どう変わる?新大学入試 これまで以上に多面的・総合的に能力を評価する新大学入試。 新しく始まる共通テストでは、従来の知識・技能偏重型の試験から、知識・技能を基にそれを活用する思考力・判断力・表現力、また主体性・協働性・多様性などを問う試験へと変革することが大きな目的です。 しかし、今までに公開されてきた情報や、問題分析からは、「基本的な内容を深く正確に理解すること」「実際の場面と知識のつながりを重視した、応用の利く学習をしておくこと」といった、これまでのセンター試験でも求められてきた基礎学力は、変わらず求められていることがわかります。 まずは、こうした教科書レベルの知識を正確に習得した上で、傾向の変化にあわせた対策が必要になります。 共通テストではどんなところが変わり、どのように対策・攻略していけばよいのか、教科ごとにZ会からのアドバイスをお伝えします。 ぜひ皆さんの学習の参考にしてください。 英語 共通テストはどう変わる? 【筆記(リーディング)】 設問は、長文のみ 出題は大問6題の全てが長文問題で、2回の試行調査では発音・アクセント・文法語法・整序英作文の単独問題は出題されていません。 これらの問題で測定する「書く・話す」能力は民間試験で測る予定でしたが、民間試験の導入は2019年11月に正式に見送りが決定しました。 実用的な場面が意識された、多様な英文 試行調査の出題でもわかるように、説明文だけでなく、手紙、レシピ、レビュー、ブログ、雑誌記事など、現実での英語の使用場面を想定した、多様な英文素材が出題されることが予想されます。 長文問題はより長く 試行調査は全体で約5,300語 設問・選択肢含む でセンター試験よりも約1,000語増加し、解答数は43問です。 仮に1問を約1分で解いて約40分使うと仮定すると、残りの約40分で5,300語を読まなければなりません。 これまで以上に速読力、そして必要な情報を取捨選択する力が必要となります。 複数の文章から情報を読み取る問題 複数の記事やグラフが同時に提示され、その両者の内容について、共通点や相違点を問う問題が出題されています。 1つ1つの情報を正確に読み取る力だけでなく、読み取った情報を比較したり、整理したりする力が問われています。 「事実」と「意見」の区別 本文に書かれた「事実/意見はどれか」を問う設問が出題されています。 本文の内容に沿っているかどうか、という観点に加えて、その記述が「事実」であるのか、「意見」であるのか、を理解しながら読み進める力が必要になります。 ただし大学により、配点比率が変わります。 自分の志望する大学については、事前に確認しておきましょう。 読み上げが1回のみの出題も リスニング問題の後半は、読み上げ回数が1回のみの問題が出題されます。 問題数は増加 解答時間はセンター試験と同じ30分ですが、解答数・読み上げられる英文の語数は増えます。 センター試験が25問・1500語程度だったのに対して、平成30年度試行調査では37問・1800語程度となっています。 図表など、資料の概要を把握する問題 放送を聞き取るだけでなく、聞き取った情報から表を完成させたり、グラフを読み取るなど、大量の情報を素早く処理し、取捨選択する能力が求められます。 Z会おすすめ!共通テスト攻略法 【筆記(リーディング)】 試行調査は読解「中心」ではなく「のみ」の出題になりました。 それもかなりバラエティに富んだ種類の文章・資料の読み取り問題です。 前述の通り、試験時間に対する英文量がセンター試験より多くなり、時間的制約はより厳しくなることが考えられます。 また、出題される英文がより実用的なもの、図表を絡めたものになる傾向が高く、英文の1文ずつを正確に訳す力よりも、 文章全体の論旨を手早く把握し解答に必要な箇所を素早く検索する能力がより問われるようになってきています。 この試験を乗り切るには、 「速読力」と「情報処理能力」の2つの力が必要です。 そして、この速読力の基盤となるのは、「単語力」と「文法力」。 まずは土台をきっちりと固めることが大前提となるという点は、センター試験も共通テストも同様です。 STEP1: 共通テストの中身を知る! Z会の共通テスト対策教材を使って、まずは「どのような問題が出題されているのか」を知りましょう。 zkai. 自分に必要な対策を知ることができます。 STEP2: 分野ごとに足りない力を補強! <単語> 単語そのものの意味を問うような設問は出題されませんが、読解の分量が増えた分、語彙力は重要な要素になります。 Z会では『速読英単語』など、文章の中で単語を覚える学習法をオススメしています。 <文法> 文の意味を理解するために必要となる文法知識を、問題を解きながら実戦形式で確認していくとよいでしょう。 Z会の『長文読解・英作文のための実を結ぶ英文法』がオススメです。 STEP3: 多様な英文に触れる! 形式に慣れるためのトレーニングとして、説明文や問題だけでなくブログや広告など、さまざまな素材にも触れておきましょう。 「こんな情報がほしい」と目的を意識しながら、ネット上で英語の関連記事を読むのもおすすめです。 STEP4: いざ、実戦トレーニング! 高3の夏以降は、本番形式に近い問題をこなしていきましょう。 時間配分にも工夫が必要です。 【リスニング】 「筆記」「リスニング」の配点がともに100点となったことは大きな変化です。 リスニングでは「アメリカ英語」、「イギリス英語」、「非母国語話者の英語」の読み上げがあったことも見逃せません。 より実用的な場面での英語聞き取り能力が試されるものとなると理解しましょう。 また、実生活の中で起こりそうな場面が設定されています。 ある特定の箇所を聞き取れば答えを導けるという性質の問題ではなく、複数の音声情報や図表の情報を組み合わせて解く問題が目立ちます。 STEP1: 共通テストの中身を知る! Z会の共通テスト対策教材を使って、まずは「どのような問題が出題されているのか」を知りましょう。 zkai. 自分に必要な対策を知ることができます。 STEP2: 音声に慣れる! 共通テストに限らず、一般的にリスニングテストでは「英語を聞いて理解できるか」が問われています。 新しく覚えた英語の語彙・文法知識を文字だけでなく、音声としても理解できるようになる必要があります。 ですので、単語や熟語を覚える際は音声も一緒に覚えることが大切です。 またリスニング問題を解いたら、スクリプトを見ながら繰り返し聴くことで耳を鍛えましょう。 リスニング力の向上には「シャドーイング」(スクリプトを見ずに流れてくる音声を聞いたとおりに声に出し、影のようについていく練習法)や、「ディクテーション」(聞き取った英文の書き取り)も効果的です。 STEP3: いざ、実戦トレーニング! 高3の夏以降は、本番形式に近い問題をこなしていきましょう。 問題冊子に記載された選択肢・イラスト・図表等から読み取らなければならない情報量も多く、聞き取りと同時に素早い処理力が求められます。 共通テストでは、センター試験に比べると計算量は減ることが予想される一方で、問題文の文章量が増え、思考力を要する問題が増えて、時間との戦いになることが予想されます。 題意を正しく把握して、短時間で正確に考察していくことは、共通テストにおいても高得点を取るために重要なポイントとなると言えます。 会話文などが入り、問題文が長くなる たとえば、数学I・Aの試行調査の問題です。 高速道路の渋滞状況について調査した結果を確率に見立て、確率の設定を太郎さんや花子さんの仮定から読み取ったうえで、いろいろな確率を求め、その結果をもとにどうしたら適切な交通量を維持できるかを考察します。 問題文の長文化や出題形式の違いだけでなく、 複数の結果を組み合わせて考え方そのものを応用するなど、批判的に検討して結論を導く力、様々な事柄に応用・拡張していく力が求められています。 2種類の事象を題材に、 4つの資質・能力を問う問題に 共通テストは、「事象を数理的に捉え、数学の問題を見いだし、問題を自立的、協働的に解決すること」が身についているかを問うことを目的としています。 共通テストの各大問では、2種類の事象のいずれかを題材に、問題全体の中でA〜Dの4つの資質・能力をバランスよく問う問題が出題されると想定されます。 しかし、これらの資質・能力を一朝一夕で身につけることはできません。 しっかりと対策が必要です。 Z会おすすめ!共通テスト攻略法 前述の通り、共通テストでは思考力・判断力につながる4つの資質・能力がバランス良く問われると予想されますが、これらの資質・能力を一朝一夕で身につけることはできません。 では、共通テスト本番までに、具体的にどのように対策を進めればよいのでしょうか? STEP1: 基本事項をもれなく押さえる 問題を解く際に思考力・判断力を発揮するためには、その前提として、知識・技能を身につけておく必要があります。 よって、 まずは、教科書に載っている定理や公式をしっかり使えるようにしましょう。 ただし、定理や公式を丸暗記してもあまり意味がありません。 教科書の例などを通して、具体的な式や図形に対して定理や公式を利用することで、その 意味や使い方を身につけましょう。 