そのサイトによると、「グリスの流動成分が揮発した結果」として話がまとめられていましが、それは粉になる要因であって冷却性能が低下したという根拠ではありません。 実際に性能が変わってしまったという客観的な根拠や検証がなされていないのです。 これは私も経験済みなので理解できます。 しかし、検証もせずグリスの性質変化と放熱性能を同義とし、「放熱性能は変わってしまうと考えなければならない」と断言するのは論点がズレているように感じました。 本当にグリスは劣化するのか? 実は私も客観的なデータを持っていませんでしたし、数値化したデータを見たことがなかったので検証してみることにしました。 検証に使ったパソコンは2009年にCPUグリスを交換したCore2Duoパソコン。 このパソコンはメインパソコンとして現役です。 塗布してから7年以上前のグリスなので今回の検証にはぴったりです。 実用上まったく問題にならないレベルです。 室温26. ご覧の通り完全に固まっていてポロポロと剥がれます。 手で差触れてみるとパウダー状の粉になるほどなので、WEBサイトの情報的には完全に経年劣化した状態です。 (今回の比較テストには最適な状態です。 ) このグリスはインテル純正のCPUグリスではなく、「COOLER MASTER」のCPUクーラー付属のグリスを流用したものです。 物持ちがいいので当時のグリスが工具箱に入っていました。 あと1回分入っているのでCPUグリスを塗り直してテストすることにしました。 塗り直した冷却グリスは? 負荷テストの結果 測定結果がこれ。 しかもコア#0とコア#1の温度とも同じ温度です。 これは私も驚きです。 さすがに何らかの差が出るだろうと考えていたので、ここまで一致するとは想像もしていませんでした。 室温26. 塗布したばかりのグリスなので粘性があります。 写真からもグリスの粘性が伝わると思います。 新品のグリスを使って追検証 結果があまりにも出来過ぎなので、他のCPU放熱グリスでも同様の測定をしてみました。 使用する放熱グリスは熱伝導率に定評のあるシルバーグリスと容量たっぷりのアイネックス GS-04です。 シルバーグリス 熱伝導率9. アイネックス GS-04 熱伝導率3. 室温26. ダイ全体にグリスが広がっています。 アイネックス GS-04の検証結果 GS-04は熱伝導率3. 室温26. 結論 結局、CPU放熱グリスの経年劣化による性能劣化は見られませんでいた。 確かに7年使用したグリスの状態は揮発成分が抜けて固まり、粉状になっていました。 しかし、それによって放熱性が低下したかというと、 まったく変化していません。 なぜ、グリスの状態が変化したにもかかわらず、性能が維持されたのでしょうか? これを考察するために、グリスの揮発成分を調べました。 信越化学工業 放熱グリスの製品情報によると、放熱グリスはシリコーンオイルを基油に金属酸化物などを配合したものであること書かれています。 つまり、CPUグリスの固化は揮発成分であるシリコーンオイルの揮発であることがわかります。 では揮発するシリコーンオイルの熱伝導率を調べてみるとグレードによる違いがあるにせよ、概ね0. シリコーンオイルが揮発する過程を考えると、シリコンオイルの層が全て空気に置き換わることは考えにくく、シリコンオイルの揮発とともに金属酸化物の隙間が小さくなり、熱伝導率は逆に向上するすると思われます。 ただし、熱伝導率の低い空気の層もゼロにはならないため、プラス・マイナスで打ち消し合い、変化しなかったのではないかと結論に至りました。 (空気の熱伝導率は0. 一方で、グリスを塗り替えたら温度が下がったという情報もあります。 しかし、このような情報の多くが、リテールクーラーに塗布済みのグリスを異なる市販品に塗り替えた場合の情報であり、単純にグリスの性能の差である可能性が否定できません。 更にCPUに負荷をかける方法や室温も明記されていません。 不確定要素が多すぎて、情報として信用できるものではないでしょう。 コメント• リテールクーラーではそもそも冷却性能が低くグリスが劣化しようが熱伝導の高いグリスに変えようが 誤差レベルではないのでしょうか? 2018年4月7日 6:15 PM ガソリン• まず、データを取り、そしてそのデータを分析して事実を述べる。 これを考察といいます。 