望月いそこ 頭おかしい。 官邸と産経が煽動する東京新聞・望月記者バッシングがヒドい! 卑劣な報道圧力に、メディアは即刻抗議せよ!|LITERA/リテラ

望月衣塑子とは (モチヅキイソコとは) [単語記事]

望月いそこ 頭おかしい

経歴 [ ] 生まれ。 父親は記者、母親は演劇関係者の家庭に生まれる。 、、、卒業。 大学卒業後、に入社。 東京本社へ配属。 千葉支局、横浜支局を経てでを担当。 その後、を担当。 経済部などを経て、2017年10月現在社会部遊軍。 2人目の育児休業後の2014年4月から武器輸出や軍学共同の取材を開始。 このテーマで講演活動も続けている。 3月から、の取材チームに参加し、前へのなどを手がけたことや、元TBS記者からのの被害を訴えた女性へのインタビュー、取材をしたことで、「告発している2人の勇気を見ているだけでいいのか」と思い立ち 、2017年6月6日以降、のに出席して質問を行うようになった。 内閣官房長官の記者会見を選んだ理由について本人は、「森友学園、加計学園などの問題を取材する中で政権の中枢に問題意識を持ち、国民の疑問や怒りを自分で直接ぶつけてみようと思った」 「私にできることは、政府のスポークスマンである官房長官に質問することだった」 などと語っている。 2017年12月、における武器輸出の拡大や軍事研究費の増加について報じた「武器輸出及び大学における軍事研究に関する一連の報道」が「第23回平和・協同ジャーナリスト基金賞」の奨励賞に選ばれた。 2018年、菅との会見での質問をまとめた動画と単著が「マスコミの最近のありように一石を投じるすもの」として、2017メディアアンビシャス賞の特別賞に選ばれた。 2019年11月15日、望月の活動を追ったドキュメンタリー映画『』(監督:)が公開された。 新聞記者として [ ] 日本歯科医師連盟に対する取材 [ ] のヤミ献金事件をスクープした。 前川喜平に対する取材 [ ] で「官邸からの意向という圧力があった」と主張する前川喜平前事務次官が在職中にに通っていたという報道について、望月は前川に取材を重ね、前川の「女性のについて実地の視察調査だった」という主張が「本音であろうと推察するに至った」とし、「出会い系バーに通う普通の男性の目的と前川氏の目的意識には雲泥の差がある。 」と述べている。 6月6日午前の官房長官記者会見で望月は10回の質問を行った。 伊藤詩織に対する取材 [ ] 伊藤が2017年5月29日にしたの記事の扱いが小さく、東京新聞社内の反応が鈍いと感じたことから本人取材を決意し、2017年6月6日に約3時間にわたりインタビュー。 6月8日の官房長官記者会見で「当時の長の判断で(をせず)任意に切り替えた」「刑事部長の判断で覆ったことなどない」などと質問した。 伊藤は、他の記者が連絡を絶つなかコンタクトを続けてきた望月について「聞いて終わりじゃなくて事件の本質を見いだそうとしている」「信頼に足る」と感じたという。 官房長官記者会見での取材 [ ] 通常の官房長官記者会見では記者の質問は1人が2~3問で10分程度だが、2017年6月8日で望月は加計学園問題と伊藤詩織の訴えに関して、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返したことで注目を浴びるようになる。 望月は「私はでなく、社会部の記者です。 社会部でやの幹部とやりとりをしてきたなかで、執拗に質問しないと、肝心なことを答えないことを、身に染みて知っています。 答えをはぐらかし、時にはウソもつかれます。 」と意義を説明している。 2017年8月25日午前の官房長官記者会見において、加計学園の新設の可否を検討する大学設置・学校法人審議会の答申をめぐり望月が不適切な発言をしたとして報道室はに対し9月1日に書面で抗議を行った。 抗議の理由は「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」というものだった。 記者会見での記者の質問に官邸報道室が注意喚起をすることはあったが、文書で抗議するのは異例な事態であり 、は9月2日に「官邸報道室 東京新聞を注意 『不適切質問で国民に誤解』」という記事を掲載した。 