STEP2: 共通テストで問われる問題のタイプを知る 定理や公式を正しく使うことができるようになれば、例題・類題もある程度は解けるはずです。 しかし、定理や公式をただ使えるだけでは歯が立たない問題もあることにも気づくでしょう。 その際、定理や公式を利用できるように仮定を設けるなどして問題を単純化する必要があります。 問題文で与えられた仮定を正しく読み取り、適切な図や表などを用いて整理することが大切 です。 zkai. 自分に必要な対策を知ることができます。 また、高3の夏以降は、 本番に近い形式の問題を多くこなしていきましょう。 STEP4: 日常生活の問題を解決するために数学を利用してみる/すでに知っている定理や公式を拡張・発展させてみる 共通テストの対策として、「形式に慣れる」という点に関しては、STEP3までで十分です。 国語 共通テストはどう変わる? 実生活に基づいた文章や資料の出題 共通テストは、論理的文章・文学的文章・古文・漢文の4題構成。 論理的文章では、身近な話題を扱った複数の文章や、資料を読み比べる問題の出題が予想されます。 下表のように、平成29年度・30年度の試行調査では、表や資料を用いた文章が出題されました。 文章の難易度自体は高くないものの、表と文章をつきあわせるやり方に慣れていないと解答に時間がかかってしまうため、多く問題演習を積んで解き方の感覚を身につけることが大切です。 論説文だけでなく、身近な話題について述べた文章や資料を読む機会も増やし、資料の中で重要な箇所をすばやく読み取る力を養っていきましょう。 文章比較など新しい形式の問題も H29 試行調査 文学的文章では、複数の文章を読解した上で文章間における共通点・相違点を答える問題や、古文・漢文でも、複数の文章を比較して解く問題や会話文をもとに文脈をつかむ問題といった、新しい形式の出題が予想されます。 そのため、ある文章を読んだら同じ話題を扱った他の文章を読み、読んだ後は文章間での相違点や共通点について考える…という訓練を積むのが効果的です。 ただ、こうした訓練も正確な文章読解ができてこそ。 新しい形式に惑わされずに、まずは丁寧に本文を読み進め、単語や文法の土台固めを心がけると良いでしょう。 Z会おすすめ!共通テスト攻略法 【論理的文章・文学的文章】 第1問の論理的文章のジャンルでは、これまでのセンター試験で出題されてきた論説文のほか、 実生活に基づいた文章や資料が出題される可能性 があります。 試行調査では、表や図が掲載されて表や写真に関連する内容を読み取る問題や、著作権法の条文が扱われました。 論説文だけでなく、 身近な話題について述べた文章や資料を読む機会も増やし、資料の中で重要な箇所をすばやく読み取る力を養っていきましょう。 また、第2問では、複数の文章それぞれを読解した上で、 文章間における共通点・相違点が問われることも考えられます。 ある文章を読んだら同じ話題を扱った他の文章を読み、読んだあとは、文章間での相違点や共通点について考える…という訓練を積むのも効果的 です。 STEP1: 共通テストの中身を知る! Z会の共通テスト対策教材を使って、まずは「どのような問題が出題されているのか」を知りましょう。 zkai. 自分に必要な対策を知ることができます。 STEP2: 分野ごとに足りない力を補強! <用語> Z会の『現代文 キーワード読解』 では、評論文でよく扱われる現代文用語を掲載しています。 科学・哲学・近代などのテーマ別に個々の語を解説しているので、 用語の意味とともにテーマ知識も身につきます。 また、小説に登場する単語も収録して いるので、第2問の対策にも有効です。 <読解法> Z会の『現代文の解法 読める!解ける!ルール36』 では、「接続語」「指示語」など の着眼点に応じた読み方ごとに36のルールを紹介しています。 読解の基礎を固めるのに最適の1冊です。 STEP3: 多くの文章に触れる! 資料や条文などの出題に備えて、論説文や小説だけでなく新聞なども読み、 さまざまな素材に触れてみてください。 STEP4: いざ、実戦トレーニング! 高3の夏以降は、本番形式に近い問題をこなしていきましょう。 時間配分にも工夫が必要です。 【 古文・漢文】 古文・漢文は、これまでのセンター試験と同様に、文章の内容把握問題・登場人物の心情把握問題・文章の構成を問う問題…といった出題が予想されます。 そのため、文章の丁寧な読解をもとに解答する、という基本姿勢に変わりはありません。 ただし、前出のように、 複数の文章を比較して解く問題や会話文をもとに文脈をつかむ問題など、新しい出題形式への準備もしておきましょう。 