何もせず、思い付きの意見。 これをただの感想や思い込みといいます。 今回のデータは温度変化が生じなかったのですから誤差レベルではありません。 客観的な事実として性能に差が生じなかったと考えるのは妥当です。 今回の検証データはたった1件のデータなので全てのケースで劣化しないとは言えないかもしれません。 なので、疑義があるなら根拠となるデータを取っていただき、そのデータに基づいてコメントください 2018年4月7日 7:50 PM hiro• ネット上で見かける、「グリスの塗り替えで温度が下がる」の要因はクーラーの掃除だと思っていました。 自分もしてみたいという思いはあったのですが機会に恵まれず、実際に実験をして下さった主さまには感謝です。 2018年4月10日 2:14 PM にゃー• データがお役に立てて幸いです。 案外、テストした環境(部屋の温度)が下がっただけなのかもしれませんね。 私の実験では部屋の温度が一定の時を見計らってテストしたので結構正確だと思います。 また、グリスの劣化はよく言われていますが、グリスが硬くなる=劣化と思い込んでいるのだと思います。 例えば可動部なら問題でしょうが、CPUとクーラーは固定して動かないものですからグリスの固化自体まったく問題になりません。 品質自体も、元々グリスの熱伝導物質は主に金属の酸化物ですからこれ以上劣化しようがありません。 2018年4月10日 3:30 PM hiro• 全く根拠のない仮定なのですが、シリコンオイルが揮発したためにクーラーと冷却対象に隙間ができ、冷却性能が低下したという可能性はないでしょうか?私の環境では冷却性能の低下という事を経験したことがないのでわかりませんが。 2018年4月22日 10:27 PM AAM• 物理的に可能性はありません。 仮に熱伝導物質の周りのオイルが揮発したところで、重力がある以上宙に浮かんでいることはできません。 必ず、隣接する熱伝導物質に接触するはずです。 するとより熱伝導性が向上するのです。 理屈では ま~、すべて接触するわけでもないですから、相殺されて性能が変化しないということなんでしょう。 という具合に、仮定の話は仮定で答えることしかできませんので、あまり意義のある返信はできません。 2018年4月22日 10:49 PM hiro• 過去にぶつけたことがあるノートパソコンでグリスの塗り替えを行ったところ、温度が改善しました。 衝撃によりCPUとヒートシンクが一瞬離れ、グリスの粉が隙間から出ていったために冷却できなくなっていたものと思われます。 同様の状況で、ヒートシンクの離脱に気づかなかったために、グリスが経年劣化するという誤解が生じたのかもしれません。 2018年8月15日 10:54 PM 噂の真相は??• 上記のような可能性はありそうだと思います。 グリスの固化自体は直接的な要因ではなく 固化した後に振動などが加えられて微量の浮きが発生し、それが冷却性能に影響を及ぼすのではないでしょうか。 なので固化しても問題が起きない人には起きないし、起きる人には起きる。 定期テストかけて冷えが悪いようなら塗り直しとかで良いのではないかと あとはグリスが固化したあとはなるべくそっとしておくことでしょうか。 2018年11月9日 9:08 AM 通りすがり• 単純に、カラカラになっているから劣化してるな~って思っていました。 オイル成分は作業性を上げる為の単なるツナギであって冷却性能には寄与しないって事ですね。 2019年5月23日 6:16 PM• 自作する人間でもグリス塗りは面倒でやりたくない行為なので、めちゃ参考になる検証をして頂いて感謝感謝。 2019年5月26日 5:01 PM 無香料• 大変興味深い記事でした。 自作界にはオカルトまがいな伝聞が多い事を改めて認識できました。 気をつけたいです。 2019年11月6日 11:43 AM 通りすがり• 私の場合は CPU ではなく GPU ですが、グリス交換によって効果がありました。 やたらと煩かったファンも静かになりました。 おそらく購入時の温度もこんなもんだったのでしょう。 そもそも経年によって冷却性能が低下している 温度上昇している ケースでないと、何をしようと効果は現れないでしょう。 この記事でいえば7年はどうだったのか気になります。 まぁ「こういう例もありますよ」ということで。 