腸腰筋のトレーニングを見ていく前に、そもそも腸腰筋とはどのような筋肉なのかを確認しておきましょう。 あらかじめ鍛える筋肉について学んでおくことは、筋トレのモチベーションアップにも繋がりますよ。 腸腰筋は「」・「」・「」という3つの筋から構成されており、これら総称して「腸腰筋」と呼んでいます。 腰元に位置する筋肉です。 ただ、腸腰筋は身体の軸となる部分に付いている筋肉なので、大腿四頭筋や下腿三頭筋のように目視での確認は難しいです。 また、 腸腰筋は背骨を中心とした上半身の体幹を安定させ、支える役割があります。 つまり、腸腰筋が衰えてしまうと、体幹が崩れてしまい、背骨にも歪みが出てきてしまう可能性があります。 腸腰筋って体幹以上に大切な筋肉だったんですね。 腸腰筋の役割・作用とは では、実際に体幹の安定とはどのような事を指しているのか、確認していきましょう。 ひと言で体幹の安定とは、 背骨を固定することです。 スポーツでも日常生活でも、背骨が安定しなかったら、何もできなくなりますよね。 背骨を固定することは、私たちの生活の中でかなり大切な機能であることが分かります。 普段の生活の中では、歩いたり、走ったり、電車内で足を踏ん張ることが例として挙げられます。 踏ん張る動作の根本は、足からの揺れを腸腰筋が感知し、揺れを上部体幹や腕や頭に伝えることで、体に伝わる衝撃を消化することで可能となっています。 スポーツでは、この踏ん張りが非常に重要視されています。 サッカー選手の長友選手や本田選手が積極的に体幹トレーニングとして、腸腰筋を鍛えているそうです。 腸腰筋は、パワーの強い筋肉としてではなく、バネのある柔軟な筋肉として、体幹を安定させて、どんな外力にも対応できるように鍛える筋肉ということを覚えておきましょう。 下腹が出るのも、腸腰筋が原因かも 毎日腹筋トレーニングをしても、下腹の脂肪だけ落ちないという方は多いと思います。 それは、単に下腹の脂肪が燃えにくいという事もありますが、腸腰筋が原因の場合があるんです。 腸腰筋は、骨盤内にも付いています。 骨盤内の腸腰筋は下腹部の血流にも関係していると言われており、腸腰筋の衰えや固さから、血行不良が起こり、便秘や消化不良、むくみなど様々な症状に影響していきます。 血行が悪くなれば、代謝も下がり、結果的に下腹に脂肪が溜まりやすくなります。 また、腸腰筋が衰えることで内臓の位置が下がり、お腹が出てしまうこともあります。 この場合、いくら腹筋をしても効果は薄いので、腸腰筋を鍛えて内臓の位置を安定させなければいけません。 腸腰筋を鍛えて得られるメリットとは? 意外かもしれませんが、腸腰筋の発達により、足が速くなる効果が期待できます。 これは、 腸腰筋が鍛えられていれば地面からの衝撃も、きちんと受け止めて骨盤の安定を保つかす。 逆に腸腰筋が鍛えられていないと、走るときの衝撃が骨盤に伝わった際に骨盤が揺れてしまって、無駄な動きが出てしまいます。 無駄な動きはあらゆるスポーツで動きを鈍らせますが、走るという行為はモロに影響を受けます。 腸腰筋が足を速くするわけではありませんが、鍛えることで無駄な動きを無くし、安定した走りを実現することで、結果スピードが上がるということですね。 腸腰筋が硬いと、腰の骨が引っ張られた状態になり、腰痛の原因にも。 また、体幹が不安定になりやくすく、姿勢も悪くなりやすくなってしまいます。 定期的にストレッチをすることによって、 腸腰筋がほぐれて症状の改善は出来ますが、トレーニングをしなければ硬くなりやすい状態は変わりません。 ヒップアップや疲れにくい身体作りなどの目標を決めて、腸腰筋を鍛えるといいかもしれません。 ただし、腸腰筋が硬い状態の方は、ケガを防ぐためにもストレッチをしてほぐしてからトレーニングを行うようにしましょう。 サイクリングなどでペダルを漕ぐ際の、大腿部 太もも を引き上げる動作に腸腰筋は主に活用されています。 しかし、普通にサイクリングやエアロバイクをしても腸腰筋は、そこまで効果的に鍛えることが出来ません。 ポイントは、 上半身を前傾にして股関節周りが開かないようにして、自転車を漕ぐ際に太ももがお腹に付くように意識をすることです。 また、ギアが強すぎると太ももにも力が入りやすくなってしまうので、あまり太ももの筋肉を疲労されない程度のギアで取り組むと効果抜群ですよ。
