本ランキングはISUから試合・大会が終わるたびに随時更新・発表されるものです。 本記事では男子シングル・女子シングルを中心に、トータルスコア、ショート SP スコア、フリー FS スコアに分けて紹介します。 つまり、羽生結弦選手の世界最高得点 世界記録スコア は永遠に残ることになります。 フィギュアスケートのスコア・得点の採点方式について フィギュアスケートは採点競技です。 現在の採点法 新採点システム は2004-2005シーズンより導入されました。 それまでは技術点と芸術点を6. 0満点で採点するシンプルなものでした。 新採点方式に変わったのは、ソルトレイクシティオリンピックにおけるペア競技スキャンダルがきっかけです。 ここでは詳細は語りませんが、まあ大変でしたw この新採点方式が2018-2019シーズンより大幅なルール改定が行われました。 フィギュアスケーターの技術が進化したことにより、技術要素と芸術要素の裁定バランスを図ることが狙いと言われいます。 具体的にはエレメンツの質に差を付けていく改定になっています。 ですので、常に完全なスコアが出るかというと、そんなことはありません。 それでもフィギュアスケートという競技をよりよいものにしていこうという関係者の努力は尊いもの。 ファンはそういうこともひっくるめて楽しむべき競技だと思います。 そんなに得点は高くなくとも感動してしまうこともあるし、その逆もあります。 選手の生き様とアイススケートで演じられる演技と、ジャンプ、スピン、ステップ、そしてスケーティングスキル・・・・などさまざまな要素が相まってフィギュアスケートという競技が存在するんですね。 もちろん、得点も楽しむべき要素の一つです。 2018-2019シーズンよりルールが大幅に変わることに伴い、得点記録がリセットされることになりました。 2018-2019シーズンより記録はゼロからのスタートになります。 2017-2018シーズンまでの記録は「historic records」として永遠に残ることになりました。 つまり、羽生結弦選手は2017-2018シーズンまでの記録として、トータル、SP、FSともに永遠にトップです! 本ページでは過去の記録も残しつつ、新しい記録を更新していく形を取りたいと思います。 男子シングル歴代得点ランキング【2018-2019シーズン以降】 2018-2019シーズン以降の男子シングルの総合得点、SPショート・FSフリー得点のランキング比較表です。 総合は15位前後まで、SP・FSは10位前後まで表にします。 SP+FS総合得点ランキング 男子シングル総合得点のパーソナルベストのランキングです。 30 2位 羽生結弦 日本 322. 59 3位 ヴィンセント・ジョウ アメリカ 299. 01 4位 宇野昌磨 日本 289. 12 5位 ケヴィン・エイモズ フランス 275. 63 6位 ジェイソン・ブラウン アメリカ 274. 82 7位 ミハイル・コリャダ ロシア 274. 37 8位 ボーヤン・ジン 中国 273. 51 9位 ドミトリー・アリエフ ロシア 272. 89 10位 ハビエル・フェルナンデス スペイン 271. 59 11位 鍵山優真 日本 270. 61 12位 アレクサンドル・サマリン ロシア 269. 84 13位 キーガンメッシング カナダ 267. 61 14位 チャ・ジュンファン 韓国 265. 43 15位 ナム・ニューエン カナダ 262. 77 16位 マッテオ・リッツォ イタリア 260. 53 17位 田中刑事 日本 258. 84 18位 ミハル・ブレジナ チェコ 257. 98 19位 佐藤駿 日本 255. 82 2位 ネイサン・チェン アメリカ 110. 38 3位 宇野昌磨 日本 104. 15 4位 ドミトリー・アリエフ ロシア 101. 49 5位 ボーヤン・ジン 中国 101. 09 6位 ヴィンセント・ジョウ アメリカ 100. 51 7位 ミハイル・コリャダ ロシア 100. 49 8位 アレクサンドル・サマリン ロシア 98. 48 9位 チャ・ジュンファン 韓国 97. 33 10位 ジェイソン・ブラウン アメリカ 96. 81 11位 ケヴィン・エイモズ フランス 96. 71 12位 キーガン・メッシング カナダ 96. 3Aso 179. 86 16位 チャ・ジュンファン 韓国 175. 総合は15位前後まで、SP・FSは10位前後まで表にします。 SP+FS総合得点ランキング 女子シングル総合得点のパーソナルベストのランキングです。 