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内容加筆の際は可能な限り するようにお願いします。 機動戦士ガンダムNT ジャンル 映画 原作 (『』より ) 監督 吉沢俊一 脚本 キャラクターデザイン (原案)、金世俊 メカニックデザイン 、小松英司 音楽 制作 配給 封切日 上映時間 90分 小説 著者 福井晴敏(ストーリー) 竹内清人(小説) 矢立肇、富野由悠季(原案、『機動戦士ガンダム』より) イラスト (表紙) (本文) 出版社 レーベル 発行日 2018年 発売日 2018年11月26日 巻数 全1巻 漫画 原作・原案など 福井晴敏(ストーリー) 矢立肇、富野由悠季(原案、『機動戦士ガンダム』より) 作画 大森倖三 出版社 KADOKAWA 掲載誌 レーベル 角川コミックス・エース 発表号 1月号 - 発表期間 2018年11月26日 - 巻数 既刊3巻(2020年3月現在) 関連作品• - プロジェクト ポータル 『 機動戦士ガンダムNT』(きどうせんしガンダムナラティブ、英題: MOBILE SUIT GUNDAM NARRATIVE)は、の。 「」に属するロボットアニメ作品であり、に全国90劇場で公開された。 監督の吉沢俊一は、本作が初監督作品となる。 概要 [ ] を舞台にしたガンダム作品としては『』以来27年ぶりの新作映画となる本作は、アニメ版『』(以下『UC』)以降の物語を各種メディアで展開するシリーズ「 」の第1弾として製作される。 ストーリ-は、が本作以前に執筆した小説版『UC』の追補小説『』をモチーフに、『UC』までの宇宙世紀を総括する内容や『』を取り入れて1本の映画として再構成した内容となっている。 小説「不死鳥狩り」は、元々『UC』の原作小説とアニメ版の結末の差異を埋めることを目的とした作品であり 、『UC』のアニメ版で独自に最後の敵として登場した兵器、の存在を整理し、原作小説上での処遇を描くための作品であった。 こうした経緯から、本作では小説「不死鳥狩り」で焦点が当てられた『UC』の小説版とアニメ版の相違点を、再びアニメ版『UC』の設定に合わせるための変更が行われており、小説版『UC』の物語からは繋がらない内容となっている。 福井によれば、小説「不死鳥狩り」は小説版『UC』の外伝に過ぎなかったのに対し、本作は宇宙世紀の本伝を描くことを意識した作品であるとしている。 アニメーション制作はサンライズ第1スタジオが担当し、アニメ版『UC』のスタッフも多く参加している。 その一方、主要スタッフには本作が初監督となる吉沢俊一や金世俊ら30代のアニメーターが起用されており、若い世代による作品作りが志向されている。 なおガンダムシリーズにおいては、サンライズの監修を受けた公式作品にはサンライズの共同筆名であると、シリーズ第1作を手掛けたの名義を入れることが慣習となっているが 、本作ではガンダムシリーズの原作と位置付けられるシリーズ第1作『』の原作・原案者という位置づけで、両名の名前がクレジットされている。 表題の「NT」とは、ガンダムシリーズに登場する概念である「」と、「」などを意味する単語「ナラティブ」のであり 、ニュータイプについて物語る、再定義する、といった意味が込められている。 ガンダムシリーズの原作者として位置づけられる富野由悠季が多くを語らなかった ニュータイプの概念の解釈には、脚本を担当したが反映されており 、本作の内容そのものが、2014年に角川書店より発売された書籍『ガンダムUC証言集』に福井が寄稿したニュータイプ解釈論の要約を映像化したものとも言え 、監督の吉沢は福井の解釈に従うという立場を取っている。 福井は、ガンダムシリーズにおけるニュータイプの概念は作劇上の事情で生まれたの設定だとしても 、ガンダムシリーズの中では1979年のシリーズ第1作『』から一貫して「存在と魂」という人間の本質に根ざしたテーマに関連づけて語り継がれてきた設定でもあるとし 、それを現代の観点から「語り直す」ことを意図したとしている。 このため、従来のガンダムシリーズで扱われてきた要素のうち、本作では超能力や霊魂といったな一面に焦点が当てられるが 、そうしたトンデモ()として受け取られがちだった設定を突き詰めることも意図されており 、宇宙世紀シリーズの世界設定における異質な存在の象徴であるを巡る物語が繰り広げられる。 プロモーション [ ] 2018年に行われた「ガンダムシリーズ 新作発表会」にて制作が告知され、メインビジュアルと主要スタッフなどが発表された。 その後、同年に主要キャストおよび各種設定が公表された。 前売券は制作発表直後からより発売され、第1弾にはキービジュアルを使用したクリアファイル 、第2弾には劇中設定を劇中世界の匿名人物が報告書というかたちでまとめた体裁を取った数量限定特製ブックレット「報告書-U. 0097-」が付属する。 また、2018年には同時期劇場公開の『』とのコラボレーションイラストを使用したクリアファイル付き前売券が発売された ほか、同年11月2日には両作品の本編映像を用いたコラボレーション動画が公開された。 劇場公開に合わせ、本編冒頭23分が2018年11月30日にほか各動画配信サイトにて配信されたほか、同年12月1日に、12月4日ににてそれぞれテレビ放送され、12月13日にはで配信された。 劇場公開初日の2018年11月30日には1にて初日舞台挨拶が開催され、ヨナ・バシュタ役の、ミシェル・ルオ役の、リタ・ベルナル役の、ゾルタン・アッカネン役の、監督の吉沢俊一、脚本の、プロデューサーの小形尚弘が登壇した。 2019年7月12日には中国で上映されたが、中国での上映はシリーズ初である。 2019年9月13日には、機動戦士ガンダム40周年プロジェクト『ガンダム映像新体験TOUR』の一環として、版が計20館にて『』と併映された。 入場者特典 [ ] 週替わりの入場者特典が9週間に渡って数量限定で配布された。 2枚1組で計6種がランダム配布された。 2週目(2018年12月7日 - 12月13日) - カイ・シデン報告『サイド6ヘリウム3備蓄基地爆発事故異聞』コラムペーパー 物語の顛末を作中世界の登場人物であるがジャーナリストとして綴ったという体裁を取ったレポート・コラム。 本作のエンディング後に、劇中の出来事が作中世界の人々にどのような形で公表されたのかを描く。 3 -4週目(2018年12月14日 - 12月27日) 「ガンダムトライエイジ『機動戦士ガンダムNT』公開記念プロモーションカード」 アーケードゲーム『』でナラティブガンダムA装備として使用可能な、キービジュアルをあしらったカード。 3周目(2018年12月14日 - 12月20日) - 「平成最後のガンダムNT年賀状」 年賀状として使える絵はがき。 、フル・フロンタル、ゾルタン・アッカネンの3人が肩を並べるイラストと、富士山を背景にしたキービジュアルの2種類がランダム配布された。 4週目(2018年12月21日 - 12月27日) - 「ガンダムNTカレンダー」 ユニコーンガンダム1号機、2号機バンシィ、3号機フェネクスを描いたカレンダー。 5週目(2018年12月28日 - 2019年1月3日) - 「『機動戦士ガンダムUC』Unreleaced Soundtrack」 アニメ版『UC』劇伴曲の未使用曲集CD。 6週目(2019年1月4日 - 1月10日) - 「『機動戦士ガンダムNT』複製原画セット第2弾」 本作の作中シーンから選ばれた複製原画。 2枚1組で計3種がランダム配布された。 7週目(2019年1月11日 - 1月17日) - 「『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』イメージスケッチカード」 本作の公開と同時に制作が発表された映画『』のイメージスケッチを基にしたカード。 全3種がランダム配布された。 8週目(2019年1月18日 - 1月24日) - 「『機動戦士ガンダムNT』モニターワークスカード」 劇中の導入場面で登場人物が閲覧しているナラティブガンダムのスペック表と、主人公ヨナの履歴書をあしらったカード。 いずれかがランダム配布。 