ウォルターが若返ったのは単純に吸血鬼化手術の副産物です。 ウォルターが裏切った理由は第二次世界大戦末期に共に活躍していたアーカードの圧倒的な力に引き付けられ己の手によってアーカードを打倒する事に憧憬を抱くようになったためです。 ウォルターとしてはアーカードと殺し合う事が目的だったため目的を達成出来なくなったと分かるとインテグラに仕えた執事の最期のケジメとしてドクを始末しました。 アーカードが幼女化したのは吸血鬼化手術の過負荷として少年にまで若返ってしまったウォルターを馬鹿にするためです。 元々アーカードは"人間"である事を辞めたウォルターとの勝負にまともに付き合うつもりは無かったらしくウォルターをいつにもまして煽ったり手を抜いたりしたのはこのためです。 ちなみにアーカードが地下室から復活したのは比較的最近であって少なくとも第二次世界大戦終結後です。 推測ですが第二次世界大戦中にアーカードは何かをやらかしたのでしょうね。 ウォルターはそんなアーカードのやらかした事に興味をもちアーカードの打倒に執着するようになったのでは無いしょうか?これならインテグラが叔父様に狙われていた時姿を見せなかったのにも説明がつきます。 インテグラを地下室に誘導させる事でアーカードの復活を狙ったのでしょう。 ただそれだけのために.
次の「ヘルシング」はされています。 他のヘルシングをお探しの時は以下を参照してください。 HELLSINGとは、の作品である。 の刊「」にてから連載されていた。 は「」号にて。 また、若かりし頃のを役に据えた「THE 」が「」に連載されたこともあったが、雑誌の休刊により6話までで。 化についてはによって化され、その後が、、ので発売された。 概要 本作はに20のをとし、との戦いを描いた作品である。 の王立教団、通称「ヘルシング」を管轄するヘルシングの当と、に従するの、によってとなったの元スの3名が、この作品のである。 基本となる展開は、というム・の作品に沿ったもので、王立教団と・喰()のが中心となっている。 中盤からはの集団「」の戦いがとなってくる。 あらすじ の小村、チェ村でがになる事件が続出していた。 そしてある、その村は喰()によって埋めつくされた。 この事件に王立教団、通称ヘルシングが そこにされたのはヘルシングの処理係の「」、。 喰を操るのは。 は襲われていたのスをもろとも殺し、の手によってスは女となって復活してしまった... - ()• はに仕えるヘルシングの処理係。 「姿形は私にとっては何の意味もない」と言う通り右のように途中で外見が大きく変わる。 形態は通称。 体を数のに変えたり、体がちぎれるような損傷もすぐに(ごと)再生するということもあるが、普段から顔や姿は割と変わる。 制御術式で自らのにリミッターを掛けており、対峙する相手の強さに合わせてリミッターを外して応じる。 においてはでありでもあり、そして意外と傷付きやすい繊細な。 「諦めが人を殺す」「化物を殺すのはいつだって」というのが持論。 普段の専用として、4ースックと対化物専用13mm(の精が宿っている)の2丁のを使用する。 は対用に特注したもの。 - (、幼少期:)• 王立教団(通称ヘルシング)。 ヘルシング当。 円卓の一員であり位を持つ。 先代ヘルシング当の・ヘルシングの死後、督争いで窮地に追い込まれたところを屋敷の地下に封印されていたを解放し従関係となり、対立していたを殺して名実ともに当となる。 以後、ヘルシングを率いてやヘルシングの、スらを使いやと対決していく。 性格はどのような状況下でも冷静沈着にして大胆不敵であるが、時に気性が荒く昂する面も見せる。 からになったばかりで衰弱するスにである自らの血を飲ませるなど気に掛けていたり、とので殉死したヘルシングの部下のために怒りを露わにするなど感情に乏しいわけではないが、一方で非情にしなければならない局面では精的な弱さが垣間見えることもある。 しかし、それを踏まえた上でするべき命を下し、容赦なく行動も実行する。 としてのだけでなく、並のであればやを用いて独で倒せる技量も持つ。 幼少期から付き従うのことは非常に信頼している。 - ()• の属の女(キュリーナ)。 元婦人官。 一般の官として任務中に事件に巻き込まれるわ、に捕らえられるわ、のごと撃ち抜かれ殺されかけるわ(一応撃たれる前ににかどうか確認されている)、のところをに血を吸われて属のになるわと成り行き上なし崩し的にヘルシングに所属し、やとの戦いの渦中に身を置いてゆくことになる。 