この抗議文書は東京新聞官邸キャップの了承のもとの常駐各社に配られたものだが、望月は「産経新聞になぜかリークとして記事が出た」と主張し、菅官房長官に「その結果、(望月に対する)ネット上の誹謗中傷や言論弾圧が行われている。 政府としては今、どのように受け止めているのか」と迫ったが「ネットにいろいろ書くというのは、それはいろんな方の自由であるということも事実じゃないでしょうか。 政府としてはコメントすることは控えるべき。 」と退けた。 9月15日、官房長官会見の場で望月は「(文書は内閣記者会に常駐する)全社に出していて誤りだった。 撤回して謝罪したい」と「産経新聞になぜかリーク~」発言の誤りを認め謝罪した。 翌9月20日、東京新聞は望月のリーク発言に対し「事実ではありませんでした。 抗議を真摯に受け止め、発言を撤回いたします」と19日付の文書で回答した。 また、抗議の内容についても、望月は「文科省の正式発表後と印象を与えたとすれば、落ち度があった」などと取材に答えた。 は、事情通の話として、9月4日夜、東京新聞本社に中年男性の声で「ネットニュースに出ている(望月)記者は、なぜの言うことに従わないのか」「殺してやる」との予告電話があったと報じている。 菅官房長官は2018年11月27日、出入国管理法改正案について質問した望月に対し「全く事実と違うことの質問はすべきでない」と述べた。 辺野古土砂投入の質問と官邸の「制限」要請 [ ] 望月は2018年12月26日の官房長官記者会見で、基地移設工事にともなう沖縄・沿岸への土砂投入について「現場では今、赤土が広がっております」「埋め立てが適法に進んでいるか確認ができておりません」などと指摘し、政府の対処を尋ねた。 この質問について、官邸は12月28日、報道室長名で「汚濁が広がっているかのような表現は適切でない」「特定の記者が事実に基づかない質問を繰り返している」と反論。 「内閣記者会」に対し、問題意識の共有と事実に基づく質問を求め、文書で申し入れた。 この申し入れについて、や(JCJ)が「官邸の意に沿わない記者を排除する」「司会役が数秒おきに(質問を)妨げている」などして抗議声明を出し 、とが社説で「質問制限を求めるようなやり方は不当で、記者の排除、選別にもつながりかねない」「『事実誤認』と言うには、根拠が乏しい」などと批判した。 菅官房長官は2月8日の会見で「質問妨害はやっていない。 正確な事実に基づく質問を心掛けて頂けるように協力を依頼した」と答えた。 講演活動 [ ] 産経新聞によると、望月が2017年9月25日に新潟県平和運動センターで「武器輸出と日本企業-安倍政権の危険なねらい」と題した講演を行った際、講演直前に主催者が「望月記者が話したいことを話せないので、産経だけは駄目だ」として、同紙の記者を開場から退去させた。 望月は取材拒否について「私が断ったのではなく、主催者側が記事の内容で脅迫的なことや、妨害的なことが私自身に及ぶということを懸念して、主催者判断でお断りした」と説明している。 評価 [ ] 肯定的な評価 [ ]• のはの7月の第三者機関「開かれた新聞委員会」で「聞くべきことを聞いてくれた」と望月を評価した。 のは「チャキチャキの江戸っ子風の潔さがあるように感じた。 いい意味での社会部記者の記者魂を保持している人だ。 」と望月に好意を寄せており 、その取材姿勢に対しても「政権と記者とのなれ合いの空気を一変させた」と評価している。 ジャーナリストのは「会見で率直にただすのは当然で、こういう記者が増えれば日本のメディア会見もずいぶん風通しがよくなるのでは」とコラムで評価している。 否定的な評価 [ ]• のは、のに深く関わり後に日本にした自身の経緯を踏まえて、「彼女のやっていることは、何のリスクもない国家で意地悪質問で政府の記者会見を妨害するだけだ。 そんなのを『権力と戦う』とは、吐き気を催すほどの自惚れだ! 」と批判している。 は2017年9月14日の記事で「根拠が定かでない情報や私見を織り交ぜた質問も多い」と評している。 記事は望月が官房長官会見の場で発言した「官房長官が出会い系バーに行って、女の子たちの実態を聞かないのか? 」や「に側の要求に応えるよう冷静に対応するように働きかけることをやっているのか」等を取り上げた。 