STEP1: 共通テストの中身を知る! Z会の共通テスト対策教材を使って、まずは「どのような問題が出題されているのか」を知りましょう。 zkai. 自分に必要な対策を知ることができます。 STEP2: 単語&文法で、読解の基礎を固める! <古文単語> Z会の 『 速読古文単語』 では、共通テスト必修の300語をイラストとともに掲載しています。 短い例文でも単語の意味が確認できるので、 イラストと例文を通して記憶に定着しや すくなります。 <古典文法> 正確な古文の読解には文法知識が欠かせません。 Z会の 『必携 古典文法ハンドブック』 では 文法の基礎から入試に必要な知識までわかりやすく解説 しているので、この1冊で 古典文法は完璧です。 <漢文句形> Z会の 『 文脈で学ぶ 漢文 句形とキーワード』 では、漢文の読解に欠かせない 重要句形の意味とはたらきが学べます。 また、置き字・前置詞などの重要語の解説や用例も充実しています。 STEP3: いざ、実戦トレーニング! 高3の夏以降は、本番形式に近い問題をこなしていきましょう。 古文・漢文は、 単語・文法の基礎固めを終えたら、とにかくたくさんの実戦演習を積むこと。 問題を解く中で、単語や文法のさらなる強化や読解力のアップをはかりましょう。 理科 共通テストはどう変わる? 共通テストの理科基礎は、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目選択、試験時間は2科目で60分、100点満点(1科目あたり30分、50点満点)と、これまでのセンター試験と変わりありません。 しかし、 次のような力が必要とされるのが共通テストの特徴です。 長い文章から必要な情報を取捨選択する「判断力」が重要! たとえば、化学基礎第3問問1です。 このような、2ページにわたる長いリード文から、問1の計算に必要な情報を取捨選択する「判断力」が必要になります。 このような「判断力」が必要な問題が、生物基礎や地学基礎でも出題されています。 H30 試行調査 情報を図やグラフなど伝えやすい形で示す「表現力」が必要! たとえば、生物基礎第1問問2です。 図2、顕微鏡に関する知識を基に、リード文の会話の内容から葉の横断面がどうなっているのかを考察し、正答の図を導きます。 このような文章や図、表から得られる情報を組み合わせて正答の図やグラフを導く問題が、化学基礎や地学基礎でも出題されています。 H30 試行調査 資料やデータ等を活用して正答を導く「思考力」が必要! たとえば、地学基礎第3問問2です。 このような資料やデータ等を活用して正答を導く問題が、化学基礎や生物基礎でも出題されています。 「判断力」「表現力」「思考力」が必要とはいえ、知識がなければ判断も表現も思考もできません。 そのため、土台となる知識もしっかりと身につけておく必要があります。 H30 試行調査 Z会おすすめ!共通テスト攻略法 <化学基礎> STEP1: 分野ごとに足りない知識を補強 まずは 基本的な知識を確認 しましょう。 不安な用語や分からない用語がある場合は、教科書を読んで、理解しておきましょう。 STEP2: 問題に取り組む STEP1で知識が一通り身についたら、Z会の共通テスト対策教材を使って問題演習を行い、必要な知識が身についているのか確認しましょう。 STEP3: 共通テスト形式の問題で実戦トレーニング! STEP2で知識を自分のものにできたら、共通テストの特徴でもある読解問題、実験問題の攻略法を学びましょう。 理科基礎は2科目で60分ですので、 科目ごとの時間配分 にも工夫が必要です。 模試などを積極的に活用し、本番に備えましょう。 <生物基礎> STEP1: 分野ごとに足りない知識を補強 まずは 基本的な知識を確認 しましょう。 このとき、単語をただ暗記するだけでなく、自分の言葉で説明できるようになっているか確認することもポイント。 STEP2: 問題に取り組む STEP1で知識が一通り身についたら、Z会の共通テスト対策教材を使って問題演習を行い、本試験の問題を解くために必要な力が身についているのかを確認しましょう。 STEP3: 共通テスト形式の問題で実戦トレーニング! 共通テストでは、図・表・グラフ、または会話文を活用した考察問題など、センター試験では扱いが少なかった問題も多数出題されます。 そのため、これらの形式を意識した演習を、計画的に進めていくことが重要です。 Z 会の『共通テスト実戦模試』 では、共通テストに特徴的な形式の問題を数多く出題。 