9週目(2019年1月25日 - 1月31日) - 「矢立文庫でおなじみ! 大川ぶくぶ先生の描き下ろし漫画」 『IPポリスつづきちゃん』『』などの著作がある漫画家、によるパロディ4コマ漫画。 興行成績 [ ] による2018年12月1日・2日の全国映画動員ランキングトップ10では第4位、スクリーンアベレージで第1位を記録。 興行収入は公開から24日間で5億円を突破した。 中国における興行収入は、公開から約3日間で729万元(約1億1455万円)と、現地メディア・環球日報で報じられた。 あらすじ [ ] 宇宙世紀0079年。 オーストラリアに暮らす3人の少年少女、 ヨナ、 ミシェル、 リタは、軍のを事前に察知し、多くの人々を避難させて命を救った。 3人は「奇蹟の子供たち」と呼ばれるが、身寄りをなくした彼らはその能力に着目したにより、後には特殊な施設に入れられる。 そこはが管理するの実験施設であり、過酷な実験に供されて死んでいく子どもたちを目の当たりにした3人は、ミシェルを中心に施設からの脱出を企てる。 しかし、それは結果的にリタを施設に売り渡すことになってしまったため、ヨナとミシェルは拭いようもない罪悪感を抱えながら施設を後にする。 その後、ヨナは過去を隠蔽して連邦軍に入隊し、ミシェルはルオ商会の社長であるの養子として引き取られた。 そしてリタは、ニュータイプの能力を解き明かすための実験体として施設に残された。 それから18年後の宇宙世紀0097年。 をめぐる「」は、「」の首魁であるの打倒と、「ラプラスの箱」の開放によって決着した。 その立役者となったユニコーンガンダム1号機とその2号機バンシィ・ノルンの2機は、現在の人類には扱い切れない「シンギュラリティ・ワン」として、連邦軍と一派が封印協定を締結し、極秘裏に解体・封印された。 だが、それと前後して過去に暴走事故を起こして行方不明となっていた が、地球圏に現れる。 ルオ商会の重鎮となっていたミシェルは、シンギュラリティ・ワンと同等の力を手にするため、連邦軍に働きかけてフェネクス捕獲作戦「不死鳥狩り」に着手すると、のサイコフレーム試験機である を調達し、そのパイロットとしてヨナを参加させる。 ヨナとミシェルは、暴走事故を起こした当時のフェネクスのパイロットがリタであったことを知っており、ヨナにとっては「不死鳥狩り」はリタと再会して過去の罪を償う目的をも持ち合わせていた。 だが、ミシェルの真の計画は、連邦軍にナラティブガンダムを、軍に非正規軍「袖付き」の最終兵器であったの予備パーツから組み立てた を譲渡し、サイコフレーム搭載機同士を争わせることによってフェネクスをおびき出すのというものであった。 秘密任務のために「袖付き」の残党を装う ゾルタン・アッカネン率いるジオン共和国正規軍は、ミシェルの思惑に乗せられてスペースコロニー「メーティス」内で戦闘を開始し、民間人の犠牲をいとわず、IIネオ・ジオングを呼び出して破壊の限りを尽くそうとする。 ヨナのナラティブガンダムもまた、ミシェルの仕込みによって暴走を開始するが、そのことがヨナを激昂させ、結果的にミシェルにも制御できない状況をもたらす。 IIネオ・ジオングとナラティブガンダムの戦場に現れたフェネクスは、不思議な力で2機を鎮めるとリタの声でヨナに対し、いずれ力を借りることになると告げて飛び去る。 戦闘後、ミシェルは連邦軍クルーに詰め寄られ、民間人を巻き込んででもフェネクスを捕らえようとする目的を詰問される。 ミシェルは、ヨナと同じようにリタに再会することと、フェネクスの力で不死の技術を得て「嘘をつかなくても良い世界」にすることが目的だと明かす。 一方、ゾルタンの暴走とも言える戦闘行為を問題視したジオン共和国側は、責任を追及される前にゾルタンを切り捨て、すべてを「袖付き」の仕業に偽装するという幕引きを図る。 しかし、それを知ったゾルタンは自暴自棄になって監視役を殺害したうえ、IIネオ・ジオングで発進してヘリウム3のプラントで暴れまわり、迎撃に現れた連邦軍艦隊を壊滅状態に陥れ、事件を感知して現れたフェネクスを苦戦させる。 リタの思念を感じて現場に駆けつけたヨナやミシェルは、フェネクスと共闘してゾルタンと対決する。 事件を知って駆けつけた の助力や、ミシェルの自己犠牲もあってヨナはフェネクスに宿っていたリタの意志との再会を果たし、それによってIIネオ・ジオングとそのコアMSであるの破壊に成功するものの、ゾルタンの最期の思念は周囲のヘリウム3プラントの爆破による余波で、地球もジオン共和国本国も巻き込むコロニー落としを目論む。 だが、フェネクスは巨大な翼を広げてのを基底に戻し、大爆発は未然に防がれる。 すべてが終わった後、フェネクスは乗り込んでいたヨナを降ろし、リタが生前に夢見ていた「生まれ変わったら鳥になりたい」という願いを叶えるかのように、銀河の中心に向けて飛び去っていく。 登場人物 [ ] 「」も参照 奇蹟の子供たち(主要人物) [ ] 2年生当時、を事前に察知し、多くの人々を救った子供たち3人。 全員がコロニー落としで両親を失って戦災孤児となり、一年戦争後にはの素養を見込まれて地球連邦軍のでの処置を受ける。 しかし、ニュータイプ能力を発現したのはリタのみで、ほかの2人はリタを通してイメージを見たにすぎないという秘密がある。 終盤、ミシェルがルオ商会に引き取られたことをきっかけとして、別々の運命をたどる。 幼少の頃、元々はヨナの持ち物だった1つのペンダントを3つに分かち合い 、友情の証として持ち続けている。 ヨナ・バシュタ 声 - 、(8歳時) 主人公のひとり。 地球連邦宇宙軍所属の25歳で階級は少尉。 グリプス戦役終結後に自身の過去をすべて抹消し、18歳で地球連邦軍士官学校に入学した。 連邦軍入隊以降の賞罰は特になく、ごく平凡な経歴の士官を装っていた。 マーサ・ビスト・カーバインに関わる作戦ではに搭乗して初の実戦を経験し 、「不死鳥狩り」ではミシェルよりのパイロットに指名され、シェザール隊に編入される。 パイロットとしての技量は中の上程度と 、精鋭揃いのシェザール隊メンバーと比べてさほど高くなく 、ミシェルとの関係を聞かされていない部隊の仲間たちからはガンダムを与えられたことを疑問視される。 一方、オーガスタ研究所にいた頃に図らずもリタを見捨てる形になり 、彼女を守れなかったことに対する強烈な悔恨と罪悪感を抱えている ことから、リタが搭乗しているとされるフェネクスの捕獲に執念を燃やす。 フェネクスと何度も邂逅するなかでリタに呼びかけられ、IIネオ・ジオングの存在をこの世から抹消するために力を貸して欲しいと告げられる。 ニュータイプとしての素養の有無は映画内では不明のままで、各種資料においても触れられない。 『小説 NT』ではIIのハルユニットをサイコミュ・ジャックする場面において、モニターしていたブリックが「ニュータイプは感染する」と、リタとの接触による影響を推測している。 劇中での乗機は、ディジェ、ナラティブガンダム(A装備、B装備、ハルユニット、C装備、コア・ファイター)、フェネクスと、場面ごとにさまざまな機体を乗り継ぎ、換装を繰り返す。 シェザール隊でのコールサインはS007(シェザール・セブン)。 ミシェル・ルオ 声 - 、(8歳時) 主人公のひとりにして本作の黒幕。 ヨナとリタの幼なじみ。 25歳。 ルオ・ウーミンの次女(養子)。 は アベスカ。 グリプス戦役終盤、本物のニュータイプを名乗ることでルオ・ウーミンの養女となり、得意のによって会社を盛り上げ、宇宙世紀0097年ではルオ商会の特別顧問として政財界から大きな信頼を集める。 彼女の占いはの応用であり、実際には事情通としての立場を利用したものであったが、数々の危機を事前に言い当てることによってニュータイプを演じ、養父の信頼を得ていた。 オーガスタ研究所にいた頃に、皆で生き残るための策の一環としてヨナに虚偽を吹き込み、結果的には妹のように思っていたリタを救えず、見捨てたような形になったという過去を抱える。 一方、そうせざるを得なかった自らの弱さを憎んでおり、サイコフレームに魂を移す方法が解明されて人類が死を克服すれば、嘘も偽りもない世界が実現できるという考えからサイコフレームに執着し、そのためには人々の犠牲すらいとわない。 