1990年代後半にトラッカーバイクブームがおきました。 そして、スズキがリリースしたのがグラストラッカーです。 そもそもトラッカーバイクの語源はアメリカで人気のダートトラックという競技からきています。 ダートトラックとは砂を敷き詰めたコースを軽量で頑丈な車両にブロックタイヤを装備したバイクでリアタイヤを滑らせながらハンドルを進行方向と逆に切ってコーナーを駆け抜けていくレースの事を言います。 ただし、日本でのブームは生粋のトラッカーバイクブームと言うよりは、街中を気軽に走れるストリートバイクとして人気が高まった印象があります。 前述したホンダFTRやヤマハのTWがオフロードを走行することを想定したブロックタイヤが装備されているのに対して、グラストラッカーはロードタイプを装備しているので、他の二台に比べてもストリートバイクとしての使い勝手を考えた車両と言えます。 グラストラッカーにはバリエーションモデルとしてタイヤの径を大きくし、ブロックパターンを採用、フロントフォークとリアサスペンション、スイングアームを延長したグラストラッカービッグボーイというモデルが存在します。 こちらのモデルはFTRやTWに近いトラッカーバイクの気質が高いモデルと言えますが、今回はグラストラッカーを一週間通勤で試乗してインプレッションをお届けします。 心臓部のシングルエンジンはスズキ伝統の249cc空冷単気筒 グラストラッカー フロントビュー グラストラッカーは2000年に登場しましたが、搭載されたエンジンは当時既に販売されていたロードバイク ボルティーと共通のエンジンを採用していました。 私は以前ボルティを所有していたことがありますが、5万キロ走って多少エンジンから異音が出るようになっていましたが、当たり前のメンテナンスだけで元気に走ってくれました。 ボルティは廃盤となり、後継機としてST250が販売されましたが新設計エンジンが採用された為、グラストラッカーも同タイミングでマイナーチェンジが実施され、ST250のエンジンを搭載しました。 2015年現在もST250、グラストラッカー共にカタログにラインナップされている息の長いモデルと言えます。 また、どちらの車両もJ438型と呼ばれるエンジンが搭載されており、二次減速比の違いこそあれ、全く同じエンジンを搭載しています。
次の2000年4月24日にスズキ グラストラッカーが新登場。 型式は、BA-NJ47A グラストラッカーは、オンロード走行をメインにしつつオフロード走行も意識したデュアルパーパスモデル。 ロードモデルのボルティーから、エンジン、フレーム、フォーク、ホイール、キャブレターなどを流用。 250ccクラスの車種の中では小柄で乾燥重量が123kgと軽く、シート高も745mmと足つきが良い。 2001年11月にスズキ グラストラッカーをマイナーチェンジして発売。 主な変更点は、キック始動が廃止されセル始動のみに変更。 マフラーの簡素化した。 ハンドルバランサを廃止。 パッシングライトスイッチを廃止。 ヘルメットホルダ形状を変更。 ステアリングベアリングを変更。 スイングアームピボット構造を変更。 ブレーキレバー形状を変更。 グリップエンドキャップを追加。 グラストラッカービッグボーイとの住み分けのために本体価格を384,000円から339,000円へ値下げしてコストダウンした。 2002年11月にスズキ グラストラッカーの2003年モデルを発売。 2003年5月にスズキ グラストラッカーの2003年モデルを追加発売。 2004年4月にスズキ グラストラッカーをマイナーチェンジして発売。 型式は、BA-NJ4BA 主な変更点は、ST250 2003年12月発売 用の軽量で放熱性の高い高速メッキシリンダーを採用した空冷4スト単気筒SOHC2バルブエンジンを搭載。 これまでの4バルブによる高回転域での効率的な高出力は失ったが、2バルブ化により低回転寄りのセッティングに変わり低回転域でのトルクが向上。 ローターを変更。 マフラーをシンプル化。 エキゾーストパイプを2本から1本へ変更。 メインステップの形状を変更。 バッテリーを開放型からメンテナンスフリータイプ(密閉型)に変更。 タンデムステップが取り外し式に。 車両重量が123kgから120kgに。 2008年9月22日にスズキ グラストラッカーをマイナーチェンジして発売。 型式は、JBK-NJ4DA 主な変更点は、2007年自動車排出ガス規制の適合のため、燃料供給装置をキャブレター方式からインジェクション方式に変更。 燃料供給装置は、「ST250 Etype」と共通のもの。 エンジン出力は19psに下がり、実用トルクが若干上がり、始動性の向上・燃焼効率の改善・低排出ガス化を実現。 マフラーを触媒レスマフラーから触媒付マフラーに変更。 シートが厚くなった。 燃料タンクが6Lから8. 4Lとなった。 ツールボックスの位置変更。 燃料残量警告灯が装備された。 車両重量表記が乾燥重量120kgから装備重量136kgへ改めた。 2013年8月23日にスズキ グラストラッカーをカラーチェンジして発売。 2014年8月28日にスズキ グラストラッカーの2014年モデルを発売。 主な変更点は、タンクのSエンブレムが変更。 