地味で人より目立つような特徴はないけれど、よく気が付いて愛嬌があり、根は真面目で健気なヒロイン。 そんな彼女が完璧な美男子と運命的に出会って、恋に落ち、2人が結ばれるまでに様々なトラブルがあるものの、結局ヒロインと結ばれてハッピーエンド……それが恋愛漫画のセオリーと言えるかもしれません。 本作の主人公、 加治屋紫乃(かじやしの)はそんな恋愛漫画の地味ヒロイン……ではなく、社長令嬢でした。 営業部のイケメンエース・ 橘はじめ(たちばなはじめ)とは婚約関係にあります。 彼女は橘に好意を抱いているのですが、政略結婚のせいかいまいち深い関係にはなれていません。 そんな時、絵に描いたような健気系ヒロインの 花澤優衣(はなざわゆい)が入社してきます。 彼女は橘とすぐさま親しい仲になっていき、紫乃にとっては悪夢といえる王道的三角関係が完成します。 果たして紫乃は、恋愛漫画のヒロインのような優衣に橘を奪われることなく、幸せな結末を迎えることが出来るのでしょうか? 主要人物が王道恋愛漫画を踏襲しつつ、どこかヘンなのが本作の特徴です。 まず主人公の加治屋紫乃。 加治屋フーズの平社員にして、社長令嬢。 本作のヒロインではあるものの、恋愛漫画的にはお邪魔虫ポジションに当たるキャラなのが面白いところ。 婚約者へは好意を抱いているのに、政略結婚という前提から本心を出せず苦しんでいます。 高飛車かと思いきや、根は天然で、影で苦心する努力家。 花澤優衣に婚約者を盗られるのでは、とあたふたするところが可愛いですキャラクターです。 橘はじめは、一筋縄ではいかないキャラです。 営業部のエースで、その実力と類いまれなルックスから紫乃の婚約者に抜擢されました。 紫乃を含む周囲には伏せていますが、実は加治屋フーズと交流のある菓子メーカーの御曹司。 社長令嬢の紫乃とはそんな共通点があります。 紫乃へはクールに対応するのに、優衣には気さくに話かけるので、紫乃も読者も邪推することになるでしょう。 敬語で慇懃無礼に紫乃に接するのも半ば計算というSっ気のある人物です。 そして限りなく正ヒロイン的なライバル、花澤優衣。 営業部の新入社員で、指導員となった橘に一目惚れしました。 見た目も立ち振る舞いも恋愛漫画のヒロイン気質ですが、自覚的に演じていることが後にわかります。 優衣は外見に反して策士の腹黒キャラ。 派手目な見た目と違って繊細な紫乃とは正反対で、キャラの関係性と内面があべこべになっているのも本作の魅力です。 優衣は紫乃と橘が婚約していることを知ってからは、略奪愛を狙って虎視眈々と行動しますが……。 作品の魅力2:多角的に語られるストーリー!実はあの時… 本作の会話および展開は表面上、王道恋愛漫画のように進みます。 橘と優衣、正統なヒーローとヒロインらしい2人は、気のおけない上司部下の間柄で軽口を言い合います。 入社したばかりの真面目な主人公とそれを優しく見守る憧れの先輩、という風にしか見えません。 一方、本作の本当のヒロインたる紫乃と橘の場合は異なります。 橘は優衣に対するのとは打って変わって、紫乃へは敬語で応対するのです。 相手は社長令嬢で、橘は婚約者だから仕方なく体裁を取り繕っているように描かれます。 ところが、上記の展開はすべて紫乃の視点で見た場合です。 ストーリーは紫乃だけでなく、優衣や橘の目線でも語られます。 そうすると印象ががらりと変わるのが面白いのです。 たとえば橘がメインの話では紫乃に他人行儀なのにも事情があるからで、さらには本当に体面を繕っているのは親密に思えた優衣の方だったことが明らかになります。 このように、視点が変わるとまったく違う話になるのが本作の魅力。 作品の魅力3:大人の関係にドキドキ!コミカル&エロス! 恋愛漫画にすれ違いは付きもの。 前述のように、本作では紫乃をはじめとしておのおのが内に秘めた思惑が異なり、表面上噛み合っているようでも実際にはズレていることが多々あります。 橘を巡る紫乃と優衣の行動。 