知識の活用法や、資料の読み取り方、仮説検証の手法など、共通テストで求められる力を着実に身につけていきましょう。 <地学基礎> STEP1: 分野ごとに足りない知識を補強 まずは基本的な知識を確認しましょう。 このとき、不安な用語や分からない用語がある場合は、教科書を読んで、理解しておきましょう。 STEP2: 問題に取り組む STEP1で知識が一通り身についたら、Z会の共通テスト対策教材を使って問題演習を行い、問題を解くために必要な力が身についているのかを確認しましょう。 STEP3: 共通テスト形式の問題で実戦トレーニング! STEP2で知識を自分のものにできたら、本番形式に近い問題をこなしていきましょう。 理科基礎は2科目で60分ですので、科目ごとの時間配分にも工夫が必要です。 模試などを積極的に活用し、本番に備えましょう。 地歴・公民 共通テストはどう変わる? 共通テストの地歴・公民は、1科目60分、100点満点と、これまでのセンター試験からの変更はありませんが、 出題の内容や重視される力が少し異なります。 ここでは、地歴・公民の共通テスト攻略に必要とされる力をご紹介します。 資料を読み取る「読解力」が重要! 共通テストでは、教科書や資料集では扱われていない資料を使った問題が多く出題されます。 資料の特徴を把握し、内容や意味を読み取る力を鍛えましょう。 初見の資料や、複数の資料を読み込む問題が多いため、より高い「情報処理能力」が必要とされます。 情報を整理する「思考力」、答えを導く「判断力」が重要! 共通テストでは、資料を読解した上で、背景や因果関係などを考えたり、物事を大局的に捉える「思考力」が重要視されています。 また、分量や問題を解く手間が増えたため、制限時間内で確実に正解を導く「判断力」が必要になります。 共通テスト型の問題に多く取り組み、的確な「思考力」や「判断力」をつけるようにしましょう。 「読解力・思考力・判断力」の土台となる知識が重要! 知識をそのまま確認する問題が減少し、「読解力」や「思考力」「判断力」が重要になったとはいえ、大前提となるのは、科目の基礎的な知識です。 たとえ初見の資料が提示されたとしても確実な知識が備わっていれば、その知識をつなぎ合わせて考察することで、資料読解や正誤の判断をすることができます。 Z会おすすめ!共通テスト攻略法 <世界史B> 世界史では、センター試験で重視された個々の事象に関する知識を問う問題に加え、 時代・地域をまたいだ事象相互のつながりの理解が必要な問題が出題されます。 さらに、史料文や統計資料、地図、絵画など多様な資料を用いた問題が出題され、 資料から読み取った情報と知識を組み合わせて考察することが求められるのもポイントです。 STEP1: 基礎知識を早めに習得しよう! どんな問題を解くためにも、まずは正確な知識の積み重ねが必要です。 教科書や基礎的な問題集を用いて、早めに通史の知識を一通り習得しましょう。 STEP2: 事象相互のつながりを押さえよう! 各歴史事象について、その背景・原因・結果・影響や,同時代に起こった出来事との共通点・相違点といった、事象相互のつながりを意識して知識を整理しましょう。 教科書や資料集・地図を活用して俯瞰的に捉えましょう。 STEP3: 資料の読み取りに慣れよう! 共通テストでは様々な資料が用いられます。 教科書や資料集に掲載されている資料には必ず目を通し、どんな情報が読み取れるのか、どういった歴史事象と関連しているのかを考える習慣をつけましょう。 多くの資料に当たることで、初見の資料が出題されても読み取りのポイントを見つけやすくなります。 <日本史B> 日本史では、知識の定着をはかるだけでなく、 基礎知識を活用して、歴史的事象の展開や因果関係への理解、多面的・多角的な考察を問う問題が出題されます。 さらに、史料やグラフ、絵画など多様な資料が用いられ、 初見の資料から読み取った情報と知識を総合して判断することが求められるのも共通テストのポイントです。 STEP1: 基礎知識を確実に習得する! 読解力・思考力・判断力が求められるようになるとはいえ、まずは日本史の基礎知識を磐石にすることが大切です。 教科書を精読し、各時代・各分野の知識を一通り押さえましょう。 STEP2: 資料から情報を読み取る力をつける! 教科書や資料集に掲載されている資料には必ず目を通し、資料を読むことに慣れましょう。 また、史料の注記や現代語訳なども参考にして、史料に書かれている内容を把握する練習を積み、文献史料を読む力を養いましょう。 STEP3: 歴史的事象を考察する力をつける! 