あなたは、指に痛みがあり、病院に行ったら、 「ヘバーデン結節」と診断されたでしょうか? お医者さんからは、「しばらくすると変形がおさまって、痛みも良くなりますよ」と言われたけれど、 痛みはどんどん強くなっていて、不安になっているかもしれませんね。 ヘバーデン結節の痛みは、改善することができます。 このページでは、 ヘバーデン結節の痛みを治すために必要なことをお話していきます。 ヘバーデン結節の痛みがあると、洗濯バサミをつかんだとき、ぞうきんを絞った時などに、ズキン、ズキンとした痛みが出てしまいます。 また、ふいにどこかに指をぶつけると、ズキン!とした痛みが走ります。 ピアノを弾かれている方ですと、指が痛くて演奏ができなくなっているかもしれません。 生活にどうしても必要となる「手」ですから、 早く痛みをなくしていく必要がありますよね。 ずっと痛みを抱えたまま生活していくのはきついことです。 まずは、このページをしっかりと読んで、 ヘバーデン結節の痛みを改善させるための一歩を踏み出しましょう。 「ヘバーデン結節の痛みはどうにもならないの?」「いいえ、そんなことはありません」 病院では、 「ヘバーデン結節は原因不明なので、治療方法はありません」「更年期が原因なのであきらめてください」などと言われて、途方に暮れてしまっている方も多いようです。 しかし、原因に対して適切に対処すれば、 「ヘバーデン結節の痛み」は改善が可能です。 ヘバーデン結節の痛みは、どうにもならないとあきらめる必要はありません。 ただし、 ヘバーデン結節の症状が進んでいる場合、このページで紹介する方法では、「指の変形」は元に戻すことはできません。 また、リウマチや他の症状と勘違いされやすいこともありますので、 ヘバーデン結節かどうかわからない方は、自己判断せずに、病院で検査を受けてくださいね。 まずはヘバーデン結節とは、どういう状態なのかを知りましょう。 症状を改善させたければ、ヘバーデン結節のことを詳しく分かっていくことが重要です。 仕事が原因で痛みが出たなら、体のために仕事を変えるのも選択肢のひとつ。 一般的なヘバーデン結節の症状と原因 症状 ヘバーデン結節は「変形性関節症」が手の関節で起こった症状だとされています。 ヘバーデン結節の症状は、 手の指の第1関節に起こります。 第1関節は、指先に近い関節のことで爪のすぐ下にあります。 (ヘバーデン結節と同じような症状が第2関節に出た時はブシャール結節と呼ばれ、親指の第3関節に出た時は母指CM関節症と呼ばれます) 人によってさまざまですが、以下のような状態が良く見られます。 曲げたときの痛み• ぶつけたときの痛み• 水ぶくれ(透明な水泡のようなもの)• 曲げにくさ、動かしにくさ 人差し指、中指、薬指、小指に症状が出る方が多いです。 中には、親指に症状が出る方もいます。 画像出典 関節の間にある 軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかって、結節(こぶ)ができたり、骨棘(とげ)ができることがあります。 病院では、X線を用いて、関節のすき間が狭くなっているか、骨棘ができているかなどを検査します。 原因 一般的には、 加齢、手の使いすぎに原因と言われることもあります。 祖母、母がヘバーデン結節だと、なりやすいということから、遺伝が原因と言われることもありますが、証明はされていません。 40代以降の女性に多く見られます。 更年期による女性ホルモンの変化によりヘバーデン結節が発症するとも言われています。 しかしながら、 男性でもヘバーデン結節になることもあります。 更年期とは関係がない30代女性でもへバーデン結節を発症されたということもあります。 へバーデン結節の痛みは、 関節の動きを滑らかにしたり、クッションの役割をする軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかることにより起きるといわれています。 骨同士のぶつかりによって、関節の変形へ進行していきます。 病院では、「関節の変形は、落ち着いていって、痛みもましになっていきますよ」と言われることもあるようです。 しかし、 数年過ぎても落ち着くどころか、どんどん変形が進んだり、痛みが強くなっていく方も多くいます。 もちろん、お医者さんに言われたように、痛みや変形が落ち着く方もいます。 