コシアブラの木 コシアブラとは? コシアブラ(こしあぶら・漉油)とはウコギ科ウコギ属の植物の名前です。 若芽は風味が良く、山菜採りのターゲットとして非常に人気があります。 山菜の王様と呼ばれる たらの芽に対し、 コシアブラは山菜の女王と呼ばれるようです。 ウドや セリのように、 独特の強い風味を持っており、山菜の中でも1位2位を争う人気です。 (僕は一番好きな山菜です) タラの芽やウドと同じウコギ科に属しており、成長すると5m以上にもなりさすがに新芽を採ることは難しくなります。 日本では北は北海道、南は九州まで幅広く自生しており、その範囲も里山から標高の高い高山地帯まで広がる比較的生命力の強い植物です。 名前 コシアブラ 呼び名 こしあぶら,漉油 学名 Eleutherococcus sciadophylloides 分類 ウコギ科ウコギ属 旬の時期 4月~6月 採れる場所 山間部や里山でよく見かけます。 ブナ林の中にもよく生えています。 食べ方 天ぷらや素揚げで食べるのが人気ですが、炊き込みご飯やパスタに加えると風味が際立ってより一層おいしく食べることができます。 似ている山菜 やと間違われることが多いです。 漢字では 漉油と書きますが、昔はコシアブラの木の樹脂油を塗料として使用していたことが由来のようです。 漆のような使い方だと思いますが、漆に対してコシアブラは手がかぶれたりすることはありません。 コシアブラの採り方と見分け方 コシアブラを採る上で一番重要になるのが、コシアブラの木の見つけ方です。 一度見つけてしまえば目が慣れますが、似ている木も多いことから見分け方が非常に重要になります。 コシアブラの木の見つけ方 コシアブラの木自体は山間地であればいろいろな場所に自生しています。 タラノキと一緒に自生していることも多いので、里山であればタラノキが生えているような森を探してみましょう。 また、コシアブラは標高の高い山間部にも自生する傾向があり、ブナ林などで見かけることも多い山菜です。 登山ルートにあるブナ林などもポイントになりますので、深入りをしない程度に探してみるのもオススメです。 山菜採り初心者の方が見つけるには少し難しいかもしれないので、最初は詳しい方に連れて行ってもらうのがよいでしょう。 コシアブラの木&新芽の見分け方 コシアブラの木や新芽を見分けるポイントですが、以下の点がポイントになります。 木が白っぽい• トゲがない• 葉っぱが5枚• 葉っぱから強い風味がする 但し、 ウルシの木も近くに生えていることが多く、木の色も白っぽく 間違えやすいです。 ウルシの芽は赤茶色っぽいので、そのあたりも判断材料すると良いです。 ウルシ以外に実際に僕の知人が間違えた植物で、 タカノツメと呼ばれるコシアブラと同じウコギ科の植物があります。 タカノツメ自体も美味しい山菜になるので一緒に採るべきですが、あくまで違う山菜だということは理解しておきましょう。 このように似た植物はありますが、わからない時は 臭いを嗅いでみるのが一番手っ取り早いと思います。 天然で生えているものは風味も強いので分かりやすいという特徴があります。 コシアブラの採り方・採集方法 コシアブラは、木の枝から芽吹いた 若芽をとります。 付け根から軽く折り曲げてあげると、すんなりと採れます。 採るときは 全てを採らないようにして、脇芽などを残して来年に繋がるようにするのがマナーです。 コシアブラが採れる時期 地域にもよりますが、本州の平野部では4月上旬頃から採れ始め、段々と山間部へと旬が移行していきます。 山間部で残雪が残る地域では、7月くらいまで採れる場所もあります。 気温が上がってくると成長が早く、1週間も経たないうちに食べごろを過ぎてしまいます。 定期的にパトロールして、芽吹き状況をチェックするのが望ましいです。 コシアブラの下処理・アク抜き コシアブラの新芽には、根本にハカマと呼ばれる傘がついています。 こちらは美味しくないので、下処理として取ってしまいましょう。 コシアブラは火が通りやすくアクもないので、アク抜きなどの必要はありません。 太く大きい茎に関しては火が通りにくいので、5mm間隔くらいにみじん切りにして混ぜると美味しく食べられます。 