59 2位 アレクサンドラ・トゥルソワ ロシア 241. 02 3位 アンナ・シェルバコワ ロシア 240. 92 4位 アリーナ・ザギトワ ロシア 238. 43 5位 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 234. 43 6位 紀平梨花 日本 233. 12 7位 カミラ・ワリエワ ロシア [Jr. ] 227. 30 8位 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 225. 76 9位 ブレイディ・テネル アメリカ 225. 64 10位 エリザヴェート・トゥルシンバエワ カザフスタン 224. 76 11位 坂本花織 日本 223. 65 12位 ユ・ヨン 韓国 223. 23 13位 宮原知子 日本 219. 71 14位 クセニア・シニツィナ ロシア [Jr. ] 215. 58 15位 ソフィア・サモドゥロワ ロシア 213. 84 16位 マライア・ベル アメリカ 212. 89 17位 三原舞依 日本 209. 22 18位 アリサ・リウ アメリカ [Jr. ] 208. 10 19位 ダリア・ウサチョワ ロシア [Jr. ] 207. 74 20位 樋口新葉 日本 207. 45 2位 紀平梨花 日本 83. 97 3位 アリーナ・ザギトワ ロシア 82. 08 4位 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 80. 54 5位 アンナ・シェルバコワ ロシア 78. 27 6位 ユ・ヨン 韓国 78. 22 7位 坂本花織 日本 76. 95 8位 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 76. 93 9位 宮原知子 日本 76. 08 10位 エリザヴェート・トゥルシンバエワ カザフスタン 75. 96 11位 ブレイディ・テネル アメリカ 75. 93 12位 アレクサンドラ・トゥルソワ ロシア 74. 95 13位 カミラ・ワリエワ ロシア [Jr. ] 74. 92 14位 クセニア・シニツィナ ロシア [Jr. ] 74. 65 15位 樋口新葉 日本 72. 62 2位 アンナ・シェルバコワ ロシア 構成:4Lz3T 4F<fall 2A 4Lz 3Lz3Lo 3F1Eu3S 3Lz 162. 89 7位 カミラ・ワリエワ ロシアジュニア [Jr. 80 12位 坂本花織 日本 構成:3F堪 2A3T 3Lz! 2T2Lo 2A 145. SP+FS総合得点ランキング 男子シングル総合得点のパーソナルベストのランキングです。 43 2位 ネイサン・チェン 321. 40 3位 宇野昌磨 319. 84 4位 ハビエル・フェルナンデス 314. 93 5位 ボーヤンジン 303. 58 6位 パトリック・チャン GPフランス大会2013 295. 27 7位 デニス・テン 四大陸選手権2015 289. 46 8位 町田樹 世界選手権2014 282. 26 9位 ミハイル・コリヤダ 279. 41 10位 高橋大輔 国別対抗戦2012 276. 72 11位 ヴィンセント・ジョウ 276. 69 12位 ドミトリー・アリエフ 274. 06 13位 ジェイソン・ブラウン 273. 67 14位 ハン・ヤン 四大陸選手権2016 271. 55 15位 セルゲイ・ボロノフ 271. 43 2位 羽生結弦 NHK杯2015 322. 40 3位 羽生結弦 321. 59 4位 ネイサン・チェン 321. 40 5位 宇野昌磨 319. 84 6位 宇野昌磨 319. 31 7位 羽生結弦 317. 85 8位 ハビエル・フェルナンデス 314. 93 9位 ネイサン・チェン 307. 46 10位 宇野昌磨 306. 90 11位 ハビエル・フェルナンデス 305. 24 12位 羽生結弦 303. 71 13位 ボーヤン・ジン 303. 58 14位 ハビエル・フェルナンデス 欧州選手権2016 302. 77 15位 宇野昌磨 302. 02 16位 羽生結弦 301. 68点で惜しくも更新ならず・・・ 112. 72 2位 ハビエル・フェルナンデス 109. 05 3位 宇野昌磨 104. 87 4位 ネイサン・チェン 104. 12 5位 ボーヤン・ジン 103. 32 6位 ミハイル・コリヤダ 103. 13 7位 パトリック・チャン 102. 13 8位 ドミトリー・アリエフ 98. 