2020年5月17日 6:01 PM 通りすがりの人• メンテナンスなどしているうちにGPUクーラーがズレてしまった可能性もありますね。 GPUクーラーが動いた拍子にグリスが剥離して空気層ができてしまった可能性が否定できません。 >>そもそも経年によって冷却性能が低下している 温度上昇している ケースでないと、何をしようと効果は現れないでしょう。 これは一理あるように見えて実際には理を得ていません。 現に検証の前に冷却性のが低下しているという思い込みの前提があるために、「温度上昇がみられた」=「グリスの冷却性能の低下だ」と決めつけてしまっています。 そもそも本当にグリスが時間とともに劣化しているのなら、突然性能が低下するという事にはなりません。 基本的に劣化は時間との関数的に進むことが普通であり、7年経過したにもかかわらず性能低下がみられないという事は劣化していなかったと考えるのが普通です。 2020年5月17日 7:55 PM hiro• hiroさん、ご返信ありがとうございます。 >メンテナンスなどしているうちにGPUクーラーがズレてしまった可能性もありますね。 その可能性は否定しませんが、果たしてどうでしょうか。 メンテナンスに重い腰を上げたのは以前より気になっていた温度上昇がいいかげん看過できなくなてからのことなので。 >5年のうちに徐々に温度が上がり、ついには80度になったというのでしたら そうですね、ここ1年くらいは明らかに上昇してきていると自覚していました。 >7年経過したにもかかわらず性能低下がみられないという事は劣化していなかったと考えるのが普通です。 おそらくその可能性が高いでしょう。 少なくともリテールクーラーを使ったCPUの放熱グリスを塗り替えたところで冷却性能にさほど効果はないという検証にはなっていると思います。 実際、私の経験からも経年によって温度上昇が目立つようになったという記憶は CPU においてはありません。 ただし GPU においては経年で温度が上昇しクリーニングも効果がないというケースはこれが初めてではなく、今まではGPUの寿命と判断して素直にグラボを買い替えていました。 こうした経験から経年 とくに高温状態の累積 と放熱グリスには何らかの関連性があり、特にGPUの場合はCPUよりも顕著に影響がでやすいのではないか? と推測していますが、1例以外の他にデータがあるわけでもなく専門的な知識も全くなく単なる感想ですのでこれ以上の言及は控えておきます。 長々と書き連ねましたが、 温度上昇が理由で「もうグラボ買い換えよう」とまで思ってるくらいの人には、ダメもとでグリス塗り替えてみては如何でしょうか? くらいの控えめな主張で留めておこうかと思います。 「こういう例もありますよ」ということで。 2020年5月18日 6:36 PM 通りすがりの人.
次のBy: パソコンにはCPUを冷却するためのパーツである、CPUクーラーが搭載されています。 そのCPUクーラーとCPUが接触する部分に塗るのがCPUグリスです。 CPUグリスは潤滑剤の一種でゼリー状になっており、素材や性能が異なるさまざまな製品が販売されています。 CPUグリスを塗ることでCPUとCPUクーラーのわずかな隙間を埋められ、より効率よく冷却可能。 CPUグリスの性能は、熱伝導率や熱抵抗値で表されます。 熱伝導率が高く熱抵抗値が低いほど、より高い冷却性能を発揮するので覚えておきましょう。 また、CPUグリスは塗り替えを行わないと冷却性能が落ちてしまう可能性があるので、注意が必要です。 高価な製品でなければリーズナブルに購入できるのも嬉しいポイント。 長年使用していてまだ一度も塗り替えたことがない方や、最近CPUの温度が高いと感じている方は、塗り替えを試してみてください。 CPUグリスの選び方 種類をチェック By: シリコングリスはCPUグリスのなかでも、定番の製品です。 リーズナブルで気軽に購入できるのが魅力。 耐熱性と耐寒性に優れており、潤滑剤としてさまざまな用途で使用されています。 CPUグリスとしては、標準スペックのパソコンでの使用に最適。 文章作成やWebサイトの閲覧など、CPUへの負荷が少ない操作しかしない場合には、シリコングリスで十分対応可能です。 ひとくちにシリコングリスといっても伝導性の高い製品や低い製品があり、性能はさまざま。 