次の大腿骨の大転子、プロポーションにも関係する部分ですね。 ですが、その筋肉の緊張が大転子を引っ張ったり、反対にその筋肉が弱ければ大転子が正常の位置に維持できずに、大腿骨がねじれたような状態になってしまいます。 股関節を動かす筋肉の緊張や弱さが、がに股のように足が外側に向いて開いてしまったり、反対に内側に内旋してしまったりする原因になります。 矯正的な整体などでは、この大転子の傾きを矯正していったりもします。 股関節ってプロポーションや姿勢にも深く関与する部分で、大転子はその目安になるような部位です。 後述する股関節ストレッチやツボなどは、股関節を動かす筋肉の緊張をとり大転子を正常な位置に安定させる効果もあります。 あと、膝の間に隙間ができてしまうO脚というのは主に太ももの内側の筋肉の緊張ですから、O脚の場合はなどがお役に立てると思います。 意外と知らない骨盤事情 は左右の寛骨との構造です。 左右の寛骨と仙骨が作る構造を骨盤と言います。 骨盤は骨盤帯とも言いますが、更には腸骨・恥骨・坐骨の総称です。 ・・は子供のときは別々の骨で成長とともに融合して寛骨となります。 こういうのがねぇ、自分の身体への理解を難しくしているんですね、解剖学って難しい漢字も多いしね。 股関節を動かす筋肉は、腸骨・坐骨・恥骨から大腿骨に付着するものが多くあります。 力強く安定した股関節 股関節は可動性のある関節で、肩関節と異なり股関節は骨格の構造により強く安定が保たれている関節のため、亜脱臼や脱臼は股関節では比較的起こりにくくなっています。 もちろん、遺伝的な要因や事故やケガ、老化などで股関節の問題が起こることもありますが、股関節自体は強力な筋肉や靭帯で保持され、構造自体は問題の起こりにくい関節です。 問題の多い鼠径部 股関節自体はその構造上安定しているのですが、股関節を動かす筋肉などは鼠径部をとおり、股関節を動かす筋肉の緊張や弱さが鼠径部の違和感や痛み、シコリなどとして現れることがよくあります。 後述する股関節を動かす大きな筋肉である腸腰筋(大腰筋)はこの鼠経靭帯の下を走行していますが、鼠経靭帯と骨盤の隙間ってやけに狭いんですね。 また鼠経靭帯の上には鼠経菅が走行して男性なら睾丸に続いています。 このような鼠径部を貫く管の隙間から腸が出てしまうのが脱腸(鼠経ヘルニア)です。 股関節は構造上は安定した関節ですが、鼠径部は構造上少し弱いというか身体の作り上、弱点のような部分なんですね。 これは人間が直立歩行を始めた時からの宿業なのかもしれませんね、鼠径部の問題は。 歴史にIFを用いるのは、進化にIFを用いるのはナンセンスですが、「もし、こうだったら…」と考えると今の人間の身体の構造に落ち着いたのが不思議でたまりませんね。 そしてこれからは人間が積極的に自ら身体を作り替えていく時代になるでしょう。 (もう始まっていますが…) 鍛えてほしい部位 股関節の動きは体幹を動かす動きにも関与しますが、特に下半身と体幹はある程度は鍛えないと日常生活にも支障をきたす部位でもあります。 地球上では重力という負担がありますから、やはり足腰はある程度は使って鍛えないとね。 また足腰が充実していないと全身の血行不良を招き、下半身の冷え・上半身ののぼせを助長させてしまいますから、冷えやすい女性などは特に足腰を鍛えてほしいところです。 まず大事なのは腹筋と背筋、これは体幹の裏表の関係にある筋肉で力強い体幹の動き、特に腰の動きに関わる部位です。 あと、太ももの前面のジャンプ筋ともいわれる大腿四頭筋。 そして後述するご紹介する股関節を動かすメインの筋肉である腸腰筋(大腰筋)。 何から鍛えていいか分からない方は、まずこの4つの部位を鍛えたりケアしていくのがいいかと思います。 股関節の動き は主に6つの動きがあります。 身体の動きは対になる動きで構成されていますので3対の動きですね。 股関節の動き:• 股関節の屈曲と伸展• 股関節の外転と内転• 股関節の外旋と内旋 実際にはこれらの動きの複合したものになりますが、股関節の動きを解説するとこんな感じ。 股関節の屈曲 身体と気の使い方は知っておいてソンはない 股関節の動きを解説しましたが、実は股関節の動きって少しのコツを知っておけば重宝するモノなんです。 身体と気の使い方には、こうすれば力が入りやすい、こうすれば最小の力で最大の力を発揮できる、こうすれば無駄な動きをしないで正確に力を伝えられる、という原理がいくつかあります。 セミナーなどでも指導しているものですが、いくつか股関節に関わるからだと気の原理をご紹介しておきます。 少しのコツを知っておくとで動きがプロっぽく見えますので、長い人生何かとお役に立つハズ。 全身に力の入る股関節の使い方 全身に力が入る股関節の使い方というものがあります。 それは股関節の内転と内旋の動きです。 