紫乃は意図せずヒロインのお邪魔虫ムーブをして自爆し、優衣の方は内心ほくそ笑みながらヒロインを演じます。 やってることは結構えげつないのですが、この辺りはデフォルメキャラでコミカルに描かれるので、紫乃に同情しつつ笑ってしまいます。 ギャグ漫画スレスレのコメディ描写があるかと思えば、突然男女の夜の営みをはっきり描くエロスが出てくるのも魅力。 それこそが紫乃と橘の大人の、男女の関係です。 彼が家まで送ってくれた帰り際にキスをする程度だった二人が、やがて……。 性生活では普段と異なるドSっぷりを発揮する橘にご注目ください。 真面目なヒロイン優衣と優しい先輩の橘、そして順調な2人のお邪魔虫となる橘の婚約者たる主人公・紫乃。 途中までは王道恋愛漫画をなぞるような三角関係が展開されますが、紫乃と橘が肉体的に結ばれてからは「お約束」から大きく外れていきます。 紫乃と関係を持った橘が、彼女との出会いを回想し始めます。 3年前、橘は新入社員だった紫乃と出会い、少しずつ打ち解けていったのでした。 お互い本心を明かせる対等な相手として、2人は資料室で密会を重ねてうまく進展していたのですが……。 5話から6話にかけて、これまで曖昧にされていた紫乃と橘の出会いのエピソードが描かれます。 彼の視点から語られる心境の変化、2人の淡くてくすぐったい関係が、これまでの話とのギャップも相まって面白いです。 3年前のある日、婚約する前まで二人の関係は順調でした。 それがいかにして、体面の整った「婚約者」となっていったかは、ストーリー上でも重要な見所でしょう。 7話の見所をネタバレ紹介! 資料室でひっそり関係を育んでいた2人は、加治屋フーズ社長の「のっぴきならない事情」によって、突然に婚約者の関係となりました。 橘の回想から時間軸は現在に戻ります。 ますます紫乃に惚れ込んでいった橘は、そのタイミングで加治屋社長から結婚の催促を受けました。 橘は一世一代のプロポーズを考え、優衣にまで相談するほど悩みます。 そして橘は気取った婚約者を演じてきたことが、紫乃を不安に駆らせていたと気付き、素の自分での告白を決意。 ようやく紫乃へプロポーズに挑むのですが……。 そこですんなり行くほど本作は甘くありません。 この大盛り上がりの場で、とんでもない波乱が起きてしまうのです。 プロポーズへ至る橘の精神的な浮き沈み、そして波乱の元凶となる衝撃の展開が最大のポイントです。 一体何が起こったのか、2人がどうなるのかはぜひ実際にご覧ください! 今回ご紹介した漫画版は気になるところで終わっていますが、原作に相当する同名の小説版は完結済みとなっています。 漫画の更新が待ちきれない方は、小説版を読んでみるのもよいかも知れません。
次の【君は面倒な婚約者】ネタバレ9巻 最新 と感想レビュー! いつも読む漫画の婚約者のように、橘とは婚約解消し身を引こうと決意した紫乃でしたが。 だからと言ってすぐに行動にうつせるわけでもなく、紫乃は橘の定時後のお誘いを断ることぐらいしか出来ないまま、日々を過ごしていました。 一緒に過ごしたらまたなし崩し的に・・・と、橘との夜を思い出し赤面する紫乃。 大会議室の中で、橘との3年前の思い出が蘇ります。 好きじゃない相手と結婚することになったら・・・?そう橘に質問した紫乃は、橘がそうした結婚自体を否定するようなら、父親への馬鹿なお願いをやめようと思っていました。 その言葉に背中を押されたことで、紫乃は橘との婚約を決めます。 婚約したことで橘とのフランクな関係は変わってしまいましたが、紫乃は3年間自分を良く見せようと努力しました。 そのせいかうまくいかない3年間だったものの・・・初めて紫乃を抱いてくれた時の、自分たちはもっと仲良くなれるのでは?という橘の言葉に、紫乃は婚約解消しなくてもいいのではと思い悩みました。 しかし自分だけで悩んでても仕方ないと、紫乃は橘の気持ちを確認しようとマンションへと向かいます。 