ラプラス事変で人智を超えた力を見せたシンギュラリティ・ワン(ユニコーンガンダム1号機、及び2号機)と同等の力を欲してフェネクスを求め、ナラティブガンダムをはじめとする増援物資とともにダマスカスに乗り込む一方 、ジオン共和国側にもIIネオ・ジオングを提供するなど 、確実にフェネクスをおびき寄せるために暗躍する。 ヨナがリタに惹かれていることを知りつつ、ヨナには異性としての好意を寄せているが 、ヨナからはリタを裏切ったことで恨まれており 、ヨナやリタから許されたいという思いを抱く。 サイコフレームによって死が克服された世界では、死者と再会することも許しを請うこともできると考えている。 フェネクスを捕獲してヨナとリタを再会させることに成功した場合の後先については、実は深く考えていなかった。 IIネオ・ジオングとの戦いでヨナを助けるために盾となり命を落とす。 その後魂はフェネクスに宿り、IIネオ・ジオングを撃破した後、リタと共に宇宙の彼方へと去っていった。 リタ・ベルナル 声 - 主人公のひとり。 癖のある長い金髪とエメラルドの瞳を持つ、美しい少女。 地球連邦軍宇宙軍所属。 階級は少尉。 存命であればヨナやミシェルと同い年のはずだが、物語開始時点で生死不明。 劇中の回想やヨナの夢の中では、離別前の15歳または、コロニー落としを予言した8歳の姿で登場する。 小説「不死鳥狩り」では顔がはっきり見えないという言及がされており、本作でも当初は目元を映さない演出がされているが 、中盤以降でははっきりと顔が描かれるようになる。 ただし瞳の色などの容姿は小説「不死鳥狩り」から変更されている。 幼少期を地球で過ごすが、生まれは宇宙という設定。 ノベライズ版での言及によれば、父親は地球居住者(アースノイド)の役人だが、母方の曾祖母が最初期の宇宙移民(スペースノイド)であったとされ、父がコロニーを訪れている時に母と結ばれ、リタが生まれてから地球に移住したとされている。 幼少期からニュータイプ能力に目覚めており、グリプス戦役終結後もひそかに被験者として人体実験を受け続けていたが、普通の人間との肉体的な違いは発見できなかったとされる。 宇宙世紀0095年に能力を見込まれてフェネクスのテストパイロットとなるが、起動実験中に暴走事故を起こして消息不明となる。 映画ではこの時の容姿が後ろ姿でワンカットのみ描かれるが、その背中は何度も外科手術を繰り返した傷痕が残っている。 「生まれ変わったら鳥になりたい」という願望をヨナと引き裂かれる前に語っており 、それに対する返事を言えなかった という記憶がヨナの中で夢や幻覚として幾度も繰り返され、後悔となってくすぶり続ける。 映画の結末では、リタが8歳の頃から自分の将来に降りかかることを予見していたことが明かされ、IIネオ・ジオングを倒すために自分たち3人が必要で、どのような結末になるかを悟った上で、ヨナとミシェルをこの運命に巻き込んだことを告白し謝罪する。 監督の吉沢によれば、リタは自分を待ち受ける運命に絶望していたが、それでもその未来に進んでいくしかなかったとされる。 地球連邦軍 [ ] マウリ・レホ 声 - 地球連邦軍参謀本部の中将。 物語の序盤に登場。 ミシェルを取引相手として信用しており、シンギュラリティ・ワンに関する資料を極秘裏に提供する。 ミシェルの指示により、「不死鳥狩り」の立案に尽力する。 映画では明示されないが、冒頭の登場場面ではマーサの襲撃地点についての情報を提供していたと設定されている。 コミカライズ版では、登場場面がマーサの襲撃後に変更され、取引の内容についても明示されている。 シェザール隊 [ ] フェネクスを捜索する極秘任務「不死鳥狩り」のため、腕の立つ軍人を中心に編成された精鋭部隊。 得意分野には秀でるが協調性には問題のあるメンバーを隊長のイアゴが取りまとめている。 艦長のアバーエフ、隊員のパベルを除く5人は原案小説『不死鳥狩り』から名前が引き継がれているが、設定やコールサインが入れ替わるといった変更がある。 イアゴ・ハーカナ 声 - シェザール隊隊長で階級は少佐。 乗機はで 、コールサインはS001(シェザール・ワン)。 本作では「子供を守ろうとしない身勝手な登場人物ばかりの中にあって、部下やヨナを守ろうとする数少ないまっとうな大人」という立ち位置が与えられている。 ヨナの経歴や、秘密の多い「不死鳥狩り」の任務に疑念を抱き、ひそかに事態の背後関係を嗅ぎ回る過程で彼の事情に同情し、気にかけるようになっていく。 また、ミシェルから「不死鳥狩り」についての真意を聞かされた際には犠牲をいとわない彼女の倫理観を批判している。 時に連邦軍の一員として阻止に参加。 のが起こしたを目撃して感銘を受けたという経歴を持ち 、大森倖三によるコミカライズ版の描写では、アクシズに取り付いて押し返そうとしたジェガンうちの一機がイアゴの乗機であったとされている。 そのためサイコフレームが引き起こす特異な現象やニュータイプについて彼なりの思想がある。 一方でコミカライズ版では、知らずうちにティターンズによるに荷担してしまったことを悔いているという 、本作のモチーフとなった小説「不死鳥狩り」でも語られていた過去が示唆されている。 IIネオ・ジオングとの最終決戦ではジェスタにナラティブガンダム用のブースターを装着して戦場へと赴き、での経験や自身の想いを語りながらヨナらを鼓舞し援護する。 決戦中にIIネオ・ジオングのサイコミュ・ジャックによって機体の制御を奪われて脱出不能のまま味方を攻撃させられ、反撃を躊躇し救出を試みるヨナに対し、彼の実力では無理だと叱咤するのは小説『不死鳥狩り』と同様だが 、本作ではミシェルの自己犠牲により生還する。 映画の結末では、部下たちに救出されたイアゴが宇宙で救援を待つヨナを回収し、ジェスタの手のひらの上で会話をしている様子が描かれている。 フランソン 声 - シェザール隊副隊長で階級は大尉。 乗機はジェスタC班仕様で 、コールサインはS002(シェザール・ツー)。 スウェーデン系の優男。 サイコフレームによる「永遠の命」という概念に対して独自の見解を示す。 アマージャ 声 - シェザール隊隊員で階級は大尉。 乗機はジェスタC班仕様で 、コールサインはS003(シェザール・スリー)。 ダウンタウン出身の強面で 、バンカラ気質。 額から2本の角を生やしたような髪型をしている。 デラオ 声 - シェザール隊隊員で階級は中尉。 乗機はジェスタB班仕様。 ヒスパニック系の黒人。 パベル 声 - シェザール隊隊員で階級は中尉。 乗機はジェスタB班仕様で 、コールサインはS005(シェザール・ファイブ)。 巨漢だが穏やかな物腰の男性。 タマン 声 - シェザール隊隊員で階級は少尉。 乗機はジェスタA班仕様で 、コールサインはS006(シェザール・シックス)。 ヨナを除けばシェザール隊で最も若手の隊員で生真面目な青年。 コミカライズ版ではメカオタクという設定で、第7話ではナラティブガンダムのキャノピーを見てコア・ファイター搭載機であることを見抜き、関連する知識を仲間に披露する。 アバーエフ 声 - シェザール隊の母艦である級宇宙巡洋艦「ダマスカス」の艦長。 階級は大佐。 「不死鳥狩り」へのルオ商会の干渉には当初から懐疑的な考えを持っており、フェネクス捕獲のために民間人の犠牲すらいとわないミシェルの強引な方針には怒りをあらわにした。 ルオ商会 [ ] 『』に登場した組織。 本作ではミシェルの関係者として登場する。 アニメ版『UC』では、とは商売敵の関係にあると言及され 、小説版『UC』でも、ビスト財団とは勢力を二分する大財閥で、過去に衝突したことがあると言及されていた。 ルオ商会会長で、ミシェルの義父。 10年前の時点では杖を付いて立っていたが、宇宙世紀0097年では用のカプセルにて冷凍睡眠中。 ブリック・テクラート 声 - ルオの指示で長年ミシェルの秘書を務める青年。 で 、女性を愛することがないためにルオ・ウーミンよりミシェルの傍にいることを許されている。 ミシェルにとっては兄のような存在で 、ブリック自身もミシェルのことを大事に思っている。 劇中ではミシェルの理解者、代弁者として常に付き従い、最後まで運命を共にする。 声 - ルオ商会の社長。 義理の妹であるミシェルが進めるシンギュラリティ・ワンの入手を止めようとする。 ジオン共和国 [ ] の崩壊後に体制を変更して生まれた国家。 