コシアブラの食べ方・レシピ 若芽は、 『葉』と 『茎』に分かれますが、茎の方はちゃんと火を通さないと固くて食べづらいです。 逆に葉っぱの方は、サッと火を通す程度で食べられます。 コシアブラの料理としては天ぷらが人気ですが、個人的には素揚げのほうが風味が生きるので大好きです。 また、フキノトウのようにコシアブラ味噌や炒めものにしてもとても美味しいです。 最近はご飯やパスタといったメインディッシュのアクセントにすることが多いです。 コシアブラのレシピ バターや醤油と組み合わせた炊き込みご飯や、ペペロンチーノやカルボナーラに入れるのも非常にオススメです。 以下にクックパッドでの人気コシアブラレシピを紹介します。 コシアブラの保存方法 採ってきたコシアブラですが、冷蔵庫に入れておけば1週間位は美味しく食べられますが、それ以上使わない期間があるときはしっかりと保存しないといけません。 代表的な保存方法としては、• 塩漬け• 冷凍保存 の2種類となります。 コシアブラの塩漬け 塩漬けにする場合は、樽やタッパーに下処理したコシアブラをいれて塩をかけ、それを交互に重ねていきます。 1日~2日すると少し水が出ると思いますので、入れ替えて再度塩漬けにします。 冷暗所に保存しておけば半年以上は保存可能です。 コシアブラの冷凍保存 コシアブラを冷凍保存する際は、先に軽く茹でてから冷水にさらし、冷凍するようにすると調理の際も簡単です。 冷凍焼けするとせっかくの風味もとんでしまうので、なるべく早めに食べるようにしましょう。 コシアブラの栽培方法 今では苗木も多く販売されているので、ポット植えでも充分育てられます。 庭などの外に地植えにする場合は、強い日差しを避けられるように、大きな木の陰などに植えてあげるのをおすすめします。 山菜を探す•
次の伸びたコシアブラの若葉 逆光で美しい 極力外出するなと言われている中での山菜狩りは、正直なところ後ろめたさも感じるのだけど、現地までの往復ではコンビニにも立ち寄らず(札幌から食事は持ち込んだ)、人との接触は全くの皆無であるから、ストレス解消と運動に丁度良いのかなと考えている。 山菜狩りとはいえ、先日の道央で沢に滑落して云々という様な場所ではなく、林道脇の平坦な場所なので安楽と言えば安楽である。 狙いはコシアブラとウドで、どちらも香りが非常に良い山菜だと思う。 僅かにタラの芽も採れたけど、好みで言えばウド=コシアブラ>>>タラの芽という評価であり、コシアブラとウドが採れれば満足である。 特にコシアブラについては天ぷらのみならず、生のままみじん切りに刻み、炊きたてご飯に混ぜて食べるという楽しみもある。 このコシアブラだけど今日の旅程途中に国道脇でも何度か見かけたので、意外に身近な場所にありそうな気もしている。 ただ、やはり北海道では一般的ではなく、有っても採取しないという人も多いようだ。 好みではあるけどタラの芽よりも山菜らしいと思うので、見かけたらチャレンジして欲しいと思う。 特に採取した時の香りは素晴らしいね。 もっとも、香りなどは嗜好で良し悪しは分かれるから、僕が好みと言ったところで他の人がどう感じるかの保証は出来ないのだが。 生のコシアブラをみじん切りにし、塩もみをした後に白米に混ぜる 炊き込み御飯を作るレシピは試した事がないけれど、生のコシアブラを細かく切り刻み、塩もみをした後で茶碗でかき混ぜるだけで完成するコシアブラ御飯は、簡単で春らしい食べ物である。 [コシアブラの採取場所について] 具体的な採取場所についての記載は、不特定多数がアクセスするネット上では非公開という事しか言えないのですが、私自身も山菜については友人に教えて貰った、あるいは同行して場所を把握しているに過ぎません。 ただ、コシアブラについてはタラの芽と同様に、人の手がある程度入っている場所に多い様な気がしています。 具体的には林道脇や森林内については自然林より二次林の方が生えやすい様です。 実際、国道沿いにコシアブラの木を見つけた事もあるので、意外に身近にあるのかもしれません。 なによりも北海道では採取する人が少ないので、口コミレベルでの情報も少ないのが一番の課題なのかもしれませんね。 