は望月がTwitter上に、事実確認をしないまま、内閣記者会の記者らが、望月が挙手しても指名させないと内々で決めているとする事実と異なる情報を投稿し拡散されていること、その後「実際は、私の抗議以降官房長官側が、私に激怒し番記者が指名しづらい状況に追い込まれているようだ」と軌道修正を余儀なくされるもそれも事実誤認であることを指摘した上で、東京新聞内で問題視されているも本人は削除を拒否していること、毎日新聞記者が直接削除するよう求めたが応じなかったことを報道している。 著書 [ ] 単著• 望月衣塑子 『武器輸出と日本企業』 〈〉、2016年7月10日。 望月衣塑子 『新聞記者』 〈〉、2017年10月12日。 『』を参照。 ; ; 杉原浩司; 望月衣塑子 『武器輸出大国ニッポンでいいのか』 あけび書房、2016年9月23日。 ; 望月衣塑子 『THE独裁者』 ベストセラーズ、2018年1月26日。 望月衣塑子; 『追及力』 光文社新書、2018年1月17日。 望月衣塑子; 『権力と新聞の大問題』 集英社新書、2018年6月15日。 ; 望月衣塑子 『フェイクと憎悪 : 歪むメディアと民主主義』 大月書店、2018年6月18日。 望月衣塑子; ; ; 平井美津子; 『しゃべり尽くそう!私たちの新フェミニズム』 梨の木舎、2018年9月。 望月衣塑子; ぼうごなつこ; 佐々木 芳郎 『「安倍晋三」大研究』 ベストセラーズ、2019年5月26日。 望月衣塑子; ; 『同調圧力』 〈〉、2019年6月8日。 寄稿 [ ]• 望月衣塑子「世界の潮 武器輸出の旗振り役誕生 : 防衛装備庁発足」『』第876号、、2015年12月、 25-28頁、 、。 望月衣塑子「国策化する武器輸出 : 防衛企業関係者は何を思うか 特集 死の商人国家になりたいか 」『世界』第883号、岩波書店、2016年6月、 90-99頁、 、。 望月衣塑子「安全保障技術研究推進制度と共同研究協定 特集 軍事研究と学術 」『』86第10号、岩波書店、2016年10月、 1037-1043頁、 、。 望月衣塑子「メディアは政権の支配を脱したか 萎縮・忖度からあるべき姿へ」『Journalism』第328号、朝日新聞出版、2017年9月、。 南彰(朝日新聞)・望月衣塑子「安倍政権ファクトチェック100 五年九カ月の言葉で振り返る」『』第913号、、2018年10月、 44-53頁、。 出演番組 [ ] テレビ [ ]• () 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 2017年6月23日閲覧。 2017年10月13日閲覧。 2017年8月7日閲覧。 2017年8月11日閲覧。 2017年9月26日閲覧。 2017年12月2日. 2018年1月2日閲覧。 平和・協同ジャーナリスト基金• , 2018年3月9日閲覧。 石川智也 2019年11月12日. 朝日新聞. 2019年11月26日閲覧。 WEB論座 2017年9月25日• 産経新聞. 2017年9月14日. 2019年2月28日閲覧。 2017年9月23日閲覧。 AERA 2017年6月21日• 産経新聞. 2017年9月14日. 2019年2月28日閲覧。 2017年9月23日閲覧。 産経新聞. 2017年9月15日. 2019年2月28日閲覧。 産経新聞. 2017年9月20日. 2019年2月28日閲覧。 2017年9月9日閲覧。 2017年10月19日閲覧。 産経新聞. 2018年11月28日. 2019年2月28日閲覧。 産経新聞. 2018年12月28日. 2019年2月11日閲覧。 2019年2月11日閲覧。 2019年2月11日閲覧。 2019年2月11日閲覧。 2019年2月11日閲覧。 2019年2月11日閲覧。 2019年2月11日閲覧。 産経新聞. 2017年9月25日. 2019年2月28日閲覧。 産経新聞. 2017年10月18日. 2019年2月28日閲覧。 WEB論座 2017年10月10日• 「安倍政権の大罪 メディア支配」『週刊金曜日』1155号、金曜日、2017年、31-33頁• 2017年9月19日. 2017年10月15日閲覧。 産経新聞. 2017年9月9日. 2019年2月28日閲覧。 毎日新聞. 2020年2月6日. 2020年2月6日閲覧。 外部リンク [ ]• isokomochizuki - この項目は、(・・・・・・・・・・・)に関連した です。

