卵料理には、だし巻き卵、スクランブルエッグそしてゆで卵に煮卵などあります。 だし巻き卵やスクランブルエッグは、調理しながら見た目やできあがり具合を確認できるので作りやすいのですが、殻に囲まれたゆで卵、そのビジュアルはいつも私にちゃんとできあがっているのか、疑問と不安をもたらします。 「冷蔵庫から卵を出してすぐに鍋に入れたけど、ゆで卵は何分ゆでるの?」• 「ゆで卵がむきやすい作り方は?」• 「ゆで卵の半熟の簡単な作り方はあるの?」• 「ゆで卵の賞味期間はどれくらい?」 毎回、適当にゆで卵をゆでて済ませてしまっているので、一念発起! 今回は、 ゆで卵の簡単な作り方、何分ゆでるか、仕上がりの明暗を分けるゆで時間など盛りだくさんでお伝えします。 冷蔵庫から出してすぐの卵をそっとお鍋に入れる。 たっぷりのお水に塩(ひとつかみより少し多め)を入れて、 強火で卵をゆでる。 (塩が卵割れを最小限に防ぎます)• 湯気が出てきたら、箸で卵をまわしながら動かす(黄身が真ん中になります)• ゆで上がったらすぐに冷水に卵を入れ、5分ほど卵を浸けて冷やしてから殻をむく。 ご家庭のコンロによって、火・加熱の状態が違うので、何度か試して、何分ゆでるのがいいか、お好みのゆで時間を見つけて下さい!! 冷蔵庫から卵、すぐお水からゆでる/ゆで時間からのゆで上がり目安 お水から卵を入れてぐらぐらとゆでるだけなので、簡単お手軽です。 ゆで時間によるゆで卵のできあがり具合 ゆで卵のゆで方・手順・疑問について補足 重要! 使うコンロやIH、調理する状況によって ゆであがりが異なる 自分でゆで卵のゆで方を調べて実際にゆで卵を作ってみて、ゆで上がりに影響を与えるいくつかの点があります。 家庭によって調理する火元が違う。 ガスコンロにIHクッキングヒーター。 ガスコンロもメーカーによって火力が違う。 コンロの劣化も火力に影響がでます。 卵のサイズ、ゆでる卵の個数でもゆで上がりに変化あり。 同じ強火でも程度が若干異なるのです。 料理レシピで有名なクックパッドで、読者のみなさんがそれぞれ作った画像をアップしている「つくれぽ(作りましたフォトレポート)」を見ても、みなさんがレシピ通りに作っているはずが、ゆで卵のできあがり、黄身や白身の固まり具合が違います。 ゆで卵のゆで時間やゆで上がりには大差なし!! 常温の卵がゆで卵にいいと言われる訳• 冷蔵庫から出してすぐの冷たい卵を使うと、卵の冷たさとお湯の急激な温度差で殻が割れやすい。 冷たい卵をお鍋に入れると、お水の温度が急に下がるから。 水とお湯のどちらから卵をゆでる方がいいの? 水から卵をゆでた方が温度差があまりないので、 ひび割れは起きにくく、ゆでる時間が若干長くなります。 卵をゆでてる途中で、火加減の調節はしなくていいの? 火加減の調節をしなくても、いろいろな半熟卵を作れます。 たくさんの情報の中には、沸騰したら中火や弱火にするとか、沸騰したら火を止めて余熱で調理などいろいろあります。 火加減は、コンロにしろ IHにしろ、私たちが手で調節するものなので、 それぞれの認識や価値観によって火加減にバラつきがでてきます。 情報通りにゆでても、できあがりが思うようにならないことがあります。 ずばり、 卵の殻がむきやすくなるから。 ゆでたての卵は殻の中身がふくらんでいます。 そこで、アツアツの卵を殻ごと冷水に入れると、中身が縮こまって殻との間にすき間ができて卵の白身外側が固くなるので、ツルンとむきやすくなります。 果てしなく冷たいお水に、ゆであがったゆで卵をしっかり浸けると、ツルンと卵の殻がむけます。 冷水に3~5分くらい浸してむきましょう。 半熟卵は、流水にあてながら殻を向くとむきやすい。 半熟卵の場合、黄身がとろとろだと殻の中のゆで卵はかなりやわらかいです!! しっかり冷水で冷やしたゆで卵を流水にあてながら、ゆっくりと卵の殻をはがし始めると、ゆで卵と卵の殻の間に水分が入って、むきやすくなります。 買ってきて間がない卵は殻がむきにくいです。 また、卵をパックする事業者と販売店の取り決めで、卵をパックしてから2週間(14日)程度を賞味期限としている所が多いようです。 ゆでてる最中に白身が割れたところからはみ出てきた…。 ゆでてるときに、卵がお鍋や他の卵にぶつかってひびが入り、白身がこぼれ出してくることがあります。 白身が殻から流れ出て固まるのを防ぐには、2とおりの方法があります。 お酢がタンパク質を固めてくれるので効果的。 ゆで水1リットルにお酢大さじ1杯くらいの割合です。 ゆで卵の味にも影響はありません。 