小倉美咲の誘拐犯はなぜ捕まらない? 出典: 昨年9月に 美咲さんが行方不明になってから2週間が経過した時の報道を読み返しました。 取材を行った新聞記者はこう話していました。 「発見はおろか、衣類や所持品なども見つからず、捜索は難航しています。 県警も防犯カメラの解析や聞き込みなどの範囲を広げて捜索していますが、とにかく手掛かりが見つかっていないのが現状。 遭難などの事故だけでなく、誘拐などの事件も含めてあらゆる可能性が考えられます」 なぜ行方が分からなくなってしまったのか。 あらゆる可能性が考えられますが、今回は 「誘拐」に焦点を絞って見ていきたいと思います。 美咲さん家族ら28人がキャンプをしていた 山梨県道志村のキャンプ場の中のひとつ、 「椿荘オートキャンプ場」は、住宅地が広がる相模原市から国道413号を車で西へ2時間ほど行ったあたりの山間にあります。 キャンプ場は、残念ながら不審者が子供を誘拐しやすい状況で、以下の点が挙げられます。 ・防犯カメラが付いていない ・駐車できるスペースがあちこちに点在している ・不審者が待機できる場所が多数ある ・自販機があり、人が立っていても違和感がない オートキャンプ場では、決まった料金を受付で支払えば、キャンプ場の周辺で自由に駐車できるそうです。 周辺住民によると、受付をしなくてもキャンプ場の近くを車で通ることはできるとのことでした。 美咲さんはキャンプ当日の午後3時40分ごろ、先に 沢で遊んでいた子どもたちのもとへ1人で向かったのですが、 キャンプ場の広場から出て50メートルほど歩くと、丁字路に差し掛かかります。 沢に向かうには、ここで左折する必要があります。 県警によると、 美咲さんが丁字路で沢の方向を向いた状態で立っているのを母親が見たのが最後の姿だといいます。 沢に向かって歩き出せば、広場からはすぐに死角になります。 沢に行くまでの途中に自販機があります。 自販機があることで、仮に近くに人が1人で立っていても、違和感がありません。 その後ろには車が駐車できるスペースがあります。 カメラも設置されていないので、犯罪を抑止するものは何もない状況です。 犯罪者にとってはターゲットを探すのに都合のいい場所と言えるかもしれません。 周囲は昼間でも薄暗い林道が続き、住宅が数軒あるものの、人影はほとんどない場所です。 仮に先ほどの自販機近くて犯人が待機していて、美咲さんを車に乗せてしまっていたら・・・ 人目もありませんし、チャイルドロックをしてしまえば出られません。 車で当時まだ7歳の女の子だった美咲さんを連れ去った可能性はあります。 行方不明事件は2019年9月末に起こり、その翌月には 台風19号により関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらしました。 当然、現場周辺の地形は大きく変化しました。 美咲さんのお母さんの知子さんは 「来るたびに季節が変わり月日がたっているのを肌身で感じる」と悔しさをにじませていました。 この台風の影響も、犯人を捕まえられないことに関わっているかもしれません。 また、 新型コロナウイルスの影響も避けられません。 情報提供を求めこれまでに チラシ54万枚を作成しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためチラシ配りは自粛中とのこと。 美咲さんのお母さんは、 「美咲のためにやってあげられることがすごく少なくて苦しい日々を送っている」と話しています。 スポンサーリンク 小倉美咲の行方不明事件に対するSNSの声 美咲さんは5月13日に8歳の誕生日を迎えました。 これまで警察や自衛隊、消防が延べ約1700人を投入しましたが発見に至っていません。 ちゃん 山梨県のキャンプ場で行方不明となり8ヶ月。 山梨県警がキャンプ場を再捜索中。 ヤフーニュース等に記載され再度関心を寄せてくれてる人も多いです。 今、改めてお願いです。 美咲ちゃんの顔を覚えて気にかけ続けて欲しいです。 たったそれだけで解決のきっかけになることもあるはず。 — k (たまにリツ協力お願いします) kkcammonaka 去年山梨のキャンプ場から いなくなった、小倉美咲ちゃんの捜査が2日間だけ行われる事になったそうです。 もしかすると、再捜索によって進展が見込めるなにかがあるのかもしれません。 そう考えないと、再捜索に踏み切る理由がわかりません。 多くの人を動員する決定を下したのは、なんらかの理由は絶対にあると思います。 小倉美咲さんが発見されることを心より願っています。 小倉美咲さんに関する情報提供は、県警大月署 0554(22)0110まで。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次の小倉美咲ちゃんが行方不明になって6日目 山梨県・道志村のキャンプ場で千葉県成田市の小学1年生・小倉美咲ちゃん7歳が行方不明になって、9月26日で6日目… 9月25日に引き続き、きょうも午前6時から警察、消防、自衛隊など260人以上で捜索を行っている。 