悪役 令嬢 ざ まぁ 小説家 な ろう。 ループ7回目の悪役令嬢 は、元敵国で自由気ままな花嫁…

悪役令嬢な妹を観察してみる

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エリオット王子は実は作中で一番特殊な立場のキャラクターです。 「どこが?」と問われますと、実は彼は完全に舞台装置として割り切っているキャラクターなのです。 何しろ悪役令嬢と王子は二人でワンセットなので、彼がいてくれないことには物語が始まりません。 にも関わらず、実はエリオットって、もういなくてもシルフィーの物語には関係ないんですね。 なので、彼に求められているキャラクター像は「ただ王子様」であることです。 強く、賢く、格好よく、それっぽい正論を言うだけのキャラクター。 だから「彼だけは読者から嫌われるだろうな」と思って書いていました(実際にはアリスがぶっりぎりで嫌われていますが……) 王様の影が薄いのもそれとちょっと関係していて、本作は読者の負荷を減らすために要らないものを極力排除しています。 例えば名前。 シルフィーの実家ですが「ルナの都」と表記されていて、街の名前は一回も出てきません。 パンを焼く親方、ゼベの旦那さんや息子の嫁もです。 名前とか覚えるの面倒くさいですから。 例えば設定。 「あとがき」でマンバナ村の問題に触れましたが、作中ではまったく触れていません。 10年前の飢饉が原因でマンバナ村の社会構造が変化している……という話です(他の方の感想の返信で詳しく書いていますので興味があれば探してみて下さい) 王様もそんな中のひとつです。 これはシルフィーの物語であり、王様は関係ないので存在はしますが、バッサリとカットしています。 ただ読んでみると、王様と王子様が併記されるときは「陛下と殿下が~」と、必ず王様が先に来るように表記されているので、物語的にはどうでも良くても、この世界の中では重要な人物だということが窺えます。 アリスの今後はかなり大変ですね。 作中でもぶっちぎりの嫌われ具合の彼女ですが、実はけっこう苦労性です……これはカットするべきではなかった。 色々と反省の多い本作ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。 作者様が、後書きで「賛否両論というより『否』が多い事を承知で書いた本作」と書いていらっしゃいましたが、やはり、私にとっては、あまり納得できる話の流れではなかったです。 シルフィーにも、問題があったかもしれないけれど、アリスが一番気持ち悪いです。 転生者設定なんでしょうが、自分にも人生があるから〜とか、王子のことが好きなのは本当だとか言ってましたが、好きなら略奪も許されると思ってるし、手に入れるためなら好きな人の命の危機も回避しないの?危機に陥って助けないと意味無いから?とか、自分の幸せの為なら脇役なら死んでしまっても仕方ないし、犠牲になっても良い、しょうがないと思ってるのかな…と感じてしまって、気持ち悪かったです。 その子が、最後まで良い子的なくくりなのがよく分からないし、それに比べれば、シルフィーもダボンも悪人と言えるのか疑問でした。 シルフィーやダボンって、悪人ですかね…? 残念ながら、全体的に、私には理解ができませんでした。 貴重なご意見ありがとうございます。 作品は好みがあって、本作は読んだあとの「爽快感」よりも、読後に残る「気持ちの悪さ」を感じて欲しくて書いています。 楽しそうな展開の中にも、どことなく漂う不穏な空気が端々にあったかと思いますが、本作ではそれを意図して書くようにしています。 シルフィー達が悪人なのか? なのですが、これは『悪』にも色々とある。 という意味で解釈してください。 シルフィーが司るのは社会を構築するのに重要な『必要悪』です。 読んでの通り、この世界はよくある中世ファンタジー風の世界観を採用していて、封建制の社会となっています。 