2017年9月に平成28年自動車排出ガス規制によりグラストラッカーの生産終了を発表。 スズキ ST250の歴史 2003年12月にST250が新登場。 型式は、 BA-NJ4AA。 ST250は、ボルティーの後継車種として、クラシカルなフォルムを引継ぎ、比較的リーズナブルで乗りやすい250ccネイキッドのスタンダードモデルとして開発。 スペックは追求せず、手軽に乗れて日常使用に適した乗りやすい仕様。 車体色は、2色 パールグラスホワイト、ソリッドブラック。 2004年1月にST250Eタイプが新登場。 型式は、 BA-NJ4AA。 車体色は、2色 パールダークスペースブルー、パールネブラーブラック。 2005年1月にST250とST250Eタイプをカラーチェンジ。 車体色は、ST250が2色(パールクリスタルレッド、ソリッドブラック)。 2006年3月にST250とST250Eタイプをカラーチェンジ。 車体色は、ST250が2色(オールトグレーメタリック、ソリッドブラック)。 2008年2月にST250Eタイプをマイナーチェンジ。 型式は、 JBK-NJ4CA。 排出ガス規制対応のため、新たにフューエルインジェクションを搭載。 ここからは、セル始動のみのEタイプだけとなった。 車体色は、2色 キャンディソノマレッド、パールネブラーブラック。 2008年6月にST250Eタイプの特別・限定車を発売。 2012年3月20日にST250Eタイプをカラーチェンジ。 車体色は、2色 グラスミッドナイトブラウン、ミストグリーンメタリック。 2012年4月25日にST250Eタイプのカラー追加。 2012年8月30日にST250Eタイプをカラーチェンジ。 2014年4月14日にST250Eタイプをカラーチェンジ。 これが最終モデル。 ここでは、 2014年8月28日発売のスズキ グラストラッカー JBK-NJ4DA と 2014年4月14日発売のスズキ ST250 Eタイプ JBK-NJ4CA の違いを比較しました。 2 61. 2 圧縮比(:1) 9. 2 9. 2 最高出力(kW) 14 14 最高出力(PS) 19 19 最高出力回転数(rpm) 7500 7500 最大トルク(N・m) 21 21 最大トルク(kgf・m) 2. 1 2. 1 最大トルク回転数(rpm) 5500 5500 燃料タンク容量 L 8. 7 1. 9 クラッチ形式 湿式・多板 湿式・多板 変速機形式 リターン式・5段変速 リターン式・5段変速 1次減速比 3. 238 3. 238 2次減速比 2. 733 2. 866 変速比 1速 2. 8180 1速 2. 85 1. 85 ホイールリム幅(後) 2. 5 2. 5 メーカー小売価格 430920円 484920円 グラストラッカーとST250の比較の口コミ• 口コミ・インプレ.
次の1990年代後半にトラッカーバイクブームがおきました。 そして、スズキがリリースしたのがグラストラッカーです。 そもそもトラッカーバイクの語源はアメリカで人気のダートトラックという競技からきています。 ダートトラックとは砂を敷き詰めたコースを軽量で頑丈な車両にブロックタイヤを装備したバイクでリアタイヤを滑らせながらハンドルを進行方向と逆に切ってコーナーを駆け抜けていくレースの事を言います。 ただし、日本でのブームは生粋のトラッカーバイクブームと言うよりは、街中を気軽に走れるストリートバイクとして人気が高まった印象があります。 前述したホンダFTRやヤマハのTWがオフロードを走行することを想定したブロックタイヤが装備されているのに対して、グラストラッカーはロードタイプを装備しているので、他の二台に比べてもストリートバイクとしての使い勝手を考えた車両と言えます。 グラストラッカーにはバリエーションモデルとしてタイヤの径を大きくし、ブロックパターンを採用、フロントフォークとリアサスペンション、スイングアームを延長したグラストラッカービッグボーイというモデルが存在します。 こちらのモデルはFTRやTWに近いトラッカーバイクの気質が高いモデルと言えますが、今回はグラストラッカーを一週間通勤で試乗してインプレッションをお届けします。 心臓部のシングルエンジンはスズキ伝統の249cc空冷単気筒 グラストラッカー フロントビュー グラストラッカーは2000年に登場しましたが、搭載されたエンジンは当時既に販売されていたロードバイク ボルティーと共通のエンジンを採用していました。 私は以前ボルティを所有していたことがありますが、5万キロ走って多少エンジンから異音が出るようになっていましたが、当たり前のメンテナンスだけで元気に走ってくれました。 ボルティは廃盤となり、後継機としてST250が販売されましたが新設計エンジンが採用された為、グラストラッカーも同タイミングでマイナーチェンジが実施され、ST250のエンジンを搭載しました。 2015年現在もST250、グラストラッカー共にカタログにラインナップされている息の長いモデルと言えます。 また、どちらの車両もJ438型と呼ばれるエンジンが搭載されており、二次減速比の違いこそあれ、全く同じエンジンを搭載しています。
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