まとめると、 現代の医学では、はっきりしたことは分かっておらず、ヘバーデン結節は原因不明と言われています。 次に、ヘバーデン結節でよく用いられている治療について見ていきましょう。 仕事が原因で痛みが出たなら、体のために仕事を変えるのも選択肢のひとつ。 テーピング、薬、注射、マッサージといった治療法でヘバーデン結節の痛みは改善するのか? ヘバーデン結節については、次のような治療をされる方が多いです。 あなたも実際に行ったり、聞いたことがあるのではないでしょうか。 テーピング• 痛み止めの薬• 手術 ・テーピング 動かすと指が痛むときに、テーピングをすると痛みを軽減させる効果があります。 テーピングで関節を固定していると、痛みが緩和された状態でいつも以上に手を使うことができます。 しかし、これは、ヘバーデン結節が改善しているわけではありません。 実際にテーピングを外すと、すぐに痛みが出てしまうはずです。 さらに、 いつも以上に手を使えることによって、かえって手に負担がかかり、痛みを悪化させてしまうことにもなりかねません。 ・注射、痛み止めの薬、湿布 注射、痛み止めの薬、湿布を使うことによって、 一時的に痛みを緩和させる効果があります。 しかし、あくまで効果がずっと続くわけではなく、一時的に痛みが楽になるに過ぎません。 効果が切れてしまったら、また痛くなってしまいます。 ・手術 ヘバーデン結節に対して手術が選択されることは多くはありません。 痛みや変形がひどいときには検討されることもあります。 代表的な手術の方法を2種類紹介します。 ・関節固定術 文字の通り、指の関節を固定してしまう手術です。 骨棘を削ってから、第一関節の両側にある指の骨に、ワイヤーを通します。 固定されてしまうので、関節が自由に動かせなくなります。 ・関節形成手術 骨や骨棘(とげ)を削って、見た目を整える手術です。 指の形は整って見た目はいいものの、痛みが残るケースもあるようです。 1か月以上もこれらの治療を行っても、ヘバーデン結節の痛みが良くなっていないなら・・・ どうしても辛いときには、テーピング、注射、薬、湿布を使って一時的にでも楽になることができるかもしれません。 一般的な治療方法は多くの整骨院や病院で受けやすいですから、通いやすいのもいいところだと思います。 どんな治療方法でも、メリットやデメリットに納得したうえで決められるのがいいと思います。 ただ、 同じ方法を1ヶ月以上続けても、なかなか改善していないなら、そもそも方法を見直してみてはいかがでしょうか? あなたの手とは一生付き合っていくことになります。 痛みと共に生活をしていくのは辛いことだと思います。 しかし、多くのヘバーデン結節の方にお会いして、共通することが分かっています。 共通することを改善していくことによって、ヘバーデン結節の痛みも良くなっていくのです。 もちろん、共通することと言っても、個人差はありますから、その方に合った対処方法を取ることが重要です。 ・手、手首、腕の筋肉の硬さ 画像出典: 手の筋肉が硬くなると、 動きが悪くなったり、こわばりが起こります。 動きが悪くなった手を無理やりに動かそうとすると、様々なところに負担がかかってしまいます。 その一つが指の第一関節です。 1回、2回の負担では変化はなくても、何回も繰り返し負担がかかり続けると、つみ重なって大きな負担となっています。 すると、 第一関節周りの骨同士がぶつかって、指の痛みや変形につながっていると考えています。 実際、ヘバーデン結節になっている方の手の筋肉はガチガチになっていることが多いです。 次に下の図をご覧ください。 画像出典: 腕にある筋肉が伸びたり縮んだりすることで、指が動いています。 試しに自分の手で腕をつかんでみてください。 そして、つかまれた腕の手のひらをグーパーとしてみてください。 腕の筋肉が動いているのが分かるはずです。 ヘバーデン結節の方は、 手の筋肉だけではなく、腕の筋肉も硬くなっていることがあります。 腕の筋肉が指先までつながっているため、腕の筋肉の硬さの影響を指先も受けてしまうのです。 ・全身の硬さ ヘバーデン結節になっている方は全身の硬さがあることが多いです。 「全身の硬さが、指の痛みに何の関係があるの?」と思われるかもしれませんね。 下の図をご覧ください。 出典: 人間の身体は、 「筋膜」と呼ばれる組織によって、全身がタイツのようにつながっています。 