種類も豊富で幅広い選択肢があるので、本記事を参考にして目的に合った製品を選びましょう。 ただし、今後パソコンのスペックアップを考えている方は、シルバーグリスやダイヤモンドグリスなどのより高い冷却効果を得られる製品がおすすめです。 シルバーグリス By: CPUグリスを購入するにあたり、塗りやすさも重要なポイントです。 製品によって粘度が異なり、冷却性能が高いモノほど粘度が高く塗りにくい傾向にあります。 また、しっかりと均一に塗れていないと冷却性能が低下してしまう可能性があるので、注意が必要です。 塗り慣れていない方やCPUグリスを初めて使用する方は、粘度の低いソフトタイプの塗りやすい製品をおすすめします。 シリコングリスは、柔らかく塗りやすい製品が多い傾向にあります。 シルバーグリスに関しても、塗りやすい粘度の製品がラインナップされているので安心です。 粘度の高いグリスの方が乾燥しにくく長持ちするという特徴がありますが、しっかり塗れていないと意味がないので、よく検討してから購入しましょう。 CPUグリスのおすすめモデル アークティック ARCTIC シリコングリス 絶縁タイプ MX-4 サンワサプライのシリコンタイプのCPUグリス。 シリコンタイプですが、シルバーが入っているので高い冷却効果が期待できます。 導電性は低いですが、完全に絶縁できるタイプではないので、液漏れやはみ出しに注意しましょう。 熱伝導率は6. 標準的なスペックのパソコンに最適です。 容量はこの価格にしては比較的大容量な2gです。 本製品は注射器タイプになっているので、手を汚すことなく塗布できるのも嬉しいポイント。 加えて、メモリが書かれているので便利です。 ソフトタイプで塗りやすくなっているので、CPUグリスを使用し慣れていない方にも最適。 価格もリーズナブルなので、少しでも予算を押さえたい方におすすめの製品です。 シリコンタイプのCPUグリス。 本製品を販売しているスターテック・ドットコムは、おもにコネクタなどの接続パーツを取り扱う企業です。 1985年にカナダで設立され、現在ではカナダ・アメリカ・イギリス・日本など世界13か国で事業を展開しています。 一般的なシリコンタイプのグリスよりも熱伝導性に優れているのが特徴。 導電性に関しては非常に低くなっているので、多少のはみ出しや液漏れが発生しても安心です。 容器は注射器タイプで内容量は1. 使用環境にもよりますが、本製品1本で約4~6回使用できます。 また、一度開封しても再度密封可能なシリンジアプリケーター仕様になっているのも嬉しいポイントです。 高い熱伝導率を誇るシルバータイプのCPUグリス。 アイネックスは東京に本社を置き、パソコンパーツやパソコン周辺機器などを取り扱っています。 CPUクーラーなども幅広く取り揃えているので、自作パソコンを組んでいる方にはおなじみのメーカーです。 シリコンオイルを使用していないシルバータイプのグリスで、熱伝導率は9. 高密度でナノサイズの微粒子が含まれているので、さらに高い冷却性能を発揮可能。 内容量は3. 5gと大容量です。 本製品は特殊なオイルを使用しているので長期間硬化せず、分離や滲んだりすることもありません。 容器は小型の注射器タイプで、最後まで使い切ったことがわかるように設計されているのも嬉しいポイントです。 アイネックスのナノダイヤモンドタイプのCPUグリス。 ロシアと台湾のナノテクノロジー技術を採用した、新開発のダイヤモンドグリスです。 微細な粒子が詰まっており、高い冷却性能を誇ります。 また、細かな場所にもしっかりと塗ることが可能。 熱抵抗にも優れ、固化しにくく長期間保存できるのも嬉しいポイント。 内容量は3gで容器は注射器タイプになっており、塗布する際に便利なヘラが付属します。 非導電性なのではみ出しや液漏れが起こっても安心。 そのほか、非腐食性・抗酸化性・非毒性・不揮発性・不燃焼性・非皮膚刺激性などに優れたおすすめの製品です。 サンワサプライのナノダイヤモンドタイプのCPUグリス。 ナノダイヤモンドパウダーを配合した、優れた冷却性能を誇る製品です。 導電性は少ないですが、完全な絶縁タイプではないので湿布時は、マザーボードになるべくはみ出さないよう注意しましょう。 熱伝導率は8. また、EUの法律で定められている「RoHS指令」に準拠した環境に配慮した製品です。 