その日は珍しく残業で遅くなったのですが、そのせいで、ベランダでビールを飲みながら会話する橘と花澤の姿を見てしまいます。 ああして会話するのは日課なのだ、とショックを受ける紫乃。 自分は何を勘違いしていたんだろう・・・。 もう橘の隣は花澤のものになっていたのだと、紫乃は身に染みて実感するのでした。 橘に誘われた居酒屋で、紫乃はついに婚約解消について切り出します。 驚き固まる橘が理由を聞きますが、紫乃ははっきりとは答えませんでした。 泣きそうなのを堪える紫乃が黙っていると、橘はなぜかぼーっとしていて・・・。 何を考えているか読めない橘に、もっと追及されるものかと思っていた紫乃は困惑します。 しかしその後会話のないまま時間が過ぎ、紫乃は帰ろうと橘を促しました。 けれど橘の様子がおかしく・・・なんと紫乃の気づかないところで酒を飲んでいて、酔っぱらってしまったようでした。 会話すら覚束ない橘を放っておくこともできず、慣れない会計をしたりタクシーを呼んだりと忙しく介抱する紫乃。 もっとスマートに別れるかと思っていたのに、と予想外の展開に疲労困憊でしたが、橘はマンションにつくとスーツのままベッドに寝転がってしまいます。 スーツに皺が!と慌てて上着を脱ぐように言う紫乃ですが、目を離した隙に橘は上半身も脱ぎ始めてしまい・・・。 慌てて制止する紫乃ですが、酔っ払いゆえか言うことを聞かない橘は、紫乃をベッドに引っ張りこみました。 橘の酒の香りを漂わせた色気に、くらりとなる紫乃。 そんな紫乃に、橘はやりとりが夫婦みたいだと冗談を言いながら・・・夢を見てたみたいだと話します。 婚約解消なんて嘘だろ、とつぶやく橘に、嘘ではないと言う紫乃。 橘が愛しい人と一緒になれるなら。 酔いつぶれた橘の寝顔を見ながら、紫乃は橘への愛を告白します。 紫乃は、悪役婚約者になってでも橘が欲しくてたまらなかったのです。 そして婚約指輪をはずし橘の手に握らせて・・・婚約ごっこは終わりにしますと、静かにドアを閉めるのでした。 マンションの扉にすがるようにしゃがみこみ、声を抑えて泣く紫乃。 もう、橘の婚約者ではない。 「君は面倒な婚約者」は、U-NEXTでも読めますね。 漫画は、電子書籍配信サービス以外に動画配信サービスでも読むことができます。 無料トライアルに登録すると、なんと 600円分のポイントがもらえるんです! この600円分のポイントを使って、U-NEXTで 「君は面倒な婚約者」 が読めるということ。 これなら、お金をかけずに「君は面倒な婚約者」を読むことができますよ。 U-NEXTの31日間無料トライアルは U-NEXT31日間無料トライアル 600円分のポイントプレゼント 見放題対象動画の作品が無料視聴できる 雑誌読み放題サービス(70誌以上の最新号) 31日間無料(日数計算) と、こんなにお得なサービスなんです。 31日間ずっとこのサービスは続きます。 「月末で終了」というわけではないんですね! また、U-NEXTは漫画だけでなく、アニメやドラマ・映画などの動画もたくさん配信されています。 しかも、 漫画がドラマ化や映画化された作品も無料で視聴できるものが、たくさんあるんです。 今回ご紹介した配信サービスを上手に使えば、安心して漫画を楽しむことができますので、ぜひお試しくださいね。 【君は面倒な婚約者】ネタバレ9巻 最新 の感想! 事態をややこしくしないように・・・と、紫乃本人が作中で警戒してましたが・・・はい、もうすでにややこしくしちゃってます!すでに! 橘の適当な嘘が噂になって、それを信じてしまった紫乃。 とにかく君達はきちんと会話しなさい、と呆れたくなるほど、すれ違いまくっています。 いつ誤解が解けるのか・・・じれったい展開に、早く続きが読みたいですね。 まとめ 「君は面倒な婚約者」ネタバレ9巻 最新 と感想をご紹介しました! 「君は面倒な婚約者」は、 U-NEXTの31日間の無料トライアルで、無料で読む方法もあります。 ぜひ、絵とあわせて「君は面倒な婚約者」を楽しんでくださいね!.
