By - 公開: 2017-09-08 更新: 2020-01-12 【大人のMusic Calendar】 1981年の年間ナンバーワン・ヒットとなった寺尾聰の「ルビーの指輪」。 今、振り返るとここまで洗練された洋楽的なサウンドの楽曲が、ミリオンセラーにまで至ったのは大いなる衝撃であった。 演奏陣の的確かつ随所で光るプレイと、それを束ねるアレンジの妙。 ここまで緻密で尖ったサウンド・メイクが大衆的な支持を受けることは、それまでの日本の音楽シーンにはなかった現象である。 この「ルビーの指輪」の編曲を手がけたのが井上鑑。 1953年9月8日、東京都生まれのキーボーディストであり、編曲家である。 井上鑑はチェリストの井上頼豊を父に持ち、桐朋学園大学音楽学部作曲家在学中よりCM音楽などを手がけるようになり、同時にキーボード奏者としても活動を始めた。 同時期にプレイヤーとしても米軍キャンプやディスコなどで演奏していた。 アレンジャーとしての初期の作品には79年にリリースされたシンガー・ソングライター絵夢の5枚目のアルバム『バリエーション』がある。 だが、これより前にキーボーディストとして都倉俊一作品に多く関わり、ことにピンク・レディーのレコーディングには「S・O・S」以降ほとんど参加している。 また、ディレクター飯田久彦の発案で、井上をはじめピンク・レディーのレコーディングメンバーを使ってステージを行うという企画が立ち上がり、半年近く全国を回る経験もしている。 その後、井上はミュージシャン集団「パラシュート」に参加。 前任者の小林泉美が脱退した後で、当初はサポート・キーボードとしての参加であったが、その後正式メンバーとなった。 他のメンバーは林立夫、松原正樹、今剛、斉藤ノブ、マイク・ダン、安藤芳彦と、当時超一流のスタジオ・ミュージシャンたちが集まったスーパー・バンドで、日本のTOTOなどと呼ばれた。 彼らは4枚のアルバムを発表しているが、今聴いても80年代前半の日本の音楽シーンのクオリティの高さが実感できる。 このパラシュートが全面参加して制作され、爆発的なヒットとなったのが寺尾聰のアルバム『リフレクションズ』と、シングル「ルビーの指輪」である。 寺尾が全楽曲を作曲、井上鑑が全曲のアレンジを手がけたが、きっかけは東芝の武藤敏史ディレクターからの「ヨーロッパっぽい大人のロックをやっている俳優がいるので、アレンジをお願いできないか」との依頼だった。 武藤はザ・リガニーズのギタリスト出身で、オフコースのディレクターとして知られ、彼らのアルバム『ワインの匂い』を制作する際、レコーディングに500時間もかけてしまったという伝説の人物でもある。 寺尾は名優・宇野重吉の実子で、俳優として活躍していたが、60年代にはザ・サベージのベース&ヴォーカルとして活動した経験もあった。 そうして渡されたデモテープの中に「ルビーの指輪」があったが、当時井上はおしゃれな曲、そして跳ねた曲だと思ったという。 シャッフル系の曲はまだ日本でポピュラーではなく、ヒットするとは思っていなかったと述懐している。 当時井上は盟友であるギタリスト今剛と、スティーリー・ダンのような音楽をやりたいという思いがあり、『ガウチョ』のような音作りを試そうと考え、寺尾もそれを喜んで、楽しみながら自由にレコーディングしたという。 その結果、いい意味で力の抜けた寺尾のヴォーカルと井上が構築した都会派サウンドが合体し、さらに松本隆のクールな中に哀愁を漂わせる詞が乗り、80年代を代表するシティ・ポップのメガ・ヒットが生まれた。 当時、こういう先進的な洋楽風のサウンドが日本で大ヒットすることは稀であり、その意味でも井上鑑の仕事は大変に意義のあるものであった。 寺尾聰は『リフレクションズ』から「ルビーの指輪」のほか「シャドー・シティ」「出航SASURAI」の3曲がシングル化され、いずれもヨコハマタイヤのCMソングに起用されている。 同CMでは井上自身も「Gravitasions」を発表しており、その後大瀧詠一が作曲した稲垣潤一の「バチェラー・ガール」も井上鑑のアレンジで、同CMに起用されている。 クリスタルズの「ダ・ドゥー・ロン・ロン」風の音作りで、3連のハネたピアノを弾いているのが井上鑑だ。 もともとクラシック畑だった井上にとって、アメリカン・ポップスはルーツになかったが、大瀧との出会いによってポップスの面白さを知ることができたそうである。 逆にクラシックの素養が深く、ストリングス・アレンジに長けた井上を大瀧は重用し、82年3月の『ナイアガラ・トライアングルVOL. 2』の「白い港」でストリングス・アレンジを依頼、このアレンジに感激した大瀧は同年6月に『NIAGARA SONGBOOK』を制作、全面的に井上が弦アレンジを手がけることとなった。 この82年には大瀧が松田聖子に提供した「風立ちぬ」でもストリングス・アレンジを施し、83年にもやはり大瀧作曲の薬師丸ひろ子「探偵物語」でもエレガントなオーケストレーションをきかせている。 