塩を入れると白身が固まりやすくなるので、卵が割れて漏れた白身が早く固まります。 (お酢を出すのが面倒なだけ) 普段は白身のはみ出しは気にせず堂々としていますが、おもてなし料理などで、卵のカナッペなんかを作るときは、見た目よく仕上げるためにゆで水に塩を入れます。 むきやすい超半熟卵を作ってみた! ラーメン屋さんの味玉、中は超半熟なのにツルンとむけて味もシッカリしみてる…自分でもやってみました。 たっぷりの沸騰したお湯に卵をそっと入れて 6分ゆでる• 冷水に 3分浸けて卵の殻をむく できあがりはこちら!! ツルンとむけました。 中の黄身もトローリです。 家飯でも、ラーメン屋さんみたいに味玉をのせたつけ麺を「いただきます!」 もうちょっと、ゆで卵に味がしみこんでたら最高。 おいしく食べられることを重視しています。 今回は 冷蔵庫から出してすぐの卵からのゆで方のみお伝えしています。 常温の卵は、割れにくいという利点があるようですが、常温の概念が気候や作り手によって異なるので、私は簡単手軽な冷蔵庫から出してすぐの卵を使います。
次のとっても簡単 「ゆでたまご」 ゆでたまごを作るのには、お湯は鍋が空だきにならない量だけあれば十分です。 というのも水の沸点は100度で、お湯が鍋にある限り鍋の中の温度は100度を越えることはないからです(もちろん鍋にお湯がなくなれば容易に100度を越えます)。 このことを応用すれば、鍋にお湯がほんのちょっぴりでもあれば、ゆでたまごを作れることがわかります。 今では、この作り方を知っている方も少なくないようですが、我が家でこの作り方を始めた20年前には、ちょっとした生活の知恵でした。 では、簡単ゆでたまごの作り方をご紹介します。 【追記】 卵の殻が剥きにくいということで困ったことは誰しもあるはず。 殻が剥きにくくなるその要因は、新鮮な卵がもつ二酸化炭素にあります。 卵をゆでる際、この二酸化炭素が急激に膨張し、卵の薄皮と殻に密着させてしまうため、殻が剥きにくくなるのです。 ここでは、この二酸化炭素の逃げ場を作ってやることで、スルッと剥けるゆで卵の作り方をあわせて紹介します。 ゆでたまごの基本的な材料 作り方 冒頭の説明のとおり、卵の内部に含まれる二酸化炭素の逃げ場をつくるため、 卵のどっしりとした方(写真では右下部のマジックでマーキングした部分)に、細かいヒビを入れます。 ていねいに「コツコツ」とヒビを入れるだけです。 決して卵を割ってしまってはいけません。 卵には薄皮がありますが、その薄皮にはキズを付けないよう、外側の殻だけにヒビを入れるわけです。 マジックでマーキングした周辺にヒビが入ったのが見えますでしょうか。 参考のために水を50mlと書きましたが、前述したとおり鍋が空だきにならなかれば、もっと水を減らすことができます。 水は鍋のそこに「ちょろっと」しかありませんが、これで十分です。 水が沸騰してからのゆで時間によって、ゆでたまごの茹で加減を次のように作り分けることができます。 水が沸騰してから、3分後に取り出し流水で急冷すると、中が半生状態のできあがりとなります。 また、 沸騰してから、5分後に火を止め蓋をしたまま3分間蒸らすと、固ゆでたまごのできあがりです。 今回はマーキングしていない方の卵は、割れ目を入れた部分が、若干膨らんでおり、内圧が高まった様子がうかがえます。 もし、ヒビを入れていなかったら、この卵は破裂していたかもしれません。 つまり、最初にヒビを入れておくことで、卵の殻が剥けやすくなるだけでなく、破裂も防止することができるわけです。 このままではヤケドしてしまうので、流水で冷やします。 卵全体に均一にヒビを入れます。 項番1のヒビと異なり、多少手荒にヒビを入れて大丈夫です。 まな板の上など、転がしやすいところで、手のひらを使って卵を転がします。 卵がつぶれてしまわないよう、力の入れすぎに注意します。 卵全体にヒビが入った状態です。 既に卵を転がしているときに、卵の殻がゆで卵から剥離していく感触を感じたかもしれません。 卵の殻を剥くと、ご覧のとおり。 スルスルと剥けます。 は欄外で詳しく説明します。 マーキングしていなかった方の卵は、殻を剥いた後も、右下部分が若干膨らんだままであることがわかります。 手に持っているのが黄身がトロトロの半生のゆでたまごで、スライスして皿に盛りつけてあるのが、固ゆでです。 空だきにしてしまうと鍋を傷めてしまったり、殻付きの炒り卵という失敗作を作りかねないので、この程度が適量のようです。 