上の地位にある貴族が財力や権力を誇示して支配することで社会が安定しています。 本作に登場する貴族たちは悪だくみばかりしているのですが、シルフィーはもともと彼らの側の人間です。 そしてシルフィーはやはり彼らと同じやり方でマンバナ村を支配しています。 マンバナ村の村人たちは純朴で、彼女はそれを利用して「田舎の野蛮人である自分達が高貴なお姫様に仕えている」という空気を作り出しています。 問題が表面化しないのは、村人達が心地よくそれを受け入れているからにすぎません。 そういう支配側が社会を安定させるための『必要悪』がシルフィーの『悪』です。 ダボンが司るのは『偽悪』です。 彼は作中で目立った悪事を行っているわけではありません。 ただダボンは冷静な現実主義者に見えるのですが、その内面は複雑です。 彼は超人である事の優越感と劣等感に板挟みになっていて、それが二面性となって表に出ています。 時おり出てくるロマンチストな「乙女ダボン」はその表れです。 彼は自分達(マンバナ村にいる戦神の血を引く人間)の異常性を自覚しており、それが人間社会では受け入れられないと理解しています。 だからこそ不便が生じると解っていても村人たちを村の中に閉じ込め、小さな世界を維持しようと努めています。 だから彼の悪は『偽悪』です。 外の世界を拒絶して、弟の怪我を治さないことを善しとしてしまう。 その後ろめたさが、彼を「僕は悪人だ」と言わせているのです。 アリスに関してですが、これはもう完全に筆者の力不足です。 アリスは本来ダボンと対立構造になるように作られており「異世界から来た怪物に追いやられてシルフィーが、この世界の怪物であるダボンに救われる」という構図になっています。 そしてダボンが「自分は人間ではない」と言ってしまう悲しい怪物であるのと同じで、アリスも悲しい怪物だ。 という構図を作り出したかったのですが、登場の大幅カットで演出ミスのせいで、仰る通り「こいつキモイ」と、ものすごく嫌われるキャラになってしまいました。 こういう「気持ちの悪さ」を意図したところではないので、完全に筆者の演出ミスです。 ただ、こういうミスも感想をいただけないと気づくことが出来ないので、読者の意見が「否」であっても、意見をいただけるのはとても嬉しく思います。 最後にご意見いただけたこと、最後まで読んでいただいたこと、重ねてお礼申し上げます。 いわくつきの「あとがき」のせいで結構キツイ評価もいただいているのですが、そう言っていただけると嬉しいです。 そもそもこんな変な結末になった理由は、しばらく前に「作者の名前は知っているけど読んだことがない名作小説を読んでみよう!」というのをやったことがきっかけです。 普段はライトノベルと、なろう小説と、夢枕獏の小説しか読まないような筆者が、それこそ太宰治とか、ヘミングウェイとか、これまで名前は知っていても、何を書いたのかもあまり知らないような超一流作家の、超一流の作品に手を出したわけです。 すると、有名作品ってけっこう変な終わり方をしている話が多いんですね。 それがライトノベルしか読んでいなかったような筆者には目から鱗で「へぇ~、こういう小説も世の中にはあるんだ~」と悪ノリして書いたのが本作です。 ちなみに一番意味不明で気持ち悪かったのはカフカの「変身」です。 何なんでしょうね? あの作品? 作者の頭が沸いてるんじゃないのか? と心底感じたので、この新鮮な「気持ち悪さ」を伝えてみたくて、こういうものを書いてみました。 本作の売りは「爽快感」ではなく「気持ち悪さ」なので、それが少しでも皆さんに届いてくれたのでしたら幸いです。 最後の最後で『罠』が準備されている本作を最後までお読みいただきありがとうございます……すいません。 あとがきに関しては厳しいご意見も沢山いただいております。 作者と読者の意識のズレは「多分、起こるだろうなぁ」と思いながら書いていました。 中でも一番大きなズレはアリスへの評価です。 