足先の筋肉が硬くなると、頭のてっぺんが引っ張られることだってあり得ます。 手や腕以外の部分が硬くなることで、指先に影響を受けることもあります。 とくに、 首や肩周りが硬くなっている方は多いです。 多くのヘバーデン結節の方が、肩こり(首こり)にもなっています。 肩こりや首こりが改善されることで、指の痛みも改善されるケースも多くありました。 ・テキパキ素早く動く、リラックスするのが苦手 ここで少し考えてみてほしいのですが、 なぜ、手や腕、全身が硬くなったのでしょうか? 使いすぎが原因のひとつと言われていますが、実はそうではなく、 「体の使い方」が重要なポイントです。 ヘバーデン結節の方は、 テキパキ素早く動く、体の力を抜いてリラックスするのが下手というケースが多いです。 中には休みたくない、常に何かをしていたいという場合もあります。 ゆっくり過ごしている人を見るとイライラして、 自分でやってしまった方が早いとおっしゃる方もいます。 そして、文字を書くときは筆圧が強かったり、物を必要以上に強く握っていることもあります。 意外かもしれませんが、行動の習慣、体の使い方は、ヘバーデン結節の痛みと関係があります。 休まずに、テキパキ動くことが良くないという話ではなく、 そのような身体の使い方が、体に負担になることもあります。 では、具体的にはどうすればいいのでしょうか? 順番に説明をしていきます。 1.お風呂に入る、お湯で手を温める ヘバーデン結節になっている方は、 手のこわばり、硬くなっていることが多いです。 これまでお話したように手の硬さは、ヘバーデン結節の痛みの原因となってしまいます。 ご自宅ですぐに、 こわばりや硬さを緩和させられるのが「お風呂」です。 手や腕はお湯の中に入るようにしましょう。 お湯で身体を温めることで、血流が良くなって回復しやすくなります。 また、朝や昼などお風呂に入る時間がなくても、ぬるめのお湯に手をつけているだけで、痛みが少し緩和されることもあります。 痛みが気になるようでしたら、 1日に数回、お風呂やお湯につけて温めてみましょう。 2.体の使い方を見直す これまでの 身体の使い方によって、指に痛みが起こっていることが多いです。 できるだけ安静にすることが大事ですが、手を使わないと日常生活での支障があると思います。 そのため、大切になってくるのは、体の使い方、手の使い方を見直すことです。 たとえば、こんな状態ではありませんか。 包丁をギュッと握りしめている• 筆圧が強く文字を書いている• 休みたくない、何か動いていたい• 人に任せられない、自分でやったほうが早い 数日こんな生活をしても、問題はありませんが、 何年もこんな生活をしていたら、知らず知らずのうちに体に疲労は蓄積しています。 その蓄積が、手や全身の筋肉の硬さの原因にもつながっています。 とは言っても、「手の力を抜くってどうすればいいの?」とよくわからない方もいると思います。 長年、力が入っているのが当たり前になっていると、 手の力を抜く感覚がつかみにくいのです。 そもそも、 手に力が入っていることが分からない方もいます。 これまで、家事や仕事を一生懸命やって来られたのですから、 今度は身体の使い方、手の使い方を練習してみてください。 包丁やペンは適切な力で持つ、意識して休む、任せられることは人に任せる。 難しいと最初からあきらめずに、少しずつでもやっていきましょう。 大丈夫、やっていくうちにできるようになります。 3.手、手首、腕、全身の筋肉を柔らかくできる整体施術を受ける 1、2の方法を行ってみても、なかなかヘバーデン結節の痛みが改善しないときは、プロの施術を受けましょう。 優しい刺激で筋肉をゆるめられる施術で、手や手首、腕の筋肉を柔らかくできる整体がいいですね。 また、 身体全体にも施術をしているかどうかということも大事なポイントです。 身体の状態を見極めて、 あなたの体に合わせた整体ができることも重要です。 そうは言っても、どこの整体がいいのか分からない方も多いですよね。 初めて整体に行くのであれば不安もあるはずです。 そんな時は、 整体院に電話をかけてヘバーデン結節について相談してみましょう。 あなたの不安や懸念を聞いてみてください。 真剣に身体に向き合ってくれるかどうか、ヘバーデン結節の痛みを解消する施術ができるかは、身体のことについては素人でも、話せばなんとなくわかるものです。 