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次の32番目のディズニーアニメーション作品。 公開を待たずに事故死()した社長(当時)で冒険家でもあるに捧げるとするメッセージで(スペシャル・エディションは『』『』と同じオレンジ色のシンデレラ城のロゴで)物語が始まる。 にはも公開された。 反響 と呼ばれる時期に作られた成功作のうちの1本である。 9億8千万ドルという興行収入を上げ、これは『』『』に次ぎアニメ映画史上NO. 3である(参照)。 しかしインフレ調整版では『アナと雪の女王』よりも上であり、2016年現在映画史上最も観客動員数が多かったアニメ映画となっている。 セルビデオの売上は2003年夏で5500万本 で、全てのを含めても世界一の記録である。 日本の出荷数は200万本。 の売上は1500万枚 で、アニメ作品としてはの記録である。 ストーリー 動物たちの王国、プライド・ランド。 その王として尊敬を集めるのムファサとサラビの間に次期王となる息子シンバが誕生した。 シンバ誕生の儀式に大勢の動物たちが集まりシンバを称える。 一方、シンバの叔父かつムファサの弟 敵 で次期王に選ばれなかったスカーは儀式を欠席し、王になる事ができない自分の立場を呪っていた。 その後、ムファサはシンバに自然界を支配するバランス、サークル・オブ・ライフ the Circle of Life, 生命の環 について、また王としての心構えについて教えた。 シンバは叔父のスカーに自分が王になれることを話すとスカーは思わず口を滑らせてシンバに「ゾウの墓場」のことを話してしまい、「あそこへは行くな」と忠告するが、シンバはその忠告を無視しガールフレンドで幼馴染のナラを誘い、の執事・ザズーの目を盗んでゾウの墓場へ遊びに行ってしまう。 しかしそこはなんと、ハイエナ達の住処だったのだ。 シンバとナラはハイエナ達に襲われるが、助けに来た父のムファサに命を救われる。 帰りにムファサはシンバを厳しく叱り、約束を破ってしまったことを反省したシンバは「父さんみたいな勇敢で怖いもの知らずなライオンになりたかった」と打ち明ける。 ムファサはそれに対して「勇気と無謀は別だ。 王にだって怖いものはある」とシンバを失う不安があったことと王としての誇りを教え、更に星空を見上げて「歴代の王が見守っている」と諭した。 その頃、火山の噴火口のハイエナ達の住処で傷だらけになったハイエナ達の前にスカーが現れた。 実はスカーは自分が王の座に就くためにムファサとシンバを亡き者にしようと、ハイエナ達と手を組んで暗躍していたのだった。 今回の作戦が失敗したスカーはハイエナ達に自分の餌を与え、再び作戦を練り直す。 ある日、スカーはシンバに「お前を驚かすものがあるから待っていろ、それから吠え方も練習した方が良い」と嘘をつき、荒野に取り残す。 シンバは言われた通りに吠える練習をすると、突然地面が揺れ出した。 シンバがふと見上げると崖の上のの群れが暴走しだしたのだ。 必死にヌーから逃げるシンバだが、とうとう追い詰められてしまった。 ムファサは何とかシンバを救いあげるが、今にも崖から滑り落ちそうだった。 崖をあがくムファサはスカーに助けを求めるがスカーに裏切られ、そのまま突き落とされてしまった。 シンバが崖から降りるとムファサは既に死んでいた。 父の死に途方に暮れるシンバの前にスカーが現れ、シンバはスカーに濡れ衣を着せられ追放されてしまった。 ムファサの死とシンバの追放によってプライド・ランドは完全にスカーに支配されてしまった。 父親を失い、故郷を追われ、絶望に打ちのめされていたシンバは砂漠で行き倒れになり、ハゲワシに食べられかけた。 そこにのティモンとのプンバァが現れ、偶然にも助けられた。 当初は肉食のシンバを敵視していたティモンだったが、シンバを味方にすれば敵に襲われなくても済むと考えたプンバァの提案を受け入れ、彼を仲間にすることにした。 しかし、過去のことで元気のないシンバは2匹と一緒に「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata, スワヒリ語で『くよくよするな』の意味)」をモットーとした暮らしを続け、立派なオスライオンへと成長する。 しかし、シンバは未だに過去を引きずっていたため、星空について話あった時に2匹にからかわれたため落ち込んでしまう。 すると、偶然にもフケが飛び散り、遠くプライド・ランドまで届いたその臭いを嗅いだのラフィキはシンバがまだ生きていることを確信した。 一方プライド・ランドは、スカーによって荒廃していた。 もう食料も残っておらずみんな飢え死に寸前だったが、スカーは王位に就いたことに満足し現状を変えようとしなかった。 シンバは、助けを求めて故郷を出てきたナラと偶然にも再会し、王国の現状を知らされる。 過去と向き合うことに躊躇し、葛藤するシンバはナラの説得に応じずにその場を出て行ってしまう。 落ち込む彼にラフィキと父の幻に導かれ、スカーと対決して王国の平和を取り戻すことを決意する。 自由な暮らしが奪われる不安を抱いていたティモンとプンバァもナラからシンバが王国へ戻りに向かってることを聞き、彼の後を追った。 帰還したシンバはスカーと対決しようとした。 しかし、スカーは「お前のせいで父親が死んだ。 その父親をお前が殺した!」とシンバをなじって崖に突き飛ばし、燃え上がる炎に落とそうとした。 その光景を見たスカーは冥途の土産に「俺がムファサを殺した」と耳元で暴露する。 それを聞いて激怒したシンバは崖から脱出してスカーに襲いかかる。 みんなの前で真実を言わざるを得なくなったスカーはハイエナ達に後詰をさせて逃げ惑うものの、とうとうシンバに追い詰められてしまった。 弱気になったスカーは「真実の敵はハイエナだ」と命乞いをして見逃してもらうとするが、シンバにはそんな見え透いた嘘は通じなかった。 「無力な叔父を殺す気か?」と弱音を吐くスカーにシンバは「お前とは違う」と言い放つ。 それを聞いて命拾いしたスカーは何でもすると言うが、シンバが言い渡したのは永久追放だった。 スカーは出ていくフリをしてシンバを油断させ襲いかかるが、一瞬の隙を突かれそのまま崖から突き落とされた。 スカーが起き上がるとそこにはハイエナ達が待ち伏せしていた。 ホッとしたスカーは「真実の友よ」とつぶやくが、前述の命乞いを全てハイエナ達に聞かれており、ハイエナ達からも愛想を尽かされ、食い殺されてしまった。 スカーが倒されたことでプライド・ランドに平和が戻り、シンバは勝利の雄たけびを上げた。 