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権力に対峙し質問を繰り返す 永田: ご自分がどこに向いているのかを中学生時代から既に道を探していたんですね。 『南ア・アパルトヘイト共和国』は遠い国の問題のように見えるけれど、日本がアパルトヘイトを間接的にサポートしている不条理の体制の支援者であることが語られています。 これは望月さんが書かれた武器輸出の問題とどこか繋がっていて、この本と望月さんは縁があったのでしょうね。 ところで望月さんはNHKも受験されたと書かれていました。 望月: 一次試験の面接は通って二次の筆記で落とされました。 一次の時に科学部と社会部の面接官がいて、「気質はすごく良いから筆記をがんばれ」と言われたのですが(笑)。 永田: 私はNHK時代には就職試験の作文や面接をずっと担当していました。 或いは育てる部分では、ディレクターになるための教科書を作ったこともあります。 望月さんは記者で受験されたけれど、ディレクターで受けられたらたぶん私は合格にしたでしょうね(笑)。 望月: 採用の時に永田さんはどこを見られるんですか。 永田: すごく簡単でシンプルなことです。 自分と一緒に仕事をしていく仲間になってくれるかの一点だけでした。 優秀な人がNHKにたくさん受けにきますけれど、あまり関係ないですね。 取材現場は理不尽なことも多く、自分がどれだけ努力してもうまくいかないことも多い。 その「頑張ったからうまくいく」とは違うところにどれだけ耐えられるかです。 努力しなければ道は切り開けないけれど、努力してもうまくいくとは限らない。 そこが取材や番組作りに重要だと私はずっと思ってきました。 あと私が嗅ぎ取ろうとしたのは、人間関係で根本的な楽天性を持っているかです。 つまり、たくさん辛いことが待っているけれど、「大丈夫、世の中捨てたものじゃない」といった気持ちを自分の体験の中で少しでも持っている人に来て欲しいと思っていました。 私の勘ですけどね。 望月: それは当たるものですか。 永田: だいたい当たるように思います(笑)。 望月さんは例えば菅官房長官との対決で有名になるわけですが、その一方で心無い人たちからすごく叩かれていますね。 望月: 先日も、テレビで「望月」というワードが出ただけで、極端な思想を持った人たちのまとめサイトに勝手にアップされて炎上していたらしいです。 永田: 理不尽な攻撃があるにしても、私は「世の中は捨てたものじゃない」と最近とみに思うようになりました。 望月: そうかもしれません。 叩かれれば叩かれるほど、自分以上に怒って支えてくれる人がいます。 最近はネットで炎上するとその反動で応援の手紙やメールが届くんです。 励まされます。 会見に行くのを止めないのは、行った先で会ったり話したりする方々からも「がんばれよ」「一人じゃないからな」といった声掛けがあるからですね。 それによって自分だけの思いで会見の場所に立つわけではないことを再確認しています。 熱心な市民の方がたくさんいますけれど、いくら思いがあっても官邸会見の場には行けない。 行ける権利があるのは記者クラブ制度に属しているメディアの記者だけです。 権力に近い場所に行けて、そこで質問できる権利を特権的に享受している中で、何をしなければいかないのか。 それは自分が取材の中で感じたおかしいと思う点をとにかく質問でぶつけることを淡々と繰り返すだけです。 それをやらないと何のためにあの場所にいられる権利を記者は持っているのかと思います。 フリーのジャーナリストの方たちも、会見に出席できるようにいろいろな努力をしてきていて、少しだけ門戸が開かれたとはいえ、限られた日やわずかな記者しか行けていません。 記者クラブは特権化し、排除的な感覚になっている部分があるのではないでしょうか。 例えば今の官邸会見のような場面は、国民の知る権利の代弁者みたいな立ち位置からはかなりかけ離れています。 そもそも出席している記者たちも、記者になったころは 権力監視をするのがマスコミの役目だと思っていたのではないでしょうか。 永田: 最初は 知る権利に奉仕する、 真相を暴く、 調査報道で頑張ると思ってマスコミに入ると思いますが、いつからか……。 