市が中核市に移行し市保健所を開設した1日夜、PCR検査で陽性が判明した。 市内初の感染が確認された同夜は、県がこれまでで最多となる18人の新たな感染確認を発表していた。 これまで感染者ゼロだった同市に事態が及んだことで、県内の感染拡大をより印象付ける形となった。 市の説明によると、感染が確認された男性は渡航歴がなく、集団感染が起きた施設などとの関連も見当たらない。 今のところ、感染経路が不明なケースとなった。 家族3人が2日のPCR検査で陰性だったことからも、市中感染の可能性が否定できない状況となっている。 このため市は、1日に再開したばかりの市民センターや体育館、芸術館などを再び休館にする方針を決めた。 図書館や博物館など一部を除き、ほとんどの施設で3日から5月10日まで、窓口業務以外の利用と事業を停止する。 こうした施設は3月初めから臨時休館になっていたため、わずか2日間開館したのみで再び閉じることになった。 一方、記者会見では、男性や会社の意向から、男性が勤務する会社名や業態などは明らかにされなかった。 このため市保健所には2日、市民らの問い合わせが相次いだという。 「いよいよ水戸でも感染者が出てしまった」。 同市の清掃業、50代女性はうつむいた。 「これからどんどん増えていくと思うと不安でならない。 換気や手洗い、うがいを徹底し、対策していく」と気を引き締めていた。 同市の会社員、男性 29 は「市内にも感染者がいると思っていたが、ついに来たか」と受け止めた。 「水戸は県内でも人口密度が高く、ウイルスが広がるスピードが早いと思うので、人混みに行かないよう気を張って行動する」と話した。 電車で同市に通勤しているという日立市の会社員、男性 20 は「コロナウイルスを身近に感じるようになり、非常に怖い。 早く終息してほしい」と先行きを不安視していた。 海老沢裕太郎、森田彩夏.
次の水戸市は2日、同市に住む20代の会社員男性の新型コロナウイルスへの感染を確認した、と発表した。 茨城県内の感染者はこれで計43人になった。 男性は、3月25日に38・5度の発熱や頭痛などの症状があり、会社を休んだ。 熱が下がったため、26日は出勤。 26~30日に37度台の発熱や味覚障害があり、1日に帰国者・接触者外来を受診し、同日PCR検査をした結果、陽性が判明した。 現在は軽症だが、入院するという。 男性には最近の海外渡航歴はなく、感染経路は不明。 市は同市内の勤務先の会社には濃厚接触者はいないとしているが、全社員を健康観察の対象としている。 男性は、20代の妻と未就学児の子ども2人の4人暮らし。 妻は倦怠(けんたい)感や味覚障害など、子ども2人にもせきなどの症状があり、2日にPCR検査をする予定だという。
次の市が中核市に移行し市保健所を開設した1日夜、PCR検査で陽性が判明した。 市内初の感染が確認された同夜は、県がこれまでで最多となる18人の新たな感染確認を発表していた。 これまで感染者ゼロだった同市に事態が及んだことで、県内の感染拡大をより印象付ける形となった。 市の説明によると、感染が確認された男性は渡航歴がなく、集団感染が起きた施設などとの関連も見当たらない。 今のところ、感染経路が不明なケースとなった。 家族3人が2日のPCR検査で陰性だったことからも、市中感染の可能性が否定できない状況となっている。 このため市は、1日に再開したばかりの市民センターや体育館、芸術館などを再び休館にする方針を決めた。 図書館や博物館など一部を除き、ほとんどの施設で3日から5月10日まで、窓口業務以外の利用と事業を停止する。 こうした施設は3月初めから臨時休館になっていたため、わずか2日間開館したのみで再び閉じることになった。 一方、記者会見では、男性や会社の意向から、男性が勤務する会社名や業態などは明らかにされなかった。 このため市保健所には2日、市民らの問い合わせが相次いだという。 「いよいよ水戸でも感染者が出てしまった」。 同市の清掃業、50代女性はうつむいた。 「これからどんどん増えていくと思うと不安でならない。 換気や手洗い、うがいを徹底し、対策していく」と気を引き締めていた。 同市の会社員、男性 29 は「市内にも感染者がいると思っていたが、ついに来たか」と受け止めた。 「水戸は県内でも人口密度が高く、ウイルスが広がるスピードが早いと思うので、人混みに行かないよう気を張って行動する」と話した。 電車で同市に通勤しているという日立市の会社員、男性 20 は「コロナウイルスを身近に感じるようになり、非常に怖い。 早く終息してほしい」と先行きを不安視していた。 海老沢裕太郎、森田彩夏.
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