98 9位 町田樹 世界選手権2014 98. 21 10位 デニス・テン 四大陸選手権2015 97. 61 11位 高橋大輔 NHK杯2013 95. 20 2位 ネイサン・チェン 219. 46 3位 ハビエル・フェルナンデス 216. 41 4位 宇野昌磨 214. 97 5位 ボーヤン・ジン 204. 94 6位 パトリック・チャン 四大陸選手権2016 203. 99 7位 ヴィンセント・ジョウ 192. 16 8位 デニス・テン 四大陸選手権2015 191. 85 9位 町田樹 世界選手権2014 184. 05 10位 ミハイル・コリヤダ 184. 04 11位 ドミトリー・アリエフ 182. 73 12位 高橋大輔 国別対抗戦2012 182. SP+FS総合得点ランキング 女子シングル総合得点のパーソナルベストのランキングです。 31 2位 アリーナ・ザギトワ 239. 57 3位 ケイトリン・オズモンド 231. 02 4位 キム・ヨナ バンクーバーオリンピック2010 228. 56 5位 アレクサンドラ・トゥルソワ ジュニア選手! 225. 52 6位 アデリナ・ソトニコワ ソチオリンピック2014 224. 59 7位 宮原知子 222. 38 8位 三原舞依 218. 27 9位 樋口新葉 217. 63 10位 カロリーナ・コストナー ソチオリンピック2014 216. 73 11位 浅田真央 世界選手権2014 216. 69 12位 アンナ・ポゴリラヤ 216. 47 13位 マリア・ソツコワ 216. 28 14位 アシュリー・ワグナー 215. 39 15位 坂本花織 214. 31 2位 アリーナ・ザギトワ 239. 57 3位 エフゲニア・メドベージェワ 238. 26 4位 アリーナ・ザギトワ 238. 24 5位 エフゲニア・メドベージェワ 233. 41 6位 エフゲニア・メドベージェワ 232. 86 7位 エフゲニア・メドベージェワ 231. 21 8位 ケイトリン・オズモンド 231. 02 9位 エフゲニア・メドベージェワ 229. 71 10位 キム・ヨナ バンクーバーオリンピック2010 228. 56 11位 エフゲニア・メドベージェワ 227. 66 12位 エフゲニア・メドベージェワ オンドレイ・ネペラ杯2017 226. 72 13位 アレクサンドラ・トゥルソワ ジュニア選手! 225. 52 14位 アデリナ・ソトニコワ ソチオリンピック2014 224. 59 15位 エフゲニア・メドベージェワ 224. 39 16位 エフゲニア・メドベージェワ 223. 86 17位 アリーナ・ザギトワ 223. 30 18位 ケイトリン・オズモンド 223. 23 19位 エフゲニア・メドベージェワ GPファイナル2015 222. 54 20位 宮原知子 222. 92 2位 エフゲニア・メドベージェワ 81. 61 3位 カロリーナ・コストナー 80. 27 4位 ケイトリン・オズモンド 78. 66 6位 キム・ヨナ バンクーバーオリンピック2010 78. 50 7位 エリザベータ・トゥクタミシェワ 世界選手権2015 77. 62 8位 グレイシー・ゴールド 76. 43 9位 宮原知子 75. 94 10位 アデリナ・ソトニコワ モルドヴィアンオーナメント2015 75. 57 11位 ユリア・リプニツカヤ 世界選手権2014 74. 46 2位 アリーナ・ザギトワ 158. 08 3位 アレクサンドラ・トゥルソワ ジュニア選手!クワド2本同時認定! 153. 49 4位 ケイトリン・オズモンド 152. 15 5位 キム・ヨナ バンクーバーオリンピック2010 150. 06 6位 アデリナ・ソトニコワ ソチオリンピック2014 149. 95 7位 宮原知子 146. 44 8位 三原舞依 146. 17 9位 樋口新葉 145. 30 10位 アンナ・ポゴリラヤ 143. 18 11位 坂本花織 142. 71 13位 カロリーナ・コストナー ソチオリンピック2014 142. 61 14位 ガブリエル・デールマン 142. 41 15位 マリア・ソツコワ 142. 近年はプルシェンコ選手、髙橋大輔選手、パトリック選手、羽生結弦選手の4人が切り拓いてきた数値と言えると思います。 2018-2019シーズンより最高得点ランキングはリセットされるため、2017-2018シーズンまでの本記録は永遠に残るものとなりました。 大会 SP FS 合計 2006 トリノ五輪 — 167. 