そして、シンバはプライド・ランドの新たな王となり、ナラと結婚して、その間に子供が産まれた。 主要キャラクター シンバ Simba 本作のである、子供のオスライオン。 プライド・ランドの王であるムファサと女王サラビの息子。 アハディとウルの孫。 茶色と黄色の中間的な体色と赤い鬣(たてがみ)と目を持つ。 一人称は幼少期の頃は「僕」と統一していたが、成長してから「俺」・「僕」と使い分けていた。 ムファサとサラビの愛情を一心に受けて育つ。 幼少期はやんちゃで、スカーにそそのかされた事にも気づかず、勇気を示そうとムファサの命に背いて危険なゾウの墓場へ行ってしまい、「勇気と無謀は違う」と叱られたこともあった。 ある時に叔父のスカーに乗せられ何も知らないまま遠吠えの練習をしていた際にの大暴走に巻き込まれ、その事でシンバを助けたムファサが死亡してしまい、スカーの発言もあり故郷であるプライド・ランドから追放されてしまう。 その後はティモンとプンバァに出会い、二匹に助けられながら共に育っていき、立派なオスライオンへと成長していく。 その後、再会したナラにプライド・ランドがスカーとハイエナに乗っ取られたことを聞き戻るよう誘われるも、自暴自棄で自分の過去を忘れたいと思ったがために彼女の説得に応じなくなってしまう。 しかし、ラフィキや父の幻に励まされ、ナラや自分を案じて合流したティモン達と共に帰還。 一度は追い詰められるがスカーが父の仇であると知ると激怒し態勢を立て直す。 スカーを撃破後、プライド・ランドの新たな王となった。 『』及び『』では召喚獣として登場する。 『』ではプライド・ランドでの仲間キャラクターとして登場する。 名前はスワヒリ語で「ライオン」を意味する。 ナラ Nala サラフィナの娘で、シンバとは幼馴染で一番の親友。 本作のヒロイン。 真っ白の体毛で青い目をしている。 一人称は「あたし」または「わたし」。 プライド・ランドの危機の際には、群れを離れ、単身で助けを求めにきた。 子供の頃はお転婆で活発な女の子であった。 勝ち気なメスライオンであり、シンバとの取っ組み合いで圧倒することがあるなど、体力もある。 ひょんなことから成長したシンバと再会し故郷に戻るよう誘うも、シンバが自暴自棄になってたため彼の消極的な態度に腹を立ててしまうが、シンバがプライド・ランドへ戻る決意をしたと知り、和解した。 スカーとの決戦時にはハイエナの群れに立ち向かった。 平和が戻ってからシンバと結ばれ、プライド・ランドの王妃となる。 『キングダム ハーツII』にも登場する。 名前はスワヒリ語で「贈り物」を意味する。 ムファサ Mufasa プライド・ランドの王で、シンバの父親であり、アハディとウルの長男でスカーの兄であるオスライオン。 息子同様の体色と鬣をしている。 一人称は「私」(シンバの前では「父さん」)。 シンバの良心的な父親であり、誰からも信頼されている誠実で誇り高い王であった。 王である責任から厳格にふるまっており、ゾウの墓場へ立ち入ったシンバに事の重大さや、勇気と無謀の違いを厳しく説いたり、弟のスカーが取った不敬行為も贔屓せずに冷徹に対応した。 しかし、最期はスカーの策略により、ヌーの大暴走に巻き込まれたシンバを助け、崖をあがくが、スカーに崖から落とされて殺害された。 その後、シンバを天から見守り自分を見失いかけた彼を励ます。 『キングダム ハーツII』にも登場する。 仲間 ラフィキ Rafiki 年老いた(見た目は)。 であり、王の最初の子供の誕生の儀式では欠かせない存在となっている。 ムファサの死とシンバの追放によってプライド・ランドがスカーによって支配された時は落ち込んでいたが、偶然にも風に飛ばされたシンバのフケの臭いを嗅いでシンバが生きていることを確信する。 自分を見失って悩んでいたシンバを導いた。 また、プンバァとティモンにハクナ・マタタを教えた人物でもある。 年は取っているものの格闘技術は相当なもので集団で襲ってきたハイエナを仕留めたほどである。 一人称は「ワシ」。 なお、3でティモンは最初に彼に会っているが、当時その設定がなかったため、ラフィキがナラやティモン達に「王(シンバ)は戻られた」と言う場面で初対面という設定になった。 『キングダムハーツII』にも登場する。 名前はスワヒリ語で「友」を意味する。 ザズー Zazu プライド・ランドの王に仕えるの。 幼少期のシンバ、ナラの面倒をみることもあり、そのやんちゃぶりには手を焼いていた。 王に忠実である故かムファサの命令には逆らえず、彼にシンバの狩りの練習相手になるよう押し付けられている。 シンバ誕生の儀式を欠席したスカーに対して「出来損ない」「家族の恥さらし」「敷物にしてひっぱたいてやります」などと陰口を叩いていた。 ムファサの死によってスカーが王となってからもプライド・ランドへ残ったが、スカーによって骨で作った檻に幽閉され、彼の傍若無人な振る舞いに辟易していた。 しかし、ティモンとプンバァによって解放された。 礼儀正しく、ツッコミ役を担うことも多い。 一人称は「わたくし」。 ティモン Timon 砂漠のに住む。 陽気な性格でお調子者。 一人称は「オレ」。 プンバァと共にシンバを助けたことが縁で親友になった。 当初は肉食のシンバを怖がっていたが、シンバを味方にすれば外敵に襲われずに済むと考え仲間として歓迎した。 シンバの子育ての時にはザズー同様、やんちゃぶりに手を焼き、その苦労を「子育て地獄」と称した。 口は悪い上気が小さく、危機に陥ると保身に走ることもある一方、プライド・ランドへ戻ることを決めたシンバを放っておけずに協力するなど面倒見が良い。 頭の回転が非常に速く、様々な作戦を思いつく。 以前は穴掘りの仕事が嫌になったのが災いして、ハイエナに故郷を襲われた折に仲間から除け者にされてしまい、自ら故郷を出た。 放浪中にラフィキにハクナ・マタタの精神を学び、プンバァと出逢う。 『キングダム ハーツII』にも登場する。 プンバァ Pumbaa ティモンの相棒の。 大変な大食いで虫が大好物。 一人称は「オレ」。 砂漠で倒れていたシンバを見つけ、助けたことが縁で親友になった。 ティモンと違い、シンバを恐れずにペットとして飼おうとした。 気が優しく力持ちで、成長したシンバがナラと再会したことでオアシスでの生活が終わることを危惧するティモンの妨害に協力するが、彼らに感動して共にプライド・ランドへ渡る。 のんきでおっとりしてはいるもののと呼ばれるのが嫌いで、ハイエナたちに「ブタ」と呼び捨てにされ激怒した勢いでハイエナの群れを蹴散らした。 ティモンと出会う前は、体臭やおならの臭いが酷く群れから追い出され、そのせいで友達がいなかった。 『キングダム ハーツII』にも登場する。 