神戸市、姫路市、西宮市、明石市、加古川市からヘバーデン結節の痛みで悩んでいる方が訪れる整体 ヘバーデン結節の痛みは、 病院で治療法がないと言われてしまい、途方に暮れる方も多いです。 痛みがどんどん強くなっていくと、不安にもなりますよね。 手を使うたびにため息が出てきます。 でも、ご安心ください。 ヘバーデン結節の痛みは改善が可能だからです。 ヘバーデン結節の痛みを良くしていきたいと思うのであれば、 神戸市にある三宮整体「はなめ」にお越しください。 神戸市内だけではなく、 西宮市、明石市、加古川市、丹波市、芦屋市、洲本市、姫路市、大阪府からも、ヘバーデン結節の痛みで悩んでいる方がいらっしゃっています。 優しく、痛みを伴わず、独自の施術で、手、手首、腕の筋肉を柔らかくすることができます。 身体全体を見て、あなたの状態に合わせた施術を行っていきます。 施術を受け、生活習慣を見直していくことで、ヘバーデン結節の痛みが改善されていきます。 兵庫県内の方でいえば、1回目の施術で満足し、 2回目以降の施術を受けられた方は、81. 多くの方から信頼されている数字です。 三宮整体「はなめ」は信頼関係を大切にします 施術を受ける方が施術家を信頼し、施術家が施術を受ける方を信頼して、身体は回復していきます。 だから、三宮整体「はなめ」では信頼関係を大切にしています。 もちろん初めて来られる整体に対して、不安もあると思います。 そんな方のために、三宮整体はなめではホームページに様々なことを書いています。 ホームページをよく読んで、共感できる、何となくいい感じがする、という方とは信頼関係を作っていきやすいです。 まずは、 ホームページを隅々まで読んでみてくださいね。 ヘバーデン結節の痛みを克服した未来「これから、何を大切にしていくのか?」 突然ですが、ヘバーデン結節の痛みがあることは、 運が良いことでもあります。 「こんなに痛くて辛いのに、なぜ運がいいの?」と思われるのも無理はありません。 もちろん、指が痛いのは辛いことです。 しかし、これまでヘバーデン結節の痛みを克服されてきた方を見て、私は確信しています。 痛みを克服するために取り組んだことは、きっとあなたの未来にとって大切なことになります。 身体は痛みを発して、あなたにメッセージを送っています。 「もうこれ以上、無理をすると体が壊れてしまう!」というメッセージです。 バランスを崩した考えや生活の仕方が痛みとなって表れているのです。 あなたも、 なんとなく生活や仕事の仕方を変えたほうがいいのかな、と気がついているはずです。 ぜひ、身体のメッセージを受け取って、生活や仕事の仕方を変えてみてください。 今まで一生懸命、家事や仕事をして来たのですから、 今度は身体を労わって大切にすることを学んでいきましょう。 痛みを乗り越えた経験は、きっとあなたの人生の財産になります。 あとから振り返ってみると、あの時、指が痛くなったおかげで、人生が良くなっていったと気がつけるはずです。 ヘバーデン結節の痛みは正しく対処すれば改善する このページでいちばん大事なことなので、くり返します。 ヘバーデン結節の痛みから解放されることは可能です。 治療法がないとあきらめる必要はありません。 実際にこれまで、ヘバーデン結節の痛みが改善された方がいます。 症状が重い、軽いによって改善のスピードはさまざまです。 あなた自身の生活を変えていくことも大事です。 また、症状が進んでいる場合、このページで紹介する方法でも、「指の変形」は元に戻すことはできません。 あなたは1年後にどうなっていたいですか? さて、突然ですが、「 どんな1年後にしたいですか?」 たとえば、こんな未来でしょうか。 ・ズキンとした手の痛みがなくなっている。 ・痛みを気にすることなく、洗濯バサミをつかめる ・家事や仕事をしても、手の痛みがあったことを忘れている ・ピアノを思う存分に弾ける ・趣味の園芸や手芸もできている もしくは、こんな未来でしょうか。 ・ヘバーデン結節の痛みを経験し、身体と心と向き合う機会になった ・痛みを克服したことで、今まで以上に周りに親切にできる ・自分の身体も、家族の身体も大事にできるようになった きっと、素敵な未来だと思います。 しかし、残念ながら、何も行動しないままだと、 1年後も同じようにヘバーデン結節の痛みで苦しんでいるかもしれません・・・。 