち込む• むなしい• わけもなく涙が出てくる• 何をしても楽しく感じない など。 「気分」という言葉が付いていることから、ちょっとした気の持ちようの問題のような軽い印象を与えてしまうかも知れませんが、この「抑うつ気分」というのは「抑うつ」の中核をなすものとも言えます。 決して、気の持ちようで改善・変化するような意味で使われているわけではありません。 いわゆる日常的に用いられる「気分」とは違うものですので、この点はしっかりと認識して下さいね。 そして、この「抑うつ気分」に更に、様々な精神機能の低下が伴う場合が 「抑うつ状態」と言われるようです。 どのような状態が加わるかと言うと、• 記憶力が落ちてくる• うまく頭が回らない• やる気が出ない 意欲が湧かない) などがあげられるでしょうか。 参考サイト: より 以上のように、 「抑うつ」=「抑うつ気分」+「抑うつ状態」とご理解下さい。 そして、先にも書きましたように、「抑うつ状態」と「うつ状態」は、ほぼ同義として用いられているのが実状です。 現在、 医療現場以外で「抑うつ」と用いられる際には、「抑うつ気分」と「抑うつ状態」の両方の意味を含んだものとして用いられている。 と考えておけば良いのではと思います。 そして、「うつ状態」と「抑うつ状態」はほぼ同義として用いられているということから、 「うつ状態」という語には、うつの気分とその気分に伴って生じる思考や意欲などの精神機能の低下も伴った状態と考えられるということです。 まとめ この 「抑うつ状態」 と 「うつ状態」という言葉についてまとめますと、 意味的には、ほぼ同じ意味の言葉として用いられている、用いて差し支えないと言うことです。 ただ これは一般社会においての話です。 友人と話をする際や日常会話の中では、この二語をあえて区別する必要はあまり意味がないでしょう。 また、より一般的に言えば、「抑うつ状態」というより「うつ状態」という言葉の方が一般的な馴染みのある言葉になっており、通りも良いと言えるでしょう。 これに対し、 精神医学的場面 においては、 「抑うつ」、つまり「抑うつ状態」や「抑うつ気分」の方が多く使われている、あるいは、こちらの方が 正式な医学用語と言えるのかも知れません。 いずれにしましても、この 「うつ」と「抑うつ」には一般的には大きな違いはないと言うことです。 しかし、 精神医学の専門家である精神科医は、「うつ」という言葉より「抑うつ」という言葉の方を多用する傾向はあるかも知れませんね。 このあたりの微妙な違いを何となく理解して、この2つの言葉を捉えておくことが肝要なのではないかと思います。
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