名前はスワヒリ語で「にぶい」を意味する。 敵 スカー Scar アハディの次男で、ムファサの弟 敵 であるオスライオン。 シンバの叔父。 黒く長い鬣と痩躯、左目の傷が特徴。 本作の。 一人称は「俺」。 モデルは。 王位継承順位はムファサに次いで第二位であったが、王子であるシンバの誕生によって第三位になってしまった。 その事を不快に感じムファサとシンバを殺害しようと画策する。 影で、ライオンの敵であると組んでおり、言葉巧みに自分の計画に加担させるなど陰険かつ狡猾な性格であり、目的のためなら血の繋がった兄であるムファサを殺害するなど冷酷な心の持ち主である。 「力比べではひとかけらの自信もない」と発言しているが、シンバと互角の戦いを繰り広げるなど戦闘力は高い。 しかしながら、追い詰められた際には「真実の敵はハイエナだ」と命乞いをし、王位についてからは自分の保身しか考えずムファサの名前を耳にするだけで癇癪を起こし、更に反乱を起こしたシンバ達からの戦いのさなかに逃げ出そうとするなど小心者な面もある。 ゾウの墓場に立ち入ったシンバを襲うようハイエナ達に指示するもムファサの妨害で失敗。 その後シンバをヌーの大暴走に巻き込ませ、助けに来たムファサを崖から突き落として殺害した。 そしてシンバに責任を負わせ、プライド・ランドから逃げ出すように仕向けた(この際にハイエナたちにシンバの殺害を命じているが、ハイエナ達はシンバが茨の森に落ちたことで深追いが厳しいと悟り、またシンバが生きているわけがないと高をくくったことで彼を逃がしてしまった)。 その後はプライド・ランドの王になり、ハイエナとメスライオン達を支配下に置いて傍若無人な生活をしていた。 だがハイエナ達が食い物を食べ荒らすそのやり方は早々にプライド・ランドの生態系を壊し 、次第にそのしわ寄せはメスライオン達を含めた他の動物はおろかハイエナ達にも影響し、ジェンシらからも「ムファサの頃の暮らしが良かった」と愚痴を言われる程だった。 その後、プライド・ランドに帰還したシンバをムファサと見間違えていたが、正体がわかると一進一退の闘いを繰り広げるも一瞬の隙を突かれ崖から突き落とされてしまう。 最後はシェンジらハイエナたちに助けを乞うが、前述の命乞いを聞かれていたせいで彼らの怒りを買い食い殺されるという、自業自得の最期を遂げた。 シンバらの人生に大きな影響を及ぼし、物語において最大の敵として描かれた。 暗い歌よりも明るい歌の方が好きだが、『』だけは聞きたくないらしい。 なお、本名は「タカ」であり、父のアハディが次期王をムファサに選んだため彼を見下すようになり、その時に自ら「スカー」と命名したらしい。 「スカー Scar 」とは英語で「傷」を意味する。 「タカ」とはスワヒリ語で「汚れ」「欲望」という意味がある。 続編となるテレビアニメの『』では、ライオン・ガードのリーダーとして仕切っていたが、力を持ったことで、プライド・ランドの覇権を得るためにムファサを倒そうと当時のライオン・ガードの仲間たちに計画を持ち掛けたが悉く断られたため、雄たけびの力で当時のライオン・ガード達全員を倒してしまったことが明らかになった。 『キングダム ハーツII』にも登場している。 ハイエナトリオ スカーの協力者であるのトリオ。 サイドストーリー『』では、ティモンの故郷を襲ったのも彼らであり、ティモンにとって彼らはトラウマにあたることが明らかになった。 スカーの命令には忠実で王に就いた彼に意見できる数少ない存在だった。 しかし終盤でシンバに追い詰められた彼が自分たちに罪をなすりつけたことを許せずにスカーを食い殺した後、プライド・ランドから逃走した。 『キングダム ハーツII』ではボスキャラクターとして登場する。 シェンジ(Shenzi) メスのハイエナでリーダー。 鬣が前に少し垂れていて、顔つきは彼女の声を担当する女優本人。 一人称は「アタシ」。 姉御肌でしっかり者、頭の回転が速い。 実質的にバンザイとエドを従えていて、色気が少し目立つ為、ティモンに告白されたこともある。 冷静さを欠くこともなく、スカーの治世でプライドランドが食料不足に陥った際は、感情的になるバンザイを抑え、落ち着いてスカーに現状報告をしていた。 「シェンジ」とはスワヒリ語で「獰猛」。 バンザイ(Banzai) オスのハイエナ。 一人称は「俺」。 気が荒っぽくぶっきらぼうだが、冷静なため仲介役。 感情は抑えられなくて口が悪くなっていくが、よくシェンジに口止めにされる。 ドジが多く喧嘩早いトラブルメーカー。 「バンザイ」とはスワヒリ語で「こそこそする」。 エド(Ed) オスのハイエナ。 いつも笑っていて何を考えているのかわからない無口で、犬みたいに鳴いている(一人称は、もしも喋っていたら「僕」)。 かなり子供っぽい行動もあるが、意外と頭の回転が早い。 その他 サラビ Sarabi ムファサの妻で、シンバの母親である心優しいメスライオン。 ムファサの死(シンバが死んだと思い込み、ショックを受けた)により未亡人になった後、王位に就き独裁政治を振るった義弟スカーに諫言するなど気丈な性格だったが、悉く撥ねつけられた。 大人になった息子のシンバと再会した時は、一瞬ムファサと見間違えたが、最愛の息子だとわかると喜んだ。 ムファサが死んだのは「自分のせいだ」と聞いた時に青ざめたが、スカーから「俺がムファサを殺した」との一言でシンバと共にハイエナ達と戦った。 名前はスワヒリ語で「蜃気楼」を意味する。 サラフィナ Sarafina ナラの母親であるメスライオン。 彼女の夫(ナラの父親)と思われるオスライオンも登場しているが、出番は少なかった。 なお、彼は自身がサラフィナの枕になって眠っていた。 コパ Kopa シンバとナラの息子(ムファサとサラビとサラフィナの孫息子)で、新しい次期王。 スカーを倒した後やエンディング前で登場するが、『』は登場せずに妹のキアラが登場する。 家系図通り、最初に生まれた子はコパという名前だが、映画版では名前が出て来ない。 名前はスワヒリ語で「心」を意味する。 モグラ ザズーにハイエナがプライド・ランドに現れたことを伝えた。 ヌーの群れ スカーの計画でシンバを襲ったヌーの大群。 一頭だけ転倒した。 絵本オリジナルキャラクター テレビではなく、絵本のみで登場している。 アハディ Ahadi ムファサとスカーの実父で、シンバとは父方の祖父にあたる。 体の色はムファサと同色、鬣はスカーと同色である。 ウル Uru ムファサとスカーの実母で、シンバとは父方の祖母にあたる。 体の色はスカーと同色である。 モハツ Mohatu ムファサとスカーの母方の祖父で、シンバとは父方の曽祖父にあたる。 