共通テストでは、問題から読み取った情報や知識を踏まえて考察することが求められます。 歴史を大局的に捉え、事象相互のつながりや、時代による変化と、その要因を考えましょう。 一問一答式に知識を詰めこむのではなく、歴史的事象の背景・原因・結果・影響を意識した学習を心掛けましょう。 <地理B> 地理は、これまでのセンター試験と同様、図表の読み取りを中心とする問題が多く出題されています。 しかし、災害の被害が予想される場所を考えたり、図表をもとに仮説を立て、さらにそれを実証するための資料を考えたりするなど、 より実生活に近いテーマからの出題が多くなっています。 STEP1: 基礎事項は早めに習得する! 図表の読み取りの土台となるのは、基礎的な知識の積み重ねです。 より幅広い方面から図表を読み取るために、教科書や基礎的な問題集、地図帳を用いて、早めに全範囲の基礎知識や地名、分布を押さえておきましょう。 STEP2: 表を「理由をつけて」読み取る! 図表を読み取る際には、なぜそう読み取ったか、理由をつけて判別するようにしましょう。 図表の数値の大小や、急に数値が上がった、下がったなど、特徴的な部分には特に注意して読み取りましょう。 STEP3: 様々な図表問題に取り組む! 共通テストでは多くの図表が提示されているため、効率的に判断したいものです。 そのためにも、多くの図表問題に取り組み、図表の「目のつけどころ」を養うようにしましょう。 <現代社会> 現代社会は、表・グラフなど多くの資料を用いた問題が出題されます。 単に資料が読めるかにとどまらず、 資料から読み取れる情報をもとに、現代社会の課題やその考察が求められます。 また、資料を読み取った上で、 複数の立場・意見を踏まえて、問題を解くことも共通テストの重要なポイントとなっています。 STEP1: 基本知識を確実に習得する! 資料読解の問題ばかりではなく、正確な知識をもとにして解く問題も数多く出題されます。 教科書や用語集・図説集を用いて、早めに全範囲の原理・概念といった基礎知識を押さえておきましょう。 STEP2: 原典資料の読み取りに慣れる! 「世の中」に関心を持つ! 法律・判例・経済学・政治学の文献資料などの資料文が出題されることがあります。 こうした文章は読みにくく感じますが、教科書や資料集の巻末資料を用いて、言い回しに慣れておきましょう。 また、「現代社会」の科目の特性上、今、世の中で起きている事柄と関連した出題も多く見られます。 ニュースや新聞の見出しを確認して、時事的な事項にも関心を払っておきましょう。 STEP3: 問題に取り組み実戦トレーニング! 基本事項を身につけ、資料判読にも慣れたあとは、実戦的な問題に当たり、解説を読んで解き方のポイントをつかむ学習がお勧めです。 <倫理> 倫理は、問題文や選択肢1つ1つが長く、 読む量が膨大なのが特徴です。 さらに、グラフや絵、模式図など多様な資料が用いられ、これらの読み取りも必須です。 試験時間に比して問題分量が非常に多いので、知識を磐石にした上で、効率よく解答するコツを身につける必要があります。 STEP1: 基礎知識を確実に習得する! 資料の読み取り・考察の土台となるのは、基本的な倫理の知識です。 教科書やノート、資料集などを用いて、重要な人物とその思想・考え方のキーワードを結びつけながら、確実に押さえていきましょう。 STEP2: 難解な思想を具体化・抽象化して捉える! 難解な用語で示された思想はなかなか理解しにくいものですが、「現代の社会だったら?」と実例を考えてみたり、模式図に表して抽象化したりすることで、わかりやすくなります。 教科書や資料集の図・コラムなどが役に立ちます。 STEP3: 出題形式別に解き方のポイントを押さえる! 様々な出題形式が予想される共通テスト。 磐石な知識力に加え、形式ごとに「どこに注目すればよいのか」といった解き方のポイントを身につければ、どんな問題が出題されても怖くありません! ポイントを押さえて効率よく解き進むコツを身につけましょう。 <政治・経済> 政治・経済は,表・グラフ・模式図・文献資料など様々な資料を用いた問題が多く出題されます。 社会的事象に関する情報をそれらから読み取り、現代社会の課題や課題解決を考察することが求められています。 複数の立場・意見を踏まえて、資料を読み取ることも、共通テストの重要なポイントとなっています。 STEP1: 基本知識を確実に習得する! 資料の読み取り・考察の土台となるのは、基本的な政治・経済の知識です。 教科書や用語集・図説集を用いて、早めに全範囲の原理・概念といった基本知識を押さえておきましょう。 