望月: 永田さんはNHKで経験された番組改変問題の前にも、なにか不条理な我慢を強いられたことはありましたか。 永田: それはありますね。 NHKは半分役所みたいなところですが、番組作りは町工場のような職人の集団です。 例えばドキュメンタリー作りは組織の論理とは関係なしに現場に何度も通って、世の中の酷いことに対して声を上げている人に寄り添って番組化していく小さな集団でした。 それがいろいろと世の中で差し障りのある集団となり組織の中で虐げられていく。 どうやって生き残るかを考えた時に、報道の中でも少しニュースに近い人たちと連帯をして、<クローズアップ現代>のような番組が立ち上がっていきました。 その前は私は深夜帯のニュース情報番組の編集長もやっていて、NHKの中では〈7時のニュース〉や〈ニュースウォッチ9〉のようなメジャーなところと、深夜帯の編集長では格が違ってさんざん馬鹿にされます。 でも私は元々ニュースの世界で生きていなかったから馬鹿にされても平気でした。 だからNHKニュースのメインストリートとは違うゲリラ的な仕事ができた時は面白かったですね。 ただ戦争責任などを問う番組の中で、仲間は放送中止にさせられたことがありました。 その時は当事者ではないので、私のように一緒に騒いでいた人間は無傷でした。 そういうことが何度かあって、最終的に自分が地雷を踏む人間になってしまった(笑)。 望月: 外部から見ていると、永田さんの番組改変問題は今のNHKにも影響を与えていると思います。 永田さんみたいな人を辞めさせてしまったことはNHKにとっても痛恨ではないでしょうか。 さらに 2016年には国谷裕子さんのことがありましたね。 2014年7月の〈クローズアップ現代〉に菅官房長官が出演した際に、国谷さんが菅さんを追求しました。 その場では菅さんはニコニコしながら帰って行ったそうですが、後で秘書官だった方からNHK幹部に「何なんだ、あれはっ!」と苦情の電話が入ったとも聞きます。 そして、それが契機となり、衝撃だった国谷さんの降板劇にまで繋がってしまったと聞きます。 NHKの底力というか、表立って安倍政権批判はできないにしても番組を通して今の政権がどのような方向に導くのかを暗に伝えようとしているように作り手のディレクターや記者の方々からは感じます。 永田: 今年の夏に優れた番組が立て続けに出たのは一朝一夕ではなくて、私たちよりももっと先輩たちの財産を引き継いで10年、20年単位で引き継いでいる感覚ですね。 「インパール」の番組一つ取ってみても50年くらいの財産です。 当時は戦争体験者がたくさんいたけれど、逆に戦友会の縛りがきつくて喋れなかった。 だんだん縛りやしがらみが無くなった中で喋れる方がいて、資料もちょっとずつ出てきて、現地取材ができたりと、いろいろなめぐり合わせがあった。 私は負けてNHKを出ていったけれど、それを残念に思ってくれている後輩たちが少しいて、我々が体験した悔しさを知ってくれている人たちが、日々の仕事の中で、無念を晴らそうとしてくれるのはありますね。 「メディアスクラム」という言葉がありますが、本来は1970年代前半、アメリカのニクソン大統領時代に副大統領を務めたスピロ・アグニューが贈収賄のスキャンダルを追及するワシントン・ポストなどのメディアをいじめていた。 それに対して、その副大統領のスキャンダルを暴こうとした人たちを新聞各社が連帯をして守るために一緒にスクラムを組みました。 今は弱い人に対して各社とも集中して強引な取材を行う加熱報道のことになっています。 本来は逆です。 権力が圧力をかけてくるから、メディアがスクラムを組んで一緒に戦うという意味です。 この話は加藤周一さんや筑紫哲也さんもよく例に出しておられました。 それがこの本に出てくるのは感動的です。 政治部記者が番組のお目付役だったことも 望月: まだ少数ですよ。 朝日新聞の南記者は政治部で官邸会見には番記者がいるにも拘わらず会見に出席していますから、余程の覚悟です。 でも彼のような立ち位置で発信することに対して同僚の中には良く思っていない人もいるのかもしれませんが、それでも会見に出て質問し続けられる。 私が産経新聞に叩かれた時に、朝日新聞の沢山のOBやOG、現役の方々が応援してくれました。 