Mheetu ナラの実弟で、シンバとは義弟にあたる。 挿入歌• "Circle of Life" サークル・オブ・ライフ 冒頭の歌詞は。 1994年度にノミネートされた。 "I Just Can't Wait to Be King" (王様になるのが待ちきれない)• "Be Prepared" 準備をしておけ• "Hakuna Matata" ハクナ・マタタ 1994年度アカデミー歌曲賞にノミネートされた。 "The Lion Sleeps Tonight" この歌は映画オリジナルの歌ではない。 "Can You Feel the Love Tonight" 愛を感じて 1994年度アカデミー歌曲賞を受賞した。 以下は日本語版クレジットのない挿入歌である。 I've Got a Bunch of Coconuts• It's a Small World• Hawaiian War Chant ハワイの戦争の歌 スペシャル・エディション 公開から9周年を迎えた後のに発売されたスペシャル・エディションのDVDは2枚組で、オリジナルの他に新たにスペシャル・エディション版本編(挿入歌に「朝のご報告」が加わり、開幕と終幕にオレンジ色の眠れる森の美女の城のロゴが登場する)や新作ゲーム(DVDのみ。 本編ディスク収録分はプレイランドと呼ばれる。 特典ディスク収録分は『ティモンとプンバァのバーチャルサファリ』)等が追加された。 またその翌年の7月に10周年を迎えると共に、日本で5周年を控えたのスペシャル・エディションが発売された。 その年の11月3日にはの短編集のDVDが発売された。 トリビア この節に。 事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または。 ( 2013年2月)• ムファサの声を担当しているは、『』のの声を担当しているが、本作の中でシンバに語りかけるセリフのひとつに「お前は私の息子だ」というのがある。 これは『』の中でベイダーが息子であるに語りかけたセリフと同じである。 挿入歌"I Just Can't Wait to Be King"(早く王様になりたい)は当初、ムファサも参加する予定だったが、ジェームズ・アール・ジョーンズの声質に合わなかったため実現には至らなかった。 挿入歌"Be Prepared"(準備をしておけ)は、スカーの歌であるが、の声帯に異常が見られたため、後半部分のみが代役を担当している。 挿入歌"Hakuna Matata"(ハクナ・マタタ)では、プンバァがハクナ・マタタ精神に目覚めるまでの経緯が語られているが、制作段階ではティモンのミーアキャットの群れでの生活や、群れを離れるまでの経緯を描いた"ティモン・バージョン"が用意されていた。 ピクサー映画『トイ・ストーリー』の中で1フレーズだけ引越しの時に車の中で"Hakuna Matata"(ハクナ・マタタ)の曲が流れるシーンがある。 音楽を担当したは、作曲をする際にを使用している。 Mac内で録音されたパーツを融合させて作っていた。 終盤のシンバとスカーの対決シーンは、始めは「スカーがシンバをプライド・ロックの下へと投げ飛ばし、シンバは運よく下に在った木に捕まり、スカーはシンバが死んだと思い込んで高笑いし、その間に火がプライド・ロックの上へと燃え移りスカーが焼け死ぬ」というシナリオだった。 しかし、スタッフは「キャラクターが生きたまま焼かれるのはディズニー映画にしては怖すぎる」と反対意見が一致し、シーンの内容が変更された。 吹替版では、ムファサが死んだ事に関しスカーがシンバを「悪党め! 」と糾弾し、それがスカーの策略だったことがわかった際にシンバは「卑怯者! 」と糾弾し、逃げるスカーを追い詰めた際もシンバは「卑怯者め! 」と言っているが、いずれのシーンも原語版では「Murderer! 」と言っており本来は「人殺し、殺人者」という意味で、ディズニー映画としては過激な言葉である。 版ミュージカルでは原語版同様「人殺し」と言っている。 字幕スーパーではキャラクターに人間がいないこともあり、「父殺し」「卑怯者」「汚い奴」と訳されている。 キャスト 役名 原語版声優 日本語吹き替え シンバ 台詞: 歌: (鳴き声) シンバ(子供時代) 台詞: 歌: () ナラ 台詞: 歌: () ナラ(子供時代) 台詞:ニキータ・カラム 歌: ムファサ (鳴き声) サラビ () スカー 台詞: 歌(一部のみ): ティモン プンバァ () ザズー ラフィキ バンザイ シェンジ サラフィナ ジリス 宮本充 エド 原語版流用 ノビ 朝のご報告 役名 原語版声優 日本語吹き替え シンバ(子供時代) ムファサ 大和田伸也 ザズー 梅津秀行 スタッフ• 監督:、• 製作:• 脚本:、、• 音楽:• 主題曲:『』( Can You Feel the Love Tonight )歌・作曲:、作詞: 日本語版• 演出:• 音楽演出:• 翻訳:• 訳詞:/• 録音・調整:• 録音制作:• 制作監修:/• 制作: 功績• 1994年。 アニメーション賞。 1994年 作品賞(ミュージカル・コメディ部門)。 1994年 ゴールデングローブ賞 音楽賞。 1994年 ゴールデングローブ賞 歌曲賞。 盗作騒動 本作発表の前後、による1960年代のテレビアニメ『』とプロットやキャラクター、またいくつかのシーンが酷似しているという指摘がアメリカのファンやマスコミから提示された。 日本からはディズニー側の態度に疑念を抱いた漫画家のが、配給を行うブエナ・ビスタ・インターナショナルへ国際宅配便で質問状を送り、漫画家82人を含む計488人が質問の趣旨に賛同して署名を添えた。 これに対しディズニーは当初、製作者は『ジャングル大帝』を知らず、『ジャングル大帝』に似ているのは偶然の一致に過ぎないと反論した。 しかし、が主要スタッフにインタビューを行ったところ、8名中3名が『ジャングル大帝』を知っていると答えた。 また、で銀獅子賞を受賞している『ジャングル大帝』を、アニメ映画に携わる者が知らない方が不自然とも指摘された。 ディズニーは反論として、ライオン・キングは『』やの『』から着想を得たと説明した。 また、アフリカを舞台にすれば登場する動物の種類は限られることや、逆に相違点なども多く提示された。 この騒動は、が「もし手塚本人が生きていたら、『自分の作品がディズニーに影響を与えたというのなら光栄だ』と語っただろう」という声明を出したことにより沈静化した。 1994年7月13日の『』は、企画時の『ライオン・キング』のタイトルが「King of the Jungle」だったと報道した。 