インドルピーは非資源国通貨という点が他の新興国通貨と異なる インドルピーは新興国通貨の1つですが、少し特徴的な通貨です。 日本人に人気の新興国通貨としてはブラジルレアル、ロシアルーブルなどがあります。 インドルピーがこれらの通貨と決定的に異なるのは 非資源国通貨であるという点です。 上記にあげたブラジルレアル、ロシアルーブルを含む 多くの新興国通貨は同時に資源国通貨であり、 原油価格(資源価格)の上昇は基本的にプラスに寄与します。 しかし、 インドの場合は原油価格(資源価格)の上昇はそのままインフレ率の上昇に直結し、インドルピーの下落要因となります。 しかし、ここで少し難しいのは単純に原油価格の逆の動きをするわけでないということです。 ロシアルーブルは産油国であることで単純に原油価格とリンクした動きになりますが、インドルピーは非資源国だからと言って単純に逆の動きにはなっていません。 その理由は、インドは 非資源国であるという点以外は他の新興国通貨と共通な部分が多いからです。 下記の一般的な新興国(通貨)の特徴はインド(ルピー)も共通です。 経常収支や財政収支が赤字になりやすい 全ての新興国がそうではありませんが• 金利やインフレ率が相対的に高い• 経済成長率が高い• 格付けが先進国より低い• 通貨のボラティリティが米ドルやユーロなどよりも高い• 米ドル金利の上昇はマイナス要因• 新興国のマクロ経済指標はこちらをご覧ください:• 新興国の経常収支の推移についてははこちらをご覧ください: 多くの新興国通貨は比較的同じような動きになりやすい傾向がありますが、インドルピーは 「新興国通貨の動き一原油価格(資源価格)の動き」のようなイメージになるので、相対的にはマイルドな動きとなります。 インドルピーの長期チャートと変動要因の解説はこちらを参考にしていください: インドルピーの特徴は原油価格が大きく変動した2013年~2016年の動きをみると理解しやすい 下記に2013年〜2016年のインドルピー・ブラジルレアル・ロシアルーブルの比較チャートを掲載します。 このチャートはインドルピーの特徴が非常によく表れています。 比較しやすいように2012年1月1日を1. 000として指数化しています。 2013年9月頃に米国の金融緩和縮小懸念で多くの新興国通貨が売られた際、インドルピーの下落率はロシアルーブルと比較すると相対的に大きくなっています。 この時、唯一非資源国である インドは原油価格の高止まりによりインフレ率が10%前後まで上昇しており、相対的にインドルピーが大きく売られる要因となりました。 つまり インドルピーだけは、原油価格の高止まりがマイナス要因となっています。 その後、2014年の後半からインドルピー以外の通貨は大きく下落していますがこれは原油価格の大暴落が原因です。 原油価格の推移についてはこちらをご覧ください: この間、インドは原油価格下落のおかげで2013年11月に11. これによりインドルピーは新興国の中では相対的に安定した動きとなりした。 インドルピーのまとめ インドルピーは新興国通貨の中では珍しく直接的に原油価格に影響されない通貨です。 間接的には原油価格が上がるとインフレ率が上がり、他の多くの新興国通貨とは逆にインドルピーの下落要因となります。 ただし、その際は他の新興国通貨が上昇していることから、新興国通貨市場全体にマネーが流入し、結果的にインドルピーもそれほど大きな下落とはなりません。 その結果として 新興国の中では相対的に安定した動きが期待できます。 長期チャートをみると大きく下落しているように見えますが、実質的に変動相場制となった1995年以降では相対的に安定した動きとなっています。 また、金利も高いので中長期で保有すればインドルピー安になっても十分ペイします。 よって、名目金利がインフレ率よりもある程度高い 実質金利がプラスの状態が続く環境であれば投資しても良い通貨と思われます。 インドの金利とインフレ率の推移はこちらを参考にしてください: インド経済のポイントなどはこちらを参考にしてください:.