親指の付け根の骨の部分、ここに一番力を入れやすいんですね。 ここを軸に力(気)を伝えられるようになるよう修練をします。 支点がなければ股関節に力を入れられませんもんね、足の親指の付け根って一番踏みやすいんです。 というか、身体の構造上ここしか正確に力を伝えられません。 後述する「踏む」という動きもここで踏み込んでください。 股関節だと分かりにくいかもしれませんが、腕も両手で雑巾を絞り込むような動きが一番力を発揮できます。 手足は内側にらせん状に絞るような動きで最大の力を発揮でき力の伝わるラインに隙間ができないので、武道や芸能などでは積極的にこの動きを修練します。 力が抜ける股関節の動き あと、力がこめられる股関節の動きがあれば、反対に力がこめられない股関節の動きもあります。 それは先ほどの動きの逆です。 股関節を意識して曲げていくようにするのが前屈ストレッチのコツです。 私は施術前に経絡ストレッチという補助付きのストレッチを行っているのですが、皆さん前屈というと背中と首を丸めるだけの方が多く、あまりストレッチしたい場所を伸ばせないんですね。 そういう方には「お腹を太ももに近づけていくようにすると腰がうまく曲がりますよ」とアドバイスします。 このように股関節を意識的に曲げてお腹を太ももに近づけていくようにすると、とても深く前屈ストレッチが行えるはずです、お試しください。 気の原理や気を鍛える運動もある 少しばかり体と気の原理をご紹介しましたが、気の原理は5つあり鍛錬法もあります。 合気道などでもこの原理を使い身体を動かすと、簡単に受け手を倒すことができるようになります。 セミナーでは正確にツボや経絡への施術ができるようになるために、身体と気の使い方を徹底的に学んでいただいていますが、下記にてまとめてありますのでご興味のある方がご参考ください。 股関節を動かす筋肉 股関節を動かす筋肉は比較的大きい筋肉です。 各筋肉の解説にて詳細な機能解剖やストレッチをご紹介していますが、ここでは股関節を動かす筋肉を位置的に分類しておきます。 筋肉には初めと終わりがある 筋肉には初めと終わり、主に2つの付着部があります。 体幹側の付着部を起始(きし)、遠位側の付着部を停止(ていし)と呼びますが、主に大腿骨を動かす筋肉なので骨盤や腰椎に起始を持ち大腿骨に停止を持つ筋肉がほとんどです。 股関節を動かす筋肉の位置的な分類 筋肉の働きと位置的に筋肉を分類すれば、股関節を動かす筋肉は理解しやすいと思います。 前方 股関節を屈曲する筋肉は主に身体の前方にあります。 筋肉の位置: 前方 股関節の動き: 主に股関節の屈曲 筋肉:• 大腿直筋は大腿四頭筋を構成する4つの筋肉のうちの一つなので、自体も膝の動きとともに股関節の動きに関与する筋肉です。 後方 股関節を伸展する筋肉は主に身体の後方にあります。 筋肉の位置: 後方 股関節の動き: 主に股関節の伸展 筋肉:• (深層外旋六筋) 太ももの後ろの筋肉である大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋は総称してと呼ばれます。 外側 股関節を外転する筋肉は主に身体の外側にあります。 筋肉の位置: 外側 股関節の動き: 主に股関節の外転 筋肉:• 内側 股関節を内転する筋肉は主に身体の内側にあります。 筋肉の位置: 内側 股関節の動き: 主に股関節の内転 筋肉:• 太ももの内側にあるは股関節の内転の動きに関与し、先述した内側に絞り込む股関節の使い方に深く関わる重要な筋肉です。 とりあえずこの筋肉は覚えてほしい とりあえずビール、じゃなくてとりあえず股関節を動かす主役の筋肉を覚えてください。 股関節を動かす筋肉は先述したようにたくさんありますが、主役は腸腰筋(大腰筋)です。 基本の股関節ストレッチのコツとやり方 では、やっと股関節ストレッチ実践編スタート。 まずはストレッチのコツと基本の股関節ストレッチを2つご紹介します。 まずこの2つの股関節ストレッチを基本にして更に股関節ストレッチを深めたい方は、開脚する股関節ストレッチや内転筋群の股関節ストレッチを加えていってください。 股関節ストレッチのコツ ストレッチはガンバってうんうんと行っても準備運動くらいの効果しかありませんが、深い呼吸を合わせて行うととても深くまで筋肉やスジをストレッチすることができます。 股関節ストレッチのコツは腹式呼吸と胸式呼吸を合わせた完全呼吸です。 ご紹介する股関節ストレッチの形をとり、お腹が膨らむように息を吸い、更に背骨が上に伸びるように息を吸うと股関節周辺のスジが更にストレッチされていくのを感じることができます。 