67 プルシェンコ 258. 33 プルシェンコ 2008 4CC — 175. 84 髙橋大輔 264. 41 髙橋大輔 2010 ユーロ 91. 30 プルシェンコ — — 2011 WC 93. 02 パトリック 187. 96 パトリック 280. 98 パトリック 2012 WTT 94. 00 髙橋大輔 — — 2012 スケアメ 95. 07 羽生結弦 — — 2012 NHK杯 95. 32 羽生結弦 — — 2013 WC 98. 37 パトリック — — 2013 GPフランス 98. 52 パトリック 196. 75 パトリック 295. 27 パトリック 2013 GPF 99. 84 羽生結弦 — — 2014 ソチ五輪 101. 45 羽生結弦 — — 2015 NHK杯 106. 33 羽生結弦 216. 07 羽生結弦 322. 40 羽生結弦 2015 GPF 110. 95 羽生結弦 219. 48 羽生結弦 330. 43 羽生結弦 2017 WC — 223. 20 羽生結弦 — 2017 AC 112. なお、羽生結弦選手はこれまで世界記録を12回更新しています。 また、今後はとくに男子シングルを中心に得点がインフレ化していく可能性があります。 今は4回転を跳べば良いではなく、何本4回転を跳ぶかという時代に突入しているからですね。 よく記録よりも記憶が大事なんて言いますが、記録も記憶される大きな要因となることは間違いありません。 羽生選手はGPファイナル2015で出した110点がパーソナルベストになります。 もしショートの得点のみでランキングした場合は 1位 羽生 110. 95 GPファイナル2015 2位 羽生 110. 56 世界選手権2016 3位 羽生 106. 33 NHK杯2015 4位 フェルナンデス 102. 54 ヨーロッパ選手権2016 5位 羽生 101. 45 ソチオリンピック 6位 羽生 99. 84 GPファイナル2013 7位 宇野 98. 59 GPロシア大会2016 2016. このように羽生選手が上位を独占しているんです!.
次のカテゴリー• 4,992• 2,524• 438• 100• 181• 1,308• 2,232• 463• 189• 257• 138• 113• 948• 144• 137• 2,987• 1,371• 1,282• 126• 114• 1,034• 244• 159• 570• 271• 170• 136• 103• 169• 223• 1,576• 516• 782• 117• 161• 734• 541• 180• 138• 261• 166• 227• 340• 721• 219• 354• 148• 236• 233• 758• 404• 222• 125• 140• 3,300• 1,100• 1,686• 293• 220• 323• 218• 103• 186• 2,375• 980• 289• 304• 676 月間アーカイブ 月間アーカイブ.
次のノービスの頃は名古屋の選手だったのだが、現在は関西大学のリンクを拠点として練習している河辺愛菜。 今季、急成長を果たした選手だ。 スケーティングを含め、すべての要素において質の高い演技が持ち味の選手だが、それに加えてトリプルアクセルを習得しつつある。 「普段の練習で一番近くで跳んでいるのが紀平梨花さんなので、自分もあんなジャンプが跳びたいと思って参考にしています。 5月ぐらいにトリプルアクセルを跳べるようになって、それから膝の怪我などが原因で跳べなくなった時期もあったのですが、最近また跳べるようになりました」 関大のリンクに移籍してから体幹トレーニングに取り組むようになったという。 それも高難度のジャンプを支える要因となっているようだ。 ジャンプが跳べずに苦労していた頃と比べて「練習に取り組む姿勢が変わりました」という。 集中した、丁寧な練習を積み重ねてきたことが今季の飛躍につながったようだ。 試合ではまだトリプルアクセルは成功していないのだが、仮に失敗しても十分に優勝候補だ。 彼女の持ち味である、美しいスケートを楽しみにしたい。 今年こそは優勝を狙いたい、荒木菜那 荒木菜那、西日本ジュニアでのフリープログラムの演技 全日本ジュニアでは、一昨年が3位、昨年が2位と連続で表彰台に乗っている荒木菜那。 今年こそは優勝を狙いたいところだ。 シーズン序盤には好調だったジャンプが、ここに来て安定感を失っているように見えるのが気がかりだが、それはプログラムの密度を上げたことが原因と自己分析している。 