記事の目次• 使えないと思っていた野菜くず…でも工夫次第で便利な素材に 普通は生ゴミとして出す野菜くずですが、ちょっと待ってください。 ちょっと工夫すればまだ食べられる食材にもなるんです。 かぼちゃの種やワタ、ピーマンの種は食べられるし、じゃがいもの皮はお掃除に使えたりもします! もっと詳しく解説していきますね。 野菜くずは摂取したいファイトケミカルが豊富なのも魅力!捨てるのは勿体ない ファイトケミカルとは、 ファイト(phyto:植物)と ケミカル(chemica:化学物質)という意味で、植物由来の化学成分のことです。 植物は紫外線や虫などの有害なものから自分を守るために、色素や辛味成分を出し、その成分が抗酸化物質として働きます。 抗酸化作用のポリフェノールもファイトケミカルの一種です。 野菜くずはできるだけ摂取してみるのもいいですよ。 野菜くずの賢い活用方法は以下の6つ 野菜くずは食べるのはもちろん、他にもいろいろな用途に使用できます。 とはいえ、具体的にどうすればいいかわからない人も多いですよね。 野菜くずのおすすめの活用方法7つをご紹介します。 簡単なのでぜひやってみてくださいね。 野菜スープ べジブロス として再利用 ベジブロスとは、 ベジタブル(野菜)の ブロス(出汁)、野菜くずからとる出汁のことです。 皮のギリギリのところなど、普通なら捨てるところに栄養が多く含まれているというのを聞いたことがありませんか? そんな部分を捨ててしまうなんてもったいないです。 スープにして飲んでみましょう! べジブロスの作り方• 皮やへたなどの野菜の切れ端を集める(300gほど)• お水1リットルに1を入れる• お酒小さじ1を加えて弱火でじっくり煮る• 20~30分煮たらザルで野菜を取り除く• 残った汁がベジブロスです たったこれだけ! これでベジブロスができるので、あとはお料理に使うだけです。 スープ、汁物、炊き込みご飯にも使えますよ。 なんと玉ねぎの皮もベジブロスに利用出るんです。 セロリやパセリは香りが良くなります。 基本的にどの野菜のどの部分でもベジブロスにできるので、切れ端はすべて入れてしまいましょう。 べジブロスに使う野菜は無農薬で灰汁が少ないものにする 野菜くずを再利用といっても、一番外側の皮なので農薬が付いてることもあります。 ごぼうやれんこん、ナス、ほうれん草、イモ類などは灰汁が多いです。 農薬が気になる方は、ベジブロスを作る前に、ボウルにいっぱいの水を入れて、重曹を小さじ1程度入れます。 野菜くずを1分ほどつけ、流水で洗い流してから作るようにしましょう。 くず野菜を活用して水耕栽培 栽培といえば土に種を植えて芽が出て…というのを想像しますが、 水耕栽培とは土を使わずに水と液体肥料で栽培する方法のことです。 くず野菜はこの水耕栽培で再生させることができます。 豆苗なんかスーパーでもよく見かけますよね。 あの方法を使えば、また成長して食べられる野菜になりますよ。 虫が苦手で土を触るのが嫌な方にはおすすめの方法です。 水耕栽培できる有名な野菜一覧• 長ネギ• 玉ねぎ• キャベツ• にんじん• サニーレタス• パイナップル• アボカド 根菜類をはじめ、果物まで再生できます!ただ、まるまる同じものが出来上がるのではありません。 人参や大根の葉っぱが伸びるのでそれをサラダに混ぜたり、ネギは青い部分が伸びるので薬味に使えたりします。 くず野菜を活用して肥料を作成 肥料は購入するものだと思っていましたが、自宅でも作れるんです。 ただ数ヶ月かかったり手間ひまかかる作業なので、継続してやれる方に向いている方法です。 