完全呼吸、腹式呼吸は苦手な方も多いと思いますので、少し呼吸の練習をしてみましょう。 股関節ストレッチのコツ:腹式呼吸・完全呼吸のやり方 息は口から吐いて、鼻から吸うようにします。 腹式呼吸とは横隔膜を上げ下げするようにお腹を膨らましたりへこませたりする呼吸法です。 お腹が膨らむように、横隔膜を下げて、鼻から息を吸います。 深い呼吸が苦手な人は、ストレッチの前にお腹に手を当てて少し腹式呼吸だけして心身を落ち着かせてみてください。 背骨を伸ばすように息を吸うだけでも背骨が気持ちよくストレッチできますよ。 この腹式呼吸に胸式呼吸を合わせたものが完全呼吸です。 まず息をゆっくり完全に吐きます。 ゆっくり腹式呼吸をしてお腹を膨らませます。 更に胸や肋骨を広げるように息を吸い続けます。 胸がめいいっぱい広がったら肩を上げるようにして息を吸い続けます。 めいいっぱい吸ったら、口からゆっくりと限界まで息を吐いてください。 この完全呼吸を10回ほど繰り返すだけでも、胸が広がり下腹部の内臓のマッサージにもなります。 ストレッチもご紹介するストレッチの形をとり、10回ほど完全呼吸をしてみてください。 コツは息を吸うときに背骨を伸ばすようにして、息を吐くときはできるだけ身体の力を抜くと、ストレッチしているスジが息を吸うたびに更にストレッチされます。 ご紹介する股関節ストレッチの形をとり、この完全呼吸をすることを心がけてください。 更に詳しくはをご参考ください。 ご紹介するストレッチはこの完全呼吸を使い反動をつけずにゆっくりとした動きで行ってください。 反動をつけたり無理矢理力任せにストレッチを行っても筋肉やスジを緩める効果はありませんし、スジを痛めてしまう原因にもなりかねません。 基本1・伸展する股関節ストレッチ まずは股関節ストレッチの基本1、伸展する股関節ストレッチのご紹介です。 股関節の伸展のみならず、腹筋やお腹の中、腰までストレッチできる形でこのブログでも一番になので是非ともモノにしていただきたい。 この股関節ストレッチは特に身体の前面、股関節を屈曲する筋肉をストレッチできます。 ストレッチできる股関節を動かす筋肉:• 伸展する股関節ストレッチのやり方 この伸展する股関節ストレッチは左右別々に行います。 この股関節ストレッチは少し意識する場所、力を抜く場所を意識するだけで違う場所がストレッチできます。 腰を反らすようにすると腰のストレッチになり、お腹を更に伸ばすようにすると腹筋ストレッチになり、股関節ストレッチを深めたいなら(股の中央)を床に近づけていくようにします。 股関節ストレッチ完成形(笑) 股関節や腰が固い方は無理をしないで、先述した股関節ストレッチで十分に股関節の柔軟性を養ってからこの股関節ストレッチを行ってください。 このストレッチも左右同じように行ってください。 体幹のとしてもご紹介している形ですが、身体の側屈はほとんどの人が偏りが強いので、側屈しにくい側を丁寧に時間をかけて行いましょう。 内転筋群の股関節ストレッチ 股関節ストレッチの基本として伸展と屈曲ストレッチ、股関節の開脚ストレッチをご紹介してきましたが、更に股関節を内転する筋肉、太ももの内側の筋肉をストレッチしましょう。 は日常ではほとんど使わないのですが、先述したように股関節を内転する動きはとても重要なので意識的にケアしたりする必要があります。 立って行う内転筋ストレッチ 先ほどの開脚する股関節ストレッチも内転筋群をストレッチできますが、特に内転筋をストレッチする場合は立って行います。 そのまま前屈していきます。 肘を床につく人はつけるように、固い人はできるだけ股関節を開いて前屈していきます。 上記の股関節の内転筋群のストレッチも完全呼吸をしながら行うと息を吐くたびに身体が緩まり、息を吸うたびにストレッチが深まるのを感じることができると思います。 補助付きの股関節ストレッチ ご紹介した股関節ストレッチのいくつかは補助をつけて行うこともできます。 恵比寿整体院では施術前に気の流れ(経絡)をストレッチする目的で行っていますが、筋肉や関節のストレッチとしても経絡(気の流れ)のストレッチとしても補助があるとセルフストレッチよりとても深くストレッチでき、なかなか好評なのです。 施術家さんたちはがお役に立てると思います。 股関節の鍛え方 では、股関節ストレッチは終わりにして股関節の鍛え方をご紹介しますが、ご紹介した股関節ストレッチでも柔軟性を養いながら十分に股関節を動かす筋肉を鍛えることができます。 