「シーズン序盤にはただ滑ってジャンプ、ということが多かったんですが、つなぎの部分を振付の安藤美姫さんに何度も手直ししてもらってクオリティを上げてきたことで、ジャンプに少し苦労しているところはあります。 でも海外の選手はつなぎの部分が滑らかで、そこが自分には足りていないので、乗り越えていかなければならないと思っています」 世界ジュニアまでを見据え、海外の選手と戦える内容を目指しているようだ。 今年こそは優勝なるか、期待したい。 怪我に泣いた昨年の悔しさを晴らす。 吉田陽菜 吉田陽菜、西日本ジュニアでのショートプログラムの演技 昨年、怪我のためにシーズンを棒に振ってしまった吉田陽菜だが、今年の正月、名古屋フィギュアスケートフェスティバルで氷上に復帰してからは目覚ましい回復を見せている。 現在の日本のジュニア女子では最も安定したトリプルアクセルジャンパーと言えるだろう。 ホームリンクとしている愛知、モリコロパークのリンクの工事中には練習時間を確保するのに苦労していたようだが、現在は工事も終了し、順調に練習を積めているようだ。 「モリコロのリンクが使えるようになって練習量はだいぶ増えました。 曲かけもいっぱいできて、スケーティングの練習もできるようになりました。 スケーティングとかスピンでも練習からスピードを出せるようになって、試合でもスピードを出すことができました」 以前はスケーティングやスピンについて練習不足を感じることが多かったのだが、西日本ジュニアでの演技を見るとかなり改善されてきているようだ。 そして西日本ジュニアでのフリー演技では、見事なトリプルアクセルを着氷した。 「トリプルアクセルは6分間練習からいい感じだったのでいけるかな、と思っていました。 今日は悔しい部分もあったので、全日本ジュニアでは悔しい思いがなくなるように頑張りたいです」 演技後半のジャンプでミスが出てしまったことを悔やんでいたが、ジュニア初年度ということを考慮すれば、十分に素晴らしい内容だった。 全日本ジュニアでは表彰台争いも可能な位置につけている。 上位入賞を果たし、全日本選手権出場を是非勝ち取ってもらいたいものだ。 怪我から回復し、本来の構成で臨む。 松生理乃 松生理乃、西日本ジュニアでのフリープログラムの演技 今季、JGPラトビア大会で3位と台乗りを果たした松生理乃。 しかしJGPイタリア大会への出発直前に負傷し、棄権することになり、ファイナル出場の可能性も潰える結果となった。 復帰戦として臨んだ西日本ジュニアでは、練習不足のなか、構成を落として臨み、何とか演技をまとめることができた。 「JGPのイタリア大会への出発の10日前に怪我をして、その後、歩けなくなってしまったんです。 出発の前日に先生と相談して棄権を決めました」 西日本ジュニアではルッツ、フリップを回避したが、全日本ジュニアでは本来の構成に戻したいという。 要素の質の高さ、つなぎの密度など、ジャンプ以外にも見どころの多い選手だ。 本来の構成をこなせれば、優勝争いに加わることになるだろう。 東日本ジュニアで優勝!千葉百音 千葉百音、東日本ジュニアでのショートプログラムの演技 「優勝できたことにはびっくりしました。 ショートが3位だったので、いい演技ができれば3位のまま終われるかな、と思っていました」 千葉百音は東日本ジュニアで優勝を果たしたが、無欲の勝利だったようだ。 ただ今季のこれまでの大会よりもスコアは大きく上がっており、特に回転不足が解消しつつあることは大きい。 「スピードがないと高く跳べないので、スピードを出して跳んで、高く跳べるようにしました。 スピードが上がったことで、PCSも出るようになると思います」 昨年の全日本ジュニアでは、期待されながらも結果は芳しいものではなかった。 実は右足の踵を負傷しており、実力を発揮できなかったのだ。 「今は完全に治りました。 全日本ジュニアでは順位はあまり気にせず、今できることをやって自己ベストを出したいです。 練習環境で苦労しつつも結果を出した、吉岡詩果 吉岡詩果、東日本ジュニアでのショートプログラムの演技 今年の台風15号では千葉県のアクアリンクちばが甚大な被害を受け、ここを拠点とする選手達は大変な苦労を強いられることとなった。 吉岡詩果もその一人だ。 「色々な県のリンクを貸し切らせてもらったり、たくさんの方々に協力してもらったので感謝しています。 むしろいつもよりも多く貸し切り練習をすることができました」 多くの助けもあり、十分な練習時間を確保できたようだ。 とはいえ遠方のリンクに遠征する生活が続くことは家族も含め大変な負担だ。 