『UC』に登場した「」が同じジオンの流れを汲みながらもテロリスト集団として認知されていたのに対し、表向きは国家として自治権を認められている。 その一方、一部の的勢力が「袖付き」を秘密裏に支援するなどしてジオンの再興を目論んでおり 、本作では国家の関与を隠しつつフェネクスの捕獲を目論んでいる。 ジオン共和国軍所属であるゾルタン隊が「袖付き」を装うのは、フェネクス捕獲にまつわる一連の作戦を「袖付き」の手によるものと偽装するためである。 監督の吉沢によれば、「思想の連中」で「若くて頼りなさそう」な集団をイメージしているとされ 、『UC』に登場した「袖付き」とは質の異なる、国家主義の思想に染まった若い構成員の寄せ集めとして描かれている。 ゾルタン・アッカネン 声 - ジオン共和国軍大尉。 27歳。 乗機はシナンジュ・スタイン。 かつてはとともに「の再来」の候補者として開発された強化人間のひとり。 「赤い彗星の失敗作」と呼ばれていることにコンプレックスをもち、指摘されると激昂する。 過去の実験の失敗で失明した右眼はを内蔵した赤い義眼となっている。 両瞼に縦に傷のようなものがあるが、片方は本物の傷で、もう片方はそれと左右対称になるように入れたであり、身体にも同じ色のタトゥーを入れている。 自分を失敗作扱いした人々を見返すことに執着しており 、己の力を誇示するためには周囲を巻き込むこともいとわず 、サイド6のスペースコロニー「メーティス」内での戦闘ではコロニー外壁に穴が開くのを承知で発砲し、大勢の死傷者を出す。 そのせいで極秘の任務が表沙汰になり、証拠隠滅を図ったモナハンから部隊ごと抹殺されることを察知すると 、自分たちのような強化人間を戦争の道具として弄ぶ世界への復讐心に駆り立てられ 、IIネオ・ジオングの力でサイド6近傍のコロニーを壊滅させて地球に落とすという破滅行為に乗り出す。 ナラティブガンダムとヨナを自分の同類と直感しつつも 、当初は「二流のガンダム」「ニュータイプのなり損ない」と蔑んでおり 、失敗作として蔑まれる自分への当てつけと解釈して激昂する場面もあったが 、やがて精神感応を通じてヨナとリタの事情を知るようになり、雌雄を決すべき宿敵としてつけ狙うようになる。 劇中では、徹底してものののように描くことが意図されている。 これは、『UC』における敵役のフル・フロンタルを、アニメ版では原作小説のような絶対的な悪として描かなかったことの反動でもあるとされる。 しかし演じた梅原は「最後でヨナに声をかける場面は、それまでのゾルタンの印象を大きく変えてしまう」という自己印象を語っており 、当初は没になる予定であったものの、アフレコの当日になって入れることが決まったものであるという。 エリク・ユーゴ 声 - ジオン共和国軍中尉。 29歳。 に搭乗する。 モナハンと裏で繋がっており、彼の指示でゾルタンを監視する。 名目上の上官であるゾルタンを持て余し 、ひそかに「赤い彗星の失敗作」として蔑んでいる。 モナハンから証拠隠滅の指示を受けた際には、部隊を見捨ててひとりで脱出するよう促されるが 、そのときの通信をゾルタンに立ち聞きされたことで裏切りが露呈し 、頭を撃ち抜かれて射殺される。 声 - ジオン共和国外務大臣。 一年戦争時のジオン公国、および戦後の共和国首相を務めたの息子で、モナハンの自室には彼の肖像画がかけられている。 平和路線を志向したダルシアとは正反対の野心家で 、ミネバには秘密でジオン再興を目論み、ゾルタンを中心とする部隊を結成する。 物語中盤、コロニー「メーティス」での戦闘をきっかけにジオン共和国の関与が露呈しそうになると、切り札と見込んだゾルタンとIIネオ・ジオングは手に余るとして切り捨てを決断し、証拠隠滅に乗り出す。 時系列は異なるが、小説版『UC』ではジオン共和国国防大臣であり、フロンタルをシャアに似せた強化人間として造りだした黒幕として登場していた。 『UC』のアニメ版には登場していないが、本作のノベライズ版ではラプラス事変の黒幕であり、フロンタルを秘密裏に担ぎ上げ、自身の構想であるを推し進めようとしていたという 、『UC』の原作小説における設定に準じた言及がある。 本作ではミシェルの思惑に踊らされる立場にあるが、劇中ではブリックから、モナハンのような人物がいる限り、たとえミシェルが行動を起こさなかったとしても、いずれ同じようなことが起こっていたと評されている。 ミネバ一派 [ ] 『UC』の主要登場人物とその仲間たち。 劇中ではジオン共和国に匿われているが 、同国のモナハンとは利害が一致しつつも根本的には相容れない立場にあり 、互いの腹を探り合いつつ牽制し合う立場に置かれている。 声 - の指導者にして、の遺児。 『UC』のヒロインでもある。 「ラプラスの箱」の正体を公表した「ラプラス宣言」の後、ユニコーンガンダムとの人智を超えた能力を危険視し、連邦軍と共同で両者の機体とサイコフレームの研究を封印する協定を締結した。 その後、航宙戦艦内のビスト邸に拠点を構える。 フェネクスの奪取を目論むモナハン・バハロ一党の企みを阻止するため、配下のジンネマンに指示を出す。 声 - 『UC』の主人公。 「それでも」が口癖。 本作ではに艦載されたに搭乗して出撃に備えつつ、コクピットから事件の動向を見守る。 物語終盤では、ヨナを守ろうとしたリタとミシェルの遺志を感応波として受け取ったことから 、ジンネマンにガランシェールJr. の発進を促し 、ゾルタンと戦うヨナに超長距離からの援護射撃を行う。 IIネオ・ジオングとの戦いが終わった後、リタやミシェルの意識を連れて遠い世界へ旅立とうとするフェネクスのコクピットから、ヨナを連れ戻す。 本作においては、『UC』の結末でニュータイプの世界における境界の向こう側を一度見てきた立場としてヨナを現世に引き戻し、人として生きることを肯定してみせるという役割が与えられており 、ラストシーンでヨナと言葉を交わして物語を締めくくる。 声 - ガランシェールJr. ミネバの指示を受けてフェネクスの動向を追う。 声 - ガランシェールJr. の航行士。 声 - ガランシェールJr. の航行士。 バナージの元ルームメイトで、同じくアナハイム工専に通っていた。 映画では後ろ姿のみ登場し 、ノベライズ版でもタクヤであるとは明言されないが、映画のエンドクレジットで名前が明かされている。 宇宙世紀0087年の人々 [ ] 物語開始から10年前、に関わった人物たち。 本編の時間軸には登場しない。 エスコラ・ゲッダ 所属の大佐。 の施設長でもあり 、ヨナやミシェルの回想に登場する。 マルガ オーガスタ研究所の上級研究員。 脱走を企てたヨナ、リタ、ミシェルに対し、いっそ足を切ってしまおうかというエスコラの愚痴に対し、平然と「切っても研究に支障はない」とする相槌を打つ。 この会話はミシェルを震え上がらせ、彼女をなりふり構わぬ策略に駆り立てる結果に繋がる。 声 - を提唱した思想家の遺児で、ティターンズと敵対していた組織の指導者。 劇中では、がテレビ版から流された。 そのほかの人物 [ ] 声 - (AE社)の社長夫人。 かつてラプラス事変を拡大させた責任を問われて失脚し、連邦政府による幽閉状態にあったが、北米コロラドの山岳地帯で連邦軍部隊による護送中、ルオ商会の部隊を率いたミシェルに身柄を確保され、1年半前のバンシィとフェネクスのテストにAE社の人間として立ち会っていた経験から脅迫に遭い、フェネクスに関する情報を提供させられる。 ノベライズ版やコミカライズ版に登場する人物 [ ] ヨゼフ、アルバート、フレッド、マルコ 一年戦争前の回想に登場する、ヨナ、ミシェル、リタと同郷の不良少年たち。 映画では、ヨナの父親の形見のペンダントが破壊される場面に姿が登場するのみだが、ノベライズ版では、本編と平行して語られていく過去のできごとの中で主要な役回りを演じる。 同じ宇宙移民(スペースノイド)出身者であるヨナを無理矢理仲間に引き込み、いわゆるを繰り返していたが、地球居住者(アースノイド)であるリタやミシェルと仲良くするヨナにリンチを加えようとしたことがきっかけで、リタが伸ばしていた髪を自ら切り、ヨナの父親のペンダントが破壊されるという結果の原因となる。 