更に股関節を鍛えたい方はトレーニングの定番、トレーニングの基本であるスクワットをおススメします。 大きい筋肉のトレーニングはカロリー消費も大きい よく太ももの前面の筋肉、大腿四頭筋を鍛えるとダイエット効果がある。 と言われますが、これは大腿四頭筋が人体で最大の筋肉であり、大きい筋肉を使うことはそれだけカロリー消費が多いということからきています。 大腿四頭筋を含む股関節を動かす筋肉は大きいものが多いので、股関節を動かす筋肉を鍛えることはカロリー消費も大きく代謝を高めることにもなるといってもあながち間違いではないのです。 定番のスクワット 股関節は先述したように屈曲と伸展・外転と内転・外旋と内旋の動きがありますが、やはり大事なのは股関節の屈曲と伸展です。 この2つの動きはスクワッドで特に鍛えられますが、膝よりも股関節を曲げるようにして行うとより股関節を動かす筋肉を鍛えることができます。 スクワッドは膝を痛めないように、肩幅くらいに足を開いて腰を落としたときに膝が足先より前に出ないように行います。 股関節を曲げる力だけで背骨を伸ばしたまま、とてもゆっくり腰を落としてまた上げていくのがコツです。 腰を落とす時は、膝ではなく股関節を意識して曲げるようにします。 また腰を上げるときも股関節を伸ばすようにして股関節を動かす筋肉に負荷をかけるのがコツです。 物足りない方は重りを背負って行えば負荷はかかりますが、重力や自分の重みがあるので自分の身体だけでも十分に負荷がかかり、股関節を鍛えることができます。 股関節のセルフケア ご紹介した股関節ストレッチで十分に股関節のセルフケアができますが、が1点あり自分でも圧しやすいのでご紹介いたします。 股関節周辺のスジの緊張やコリ、違和感などがある方はお試しください。 股関節のツボの圧し方 足の付け根、鼠径部、Vラインの際にとても効果的なツボがあります。 ほかのツボはその辺にいっぱいツボがありますから、探ってみてくださいと書いてきましたがここのツボはとても狭い範囲にあり、とれるツボとしては一点です。 スジとスジのつなぎ目ですので分かりやすいと思います。 ツボの探し方 写真のように仰向けに寝て、膝を曲げたときのVラインの際です。 膝を曲げてから探して圧すと分かりやすいツボです。 ツボの圧し方 横から圧すようにしますが、浅いツボなので少し圧すだけで気持ちよかったり響きがあると思います。 下腿の方に響くことが多くあります。 股関節が痛いときはとても効くツボですので、ぜひ見つけて圧してみてください。 ツボが見つかったら5,6秒持続圧をします、5,6回繰り返して圧してみてください。 定番の半身浴 股関節の症状に限らず、冷えてスジが緊張して凝り固まっている場合には下半身を温めることが大事です。 女性は特に冷えやすい体質なので、半身浴で下半身を温めて全身の血液に流れを回復させていくことはどのような不定愁訴にも効果的です。 ご紹介した股関節ストレッチなども半身浴の後に行えば、より安全に効果的に行うことができます。 半身浴のやり方:• お湯はみぞおちくらいまで、心臓は温めません。 下半身だけ温めたいので、腕は必ず出して入ります。 お腹の中が温まるまで20分は入ります。 長い分にはいくら長く入っても良いです。 工夫して半身浴を楽しみましょう。 さらに詳しくはをご参照ください。 また日常的に冷えやすい足先を温めるために、を履いたり、などで足先を温めることも大事です。 股関節が楽になる抱き枕 では、最後に私も愛用している抱き枕のご紹介。 股関節に問題を抱えている方や妊婦さん、横向きで寝るのがデフォルトの方には超おススメです。 私、何かと身体を酷使するので就寝時には抱き枕がないと困るんですね。 特にケガをしたときや股関節を痛めてしまった時など抱き枕があれば、とても股関節を楽に負担をかけずに寝ることができます。
次のこの記事の目次• 股関節の基礎知識 そもそそ股関節について、どれほど知っているでしょうか? 股関節は、日常生活の基本動作に不可欠である重要な関節であるにも関わらず、案外詳しく知らない方が少なくありません。 そこで、まずは股関節に関する基礎知識をおさらいしましょう。 股関節とは? 股関節は、人が日常生活で行う基本動作(立つ・しゃがむ・座る・歩く・走る)を行う上で必要不可欠な重要関節です。 下半身には股関節の他に、膝関節と足関節(足首)という大きな関節が存在しますが、膝と足首は基本的に曲げ伸ばしするだけです。 しかしながら、股関節は下肢を曲げ伸ばしするだけでなく、左右に広げたり狭めたり、捻ることもできるのです。 つまり、下肢の自由な動きは股関節に大きく依存していると言っても過言ではありません。 