ライオンの生息地はサバンナであり、ジャングルに生きるライオンという設定は特殊なもので、『ジャングル大帝』では冒頭部で「たったひとつの例外」 と書かれている。 しかし、これによって騒動が再燃することはなく、当事者同士が主張を戦わせなかったために騒動は収束した。 なお、手塚治虫のディズニー作品『バンビ』への影響については、この映画が日本で公開されたのは1950年、漫画『ジャングル大帝』の連載はこの1年前であり、弁護士のは両作品間の影響については懐疑的である。 しかし、『ジャングル大帝』は連載期間が3年であり、当初構想していたものと内容が変化したのは、連載中に見た『バンビ』に非常に感銘したからだと、手塚自身が影響を認める回想を書き残している。 なお、による手塚治虫パロディ漫画集『』単行本の帯において、は(表紙絵の吹き出し「お願いです訴えないでください!! 」に応える形で)「訴えます!! (怒」「ライオンキングは許せても田中圭一は許せません!! 」という文を寄稿している。 田中と手塚るみ子は旧知の仲であり、これは『ライオン・キング』が『ジャングル大帝』に似ていることを前提としたジョークである。 『神罰』の増補版である『神罰1. 1』には、手塚プロ公認のパロディ作品として「ジャングル小帝」が新たに収録されている。 ディズニーによる盗作問題は『』 、『』でも発生している。 ミュージカル 詳細は「」を参照 ディズニーが舞台として制作、11月13日、ニューヨークので初演された。 演出を担当した芸術家のは、アフリカン・アートとやといったアジアの伝統芸能を融合し、やマスクを駆使した舞台美術を生み出した。 のでは、最優秀演出賞、最優秀衣裳デザイン賞を受賞。 ニューアムステルダム劇場での公演は2006年6月4日まで続き、同月13日からはに舞台を変えて引き続き中。 2012年4月8日にライオンキングの興行収入は8億5,384万6,062ドルとなり、それまでトップであった『』の8億5,312万2,847ドルを抜き、史上最高記録となった。 また2014年9月22日には興行収入6700億円を超え、史上最も成功を収めた娯楽作品となった。 なおこれは、ミュージカルのチケットのみの売上で、映画やグッズ販売の売上を含まない。 10ヶ国、8カ国語の公演での観客動員数は計7千万人を突破した。 日本でもがからの劇団四季専用劇場「」などで上演を続けており、連続19年目という前人未到のを樹立している。 に、第10回のミュージカル大賞を受賞した。 また2013年3月24日に『ライオンキング』の公演回数は8450回となり、それまで日本国内公演最高記録であった『』の記録を塗り替え 、2015年7月15日には公演回数10000回を突破した。 他にも上演地は、ドイツやオランダ、韓国など8カ国12都市(閉幕した公演地も含む)に広がっている。 ミュージカルにおける逸話 ミュージカル版『ライオンキング』は大掛かりな舞台装置を使うことでも有名で、その最たるものに高さ4メートルを誇る「プライドロック」がある。 王国を象徴する巨大な岩であり、王位や王の権力を示す目的でも使われ、映画でもミュージカルでも観る者の目に非常に強い印象を残す。 奈落から迫り出して使うため、当然、奈落収納時は深さ4メートルの奈落が必要になるが、ニューヨーク初演で使用されたニューアムステルダム劇場の奈落には、プライドロックを収納するに足るだけの十分な深さがなかった。 そのため、プライドロックを3段に畳んで収納することにした。 しかし、たたみ目が段になっているのが外見で分かってしまうため、美術面の点で制作スタッフには不満が残った。 世界で2番目の公演地となった東京、での公演では、奈落にプライドロックを収納できる十分な高さを確保できたため、本来考えられていた姿形そのままのプライドロックが製作された。 それを見たディズニーの制作スタッフは「これが我々の求めたプライドロックだ」と喜んだという。 こういった舞台装置を使うために、『ライオンキング』を公演する際には劇場の舞台の床の構造や骨組みを一度取り払わねばならない。 しかし、このような贅沢な工事が行える劇場は限られており、また費用の面でもツアー公演を行うには大きな課題があった。 ツアー公演の需要が高いアメリカでこれを実現させるため、劇場がビルの中にある福岡公演()では、盆やせりを使わず、プライドロックを小さくして舞台袖から出し入れするなど、大掛かりな工事を伴わない「リニューアル版(ツアー版)」での上演が試みられた。 このツアー版公演の成功によって、アメリカでは2002年に「ガゼルツアー」、翌2003年には「チーターツアー」という二つのツアーカンパニーが結成され、全米ツアー公演が実現した。 基本的に、劇場が本来の演出で上演を行えない構造の場合にのみツアー版で上演されるようで、福岡公演閉幕後の名古屋公演(、本来の舞台装置を設置できるだけの舞台機構を有していた)では、オリジナル版での上演が行われた。 アメリカでのオリジナルでニューヨークの訛りで話される台詞の部分(主にティモンとプンバァ)は、日本版では各上演地の方言(、、、、)にそれぞれ「翻訳」された。 とある番組内で、ミュージカル版『ライオン・キング』でスカーを演じていた劇団四季(当時)の俳優が「スカーの左目の傷は幼い頃ムファサにつけられたもの」と語ったことがある。 この設定がディズニーによる公式なものなのかは定かではないが、俳優という立場の人間による公の場での発言という点を考慮すれば、信憑性は高いといえる。 しかし、アニメ映画でも同様の設定なのかどうかは不明である。 歴史の長いミュージカルであるため、ヤングシンバ役を務めていた子役が成長を経て、ムファサや成長した後のシンバの役を演じることが少なくない。 