次の700122 74. 850000 88. 427790 13. 942442 53. 487810 10. 773349 97. 739130 0. 063112 48. 877050 54. 519630 2. 408301 2. 542373 4. 291046 56. 601633 10. 179657 9. 657566 82. 234674 17. 821429 3. 373415 1. 534032 0. 004990 1. 024468 8. 612259 8. 422604 11. 872660 20. 375664 0. 094270 0. 000260 244. 711806 19. 958936 18. 284639 0. 010753 4. 683980 0. 019829 105. 422535 20. 952301 0. 049292 106. 920000 126. 293904 19. 916178 76. 405032 15. 390152 139. 626828 0. 090169 69. 808068 77. 878942 3. 441262 3. 631670 6. 130699 80. 859109 14. 538481 13. 795417 117. 455784 25. 457143 4. 818343 2. 191567 1. 428457 0. 007128 1. 462664 12. 306488 12. 029703 16. 957701 29. 105757 0. 134660 0. 000372 349. 560271 28. 510479 26. 116906 0. 015360 6. 690864 0. 028325 150. 591549 29. 929459 0. 070412 情報提供元:.
次の早速、SBI証券に口座を開き、積立NISA口座開設し、又、住信SBIネット銀行にて仕組み預金もしました。 生まれが裕福で無くお金に苦労しているはずなのに、生活で精いっぱいで自分で勉強する余裕が無くここまで来てしまいました。 今からでも頑張りたいと思っております。 今、気になっている商品があるのですが、 魅力的に思われますか? 【】ビー・エヌ・ピー・パリバ 年6. 51% 税引後5. 187% 色々な場所で販売されておりますが。。。 忙しいところ申し訳ございませんがご意見を頂けたら嬉しいです。 回答:こういうのは博打であって投資ではなく、買ってはいけない MO様、当サイトへのご質問ありがとうございます。 お金に苦労されたとの事ですが、いざ資産運用をしようと思っても、マネーリテラシーが無ければ、羊の顔をした狼のような銀行マン(あるいは証券マン)に、ボッタくりの金融商品を買わされることになります。 少しでも有利な運用でお金を増やしたい気持ちは良く分かりますけれども、資産運用の初心者が「いいな」と思うような商品が、優れた商品である訳がありません。 そして、銀行で売っている一般人向け金融商品の大半が、ボッタクリ商品です。 この視点こそが、マネーリテラシーを身に付けるための大いなる第一歩になりますから、心してかかってください。 今回、MO様が興味を示したインドルピー建債券(円貨決済型)は、正直申し上げて、手を出してはならない金融商品の筆頭です。 それが何故ダメなのか、回答したいと思います。 債券利回りの6. 51%というのは、あくまでも表面上のもの インドルピーで儲かるなら、世界中の金持ちが殺到するはずだが・・・ 銀行員から「利回り6. 5%の魅力的な商品があります」と言われれば、マネーリテラシーの無い人なら興味を示すでしょう。 しかし、インドルピー建債券には多くの問題があります。 インドのような新興国の債券投資の本質とリスクについてしっかりと理解すれば、間違った投資判断を下す事は無いでしょう。 ・・・と、そんな難しいことを書いても響きませんよね。 皆さん、「美味しそうな金融商品」を見た時に、常に頭の中に繰り返して頂きたいフレーズがあります。 それは、「そんなに美味しいなら、世の中全員が大金持ちになっていますよね」という事。 インドルピー建て債券は、年利6. 5%です。 四捨五入して7%です。 この7%は、お金持ちが気にする数字の筆頭格で、7%あれば10年で資金が2倍になる数字なのです。 