この股関節の自由度が奪われることを想像してみると、股関節の重要性を心から実感できるのではないでしょうか。 股関節の構造 股関節は、太ももの大腿骨と骨盤が組み合わさっている球関節(きゅうかんせつ)です。 球関節とは、関節の骨と骨の接合部が球状をしていることで、関節の可動域が最も広く自由度が高いタイプの関節のことです。 股関節の他には、肩関節などが球関節に該当します。 つまり、大腿骨の先端(大腿骨骨頭)が球状・ボール状に丸くなり、受け皿になる骨盤側の部位である寛骨臼(かんこつきゅう)にはお椀状の窪みである臼蓋(きゅうがい)が存在します。 股関節には、寝ている状態を除けば、どんな姿勢をしていても常に自分の体重の一部あるいは全部が負担としてかかってきますし、運動をする場合には体重以上の負荷がかかることもあります。 走る場合やジャンプをする場合には、片足で着地をすることもありますので、片方の股関節に体重以上の負荷がかかることもあります。 そのため、股関節をさらに安定させるために、股関節は多くの筋肉や腱(靭帯)によって、全体を覆われています。 股関節に繋がる筋肉 股関節に繋がる筋肉は非常に多く存在し、様々な運動や動作を行う推進力になるとともに、衝撃を吸収することで骨や関節軟骨を保護する役割も担っています。 それらの内で主な筋肉を、筋肉の機能別にご紹介します。 腸腰筋(ちょうようきん) 腸腰筋は、主に股関節を屈曲させる機能を有する、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称です。 腸腰筋は、次の3本の筋肉で構成されています。 腸骨筋(ちょうこつきん)• 大腰筋(だいようきん)• 小腰筋(しょうようきん) 内転筋群 内転筋群は、主に股を閉じる際に両脚を内側に狭める機能を有する、恥骨と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称です。 内転筋群は、次の5本の筋肉で構成されています。 恥骨筋(ちこつきん)• 短内転筋• 長内転筋• 大内転筋• 薄筋(はっきん) 外転筋群 外転筋群は、主に股を広げて開脚する際に両脚を外側に開く機能を有する、骨盤上方の腸骨と大腿骨大転子などを結ぶ筋肉群の総称です。 外転筋群は、次の3本の筋肉で構成されています。 中殿筋(ちゅうでんきん)• 小殿筋(しょうでんきん)• 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん) 大殿筋(大臀筋) 大殿筋は、簡単に言うとお尻の筋肉です。 主に、屈曲した股関節を元に戻すために伸展させる機能を有するとともに、非常に大きな筋肉であることから歩行時の推進力にもなります。 深層外旋筋(しんそうがいせんきん) 深層外旋筋は、主に股関節を外旋させる機能を有する、骨盤帯に付着する筋肉群の総称です。 股関節を外旋させるとは、医学的定義は難しいので簡単に言うと、立った状態で、かかとを軸にして、足のつま先を外側に回転させる動きのことです。 深層外旋筋は、次の6本の筋肉で構成されています。 梨状筋(りじょうきん)• 上双子筋(じょうそうしきん)• 下双子筋(かそうしきん)• 大腿方形筋(だいたいほうけいきん)• 内閉鎖筋(ないへいさきん)• 外閉鎖筋(がいへいさきん) 大腿直筋 大腿直筋(だいたいちょっきん)は、太ももの前面に存在する大腿四頭筋の一つで、主に股関節を曲げる機能と膝関節を伸ばす機能を有しています。 大腿直筋は、骨盤の腸骨と膝関節の膝蓋骨を経由して、脛(すね)の脛骨粗面を結ぶ筋肉です。 大腿直筋は、筋肉の始点と終点の間に、股関節と膝関節の二つの関節をまたぐことから、二関節筋の代表的な存在でもあります。 股関節付近が筋肉痛になる原因 それでは、このような多くの筋肉が繋がる股関節で、筋肉痛になる原因は何なのでしょうか?股関節付近で筋肉痛が生じる原因を、ご紹介したいと思います。 急激な負荷が筋肉にかかる 筋肉痛の最も一般的な原因として、普段使わない筋肉を運動や作業などで急激に使うことが挙げられます。 筋肉に急激な負荷がかかることで、筋肉を構成する線維(筋線維)に微細な損傷が生じます。 この損傷を修復するために、血液成分が集まることで一種の炎症が起こり、そこで生み出された炎症性の刺激物質(ヒスタミンなど)が筋膜を刺激し、痛みを感じるわけです。 ですから、日頃からスポーツをして体を動かしていても、そのスポーツで使う頻度が少ない筋肉に急激な負荷がかかれば、筋肉痛になる可能性があるのです。 