あまり活発ではない流星群ですが、ゆっくり流れる流星が特長で、よく 火球 ( かきゅう )が見られることで知られています。 火球とはマイナス3等級にもなる特に明るい流星で、爆発しながら流れるような流星が見られることもあります。 毎年7月末に 極大 ( きょくだい )となりますが(年により異なります)、1時間に数個程度の流星となります。 同じ時期に極大になる流星群に、があります。 2020年は7月31日に極大となる予想です。 放射点の位置はあまり高くないものの、月が沈む午前1時以降が観測のチャンスとなります。 月明かりの影響は小さくなるので、観測には良い条件となるでしょう。 放射点の近くでは流星は短く、離れるほど長くなって見えます。 また、放射点の高度が高いほど流星は見えやすくなります。 流星観測と"だるまさんがころんだ" 流星は、ほんの一瞬しか見ることができません。 大体は1秒にも満たない時間で消えてしまいます。 機材を使わずに 流星が見えている時間を計るとき、アマチュア天文家の間では「だるまさんがころんだ」という言葉を使うことがあります。 「だるまさんがころんだ」をちょうど1秒で言えるように練習します。 流星が見えた瞬間に「だるま・・・」と唱えだし、消えたときにやめます。 「だるまさ」まで言えたら0. 4秒、「だるまさんがこ」まで言えたら0. 7秒という具合に およその時間を計ります。 私が所属していた天文部や天文同好会では、長年に渡りペルセウス座流星群の観測を続けており、写真観測の他に伝統的にこの方法が使われていました。 観測会では、流星が流れる度にあちこちから「だるま〜」が念仏のように聞こえ、ちょっと異様だったかも。 みなさんも、ぜひ、試してみてください。 でも、願い事はできませんね。 さらに、今の星座の場所や見え方を教えてくれる「星座レーダー」を使って、遊びながらやぎ座を見つけることができます。
次の1月 しぶんぎ座流星群 4月 こと座流星群 7月 みずがめ座流星群 8月 ペルセウス座流星群 10月 オリオン座流星群 11月 しし座流星群 12月 ふたご座流星群 というように、毎年恒例のように観測する事ができます。 天候によって見れなかったり… 極大の日が満月だったりすると流星群の観測が難しいという事。 目に見えなくても流星群は発生している事になります。 流星群の説明とそれぞれの流星群の時期などは下記の記事をご参照ください。 流星群の撮影 毎年のように流星群が見えるという事は? 撮影したい! という方も多いと思います。 実際、流星群の撮影を毎年恒例のように撮影している方はたくさんいます。 毎年撮影している方や星の撮影に慣れている方は別として… こちらでは初心者や初めて流星群を撮影したい! という方向けに流星群の撮影方法とコツなどをご紹介したいと思います。 お勧めの関連記事 用意するもの カメラは一眼レフがおススメですがミラーレスでもコンデジでも結構です。 流星群撮影で用意するもの カメラ 一眼レフ・ミラーレス・コンデジなど レリーズ(リモコン) 手動の場合に必要 三脚 しっかりカメラを固定できるもの ライト 小型の懐中電灯 防寒具 ブランケットなど カメラにインターバル撮影の機能がついているのがベスト。 一眼レフでもインターバル撮影できないものがあります。 その場合はタイマー付きのレリーズがありますのでお求めください。 タイマー付きレリーズはレリーズとしてだけでなく… インターバル撮影やタイマー機能があります。 今後も何かと活用できますので持っていて損はありません。 カメラにインターバル機能も無ければレリーズのタイマーも無い場合は、手動になります。 手動のシャッターは、いつも使っていると思います。 インターバル撮影同様の作業を手動でやるという事は? 数時間も20〜30秒ごとにシャッターを押さなければなりません。 使用カメラ用のタイマーをご利用ください。 撮影する流星群の候補 毎年流星群が発生するのは分かりましたが… 一晩頑張ってもほんの数個の流れ星しか見れなかった! もしかしたらそうなるかもしれません! 流星群によっても多く見られるものとそうで無いものがあります。 目に見えて比較的多くの流れ星が観測できる流星群として 8月の「ペルセウス流星群」と12月の「ふたご座流星群」が 撮影としてはお勧めです。 F値を基準にして調整! 1カット撮影してみて星が写っているか?や、 空の明るさなどを見てISOを調節します。 明るいレンズを使用していて秒数が少ない場合は、 20秒や30秒にした方が流星をゲットする確率が高くなるかもしれませんよ! そのような場合は、F値を上げても良いでしょう。 特に 夜景と撮影する場合は、ある程度絞った方が綺麗です。 インターバル撮影機能の設定 インターバル機能の設定はシャッタースピードで変わります。 前述したように30秒あたりが無駄が少ないと思います。 もっと長くしても良いですが、1カットで使用する場合は、 地球の自転によって星が伸びて写るので あまり長すぎると通常の星も短く流れているように見えますよね? ワンカットで流星を捉えた綺麗な状態に仕上げたいなら 流星でない星もできる限り「点」で撮りたいでしょう。 なぜ10秒ではなく30秒かと言うと? 流星を捉える確率の問題です。 インターバル撮影の間隔は「2秒程度空く」ので シャッタースピードが長いほど一瞬の流星を捉える確率が高い という貧乏性的な考えです。 シャッタースピードに関しては各人の自由です。 あくまでも私はそうしているという事で… 私も時によっては10秒や20秒の時もありますので、本当に自由です。 画像に後ろからの光が写り込みます。 車だけではありません! 隣人のカメラマンが設定を見るためにライト当てた! これは自分の場合もあります。 たまたま居合わせた人が話しかけてきてタバコを吸うのにライターで火をつけた… 後ろからの光がファインダーを通してワンカットダメにしているのです。 実感してみたい方はレンズキャップをつけたまま シャッター開放時にファインダーに懐中電灯などで光を当ててみてください。 どの程度の光で、どのようになるか?を試してみてください。 流星群の撮影画像の処理 流星群を撮りに行って、1,000枚くらいの写真を撮っても1枚も写っていなかった! そんな事も経験です。 流星群の撮影候補として 「ペルセウス座流星群」と「ふたご座流星群」を候補に挙げているのは? 極大の時の流星群の撮影で一番確率が高いからです。 例え極大の日時が多少ズレていても撮影できる可能性は高いでしょう。 まぁ…数枚しか写っていなかったり… 1枚も写っていなかったら比較明合成にしたりタイムラプスにしたりして 無駄な星空写真を作品にしてみてください。 インターバル撮影の参考記事 流星群の撮影においてインターバル撮影で失敗.