このことをきっかけにヨナがグループを抜けてからは疎遠になっていたが、リタがシドニーへのコロニー落としを予言し、ヨナやミシェルら3人市庁舎をジャックして災害避難警報を鳴らして警告を広めるという行動に出ようとしていた際には、噂を聞きつけて現れる。 当初は宇宙移民への差別を助長するという理由から3人の行動を批判していたが、最終的には協力する。 ラーソン中将 小説「不死鳥狩り」では、エシャロット事件の死亡者として名前に言及されていた人物で、本作ではコミカライズ版の第8話から第9話にかけて登場。 コミカライズ版ではフェネクスの試験評価員としてエシャロットに乗艦し、周囲が機嫌を取る中、横柄な態度で模擬戦を見学していたが、暴走したフェネクスにブリッジごと吹き飛ばされ、他のクルーと共に生身のまま宇宙空間へと投げ出される。 白の三ツ星 コミカライズ版第11話から登場。 「ネオ・ジオンの乙女達」とも呼ばれる、女性兵士三人組のエースパイロットたちで、エリクの関係者。 過去の因縁からゾルタンを憎んでいる。 ゾルタンの部隊に配属され、白く塗装されたドライセンに搭乗する。 マリク・ユーゴ 白の三ツ星の一員。 エリク、シークからはメリ姐(メリねえ)という愛称で呼ばれる。 シーク・ユーゴ 白の三ツ星の一員。 エリクからはシー姐(シーねえ)という愛称で呼ばれる。 ビアギッテ・クヌッセン 白の三ツ星の一員。 「御守り兼安定剤」と称する薬を飲んでいる。 登場兵器 [ ] 本作では小説「不死鳥狩り」やほかの宇宙世紀シリーズに登場したMSも登場するが、一部の機体はによって作中以前の技術体系を意識した新デザインに変更されている (デザインのクリーンアップは作画監督の小松英司 )。 既出の機体の諸元や詳細は各リンク先を参照。 小説「不死鳥狩り」から主役機を変更し、ヨナの乗機をとしたこと自体は監督の吉沢の意向ではなかったものの 、機体のコンセプトや作劇上の位置づけには吉沢によるアイデアが数多く反映された。 登場メカニックは主にカトキと玄馬宣彦が時代設定を踏まえて設定し 、導入部でやられ役として登場するとは福井の脚本からそのまま採用された。 ルオ商会の兵器 [ ] 諸元 ナラティブガンダム NARRATIVE GUNDAM 型式番号 RX-9 頭頂高 21. 0m 25. 1t 全備 40. 0m 88. 0t 全備 193. 0m 29. 4t 全備 72. 0m 26. 8t 全備 51. ルオ商会が「AE社から実験運用を委託された」という名目で「不死鳥狩り」の増援として投入し 、ヨナ・バシュタがパイロットを務める。 名称の「」とは「」を意味するとされ、「不死鳥狩り」が神の領域に触れる行為であることから、戒めとしてミシェルたちがその呼び名を冠している。 多目的試験用MSに分類され 、上腕部や大腿部などのフレームがむき出しになっているのが特徴。 を採用しているため、は導入されていない。 試験機という出自から素体の固定武装は頭部バルカン砲のみで、戦場ではルオ商会が「不死鳥狩り」用に取り寄せた武装ユニットを追加換装する。 劇中では敵味方から「やせっぽち」と呼ばれる。 パイロットは通常のの上からを装着した専用の「」を着用するが 、その重量のため、コックピットから降りればひとりで歩くことも脱ぐこともままならない。 サイコフレームの機能はサイコ・スーツに組み込まれており、機体自体にサイコフレームが組み込まれているかどうかは明確な設定がない。 操縦系には)が秘密裏に搭載されており、一定以上のを感知すると自動的に起動し、パイロットの制御を離れて対象を撃滅する。 拡張性は高いが基礎設計が古いため、性能はそれほど高くない。 追加装備で無理矢理に性能を上げることでどうにか相手と対等に戦えているが 、基本性能ではジェスタにも劣るとされ 、強大に描かれるフェネクスやシナンジュ・スタインと対比する形で、痩せていて弱そうで頼りないガンダムというコンセプトで描かれる。 追加装備はAからCへ登場順に重装備からシンプルなものに変化していくデザインとなり 、従来のロボットアニメの約束事とは逆のコンセプトになっているが 、これは物語開始時に主人公のヨナが背負っていた後悔、恨み、焦りといったさまざまな想念が、物語の進行と共に徐々に削ぎ落とされていき、最後に残った本懐が明らかになるという、登場人物の心情とリンクした演出を意図したものである。 コア・ファイターを組み入れたのは監督の吉沢による案で、当初は脚本の福井やメカニカルデザインのカトキが難色を示したものの、ストーリーを反映させる形でシルエットやカラーリングが設定された。 脚部および脚部周辺の大型ブースターや、後部の用大型ブースター を後方に集中させて巡航形態を取ることで、フェネクスに匹敵する加速力を得ている。 一方でパイロットには全身を押しつぶすようながかかり、負担も増大している。 武装は、フェネクス捕獲用の複合特殊兵装「」、キャプチャーの後部左右に3基ずつ装備された5連装中型ミサイルポッド、ナラティブガンダム本体の腰部前面に取り付けられるハイメガ・キャノン、本体の腰部後方に追加されたビーム・サーベル2基。 サイコ・キャプチャーは使用時にクロー状のキャプチャー・ユニットが先端部まで移動し、向かい合わせにキャプチャー・フィールドを発生させることにより、フェネクスの感応波に干渉して機能を停止させることが可能である。 また、キャプチャーの先端にはジェネレーターが内蔵されており、ビーム・ライフルや大型ビーム・サーベルとしても使用できる。 劇中では、ナラティブガンダムの初登場場面で使用され、不要になったり破壊されたりした装備を次々と破棄しながら戦う。 一度はフェネクスに追いつき、サイコ・キャプチャーによる捕獲に成功するが脱出される。 ハイメガ・キャノンの威力は非常に高いものの、リタを乗せたフェネクスを撃墜してしまうことへの懸念からヨナが使用を躊躇し 、そのことも原因となってフェネクスを取り逃がしてしまう。 武装はバックパックの有線式遠隔攻撃端末2基、ジェガン用のシールドを切り詰め 連結機能 を有した小型シールド2枚と、シールドに内蔵された4連装ミサイル・ランチャー、ビーム・サーベル2基。 攻撃端末はやプロト・フィン・ファンネルに似た二股の形状で 、ビーム兵器と捕獲のための機能を併せ持ち 、に用いるほか、四つ股のクローに変形してサイコ・キャプチャーを展開することができる。 この攻撃端末は「有線式」という名の通り、通常はバックパック左右の円盤に格納されたケーブルを介して本体と繋がっている が、このケーブルには攻撃端末にを供給する機能があるため 、本装備は重力下でのオールレンジ攻撃を可能としている。 だが有線ゆえに、劇中ではヨナからは「」と呼ばれ ており、更に相対したゾルタンからはガンダムの装備に相応しくない「えせファンネル」と蔑まれる ばかりか、シナンジュ・スタインに攻撃端末を掴み取られた上で、自機(ナラティブガンダム)へと向かって投げ返されてしまっている。 しかし、NT-D発動時にはその名に反してケーブルを切り離すことで有線の制約を逃れ、として振る舞う機能が秘匿されている。 劇中では、シェザール隊メンバーとの模擬戦で用いられた後、サイド6に位置するコロニー・メーティスでゾルタン率いる部隊との遭遇戦に用いられる。 ヨナはコロニーへの被害を抑えるために手加減して戦おうとし、被害をいとわないゾルタンのシナンジュ・スタインに圧倒される。 その後ミシェルの企てにより、ヨナの操作を外れてNT-Dによる自律行動を開始するが、ヨナの憤怒に呼応してミシェルも意図しなかった暴走を招く。 そしてナラティブガンダムはNT-D制御下のままIIネオ・ジオングのハルユニットをし、合体を試みる。 B装備はこのハルユニットとの合体時に破棄されている。 劇中では「 サイコ・パッケージ」という別名で呼ばれており 、「C装備」という名称は事後に便宜的に付けられたとされる。 本来の装備プランには存在しない急造品であり、本来は装甲下のに用いるサイコフレームが外装に使用されるなど、いびつな仕様・外見となっている。 サイコフレーム搭載機に接近するとフレームが展開して赤く発光し 、RX-0シリーズのデストロイモードのような姿に変化する。 劇中では、ゾルタンが搭乗するIIネオ・ジオングとの最終決戦に使用され、ゾルタンに捕獲されていたフェネクスの救出を試みる。 