日本小児科学会専門医。 2002年、慶応義塾大学医学部卒。 神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。 内科・小児科・アレルギー科を担... あせもと聞くと、かゆくて赤いブツブツをイメージするかもしれませんが、小さな水ぶくれができる「水晶様汗疹」という種類のあせももあります。 それでは、水晶様汗疹にはどのように対処すれば良いのでしょうか?今回は水晶様汗疹について、原因や症状、治療法、予防法などをご紹介します。 水晶様汗疹とは?どんな症状が出るの? 水晶様汗疹とは、皮膚の表面に近い部分にある角質層に汗が溜まってできる皮膚の疾患です。 赤いブツブツができる一般的なあせもの「紅色汗疹」とは異なり、小さい水疱ができるのが特徴です。 皮膚に1~3mmほどの透明もしくは白っぽい水ぶくれが密集してできていたら、水晶様汗疹の疑いがあります。 ただし、紅色汗疹のようなかゆみを伴わないので、気がつかないうちに発症して、いつの間にか治っていることもあります。
次の赤ちゃんにあせもが出来てしまった!!そんなときはどうしたらいいのでしょうか? 体温が高く汗っかきな赤ちゃんにとっては、よく起こる肌トラブルの一つのあせも。 ですが、放っておくと大変なトラブルになることも。 しっかりとその原因を理解して、赤ちゃんをケアしてあげましょうね。 あかちゃん汗疹 あせも とは 汗腺の中に汗がたまって炎症を起こしてできるのが、あせも。 赤ちゃんの小さな体にも大人と同じ200万~250万個もの汗腺があります。 また、気温や湿度が上がると大人は体温を下げようとして発汗し、さらに自律神経の機能も働きます。 でも、体が未熟な赤ちゃんはその調節を発汗でしかできません。 そのため赤ちゃんは大人の2~3倍もの汗をかくのです。 この大量の汗が、汗腺を詰まりやすくしています。 汗が肌表面や汗腺に溜まると、そこで菌が増殖し、それに対する炎症反応としてあせもが現れます。 なのであせもに対しては、汗を溜めないようにして清潔を保つことが一番重要なのです。 あせもの起こりやすい場所 背中や腰、お尻、頭、首が最も多いです。 他には手足のくびれ、お腹や脇の下などがあります。 寝た状態でいることが多い赤ちゃんにとって、常にベッドや布団に接している部分は汗が溜まりやすいですよね。 また、しわが多い首や手首やひじ裏、足の付け根もあせもが起こりやすくなります。 あせもの治し方 あせもは家庭でのスキンケアで治すのが基本です。 ケアのコツは汗腺の出口をふさがないよう、肌を清潔にしておくこと。 汗をかいたら、ぬれたガーゼやタオルなどのやわらかい布でこまめにふきとってあげたり、シャワーでサッと洗い流してあげましょう。 日本の夏は温度も湿度も高めなので、エアコンを上手に使って汗をかかせすぎないよう工夫すること、汗を吸収しやすい素材や通気性の良いデザインの服を着せること、汗をかいてしまったらすぐに着がえさせることなども大事です。 汗をしっかりと対策し、肌を清潔に保つことで薬に頼らずにあせもを治していきたいですね。 病院へ行く目安は? 基本のケアをしてもあせもが治らなかったり、かゆがったり、あせもをかき壊してバイ菌が入り炎症を起こしてしまった場合などは、病院へ連れていき治療を受けます。 程度が軽い場合は、非ステロイド系の薬を処方されるのでそれを塗って治します。 発疹がつながって大きくなり、患部がおできのようにふくらんで痛むなど、症状がひどい場合は抗生物質の飲み薬と塗り薬 ステロイド系 を使うこともあります。 このようにあせもが悪化した場合でも、薬を使えば4~5日から1週間程度で症状は落ち着くのがふつう。 傷あとなどを残さないためにも、治療は早めにすることが大切です。 さいごに 繊細な赤ちゃんの肌だから。 なるべく薬に頼らず、病院にも行かないでも済むようにしてあげたいですね。 まさに赤ちゃんのお肌にもぴったりです。 あせもの予防のためにも放湿性に優れている絹製品を下着に加えてみてはいかかでしょうか。 また、洗剤が原因でかゆみがある場合には、がおすすめです。 こちらの商品は、飲めるほど安全な洗濯用「ハーブ入りミネラル水」です。 お風呂に入れると入浴剤代わりにもなりますのでお風呂に入りながらあせも予防にもお使いいただけます。 このような商品がお子様の快適な生活をサポートしてくれることと思います。 薬に頼らない天然素材であせもに負けないケアをしていきましょう。
次の症状 [ ] 大量の発汗時に小水疱・小丘疹が出現する。 痒みはあまりないことが多いが、汗の皮膚内への貯留により湿疹を併発することがあり、その場合は痒くなる。 掻くと細菌への感染からとなってしまうので、での治療を要する。 体温調節がうまくいかない乳幼児や皮膚の弱い人に多いとされてきたが、近年のや酷暑が原因で、一般の成人男女でも症状が現れやすくなっている。 原因 [ ] 大量発汗時に汗の管である汗管が閉塞し、汗が皮膚の外に出ずに汗管外(皮膚内)に漏出して発症する。 浅いところでの閉塞は、水疱が主にでき 水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)という。 痒みはない。 一方、深いところでの閉塞は、丘疹が主にでき、その場合、湿疹を併発して赤くなるため 紅色汗疹(こうしょくかんしん)と呼ばれる。 痒みも出ることが多い。 鑑別診断 [ ] との鑑別が問題となるが、湿疹の特徴といえる湿疹三角形のような多彩な発疹が出現するわけではなく、すべて水疱なら水疱、丘疹なら丘疹というように同じ形のものしか出ないことで鑑別がつく。 また、との鑑別も重要であるが、毛孔に一致しない発疹の確認で鑑別がつく。 治療 [ ] 水晶様汗疹に対しては特に治療しない。 2~3日で完治する。 しかし、汗が出現したら拭き取るよう心がけないと、再発を繰り返す。 紅色汗疹に対しては、湿疹の併発があり痒みがあることも多いので、弱外用も行う。 軽くをかけるか、の効いた部屋に患者を入れるなどを試みるべきである。 温水で汗管が開き症状が改善するため、入浴が奨められる。 入浴後には弱ステロイド軟膏を塗り、就寝中はクーラーを付けたままにすると良い。 予防と対策 [ ] 風通しがよく汗の吸湿性に優れている服装を心がける。 男性ならば部分、長時間座っている事に因るの蒸れ、女性の場合はの締め付け、そしてでが塞がれる事に因り汗がに出易くなるので首周りへの注意が必要である、に因る締め付けは男女共通である。 汗をかいたらを浴びるか、しを清潔に保つ。 外出先ではや大判のなどで拭き取る。 類似の疾患 [ ] 手足に汗疹の病態と同じ原因で出現し、症状は湿疹性の変化をするというものがある。 当該項目を参照のこと。 脚注 [ ]• 日経メディカル:泣かせない小児診療ABC第14回 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。
次の