人により副作用の発生傾向は異なります。 記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。 但し、1回180mg、1日360mg(トスフロキサシンとして1回122. 4mg、1日244. 8mg)を超えないこととする オゼックス錠小児用60mgの使用上の注意 病気や症状に応じた注意喚起• 以下の病気・症状がみられる方は、• 過敏症• 妊婦又は妊娠している可能性のあるコレラ• 妊婦又は妊娠している可能性のある炭疽• 痙攣性疾患• 高度腎障害• 重症筋無力症• てんかん• 大動脈瘤• 大動脈解離• マルファン症候群• 大動脈解離のリスク因子を有する• 大動脈瘤のリスク因子を有する• 以下にあてはまる方は、• 妊婦・産婦• 高齢者• 幼児・小児 年齢や性別に応じた注意喚起• 以下にあてはまる方は、服用・利用の際に慎重な判断が必要です。 高齢者 65歳〜• 以下にあてはまる方は、服用・利用の際、十分に注意して下さい。 小児 0歳〜14歳• 高齢者 65歳〜• 以下にあてはまる方は、服用・利用に際する指示があります。 高齢者 65歳〜 オゼックス錠小児用60mgの注意が必要な飲み合わせ 薬剤名 影響 テオフィリン 最高血中濃度は併用3日目で1. 13倍・5日目では1. 23倍の上昇、中毒症状<消化器障害・頭痛・不整脈・痙攣等> アミノフィリン製剤 最高血中濃度は併用3日目で1. 13倍・5日目では1. 23倍の上昇、中毒症状<消化器障害・頭痛・不整脈・痙攣等> フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣 プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣 アルミニウムを含有する制酸剤<経口> 本剤の効果が減弱 マグネシウム含有制酸剤<経口> 本剤の効果が減弱 鉄剤<服用> 本剤の効果が減弱 カルシウム経口剤 本剤の効果が減弱 副腎皮質ステロイド剤<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大 プレドニゾロン<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大 ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤> 腱障害のリスクが増大 飲食物との組み合わせ注意• カルシウムを含むもの<干しえび、バジル、煮干し、牛乳、乳製品 など>• 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>.
次のオゼックスとは オゼックス(成分:トスフロキサシントシル)は、「 ニューキノロン系」と呼ばれる抗菌薬で、いろいろな細菌に有効であり、病巣への移行がよく、難治性の感染症にもよい効果を示すなどの長所があります。 副作用やアレルギーも比較的少ないとされています。 当初、副作用の心配から子供には用いられませんでしたが、有効性と安全性が認められ「小児用細粒剤」として販売されるに至りました。 成人用錠剤の「ニューキノロン系」は多数販売されております。 ですが小児感染症を適応とする「ニューキノロン系」抗菌製剤はオゼックスが国内初となっています。 効果・効能 (錠剤) ・「皮膚感染症」「リンパ管・リンパ節炎」「慢性膿皮症」「ニキビ 化膿性炎症を伴うもの 」 ・「咽頭・喉頭炎」「扁桃炎」 ・「慢性呼吸器病変の二次感染」「急性気管支炎」「肺炎」 ・「涙嚢炎」「麦粒腫」 ・「外耳炎」「中耳炎」「副鼻腔炎」 ・「顎炎」「歯周組織炎」「歯冠周囲炎」 ・「腎盂腎炎」「膀胱炎」「前立腺炎」「精巣上体炎」「尿道炎」 ・「胆のう炎」「胆管炎」 ・「感染性腸炎」「腸チフス」「パラチフス」「コレラ」「炭疽」 ・「子宮内感染」「子宮付属器炎」「乳腺炎」 ・「外傷・熱傷手術・創などの二次感染」 (細粒) ・「肺炎」 ・「コレラ」 ・「中耳炎」 ・「炭疽(炭疽菌による感染症で、皮膚炭疽症・肺炭疽症・腸炭疽症などがある)」 などに対して用いられます。 中でも「ニューキノロン系」のオゼックスは特に効果が強いお薬だとされており、はじめからこのような強いお薬を使用することは、副作用や耐性菌の問題を考慮すると、好ましいとは言えません。 症状に応じて、適切な強さのお薬を選択する必要があります。 ほとんどの細菌類に効果がありオールマイティーの優等生だけに、どの細菌に強いというところがなく、尿道炎や膀胱炎では、効果がいまひとつであるという意見もあります。 乱用すると、耐性菌ができてしまい、肝心な時に効かなくなりますので、安易に処方すべきではないという小児科医の意見もあります。 製品例 【75㎎】 ・オゼックス錠 75 ・トスキサシン錠75mg ジェネリックとしては、以下のようなものがあります。 ・トスフロキサシントシル酸塩錠75mg 【150㎎】 ・オゼックス錠 150 ・トスキサシン錠150mg ジェネリックとしては、以下のようなものがあります。 病状に応じては、以下のように変更します。 ・「骨髄炎」「関節炎」 1日450mgを3回に分割して経口服用します。 ・「腸チフス」「パラチフス」 1日600mgを4回に分割して14日間経口服用します。 「腸チフス」「パラチフス」以外の症例については、感染症の種類や症状によって適宜増減するのですが、重症の時や効果不十分と思われる症例に対しては、1日600mgを経口服用する場合もあります。 【細粒】 小児は1日12mg/kg を2回に分けて経口服用します。 ただし、1回180mg、1日360mgを超えないこととします。 