フェネクスとの共闘中にはサイコフレームの発光色が一時的に青に変化するが 、その後にフェネクスと分断された際には赤色に戻る。 最終的には満身創痍 でフェネクスの救出を試み、撃墜されて機体は失われる。 ナラティブガンダムの腹部に格納されている脱出艇。 窓枠のあるキャノピーや双胴になった推進装置のレイアウトはのに近く 、機首や尾翼の形状はのに類似するが 、格納時には折り畳まれていた主翼が展開することで、特徴的な鳥のようなシルエットを形成する。 劇中終盤で、ナラティブガンダムを撃墜されたヨナがフェネクスに取り付く際に使用され、最終的には撃墜されるものの、駆けつけたバナージのシルヴァ・バレトから援護射撃を受けつつ 、ヨナをフェネクスのもとまで送り届ける役割を担う。 MSK-008 グリプス戦役時、が開発した試作陸戦用MS。 劇中の時代ではかなりの旧式機となっているが 、ルオ商会が武装を最新型に換装して戦力としている。 本作では、ダークグレーに塗装されたルオ商会所属の数機が、護送されるマーサを襲撃するために使用される。 搭乗者はルオ商会に私設軍隊として雇われた傭兵たちと 、実戦が初めてのヨナ。 隊長機は左肩部にサーチライトが装備され 、機体を操縦するリーダーとは別に、襲撃の首謀者であるミシェルがコックピットに同乗する。 ローズバッド ルオ商会が所有する輸送船。 その名のとおり艦橋外部にバラの紋章が施されている。 劇中ではA装備のナラティブガンダムを作戦宙域に投入した後 、シェザール隊の母艦ダマスカスにナラティブガンダムのパーツや専属スタッフを搬入するために用いられる。 地球連邦軍の兵器 [ ] RX-0 連邦軍がユニコーンガンダムとバンシィの製造データをもとに独自に製造した機体。 物語の1年半前に暴走事故を起こしてパイロットごと消息不明となるが、ミネバが『』の真実を公表した直後から目撃証言が相次ぐようになる。 本作では、背部左右のアームド・アーマーDE下部に鳥の飾り羽のようなテール状のが追加されている。 物理的なオプション装備で対抗するナラティブガンダムと対比される形で、得体の知れない未知の原理で動くオカルティックな存在として描かれており 、は尽きているものの 、スラスターによる推進ではなく 、サイコフレームを用いて異界の力を推進力に変換することで無限の航続距離を得ているという設定。 その加速度は短時間で、レーダー観測士に「光の速さ……」を驚愕させるまでに達している。 演出面でも機械的な作動音とは異なる生物的な揺らぎをイメージした効果音が使われており 、福井の意向で、超高速飛行時には『』のの効果音が用いられている。 機体のサイコフレームには自分をリタ・ベルナルであると認識するが宿っているが 、すでに生きているとは言えない状態にあり 、コックピットは無人。 無人で稼動する際にはユニコーンモードで動作し、意識のみの存在となったリタによって動かされている設定を反映して女性らしく軽やかな仕草で動き 、鳥のように飛び回り機械には見えないという方針で演出されている。 モチーフとなった中編小説『不死鳥狩り』と同様、映画の終盤でナラティブガンダムを撃墜されたヨナが一時的に搭乗した際にはデストロイモードに変身し 、ガンダム・タイプの顔が現れる。 物語開始より1年半前、に撃沈された級宇宙戦艦。 シェザール隊の兵器 [ ] 劇中でナラティブガンダムと行動を共にする。 RGM-96Xs を「不死鳥狩り」に合わせて改修した機体。 全機が頭部にスコープ型センサー強化ユニットを装着しており、作戦の役割に応じて高機動型のA班装備、スナイパー仕様のB班装備、捕獲用キャプチャーガンを携行したC班装備が運用される。 シェザール隊の母艦となる級宇宙巡洋艦。 従来の同型艦よりも格納庫が拡張されており 、船底に下部格納庫が増設されているほか 、従来の上部格納庫も大型化され、ハッチが観音開きになっている。 艦長はアバーエフ。 で使用された宇宙用。 本作では、C班装備のジェスタによって運用されるほか、ミシェルとブリックが最終決戦に向かうために搭乗する。 宇宙用サブフライトシステム。 推進装置がジョイントで切り離し可能なモジュールとなっており、モビルスーツなどにとして取り付けることが可能。 映画ではサブフライトシステムとしては登場せず、ブースターモジュールのみがナラティブガンダムA装備やジェスタA斑装備のパーツとして装着され、最終決戦ではミシェルとブリックが搭乗する89式に連結する形でも使用された。 ノベライズ版では映画の89式に代わる形で本機がシェザール隊に配備されている。 護衛隊 [ ] 護送中のマーサの護衛として登場。 物語の序盤でルオ商会所属のディジェによって奇襲を受け、壊滅する。 RGM-89D-ESC のバリエーション機。 頭部は60ミリバルカン砲を廃した新規のものとなり、胸部にはのような追加装甲が施されている。 主武装は90ミリショートマシンガン。 FD-03 連邦軍の次世代機として開発が進められていた量産型汎用MS。 ジェガンとは別系統で開発された機体であり、装甲も厚い重装型となっている。 ジェガンD型護衛隊仕様と同じ新型の90ミリショートマシンガンを使用する。 RAS-96 の後継機。 連邦軍特別混成艦隊 [ ] 偽装したジオン共和国軍を「袖付き」として討伐するために派遣された艦隊。 IIネオ・ジオングと交戦する。 ラプラス事変時の仕様と同一。 2番艦。 本作ではIIネオ・ジオングを迎撃する特別混成艦隊の旗艦として登場。 グルトップを撃沈するものの、IIネオ・ジオングの反撃によって撃沈される。 ジオン共和国軍の兵器 [ ] 正規の軍組織であるジオン共和国軍の指揮下にあるが、テロリスト集団であるを装っており 、正規軍であることを知られないよう、全機体が「袖付き」のMSに見られる調の装飾を付け加えている。 MSN-06S-2 「UC計画」の一環として生み出されたの実験機で、ユニコーンガンダムの前身にあたる。 本作では、に奪取された2機のうち、未改修の予備機がゾルタン・アッカネンの乗機として登場する。 とは形状の異なるビーム・ライフルやシールドを装備し 、フロンタル機と同様にプロペラントタンクが大型化されている。 NZ-999 (セカンドネオ・ジオング) の予備パーツから製造された MA。 「袖付き」のフル・フロンタルが設計し、地球連邦軍が接収していたものを、フェネクスをおびき出すためにミシェルが独断で横流しし、結果的にジオン共和国が労せずに入手した。 日輪状の発生器によって搭乗者のイメージを具現化することができるとされ 、劇中ではを自在に操ることによってのガスタンクを圧縮してを起こすなど 、超常の力を操る。 初登場時にはナラティブガンダムのサイコミュ・ジャックを受け 、同機と合体して暴走を起こしかけるが、ヨナが正気に戻ったことで未遂に終わる。 最終決戦ではゾルタンのシナンジュ・スタインと合体する形で運用され、ナラティブガンダムやフェネクスとの死闘を繰り広げる。 前作『UC』のネオ・ジオングがどっしりと動かないイメージで描かれていたのに対し、本作では縦横無尽に飛び回り、武装を駆使して暴れ回るという方向性で描かれている。 また、前作と同様に福井の意向で、『』のの効果音が多用されている。 AMS-129 「袖付き」が主力MSとして用いていた機体。 外観はと同様。 AMS-129 エリク・ユーゴの駆るグレーの隊長機。 細部の形状は一般機や、『UC』に登場したとも異なる。 バックパックが重装型を改造したものに変更され、近接戦に対応したビーム・ナギナタやビーム・マシンガン・コンパクトを装備する。 グルトップ をベースとするゾルタンの部隊の母艦。 ベース艦と比べてエンジンノズルが増設されたほか、艦隊下部にカタパルトとIIネオ・ジオング用ケージが設けられている。 最終決戦では、ゼネラル・レビルを旗艦とする特別混成艦隊に撃沈される。 なお、『UC』の小説版にもジオン共和国軍所属・モナハン傘下の同名艦が登場し、最終的に撃沈されているが、同作ではという設定であった。 ミネバ一派の兵器 [ ] ガランシェールJr. ミネバ直属の部隊が運用するの同型艦。 「Jr. 」は2代目を意味し 、サイズや構造は前作『UC』に登場した初代艦と変わらない。 ARX-014S の改修機である系列の新型機。 