からとなった性質の変化や遇に戸惑いつつもをとして従い徐々に順応していく。 のヘルシング本部襲撃の際にベに命と引き替えに助けられたことで初めて自らの意志で血を吸い全なとしてする。 専用として、の用意した対化物用「()」コンネン(コンネンの精が宿っている)、 局点防衛用長々撃戦装備コンネンを使用する。 - ()• 集団 SEの。 との襲撃によって壊滅したヘルシング本部の警備兵の代わりとしてヘルシングとし本部の護衛を受け持つ。 ベ自身は、スの南時にも同行しである二人の補佐からまでこなす。 代々を業とする系の生まれ。 - ()• 、最後の大隊(Letzt Ban)の。 - (なし)• 最後の大隊の戦たるヴェアヴォルフ。 一言も喋らない。 やたらと殺すのが大好きなの中にあって、戦う時と相手をきっちり選り分けて行動する的というかな一面を見せる異色の存在。 シュガー准尉 - ()• かもしれないしかもしれない、そもそもどこにでもいるしどこにもいない、なヴェアヴォルフ。 度々頭を撃ち抜かれる、というか吹き飛ばされる担当。 序盤の…のはずだった。 何をどうしたらああなった。 「あっ あいつだ ええとっけ あの あれだ の。 ゾー・ッツ - ()• 幻術が得意なヴェアヴォルフ。 はおろし。 - (:、:)• 第13課特務テの。 堂()。 - (:、:)• 第13課特務テの長。 教(後にに昇進)。 ンケル・ウーフー- ()• の部下である武装隊の一員。 江- ()• の部下である武装隊の一員。 はではなくを使う原抜流の使い手。 - (???)• ニの老人会。。 - (???)• 「全てを裏で操る至高の存在」その知略・は史を垣間見ても規格外の物で本作をたらしめた。 外伝『THE DAWN』 『』の増刊号『』にて連載されていた、HELLSINGの。 のワワをに、若かりし頃のが活躍する話。 の他にもやなどが登場している。 第6話まで描かれたが、雑誌の休刊での状態のままとなっている。 という事情もあってか単行本に収録されていなかったが、『』号にて「 特別 HELLSING」として6話分が一冊の冊子にまとめられた。 恒例の巻末は、号掲載分より再録された「」との掛け合いが収録されている。 TVシリーズとOVA にがしたがなどで放送された。 全13話。 版はにも輸出・配給される事から、にあるやとの対立等はほとんど省かれており、ほぼので進行した。 このため多くのからは不評を買い、者も自身ののや『』の次でとに対して意に満たない旨のことを書いている。 に幾度かの延期を経て、「そのまま」かつ「が終わるまでを」かつ「(以外の)要はそのまま」を謳い文句に新たに描き直された序盤と「」との戦いを取り扱う版のが決定した。 は"Hellsing te "。 なお本作は、品質をかなり重視しているため、1巻はリテイクの上で、2~4巻はそれぞれ当初の予定日より発売が延期された。 平野節 本作では「節」と呼ばれる独特の冒涜的で過な回特徴の一つとして評価されている。 よくや他のでにされることが多い。 代表的な節がこちら(と、とが異なる場合もある)。 「らはの代理人 罰の地上 らが使命はがに逆らう愚者をそのの最後の一片までもすること en」第1巻 -• 「最高にモンだぜ!! こっちだけズルしてだもんな!! 」第2巻 -• 「さあはこれからだ!!! くくく!!! 」第2巻 -• 「さあ行くぞ 歌い踊れ の様な悲鳴をあげろ」第3巻 -• 「用が済んだらちゃっちゃとおッ 野郎(ライミー)」第4巻 -• 「諸君 (「」参照)」第4巻 - ニコニコ動画での扱い でHELLSINGの、はどくが流である。 や、といった一癖ある個性的なのがを博し、の作品にもよく登場しているが、度はあまり高くはく、やや者といった感じである。 関連動画 関連静画 関連商品 原作コミックス.
次のヘルシング機関に使役され吸血鬼を打倒する「殺しのジョーカー」こと「アーカード」。 自身もまた吸血鬼、それも最上位に君臨する能力の持ち主ですが、500年前に「ただの人間」によって打倒されたことを境に人間へ憧憬の念を抱くようになります。 己の意志を貫き、絶望の淵に立たされようともその状況を打破すべくもがき、あがく人間の「強さ」。 かつてはヒトであり神に仕えたものの、己の弱さに折れ、力を求めて化物へとなり果てた彼は、自身が持ち得なかった強さを持つ人間のその強さをもって化物は淘汰されなければいけないという美学を持っています。 