できあがった肥料を使って家庭菜園もできるので、これから始めようとしている方、お庭・ベランダがある方はやってみてください! くず野菜を活用した肥料の作り方• クズ野菜だけでなく家庭で出た生ゴミも集める• ダンボールに完熟腐葉土3リットルを入れる• 2リットルの米ぬかを入れて混ぜ合わせる• 水を少しずつ加え握って固まるくらいまで入れる• 野菜くずを少しずつ加えて混ぜ合わせる• 好気性菌というカビが生えてくる• 毎日混ぜる• 水分が増えたらぬかを足して調節• 週1ペースで水だけを加える• 温度が上がらなくなったら完成 5番を毎日繰り返します。 ぬか漬けと同じで、毎日少しずつ入れて空気をいれるために混ぜ合わせていくと、量が増えて水分も増えてきます。 ぬかを足して調節しながら、週1ペースで水だけを加えていくと完熟して完成です。 くず野菜の肥料が大活躍するのは家庭菜園 くず野菜で作った肥料は家庭菜園に最適です。 家庭で出た野菜くずを庭に埋めたところ、芽が出て育ち、かぼちゃができたという事例もあります。 参考記事: プランターに入った収穫後の古い土を野菜くずで再生することも可能です。 生ゴミを土に埋め、米ぬかなどと混ぜて堆肥を作ります。 参考記事: 4. 野菜くずを掃除に活用する 野菜くずは食べるだけではありません。 肥料にもできましたが、キッチンの掃除などにも役立つんです! 野菜で掃除というと気が引けますが、捨てるもので掃除なので安心して使えます。 キッチンには油汚れ、水垢、ぬめりなどは、野菜くずを使ってピカピカにしてみてください。 掃除に可能な野菜くず一覧• 大根のヘタ• じゃがいもの皮• レモン 大根にはジアスターゼという漂白成分が入っています。 ヘタ部分を持ってシンクをこすればくもりの原因であるでんぷんなどを除去できます。 じゃがいもの皮にもサポニンという成分が入っていて、油汚れを取り除く効果が期待できます。 レモンはクエン酸が入っているので、電気ポットの中や電子レンジのニオイが取れますよ。 干し野菜として活用する 干し野菜とはその名の通り、干した野菜のことですが、野菜くずでも簡単に作れます。 干し野菜は料理のときに出た野菜くずだけでなく、 冷蔵庫に長期間入っていたしなびた野菜も再生することが可能。 しかも栄養素が凝縮されるという優れものなんです。 腐ってるものはだめですが、まだ活かせるものは使っていきましょう。 干し野菜の作り方と注意点 作り方は集まった野菜くずを干すだけ。 日当たりがよく、風通しの良いところに置いて天日干しをします。 日光がよく当たる10時~15時の間が最適です。 野菜にもよりますが、3時間~2日間干したら完成! 料理にも使えて、保存もききます。 天日干しは湿気が少ない日にする• 干しすぎに注意• 10時~15時の間が最適 乾かすのが目的の天日干しなので、湿気が多い日は向いていません。 からからに干からびるまで干さなくても大丈夫です。 干しすぎて干からびても水に入れればちょうどよい硬さになるので心配いりません。 季節にもよりますが、日が照ってる時間帯に数時間干すようにしてください。 ぬか漬けを作る際の捨て漬けとして活用する ぬか漬けをする際に、いきなり漬けても美味しくできません。 そこで利用するのが野菜くずです。 まずは野菜くずで捨て漬けをし、ぬか床を発酵させてからぬか漬けを作りましょう。 野菜くずはぬか漬けに必要な具材なんですね。 野菜くずの可能性は無限大!栄養価も高いのでしっかり活用しよう! 今まで野菜くずを捨てていたあなたも、何かしら活用してみたいと思いませんでしたか? ただ捨てるだけでなく、まだ食べられる、掃除にも使える、肥料が作れる、捨て漬けができるなどなど、野菜くずは最後の最後まで活用できたのです。 ちょっとめんどくさいところもありますが、食べ物を無駄にしたくないのであれば、どれか試してみるのもいいですよ。 節約にもなりますし、ゴミを増やさないので環境にも良いです。 ぜひ、やってみてくださいね。
