ゲンタマイシン軟膏 効能。 テラマイシン軟膏の効能とステロイドの強さ!陰部には使える?

ゲンタマイシン軟膏について解説!ニキビやヘルペスにも効果がある?

ゲンタマイシン軟膏 効能

ゲンタシン軟膏は皮膚の細菌感染症を治す、あるいは防ぐ薬! Sponsored Link ゲンタシン軟膏が使える症状と使えない症状 ゲンタシン軟膏は、菌の繁殖を抑えることが出来ることに加えて、余計な成分が含まれていないため、傷口や細菌感染症全般に使うことが出来ます。 ただ、病気によっては効果が無かったり、むしろ悪化する危険性があるものも存在しますので注意しておきましょう。 切り傷、すり傷 切り傷やすり傷は、放っておくと細菌感染を起こして化膿してしまうことがありますので、 化膿しないように予防目的でゲンタシン軟膏を塗るのが効果的ですね。 既に化膿してしまっている場合でも、化膿している傷を早く治す効果がありますので、塗っておくと良いでしょう。 虫刺され ゲンタシン軟膏には、虫刺されそのものを治す効果はありません。 ただ、虫刺されで出来た傷口からばい菌が入って感染するリスクを抑えることは出来ますので、 うっかり掻きむしってしまった時の感染予防目的で塗るのは効果的と言えるでしょう。 なお、ゲンタシン軟膏には、虫刺されによるかゆみを抑える効果はありませんので、かゆみがひどい場合には虫刺され用のかゆみ止めを使うようにしてください。 あせも あせも自体に効果はありませんが、あせもを搔きむしってしまう場合には塗っておくと良いですね。 掻きむしると傷口から雑菌が入ってしまい、そこから細菌感染を起こしてしまうことがありますので、 予防目的としては効果的と言えるでしょう。 かゆみには効果がありませんので、かゆみ止め成分の含まれる別の軟膏やクリームを使うようにしてください。 かぶれ ゲンタシン軟膏でかぶれ自体を治すことは出来ませんが、 かぶれを掻きむしった時に出来た傷に細菌が感染するのを防ぐことは可能です。 軽いおむつかぶれなどにも塗って問題ありません。 かゆみや赤みがひどい場合には、炎症を抑える作用のある薬を使うと良いでしょう。 やけど やけどをした場所がジュクジュクしていたり、水ぶくれが出来て破れた時に使うことが出来ます。 ジュクジュクしている部位や水ぶくれが破れた場所は、皮膚が壊れている状態なので、細菌感染を起こしやすいためですね。 ただ、ゲンタシン軟膏にやけど自体を治す効果はありませんので、あくまで細菌感染の予防や傷口の保護目的で使うようにしてください。 ニキビ ニキビの原因としてよく名前が出てくる「アクネ菌」には適応がないものの、 ニキビを悪化させる原因となる「黄色ブドウ球菌」には効果があります。 膿がたまっている赤ニキビや、大きめの白ニキビなどに効果的と言えるでしょう。 一方で、小さい白ニキビや黒ニキビには効果が期待できません。 ただ、今ではニキビにより効果的な薬もたくさんありますので、基本的にはニキビ用の薬を使った方が良いでしょう。 とびひ とびひは皮膚の細菌感染症なので、ゲンタシン軟膏を使って治すことが出来ます。 病院では、飲み薬の抗生剤と合わせてゲンタシン軟膏が使われることも多いですね。 ただ、最近のとびひはゲンタシンに耐性を持っているケースが増えており、効果が出ない場合もありますので注意しておきましょう。 痔 ゲンタシン軟膏に痔を治す効果はありませんが、 傷口から雑菌が入って肛門周囲に炎症が起こるのを予防することは出来ます。 切れ痔や痔ろうなどになった時、悪化を防ぐために塗ると良いでしょう。 痔が治るわけではありませんので、あくまで応急処置として使うようにしてください。 専用の薬を使うか、肛門科を受診するようにしましょう。 ヘルペス ヘルペスは「ヘルペスウイルス」というウイルスが原因の病気なので、ゲンタシン軟膏ではヘルペスを治すことは出来ません。 ただ、口唇ヘルペスや性器ヘルペスを起こした部位に細菌が感染することはありますので、 細菌感染の予防目的としては効果的です。 カンジダ カンジダは細菌ではなく、「真菌」という種類になります。 いわゆるカビやキノコの仲間ですので、ゲンタシン軟膏で直接治せる病気ではありません。 性器カンジダに細菌感染が合併しているケースなどではゲンタシン軟膏が使われることもありますが、 カンジダが悪化したり再発するリスクもありますので、自己判断で使わないようにしましょう。 