当然人間なら何でもよいわけではなく、アーカードに恐怖し、生きることを放棄するなどといった弱いものや力を求めて化物へと「なり下がる」ものには失望や怒りの感情を見せ、躊躇なく殺します。 このセリフもまた、そのようなシーンで発せられたものです。 カトリック以外のすべてを異端とし、排除する狂信者集団の切り札「アンデルセン」。 死闘のなか、到底人の身で乗り越えられないだろう状況を乗り越えアーカードと対峙した彼でしたが、彼も最後には神の力に頼り「奇跡」をもって神の使徒、すなわち神に仕える化物へとなり果てます。 一瞬の隙を突かれ、アンデルセンに銃剣を突き立てられ窮地に立たされるアーカード。 しかしセラスの声で意識を取り戻した彼は、アンデルセンを、自分を淘汰する可能性のある「人」ではなく、「神の化物」として認識し、倒すことを決意するのです。 どこまでも人間の可能性に期待し、惚れ込み、その気高さを崇拝するアーカード。 「化物の視点から説く人間賛歌」の物語といえる本作の主人公のもつプライドともいえる名言です。 名言2「全ての障害はただ進み押し潰し前進しろ!! それがたとえ誰であっても!! 」【インテグラ】 王立国教騎士団、通称「ヘルシング機関」の局長を務める女傑、「インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング」、通称「インテグラ」。 英国王室に忠誠を誓う重要人物の集まりで実質的にイギリスを裏から支配する集団「円卓会議」のメンバーで、最年少の若さでありながら発言力をもつ才人です。 彼女の持つ当主としてのプライド、決意から生まれる強さと威厳はまるで歴戦の猛者を思わせるもので、例え相手が吸血鬼であろうが、アンデルセンであろうが毅然と対応し、必要とあれば折れて相手をたてる合理性も持ち合わせています。 才色兼備の体現者ともいえる彼女ですが、その若さゆえにアーカードからは「お嬢様」扱いを受けることもしばしばで、現に戦いの最中に精神的な動揺を隠しきれないことがあるなど、場数の少なさを思わせるシーンが見受けられます。 上のシーンはそんな弱さをもつ彼女が、「インテグラ」としてではなくヘルシング家の当主としてアーカードに命令を下すシーンです。 「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!! 」はインテグラを象徴するような台詞であり、作中でも何度か登場しますが、このシーンは他のシーンとは意味合いが違います。 このシーンでアーカードに下された命令、「見敵必殺」。 その打倒すべき相手とは作中でインテグラがもっとも信頼を寄せていた人物でした。 緊迫した戦況にもかかわらず、彼女は動揺を隠しきれません。 しかし状況は待ってくれず、敵として立ちはだかる者への処遇についてアーカードより命令を求められます。 「命令(オーダー)を!! 命令をよこせ!! 我が主!! 」(『HELLSING』9巻より引用) インテグラは少しの間の後に号令を下します。 「見敵必殺!! 」(『HELLSING』9巻より引用) インテグラが大きな決別を自ら選択し、台詞の通り進む決意を固めます。 作中を通してヘルシング局長として成長してきた彼女のひとつの区切りを象徴するような名言です。 物語の一番最初にアーカードにより人間からドラキュリーナ(女性の吸血鬼のこと)となったセラス。 吸血鬼となった後も人間の感性をもっており、他の吸血鬼のように他人の血を啜り、喰らうことに抵抗を感じており、アーカードからも半人前扱いされています。 しかしその人間性を失わないあり方はアーカードから以下のように評されているのです。 「だが それもいいのかもしれない」 「おまえみたくおっかなびっくり夕方を歩く奴がいても」(『HELLSING』1巻より引用)吸血鬼でありながら相応の振る舞いができない彼女ですが、その人間らしさから彼女の周りには人が集まってきます。 圧倒的な個の強さを持つ吸血鬼らしい吸血鬼であるアーカードとは対照的な彼女の性格。 そんな彼女の仲間のひとりがヘルシング機関の雇われ傭兵団の団長、ベルナドットです。 彼はナンパな性格をしており、セラスのことを嬢ちゃん呼ばわりしつつもいくつもの死線を乗り越えた猛者としてセラスのよき上官として振舞います。 セラスも彼に振り回されながらも大きな信頼を寄せていました。 そんな彼らが投入された戦場、それはヘルシング本邸に襲撃しにくる敵方の吸血鬼軍隊を迎撃する防衛戦でした。 襲いくる大量の吸血鬼たちに対し、ベルナドットの巧みな戦術も敵吸血鬼の能力の前には虚しく、次々と本邸に侵入してくる吸血鬼たちにより傭兵団員はなす術もなく惨殺されてしまいました。 