次の堆肥とは?肥料との違い 「そもそも堆肥って何?肥料と何が違うの?」という方もいると思いますので、簡単に説明したいと思います。 なので、栄養となるもの以外に、微生物が多いものやそのエサとなるものなど、土をフカフカにするためのものも含まれています。 堆肥をベースに土づくりをしながら、土の状態や植える野菜に合わせて足りない分の栄養を肥料で補っていきます。 雑草堆肥の特徴~オーダーメードの堆肥づくり~ 堆肥には大きく分けて、牛糞や鶏糞を用いた動物性の堆肥と、今回のように雑草や落ち葉、米ぬかなどを用いた植物性の堆肥があります。 植物性堆肥の特徴としては、動物性堆肥と比べて、一般的に効き目が緩やかで、時間をかけてその効果を発揮します。 その代わりに栄養素や微生物のバランスを崩しにくいため、病害虫や生理障害(栄養のアンバランスによる成長障害)、連作障害などのリスクは比較的低いと言えます。 また発芽障害なども起こしにくいので、堆肥をまいてすぐに種まきや苗の植え付けができるのも特徴の一つでしょう。 植物性堆肥の中でも雑草堆肥だけが持つ大きな特徴があります。 それは雑草が、その土に足りない栄養素を溜め込もうとする性質を持つ点です。 で詳しく書いていますが、その時の土の状態に合わせて、土がどのような段階にあるかを表す雑草が生えてきます。 そしてより土の状態を良くするため、さらには生態系を豊かにするために、必要な栄養素を取り込んだり、土を柔らかくしたり、微生物を集めて増やしたりするといったの役割を果たしてくれます。 こういうわけで、その畑の雑草を堆肥にして土に還してあげることが、その土に必要な栄養を補うことにつながるのです。 特に微量栄養素と呼ばれるミネラルは、化学肥料や動物性堆肥ではバランスよい土づくりを行うのが難しいので、そこは雑草堆肥の大きなメリットだと言えます。 雑草堆肥の作り方 材料(体積比割合) 主に材料は以下の3つです。 割合は目安として書いておりますが、正確に測る必要はありません。 米ぬかは雑草や落ち葉などに不足しがちなリン酸という栄養素を補うためと、発酵を促すために入れています。 油粕で代用していただいても構いません。 また、雑草は様々な種類のものが混ざった方が栄養のバランスは良くなります。 この時、ジョウロで水をかけながら踏み潰すと締まりやすくなります。 このときにチガヤやよもぎなどの地下茎の根や分解しづらい枝などは取り除いておきましょう。 2.1でできたものに、畑の土をかぶせて、草が見えないように10cmほどの厚さを目安に覆います。 気温が低い時期は透明のビニ-ルシートなどを被せて温度を上げると分解が早く進みます。 設置場所は雨ざらしで構いません。 3.1か月ごとに下からかき混ぜて、空気を中に入れます。 これを行わないと分解が進まず、雑菌が増える原因になりますので、気をつけてください。 上の写真は作って4ヶ月目ほどのものです。 まだ少し草や落ち葉の形が見えます。 分解途中ではカビ臭いような匂いがしますので、この匂いを思えておくと良いです。 4.完全に土になり、カビ臭い匂いがせず、土の匂いがしてきたら完成!出来上がりまでの目安は5〜6ヶ月ほどです。 雑草堆肥の使い方 土の状態によりますが、1㎡あたり20〜40リットルを目安に土に混ぜて使います。 追肥として畝の上に撒いても良いです。 草木灰と合わせて使用するとバランスよく栄養素を土に補給することができます。 土に入れてすぐに種まきや苗の植え付けができますので、ぜひお試しください。 次回は、9月から秋冬野菜の様々な種まきや植え付けが始まるということで、特に家庭菜園初心者にオススメの野菜をご紹介します。 特に9月はまだ気温が高く、虫も多いので、その対策も合わせてお届けします。 お楽しみに!.