が搭乗し、ユニコーンガンダム用と同型のを使ってヨナを援護する。 ドーベン・ウルフの原型機にあたるの開発や、シルヴァ・バレトへの改修には、劇中にも登場したとの関わりが深いという設定がある。 通常のMSがビーム・マグナムを撃つと腕部が耐えきれずに破損するという前作の描写を反映し、腕部のパーツを背面に予備として4本装着しており、撃つたびにパーツを次々と交換して対処する仕様になっている。 ビーム・マグナムの装填数も腕と同数の5発。 ノベライズ版やコミカライズ版の登場兵器 [ ] 輸送機 コミカライズ版第1話に登場。 ミシェル一派のディジェを輸送する航空機。 コミカライズを担当した大森倖三は映画の脚本を基にして没になった場面を復活させたものの、この輸送機がガルダであることを知らされていなかった。 大森は後に、もしそのことを事前に知らされていたならば構成を変更した上でガルダを登場させていただろうと語っている。 MSN-001A1 コミカライズ版第1話から第2話にかけてに登場。 コールサインはD001(デルタワン)。 高高度偵察中にミシェル一派の襲撃を受けたマーサ移送部隊の応援要請を受け、増援として駆けつける。 ヨナ機からの遠距離攻撃で被弾しつつも、ディジェを1機撃墜するが、他の機体と刺し違える形で撃墜される。 RX-0 コミカライズ版第8話から第9話にかけて登場。 『』や小説「不死鳥狩り」で描かれたエシャロット事件の設定通り、暴走したフェネクスと交戦する。 コミカライズ版では先行する作品と違い、デストロイモードへと移行しようとしたところをフェネクスに頭部アンテナを捕まれて阻止され、を斬り落とされて戦闘不能に陥る。 MS-14J 、RMS-119 コミカライズ版第9話に登場。 偵察任務中にフェネクスとバンシィの模擬戦に遭遇してフェネクスの暴走を引き起こすなど、『One of Seventy Two』や小説「不死鳥狩り」におけるリバウの役割を演じる。 所属については明確な言及がないものの、腕部には「袖付き」の意匠が施されており、エシャロットの乗員からはネオ・ジオンのMSと認識されていた。 AMX-009 コミカライズ版第11話から登場。 「袖付き」の意匠と白を基調とした塗装が施されており、「白の三ツ星」の三人が搭乗する。 RMS-106 コミカライズ版第13話から登場。 コロニー・メーティスの防衛隊に複数機が配備されている。 左肩にスパイクがない。 RMS-099 コミカライズ版第13話から登場。 コロニー・メーティスの防衛隊に配備されている。 コールサインはR-1(ロメオワン)。 MSZ-006A1 コミカライズ版第13話から登場。 コロニー・メーティスの防衛隊に配備されている。 コロニーに配備されているものの、宇宙用の専用装備のビーム・スマートガンではなく大気圏内用のの標準装備であるビームライフルとシールドを装備し、フロントスカートもA1型と同型となっている。 ノベライズ版に登場。 地球連邦軍の連絡機。 一年戦争直前の日々を回想する場面で、ヨナが航空機の知識を披露する場面で名前に言及される。 スタッフ [ ]• 企画・制作 -• 原作 - 、• 監督 - 吉沢俊一• 脚本 -• メインキャラクター原案 -• キャラクターデザイン - 金世俊• メカニカルデザイン - 、小松英司• 色彩設計 - すずきたかこ• CGディレクター - 藤江智洋• モニターデザイン -• 美術監督 - 丸山由紀子、峯田佳実• 特殊効果ディレクター - 谷口久美子• 撮影監督 - 脇顯太朗• 音響監督 -• 編集 - 今井大介• 音楽 -• プロデューサー - 小形尚弘 主題歌 [ ] 前作である『UC』アニメ版から引き続き劇伴曲を手掛けるが、主題歌およびすべての挿入歌にも参加している。 一部の曲ではSawanoHiroyuki[nZk]名義を併用している。 映画のラストシーンにかかる形でイントロが始まり、このとき初めて本作のメインタイトルロゴが画面に映し出される。 ガンダムシリーズの映画作品においてエンディングまでメインタイトルが出ない演出を用いるのは、本作が初めてとされる。 前作『機動戦士ガンダムUC』との差別化の一環として、前作にはなかったボーカル入りの戦闘テーマ曲として作曲された。 ダンスミュージック的なアプローチを取り入れた作風となっている。 フェネクスとの共闘場面ではアレンジの異なるバージョンが使われており、このバージョンはサウンドトラックで「 Vigilante 」の曲名で収録されている。 劇伴曲として場面に合わせるため、イントロから最初のサビにかけての盛り上がりを抑制するようなアレンジがされており 、映画の結末の、IIネオ・ジオングとの戦いを終えたフェネクスが立ち去る場面で流れる。 福井によるシナリオが完成する前から、本作のテーマに合致しているので使用したいという打診があり、使用場面の指定まであったとされる。 関連メディア [ ] 小説 [ ] 不死鳥狩り [ ] 詳細は「」および「」を参照 本作『機動戦士ガンダムNT』のモチーフとなっている 、原案的な。 映画『NT』でも脚本を担当している福井が、前作『機動戦士ガンダムUC』原作小説の外伝的なエピソードとして執筆した。 2015年発売の設定資料集『機動戦士ガンダムUC GREAT WORKS -完全設定資料集- BOX III episode7』に同梱された小説を初出とし、後の2016年に『UC』原作小説の第11巻に再録された。 生き別れの幼馴染リタ・ベルナルの行方を探す主人公ヨナ・バシュタが、シェザール隊に参加してユニコーンガンダム3号機フェネクスを追跡する最中にネオ・ジオングと遭遇し、フェネクスの助力を得てこれを撃退するというおおまかなは、小説「不死鳥狩り」から映画『NT』へと踏襲されているが、細部のストーリーや設定は異なる。 小説「不死鳥狩り」では、ヨナやイアゴをはじめとするシェザール隊の乗機はとなっており、敵として登場するネオ・ジオングも『UC』の原作小説本編ではフル・フロンタルのもとに届かなかったという設定になっている1号機がをコアとして不完全な状態で登場するなど、登場メカニックにも差異がある。 映画『NT』に対する小説「不死鳥狩り」の位置づけについては、主要なスタッフ間でも認識の相違があったとされる。 小説「不死鳥狩り」の著者で、映画『NT』の脚本も担当した福井は、単にフェネクスを追うという骨子と一部の登場人物の名前を小説「不死鳥狩り」から流用しただけに過ぎず 、原作どころか原案とも呼べないものだと考えていたのに対し 、『NT』の監督である吉沢は元々、映画『NT』を小説「不死鳥狩り」の映像化作品として構想しており 、小説「不死鳥狩り」で描かれたニュータイプ論にもまっすぐ踏み込むべきだと考えていた。 映画『NT』でヨナが搭乗する機体を量産機であるジェガン系からガンダム系の機体へと変更することは福井から吉沢へと伝えられたとされ、吉沢はそのことに面食らったと述懐しているが 、一方で小説「不死鳥狩り」における、スタークジェガンに乗ったヨナ・バシュタの弱々しい印象は、吉沢の意向によって映画『NT』におけるヨナやナラティブガンダムへと反映された部分であるという。 福井本人は小説「不死鳥狩り」を原作として重要視しなかった理由について、設定資料集の特典小説に過ぎない「不死鳥狩り」をそのまま映像化しても、美しい物語になりこそすれ、『ガンダム』のコンテンツとしては物足りないものになっていただろうと語っている。 映画『NT』の登場人物のうち、主要登場人物のヨナとリタ、およびイアゴをはじめとするシェザール隊メンバー、ティターンズの軍人エスコラは、小説「不死鳥狩り」から導入された登場人物だが、一部の設定やその末路が異なる。 一方、映画『NT』における主要登場人物のひとりであるミシェルは小説「不死鳥狩り」には登場しておらず、映画『NT』で新たに追加された登場人物である。 また、映画『NT』におけるゾルタンに相当する役割を演じるヤクト・ドーガのパイロットは、小説「不死鳥狩り」では名前や詳しい人物像が語られていない。 『UC』の主要登場人物であったバナージをはじめとするミネバ一党の活躍は映画『NT』で追加されたもので、ジオン共和国の政治家モナハンは、『UC』原作小説のうち、アニメ版では描かれなかったエピソードに登場していた登場人物である。 