駆けつけたセラスも敵部隊長に圧倒されてしまいますが、ベルナドットに窮地を救われます。 しかしベルナドットは返り討ちにあってしまい、あげく敵に虫けら呼ばわりされて殺されてしまうのです。 「虫といったな!この人を 虫けらといったな!! 」 「許さない 許さない!許さない!! 」(『HELLSING』7巻より引用)憤慨したセラスはついにベルナドットの首筋に噛み付きその血を啜り飲み干します。 人の血を啜り「吸血鬼」として覚醒したセラス。 しかし、上のシーンのように彼女らしさは損なわれることなく、血を啜りその命と同化してなお「ともに戦う」と宣言し敵を討つため対峙します。 作中で「弱さ」として描かれていたセラスの「人間らしさ」が彼女の強さとして昇華したことや、覚醒してなおセラスとしての根幹は揺るがないことが描かれた名言です。 名言4「意地も張れぬ繁栄など こちらから願い下げだ」【ウォルター】 ヘルシング機関にてインテグラの執事をしている執事、ウォルター・C・ドルネーズ。 先代ヘルシング家当主の時代からヘルシング家に仕えており、若い頃はアーカードと同様、対吸血鬼の戦闘要員として一線で戦っていました。 普段は老執事らしく落ち着いた物言いと落ち着いた仕草で人と接しますが、若い頃はとにかくやんちゃな性格で、年上にもため口や、中二病感満載の発言で敵を煽るなどしており、今でも戦いのなかでその片鱗が見え隠れします。 「小便は済ませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」 (『HELLSING』2巻より引用)これは元々敵の煽り台詞だったのですが、ウォルターが迎撃する際に言葉そのままに返して、その後敵を壊滅させたシーンに発せられたものです。 やんちゃすぎるおじいちゃん、といった印象です。 そんな彼のやんちゃさと老人らしい落ち着きが混在するのが上のシーンでの台詞。 円卓会議途中に襲撃してきた吸血鬼が死に際に残した「ミレニアム」という言葉の意味から黒幕をあぶり出すべくアーカードと話をしていた際、ウォルターは敵の秘匿性から組織力の高さを認めながらも、売られた喧嘩に黙っていられるほどお人よしではないと拳を強く握りしめます。 これにアーカードは、 「これだから英国人は そんなだから衰退するのだ」(『HELLSING』3巻より引用)と呆れたように言ったのに対し、ウォルターはこう返しました。 「意地も張れぬ繁栄など こちらから願い下げだ」(『HELLSING』3巻より引用) 繁栄のために己の誇りを犠牲にするぐらいなら、おとなしく、誇りを持って衰退するというのです。 非合理的ではあるもののまるで任侠のようなかっこよく潔く散る「意志」を持つ人間だからこその行動といえるでしょう。 ウォルターの英国人として、そして人間としての誇りを端的に表した名言であるとともに、この名言によりさらに彩られるシーンが登場します。 ヴァチカンの所有する最強の戦力であり、狂信者たちにより構成された悪魔祓い・異端弾圧・異端殲滅に特化した武装集団の切り札で、「聖堂騎士」「殺し屋」「首きり判事」「天使の塵(エンジェルダスト)」とさまざまな二つ名を持ちます。 「いいですか?暴力を振るって良い相手は 悪魔共と異教徒共だけです」(『HELLSING』1巻より引用)受け持つ孤児院で喧嘩する子供たちへの台詞です。 この台詞からもわかるように、彼自身超ド級の狂信者。 それも、同じキリスト教徒であってもカトリックでないというだけで殲滅対象になるほどです。 上のシーンはアーカードとセラスが任務先で吸血鬼とグールたちを退治している途中に同じ現場で鉢合わせた場面で、吸血鬼である2人を殲滅すべく臨戦態勢に入った際の前口上で、アンデルセンの人間性が表れた名言です。 この戦いを通してお互いのことを認識し、互いに好敵手と認めたアーカードとアンデルセン。 この後も何度か対峙していくなかで、アーカードは自身を淘汰しうる可能性をアンデルセンに感じ、アンデルセンもまたアーカードを今まで打ち滅ぼしてきた雑魚どもとは決定的に違う存在と感じるのです。 そしていつしか2人の戦いは互いに己の存亡をかけたものへと昇華してゆきます。 アーカードは己の持つ切り札を展開し、アンデルセンを迎撃。 圧倒的不利に立たされながらも決して諦めず、ただ自分を倒すことに全霊を尽くすその姿にアーカードは、 「素敵だ、やはり人間は素晴らしい」(『HELLSING』8巻より引用)と羨望の眼差しでつぶやきます。 