グラミー賞 最優秀キャストアルバム賞• 1998年 グラミー賞 最優秀ミュージカル賞• 1998年 NY演劇批評家賞 最優秀ミュージカル賞 歴史 劇団四季• 5月15日 「ライオンキング」日本版製作発表• 12月20日 東京公演開幕( こけら落し公演、無期限ロングラン上演、東京初演)• 4月18日 大阪公演開幕( こけら落し公演、大阪初演)• 4月14日 総入場者数100万人突破• 9月20日 ()が『』の企画で東京公演に出演• 1月14日 大阪公演千秋楽(公演期間21カ月、公演回数673回、入場者数約67万人)• 4月1日 東京公演入場者数100万人突破(日本最短記録)• 4月17日 福岡公演開幕(、福岡初演)• 8月18日 東京公演通算公演回数1000回達成(日本最短記録)• 3月23日 福岡公演千秋楽(公演期間24カ月、公演回数700回、入場者数約70万人)• 5月10日 通算公演回数3000回達成(日本最短記録)• 6月8日 名古屋公演開幕(、名古屋初演)• 8月21日 東京公演入場者数200万人突破(日本最短記録)• 10月23日 通算公演回数4000回達成(日本最短記録)• 1月9日 名古屋公演千秋楽(公演期間31カ月、公演回数930回、入場者数約85万人)• 6月7日 ・公演製作発表• 7月30日 通算公演回数5000回達成(日本最短記録)• 10月28日 ソウル公演開幕(シャルロッテ劇場、韓国・ソウル初演)• 7月20日 東京公演通算公演回数3000回達成• 1月6日 福岡公演(第2期)開幕(、福岡凱旋)• 10月30日 国内通算公演回数6000回達成(日本最短記録)• 12月20日 東京公演10周年達成• 8月30日 福岡公演(第2期)千秋楽(公演期間約20カ月)• 9月26日 国内通算公演回数7000回達成(日本最短記録)• 3月27日 札幌公演開幕(、札幌初演)• 6月26日 国内通算公演回数8000回達成(日本最短記録)• 9月8日 札幌公演千秋楽(公演期間約18カ月)• 10月28日 大阪公演(第2期)開幕(、大阪凱旋)• 3月24日 国内通算公演回数8450回達成(『』を抜き日本最多)• 1月10日 国内通算公演回数9000回達成• 4月24日 日本公演総入場者数1000万人突破(大阪公演昼の部にて、日本最多記録)• 7月15日 国内通算公演回数10000回達成• 5月15日 大阪公演(第2期)千秋楽(公演期間約43カ月)• 6月5日 東京公演通算6000回を達成• 3月5日 札幌公演(第2期)開幕(北海道四季劇場、札幌凱旋)• 5月28日 四季劇場[春]の所在する竹芝エリア再開発に伴う同劇場の一時閉館により、東京公演が一旦千秋楽• 7月16日 場所を移し東京公演(第2期)開幕()• 5月27日 札幌公演(第2期)千秋楽(公演期間約15か月)• 3月24日 福岡公演(第3期)開幕()• 1月13日 福岡公演(第3期)千秋楽予定• 3月26日 名古屋公演(第2期)開幕予定(、名古屋凱旋)• 1月3日 四季劇場[夏]の所在する大井町エリア再開発に伴う同劇場の閉館(夏頃予定)により、東京公演(第2期)が千秋楽予定• 4月 再度場所を移し東京公演(第3期)開幕予定(、こけら落し公演) 日本公演でのオリジナルキャスト• ラフィキ -• ムファサ -• ザズ -• スカー -• ヤング・シンバ -• シェンジ -• バンザイ -• エド -• ティモン -• プンバァ -• シンバ -• ナラ - 関連作品 テレビアニメ• 1995年10月 - 1999年10月に、とで全米放送された。 ティモンとプンバァを主人公にしたスピンオフ作品。 2016年1月からで全米放送開始し、日本では4月から放送。 シンバの第2子(実際には第3子)のカイオンが主人公の作品。 リメイク• 2016年9月にディズニーがフルCG映画化を発表。 監督はが担当。 ゲーム ライオン・キング• 1994年12月9日に用ソフトとして発売。 販売は。 シンバを操作してステージをクリアしていく。 その他• ストーリーについて製作者達は、の『』、のとの物語、のディズニーアニメ『』から影響を受けた(もしくは、題材とした)と語っているが、の『』にキャラクター設定が酷似していると批判を受けた。 を参照のこと。 どちらもディズニーらしく、悲劇に終わらないようストーリーを変更している。 アニメでプンバァの吹き替えを担当した小林アトムは、劇団四季のミュージカルでもプンバァの日本オリジナルキャストとして出演した。 脚注 [] 注釈 出典• 2010年5月1日閲覧。 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)534頁• 2012年5月15日閲覧。 Impress Watch Corporation. 2009年5月5日閲覧。 SoundtrackNet:• ライオン・キング3において、二匹でハイエナ達をシンバから引き離して、母親と叔父がトンネルを何本も掘った落とし穴へ誘い込んだのが一例。 小説版ではプライド・ランドが折からの旱魃に見舞われたことも重なっている。 「『ライオン・キング』の独自性 漫画家ら疑問呈す 映画配給会社にメッセージ送付」『朝日新聞』1994年8月20日付夕刊• 「里中満智子さんら488人、ディズニー側へ抗議文」『読売新聞』1994年8月21日付• 『ジャングル大帝』、1977年• 手塚治虫「手塚漫画の主人公たち 第4話 ジャングル大帝」『赤旗』1974年1月12日付• 手塚治虫『手塚治虫 ぼくのマンガ道』新日本出版社、2008年、pp. 18-19。 『赤旗』連載の「手塚漫画の主人公たち」を収録• 渡辺泰「アニメーションに魅せられたマンガの神様」『誕生! 手塚治虫 マンガの神様を育てたバックグラウンド』霜月たかなか編朝日ソノラマ、1998年、pp. 119-122• 『観たり撮ったり映したり 増補・改訂愛蔵版』( )• シネマトゥディ2012年4月10日• AFP BB NEWS ミュージカル「ライオンキング」、史上最高の興行収入]2014年9月23日• com2014年6月16日• 朝日新聞デジタル 2013年3月24日• - 劇団四季最新ニュース・2015年4月27日• 2015年7月15日アクセス• スポニチアネックス 2015年10月28日. 2015年10月29日閲覧。 スポニチアネックス. 2016年5月16日. 2016年5月16日閲覧。 ステージナタリー. 2016年6月6日. 2016年6月6日閲覧。 - 劇団四季最新ニュース、2016年7月29日• - 劇団四季最新ニュース、2016年7月5日• 映画ナタリー 2016年3月7日. 2016年3月7日閲覧。 映画ナタリー. 2016年9月30日. 2016年9月30日閲覧。 参考文献• 「盗作騒動」項• 福井健策『著作権とは何か』新書、2005年。 、p100-110「3. ディズニー『ライオン・キング』をめぐる論争から」 関連項目• 外部リンク• - (英語)• - (英語)•