内容量は2. 8gで、容器は扱いやすい注射器タイプです。 適度な粘度で塗りやすいのも嬉しいポイント。 安心の国内ブランドで取り扱いもしやすい製品なので、初めてダイヤモンドタイプのCPUグリスを使用する方にもおすすめです。 JOUJYEのダイヤモンドタイプのCPUグリス。 超微粒子の人口ナノダイヤモンドパウダーを40%使用しています。 これによりCPUの熱を効率よくヒートシンクに伝えることが可能。 熱伝導率は12. 高性能なCPUを搭載したハイスペックなパソコンでの使用に最適。 また、絶縁タイプなので、はみ出しや液漏れが発生してもショートの心配がないので安心です。 内容量は4gと十分な容量。 EUの法律で定められている「RoHS指令」に準拠した環境に優しい製品でもあります。 高負荷時に優れた冷却能力を発揮するCPUグリスなので、CPUをオーバークロックして使用している方にもおすすめの製品です。 サーマルグリズリーのオーバークロック用に設計された高性能なCPUグリス。 オーバークロックとはCPUを本来の性能を上回る周波数で動作させることです。 より高速で動作させることが可能ですが、その分高い負荷がかかります。 本製品はそのような超高負荷な状態での使用に最適。 もちろんオーバークロックしていないパソコンでの使用も可能です。 価格を抑えた1gの製品から、大容量の37gの製品までラインナップされているので、用途に合ったものを選びましょう。 熱伝導率は12. 絶縁タイプなので、液漏れやはみ出しが起こっても問題ありません。 ほかのCPUグリスと比べると価格は高いですが、高い冷却性能を誇るおすすめの製品です。 サーマルライトの高性能なCPUグリス。 本製品は非金属添加物を含まない100%の液体金属合金仕様。 手に触れても安心な無害のCPUグリスです。 ただし、液体金属グリスはアルミニウムを腐食させるので、接触面がアルミニウムタイプのCPUクーラーを使用している方は注意が必要です。 本製品は3gと比較的大容量。 容器は注射器タイプになっており、塗布用綿棒・ハケ・アプリケーター・除去用シートが付属しているのも嬉しいポイントです。 クライオリグの高い冷却性能を誇るCPUグリス。 用途に合わせた3種類の製品がラインナップされています。 本製品はそのなかで最も性能が高く、ハイスペックなパソコンを使用している方や冷却性能重視の方におすすめです。 熱伝導率は9. 一般的なCPUグリスと比べて粘度が高いのが特徴ですが、粒子の密度も高く、優れた冷却性能を発揮します。 CPUをオーバークロックして使用している方にも最適。 容器は注射器型で、専用にペーストスプレッダーが付属します。 カードサイズで塗りやすくなっているので、きれいにむらなくグリスを広げることが可能。 また、もともと付いていたグリスを掃除するためのアルコールパッドが付属しているのも嬉しいポイントです。 親和産業から発売されている耐久性の高いCPUグリス。 CPUをオーバークロックさせて競う競技のプロである、オーバークロッカーの清水貴裕氏と親和産業が共同開発して生み出した製品です。 前モデルの「SMZ-01R」と比較して、本製品は耐久性を重視したモデルになっています。 長期間使用しても乾燥による性能の低下が少ないのが特徴。 そのため、メンテナスがしにくい水冷式のCPUクーラーを搭載したパソコンや、長時間高負荷な状態で稼働する業務用のパソコンでの使用に最適です。 熱伝導率は11. 内容量は2gです。 絶縁タイプなのでショートする心配もなく安心。 梱包やデザインなど性能に関係のない部分のコストを切り詰めているので、コスパに優れているのも嬉しいポイントです。