運動不足や加齢による筋肉の衰え 普段からスポーツや運動を行わない人の筋肉は、使われないために徐々に衰えていきます。 筋肉が衰えれば、普通の人にとっては何ともない動作や動きであっても、筋肉に負荷がかかります。 例えば、股関節や両脚の筋力が低下していると、歩行の際に自分の頭でイメージしているほど足が上がっていないことで、ちょっとした段差でつまずくことがあります。 つまずけば、身体は反射的に倒れないように股関節などを急激に動かして踏ん張ります。 この踏ん張りは、普通の人にとっては特に問題になりませんが、運動不足の人や高齢者にとっては大きな負荷となり股関節付近の筋肉痛の原因となるのです。 疲労や冷えによる筋肉の強張り 前述したように、股関節周辺や鼠径部には非常の多くの筋肉と腱(靭帯)が存在しています。 これらの筋肉や腱に疲労が積み重なったり、筋肉や腱が冷えに晒されると、血流が低下して余計に疲労物質が滞ることになります。 そうなると、筋肉が緊張して強張りやコリという状態になり、この状態が長く続くと痛みに変わってくることがあります。 いわゆる肩こりが悪化すると、痛みに変わるのと似たような症状です。 ですから、筋肉の疲労や冷えも、股関節周辺の筋肉の痛みの原因となる可能性があります。 骨盤周辺のゆがみ 人体は、とても精緻で精巧に出来ていますので、どこかに痛みなどの不調があっても、全体の筋肉や靭帯が無意識的にバランスをとることで、無理して歩いたり、作業をしたりという動作をすることができます。 しかしながら、そのように無意識的にバランスをとる背後には、通常以上に負荷がかかっている身体の部位が必ずあります。 無理に身体を動かしていると、必ず他の身体の部位に歪みが生じるのです。 例えば、骨盤や腰椎などに痛みや歪みがあると、それをカバーするように骨盤周辺の筋肉がバランスを取ろうとして、通常以上の負担を受けます。 この状態が続くと、骨盤周辺の筋肉などに疲労が生じて、筋肉が強張り痛みが発生することがあります。 ですから、特に骨盤や腰椎などにゆがみがあると、股関節周辺の筋肉の痛みの原因となる可能性があるのです。 妊娠による変化 女性の場合は、妊娠による変化も股関節の筋肉痛の原因になります。 特に出産が迫ってくる妊娠後期になると、リラキシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。 このホルモンの影響で、出産に備えて股関節に繋がる靭帯や筋肉が柔らかくなり、緩むのです。 この靭帯や筋肉が柔らかく緩んでいるところで、歩いたりすると、従来の自分の体重の他に、お腹の中の赤ちゃんの重さも加わることで、余計に股関節周辺の筋肉が伸びることになり筋肉に負担がかかります。 その結果、股関節周りに筋肉痛が発生するのです。 股関節周辺の筋肉痛の解消方法 それでは、このように股関節や鼠径部の周辺の筋肉に痛みがある場合、どのようにすれば痛みを解消できるのでしょうか? 股関節の筋肉痛について、その解消方法をご紹介したいと思います。 ストレッチをする 筋肉に急激な負荷がかかったような場合など、いわゆる一般的な筋肉痛の場合は、ストレッチをすることで筋肉をほぐすと良いでしょう。 また、ストレッチ効果として、身体や筋肉の柔軟性を高めて、怪我や筋肉痛の予防効果も期待されます。 ストレッチ方法には、筋肉の種類やストレッチの対象となる身体の部位に応じて、腸腰筋ストレッチや開脚ストレッチなど様々な方法がありますので、ストレッチに関する書籍やインターネットを通じて、ご自分に合う方法を探してみてください。 運動をする 運動不足や加齢・老化によって筋肉が衰えている場合は、ストレッチで筋肉をほぐしつつ、身体の状態と相談しながら、運動をすることで筋肉を鍛えましょう。 筋肉をある程度鍛えることで、筋肉痛になりにくい体作りをするのです。 具体的な方法としては、ウォーキングや体操などの軽い運動から始めて、徐々に筋トレを行うのも良いかもしれません。 筋トレ方法も、いきなり器具を使わなくとも、自分の体重を利用した自重トレーニングで十分でしょう。 これらの運動効果や筋トレ効果は、即効性はないかもしれませんが、筋肉をつけて筋肉痛になりにくい体を手に入れるとともに、ダイエットに繋がる可能性もあるかもしれませんよ。 体を温める 筋肉の疲労や冷えが原因の場合は、半身浴などの入浴や市販の温熱治療器などを利用して、体を温めましょう。 体を温めることで、血流を促して滞っていた疲労物質を流し去るとともに、筋肉の強張りを解きほぐしていくのです。 