と言う事は、こんな商品に本当にメリットが大ならば、全世界から大金持ちが殺到して、金融機関はパンクします。 しかし現実にはそんな事はありません。 なぜなら、こんなものは見かけの数字に過ぎず、これで資産形成が出来るなどと言う事は、長期的にはほとんどあり得ないからです。 新興国通貨の為替変動=リスクは、想像以上にデカイ 外国債券は、定期預金や国内債券とは、まったく異なります。 特に大きな問題は、為替リスクが非常に大きいという点です。 インドルピーの投資元本と利金を日本円に戻す際に、為替で損をしてトータルでは儲からなかったという事が非常に頻繁に起こります。 為替の影響で、損をする人が多いのです。 何故だと思います? それは、金利の高い通貨の価値は毎年下がって(為替で調整されて)、プラスマイナスゼロに近くなるからです。 いくら目先の金利が7%近くあったとしても、それを帳消しにするほどの円高が発生して、儲けも損も出ない方向に働きます。 これが、世界の大金持ちが、インドルピー建て債券などに興味を示さない理由です。 以下の、インドルピーと日本円の長期の価格の推移を見ると、一発で分かります。 例えば、1インドルピー=3. 0円の時に300万円分をインドルピーに換えて(つまりルピー建て債券を買って)、数年後に1インドルピー=1. 5円の時に日本円に戻したら(売却もしくは満期償還)、150万円にしかなりません。 つまり、円高によって150万円もの為替損失が生じるのです。 このように、高金利通貨の利金で得た儲けは最終的に為替の損失で相殺されて、日本国債で運用した場合と変わらないと言われています。 なお銀行で、以下のような、直近数年のインドルピーの為替の推移を見せれるかもしれません。 一見するとボックス相場で、為替が下落も上昇もせずに落ち着いているように見えます。 しかし、長期の円高トレンドを考慮したうえで、テクニカル分析(過去の値動きから、将来の値動きを予測する分析手法)を駆使して為替の推移を見直すと、今後も下落する可能性が高いようにみえます。 専門的に言えば、高値切り下げ安値切り下げの下降トレンドです。 と言っても、為替の方向性を予測するのは、プロでも難しいと言われています。 ということは、円に戻すときに円安(為替で得する)になっているのか、円高(為替で損する)になるのかは、神のみぞ知る世界になります。 しかし、親でも友人でも良いのですが、どなたかがインドルピー建て債券を買って、4年後に儲けている可能性もあります。 長期の下落トレンドの最中にも、例えばA地点で買ってB地点で売れば、為替で利益も得られるし、当然ながら利息も受け取れます。 つまり、利益を出す事が出来ます。 でも、Aで買ってBで売るなんて事は、100%の完全な「まぐれ当たり」です。 いくら儲けたとしても、褒められたものではありません。 1991年から続く長期の下落トレンドがハッキリしているにもかかわらず、無謀な取引をして偶然に利益を上げたにすぎず、愚かな行為だと言えるでしょう。 投資と言うのは、利益が期待される資産に資金を投じなければなりません。 投資をやった事が無い人は、投資を博打か何かと勘違いしている事がほとんどですが、投資は期待リターンが常にプラスであり、博打は常に大きなマイナスである点で、大きく異なります。 インドルピー建て債券を買うという事は、期待リターンがプラスでもマイナスでもない世界にお金を突っ込むことにほかならず、博打とまでは行かないものの、到底投資とは言えないのです。 新興国通貨は、今は特に下落トレンドが顕著である ところでここ最近、トルコリラの暴落のニュースが頻繁に報じられていましたね。 (まさか、ご存知ないとしたら、これはもう絶対にインドルピー建て債券などを買ってはいけません) インドやトルコなどの新興国通貨は、先進国に比べて極めて不安定です。 為替が円高方向に急激に動くことがあります。 以下のように、トルコリラの円高トレンドが止まりません。 5年前に比べて、為替の影響だけでマイナス60%ですし、ここ数か月で完全に暴落しています。 もしも、高利回りのトルコ債券に集中投資していれば、為替の損失でとんでもない大損をしていた事でしょう。 こんな商品も、ついこの間までは非常に人気が高く、ここ数年間はかなり売れていた商品でした。 