次のきみは面倒な婚約者の漫画しか読んでなくて、結末部分が知りたくて小説のstory4だけを読みました。 紫乃視点でした。 表紙のイラストを見て分かる通り、ハッピーエンドです。 2人は、話し合うことで想いが通じ合います。 話し合うまでの間、見事なまでに思い違いをしていて。 紫乃視点なので、紫乃がいかに橘にとって迷惑な存在かっていうのが書かれていました。 完全に紫乃の思い込みですww 読んでる人(私)としては、橘の気持ちを知ってるわけです。 橘が紫乃にメロメロなこと。 橘が花澤の前でリラックスしてるのは、ただの後輩だと思ってるからなんだろうなとか。 だから小説を読み進めていると、紫乃のことを、主人公特有の思い込みが激しいな!とちょっとイラっとするというかww ここでイラっとすればするほど、この後に待ってる橘との誤解が解けた瞬間が、たまらないわけですけどもw 紫乃の役目としてはどんどん沈んで沈んで、深~くどこまでも・・・って、むしろなってくれないと困る!くらいの勢いで。 ハッピーエンドを盛り上げるには必要なことなんだ!と思いながら、紫乃の思い違いを我慢して読んでいました。 まだか!? まだ橘は動かないのか!? 思わず、残りのページを確認してしまいましたよ。 あんまりページが残ってないと、幸せになった2人のシーンが少ないってことなので。 願っていたよりかは残りのページは少なかったですけど、きっちり幸せな2人を読むことが出来ました。 紫乃は、社長の娘というパワーを使って、橘と婚約しました。 社長に娘との結婚を迫られたら、社員が断ることは出来ない。 橘はかっこよくてモテモテですから、ぐずぐずしてたら誰かに取られてしまう。 社長の娘パワーを使わなければ、自分なんて見向きもされない。 使うしかない!って事で、お父さんに頼んで橘と婚約させてもらったのです。 紫乃から見れば、橘は社長に言われたから好きでもない女性と婚約せざるを得なかった気の毒な人。 花澤といる時の橘は、楽しそうでリラックスした顔をしている。 橘は花澤のことが好きなんだろう。 紫乃は、無理やり橘の婚約者になったことに後ろめたさがずっとあって。 橘が好きな人と幸せになれるように、身を引くことに。 この決断がなかなか出来ないっていう様子が小説にしっかりと書かれていて、切なかったです。 橘は紫乃が好きなんですから、そんな決断は必要無いんですけどw しかし、本当にそんな状況だったら・・・ 紫乃は、愛読している漫画に出てくる当て馬と同じ行動を取ったわけです。 一般的に漫画には、あんまり当て馬の苦しみって描かれていません。 主人公とヒーローの元を去った後の当て馬の人生。 紫乃はこの物語の主人公ですから、当て馬の役割を終えた後の様子も書かれています。 当て馬って主人公とヒーローの元から去る時に苦しむけど、その後も2人がくっついたことを知って再度苦しまなきゃいけないんだな。 身を引いたものの、まだ好きで、どうしようもなくて、そのつらさに1人で耐えるしかないんだな。 紫乃の様子を読んで、感慨深かったです。 といっても、紫乃は主人公ですから、橘とくっつくんですけどねww 花澤が当て馬にすらなれなかったくらい、橘は紫乃にメロメロなので。 橘が花澤の前ではリラックスしていて、紫乃とは距離があった理由が明かされました。 見栄ですって。 好きな子にはかっこいいところを見せたい。 嫌われたくない。 そうですか~(ニヤニヤ) 婚約解消の時に、紫乃は婚約指輪をはずして橘に渡してました。 つまり、橘が紫乃の婚約指輪を持っています。 きみは面倒な婚約者の小説story4の感想や結末のネタバレが続きます 仲直りしたんだから紫乃に返してあげればいいのに、返さない橘w なぜ?と思ったら・・・(ニヤニヤ) 結婚指輪!? プロポーズ!! 漫画の第1話で、紫乃は自分をこの話の主人公ではないと言っていました。 そう見せかけてたんですって。 やっぱり主人公は紫乃なんですって。 え~そうなの~わ~びっくり~(棒読み) ・・・知ってましたよー!! めでたしめでたし~ww 橘視点も書いてくれるといいな~。 この結末を漫画で読めるのはいつになるんでしょうか。 とりあえず小説で読めたので、心にゆとりが出来ました。 のんびりした気持ちで待ちますw >> >> 大人と女子のいいとこ取りです。 漫画を読んで、思ったり考えたりした事を自由に書いています。 昨年、漫画に使った金額は1年で10万円以上。 自分で自分にドン引きです(汗) きっと今年もそうなる予感。 電子書籍で読んでいます。 ジャンルは主にTLです。 女性漫画と少女漫画も、もちろん読みます。 キュンキュンさせてくれる漫画が大好き!! ニヤニヤするために読んでます! それと、愉快なシーンにニヤニヤ(単純に「笑う」という意味でw)するのも楽しくて。 ただただ男女が仲良くしてくれればいい。 甘いものが大好物です。 (食べ物の話ではなくてww) いかにも「漫画だな」の展開も両手を広げて笑顔で抱きしめます。
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