副作用 オゼックスは副作用やアレルギーも比較的少ないとされています。 しかし、めったにはありませんが、以下のような症状に注意が必要です。 「光線過敏症」が起こると、日光に皮膚が当たると発赤したり、ひどい時には水ぶくれができたりしますので、特に皮膚が弱い人や長期服用をする人は、直射日光をできるだけ避けるようにしましょう。 小児においては、「 関節痛」「 関節腫脹」などの報告もあります。 まとめ オゼックスは、ニューキノロン系の抗菌薬です。 オゼックスは、様々な菌によく効くお薬ではありますが、耐性菌の問題から考慮して、乱用は避けるべきですね。 特に、子供に対しては、効果的なので、「よく効くお薬を処方してくれた」と感じる方も多いようですが、将来のことを考えて、あえて処方しない医師もいることを理解しておくべきでしょう。 疑問を感じたら、すぐに質問できる医師との関係が基本であるとも言えますね。 関連記事としてはこちらをご参考下さい。
次の効能・効果• 咽頭炎• 外耳炎• 外傷の二次感染• 化膿性唾液腺炎• 関節炎• 急性気管支炎• 喉頭炎• 肛門周囲膿瘍• 子宮内感染• 骨髄炎• コレラ• ざ瘡の化膿性炎症• 歯冠周囲炎• 子宮付属器炎• 歯周組織炎• 手術創の二次感染• 腎盂腎炎• 胆管炎• 胆嚢炎• 中耳炎• 腸チフス• 乳腺炎• 尿道炎• 熱傷の二次感染• 麦粒腫• パラチフス• バルトリン腺炎• 副睾丸炎• 副鼻腔炎• 扁桃炎• 扁桃周囲膿瘍• 膀胱炎• 瞼板腺炎• 慢性膿皮症• リンパ管炎• リンパ節炎• 涙嚢炎• 感染性腸炎• 精巣上体炎• 深在性皮膚感染症• 表在性皮膚感染症• 慢性呼吸器病変の二次感染• 前立腺炎<急性症>• 前立腺炎<慢性症> 用法・用量 (主なもの)• 1.トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日300〜450mg(トスフロキサシンとして204〜306mg)を2〜3回に分割して経口投与する• 2.骨髄炎、関節炎の場合:トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日450mg(トスフロキサシンとして306mg)を3回に分割して経口投与する• 3.腸チフス、パラチフスの場合:トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日600mg(トスフロキサシンとして408mg)を4回に分割して14日間経口投与する• 13倍・5日目では1. 23倍の上昇 アミノフィリン製剤 最高血中濃度は併用3日目で1. 13倍・5日目では1. 23倍の上昇 フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣 プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣 アルミニウムを含有する制酸剤<経口> 本剤の効果が減弱 マグネシウム含有制酸剤<経口> 本剤の効果が減弱 鉄剤<服用> 本剤の効果が減弱 カルシウム経口剤 本剤の効果が減弱 副腎皮質ステロイド剤<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大 プレドニゾロン<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大 ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤> 腱障害のリスクが増大 ニューキノロン この薬をファーストチョイスする理由(2020年5月更新)• ・結核や非結核性抗酸菌症を常に一定数診察する可能性のある呼吸器内科医師の間では重宝される傾向にある。 (30歳代病院勤務医、呼吸器内科)• ・トスフロキサシンは、マクロライド耐性のマイコプラズマ感染にも効果があり、8歳未満の小児にも使うことができ、重宝しています。 (40歳代病院勤務医、小児科)• ・小児科なので小児に適応のあるNQ系としてTFLXを使用することが稀にあります(CAM不応マイコプラズマ感染症の際)。 (40歳代病院診療所勤務医、小児科)• ・小児に使いやすい。 結核に効果がないので、鑑別診断になる。 (50歳代病院勤務医、小児科) ニューキノロン この薬をファーストチョイスする理由(2018年3月更新)• ・ニューキノロンで小児に適応がある薬だから。 救急外来で大人に出す場合はクラビットの使用が多い。 (50歳代病院勤務医、小児科)• ・小児適応のあるニューキノロンは限られており、他剤を使用することはめったにない。 (50歳代診療所勤務医、小児科)• ・小児DSもあり3回/日服薬なので副作用発現時も早期に対処しやすい。 クラビットで薬剤性発疹、肝機能障害の症例を経験した。 (60歳代開業医、一般内科)• ・小児に適応のある数少ないキノロン剤である。 実際には、マイコプラズマ肺炎でマクロライドの効きが今一つの時か、サルモネラ腸炎の時に処方するくらい。 (40歳代病院勤務医、小児科)• ・小児に対して唯一使えるキノロンだから。 小児に使える。 味もよい。 マイコプラズマにも効果がある。 (60歳代開業医、小児科) 効果・効能 (添付文書全文) 1.表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)。 2.外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍。 3.骨髄炎、関節炎。 4.咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染。 5.膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(前立腺炎<急性症>、前立腺炎<慢性症>)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎。 6.胆嚢炎、胆管炎。 7.感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ。 8.バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎。 9.涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎。 10.外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎。 11.歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎。 12.炭疽。 <効能又は効果に関連する使用上の注意> 咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、感染性腸炎、副鼻腔炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与する。 用法・用量 (添付文書全文) 1.トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日300〜450mg(トスフロキサシンとして204〜306mg)を2〜3回に分割して経口投与する。 2.骨髄炎、関節炎の場合:トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日450mg(トスフロキサシンとして306mg)を3回に分割して経口投与する。 3.腸チフス、パラチフスの場合:トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日600mg(トスフロキサシンとして408mg)を4回に分割して14日間経口投与する。 なお、腸チフス、パラチフスを除く症例においては、感染症の種類及び症状により適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる症例にはトスフロキサシントシル酸塩水和物として1日600mg(トスフロキサシンとして408mg)を経口投与する。 <用法及び用量に関連する使用上の注意> 1.高度腎障害のある患者には、投与量・投与間隔の適切な調節をするなど慎重に投与する。 2.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。 3.腸チフス、パラチフスには、除菌を確実にするため14日間投与する(なお、投与中は、臨床検査値異常変動等の発現に注意する)。 4.炭疽の発症及び進展抑制には、類薬であるシプロフロキサシンについて米国疾病管理センター(CDC)が、60日間の投与を推奨している(なお、長期投与中は、副作用及び臨床検査値異常変動等の発現に特に注意する)。 副作用 (添付文書全文) 承認時までの調査では、副作用は4,424例中143例(3. また、承認後6年間(1990年1月〜1996年1月)の使用成績調査では、25,129例中192例(0. 再審査終了時において、副作用は総症例29,553例中335例(1. その主なものは、発疹66件(0. なお、本項には承認時以降発現した頻度が不明な副作用も含む。 1.重大な副作用 1).ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、浮腫、発赤等)(頻度不明):ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、浮腫、発赤等)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 3).痙攣、意識障害(意識喪失等)(頻度不明):痙攣、意識障害(意識喪失等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 4).急性腎障害、間質性腎炎、腎性尿崩症(頻度不明):急性腎障害、間質性腎炎、腎性尿崩症等の重篤な腎障害が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 5).肝機能障害、黄疸(頻度不明):肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 6).無顆粒球症、血小板減少(頻度不明):無顆粒球症、血小板減少が現れることがあるので、発熱、咽頭痛、皮下出血・粘膜出血等が現れた場合には血液検査を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 7).偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(出血性大腸炎:0. 8).間質性肺炎、好酸球性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎等が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。 9).横紋筋融解症(頻度不明):急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 10).低血糖(頻度不明):低血糖が現れることがある(高齢者、腎障害患者、糖尿病患者で現れやすい)ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 11).