寺尾聰と大瀧詠一は、ともに81年にセールス的な大ブレイクを果たすが(同年のアルバム・セールス1位は『リフレクションズ』、2位は大瀧の『A LONG VACATION』)、その両者に井上鑑が関わっていたことは偶然ではない。 時代が井上鑑的なサウンドを求めていたことの証明といえるだろう。 井上鑑がアレンジを手がけたアーティストは、浅香唯、THE ALFEE、稲垣潤一、福山雅治、山本達彦など数多く、いずれもシティ・ポップの洗練された音作りが印象深い。 ことにそれ以前のアレンジャーからアーティストを引き継いだ場合、ガラリと印象が変わるほどポップに変化することが多く、ハイ・ファイ・セットの「素直になりたい」や、郷ひろみの「哀愁ヒーローPart1」、小泉今日子の「The Stardust Memory」など、いずれもそのシンガーの転機となる、サウンド的に1ランク上を目指した楽曲であった。 ロンドン録音を敢行した杏里のアルバム『TROUBLE IN PARADISE』では実質上のサウンド・プロデューサーをつとめ、シンクラヴィアを使用し尖ったサウンド・メイクを施している。 2007年の大晦日に放送された第58回NHK『紅白歌合戦』で、寺尾聰が「ルビーの指輪」で久しぶりの出場を果たした際、四半世紀を経ても古びない井上アレンジと、充実したメンバーによるプレイに多くの視聴者が驚きの声をあげた。 ドラムス山木秀夫、ベース高水健司、ギター今剛、パーカッションにクリストファー・ハーディ、ホーンセクションが菅坡雅彦、村田陽一、近藤和彦。 そしてキーボードはもちろん井上鑑。 彼らが奏でるサウンドの海を楽しそうに泳ぎながら歌う寺尾の姿は、音楽を楽しむ喜びに溢れ、見事な大人の音楽人の競演であった。 【著者】馬飼野元宏(まかいの・もとひろ):音楽ライター。 月刊誌「映画秘宝」編集部に所属。 主な守備範囲は歌謡曲と70~80年代邦楽全般。 監修書に『日本のフォーク完全読本』、『昭和歌謡ポップス・アルバム・ガイド1959-1979』ほか共著多数。
次の来歴 [編集 ]• 、を経て、音楽学部作曲科でに師事。 在学中からCM音楽を初めとする作編曲、キーボード演奏の活動を始める。 1970年代後半からグループ(パラシュート)やのユニットに参加。 また、のヒット曲にキーボード奏者として参加。 1981年、の『』、同アルバム『REFLECTIONS』で編曲賞受賞。 同年、『GRAVITATIONS』(ASPEC TV-CM)でソロアーティストとしてデビュー。 1982年にデビューアルバム『予言者の夢(PROPHETIC DREAM)』を発表し、以降、13枚のオリジナルアルバムを発表。 1980年代、在籍していたの「ニューウェーブ4人衆」(、、、井上鑑)の一角として注目を浴びた。 1985年頃からは、海外アーティストとも頻繁に交流し、1989年からにも拠点を置いて活動する。 1988年には『SARDANA 〜に捧ぐ』として、自作曲および『』などの民謡を主題にした数曲を、チェリストである父親らとのユニットにて演奏発表する(1988年9月6日 御茶ノ水カザルス・ホール)。 1990年代後半には、5人の、、、キーボードのユニット「THE VOICE PROJECT」、( 、()との「R. M」、川村昌子(琴)とのプロジェクト、吉川忠英とのアコースティックDUOなどをプロデュース、CD制作、ライヴ活動を展開。 1996年より音楽デザイン科講師。 、の『葉っぱのフレディ』にサウンドプロデュース及び編曲家として参加。 中村明一()とのプロジェクト「遊牧座」コンサート、とのポエトリーリーディングコラボレーションなどを行う。 またギタリストの紹介で、のレコーディングにキーボーディストとして初参加。 以降彼のほとんどの作品にアレンジャーとして携わる。 2001年、日中友好使節としてで2回のコンサートに音楽監督として参加、出演し、北京音楽院の教授、学生らと共演。 2003年、番組『あなたが選ぶ時代の歌』に音楽監督として出演。 バンド名は各メンバーの名前(または愛称)から1字ずつを取ったもの。 活動 [編集 ]• (アレンジで関わっている作品もある)、プロデューサー・として、、、、、、、、、、らのアルバムやコンサートに参加している。 2006年11月6日放送の『』に本人がゲスト出演した際に、「『ペッパー警部』以外のの曲にキーボーディストとして参加している」と言っている。 また放映当時、アレンジャーとして関わっていた所ジョージがキャラになったCGアニメ『』の番組前期の音楽も担当する。 アルバムプロデュース、或いはサウンドプロデュースしたアーティストは、、、、、、我如古より子、川村昌子()、THE VOICE PROJECT、、、、古川展生(チェロ)、()、(胡)、()、、()など多数。 特にとは「自称・師弟関係」というほどの繋がりがあり、70年代から80年代の参加を通して様々なことを学んだと語っている。 