無理を続けていると、 痛みや変形が悪化している可能性もあります。 ヘバーデン結節の痛みでいつまでも苦しむ人生ではなく、あなたの望む未来を手に入れてほしいから、あえて厳しいことを言っています。 数年でおさまるといわれた痛みが、おさまるどころか、どんどん強くなって、何年も苦しんでいる方もいるからです。 大切なのは、具体的に行動を起こしていくことです。 まずは、このページの内容をよく理解することから始めてください。 小さくてもいいから行動を起こすことで、1年後の生活は全然違ったものになっていきます。 人生の時間は限られている 当たり前のこと過ぎて忘れていますが、私たちの人生の時間は限られています。 限られた時間の中で、手の痛みを抱えたまま過ごすのか、手の痛みから解放された生活を送るのか、は大事なことですよね。 また、ヘバーデン結節になってから、時間が過ぎればすぎただけ、治りにくくなるのも事実です。 ヘバーデン結節が、人生の転機になるか、単なる辛い思い出になるかは、これからのあなたの行動次第です。 この長いページを最後まで読まれたあなたには、ぜひヘバーデン結節の痛みを克服して、新しい人生を歩んでいってほしいと願っています。 仕事が原因で痛みが出たなら、体のために仕事を変えるのも選択肢のひとつ。 相談したいことがある方 もし、三宮整体「はなめ」について分からないこと、聞きたいことがあれば、 ホームページをよく読んだうえで、電話で相談してくださいね。 施術を受けたい方 三宮整体「はなめ」の施術を受けたい方は、 下にある「予約方法・施術料金」をクリックして、詳細を確認してください。
次のまず、しっかり読んでからお問い合わせください。 また、それに伴いタイトルと文章を少し変更しました。 へバーデン結節は加齢とともに指の第1関節が変形してくる病態です。 第2関節に生じるものはブシャール結節と呼びますが、発生する原因は同じです。 一般に原因は不明とされていますが、栄養療法を行う医師の間では、病態の進行はほぼ抑えることができるため、わかりやすく治せる疾患とされています。 ただし、生じてしまった指の変形を元の形に戻すことは出来ません。 教科書的には40歳以降の女性に多く、手をよく使う患者さんはなりやすいとされ、親子では同じ変形になりやすいとされています。 これにも意味があります。 開業以来、他院で「これは加齢によるものだから仕方ないよ」とか「痛みが無くなれば変形は止まるから」などと言われてあきらめている患者さんをたくさん診ます。 そんな私も総合病院勤務時代は同じ返答をしていました。 不勉強で知識のなかった自分を恥ずかしく思います。 今年の8月で開業5年目になりますが、多くの患者を治療した経験からも、この病態は現状でほぼ止められます。 この指変形は男性の方にはあまりいません。 女性は早い人で30歳代後半から発生し、閉経後にピークがあります。 ここに治療のヒントがあります。 女性ホルモン(エストロゲン)はとっても大切なホルモンですが普段の生活でカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足しても自分の骨を壊してまで調節しようとする異化作用(足りないものは自分の組織を壊してまで整えようとする反応)を防いでくれています。 つまりこの異化作用が起きないようにすることが大切です。 女性は閉経後にそれまでの材料不足のつけや鎮痛剤などの副作用のつけで骨粗鬆症になるわけですが、治療の1つはこれを改善することです。 あと指の関節の炎症は何に由来するのか?を考え炎症性のサイトカインと炎症を抑えるサイトカインの比率を調節することも重要となります。 以上の3点が90%以上です。 これは残念ながら保険診療には存在しません。 治療は早い人で数日もあれば効果を実感できる方もいますが、変形や炎症の程度にもよりますので3ヶ月ほどかかった方もいました。 ただしこの治療は患者さんの食生活改善も必須です。 このときは水銀の暴露源を除き、解毒治療を行います。 誤った治療をされないようにしましょう。 ヘバーデン結節がよくわかる本 「指の変形」「ズキズキ痛い」の進行を食い止める.