水虫 水虫は真菌というカビの一種なので、細菌に効くゲンタシン軟膏では効果がありません。 水虫には、「抗真菌薬」などの水虫に特化した薬が存在しますので、そちらを使うようにしましょう。 ゲンタシン軟膏は細菌感染の予防目的としてなら、切り傷、すり傷、虫刺され、あせも、かぶれ、やけど、ニキビ、とびひ、痔、ヘルペスなど色々な症状に使える!カンジダや水虫などには逆効果になる可能性があるので要注意! Sponsored Link ゲンタシン軟膏の使い方 塗る回数や時間 ゲンタシン軟膏は1日1~3回、患部に直接塗って使うのが一般的です。 朝と夜の2回に分けて塗ることが多いですね。 塗るタイミングとしては、 朝起きた時と、夜お風呂に入った後がおすすめですよ。 塗り方 塗り方は、 綿棒を使ってゲンタシン軟膏を少量取り、そのまま患部に塗ればOKです。 傷口をしっかり覆うくらい少し厚めに塗っておくと良いでしょう。 塗り終わったら、患部を保護するために、軽くガーゼを当ててテープで固定しておきましょう。 もし塗り忘れた場合は、思い出した時に塗れば大丈夫です。 また、塗り忘れたからといって、大量に塗る必要はありません。 基本は朝と夜の2回に分けて塗る!患部に少し厚めに塗ってガーゼで保護しよう! ゲンタシン軟膏の主な副作用 ゲンタシン軟膏は塗り薬ということもあり、使い方を間違えなければ副作用はほとんどありません。 ただ、ゲンタシンに対するアレルギーを持っていた場合、アレルギー反応として以下のような症状が現れることがあります。 かゆみ• 発赤(皮膚の赤み)• かぶれ• 湿疹 このような症状が出てきた場合には、いったん使うのを止めるようにしましょう。 元々あった症状が悪化した場合なども、アレルギーの可能性がありますので注意が必要です。 また、ゲンタシン軟膏を大量に長期間使い続けた場合、 ごくまれにですが腎障害や難聴を起こす可能性があります。 ゲンタシン軟膏を使った後に気になる症状が出てきた場合は、一度病院を再受診して医師に確認してもらうようにしてくださいね。 ゲンタシン軟膏を使う前に医師に確認をとった方が良い人 ゲンタシン軟膏は、乳幼児や高齢者でも使うことの出来る副作用の少ない薬です。 ただ、中にはゲンタシン軟膏を使うことがリスクに繋がるケースもありますので、以下に該当する人は、念のためゲンタシン軟膏を使う前に医師に確認をとるようにしてください。 以前にゲンタシン軟膏を使ってアレルギーを起こした事がある人• 現在、他にも薬を服用している人• 妊娠中、もしくは授乳中の女性 ゲンタシン軟膏はほとんど副作用のない薬だが、まれにアレルギーや長期使用で副作用が出る場合がある。 気になる症状が出た場合にはすぐ病院へ! Sponsored Link ゲンタシン軟膏が効かない細菌について ゲンタシン軟膏は多くの細菌に効果のある抗生剤で、病院でも頻繁に使われていました。 そのため、以前に比べると耐性を持った菌が増えてきています。 このようなゲンタシンに耐性を持った菌の場合、ゲンタシン軟膏を塗っても効果が出ないことがありますので注意をしておきましょう。 化膿した部分にゲンタシン軟膏を3日間続けて塗っても効果が無い場合、症状が悪化していく場合などは、ゲンタシンの耐性菌である可能性が高いと言えますね。 ゲンタシン軟膏が効かない場合は、別の抗生物質が含まれる塗り薬に切り替える必要があります。 病院を受診して、ゲンタシン軟膏を塗っても効果が出なかったことを説明すると良いでしょう。 ゲンタシン軟膏が効かない場合は病院で医師に相談する! まとめ ゲンタシン軟膏は、細菌による感染症や化膿した傷口には効果的です。 傷口にばい菌が入って繁殖するのを防ぐ働きもありますので、予防目的で使うことも出来ますね。 ただ、 細菌が原因ではない病気には直接的な効果が無い点に注意しておきましょう。 特に、カンジダや水虫には逆効果になることもありますので、自己判断で使うのは避けてください。 かゆみ止めや炎症を抑える成分なども含まれていないので、自宅で使う場合には 傷口を化膿させたくない時に使うと良いでしょう。 もしゲンタシンを使ったけど効果が見られないという場合には、必ず病院を受診するようにしてくださいね。

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【バラマイシン軟膏(バシトラシン・フラジオマイシン)】って?効果効能・副作用を紹介!