90年代に入って大瀧が活動再開した際も、ほぼ全てのレコーディングに参加している。 「世田谷・九条の会」呼びかけ人を務めている。 「と首脳との直接対話を求める声明文」に賛同者として名を連ねている。 ディスコグラフィ [編集 ] シングル [編集 ]• GRAVITATIONS/CALAIDOSCOPIO(1981年10月1日、) 「ASPEC」CMソング• レティシア/ロプ・ノール(1982年1月21日、東芝EMI/Express) 横浜タイヤ「ASPEC」CMソング• SUBWAY-HERO/アポカリプス戦線(1982年4月1日、東芝EMI/Express)• KICK-IT-OUT!! /夏の夜の夢:オースゴールストランの海辺(1982年12月1日、東芝EMI/Express)• アドリアン・ブルー/Karsavins-ニジンスキーの翼(1983年、東芝EMI/Express)• PROPHETIC DREAM(1982年3月1日、東芝EMI/Express)• CRYPTOGRAM(1982年12月1日、東芝EMI/Express)• SPLASH(1983年10月1日、東芝EMI/Express)• 架空庭園論(1985年3月1日、東芝EMI/Express)• SYSTEM OVERLOAD(1988年5月21日、SWITCH)• SHO-NEN• アルバム ほぼアレンジ参加• TROUBLE IN PARADISE• ミス・ファイン• 涙のクレッシェンド• 雨のリグレット• ジンで朝まで• エスケイプ• 男と女• シーサイド・ショット• 夏の行方• 誰がために…• 優しさが瞳にしみる• バチェラー・ガール• Bad Dream• プリテンダー• ソロサピエンス• Be Love• アルバム『』(Niagara Fall of Sound Orchestral名義、演奏)• 『NIAGARA SONG BOOK 2』(同上)• 『A LONG VACATION from Ladies』• か行 [編集 ]• (甲斐バンドと共作)• 危険な予感• 共にとの共同アレンジ• (12インチ)• 涙のつづれ糸• さ行 [編集 ]• ラブジャックサマー• 夢見るマイ・ボーイ• 悲しみよりもそばにいる• サヨナラ City Light• 輝きは君の中に• た行 [編集 ]• 同じ時代に生まれて• Tears Macerate Reason(dedicated to SPIDERMAN2)• 白い闇• 夢の雫バージョン• Twinkle Million RendezvousUNDER:COVERバージョン• リトル・ダーリン• 愛のナイチンゲール• 青春のEVERGREEN• 永遠がいい• Long Distance Call. 飛行少年• 回転扉• ラクダの商人• 僕の犬• (『』エンディングテーマ)• ご心配なく• DOKIDOKIパニック• 痛快 な行 [編集 ]• 不思議• との共同アレンジ• は行 [編集 ]• 素直になりたい• 星化粧ハレー• ひときれの恋• 愛のチャンピオン• アルバム「」のプロデュース• 君のために雪を降らそう• 愛情レストラン• (2000年以降の主な楽曲のほとんど)• 福山雅治との共同アレンジ• サルウェージュ• ひとひらの夢• SHINE• レッツ オンド アゲイン ま行 [編集 ]• や行以降 [編集 ]• 僕の宝物• ブルーナイト・ブルー• 夏の恋・ジェラシー• 山崎アキラ• 冷たく優しく• ロンリー・トゥナイト• SHINING ROOM• RETURN TO 1974• LOVE LETTER ON THE SIDE SEAT• 恋のマッド・ゲーム• SUNRISE HIGHWAY• FLY TO ME• LAST GOOD-BYE• 夜へHURRY UP• MAY STORM• IN SUMMER DAY• CATHERINE• 愛して• (1984年)• ウィンディー(1984年)• (1985年)• (1987年)• (1994年)• (1997年)• (2000年)• (2004年)• コヨーテ、海へ(2011年)• (2013年)• 劇中歌「私の世界」、「初恋は片思い」、「地獄の使者」の作曲・編曲も担当。 (2014年)• 2030かなたの家族(2015年) 著書 [編集 ]• 『カルサヴィーナ カセットブックシリーズ〈seed 4〉 』 1984年11月• DU BOOKS『ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち』(川瀬泰雄・吉田格・梶田昌史・田渕浩久 著)2016年 ISBN 978-4-907583-79-8 関連項目 [編集 ]• 脚注 [編集 ]• 井上鑑 公式サイト. 2020年2月5日閲覧。 外部リンク [編集 ]• この項目は、(・・・・など)に関連した 書きかけの項目です。
