はじめに 現在20代です。 高校卒業後に 防衛大学校に進学しました。 文系学部に所属し、12か月間過ごしました(その後中退)。 この記事では、防衛大学校(以下、防衛大)を紹介します。 ですが、「集団生活が厳しい」だとか「棒倒しが凄い」だとか、そういう 世間でさんざん語り尽くされた話題は扱いません。 今回は、これまであまり世間で語られてこなかった 防衛大に進学してくる学生は一体どんな奴らなのか? ということに焦点を当てます。 なお、前半では私個人の経歴を含めた事前情報を載せています。 リサーチ内容 本編です。 後半で説明します。 調査対象:私が所属した文系学部の1クラス 40人 調査年:曖昧にしときます(私が20代ということだけ) 内容:以下に記載 ・男女比 ・入学後1年以内での中退率 ・出身地域の比較 ・浪人生の比率 ・推薦入学者の比率 ・第一志望の学生の比率 ・親が自衛官(幹部)の比率 事前情報1:防衛大とは 一言で言うと、 自衛隊の幹部候補生学校のような場所です。 (厳密にいうと少し違いますが、ここでは省略) 少なくとも、現行の自衛隊幹部層はだいたいここの出身。 学校の所在地は神奈川県横須賀市。 組織は自衛隊+四年制大学を足して2で割ったような組織。 (「文部科学省管轄外の大学」という位置づけ) 平日は朝から晩まで座学と訓練と部活と集団生活・集団行動。 全寮制。 授業料は無料、衣食住も無料で提供され更に給料が出ます。 成績優秀者には海外の士官学校への留学制度もある。 なお、卒業するとちゃんと学位が授与されます。 (上述の理由により、学位授与機構によって与えられる) 綺麗に紹介すると上記のような説明になりますが、 実際にはこの行間にいわば 阿鼻叫喚というか 負のエネルギーというか そういうものが詰まっています。 防衛大はそういう場所です(笑 参考: (内容は少し古いが大体合っていることで有名な記事) 事前情報2:似たような学校といえば 自己紹介などで自分の経歴を話すと、 防衛医科大学校や 海上保安大学校と間違われることがたまにあります。 割と似ているから仕方ない。 防衛医科大学校は医官(幹部)を養成する6年制の学校で、 海上保安大学校は海上保安庁の幹部養成校です。 事前情報3:偏差値について 文理ごとに学部があります。 なお、文系定員が少なく理系定員が多い。 私が所属したときは約80名 2クラス 、理系は約400人 約10クラス ほど。 入試方式は私立型3科目(一般入試の場合)。 文系:国語・英語・数学or歴史(世界史か日本史) 理系:数学・英語・物理or化学 偏差値は 文系が68で 理系が59。 () 3科目入試なので比較対象は国立大学ではなく私立大学となりますが、 以下のような大学・学部と近いです。 改めて確認したわけですが、実際の自分の肌感覚とも一致していました。 事前情報4:筆者について 男。 地方育ち。 一般入試で現役進学。 前述のとおり12か月で中退。 中学校: 公立中学。 よく物が盗まれるような、典型的な田舎の学校。 高校: 偏差値65前後の公立高校()。 地区二番手で、旧帝大など難関大学に進学するのは文理合わせ年間30人程度で進学実績は悪い。 第一志望:某旧帝大。 防衛大に進学したのは 志望校に落ちたから。 ちなみに第二志望だった慶応の経済学部は 補欠落ちしました(笑) 以下が本編です。 文系クラス40人を対象として分析しています。 男女比 男子:35人(87. (当然ですが元々の受験者もかなり少ない) とはいえ女子の方が競争率は高いので、基本的に男子より頭がいいです。 防衛大は4月1日が 仮入学日であり、その後に控える正式な入学式までに数日間が用意されています。 この期間は、自衛隊での生活が自分に合うかを生活しながら考える、 いわば お試し期間。 ここで抜ける人も一定数いますが、彼らは母数に入れていません。 どうでしょう、個人的には 結構少ないなと思います。 SNSやよく分からないメディアでは 「防衛大は中退率がすごい!」というような誇大表現(というか煽り)をたまに見かけます。 これは基本的に、前述のお試し期間を含んで表現しているからです。 基本的に1年生がタスクの量が最も多く、高学年からの扱いもひどいです。 自衛隊の文化や組織へ強烈な違和感を覚える時期なので最も多く中退者が出ます。 対照的に、2年次以降は基本的に理不尽なシバきなどは激減するため中退者はほとんど出ません(逆にこの時期に辞める学生は ヤバいことをしでかして退学させられるパターンが多い) 3. 出身地域の比較.