次の現在「ライオンキング」実写版が世界中で公開されています。 大ヒットアニメ映画のリメイクともあり世界中で大きな盛り上がりを見せていますが、その一方上では少し趣の異なる話題に注目が集まっています。 それは ライオンキングがの「」のパクりではないかという疑惑についてです。 Osamu Tezuka, a Japanese animator, created the anime, "Kimba the White Lion," in 1965. 数度にわたり映画化やTVアニメ化されていて、その中でも1965年から放送されたTVアニメシリーズは「キンバ ザ ホワイト ライオン(Kimba the White Lion)」というタイトルで カでもにより放送され話題となっています(キンバは主人公レオのカ版の名前です)。 パクリ疑惑騒動を簡単におさらい そんなとライオンキングの両作品の間にはキャターのビジュアルから個々のシーンまで様々なところに類似点が見られます(後述)。 そのためライオンキング(1994)が公開された当時はのパクりではないかという疑惑がカや日本を中心に取り沙汰され話題となったことがありました。 ディズニーは疑惑を否定し続けている これらの疑惑が20年以上経った現在も大きな話題となる原因は、疑惑を裏付けるような数々の証拠が上げられているにも関わらず ディズニー側がの影響の一切を否定していることにあると思います。 初めて疑惑が話題となった当時は結局真実がうやむやにされたまま騒動が下火となってしまいましたが、実写版の公開が燃料となり騒動が再燃したようです。 ライオンキングのドコがパクり? それでは騒動について、まずどんなところがパクリだと言われているのか具体的に見ていきたいと思います。 両作品の似ている箇所を キャター、 シーン、 ストーリーの3つに分けてまとめました。 キャター 両作品に出てくるキャターを比較すると、若干の違いはあれ非常に多くの共通点がみられます。 のキャターは漫画版やアニメ版などで微妙に異なりますが、その中でも カでも公開された1965年版のメインキャターはライオンキングのものとほとんど丸被りのようになっています。 主人公の子ライオン 両者とも子供の雄ライオンが主人公です。 父親は動物たちの王様でしたが殺されてしまいます。 物語の中で大人へと成長し王様になります。 主人公の幼なじみ 両作品には主人公と幼なじみのライオンが登場し、やがて大人になり結婚し子供を産むことになります(ライオンキング2の設定を含む)。 ディズニーの映画にヒロインが出てくることは珍しくないですが 幼なじみと結婚するストーリーはこれ以外にほとんどありません(少なくとも筆者には思い当たりません)。 また自然界では別の群れのライオン同士が交わるので、写実性を意識した結果とも考えられません。 宿敵のライオン 両作品には主人公の宿敵として大人のライオンが出てきます。 両者とも鬣の黒いライオンで、左目に傷を負っています。 子分のハイエナ(1965年版オリジナルキャター) 両作品とも主人公の宿敵のライオンにハイエナの子分がいます。 ライオンキングでは3匹組、では2匹組です(ただし、黒ヒョウを合わせると部下は3匹になります)。 どちらも少しマヌケでドジな性格をしています。 主人公の友達の二匹組 両作品には主人公の友達として大小デコボコな2匹組が出てきます。 ライオンキングでは ミーアキャット(小)とイボイノシシ(大)が、では オウム(小)とインパラ(大)です。 種類は違うもののどちらもコメディ要素が強く、また二匹組の片方が一方の背に乗ることがあるなどの特徴が共通しています。 ちなみにオウムではありませんが似たようなキャターとして サという森林(ジャングル)に生息する鳥がライオンキングにも登場しています。 マントヒヒ(1965年版オリジナルキャター) 両作品にマントヒヒが出てきます。 両者とも単なる友達はなく 主人公より年長であり助言を与えるようなポジションにあるという共通点があります。 個々のシーン ライオンキングのシーンにはで登場したシーンとよく似たものが多くみられます。 主なものを以下に上げました。 プライドロック ライオンキングでは「プライドロック」と呼ばれる先端が突き出た岩が登場します。 この岩の先端にライオンが立つ画はライオンキングの象徴の一つですが、これは元々の象徴的な画の一つでもありました(漫画の表紙から、TVアニメのオープニングにまで出てきます)。 ムファサが雲の中に浮かび上がるシーン ライオンキングでは雲の中に死んだ父親の亡霊が現れます。 では雲や星座、月の中に主人公が親を想います(漫画やアニメ、映画を通し度々出てくるシーンです)。 相手を足で蹴り上げ崖からつき落とすことで決着が着くところまで共通しています。 巨大な太陽をバックに動物の群れが歩くシーン 「巨大な太陽」は舞台にも登場するライオンキングのシンボル的なイメージですが、の中でも使われています。 ただし、このイメージがオリジナルなのか元々あるサバンナの一般的なイメージなのかは不明です。 の群れがシンバやムファサを襲うシーン ストーリー ストーリーにも大まかな部分で類似が見られます。 しかし細かい部分を見ると違いも大きいので、類似点と共に相違点をまとめました。 類似点:物語は主人公の父親であり動物たちの王が殺されるところから展開する もライオンキングも、 ストーリーは主人公の父親であるライオンの王が殺されることに端を発して展開されます。 さらに父の死に関連して主人公は王国を離れることになり、その後王国に戻り王として返り咲くという一連の流れが共通しています。 相違点1:父親が殺された経緯が異なる では父親は動物たちを守るために人間の村落を荒らしていたため人間に殺さます。 ライオンキングでは王位を手に入れようとした弟(主人公の叔父)のライオンに殺されます。 この部分はの 「」を参考にしたと思われます。 主人公が王国を離れた経緯 では、人間が父親ライオンをおびき寄せるために母親ライオンを捕獲します。 捕まった母親ライオンはその後船でアフリカから輸送されることになりますが、その船内で主人公レオを産み落とします。 レオは船から泳いで逃げだし、やがて人間の国(イギリスだと思われます)に流れ着いてしまいます。 ライオンキングでは、父親の死の責任を真犯人である叔父になすりつけられ王国を出ていきます。 人間の有無 では人間が登場し、テーマやストーリーにも深く関わってきます。 ライオンキングには人間が一切登場しません。 ストーリーはオリジナルってこと? こうした相違点に注目すると、 ストーリーはオリジナルと呼ぶこともできるのではないでしょうか。 ただし、かといっての影響が皆無かというと決してそんなことはないと思います。 「ライオンの王子が主人公で父親の死で始まるストーリー」が偶然の一致で生じるとは思えません(キャターやシーンにみられる類似性を考えても)。 オリジナルストーリーといっても、個人的には「から人間を抜いて風に味付けした」というようなオリジナリティだと思います。 