この東日本ジュニアの前は1週間、自宅に戻れていない、とのことだった。 今季は春先の怪我からの復調を目指すシーズンでもあった。 3月末の北日本選手権で、痛みが出たためにフリーを棄権。 その2日後に病院に行って疲労骨折が判明したそうだ。 それから2か月練習を休み、復帰してようやく仕上がりつつあったところに台風15号の被害を受けたのだ。 今回の東日本ジュニアではフリー演技の冒頭、何もないところで転倒したことで慌ててしまったそうで、反省点の多い演技となった。 点数が出るまでは「東日本を通過できなかったらどうしよう」とまで思っていたそうで、表彰台に立てたことは予想外の良い結果だったようだ。 「2年連続で全日本ジュニアは15位という結果だったので、今回は入賞したいです。 練習から弱気にならないで、思い切り跳ぶということと、流れ、スケーティングの部分を伸ばしていきたいです」 シード選手としての意地を見せたい、川畑和愛 川畑和愛、東日本ジュニアでのショートプログラムの演技 今季、樋口豊コーチに師事することとなり、JGPでも活躍した川畑和愛。 ただ東日本ジュニアからは順調さを欠いている印象だ。 特にフリーではミスが目立つ演技となってしまった。 「ジャンプを跳ぶ前に不安な気持ちになってしまいました。 練習でも不安がまったくないって言ったら嘘になるので、それが試合に出てしまった感じです」 表現、スケーティングなど、昨季と比較して明らかに進歩している部分も多く、ジャンプも決してクオリティが落ちているわけではない。 あともう少しの仕上がり待ちといった印象だ。 ところが直前の調整試合に予定していた都民体育大会を突然の棄権。 樋口コーチに聞いたところ、怪我ではなく、試合の2日前に靴が壊れてしまったのだそうだ。 ここに来て順調さを欠いたことは不安材料だが、実力的にはもちろん優勝候補だ。 全日本ジュニアまでに新しい靴が馴染むことを願いたい。 ほかにも楽しみな選手が ほかにも魅力的な有力選手は数多くいる。 駆け足になるが簡単にご紹介したい。 名古屋の浦松千聖は今季、初めてのJGPに出場し大きな収穫を得たようだ。 「出発する前はすごく緊張する場だと思っていたんですけど、実際に行ってみたらとても楽しく演技できました。 緊張を楽しさに変えることを学ばせていただいて、それが大きかったなと思います」という言葉通り、最近の試合ではとても楽しそうに演技をしている印象だ。 同じく名古屋の横井きな結。 トリプルアクセルを武器とする選手だ。 西日本ジュニアでは見事なトリプルアクセルを成功させており「 トリプルアクセルは 前までは自分にとって挑戦のジャンプだったんですが、今は自分の武器になってきているんじゃないかと思います」とまで言い切れるようになってきた。 全日本ジュニアでも期待したい。 滝野莉子に復活の兆しを感じる。 まだジャンプに不安定なところはあるが、試合で笑顔が見られるようになったことは嬉しい限りだ。 昨年は何度も怪我をし、心が折れそうになったこともあったというが、それを乗り越えて新たなスケートを表現している印象だ。 「前はジャンプに一生懸命になっていましたが、お客さんに感動してもらいたい、という思いでステップ、スケーティング、表現に力を入れるようになりました」 新境地を切り拓いた岩野桃亜にも注目したい。 かつては完成度の低い高難度のジャンプに無理をして挑んでいた印象だが、今季は高難度ジャンプへのこだわりを捨て、表現、ステップなどの魅力を存分に発揮する演技ができるようになった。 特にショートプログラムのステップは圧巻だ。 「振付のブノワさんが曲を一回聴いて、一回で作ったステップなんです」と、ほぼ即興で作ったものだというが、そうとは思えない見事な仕上がりだ。 ジュニアの選手が滑るには相当に難度の高いステップだと思うが、ブノワコーチは「自分の振付を自分の思い通りにやってくれるのは大輔と桃亜しかいない」とまで言ってくれるそうで、岩野桃亜のポテンシャルを高く買っているようだ。 田中梓沙は緊張からミスをしがちな選手だが、そのスケートのクオリティは極めて高い。 ジャンプをまとめることができれば上位で入賞する力を持っている。 平金桐も楽しみな選手だ。 特にショートプログラムに注目してほしい。 星野コーチの振付がとにかく格好良い。 吉本玲は、スケーティングが実に上手な選手だ。 今まではあまりジャンプが得意な印象がなかったのだが、最近は徐々にジャンプの力をつけてきている印象だ。 上位進出を期待したい。 中村康一(Image Works).
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