次のはじめに 現在20代です。 高校卒業後に 防衛大学校に進学しました。 文系学部に所属し、12か月間過ごしました(その後中退)。 この記事では、防衛大学校(以下、防衛大)を紹介します。 ですが、「集団生活が厳しい」だとか「棒倒しが凄い」だとか、そういう 世間でさんざん語り尽くされた話題は扱いません。 今回は、これまであまり世間で語られてこなかった 防衛大に進学してくる学生は一体どんな奴らなのか? ということに焦点を当てます。 なお、前半では私個人の経歴を含めた事前情報を載せています。 リサーチ内容 本編です。 後半で説明します。 調査対象:私が所属した文系学部の1クラス 40人 調査年:曖昧にしときます(私が20代ということだけ) 内容:以下に記載 ・男女比 ・入学後1年以内での中退率 ・出身地域の比較 ・浪人生の比率 ・推薦入学者の比率 ・第一志望の学生の比率 ・親が自衛官(幹部)の比率 事前情報1:防衛大とは 一言で言うと、 自衛隊の幹部候補生学校のような場所です。 (厳密にいうと少し違いますが、ここでは省略) 少なくとも、現行の自衛隊幹部層はだいたいここの出身。 学校の所在地は神奈川県横須賀市。 組織は自衛隊+四年制大学を足して2で割ったような組織。 (「文部科学省管轄外の大学」という位置づけ) 平日は朝から晩まで座学と訓練と部活と集団生活・集団行動。 全寮制。 授業料は無料、衣食住も無料で提供され更に給料が出ます。 成績優秀者には海外の士官学校への留学制度もある。 なお、卒業するとちゃんと学位が授与されます。 (上述の理由により、学位授与機構によって与えられる) 綺麗に紹介すると上記のような説明になりますが、 実際にはこの行間にいわば 阿鼻叫喚というか 負のエネルギーというか そういうものが詰まっています。 防衛大はそういう場所です(笑 参考: (内容は少し古いが大体合っていることで有名な記事) 事前情報2:似たような学校といえば 自己紹介などで自分の経歴を話すと、 防衛医科大学校や 海上保安大学校と間違われることがたまにあります。 割と似ているから仕方ない。 防衛医科大学校は医官(幹部)を養成する6年制の学校で、 海上保安大学校は海上保安庁の幹部養成校です。 事前情報3:偏差値について 文理ごとに学部があります。 なお、文系定員が少なく理系定員が多い。 私が所属したときは約80名 2クラス 、理系は約400人 約10クラス ほど。 入試方式は私立型3科目(一般入試の場合)。 文系:国語・英語・数学or歴史(世界史か日本史) 理系:数学・英語・物理or化学 偏差値は 文系が68で 理系が59。 () 3科目入試なので比較対象は国立大学ではなく私立大学となりますが、 以下のような大学・学部と近いです。 改めて確認したわけですが、実際の自分の肌感覚とも一致していました。 事前情報4:筆者について 男。 地方育ち。 一般入試で現役進学。 前述のとおり12か月で中退。 中学校: 公立中学。 よく物が盗まれるような、典型的な田舎の学校。 高校: 偏差値65前後の公立高校()。 地区二番手で、旧帝大など難関大学に進学するのは文理合わせ年間30人程度で進学実績は悪い。 第一志望:某旧帝大。 防衛大に進学したのは 志望校に落ちたから。 ちなみに第二志望だった慶応の経済学部は 補欠落ちしました(笑) 以下が本編です。 文系クラス40人を対象として分析しています。 男女比 男子:35人(87. (当然ですが元々の受験者もかなり少ない) とはいえ女子の方が競争率は高いので、基本的に男子より頭がいいです。 防衛大は4月1日が 仮入学日であり、その後に控える正式な入学式までに数日間が用意されています。 この期間は、自衛隊での生活が自分に合うかを生活しながら考える、 いわば お試し期間。 ここで抜ける人も一定数いますが、彼らは母数に入れていません。 どうでしょう、個人的には 結構少ないなと思います。 SNSやよく分からないメディアでは 「防衛大は中退率がすごい!」というような誇大表現(というか煽り)をたまに見かけます。 これは基本的に、前述のお試し期間を含んで表現しているからです。 基本的に1年生がタスクの量が最も多く、高学年からの扱いもひどいです。 自衛隊の文化や組織へ強烈な違和感を覚える時期なので最も多く中退者が出ます。 対照的に、2年次以降は基本的に理不尽なシバきなどは激減するため中退者はほとんど出ません(逆にこの時期に辞める学生は ヤバいことをしでかして退学させられるパターンが多い) 3. 出身地域の比較.