ディズニー側が「ライオンキングが影響を受けた作品」として「」や「」、「バンビ」を上げるなら、当然その中に「」があってもいいのではないでしょうか。 他にも疑惑を裏付けるような証拠や証言が このように両作品には多くの類似点がありますが、パクリ疑惑騒動は単に両作品が似ているからということだけを根拠に発展したものではありません。 ライオンキングの制作段階で用いられた資料や制作に携わったスタッフなどの証言も疑惑を一層深めるものになっています。 主人公は白いライオン ライオンキング制作初期段階のコンセプトアート(映画を仕上げる前に雰囲気やコンセプトなどを分かりやすく視覚化するために用いられる絵)に 白色の子ライオンが描かれています。 タイトルが「ジャングルの王様」 ライオンキングの初期のタイトルの案の一つが「 King of The Jungle(ジャングルの王様)」でした(ライオンは元々ジャングルには生息していません)。 この「ジャングル」というコンセプトは実際に映画の中で「シンバが王国を離れ新しい仲間たちと ジャングルで暮らし始める」という展開にも見受けられます。 ディズニー副会長が「キンバ」発言 ディズニーの副会長であったロイ・E・ディズニーはライオンキング制作中、ファンからの「ディズニー映画の中に素敵な母親キャラは出てきますか?」という質問に対しオンラで「夏に公開されるライオンキングと キンバの母親を待っててください。 彼女はとっても素敵ですよ。 」と解答しています。 制作スタッフが「キンバを知っていた」と証言 米紙において、映画製作に深く関わっていたとされる数名(匿名)から「確かにキンバを知っていた」、「 会議の中でキンバとの大きな類似性について発言したことを覚えている」、「ディズニーの言い逃れは戯言だ」などのコメントが上げられています。 声優も「キンバ」役だと勘違い シンバの声優であるは、オファーをもらったとき キンバ役だと思い周囲に「キンバの声優をやることになった」と話していました。 ディズニー側の反応 このように疑惑を裏付けるような様々な材料が上げられていますが、ディズニー側はの影響の一切を否定し続けています。 宣伝文句は「ディズニー初のオリジナル映画」 ディズニーは映画公開前から 「ライオンキング」を完全なオリジナル映画だと強調してきました。 「ライオンキングはそれまでのディズニー映画とは異なり どんな物語も元にしておらず、ディズニーアニメーションのストーリー部門によって作られたコンセプトである」と宣伝しています。 ただし映画公開後の撮影裏のインタビュー映像ではスタッフたちが「ベンハー」や「」、「」、「バンビ」などに影響を受けたと語っています。 「誰もを知らない」と主張 疑惑が持ち上がった当初、ディズニーは 映画製作に関わったスタッフの誰一人としてやのことを聞いたことも無いと主張しました。 ただしその後「スタッフの何人かは聞いたことがあった」と主張を変更します。 監督であるロジャー・アレーズも「は知らなかった」 ライオンキングの監督:ロジャー・アレーズものことを「知らなかった」と主張しました。 ただしアレーズはがすでに「日本の」と呼ばれていた 1980年代に東京に住みアニメーション関連の仕事をしています。 「はの侵害だ」と逆抗議 劇場版「(1997年)」がのファンタジア・フィルム・フェスティバルで公開されることが決まったとき、ディズニーは「 の侵害」としてイベントの責任者ジュリアン・グラントの元に公開の中止を要請する通告書を送っています。 日本側の反応 この一連の騒動はカだけでなく当然日本でも話題となりました。 その時に日本側の対応としては次のようなことがありました。 プロダクションは事を荒立てないスタンスをとる 当時の社長であった松谷孝征は紙において事態の収束を図るような声明を発表しました。 「 もしディズニーがからヒントを得たのであればは喜ぶでしょう。 全体としてライオンキングはとは完全に異なる作品であり、ディズニーのオリジナル作品だと考えています」 この対応は日本人的美意識からすると良いのかもしれませんが、個人的にはファンの気持ちを置いてきぼりにしているようにみえてあまり賛同できません。 しかし、その後のディズニー側の対応に業を煮やしたのかはこのようなスタンスを考え直します。 がディズニーに抗議文を送る 漫画家のが、やら約80名の漫画家の署名を含む488人の署名が添えられた抗議文をディズニーに送りました。 全文URL() 内容には以下のような趣旨が含まれています。 ライオンキングとの類似性はあまりに大きく偶然のはずが無いこと• 日本人にとっては国民的な遺産であり、日本文化を思う気持ち傷つけた一連の事件はディズニーへの敬意を著しく下げたこと• 自身はを尊敬しており、自身の作品の権利を守ることの重要性を彼から学んだこと• 側のディズニーへの和解的なスタンスは、争いを避けようとする日本人の典型的な反応であったこと• 原作者であるへの敬意を表す数行があればとの両者が満足するだろうこと この文章を読むだけでも当時いかに多くの人が一連の騒動を重大視していたのかが伝わってくるような気がします。 とても強い思いが乗せられた文章だと思うのですが、ディズニー側はこれを読んで何も感じなかったのでしょうか。 まとめと感想 みなさんはこの疑惑についてどう思われますか。 個人的にはすでに疑惑という言葉で表すのも歯がゆいくらいに感じています。 の作品は大好きなのでも漫画やTVアニメ(1989年版)、映画などで観たことはありましたし一連の騒動について聞いたこともあったのですが、改めて調べてみて類似の度合いや疑惑の濃さが考えていたよりずっと高いことがわかりました。 ただ最も衝撃的だったのは類似点の多さそのものではなくディズニー側の対応の仕方です。 同種のエンターテイナーであるへのリスペクトは全く感じられず、行動やコメントは異常な保身に満ちているように見えてしまいます。 世界有数のエンターテイメント会社の対応としてそれでいいのかなと疑問に感じました。 せっかく世界トップクラスのクリエイターたちが集まって楽しい作品を作っているのに(ボク自身もライオンキングをはじめ好きな作品は多いです)、その影に暗くネットリしたものが見切れているのは残念です。 この機会にディズニーが改めてこの問題に対し向き合い誠実に対応をしてくれればなと願うばかりです。 最後に、もしこの記事を読み何か感じるものがあれば是非やなどでシェアしていただければ嬉しいです。 海外の反応.
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