次のここでは、CPU で使うグリスの中で金属入りのグリスに導電性はあるのかないのかについて記載しますが、明らかに導電性がある金属入りのグリスは除くとします。 例えば、CPU で使うグリスの中には、液体金属入りのグリスがありますが、このようなグリスは明らかに導電性があります。 CPU 以外で使われるグリスまで見ると、導電する目的のために使われる金属入りグリス、すなわち明らかに導電性がある金属入りのグリスがあります。 CPU で使うグリスの中には、金属入りのグリスがあります。 例えば、銀入りのグリス(シルバーグリス)、銅入りのグリス(ブロンズグリス)等があります。 金属入りのグリスは導電性がありますので、ショートしないようにマザーボードの電子回路等に付着しないように気をつける必要があると聞くことがあります。 一方、金属入りのグリスには導電性がなくショートの恐れはないと聞くこともあります。 例えば、 には、シルバーグリス Arctic Silver 5 の特徴や仕様等が書かれていますが、特徴には「非導電性でショートの心配がありません」と書かれています。 ただし、注意事項として「導電性は非常に少ないですが、リード線・回路・端子間などに付着しないようにしてください。 」と書かれています。 非導電性でショートの心配がないとしているのに、導電性は非常に少ないですがリード線・回路・端子間などに付着しないようにと注意を促しており、何となく矛盾しているように見えます。 導電性は非常に少ないからと気にせずにリード線・回路・端子間などにグリスを付着させてしまうと、ショート以外の問題が発生する可能性があるので注意を促しているのかもしれません。 例えば、端子間にグリスが付着すると導通を妨げてしまう恐れがあると思います。 「非導電性でショートの心配がありません」とは、基本的にはショートの心配はないが絶対にショートしないわけではないことを意味しており、条件次第ではショートの恐れがあるので注意を促しているのかもしれません。 どのようなリード線・回路・端子間などにグリスが付着したのか、グリスの付着場所、グリスによってつながった導通するもの間の距離や断面積、グリスの温度、電圧、電流、直流か交流か、周波数の高さ等、条件次第ではショートする可能性があると考えられます。 しかし、少しでもショートする可能性があるなら、「非導電性でショートの心配がありません」と書くのは慎重さに欠けると思います。 ショートしてしまった場合、「非導電性でショートの心配がありません」と書いてあるのにショートしたとクレームが入る恐れがあります。 仮にシルバーグリス Arctic Silver 5 に関しては導電性はなくショートの恐れはないと断定できるとしても、他の金属入りグリスは金属の種類や金属の混入量等の違いにより導電性も違うと考えられますので、他のグリスにも当てはまるとは言えません。 他にも仕様に非導電性と書かれている金属入りグリスがありますが、導電性があると書かれている金属入りグリスもあります。 例えば、 には、Liquid Copper という銅入りのグリスの特徴や仕様等が書かれていますが、特徴には「導電性があるため取扱には注意が必要です。 上級者向けのマニアックな製品となります。 」と書かれており、この金属入りグリスは導電性があるようです。 他にも、商品情報に導電性があると書かれている金属入りグリスが見られ、金属入りグリスの中には導電性がありショートの恐れがあるグリスもあると言えそうですが、以下の疑問があります。 実際にショートする恐れがあるので導電性があるとしているのか、完全に導電性がないわけではなく非常に高い電圧をかける等すれば導通するので導電性があるとしているのか、その点がわかりません。 金属入りのグリスは、実際に導通するかどうか確かめれば話が早いですが、 では、「金属含有のCPU用放熱グリースは間違って基板上に垂れるとショートの恐れがある」という定説を実験結果により否定しています。 実験で使われた金属入りのグリスは以下のとおりです。 この実験にて用意したグリス全てにおいて豆電球が点灯することはありませんでしたが、抵抗が大きすぎて豆電球が点灯しない可能性を考えて、テスターを利用して通電していないことも確かめています。 同記事に投稿されたコメントにていろいろ意見が出ていますが、パソコンの PC パーツのリード線・回路・端子間などにグリスを付着させてしまった場合と比べて全然条件が違うので、乾電池や豆電球等を使って導電性がないという結果が出ても、金属入りのグリスに導電性はなくショートの恐れがないとは言えません。 実際にパソコンを使ってリード線・回路・端子間などに金属入りのグリスを付着させてみる実験を行い、様々な付着パターンを様々な金属入りグリスで試してみれば結論が出ると思いますが、普通は誰もやりたがらないと思います。
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