次のはじめに 現在20代です。 高校卒業後に 防衛大学校に進学しました。 文系学部に所属し、12か月間過ごしました(その後中退)。 この記事では、防衛大学校(以下、防衛大)を紹介します。 ですが、「集団生活が厳しい」だとか「棒倒しが凄い」だとか、そういう 世間でさんざん語り尽くされた話題は扱いません。 今回は、これまであまり世間で語られてこなかった 防衛大に進学してくる学生は一体どんな奴らなのか? ということに焦点を当てます。 なお、前半では私個人の経歴を含めた事前情報を載せています。 リサーチ内容 本編です。 後半で説明します。 調査対象:私が所属した文系学部の1クラス 40人 調査年:曖昧にしときます(私が20代ということだけ) 内容:以下に記載 ・男女比 ・入学後1年以内での中退率 ・出身地域の比較 ・浪人生の比率 ・推薦入学者の比率 ・第一志望の学生の比率 ・親が自衛官(幹部)の比率 事前情報1:防衛大とは 一言で言うと、 自衛隊の幹部候補生学校のような場所です。 (厳密にいうと少し違いますが、ここでは省略) 少なくとも、現行の自衛隊幹部層はだいたいここの出身。 学校の所在地は神奈川県横須賀市。 組織は自衛隊+四年制大学を足して2で割ったような組織。 (「文部科学省管轄外の大学」という位置づけ) 平日は朝から晩まで座学と訓練と部活と集団生活・集団行動。 全寮制。 授業料は無料、衣食住も無料で提供され更に給料が出ます。 成績優秀者には海外の士官学校への留学制度もある。 なお、卒業するとちゃんと学位が授与されます。 (上述の理由により、学位授与機構によって与えられる) 綺麗に紹介すると上記のような説明になりますが、 実際にはこの行間にいわば 阿鼻叫喚というか 負のエネルギーというか そういうものが詰まっています。 防衛大はそういう場所です(笑 参考: (内容は少し古いが大体合っていることで有名な記事) 事前情報2:似たような学校といえば 自己紹介などで自分の経歴を話すと、 防衛医科大学校や 海上保安大学校と間違われることがたまにあります。 割と似ているから仕方ない。 防衛医科大学校は医官(幹部)を養成する6年制の学校で、 海上保安大学校は海上保安庁の幹部養成校です。 事前情報3:偏差値について 文理ごとに学部があります。 なお、文系定員が少なく理系定員が多い。 私が所属したときは約80名 2クラス 、理系は約400人 約10クラス ほど。 入試方式は私立型3科目(一般入試の場合)。 文系:国語・英語・数学or歴史(世界史か日本史) 理系:数学・英語・物理or化学 偏差値は 文系が68で 理系が59。 () 3科目入試なので比較対象は国立大学ではなく私立大学となりますが、 以下のような大学・学部と近いです。 改めて確認したわけですが、実際の自分の肌感覚とも一致していました。 事前情報4:筆者について 男。 地方育ち。 一般入試で現役進学。 前述のとおり12か月で中退。 中学校: 公立中学。 よく物が盗まれるような、典型的な田舎の学校。 高校: 偏差値65前後の公立高校()。 地区二番手で、旧帝大など難関大学に進学するのは文理合わせ年間30人程度で進学実績は悪い。 第一志望:某旧帝大。 防衛大に進学したのは 志望校に落ちたから。 ちなみに第二志望だった慶応の経済学部は 補欠落ちしました(笑) 以下が本編です。 文系クラス40人を対象として分析しています。 男女比 男子:35人(87. (当然ですが元々の受験者もかなり少ない) とはいえ女子の方が競争率は高いので、基本的に男子より頭がいいです。 防衛大は4月1日が 仮入学日であり、その後に控える正式な入学式までに数日間が用意されています。 この期間は、自衛隊での生活が自分に合うかを生活しながら考える、 いわば お試し期間。 ここで抜ける人も一定数いますが、彼らは母数に入れていません。 どうでしょう、個人的には 結構少ないなと思います。 SNSやよく分からないメディアでは 「防衛大は中退率がすごい!」というような誇大表現(というか煽り)をたまに見かけます。 これは基本的に、前述のお試し期間を含んで表現しているからです。 基本的に1年生がタスクの量が最も多く、高学年からの扱いもひどいです。 自衛隊の文化や組織へ強烈な違和感を覚える時期なので最も多く中退者が出ます。 対照的に、2年次以降は基本的に理不尽なシバきなどは激減するため中退者はほとんど出ません(逆にこの時期に辞める学生は ヤバいことをしでかして退学させられるパターンが多い) 3. 出身地域の比較.
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