ゲンタマイシン軟膏 効能

ゲンタマイシン軟膏(正式な名称としては「ゲンタマイシン硫酸塩軟膏」)は1970年から発売されている「ゲンタシン軟膏」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ゲンタマイシン軟膏は皮膚に外用する(塗る)お薬で、抗菌作用(細菌をやっつける作用)を持っています。 外用抗生剤の中でも「アミノグリコシド系」というタイプの抗菌薬が含まれています。 外用剤は病変部にのみ作用するため、飲み薬のように全身には作用しにくく余計な副作用が出にくいというメリットがあります。 しかしあくまでも局所に対する効果になるため、皮膚の深い場所の感染や広範囲の感染には向きません。 塗り薬はたくさんの種類があるため、それぞれがどのような特徴を持つのかは分かりにくいものです。 ゲンタマイシンはどんな特徴のあるお薬で、どんな患者さんに向いているお薬なのか、ここではゲンタマイシンの効能や特徴・副作用について紹介していきます。 1.ゲンタマイシン軟膏の特徴 まずはゲンタマイシン軟膏の特徴をざっくりと紹介します。 ゲンタマイシンはアミノグリコシド系に属する抗菌薬になります。 抗菌薬とは菌(細菌)をやっつけるお薬の事ですので、塗り薬であるゲンタマイシン軟膏は主に皮膚の細菌感染に対して用いられます。 細菌には様々な種類に分けられますが、大きく分けると• グラム陽性球菌(ブドウ球菌、連鎖球菌など)• グラム陽性桿菌(リステリア菌、クロストリジウムなど)• グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)• グラム陰性桿菌(大腸菌、クレブシエラなど) の4種類があります。 このうち、ほとんどの菌はグラム陽性球菌かグラム陰性桿菌に属し、その他のグラム陽性桿菌やグラム陰性球菌は多くは見かけることはありません。 アミノグリコシド系は主にグラム陰性桿菌に対して強い抗菌力を持ち、またグラム陽性球菌に対しても多少の抗菌力を持っています。 主要な菌に幅広く効くという特徴があります。 しかし皮膚の感染症の8割ほどはグラム陽性球菌になるため、グラム陽性球菌に対してそこまで強い抗菌力を持たないゲンタマイシンは、重症の皮膚感染症には力不足となる事もあります。 抗菌薬は種類によって効く菌が異なります。 幅広い菌に効果を示すお薬もあれば、特定の菌のみにしか効かないお薬もあります。 一見すると多くの菌に効く抗菌薬の方が良いようにも思われます。 確かにどの菌が原因かどうか特定できないような感染症では、多くの菌に効く抗菌薬を使った方が治る確率は高いでしょう。 しかし、だからといって一概に幅広く効く抗菌薬が良いとは言えません。 なぜならば多くの菌に作用してしまう抗菌薬は、様々な菌に中途半端に作用してしまう事で耐性菌を作ってしまいやすいというデメリットがあるからです。 【耐性菌】 特定の抗菌薬に対して耐性を獲得し、その抗菌薬が効かなくなってしまった細菌の事。 細菌が様々な抗菌薬に対して耐性を獲得してしまうと「多剤耐性菌」となり、治療をする事が困難になってしまう。 ゲンタマイシンも抗菌薬である以上、耐性菌のリスクもあるお薬です。 実際ゲンタマイシンの先発品である「ゲンタシン軟膏」は1970年から長く使われているため、現在はゲンタマイシンに耐性を獲得している菌も少なくありません。 ゲンタマイシンは皮膚感染症の主要な原因菌であるグラム陽性球菌に対しては穏やかに作用するため、不十分な作用となり細菌を耐性化させてしまう事もあります。 ゲンタマイシン軟膏を用いる際にはこのようなリスクも理解し、ゲンタマイシンによる治療を継続していても改善が不十分な場合は漫然と使い続けることは避けなくてはいけません。 ゲンタマイシン軟膏は外用剤であるため、その副作用は多くはありません。 健常な皮膚においては、ゲンタマイシンは角質をほぼ通過せず体内に吸収されないため、皮膚の表面にいる菌はしっかりとやっつけてくれる反面で、体内に入って副作用を起こす事は少ないお薬です。 しかし角質が壊れた状態の湿疹や皮膚炎・潰瘍といった部位に塗ると多少体内に吸収されてしまう事が分かっています。 