感想欄ではぶっりぎりで嫌われている彼女ですが、もともとはダボンと対になるような存在として書かれています。 「異世界からやって来た怪物に追いやられたシルフィーが、この世界の怪物に救われる」という構図ですね。 そして「自分は人間ではない」と言ってしまうダボンが悲しい怪物であるように、アリスも悲しい怪物だ……というバックボーンがあったのですが、これは見事に失敗しました。 理由は明確でシルフィーを主軸にしたストーリーをしたために、アリスの出番がごっそり減ってしまったからですね。 本作の売りは「爽快感」ではなく、作中の端々で感じる「気持ちの悪さ」だと思っているので、そういう意味ではズレていていいのですが、技術不足は痛感しました。 そこは素直に反省です。 貴重なご意見いただき、重ねてありがとうございました。

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冴えない地味女は長年幼馴染の天敵・愛理に食いモノにされていた。 お気に入りの人形、彼氏、そして異世界転生したいからというトンデモナイ妄想のせいで命まで! 神様の眷属を無意識のうちに助けていて、神様が大分過保護な特典をつけ転生した。 天敵はこの世界に主人公はいないと思っているので、関わらずに今世は自分の為に生きようとしていたが、王子の婚約者候補の集いで天敵と再会。 前世と全く変わらないクズは、主人公の従者に目を付けた。 また自分から奪おうとするのかと、主人公は復讐(お仕置き)することを決意する。 ざまぁだけ読みたい方は、Side天敵と第2章からを推奨します。 ある事情で病弱な主人公が同じ症状の王族を救ったり、獣人や異民族を迫害から守り知らない間に慕われたり、新しい食や道具を探訪したり、神玉と言われる魔石のようなものの研究をしたり・・・。 最終地点「ざまぁ」までに、無意識のうちに善行を積んでいく!! 意識しなくても天敵を追い詰めていく主人公と、全てが空回っているがそれに気づかない天敵。 そして病弱な主人公に対して過保護気味な周りの物語。 第一章は主人公幼女です。 異世界[恋愛] 連載:全89部分• ヒストリカル 悪役令嬢 女主人公 ざまあ ざまぁ ファンタジー 魔法 獣人 幼女 ほのぼの 愛され主人公 恋愛までも長い アイリス大賞7 溺愛 病弱• R15 残酷な描写あり• 読了時間:約709分(354,479文字).

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続きそう、ではなく思いっきり途中です。 読み切りだと思ったので超絶がっかり。 最近多いのですが、続くの前提なら1巻と書くべきだし、書いていないのならこれだけ読んでも楽しめるように、ある程度の区切り感ですっきり終わるべきです。 ヒロインちゃんと取り巻きにイライラしたまま続きます。 文章は読みやすいですし、内容も割と面白いですが、全体的にすっ飛ばし感があります。 ヒロインちゃんが聖女になる理由はさっぱりわからず、ヒロインちゃんの監視を少女に丸投げなのも訳がわからず、溺愛感は薄いです。 どうせこの巻でまとまっていないのだから、きちんと1巻と書いてすっ飛ばし感のない内容になっていれば、素直に続きが楽しみ!と思えたかもしれません。 もったいないと思いました。 ヒロイン、とは。 乙女ゲームでの主役であるお花畑脳ちゃんのこと。 今作ヒロインは悪役を目指す、努力と忍耐の才女。 申し訳ないのですが、アマゾンさん以外でのところでポイント購入し読みましたが、そちらはレビュー機能がなかったのです。 続き物だと知らずに読んだので、ビックリ。 ヒロインと取り巻きのアホどもにザマァ展開が来るのかと途中から耐えて読んでいたのに、まったく…。 気になって「なろう」にいき、見てみましたが完結はしていませんでした。 しかも。。。 ヒロイン気取りのアホ聖女とその取り巻きボケ野郎もまだ健在。 