それは朝日新聞という言論組織がずっと背負ってきた長い歴史があって、今の官邸会見がおかしいと思う記者がたくさんいるからこそ、南さんのような記者を肯定しているのだと思います。 大きいメディアだと社会部と政治部のライバル関係があるけれど、東京新聞は割りとフリーハンドで良くも悪くも敷居が低い。 会見に行きたければ、社会部の私であっても行って来いと言ってもらえます。 今は聞くことは聞くべきだと、わかってくれているからではないかと思います。 だから会社にはとても感謝しています。 永田: 加計学園問題で言えば、NHKは前川喜平元文部科学省事務次官のインタビューや文科省にある文書の裏とり、現役の官僚たちの話を取材していた。 望月: そこまでやっていたけれど前川さんが会見をした後でも単独インタビューを流していないですよね。 永田: ひどい話ですよ。 前川さんに対しても失礼です。 NHKを信用して大事な時間を割いてインタビューに応じて、勇気を持って語ったと思います。 それをお蔵入りにするとはどういうことでしょうね。 望月: あからさまな圧力ではないんですか。 永田: 忖度だと思います。 言ってしまえば社会部と政治部の力関係が大きいでしょう。 社会部は昔から政治部とのバトルが日常的にありました。 突っぱねればよかったと私は思います。 もみ消しやお蔵入りはいつの時も必ずバレます。 そういう恥ずかしいことをしてはいけない。 この話が私のところに漏れてきたので、裏取りをしてフェイスブックに書きました。 すると他社の人が聞きつけて記事にしてくれましたね。 望月: 過去にも似たようなことはありましたか。 永田: そうですね。 お目付け役の政治部記者はいつもいました。 情けない話ですが、政治部はNHKの中の動きを押さえつけることで政治家との関係を良くするような振る舞いがありました。 これはあの党の政治家に得になるかもしれない、と言って番組制作に圧力をかけてくる。 例えば諫早湾の干拓の問題について、1997年、当時の民主党のリーダーのひとりだった菅直人さんが湾の閉め切り直後に現地を訪れました。 諫早湾問題について番組を作った私たちは菅直人のために作っているわけではなく、生態系がどうなるか、農業政策として農地を増やすことが妥当なのかを検証しようとしているだけなのに、NHKの政治部の記者たちはすぐ政局の話に持っていってしまう。 望月: 酷いですね。 今回、山口敬之氏(元TBSワシントン支局長)は9月下旬の検察審査会で不起訴相当が出て、そのあとに「月刊 Hanada」に手記「私を訴えた伊藤詩織さんへ」を発表しました。 それを読むと、最後は「テロ等準備罪を共謀罪と呼ぶような集団によって詩織さん案件は問題化されている」と書いてあって唖然としました。 政治の話と全然関係ないですよね。 それは政治部的な見方なのでしょうか。 権力を利用して発言をする。 永田: 伊藤詩織さんについても『新聞記者』の中で触れておられるのでお聞きしたかったことです。 これは山口氏の詩織さんに対する準強姦疑惑の事件でしたが、登場人物が安倍政権を支えている人と重なっている。 何よりも詩織さんが実名で記者会見をし、この事件について『Black Box』(文藝春秋)を書いたことはよっぽどのことです。 望月: ここで声をあげると、ものすごい権力を相手に闘うことになりますね。 詩織さんの場合は、「ワシントンの仕事がもらえなかったからこじれた話しだ」と、当時の警視庁刑事部長だった中村格氏(2020年1月17日より警察庁長官を補佐する警察庁次長)が周辺に語っていたと聞きました。 中村氏は山口氏逮捕の見送りを指示した張本人です。 私が衝撃的だったことは、「記者クラブの所属しているメディアの記者だからこそ、より慎重に捜査した」と周辺に言っていることです。 これはまさに記者クラブ制度の弊害で、つまり記者クラブに属している大メディアだからこそ、慎重捜査のためにも逮捕を見送らせた、と言っているわけです。 一般市民であれば逮捕しても、記者クラブのメディアには手心を加えてあげられると言っているようなものです。 こんなことが社会的に許されるのでしょうか。 永田: 昔、NHKの仲間が首都高で事故を起こしたことがありました。 彼は国会記者証を持っていて、それを見せたら見逃してもらえたことを武勇伝のように語っていました。 