特に女性の場合は、男性に比べて下半身の筋肉量が少ない傾向があり、下半身が冷えやすいとされています。 ですから、半身浴などの入浴は、入浴時の水分摂取にさえ注意すれば、安全性も高く手軽に行える血流改善方法として、おすすめの解消法と言えるでしょう。 整体や指圧などの施術を受けてみる このようなセルフケアをしても股関節の筋肉痛が改善しない場合、疲労や冷えが蓄積しているのか、骨盤などにゆがみがあるのかもしれません。 その場合は、整体師(民間資格)やあん摩マッサージ指圧師(国家資格)などの専門家による、カイロプラクティックやツボ押しなどの施術を受けてみるのも、一つの解消方法と言えるでしょう。 筋肉痛ではない病気の可能性 このような股関節の筋肉痛の解消方法を試しても、筋肉の痛みが1ヶ月以上続くようならば、もしかすると股関節の筋肉痛ではない可能性があります。 その場合は、整形外科などの病院を受診すべきでしょう。 ここでは、痛みの原因かもしれない代表的な病気を、ご紹介したいと思います。 筋筋膜性疼痛症候群 筋筋膜性疼痛症候群は、特定の筋肉に激しい痛みを生じる病気のことです。 筋筋膜性疼痛症候群は、全身の筋肉に発生する可能性があり、発生する場合は特定部位の筋肉に発症します。 ちなみに、筋筋膜性疼痛症候群が股関節の内転筋群に現れる場合に、内転筋筋膜症候群と呼ぶこともあります。 筋筋膜性疼痛症候群の特徴は、血液検査やMRIなどの画像検査など、いわゆる西洋医学における検査で、可視的な病気の根拠が現れないことです。 筋筋膜性疼痛症候群の原因と発生メカニズム 筋筋膜性疼痛症候群の発生メカニズムは、運動などによる負荷で筋肉が損傷し、いわゆる筋肉痛が発生した後の回復過程で、さらに過負荷を加えたり、血行が悪い状態にすると、筋肉の収縮が元に戻らなくなり痛みを発生させると考えられています。 そして、筋筋膜性疼痛症候群の原因は、次のような複数の要因が関与しているとされています。 筋肉痛が生じて筋肉が収縮しているところに、さらに過剰な負荷がかかること• 足の長さの不一致• 骨格のゆがみ• 姿勢の悪さ• 同じ姿勢で長時間いること• ミネラルの不足 筋筋膜性疼痛症候群の治療方法 筋筋膜性疼痛症候群の治療は、トリガーポイント注射(トリガーポイントブロック注射)と呼ばれる局部麻酔注射を行うことで、筋肉の固まりを解きほぐして、血行を良くする方法があります。 また、東洋医学における鍼灸治療・針治療は、比較的効果が見込まれると考えられています。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節に痛みが生じて、動かしにくくなる病気のことです。 最初は運動後などに鈍い痛みを感じる程度だったのが、症状が進行すると股関節可動時(起きる・立つ・歩くなど)に鼠径部などに強い痛みを生じるようになります。 そして、徐々に股関節を使う日常動作が困難になります。 変形性股関節症の原因 日本における変形性股関節症は、発症数の約8割が二次性変形性股関節症と言われています。 二次性変形性股関節症とは、子供の頃に生じた股関節の病気が原因で起こる変形性股関節症のことです。 ちなみに、残りの約2割は、一次性変形性股関節症と呼ばれ、成人以降に発症する原因不明の変形性股関節症です。 二次性変形性股関節症の原因は、次のような小児期に発生する股関節の病気です。 臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)• 発育性股関節脱臼• 大腿骨頭すべり症• ペルテス病• 股関節の脱臼• 大腿骨頚部骨折 変形性股関節症の治療方法 変形性股関節症の治療は、症状が初期の段階では保存療法を選択することになります。 可能な限り、股関節の負担を減らしながら大事に股関節を使うようにします。 体重が重めの場合は、ダイエットも検討しなければなりません。 また、心理的に抵抗があるかもしれませんが、杖の使用も大切です。 基本的には、理学療法士の指導を受けることになります。 保存療法と並行して、運動療法も行います。 痛みがあるため、歩行しなくなり筋肉が衰えるのを抑制するために、運動療法が必要になります。 具体的には、水泳や水中歩行などが推奨されています。 保存療法と運動療法でも痛みが緩和されない場合は、手術療法になります。 股関節の変形が軽度であれば骨切り術、変形が重度であれば人工関節にする手術となります。 詳しくは、を参考にしてください。
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