周辺には別荘や空き家などが多数あり、美咲ちゃんが建物内に避難した可能性も想定して、捜索をしているが…持ち主が確認できない建物もあり、難航することもあるという。 「直撃LIVEグッディ!」では最新の捜索状況を中継で伝えた。 木下康太郎フィールドキャスター: 今朝も、朝6時から捜索活動が続けられています。 行方不明となった現場は、私が今いるあたり。 美咲ちゃんはキャンプ場からこの坂道をあがって、丁字路の左か右、どちらかの方向に進んでいったとみられています。 木下康太郎フィールドキャスター: こちらは、きのうの捜索範囲です。 きのう、自衛隊はここから東西およそ4km、さらに警察・消防は西におよそ3kmを捜索したそうです。 きょうは、きのう捜索したところをもう一度捜索して、さらに西側の林道や斜面、空き家などを中心に捜索しているということです。 木下康太郎フィールドキャスター: 9月26日はドローンやヘリコプターが多く飛んでいるんですが、この山の中は高低差のある木々が生い茂っていて、上空からだとほとんど見えないそうです。 ですので、ボランティアの方や自衛隊、警察・消防などは自分たちの足で地道に捜索活動を行っている状況です。 木下康太郎フィールドキャスター: 美咲ちゃんは一体どこにいるのか?山の危機管理に詳しい山岳ガイドの橋谷昇さんによりますと、 周囲が暗くなるとこういった建物の方向に行く習性が子供にはあるそうなんです。 木下康太郎フィールドキャスター: 9月25日の発表によると、いま捜索しているエリアの中で、こういった建物が100軒ほどあるそうです。 また、橋谷さんによるともう一つ、 沢の下流の方に進んでいく習性が子供にはあるそうなんです。 木下康太郎フィールドキャスター: 捜索隊はこういった沢なども捜索していますが、地図に載っている沢と載っていない沢があるそうで、自分の足で行ってみて沢を見つけなくてはいけない、そういったところでも捜索は難航していると言える状況です。 朝と夜、現場は15度くらいでとても寒いので、美咲ちゃんの体力がこの寒さにどれほど奪われているか、大変危惧されるところです。 ただ橋谷さんによると、唯一の救いとしては建物が点在していることと、沢の水が衛生的に飲んでも問題ないということ。 水を飲み、建物などに身を寄せて寒さをしのいでいるとすれば、10日から2週間ほどは7歳の子だと生き延びる可能性があるということです。 大きな希望を持って、きょうも皆さんは捜索活動をしている状況です。 専門家と考える美咲ちゃんが取る行動 スタジオでは、子供の心理に詳しい東京未来大学の出口保行さんをお招きし、子供が取る行動について解説していただいた。 安藤優子: 子供は目の前にある道を進むもので、道なき道には進んでいかないんでしょうか? 出口保行氏: 子供はまっすぐ前進してしまう特性があり、 道なき道には あまり行かないです。 子供は視野が狭く目の前しか見えないところがあるので、目の前に道が開かれていればそこを突き進んでしまうのはごく当たり前のことです。 安藤優子: 「さっきお母さんのいたキャンプ場に戻ろう」とか「Uターンしよう」とは思わないものなんでしょうか? 出口保行氏: 山の中だけでなく遊園地なんかでも子供は迷子になりやすいですよね。 親から数メートル離れてすぐ危ないと思って振り返ることができれば迷子にならないと思いますが、前に進んでいってしまう特性がある。 辺りが暗くなってくるとか、本当に危機が迫ってくると戻ろうとするんですが、その時には道が分からない。 戻ろうと思ってなおさら迷子になってしまうパターンが多いですね。 尾木直樹 教育評論家 : 僕ら大人は150度くらいあるけど、子供の視野って90度くらいしかないんですよね。 だから道路を横切る時も危ないんですよ。 立本信吾フィールドキャスター: 大人が考え得る範囲外の行動を、子供はする可能性があります。 過去の事例から、子供の意外な行動を見てみましょう。 出口保行氏: その可能性は十分にあるので、やはり捜索の範囲を広げていくことは、今とにかく必要なことだと思います。 宮澤智アナウンサー: 安全で安心できるような場所を見つけたら、そこを拠点にするというか、そこにずっととどまるということは子供でもあるんでしょうか? 出口保行氏: もちろんできます。 先ほどの北海道の子がまさにそうですから。 美咲ちゃんも そういう風になっていてくれればいいなと本当に思います。 立本信吾フィールドキャスター: キャンプ場の周辺にある空き家や別荘は所有者が分からないところも多いということですから、この近辺に空き家など持っていらっしゃる方は、ぜひ警察や自衛隊に情報の提供をお願いしたいですね。 (「直撃LIVE グッディ!」9月26日放送分より).
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