数年前まで、経済ヤクザとして山口組の資金繰りを担った男。 彼はその世界で最先端を行くエリートだった。 世界を股にかけ、巨額の資金を稼ぎ出した。 現在は足を洗い、作家であり、投資の道を極める「極道投資家」である。 ところが菅原氏は、「落ち目に見える今も、世界一有望な企業」と言って憚らず、テスラの株を買い続けている。 猫組長流投資の極意がここにある。 「短いスパンで売り買いを繰り返し、確実に利益を上げていくことも大事ですが、それだけでは投資の真の醍醐味は味わえない。 私の場合、それがテスラでした。 これほど革新的なアイデアと技術を持った企業はそうはありません。 確実に将来、大化けする。 そう確信しているので、業績がちょっと悪化したからといって持ち株を手放したりはしないし、むしろ投資を拡大させています。 最近は株だけでは飽き足らず、CEOのイーロン・マスクに直接投資の打診をしたほどです。 今、その返答待ちです」 金儲けだけにとらわれると、目先の値動きに一喜一憂することになり、虚しさが生まれる。 しかし、本気で応援したいと思える企業と出会えれば、投資活動に一本の大きな柱が生まれ、大きな充実感の源になりうると菅原氏は言う。 現実問題、一般のサラリーマンがプロの投資家のように、終日株式の売買に時間を割くことは難しいだろう。 では、どうしたらいいのか。 「個別株ではなく、上場している投資信託であるETFを買っておくのがおすすめです。 日経平均株価など特定の指数の動きに連動する運用成果を目指す商品ですが、一口数千円から買えるので、ライトに投資を始めたい人にはい いでしょう。 投資のよさは、利益だけでなく、現実の経済を体感できること。 ものすごく勉強になる。 仮に日本経済が落ち込んで円の信用が落ちても、海外で投資しておけば、リスクヘッジにもなる。 これからの時代、必須のスキルだと思います」 暗雲漂う時代こそ、投資は武器になる。 【猫組長流「投資の掟」7カ条】 (1)第一歩は、海外の銀行、証券会社に直接口座を開くべし 国や金融機関にもよるが、たとえば香港のHSBC(香港上海銀行)で口座開設をする場合、パスポート、免許証の最低2点の書類が必要で、国際免許証があればなおよいとされる。 最近はマイナンバーも聞かれるようだ。 やらないと損だ。 (2)最注目国は、マレーシア、インドネシア、フィリピンだ 注意すべきは、新興国ならどこでもいいというわけではないこと。 たとえば、上記3カ国と同じ東南アジアのタイも経済発展を続けているが、軍事政権で政情が不安定なのがネックになる。 こうしたマイナス面へのチェックも投資のときは重要なポイントに。 ブロックチェーンというと仮想通貨ばかりが注目されているが、薬の管理が容易になるなど、医療ともっとも親和性が高いといわれている。 これに関するベンチャー企業は要チェック。 (4)既存は捨て、新しく発行される仮想通貨を狙え 企業が発行する株と違って、発行主体が不明瞭な仮想通貨に投資することを私はあまりすすめない。 どうしてもやりたいなら、ビットコインなど既存のものではなく、今後、新規に発行される仮想通貨を狙うべき。 安く手に入るし、値が上がればリターンも大きい。 (5)サラリーマンは個別株より「ETF」を狙え ETFとは「上場投資信託」のこと。 1口数千円という少額から分散投資でき、株と同じように市場でリアルタイムに売買できるのが利点。 国内ではREIT(不動産投資信託)、コモディティ(先物)など4種類あり、米国など海外のETFも日本の証券会社でも購入可能。 (6)バリュー投資を覚えておこう 細かくトレードする時間もなく、短期的利益を求めないなら、安定企業の株の長期保有をすすめる。 たとえばコカ・コーラ。 すでに絶対的ブランド力があるうえに、今後も人口増加を続ける新興国市場で需要の拡大は確実。 利回りも悪くない。 (7)猫組長イチ押し銘柄は「テスラ」株 真に革新的なアイデアや技術を持ったベンチャー株こそ、投資の神髄。 新興企業だけに業績次第で株価の変動も激しいが、将来的に得られるものは大きい。 テスラ以外では、ツイッター株、フェイスブック株など。 先進国で利用が減っても、新興国がある。 まだまだ「買い」でよし。 すがわらうしお 神戸生まれ。 元山口組二次団体組長。 若くして暴力団員に身を投じ、インサイダー取引、原油取引で莫大なカネを動かす。 著書に『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など。 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言』(扶桑社)では、魑魅魍魎うごめく国際金融の闇と金融投資の実体験を描いて評判を呼んだ。 (週刊FLASH 2018年8月14日号) 外部リンク.