ゲンタマイシンをはじめとしたアミノグリコシド系抗菌薬は、体内に入ってしまうと身体に負担をかけてしまう事があります。 特に内耳と腎臓に負担がかかりやすく、これにより難聴・腎障害といった副作用が生じる事があります。 外用剤のゲンタマイシンでこのような副作用が生じる事は極めて稀ですが、絶対に生じないとは言えないため、一定の注意は必要になります。 以上からゲンタマイシン軟膏の特徴としては次のような事が挙げられます。 【ゲンタマイシン軟膏の特徴】 ・アミノグリコシド系の抗菌薬(細菌をやっつけるお薬)である ・グラム陰性桿菌に強い効果を示し、グラム陽性球菌にも穏やかに効く ・古くから使われており、耐性菌(ゲンタマイシンが効かない菌)も多くなってきる ・長期・大量使用による副作用の難聴・腎障害に注意 ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い スポンサーリンク 2.ゲンタマイシン軟膏はどんな疾患に用いるのか ゲンタマイシン軟膏はどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 <適応菌種> ゲンタマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属(肺炎球菌を除く)、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌 <適応症> 表在性皮膚感染症、慢性膿皮症、びらん・潰瘍の二次感染 ゲンタマイシンが効果を示す菌は、上記のような菌が主になります。 細菌には、• グラム陽性球菌• グラム陽性桿菌• グラム陰性球菌• グラム陰性桿菌 の4種類がいます。 このうち、グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌の2種類がほとんどを占めます。 ゲンタマイシンはグラム陰性桿菌(大腸菌、クレブシエラ、緑膿菌など)に強い効果を発揮します。 またグラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)にも穏やかに効くお薬になります。 そのためゲンタマイシンが使われる疾患としては、上記のような菌が皮膚に感染している状態になります(上記のブドウ球菌・連鎖球菌はグラム陽性球菌であり、その他はすべてグラム陰性桿菌になります)。 またびらんや潰瘍といった、皮膚が傷ついている状態だと細菌が巣食いやすいため、このような皮膚に細菌が二次感染してしまった状態の治療にも用いられます。 【びらん(糜爛)】 表皮の欠損で、皮膚の一番上の皮が浅くえぐれてしまっているような状態。 ゲンタマイシン軟膏はジェネリック医薬品であるため有効率の詳しい調査は行われていませんが、先発品である「ゲンタシン軟膏」の有効率は、• 表在性皮膚感染症への有効率は82. 湿疹及び類症の二次感染への有効率は69. 慢性膿皮症の二次感染への有効率は64. びらん・潰瘍の二次感染への有効率は57. 9% と報告されており、ゲンタマイシン軟膏も同程度の効果だと推測されます。 ただし、最近は耐性化も進んでいるため有効率は低下してきている印象があります。 3.ゲンタマイシン軟膏にはどのような作用があるのか ゲンタマイシンはどのような作用機序によって細菌をやっつけているのでしょうか。 まず抗菌薬は「静菌作用」を持つものと「殺菌作用」を持つものに分けられます。 静菌作用というのは「細菌の増殖を抑える作用」です。 細菌を殺すわけではなく、それ以上増殖させないようにすることで、穏やかな抗菌作用だと言えます。 対して殺菌作用というのは「細菌を殺す作用」です。 直接細菌にダメージを与えることで、強力な抗菌作用を示します。 どちらも抗菌作用ですが、殺菌作用の方がより強い効果である事が分かります。 ゲンタマイシンはと言うと「殺菌作用」を持つお薬になり、強力に菌をやっつけてくれる作用を持ちます。 ではゲンタマイシンはどのようにして細菌を殺すのでしょうか。 ゲンタマイシンをはじめとしたアミノグリコシド系抗菌薬は、細菌の細胞内にあるリボソームという細胞内小器官に結合し、リボソームのはたらきを邪魔する事でその作用を発揮します。 