次のInformation ニコニコ生放送「THE JASRAC SHOW! 」生出演 11月28日 火 18:00〜19:30 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS 第216回「『Seeing』is『Believing』」特集その2 ~不便を知ってこその便利編~ ゲスト:井上鑑 FMヨコハマ「otonanoラジオ」 コーナー進行・岡田信一さんと@ラジオNIKKEI 10月30日 月 深夜24:00~ ゲスト:井上鑑 DJ:西本淑子 ラジオNIKKEI第1「大人のラヂオ」 コーナー進行・岡田信一さんと@ラジオNIKKEI 10月20日 金 11:35~12:30 10月21日 土 20:30~21:25(再放送) 後半「大人のバンド大賞」のコーナーにゲスト出演します。 「坂崎さんの番組」という番組 FM青森…11月12日(日)18時~ FM秋田…11月12日 日 25時~(月の午前1時) FMふくしま…11月11日 土 19時~ FMぐんま…11月11日 土 11時~ FM栃木 RADIO BERRY …11月12日 日 26時~(月の午前2時) FM新潟…11月11日 土 28時~(日の午前4時) FM長野…11月12日(日)22時~ FM石川…11月11日 土 19時~ 岐阜FM…11月10日(金)20時~ FM三重 レディオキューブ …11月12日 日 22時~ FM滋賀…11月11日(土)26時~(日の午前2時) KISS-FM KOBE…11月11日(土)27時~(日の午前3時) FM山陰 V-air …11月11日 土 20時~ 広島FM…11月9日(木)28時~(金の午前4時) FM香川…11月12日 日 24時~(月の午前0時) FM徳島…11月12日 日 21時~ FM佐賀…11月13日 月 20時~ FM熊本…11月12日(日)24時~(月の午前0日) FM大分…11月12日(日)24時~(月の午前0時) FM鹿児島…11月12日(日)24時~(月の午前0時) 放送局によっては特番などにより予告なく放送休止、時間移動となる場合がありますのでご了承下さい。 「松本英子のサウンドスケッチ」 熊本放送 10月31日(火)13:25~13:35 岐阜放送 11月2日(木)21:00~21:30 西日本放送 10月30日~11月3日(月~金)6:35~6:50 信越放送 10月30日~11月2日(月~木)21:15~21:30 東北放送 10月30日~11月3日(月~金)18:30~18:45 各収録曲の演奏者クレジットを公開中! <注> 現時点で資料がないものは「演奏者クレジットなし」としてあります。 また、情報の誤りが見つかりましたらその都度訂正・追記を加えさせていただきますことをご了承ください。 「ユニバーサル ミュージック盤」「ソニーミュージック盤」の2枚組2タイトルを同時発売。 「Seeing」は福山雅治の名曲「クスノキ」の新編曲によるチェロ・アンサンブル・ヴァージョンで収録!アコースティックギターとピアノというシンプルな編成の原曲がどう生まれ変わるのか。 Disc-1• , LTD. Cello:古川展生 Piano:西脇千花 Engineer:塩澤利安• Programming, Keyboards:井上 鑑 Backing Vocals:比山貴咏史、やまがたすみこ Engineer:Jon Kelly• Vocal, Guitar:佐々木 収 Guitar:秋山浩徳 Bass:渡邊崇尉 Drums:樫山 圭• Disc-2• 渋谷でGO! Vocal:大橋純子 Guitar:今 剛 Keyboards:井上 鑑 Bass:美久月千晴 Drums:青山 純 Trombone:向井滋春 Chorus:佐藤 健、大橋純子 Engineer:赤川新一、飯尾芳史• :山木秀夫 Electric Guitar:松原正樹 Background Vocal:渡辺満里奈、奥田民生 Engineer:助川 健• Vocal:杏里 Electric Guitar:Ian Bairnson, David Rhodes Keyboards:井上 鑑 Bass:Felix Krish, Graham Edwards Drums:Simon Phillips, Tony Beard Percussion:Pandit Dinesh Harmonica:Mark Feltham Enngineer:Stuart Bruce• サッチャンをよぼう。 Drums:林 立夫 Bass:後藤次利 Electric Piano, Synthesizer:井上 鑑 Electric Guitar:今 剛 Acoustic Guitar:松宮幹彦 Percussion:浜口茂外也 Chorus:ラジ、小田博志 Flute:浜口茂外也 Engineer:吉田 保• , LTD.
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