次の数年前まで、経済ヤクザとして山口組の資金繰りを担った男。 彼はその世界で最先端を行くエリートだった。 世界を股にかけ、巨額の資金を稼ぎ出した。 現在は足を洗い、作家であり、投資の道を極める「極道投資家」である。 ところが菅原氏は、「落ち目に見える今も、世界一有望な企業」と言って憚らず、テスラの株を買い続けている。 猫組長流投資の極意がここにある。 「短いスパンで売り買いを繰り返し、確実に利益を上げていくことも大事ですが、それだけでは投資の真の醍醐味は味わえない。 私の場合、それがテスラでした。 これほど革新的なアイデアと技術を持った企業はそうはありません。 確実に将来、大化けする。 そう確信しているので、業績がちょっと悪化したからといって持ち株を手放したりはしないし、むしろ投資を拡大させています。 最近は株だけでは飽き足らず、CEOのイーロン・マスクに直接投資の打診をしたほどです。 今、その返答待ちです」 金儲けだけにとらわれると、目先の値動きに一喜一憂することになり、虚しさが生まれる。 しかし、本気で応援したいと思える企業と出会えれば、投資活動に一本の大きな柱が生まれ、大きな充実感の源になりうると菅原氏は言う。 現実問題、一般のサラリーマンがプロの投資家のように、終日株式の売買に時間を割くことは難しいだろう。 では、どうしたらいいのか。 「個別株ではなく、上場している投資信託であるETFを買っておくのがおすすめです。 日経平均株価など特定の指数の動きに連動する運用成果を目指す商品ですが、一口数千円から買えるので、ライトに投資を始めたい人にはい いでしょう。 投資のよさは、利益だけでなく、現実の経済を体感できること。 ものすごく勉強になる。 仮に日本経済が落ち込んで円の信用が落ちても、海外で投資しておけば、リスクヘッジにもなる。 これからの時代、必須のスキルだと思います」 暗雲漂う時代こそ、投資は武器になる。 【猫組長流「投資の掟」7カ条】 (1)第一歩は、海外の銀行、証券会社に直接口座を開くべし 国や金融機関にもよるが、たとえば香港のHSBC(香港上海銀行)で口座開設をする場合、パスポート、免許証の最低2点の書類が必要で、国際免許証があればなおよいとされる。 最近はマイナンバーも聞かれるようだ。 やらないと損だ。 (2)最注目国は、マレーシア、インドネシア、フィリピンだ 注意すべきは、新興国ならどこでもいいというわけではないこと。 たとえば、上記3カ国と同じ東南アジアのタイも経済発展を続けているが、軍事政権で政情が不安定なのがネックになる。 こうしたマイナス面へのチェックも投資のときは重要なポイントに。 ブロックチェーンというと仮想通貨ばかりが注目されているが、薬の管理が容易になるなど、医療ともっとも親和性が高いといわれている。 これに関するベンチャー企業は要チェック。 (4)既存は捨て、新しく発行される仮想通貨を狙え 企業が発行する株と違って、発行主体が不明瞭な仮想通貨に投資することを私はあまりすすめない。 どうしてもやりたいなら、ビットコインなど既存のものではなく、今後、新規に発行される仮想通貨を狙うべき。 安く手に入るし、値が上がればリターンも大きい。 (5)サラリーマンは個別株より「ETF」を狙え ETFとは「上場投資信託」のこと。 1口数千円という少額から分散投資でき、株と同じように市場でリアルタイムに売買できるのが利点。 国内ではREIT(不動産投資信託)、コモディティ(先物)など4種類あり、米国など海外のETFも日本の証券会社でも購入可能。 (6)バリュー投資を覚えておこう 細かくトレードする時間もなく、短期的利益を求めないなら、安定企業の株の長期保有をすすめる。 たとえばコカ・コーラ。 すでに絶対的ブランド力があるうえに、今後も人口増加を続ける新興国市場で需要の拡大は確実。 利回りも悪くない。 (7)猫組長イチ押し銘柄は「テスラ」株 真に革新的なアイデアや技術を持ったベンチャー株こそ、投資の神髄。 新興企業だけに業績次第で株価の変動も激しいが、将来的に得られるものは大きい。 テスラ以外では、ツイッター株、フェイスブック株など。 先進国で利用が減っても、新興国がある。 まだまだ「買い」でよし。 すがわらうしお 神戸生まれ。 元山口組二次団体組長。 若くして暴力団員に身を投じ、インサイダー取引、原油取引で莫大なカネを動かす。 著書に『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など。 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言』(扶桑社)では、魑魅魍魎うごめく国際金融の闇と金融投資の実体験を描いて評判を呼んだ。 (週刊FLASH 2018年8月14日号) 外部リンク.