アンデルセンもまた神罰の地上代行者として、そしてその戦いの最中に死んだ「馬鹿な教え子」のために、救われぬ「彼」のために神父として、全身全霊をもってアーカードへ挑み、ついには彼の眼前に立ちます。 そして彼を倒すべく準備した「秘策」を展開し、アーカードの懇願にも近い静止を受け止めず策を実行します。 「俺はただの銃剣でいい。 神罰という名の銃剣でいい」 「俺は生まれながらに嵐なら良かった 脅威ならば良かった 一つの炸薬ならば良かった 心無く涙も無いただの恐ろしい暴風なら良かった」 「これを突き刺す事でそうなれるなら、そうしよう。 そうあれかし(アーメン)」(『HELLSING』8巻より引用)人としての最後の台詞。 神の使途という名の化物となり果てたアンデルセンと、アーカードの最終決戦が幕を開けます。 この戦いの行く末と、この戦いの果てにある「真」のアンデルセンの名言を本作を手にとってご覧ください。 名言6「世の中には手段の為ならば目的を選ばないという様な どうしようもない連中も確実に存在するのだ」「とどのつまりは我々のような」【少佐】 「諸君私は戦争が大好きだ」(『HELLSING』3巻より引用)上記の台詞から始まり、実に13ページにも及ぶ少佐の演説。 その内容とは要約すると「戦争とは素晴らしい」「戦争をしようじゃないか」というものでした。 これからもわかるように少佐という人物は、それはもう狂おしいほど根っからの戦争好きです。 さらに彼が好きなのは「戦争行為」であり、勝ちはもちろん、負け戦ですら楽しむという戦争狂なのです。 作中で本名が明かされず、階級や役職名でしか呼ばれないというのにこのキャラ立ち……。 しかも容姿も背丈が小さく、肥満体型で、眼鏡をかけており、きわめつけは射撃が壊滅的という「軍人」とはかけ離れているくせに無二の戦争好きで、その狂気は留まることを知りません。 そんな少佐の狂気を色づけするシーンのひとつが上の場面です。 イギリス女王の命令で集結した円卓会議とヘルシング機関、そしてイスカリオテ機関。 「ミレニアム」なる組織への対処を話し合う場に現れた「ミレニアム」「ドイツ第三帝国・最後の大隊(ラストバタリオン)」からの特使が持ってきた映像端末を通じて、ついに少佐が姿を現します。 その少佐にインテグラが問いかけます。 いったい何が目的なのかと。 それに対し少佐が放ったのが上記のセリフです。 目的なんてどうでもいい、強いて言うなら 「戦争の歓喜を無限に味わう為に。 次の戦争のために 次の次の戦争のために」 (『HELLSING』3巻より引用)という目的のため。 ……結局は「戦争のため」で、そもそも目的にも理由にもなっていません。 「目的のためになら手段を選ばない」はよく聞きますが、「手段のためなら目的を選ばない」という考え方を披露し、開き直って戦争しようと楽しげに宣戦布告する彼に対して気色悪さやおぞましさを感じると同時に、そのぶれない姿にどこか惹かれてしまいます。 「大儀」をもって行動し、それを果たすべく戦いに身を投じるインテグラと「戦い」のために目的をでっちあげ、ただ闘争を求めて身を投じる少佐。 この2人ないしは2つの勢力の差異を明確に表した名言です。 いかがだったでしょうか。 この記事で取り上げた名言だけでも独特な言い回し、通称「ヒラコー節」が存分に発揮され、味のある台詞が織りなされています。 今回紹介した名言は本作のなかでもごくごく一部のもので、実際にはここで紹介しきれない名言の数々が物語の始まりから終盤にかけてこれでもかというほど詰まっております。 ぜひ本作を手にとって確認してみてください。 沖縄在住の大学生です。 読破した作品は 、 ・完結作品:HELLSING、アラクニド、さよなら絶望先生、魔人探偵脳噛ネウロ、暗殺教室、人類は衰退しました、バカとテストと召還獣、夢屋敷へようこそ、蟻地獄、蟲師など ・未完作品:ドリフターズ、BLACK LAGOON、ぐらんぶる、あたりのキッチン、OVERLOAD、亜人ちゃんは語りたい、蒼き鋼のアルペジオ、王様達のヴァイキング、刃牙シリーズ、古典部シリーズ、涼宮ハルヒシリーズ、フラジャイルなど です。 ライトノベルや漫画以外の小説などでは浅田次郎氏や宮部みゆき氏の作品を中心に和洋関係なく読んでいます。 和風の題材を取り扱ったものが好きで、妖怪や日本古来の伝承を取り扱った作品や任侠物をよく読みます。
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