性質が悪いことに、ボケ野郎集団の中にはアリシアの兄二人も加担しているのだから、勉強の出来る馬鹿とはこのことかと。 アホ聖女の言うことは机上の空論、綺麗ごとばかり並べ立てて実質なんの役にも立たない、守れず助けず、手を差し伸べているようでいて実際は振り払っているようなものばかりだというのに、アホどもはすっかり絆されて、まるで聖女のいうことが「言葉」だけで世の中を変えていける実質性のあるものだとばかりに吠えている、だけ。 わぁ!乙女ゲームのヒロインって、こういうことなんだなぁ…って思った。 綺麗な耳障りのいい言葉に心酔し、実際問題なんの解決にもなってないことに傾倒している洗脳集団の様は、恐怖だった。 いっそお花畑ちゃんには魅了スキルがある、とかならまだ分かる…。 聖女で全魔法を使える笑顔と言葉がピュアピュアなだけで、こうも人を寄せ集め洗脳することができるのか…?こわっ とくに、許せなかったのは、アリシアが誘拐され暴力を受け、反撃に出た所を聖女がアリシアの力を制御してしまい、あやうく殺されそうになったところ。 ほんとうに胸糞でした。 憎しみは、憎しみを生むだけだわ!…殺されそうになったからって、殺すなんてそんなことしちゃいけないわ! それは、死ねということと同義ですよね。 ボロボロになって暴力を受けていた妹に対しての兄の仕打ちも目に余る。 牢獄に入れてしまえ。 こんなの国のエリート集団として役職に就いたって国を滅ぼすだけの無能だろ。 例え家族友人愛する人を殺されても、許すのが正義なんですって。 騎士ってなんのためにいるんだろう…!? 国を守るため、忠誠を誓った主を守るため、その剣はなんのためにあるのか。 戦わずして、何を守ると言うのか。 言葉だけで事足りるのならそれでいいけど、いざ戦になったら、喜んでその命を楯にしてくれるんでしょうね。 ま、攻め入られて終わりでしょうけどね。 そして一番は、主人公アリシア。。。 悪役を望み喜んで悪役を演じているのだけど、現実的に国を支え得る力を持っているのは彼女で間違いなのに、悪役に徹することに喜びを感じ、どこまでも邁進していく姿は圧巻。 だけども、そんな彼女を見て応援しているからこそ花畑ちゃんと取り巻きチキンへの嫌悪が募り、どうしてこんな言葉の通じない人とやり合って一方的に悪魔だのと罵られていても、喜びを感じられるのか…。 暴力も耐えて忍び、例え死んでも文句は言うなという宗教集団相手に、自分を賭して何を変えようというの…。 もう訳わからない!! 面白くて一気に読んだけど、お花畑ちゃんの登場で忍耐が試され、胸糞が止まらなかった。 アリシアちゃんの姿を幼少期から見ていても、攻略対象者がこの有様だなんて本物の無能だとしか言えない。 別に悪役令嬢逆ハーものを求めているわけじゃないけど、兄三人中二人が敵って異常事態。 父親何してんの。 妹殺されかけても別に怒らないんですってよ! ところで、王子であるヒーローよ…何か言えよ、愛する人を殺されても許すことを掲げた宗教集団によぉ…。 威嚇のために持ってるだけに成り下がったお飾りの剣の立ち位置が不憫すぎる…。 あぁぁぁ!!いっそ読まなければ…!! 思っていた以上に面白かったです ヒロイン(悪役令嬢目指す)アリシアが常に前進して、ぶれないので好感を持てます 幼少期からスタートするので、まだまだ先はあるようですが(ないと困る~ここで終わってしまってもる)この先の展開が非常に気になります 悪役令嬢がいるのですから、当然、正当派ヒロインもいて、彼女の正論をどうぶった切っていくのかが非常に楽しみです 周囲の正当ヒロインの攻略対象も幼少期から関わってきてますが、どうなっていくのか楽しみですね あまり書くとネタバレになってしまうので 数ある転生ものの悪役令嬢シリーズですが、似てるのだけど似てないという、印象に残るお話で久しぶり こういうものの系統で楽しめました 続き、待ってます.

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