次の以前から家庭から出るごみで堆肥を作りたいと思っていました。 誰にでもできる堆肥作りで、庭がなくてもベランダなどにも応用できる方法と 、もう一点は、いつでも手軽に堆肥が作れるようにタネを仕込んでおく使い方です。 使うタネは、米ぬかに水と土を混ぜただけのいたってシンプルなものです。 米ぬかは悪臭を防ぐのに役立ち、また、生ごみの水分を吸収し、ぬかの中に含んでいる酵母や乳酸菌などが働き始めます。 生ごみですが、魚のあらや内臓、腐った生ごみや液体は堆肥として向きません。 果物や野菜屑・お茶がら・コーヒーかす・卵の殻・残飯・賞味期限が切れた食品等は堆肥に向く生ごみです。 (大きさは、生ごみ堆肥を作りたい分の大きさの植木鉢、またはバケツ) 写真右: 植木鉢に穴を開けた状態です。 酸素不足や水分過多になると、悪臭を発生するのでそれをを防ぐためです。 写真左・中央: 植木鉢の底は穴の目が粗いので、ミズゴケを敷き、落ち葉や生ごみを入れます。 次に乾燥した土を入れます。 また生ごみと土・雑草などを足し、これをサンドイッチ状に繰り返します。 写真右: 最後に土を被せて3〜4ヵ月熟成させれば出来上がりです。 月に1〜2回ほど酸素不足にならないように、上下を入れ替えます。 生ゴミ堆肥をタネから作る方法 生ごみに熟成させたタネを加えるだけで、乳酸菌や酵素などの栄養を含んだ堆肥となります、という本を見つけ、さっそく本を購入して堆肥を作ってみました。 本には落ち葉堆肥や納豆菌・ヨーグルト菌でのいろいろなタネづくりが紹介されています。 5リットルで発酵させタネを作ります。 容器に米ぬかと土を混ぜます。 容器はバケツでも何でもよく、私は家にあったお煎餅の缶を使いました。 写真右: 水は固さを調節するので徐々に加え、握って指で押すと崩れるくらいの固さにします。 写真左: 土のう袋に混ぜた材料を入れ、土のう袋の口は縛らずに写真のようにねじります。 写真中央: 口を下にして石またはレンガの上にのせ、風通しをよくしてねかせます。 今回は夏なので、一日置いて出来上がりです。 冬ならば4〜5日ほど置きます。 写真右: 材料が発酵をしてカビが発生した様子です。 袋に触ると、まるで電子レンジで温めたように温かくなっていました。 出来た生ごみ堆肥はタネをほぐし、新聞紙などの上に広げて乾燥させ、紙袋などに入れ保存します。 タネを使った生ゴミ堆肥作り 写真左: 夏など水分が多いと虫がわきやすくなるので、微生物の働きを活発化させるには、しっかりと水切りをします。 ネットなどに(写真は玉ねぎが入っていたネット)入れ、家の軒下に吊るしておきます。 写真右: 半日吊るした生ごみを土のう袋に入れ、2握りのタネをふりかけ混ぜます。 タネづくりの時と同じように口をねじり、レンガにのせて熟成させます。 写真右は、土のう袋の中で熟成が始まって、カビがびっしりと生えている生ごみ堆肥です。 夏は10日前後、冬は2週間くらい置いた後に、庭に穴を掘って土に埋めます。 夏場はハエなどが発生しないように土をよく被せておきます。 そのまま1ヵ月ほど於くと完熟の生ごみ堆肥の出来上がりです。 利用したいときに取り出して使います。
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