次の三大流星群の 「」と「」のまとめ記事は作っていましたが、夏のお盆時期に見られる「」のまとめ記事をまだ作成していなかったので書きました。 については、2016年から撮影をしていますが本格的な撮影は2018年と2019年になります。 天体撮影記だと第64夜と第104夜になります。 条件が一番良かったのは2018年のでこの時は天の川に落ちる火球を捉えることが出来ました。 一方で、2019年については、深夜の3時半ぐらいにようやく月が沈み、その後は1分間に1個ぐらいのペースで流星が流れていて興奮しましたが、大火球を逃すなどといった失態がある悔しい思い出があります。 さて、2020年のはどうなるのでしょうか? 今回は、今までの写真を含めて、の撮影と観測 極大の時間、観測の方角等 をまとめていきたいと思います。 について 「」はについては、西暦36年に観測記録が残っているほど昔から観測されている流星群です。 母彗星は公転周期が133年の 「・タットル彗星」になります。 この彗星については、1992年に回帰していてその前後では「」が活発に活動した記録が残っています。 また、古い記録では1時間あたり4800個もの 「流星嵐」が観測された記録も残っています。 現在は、空が暗い条件の良い場所であれば、1時間あたり30個から60個ほどの流星が見られます。 「」の流星は流れる速度が速く、を残す明るい火球などが多く観測されます。 「」の面白いところが、写真で見ると、流れ初めは緑の色、流れ終わり白色なりネギに似ていると一時的に話題になっていました。 もちろん目視では色の違いについてはわからないですが笑 しかし、「」や「」と比べて写真映えする流星かもしれません。 ちなみに流星の色については、流星となる元の塵に含まれる化学元素によって変わります。 銅については緑、ナトリウムが黄色などなど。 の撮影と観測 極大の時間、観測の方角等 2. 1 観測すべき方角について 「」の 流星 はを探すより、北の方角の夜空に目立つW形をしたを探すのが、オススメです。 ただ、地上から見た流星のみかけの動きで考えると流星経路が長い流星については、から離れた方が見応えのある流星が見られます。 この時期だと夏の天の川が見られる、 東側から西側の夜空を見ておくのが一番いいかもしれません。 撮影に関しても夏の天の川との組み合わせが唯一狙える流星なので、基本的にはカメラを夏の天の川の方角に向けて撮影するのがいいと思います。 2 2020年 のピーク・極大時間について 2020年ののピーク時刻は、8月12日の22時頃と予測されています。 そして、流星群の観測には月の明かりも影響してきます。 2020年の月明かりについては以下のようになります。 北海道 東京 大阪 福岡 北海道では、23時前には月が昇ってきます。 九州では1時間ほど遅れて24時頃に月が昇ってくるので観測としては、西に行くほど月明かりの影響が少なくなります。 ちなみに月明かりがあるとこのように流星がはっきりとは見えなくなりますので、流星を楽しむなら月が昇る前の23時前ぐらいが今年はいいかもしれません。 以上を踏まえての第一候補の観測時間は、以下のとおり 第二候補の観測時間は8月14日の0時頃までがベストの時間になると考えています。 ピーク時刻が8月12日になるので、間違いなくオススメは第一候補です。 天気予報見ると12日夜は天気が良さそうなので今年は比較的条件がよいと思います。 の観測の注意点 1. なるべく暗さに目を慣れさせるためとかを観ないように これは暗さに目を慣れさせるためです。 ちなみにで流星群を撮ろうとしてもまず撮影できません。 (大火球なら明るいので撮影できるかもしれせんが…)なので、のことは忘れてひたすら星空を眺めるのがいいでしょう。 夏場なので、虫対策はしっかりと 観測場所については、虫が多い場所もあるので虫除けスプレーなどは必要です。 あと、夜は夏場でも意外と冷えるので虫対策含め、長袖長ズボンを用意しておくのがいいと思います。 寝っ転がるためのレジャーシートなどを用意 立ったまま上を見ると間違いなく首が疲れますのでレジャーシートなどを用意して寝転んでの観測がオススメです。 車で行くときには運転に注意 観測場所の路面などが夜間凍結している場合があるので事故を起こさないように注意が必要です。 深夜から早朝にかけては路面が凍結している可能性が高いので出来れば夕方に到着してそのまま日の出を迎えた方が安全です。 の撮影の注意点 撮影方法については下記の記事に纏めていますので参考になれば幸いです。 基本的には構図を決めたら後はインターバル撮影で流星が入るのを祈るばかりです。 別の方向に流れたからといって構図をかえると構図を変える前の方向にでっかい火球が流れるとかもよくあります。 後は天気次第になりますが、まだ流れ星を見たことない!という方には大チャンスなので是非2020年のを楽しんでください。 を無事撮影・観測出来たらまた報告記事を書いていきたいと思います。 参考の本.
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