次のへバーデン結節では、指先の第1関節に痛みを感じるようになります。 ピアノを弾くと痛みが出るので練習できない……• お皿を洗っている時、指先を軽くぶつけるだけで激痛• 指先の痛みで手に力が入らないので、お皿を落として割ってしまう……• 指が痛くて包丁が握れない• 指先で電車のつり革を持てない• 指の激痛でボールペンで字が書けない• ミニトマトをつまむだけで激痛• コーヒーカップを持てない• ハサミで紙を切る事ができない このように、へバーデン結節の痛みがあると、日常生活で指自体を動かす事が億劫になっていきます。 そうすると、何が問題になるのでしょうか? それは、関節拘縮を起こす事が問題なのです。 では、関節拘縮とは何かと言うと、関節自体が固まってしまい、指の曲げ伸ばしができなくなるのです。 へバーデン結節の関節拘縮:指の第1関節のシワが無くなるのが特徴です 指の激痛で、指を動かさなくなると、関節拘縮を起こし、指が棒のようになり、指の曲げ伸ばしが全くできなくなる事がるので注意が必要です。 へバーデン結節の腫れについて へバーデン結節の代表的な症状の1つとして、関節の腫れがあります。 指先の関節が赤い……• ズキズキと熱感を感じる……• 以前、入った指輪が入らなくなった……• 指を曲げるとこわ張る…… このような症状がある場合はへバーデン結節の可能性があります。 へバーデン結節の腫れが強くなると、指全体が浮腫んで、指のこわばりを感じるようになるので「リウマチではないか?」と不安を感じるようになる人もいます。 では、なぜ、へバーデン結節で関節が腫れが起こるのでしょうか? それは、滑膜炎を起こすからです。 関節は、骨と骨をつなぐための「関節包」という靭帯性組織で繋がれています。 この関節包の内側に「滑膜」という膜があります。 この滑膜が軟骨のすり減りで「滑膜炎」を起こします。 そして、この滑膜炎がひどくなると、関節液が過剰に分泌されるので、いわゆる「関節に水が溜まる」という状態になります。 この「関節に水が溜まる」という状態が、へバーデン結節で関節の腫れを引き起こすのです。 そして、へバーデン結節の腫れの一番の問題は、関節の変形を進行させるという事です。 この滑膜から過剰に分泌された関節液の中には、軟骨を破壊する成分が含まれています。 そのため、へバーデン結節の腫れを長期間放置する事は、変形を進行させる事になるのです。 へバーデン結節の変形について へバーデン結節の腫れが長期化すると、指先が曲がり、指先の関節が太くなる変形が起こります。 へバーデン結節の代表的な症状の1つとして、関節の腫れがあります。 指先だけ右に曲がってきた• 指先がゴツゴツしてるって孫に言われた• 最近、指の関節の節々が太くなった気がする……• 指先だけが曲がっているので、人前で手を出すのが恥ずかしくなってきた…… 変形が進行すると、自分で見ても明らかに手の形状が変わった事に気付きます。 関節は本来、丸みを帯びた形をしています。 しかし、関節の変形が進行すると、関節の丸みが無くなり、ゴツゴツした鬼の角のような突起が出てきたり、指先が曲がるなどの変形が起こります。 ここまで変形が進行すると、さすがに指の変形が目立つようになります。 すると、女性の方は(人に手を見られたくない……)という心理的負担を感じるようになります 一度、変形した関節は、元に戻す事は難しいので、早い段階で適切な処置をする事が望ましいです。 へバーデン結節の原因は「使い過ぎ」と「ホルモンバランス」 このように、指先への負担が積み重なる事で軟骨のすり減りが起こります。 こんな少しの負担で軟骨のすり減りが起こるのかと思うかもしれません。 でも、女性は、男性と比べて、軟骨が柔らかく、関節を支える筋力も弱いため、関節軟骨のすり減りが起こりやすいのです。 そのため、へバーデン結節は女性に多くみられるのです。 でも、不思議な事に軟骨のすり減りだけで、へバーデン結節の痛み・腫れが起こる訳ではありません。 では、なにがあるのでしょうか? それは、軟骨のすり減りに、女性ホルモンの減少が加わると、へバーデン結節の痛み・腫れが起こりやすくなるのです。 女性は40歳を過ぎてから女性ホルモン(エストロゲン)が減少していきます。 この女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、関節の炎症を起こしやすくなります。 そのため、へバーデン結節は40代以上の女性に多くみられるのです。 どんな人がへバーデン結節になるのか? 