食味については好みもあるので難しいところですが、個人的な感想を言うとタラの芽などよりも香りと苦みをハッキリ主張するので、山菜らしい味と言えるのかなと。 特に苦みは大人の味なので、小さなお子様向きではないのかもしれません。 2 件のコメント• 季節感溢れる記事ありがとうございます。 コシアブラは、採取した事ないですね。 北海道新聞社の北海道の樹木を見ても、木肌からはわかりません。 触発されて、ウドは採取しました。 ゲートのある林道でしたので、MTBを車に積み込みと大騒動でしたが食べごろの物を5株程切り取り採取。 定番酢味噌、天ぷらと、皮のキンピラ。 キンピラは、一度湯通ししてから炒め煮にしますが、目が覚める様な鮮烈な味です。 日本酒にも合います。 今年も釣りの師匠から食べ頃のネギを2度ほど大量に送ってもらい卵とじ、ジンギスカン、天ぷらと大量に食しました。 在宅勤務だからできた事です。 一本まんまの天ぷらは、初めてしましたが食べ易くもあり旨かったです。 季節感のある山菜はありがたいですね、閉じこもりがちな今年は尚更の事楽しませていただいています。 来週末は、道南にヤマメ釣りに行きます。 丁度フキとワラビも良い時期ですので楽しみ。 ネマガリタケは、ついでというわけにはいきませんので今年もお預け。 道南釣行時に見かけるあの駐車群に突入するのに相当な気合いが要ります。 藪の中は密度が高そうな。 しかし、今年は羆の密度がさらに高いのでは? 糞など痕跡を今までにないくらい目にします。 スプレー必携で出かけます。 ZENさん コメントありがとうございます。 コシアブラの特徴で白っぽい滑らかな木肌もありますが、一度でも筆穂や伸びた芽を見れば成る程と感じるのかなと思っております。 木については、かなり大きく(高く)なるようですが、私が採取する場所では、せいぜい数メートルの高さです。 また、タラの様には堅くなく、釣り竿の様に曲がりますし、トゲもありませんので比較的楽に採取は可能です。 味は食べて頂かないと何とも説明はしがたいのですが、ウドが好きであれば美味しく食べられると思います。 タケノコはそろそろニセコ辺りはシーズンインなので、一度くらいはアタックしようと目論んでいますが、タイミングが難しいです。 それでも、標高の低い場所であればそろそろ出ている筈ですし、商売人ではありませんので程々の量で問題ありません。 ただ、場所によっては今年は仰る通り、外出自粛の影響で山の野生動物は例年になく活発に林道や麓まで活動範囲を広げているのかなと予想出来ますね。 渓流の場合はどうしても熊のテリトリーとなりますので、注意して楽しんで頂ければと思っております。
次の成長した樹は15mから20m以上にもなり8月頃から9月にかけて黄緑色の小さな花を沢山付けます。 コシアブラの名前の由来は、かつてこの木の樹脂(あぶら)を絞り、濾したものを漆(うるし)のように塗料として使われていたからだそうです。 北海道から九州まで沖縄を除く全国に自生して、比較的明るく開けた雑木林などで見られます。 落葉樹で、秋には葉の色が黄色く染まり、それが白く変わってから晩秋に葉を全て落とし枝だけになり、春に一斉に枝の先から芽を吹き出してきます。 その芽が食用となります。 コシアブラの芽は「山菜の女王」とも呼ばれています。 開いたばかりの若葉は美しい透き通るような黄緑色で、油を感じさせるような艶があります。 身近な里山でも採れますが、大きな木は樹高が高く、また木質が柔らかく折れやすいので登って採るのは危険です。 高山でも自生していて、気温が低いので夏近くまで採る事が出来ます。 栽培物はまだ葉が開いていない筆先ほどの状態で収穫されパック詰めされています。 山を見て、様々な広葉樹の枝の先に小さな黄緑色の芽が出始めた頃合いを見計らいます。 東北あたりになると5月初旬頃から下旬頃にかけてが旬となります。 更に標高の高い高山などでは6月一杯くらいまで採れます。 品種 3月 4月 5月 6月 コシアブラ コシアブラの画像ギャラリー 各画像をクリックしていただければ拡大画像がご覧いただけます.
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