素朴な疑問として、9%近い利息が付くトルコリラ建て債券ではなくて、金利が低いインドルピー建て債券をセレクトした理由が知りたいです。 トルコリラ建て債券だけでなく、トルコリラという為替そのもので金利収入(スワップ金利と言います)を得る投資方法も、ここ数年大人気で、彼ら彼女らは、2018年のトルコリラの大暴落で、ほとんど全員が大損失を出して相場から強制退場を食らっています。 もちろん、トルコリラ建て債券を買っており、これから満期償還を迎える人たちも、今後続々と大きな損失を出して円に転換する事になります。 新興国の通貨は、常にこのようなリスクと裏腹の、それこそ素人には「無理ゲー」な世界なのです。 トルコリラ以外にも、各国の通貨が著しく下がっていますので、参考までにご覧ください。 特に直近1年での新興国通貨の下落は、非常に激しいです。 トルコ以外にも、安定感のある米ドルに対して、ブラジルやロシアの下落(円高)は凄まじいですね。 そして、インドルピーです。 新興国から米国への資金の流れが顕著になっている影響から、インドルピーに関しても、下落が加速しているような状態です。 このようなタイミングで、インドルピー建て債券を買おうとしている訳ですから、誰がどう見ても、無謀としか言いようがありません。 もちろん、今後がどうなるのか、全く分かりません。 しかし、いったん下落すると、とんでもない為替損失が生じます。 そのような状況に陥れば、まちがいなくトータルの損益はマイナスになるでしょう。 高利回りの新興国通貨は、このような為替リスクがあるために、利回りが高いのです。 なお、新興国に比べて、先進国の債券の利回りは低いものです。 それは、先進国の通貨が安定しているためでもあります。 以下のように、先進国(米ドル、ユーロ、ポンド)の通貨に対して、新興国(トルコ)が大幅に下落しているのは、非常に分かりやすい事例だと思います。 (見にくくてごめんなさい。 赤線がドル、オレンジがユーロ、青がイギリスのポンド、そして大きく下がっているのがトルコリラです。 ) インドルピー建て債券投資が博打になる実例 ところで、インドルピー建債券投資が博打であり、初心者には難しいと考える実例をご紹介しましょうか。 インド債券に投資する投資信託、と、日本国債に投資するの値動き比較が、分かりやすいです。 これらに、インドルピーの為替の値動きを加えた直近3年の比較チャートをご覧ください。 なお、野村インド債券ファンドの投資先債券の最終利回りは6%程度です。 インドルピー建て債券と同等の利回り条件となります。 C地点のゴールからご覧ください。 3年が経過した時点で、野村インド債券ファンドと日本債券インデックスeのトータルパフォーマンスが変わらない状況です。 というか、0. 6%ほど日本債券インデックスeの方が良好な運用成績となっていますね。 インド債券で得られる6%の収益が為替の損失で相殺されて、結局、日本国債より儲かっていないという事になります。 また、日本債券インデックスeの運用成績は常にプラスですから、いつ解約しても利益になります。 しかし、野村インド債券ファンドをA地点の2016年頃に解約したらマイナス10%、運よくB地点の2017年頃に解約できれば、プラス10%になります。 これを博打と言わずして、何と言うのでしょうか・・・。 投資に詳しい人であれば、為替の値動きに注目しながら、タイミングよく売り抜けて儲けられるかもしれません。 しかし、銀行員から推奨されて買ってしまうような投資の素人がタイミングを計る事などできる訳がなく、完全に風まかせの運まかせという、やってはならない資産運用の典型になるのです。 今からインドルピー建て債券を買って、インドルピーが今後円安に動いて利益になるのか円高に動いて損失になるのか、誰も全く分かりません。 唯一、インドルピーは長期下落トレンドですから、損する確率の方が高いと考えるのが冷静な判断であり、だとしたら、買ってはいけないというのが正解になります。 前の項で実例を含めて解説しましたが、高金利通貨には円高になる「宿命」の下落トレンドがあります。 という事は、損する可能性の方が高い訳であり、目の前の高利回りに飛びついて投資する人は、大概、痛い目に合うだろうなというのが管理人の考えです。
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