大動脈瘤、大動脈解離(頻度不明):大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行う。 12).末梢神経障害(頻度不明):末梢神経障害が現れることがあるので、しびれ、筋力低下、痛み等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 13).アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害(頻度不明):アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害が現れることがあるので、腱周辺の痛み、浮腫、発赤等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 14).精神症状(頻度不明):幻覚、譫妄等の精神症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 2.重大な副作用(類薬) 重症筋無力症の悪化:他のニューキノロン系抗菌剤で重症筋無力症悪化が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。 3.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。 1).過敏症:(0. 2).腎臓:(頻度不明)クレアチニン上昇、(0. 3).肝臓:(0. 4).消化器:(0. 5).血液:(頻度不明)白血球減少、好酸球増多、血小板減少、貧血。 6).精神神経系:(頻度不明)幻覚、(0. 7).その他:(頻度不明)関節痛、味覚異常、(0. 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。 2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。 但し、妊婦又は妊娠している可能性のある炭疽、妊婦又は妊娠している可能性のあるコレラの婦人に限り、治療上の有益性を考慮して投与する。 (慎重投与) 1.高度腎障害のある患者[高い血中濃度が持続することがある]。 2.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある]。 3.重症筋無力症の患者[類薬で症状を悪化させるとの報告がある]。 4.大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくは大動脈瘤のリスク因子を有する又は大動脈解離のリスク因子を有する患者(マルファン症候群等)[海外の疫学研究において、フルオロキノロン系抗菌薬投与後に大動脈瘤及び大動脈解離の発生リスクが増加したとの報告がある]。 5.高齢者[腱障害が現れやすいとの報告がある]。 (重要な基本的注意) 大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、観察を十分に行うとともに、腹部、胸部又は背部に痛み等の症状が現れた場合には直ちに医師の診察を受けるよう患者に指導する。 大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくは大動脈瘤のリスク因子を有する又は大動脈解離のリスク因子を有する患者では、必要に応じて画像検査の実施も考慮する。 (相互作用) 併用注意: 1.テオフィリン、アミノフィリン水和物[テオフィリンの中毒症状<消化器障害・頭痛・不整脈・痙攣等>が現れる恐れがあるので、観察を十分に行い、血中濃度モニタリングを行うなど注意する(健康成人にテオフィリン1日400mgと本剤1日450mgを併用したところ、テオフィリンの最高血中濃度は併用3日目で1. 13倍・5日目では1. 23倍の上昇を示した)(<機序>テオフィリンの肝での代謝を抑制し、血中濃度を上昇させることが報告されている<危険因子>高齢者、高度腎障害患者)]。 3.アルミニウム含有の制酸剤<経口>又はマグネシウム含有の制酸剤<経口>、鉄剤<経口>、カルシウム含有製剤<経口>[本剤の効果が減弱される恐れがあるので、同時投与を避けるなど注意する(<機序>金属カチオンと難溶性の錯塩を形成し、本剤の消化管からの吸収が低下することが報告されている)]。 4.副腎皮質ホルモン剤<経口剤及び注射剤>(プレドニゾロン<経口剤及び注射剤>、ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤>等)[腱障害のリスクが増大するとの報告があるので、これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとする(機序不明)]。 (高齢者への投与) 本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、用量並びに投与間隔に留意し、慎重に投与する。 (妊婦・産婦・授乳婦等への投与) 1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。 2.母乳中への移行が報告されているので、授乳中の婦人に投与する場合には授乳を中止させる。 (小児等への投与) 低出生体重児、新生児及び乳児に対する安全性は確立していない。 (適用上の注意) 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。
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