参考書の「要点」を利用するのも一方法です。 STEP2: 図表の読み取りに慣れる! 資料から正確に情報を読み取るために、様々な種類の資料に数多く触れましょう。 その際に、数値の大小や、数値が急激に上がった・下がったなど、特徴的な部分に注意して読み取ることが大切です。 資料が表す社会的背景・意味を考えるとともに、時事テーマにも関心を持つようにしましょう。 STEP3: 問題に取り組み実戦トレーニング! 基本知識を習得できているかは、正誤問題の演習で確認するのが効果的! 資料問題は、実戦的な問題に当たり、つまずいたら解説を読んで解き方のポイントをつかむ学習がお勧めです。 QuizKnockによる解説動画 東大発の知的メディアQuizKnockメンバーが、Z会の共通テスト対策教材『ハイスコア!共通テスト攻略』を解いてみた感想やセンター試験との違いなどを解説しています。 Z会の共通テスト対策教材 Z会では、共通テストの新傾向を徹底分析した対策シリーズをご用意しています。 共通テストの試行調査や膨大な資料を分析し、Z会が本気で予想した完全新作のオリジナル模試で、着実に志望校合格の力を養成! 学習スタイルに合わせて、あなたに最適な教材を見つけましょう。
次のみなさんこんにちは、 武田塾箕面校です。 まだ寒さが残る日もありますが、 だんだんと暖かくなり、 春が感じられるように なりましたね。 今世間は大変な状況なので お花見などもできませんが、 風情を大切にする心は 忘れたくありませんね。 さて、今回は 2021年1月から実施される 共通テスト についての記事です。 センター試験は 今年の1月に実施されたもので 終了となり、 来年の1月からは 「共通テスト」と呼ばれる 試験が代わりに行われます。 センター試験 とどう違 うの? 対策 はどうしたらいいの? そんな疑問にお答えすべく、 今回は センター試験 と共通 テストを 徹底比較 ! ~英語 ・リスニング編~ をお届けします。 本記事では、 共通テストの英語の リスニングに 焦点を当てていきたいと思います。 センター試験では リーディングの配点が高かったですが、 共通テストでは リーディングとリスニングの配点が 半々になるようですね。 共通テストの換算方式は 大学によって異なるので、 受験する大学の入試要項を チェックしましょう。 試験時間、大問構成 試験時間に関しては センター試験と共通テストで 変更はなく、 リーディング 80分 リスニング 60 分 (うち解答時間は30分) 合計140分 という時間配分 となっています。 リスニングの 大問構成については、 センター試験:大問4 共通テスト: 大問 6 となり大問自体は増えていますが、 設問 が大幅 に増 えたわけでは ないようです。 読まれる音声の回数、難易度 センター試験では 音声が2回読まれていましたが、 共通テストでは 前半は 2回、 後半は 1回 というように変更されています。 後半は音声が 繰り返されなくなるので、 特に注意して 聞き取る必要があります。 そのため、 難易度も 大問 が進 むほど 高 くなる傾向にありそうです。 試験の形式 共通テストに関しては、 実施されること自体が初めてです。 そのため、 解き方を知っていないと 対応できない問題が多い、 という特徴があるようです。 まず1問目でやり方を把握し、 2問目以降に取り組んでいくのが 良いでしょう。 正答率が低くなる 可能性のある問題としては、 ・ 音のひっかけを使ったもの ・ 言い換え表現が難しいもの ・問題に出ていない情報が 解答になるといった 推測が必要なもの が挙げられます。 共通テストのリスニング対策は? 今までお伝えしてきた通り、 共通テストはセンター試験とは 大きくではないにせよ 異なる特徴を持っています。 そのため、 共通 テスト特有 の対策 をすることが 重要になってきます。 それでは具体的に、 どんな対策をすれば 良いのでしょうか? ・ まずは英語 の基礎力 をつける リスニング能力だけでは 対応できないので、 まずは 基礎を固めていくことが 大切です。 リーディング問題を 対策していく上でも 必要なことなので、 必ず基礎から 始めるようにしましょう。 ・共通 テスト形式 の対策 をする 夏以降には、 共通テスト用の 対策問題集が 発売されることが 見込まれます。 自分に最適な問題集を 見極めて購入し、 本格的に対策をしていきましょう。 ・動画 で共通 テスト情報 をチェック 武田塾では、 YouTubeで共通テストに関する情報も 発信しています。 