リボソームというのは、DNA情報を元に種々のタンパク質を合成するはたらきを持ちます。 ゲンタマイシンがリボソームのはたらきをブロックすると、細菌は必要なタンパク質を合成できなくなってしまいます。 すると細菌が生きるために必要なタンパク質の合成も行えなくなってしまうため、細菌は死んでしまうのです。 例えば細菌の細胞の壁の原料もタンパク質ですから、リボソームのはたらきが邪魔されると、細菌は自分の細胞の形状を保てなくなります。 このような作用によってゲンタマイシンは次のような菌に殺菌作用を示します。 グラム陰性桿菌は、• 大腸菌• クレブシエラ属• エンテロバクター属• プロテウス属• セラチア• モルガネラ・モルガニー• プロビデンシア属• 緑膿菌 などが挙げられます。 ただしゲンタマイシンは嫌気性菌には効果がないことが多いため、• バクテロイデス属(グラム陰性桿菌) には効きません。 具体的には、• 黄色ブドウ球菌 への効果は比較的しっかりしています。 実際、皮膚の細菌感染症の多くは、表皮ブドウ球菌などのグラム陽性球菌であるため、このような菌に対して効果を示すゲンタマイシンは、皮膚感染症によく用いられているのです。 ただし、• レンサ球菌 はゲンタマイシンが効かない事も多いため、注意が必要です。 例えば、「伝染性膿痂疹(とびひ)」はブドウ球菌やレンサ球菌が原因となりますが、ゲンタマイシンが効かないレンサ球菌の可能性もありますから、ゲンタマイシン以外の抗菌薬を選択するのも手でしょう。 スポンサーリンク 4.ゲンタマイシン軟膏の副作用 ゲンタマイシン軟膏の副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。 また副作用はどのくらい多いのでしょうか。 ゲンタマイシンはジェネリック医薬品である事もあり、副作用発生率の詳しい調査は行われていません。 しかし全体的に見れば外用剤であるゲンタマイシンの安全性は高く、副作用は少ないと言って良いでしょう。 生じる副作用もほとんどが軽度のもので、• かゆみ• 水疱、湿疹 などです。 いずれも重篤となることは少なく、多くはゲンタマイシンの使用を中止すれば自然と改善していきます。 また注意すべき副作用としては、• 腎障害• 難聴 があります。 ゲンタマイシンをはじめとしたアミノグリコシド系は内耳や腎臓といった臓器に負担をかけることのあるお薬ですので、長期間・高用量のゲンタマイシンが体内に入ってしまうとこのような副作用が生じる事があります。 これは主に注射剤のアミノグリコシド系で注意すべきもので、外用剤のゲンタマイシンで生じることは極めて稀です。 実際、角質が破壊されていない皮膚にゲンタマイシンを塗っても、ゲンタマイシンはほとんど体内に吸収されない事が確認されていますので、ゲンタマイシンが内耳や腎臓を傷めるという可能性はかなり低いと考えられます。 しかし皮膚の角質バリアが破壊されているような状態(皮膚に潰瘍や皮膚炎などがある場合)では、ゲンタマイシンは体内に多少吸収される事が確認されています。 重症熱傷例にゲンタマイシンの先発品である「ゲンタシン軟膏」を3日間塗布した研究においては、尿からゲンタマイシンが検出されており、ここから体内に吸収されている事が分かります。 また同じくゲンタマイシンの先発品である「ゲンタシン軟膏」を皮膚に塗布したところ、排泄率は0. 4~5. 2%と報告されており、ここからもある程度は体内に吸収されているという事が言えます。 5.ゲンタマイシン軟膏の用法・用量と剤形 ゲンタマイシンの外用剤には、 ゲンタマイシン軟膏(0. ゲンタマイシンの使い方は、 1日1~数回患部に塗布するか、あるいはガーゼなどにのばしたものを患部に貼付する。 と書かれています。 実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。 また抗菌薬は、大量・長期間使っていると耐性菌を出現させてしまうリスクになります。 そのためゲンタマイシンをはじめとした抗菌薬は必要な期間のみしっかりと使い、漫然と長期間使い続けないように注意が必要です。 6.