ただ、 水がほんのわずかしか入っていませんので、中火でもすぐに沸騰します。 もし強火でコンロの前を離れるようなことがあると、 丸焦げの卵になってしまいかねません。 万一、空だきになってしまったような場合は、決して水をつぎ足ししてはいけません。 瞬時に水が蒸気になってしまい、その蒸気を浴びると、大やけどになってしまいかねません。 やはり中火程度で、コンロから離れず、沸騰したら沸点を保つ程度の中火〜弱火にして、所要時間の加熱を行いましょう。 新鮮な卵は水分と約55mgの二酸化炭素を含みますが、数日経過すると、これらが散逸します。 新鮮な卵では、卵をゆでる際に多く含まれている二酸化炭素の圧力が急激に高まり、卵の薄皮を卵の殻に押しつけてしまいます。 このため、卵の卵白と薄皮が殻に密着してしまうことからむきにくくなるのです。 このレシピでは、この二酸化炭素の逃げ場として、卵のどっしりとした方 卵の「気室」という部分があります。 にヒビを入れています。 このヒビを入れた部分は、項番12の写真のように、通常生たまごのものは空間となっており、ヒビをいれても卵が漏れ出すことはありません。
次の卵に穴をあけるやり方と効果 卵をゆでる前に、必須ではないですが下ごしらえが一つ。 それは 卵の底に穴をあけることです。 100円ショップなどでも売られている卵の穴あけ器を使ってもいいですし、安全ピンや押ピンのようなものを使って開けてもOKです。 卵のどこに穴を開けるかですが、 卵を横から見た時、尖っている側とふくらみのある側があるので、そのふくらみのある側(お尻側)に穴を開けます。 こうすることでどうなるかというと 開けない時に比べると、多少ですが殻がむきやすかったり、ゆで卵の表面が荒れることを防ぐことができると思います。 同じ卵で何度か比べたことがあるのですが、比較すると穴を開けたほうがそうなりづらかったです。 時間に余裕があったり、こだわりがある場合に穴を開ける程度でいいように思います。 ゆでたまごのゆで方 上に書いた通り、 卵は冷蔵庫から出したてで、沸騰した湯にその卵を入れます。 その時に気を付けたいのが卵の入れ方。 この作り方では卵の温度が急に変わるため、湯に卵をぽちゃんと落とすと、卵にヒビが入りやすいです。 そのため、下の写真のように 穴じゃくしやお玉に卵をのせ、一つずつそっと湯に入れるようにします。 一つずつ、卵を沸いた湯の中にそっと入れれば、卵にヒビが入ることもないと思います。 あとは好みのゆで時間ゆでればOKです。 ゆで上がった卵は、すぐに湯を捨てて、流水で水を入れ替えるなどしながら冷まします(温かい状態で食べる場合も触れる温度になるまで)。 狙った黄身の状態にゆで上げても、余熱で火が通ってしまっては意味がないため、 半熟のゆで卵の場合などは特に、すぐに冷ますことが大切です。 半熟から固ゆでのゆで時間は?? ゆで卵のゆで時間による黄身の状態は、他サイトでも紹介されていますが、ほとんどが2分刻みでの紹介なので、せっかくならと 白ごはん. comでは1分刻みで紹介したいと思います。 6分… 超半熟。 黄身はとろとろ、白身もやわらか。 7分… 半熟。 黄身の外側だけ少し固まって、中心部分はとろとろの状態。 8分… 黄身の固まった部分とやわらかい部分が半々くらいの状態。 黄身は切っても流れてはこないくらい。 9分… 黄身の中央も固まっているけど色鮮やかで、火が通りすぎていない状態。 10分… 黄身の外側はしっかり火が通り、固ゆでの白っぽい黄色に。 11分… 黄身の中央だけ少し鮮やかさが残る。 12分… 固ゆで。 黄身が全体的に白っぽく火が通っている。 お弁当などに入れやすいのは8分以降だと思うので、少し状態のわかりづらい『8分』と『9分』を下に大きくしてみました。 8分は卵を押すとやわらかい半熟の黄身が少し出てくるくらいで、それに比べて 9分は押しても半熟の黄身は出てこず、ゆるく固まった黄身がパカッと割れるくらいになります。 ゆで上がった卵を急冷て冷めたら、卵の殻をむきます。 この時、殻にヒビを入れ(少し多めにヒビを入れるくらいの気持ちで)、 流水に当てながらか、水の中で殻をむくときれいにむきやすいです。 それから、卵を切るときは包丁でもいいですし、卵専用のスライサーなどを使ってもいいのですが、 きれいに切り口を見せたい時や、半熟の卵を切るときは糸を使うのがおすすめです。 卵の切りたい場所に糸を巻き付けて、糸を引っ張るようにしてカットします。
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