次の数年前まで、経済ヤクザとして山口組の資金繰りを担った男。 彼はその世界で最先端を行くエリートだった。 世界を股にかけ、巨額の資金を稼ぎ出した。 現在は足を洗い、作家であり、投資の道を極める「極道投資家」である。 ところが菅原氏は、「落ち目に見える今も、世界一有望な企業」と言って憚らず、テスラの株を買い続けている。 猫組長流投資の極意がここにある。 「短いスパンで売り買いを繰り返し、確実に利益を上げていくことも大事ですが、それだけでは投資の真の醍醐味は味わえない。 私の場合、それがテスラでした。 これほど革新的なアイデアと技術を持った企業はそうはありません。 確実に将来、大化けする。 そう確信しているので、業績がちょっと悪化したからといって持ち株を手放したりはしないし、むしろ投資を拡大させています。 最近は株だけでは飽き足らず、CEOのイーロン・マスクに直接投資の打診をしたほどです。 今、その返答待ちです」 金儲けだけにとらわれると、目先の値動きに一喜一憂することになり、虚しさが生まれる。 しかし、本気で応援したいと思える企業と出会えれば、投資活動に一本の大きな柱が生まれ、大きな充実感の源になりうると菅原氏は言う。 現実問題、一般のサラリーマンがプロの投資家のように、終日株式の売買に時間を割くことは難しいだろう。 では、どうしたらいいのか。 「個別株ではなく、上場している投資信託であるETFを買っておくのがおすすめです。 日経平均株価など特定の指数の動きに連動する運用成果を目指す商品ですが、一口数千円から買えるので、ライトに投資を始めたい人にはい いでしょう。 投資のよさは、利益だけでなく、現実の経済を体感できること。 ものすごく勉強になる。 仮に日本経済が落ち込んで円の信用が落ちても、海外で投資しておけば、リスクヘッジにもなる。 これからの時代、必須のスキルだと思います」 暗雲漂う時代こそ、投資は武器になる。 【猫組長流「投資の掟」7カ条】 (1)第一歩は、海外の銀行、証券会社に直接口座を開くべし 国や金融機関にもよるが、たとえば香港のHSBC(香港上海銀行)で口座開設をする場合、パスポート、免許証の最低2点の書類が必要で、国際免許証があればなおよいとされる。 最近はマイナンバーも聞かれるようだ。 やらないと損だ。 (2)最注目国は、マレーシア、インドネシア、フィリピンだ 注意すべきは、新興国ならどこでもいいというわけではないこと。 たとえば、上記3カ国と同じ東南アジアのタイも経済発展を続けているが、軍事政権で政情が不安定なのがネックになる。 こうしたマイナス面へのチェックも投資のときは重要なポイントに。 ブロックチェーンというと仮想通貨ばかりが注目されているが、薬の管理が容易になるなど、医療ともっとも親和性が高いといわれている。 これに関するベンチャー企業は要チェック。 (4)既存は捨て、新しく発行される仮想通貨を狙え 企業が発行する株と違って、発行主体が不明瞭な仮想通貨に投資することを私はあまりすすめない。 どうしてもやりたいなら、ビットコインなど既存のものではなく、今後、新規に発行される仮想通貨を狙うべき。 安く手に入るし、値が上がればリターンも大きい。 (5)サラリーマンは個別株より「ETF」を狙え ETFとは「上場投資信託」のこと。 1口数千円という少額から分散投資でき、株と同じように市場でリアルタイムに売買できるのが利点。 国内ではREIT(不動産投資信託)、コモディティ(先物)など4種類あり、米国など海外のETFも日本の証券会社でも購入可能。 (6)バリュー投資を覚えておこう 細かくトレードする時間もなく、短期的利益を求めないなら、安定企業の株の長期保有をすすめる。 たとえばコカ・コーラ。 すでに絶対的ブランド力があるうえに、今後も人口増加を続ける新興国市場で需要の拡大は確実。 利回りも悪くない。 (7)猫組長イチ押し銘柄は「テスラ」株 真に革新的なアイデアや技術を持ったベンチャー株こそ、投資の神髄。 新興企業だけに業績次第で株価の変動も激しいが、将来的に得られるものは大きい。 テスラ以外では、ツイッター株、フェイスブック株など。 先進国で利用が減っても、新興国がある。 まだまだ「買い」でよし。 すがわらうしお 神戸生まれ。 元山口組二次団体組長。 若くして暴力団員に身を投じ、インサイダー取引、原油取引で莫大なカネを動かす。 著書に『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など。 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言』(扶桑社)では、魑魅魍魎うごめく国際金融の闇と金融投資の実体験を描いて評判を呼んだ。 (週刊FLASH 2018年8月14日号) 外部リンク.
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