ゲンタマイシン軟膏の使用期限はどれくらい? ゲンタマイシンの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった外用剤があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので一概に答えることはできませんが、適正な条件で保存されていたという前提(室温保存)だと、「3年」が使用期限となります。 7.ゲンタマイシン軟膏が向いている人は? 以上から考えて、ゲンタマイシンが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ゲンタマイシン軟膏の特徴をおさらいすると、 ・アミノグリコシド系の抗菌薬(細菌をやっつけるお薬)である ・グラム陰性桿菌に強い効果を示し、グラム陽性球菌にも穏やかに効く ・古くから使われており、耐性菌(ゲンタマイシンが効かない菌)も多くなってきる ・長期・大量使用による副作用の難聴・腎障害に注意 ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い というものでした。 ゲンタマイシンは細菌をやっつけるお薬になりますので、細菌感染している皮膚や細菌感染が強く疑われる皮膚に塗るお薬になります。 メリットとしては1970年から使われており使用実績が多いお薬だという点があります。 多くのデータがあるため、安心して使う事が出来る外用抗生剤です。 使い慣れている先生も多いため処方される事も多いお薬ですが、近年では耐性菌も多くなっているため、漫然と長期間使うべきではないでしょう。 皮膚の感染症の多くはグラム陽性球菌ですが、ゲンタマイシンがもっとも得意とするのはグラム陰性桿菌です。 つまり、皮膚感染症はゲンタマイシンはある程度の効果は期待できるものの、本領が発揮できないこともあります。 そのため、ある程度の期間使用しても効果が得られない場合はゲンタマイシンが効かない菌であるか、ゲンタマイシンに耐性を持った菌の可能性もありますので、ゲンタマイシン以外の抗菌薬に変更する必要があります。 またゲンタマイシンはジェネリック医薬品であり、薬価が安い点もメリットになります。 薬価は先発品の「ゲンタシン軟膏」と比較すると約6割程度となっており、経済的負担が少なく済みます。 カテゴリー• 247•

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ゲンタシン軟膏の効果・効能は?やけどや切り傷、あせもには使える?

ゲンタマイシン軟膏 効能

ゲンタシン軟膏とは ゲンタシン軟膏とは、「ゲンタマイシン硫酸塩」と呼ばれる「アミノグリコシド系抗生物質」が主成分である軟膏です。 細菌の増殖を阻害して、局所の感染症をなおす働きがあります。 無臭であり、半透明で伸びが良く、古くから、いろいろな皮膚のトラブルに対して使用されています。 ステロイドは含まれていません。 また、 市販薬としては販売されていません。 赤くなって腫れている赤ニキビには効果的ですが、黒ニキビやまた小さい白ニキビには効果が薄いです。 ニキビ治療は軟膏だけに頼らずに「きっちりと洗顔をする」「生活習慣をみなおす」などの基本的な対処法が大切になります。 やけどの患部はジクジクしすぎてもダメですが、乾燥しすぎると感染症を起こしやすくなることもあり、その結果、やけどの跡がひどくなることがあります。 皮膚が再生できる状態にしておくことが大切になりますので、手当の方法は重要ですね。 乾燥を防ぐために患部を覆うようにたっぷりとゲンタシン軟膏を塗って、その上からガーゼで覆い外の空気に当てない様に保護してください。 ただ、状態によって対処方法も違ってきますので、重症の場合には医師の指示を仰ぐことをお勧めします。 そのため、菌によってはほとんど効果がないこともあります。 またぐじゅぐじゅになってしまったような場合には効果がないとも言われています。 傷を早く治し、跡が残りにくく、痛みをやわらげる効果がるといわれています。 ケガから時間が経ち、化膿してしまっている場合は抗生剤入りの塗り薬を使用したほうがよいとされていますので、このような場合には患部に薄く塗った後で、絆創膏などを貼っておくと治りが早くなります。 