今のうちに それらを視聴し、 情報収集を行っていくことも 大切です。 冒頭に載せました、 共通テストに関する他の 記事も 是非ご覧になってください。 まとめ 今回は、 センター試験と共通テストの比較、 そして共通テストの対策 についてお伝えしてきました。 いかがだったでしょうか。 今回の内容をまとめると… ・ リスニングの配点 は 2倍 ・時間 は変 わらず 問題数 は増える ・後半 は音声 が 1回 の再生 なので、 センター試験 より難易度 アップ ・共通 テストの形式 に特化 した対策 が必要 新学期を控えた今の時期は、 共通テストやその他勉強に 不安を持って 受験相談に たくさんの方がいらっしゃっています。 武田塾箕面校では 無料の受験相談を行っていますので、 是非お気軽に お申し込みください。 お申し込みは 以下のバナーをクリックで 簡単に行うことができます。 武田塾箕面校が皆さんの勉強に関するお悩みに無料で乗ります。 ・ 英単語が覚えられない。 ・ 志望校に受かるためにはどう勉強していいかわからない。 ・ 苦手教科をなんとかしたい。 などなど、少しでもお悩みのことがあればお越しください。 受験相談に来た方の口コミ 自分の数学の勉強法が間違っていたことに気づいて、正しい勉強法も知ることができた。 (高2) 部活と勉強の両立について相談した。 具体的にどの参考書をどんなペースで進めていけば志望校に合格できるかまで教えてもらった(高1) 成績が伸びる勉強法を教えてもらって、残りの受験期間のやる気が湧いてきた。 (高3) 自習室の設備と解放時間に驚いた。 カリキュラムもしっかりしており、1年かけて本気で頑張ろうと思えた。 (浪人生) 他にもありがたいことに高い評価を頂いております。 受験の悩み、勉強の悩み、普段誰にも相談しにくいことなど、しっかりお話を聞いた上でお答えします! 無料受験相談のお申し込みは、下のボタンからか 直接箕面校() にお電話ください! 初めての方へ「武田塾ってどんな塾なの?」がわかるブログ 受験お役立ち情報 君の 第1歩をサポートする!必須参考書シリーズ! 保護者様向け記事 箕面・牧落・池田・石橋に住む高校生のみんなへ 勉強法・コラム記事 箕面校の最強講師陣 受付時間 【開校時間】13:00~22:00 月~日 【電話受付】13:00~22:00 月~土 最寄り駅 阪急電鉄箕面線 箕面駅 徒歩1分 TEL FAX 住所 〒562-0001 大阪府箕面市箕面6-2-5 サンプラザ2号館 304 武田塾箕面校の公式ツイッターもあります 大学受験の勉強法といえば武田塾 校舎一覧• 北海道エリア• 東北エリア• 北関東エリア• 東京エリア• 南関東エリア• 甲信越エリア• 北陸エリア• 東海エリア• 近畿エリア• 中国エリア• 四国エリア• 九州・沖縄エリア• その他•
次の共通テスト対策 2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。 入試が変わっても、各教科の知識や技能が必要であることには変わりありませんが、大学入学共通テストでは「思考力・判断力・表現力を活用して解く」問題が一層重視されるようになるなど、出題方針に変化点があります。 ここでは、共通テストに向けての学習方針を具体的に見ていきましょう。 2017・2018年に実施された試行調査の問題や、予備校の模擬試験などを活用してさまざまな問題に触れておくことがおすすめです! 2センター試験の問題も参考にしよう! センター試験でも、思考力・判断力・表現力を活用して解く問題が出題されていなかったわけではありません。 また、ここ数年は新傾向の問題が一部の教科で出題されています。 センター試験の問題も、共通テストの準備を進めるうえで参考になりますので、しっかり取り組んでおきましょう! 3予備校などを使って情報収集しよう! 過去問がない新しい試験だからこそ、情報収集が大切です。 予備校の発信する情報などを活用し、しっかり対策をしておきましょう! 科目別学習アドバイス 英語• 地理歴史・公民• [参考] センター試験 問題分析・解答 センター試験の問題分析・解答が閲覧できます。 問題は で過去3年分閲覧できます。 河合塾 大学入試センター試験速報 [参考] 河合塾講師による解説速報講義 センター試験の「英語 リスニングを含む 」「数学I・数学A」「数学II・数学B」「国語」について、河合塾講師が特徴分析・学習指針を解説します。 解説速報講義.
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