【職業別 症状】 この肘部管を叩いた時に薬指~小指にかけて痛み・シビレを確認できます。 (チネル徴候) チネル徴候が出た場合は肘部管症候群です。 糖尿病性神経障害 糖尿病が進行すると、手を使わない時にも「じんじん」「ぴりぴり」とした強い痛みが指先に走ります。 糖尿病性神経障害を手先に感じる場合、糖尿病がかなり進行した状態ですので血糖管理がとても重要となります。 へバーデン結節と他疾患の見分け方 先程のように、色々と疾患があると分からなくなると思います。 ただ、へバーデン結節と先程、羅列して疾患との見分け方があります。 ヘバーデン結節では、主に、手の甲側の関節に症状が出るのに対して、頸椎椎間板ヘルニア・ばね指・肘部管症候群・手根管症候群は、手掌側に症状が出るのが特徴です。 そのため、指の第1関節の手の甲側に症状がある場合は、へバーデン結節と考えてもいいでしょう。 へバーデン結節と関節嚢腫(ミューカストシス) ヘバーデン結節が発症すると、手の爪の付け根~第1関節の間にポコッ!としたガングリオンのような膨らみができる事があります。 このガングリオンのような膨らみを「粘液のう腫」といい、別名:ミューカストシスと呼ばれます。 粘液のう腫は、軟骨のすり減りにより関節の隙間が狭くなる事で、関節を包む靭帯(関節包)に緩みが起こります。 特徴としては、直径2〜5mmの大きさで、大きくなったり小さくなったりします。 この粘液のう腫は、悪さをする事がありませんが、治療をする事で小さくなる事があります。 粘液のう腫の注意点 この指の粘液のう腫の膨らみを自分で穿刺して中身を出そうとする人がいますが、関節の感染症を引き起こすリスクがあります。 もし、関節の膨らみが気になる場合は、必ず、医療機関で処置をしてもらうようにしてください。 ヘバーデン結節なのに、私は痛くて、知り合いは痛くない理由は? 患者さんとお話をしていると「同じヘバーデン結節でも、私は痛くて仕方がないのに、友達は痛く無いって言うんです。 なぜでしょうか?」といわれる事があります。 同じヘバーデン結節なのに、痛みに悩む人と、悩まない人がいるのは不思議ですよね。 なぜでしょうか? それは、滑膜炎があるかどうかで決まります。 関節は、骨と骨をつなぐための「関節包」という靭帯性組織で繋がれています。 この関節包の内側に「滑膜」という膜があり、軟骨のすり減りで滑膜に炎症が起こり、 関節の痛み・腫れを引き起こすします。 ヘバーデン結節で悩んでいる人は、この滑膜炎があるから痛みで悩む事になるのです。 でも、痛みで悩まなかった人は、滑膜炎を殆ど起こす事なく、徐々に変形が進んだために、痛みを感じる事なく指が変形していったのです。 これは、個人差が大きいのですが、指先の軟骨がすり減っても、滑膜炎を起こさない場合があるのです。 同じヘバーデン結節で、痛みで苦しむ人・苦しまない人がいますが、それは、環境や個人差が大きいと理解してください。 へバーデン結節の変形は戻るのか? 残念ながら、一度、変形してしまった関節は元に戻りません。 そのため、へバーデン結節の変形を未然に防ぐためには、早期治療が重要です。 変形の心理的負担を軽くする方法 「指の変形があるからネイルができない」と言われる事があります。 ただ、指先の変形で心理的負担を感じるのであれば、むしろ、積極的にネイルをする事をお勧めします。 指先に色などをいれると、人の視線は変形して関節ではなくネイルの方に向かいます。 また、指先のケアは指先に意識がいくので治癒力が高まる事もあります。 そのため、へバーデン結節の変形で悩んでいる女性の方は、ネイルでオシャレをして、少しずつ、自信を取り戻すようにしていきましょう。 骨粗しょう症だからヘバーデン結節になるのか? 「骨粗しょう症だからヘバーデン結節になったのかしら?」と聞かれる事があります。 しかし、実際には、骨粗しょう症は、骨の硬さが低下する疾患であって、関節軟骨の強度を低下させる事はありません。 そのため、骨粗鬆症でへバーデン結節になる事はありません。 へバーデン結節を良くするには 現在に医療で、へバーデン結節はあまり、重要視されていない疾患です。 そのため、「これは治りません」と言われ、途方に暮れる人は沢山、いらっしゃいます。 ヘバーデン結節は適切な処置、施術をする事で、必ず、よくなる疾患です。 「へバーデン結節の治療方法」で、さらに理解を深めていきましょう。
次の