ゲンタシン軟膏は抗ウイルス薬ではないので、ヘルペスを治癒することはできません。 化膿を食い止め、細菌による2次感染の予防するために併用して使用します。 ちなみにヘルペスに対する抗ウイルス薬としては「ゾビラックス軟膏」や「アラセナA軟膏」などがあります。 その他「虫刺され」「床ずれ」「おでき」「あせも」などにも効果があるとされています。 赤ちゃんや、女性のデリケートゾーンにも使用可能です。 何にでも効くと勘違いされる方が多いようですが、水虫には効果がありません。 水虫は細菌ではなく、カビ(真菌)が原因だからです。 また子供のオムツかぶれなどで処方されることがある「リンデロンVG」というお薬には「ゲンタマイシン硫酸炎」と「ステロイド」が入っています。 抗菌作用だけでなく消炎作用もあるため、治りが早いのが利点ですが、ステロイドを使用すべきでない場合や、ステロイドを使うことに抵抗がある場合などには「ゲンタシン」を使用するようになります。 スポンサードリンク ゲンタシンの製品例 ・ゲンタシンクリーム0. 1%1mg ・ゲンタシン軟膏0. 1%1mg 後発品(ジェネリック)としては ・ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0. 1%「タイヨー」1mg ・エルタシン軟膏0. 1%1mg ・ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0. 1%「イワキ」1mg などがあります。 用法・用量や使用上の注意とは 【用法・用量】 1日1回~数回、患部に塗布します。 結構べたべたするので、あまり多く塗らずに薄く塗るようにしましょう。 塗った部分を他の場所につけないためや保護するために、ガーゼなどに薬を伸ばしたものを患部に貼り付けるのも良い方法です。 もし塗り忘れたら、気がついた時点で1回分を塗りましょう。 次に塗る時間が近い場合は、塗らないで次の分から指示されたとおりに塗ってください。 2回分を一度に塗ったりしないようにしましょう。 医師の指示なしに、自分の判断で、量を変えたり、塗るのを止めたりしないでください。 必ず指示されたとおりの方法で使用しましょう。 眼や口には使用できないお薬です。 小さな子供は、なんでも口に入れてしまいますので特に注意しましょう。 【使用期限】 薬が残った場合、保管しないで廃棄するようにしましょう。 刻印されている日にちは未開封での使用期限です。 一度開封して使用したものは軟膏の成分がどんどん酸化してしまい、長時間経って使用すると逆にアレルギー症状でひどくなってしまう場合もあります。 比較的劣化しにくいお薬だとは言われていますが、注意が必要です。 開封後の有効期限は、薬局で確認するのが一番ですが、一般的には「 開封後は半年以内に使用」することとされています。 スポンサードリンク 副作用について 主な副作用として「 発疹」があります。 他にも「かゆみ」「赤み」「腫れ」「丘疹」「小水疱」などが報告されています。 症状に気づいたら、いったんお薬を中止して、医師に相談しましょう。 長い期間、広範囲に使用していると「耳鳴り」「めまい」、場合によっては「難聴」「腎障害」などを起こすこともありますので、念のため注意が必要です。 ちなみに使用する期間は、 長くても2週間くらいまでとされています。 塗り薬なので、飲み薬に比べると安全性は高いですし、副作用がほとんどないお薬だと言えるでしょう。 しかし、100%とは言えませんし、体調によって副作用が現れやすい場合もありますので、気を付けておきたいですね。 まとめ ゲンタシン軟膏は、ニキビ、やけど、とびひの治療など日常的に幅広く使用されています。 ステロイドも配合されておらず、比較的安全性の高いお薬ですが、 ・開封後の使用期限(半年以内) ・長期間の使用はやめる(2週間くらいまで) を忘れずに気を付けて使用しましょう。 関連記事としてはこちらをご参考下さい。

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