『UC』原作小説の第11巻に再録された際には、ゲームソフトの特典小説を初出とする短編小説「戦後の戦争」が同時収録された。 「戦後の戦争」は『UC』の前日譚で、映画『NT』に登場したシナンジュ・スタインにまつわるエピソードである。 執筆は竹内清人で、基になった映画の脚本を執筆した福井は、本書ではストーリー担当としてクレジットされる。 表紙イラストはカトキハジメ、本文イラストは、後述のコミカライズ版も手掛ける。 小説版では、映画版では断片的にしか描かれなかったヨナ、リタ、ミシェルの過去にまつわるエピソードが完全書き下ろしとなっている。 ヨナたち3人が出会った幼少時代のことから、映画本編で友情の証として登場するペンダントにまつわるエピソード、そしてコロニー落としを予見した彼らが市庁舎の防災センターをジャックして避難を呼びかけ、多くの人々を救って「奇蹟の子供たち」と呼ばれることになるまでの経緯と、オーガスタ研究所での出来事の詳細が、物語本編の出来事と平行して描かれていく。 従来の宇宙世紀シリーズからの因果関係の集積や、中編小説「不死鳥狩り」で示された内容も、細部の描写として取り入れられている。 作画は。 本編をベースにしつつ、映画では描かれなかったオリジナルエピソードも含めた内容となっており、映画には登場しなかった人物やMSなども登場する。 2019年3月26日発行(同日発売 )、• 2019年9月26日発行(同日発売 )、• 2020年3月26日発行(同日発売 )、 Webムービー [ ] 『ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀!』 2019年1月15日にYouTubeバンダイチャンネルで配信の短編動画。 宇宙世紀作品の各種映像を流し、ゾルタン・アッカネンがナレーションで解説するという内容になっている。 構成・脚本 - 福井晴敏• 映像制作 - ヨーヨーミラクル• ロボットアニメが多数登場する作品。 2018年12月に期間限定参戦作品として本作の機体とパイロットが登場したが、当時は映画本編公開中ゆえにネタバレへの配慮からイベントシナリオへの登場は見送られ、ユニット(機体とパイロット)のみの登場となった。 2019年11月14日よりアップデートでナラティブガンダムが参戦。 射撃武装を主体とするB装備で中遠距離戦をこなしつつ、格闘戦を得意とするC装備に換装し敵機を圧倒する2000コストの万能機。 特殊射撃やバーストアタックでは、フェネクスも本機のアシストとして参戦。 エクストリームバーサスシリーズへのナラティブガンダムの参戦で、計40タイトル作品の参戦が確定した。 劇場公開版に作画や撮影処理などのクオリティアップを施した内容となっており、愛知県のミッドランドスクエアシネマでは同年5月17日から、東京都の新宿ピカデリーと大阪府のなんばパークスシネマでは5月24日から、それぞれ1週間かつ1日1回限定での劇場公開も行われる。 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 元はヨナの父の形見であり、クラスメイトとの諍いで破損したものを、3人で分け合ったというエピソードが劇中で語られている。 ノベライズ版の設定によるとこのペンダントは、社の研究員であったヨナの父が、画期的な発明によって地球連邦の航空機の開発に貢献したことを称える徽章とされる。 ハービック社はのなどの開発に関わったと設定されている企業。 監督の吉沢は、原案小説「不死鳥狩り」の描写から、ヨナの強さを映画『逆襲のシャア』に登場した強化人間、と戦ってあっさり負ける程度として設定したという。 ノベライズ版によるとミシェルは、リタであればある程度は自力で生き抜いてみせるだろうと見込み、まずはルオ商会を介して先にヨナを解放させ、その次にリタを救出する算段を立てていたが 、リタはこれから自分の身に起こることを宿命と考えており 、結果的にはリタの救出が間に合わなかった 、といった真相が明かされている。 ただしヨナはミシェルの弁明に納得しておらず、劇中では幾度もミシェルを「嘘つき」と罵っている。 劇中では「マウリ中将」と呼ばれており、公式サイトなどでも単に「マウリ」と表記されていたが、Blu-ray特装限定版特典の「完全設定資料集」でフルネームが明かされた。 小説「不死鳥狩り」の描写が踏襲され、既に小説「不死鳥狩り」を読んでいる観客に対し、イアゴの死を意識させる演出となっている。 ノベライズ版では、自分だけ生き残れることに安堵する描写となっている。 映画の該当場面ではそうした描写がなく、モナハンの指示に安堵しているのか困惑しているのかは明確にされていない。 ジェネレーターとOSが新型に交換されているとされる。 換装はモビルスーツデッキ上での大掛かりな作業を必要とする描写となっており、戦闘中の換装が可能という描写はない。 スタッフの間でも解釈が分かれているとされる。 前作『ガンダムUC』のユニコーンガンダムは従来の約束事を踏襲し、ユニコーンモードからデストロイモード、最終的にフルアーマーという形のパワーアップがなされていた。 コア・ファイターの存在は映画終盤まで伏せられたものの、物語前半のA装備を取り外す場面でコア・ファイターの折り畳まれた主翼が映るカットがある。 これは伏線として目に留まることが意図されており、この場面で目立たせるためにわざわざ主翼のカラーリングを初期設定から急遽変更したという。 94式ベース・ジャバー用のブースターは、劇中ではフェネクスに接近して巡航形態を解く際に切り離している。 映画では、フェネクスがあらかじめ切り離していたアームド・アーマーDEに妨害される描写になっている。 ノベライズ版ではフェネクスのサイコ・フィールドに阻まれる。 シールドの連結形態は劇中未使用。 本編で使われる予定もあったが没になった。 外装に取り付けられたサイコフレームは、RX-0シリーズ(ユニコーンガンダム)用のパーツであり 、同シリーズの1機分に相当するとされる。 他の装備では「シルエットを弱そうに見せる」という演出上の意図から、背面から放射状に伸びる形でビーム・サーベルをマウントするようなデザインが避けられているが 、C装備ではRX-78ガンダムのように背面に差す形になっている。 IIネオ・ジオングに撃墜される直前には頭部、左腕、脚部を損失しつつコア・ファイターを射出し、『機動戦士ガンダム』最終話でシャア・アズナブルが搭乗すると相討ちになって撃破されるアムロ・レイのRX-78-2ガンダムの最期()を想起する破損描写となっている。 しかし監督の吉沢にはオマージュの意図はなく、指摘されるまで類似性に気がつかなかったとし、キャラクター性のある機体が壊れていく演出のお約束を踏襲した結果であるとしている。 コア・ファイターのシルエットには監督を担当した吉沢の「鳥で始まり鳥で終わる映画にしたい」という意向が反映されているとされ 、前後の場面の台詞も「鳥」に絡んだ会話となっている。 があり、劇場で販売されたパンフレットでは「ローズバッ ト」 、パンフレット特別版に付属する特典冊子「最終報告書」や 、ノベライズ版では「ローズバッ ド」と表記されている。 の尾をイメージした意匠で、デザインを担当したカトキハジメの提案によるものとされる。 劇中には何らかの協力者がいて補給手段を得ていると推測する場面があるが 、これは登場人物の推測が誤っているという演出である。 この台詞は「皆が知っているガンダムのリアルとはちょっと違いますよ」という宣言を意図していると評され、監督の吉沢も「まさにそういうこと」と返答している。 リタの身体はコクピット内で消失したとされる。 ノベライズ版によると、ゾルタンの部隊の半数は本物の「袖付き」の構成員であるとされる。 暴走したナラティブガンダムと合体する場面で用いられるイデオンの効果音は、「世界が軋んでいる音」というイメージで急遽追加されたものとされる。 ノベライズ版では、元々ネオ・ジオンの機体であったものを改良したという経緯の説明や、「《シルヴァ・バレト》タイプの新型機」という記載がある。 出典 [ ]• GUNDAM. 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