それを聞いて、恥ずかしいことだと思いました。 それはあってはならない酷いことなのに自慢話しにしていた。 望月: もしかしたら、中村氏もその感覚をずっと引きずって、いろいろなメディアや官邸への配慮をしているのではないかと疑いたくもなってしまいます。 詩織さんの問題を追っていると、野党の一部の議員は熱心だけれど、議員全体でこの問題をテーマにしようという認識はありません。 つづいて質問したのは山口敬之氏の準強姦罪の問題。 しかも「当時の刑事部長の中村(格)さんが電話をして執行を取りやめたという話が出ております。 このことについて、菅官房長官は事前にお話等は訊いていますか」とぶち込んだのだ。 ここで菅官房長官はイライラを隠さなくなり、「まったく承知してない」とシャットアウト。 しかし、そのあとも、望月記者は「京都産業大学ではなくなぜ加計学園だったのか」「閣議決定時に示された4条件をクリアしているようには思えない。 なぜ4条件を無視したのか」と加計学園問題の焦点を質問し続けた。 正直、菅官房長官の会見で新聞記者がここまで徹底的に追及し、食い下がったケースはほとんど見たことがない。 もちろん、菅は結局、「問題ない」「必要ない」という姿勢を崩さなかったし、なにか新事実が出てきたわけでもない。 しかし、記者が執拗に食い下がった結果、菅が明らかにウソを強弁しているだけだというのがどんどん明らかになり、その模様が今日のワイドショーなどでも取り上げられた。 そういう意味では、望月氏は権力のチェックをするという新聞記者としての責務を十分果たしたといえるし、その姿勢はよくやったと褒めるべきものだろう。 これは、もちろん、ネトウヨたちが「キチガイ」「頭おかしい」「失礼」などとヒステリーを起こしている「菅官房長官がバーに行くつもりはないか」という質問についても同様だ。 望月記者は、前川氏がバーに通っていたのは「いまの制度からはぐれている、教育が十分に受けられない女性たちの話」を聞きに行くのが目的だったと主張していること、実際にボランティアなども行っていることなどを紹介し、「こういう姿勢はある意味、行政のトップの方がやることで非常にすごく大きな影響を与えるんじゃないか」と指摘。 そして、「たとえば菅官房長官がこういうバーに行って、バーに通う女の子たちからその背景事情、教育の実態を聞くといった対応を逆に考えることはないか」と質問したのだが、これのどこがおかしいのか。 ああいう木で鼻をくくったような回答しかしない取材相手に対して、いろんな角度から質問をし、時に挑発的なことを聞いてみるというのは、ジャーナリストの基本だろう。 しかも、あの質問は、現場も見ないまま公安からの情報だけで謀略情報を流し、「買春目的」と決めつけて前川氏を攻撃する菅官房長官、教育格差の実態を一顧だにせず、新自由主義的な教育政策と自分のお仲間への利益誘導を図る安倍政権への批判の意味が込められたものだ。 しかも、「失礼」どころか、菅自身が先にオフレコ会見でこんな前川攻撃を口にしていたのだ。 「(前川発言が世間に受け入れられるのであれば)私も出会い系バーに『実地視察調査』に行っていいことになるね」 (「週刊新潮」6月8日号より) 望月記者はおそらく、この発言を念頭に、オンレコの会見でも同じような発言を引き出そうとしたのだろう。 いずれにしても、おかしくて異常で失礼なのは、望月記者でなく、明らかに菅官房長官のほうなのだ。 これだけの証拠が出揃って、文科部官僚のトップまでが認めている重大疑惑を「問題ない」の一言で済ませ、きちんと国民に説明しようとしない。 こんな官房長官がかつていたか。 政権の報復と炎上に怯えて厳しい質問をしなくなった記者たち いや、おかしいのは菅官房長官だけではない。 その菅のデタラメ強弁に何も言い返さず、嘘の言い分をそのまま垂れ流しているマスコミも同じだ。 他の記者たちは、望月記者の奮闘をそのまま黙って見ているだけで、援護射撃になるような質問ひとつしなかった。 おそらく、彼らは首相や官房長官などに厳しい質問をすることで、政権に睨まれたり、ネトウヨに攻撃をされることが怖くてしようがないのだろう。 実際、今村雅弘復興相から「自主避難は自己責任」発言を引き出したフリー記者・西中誠一郎氏にネトウヨたちが噛みついたことは記憶に新しいが、先日のG7サミットの安倍首相の記者会見でも、共同通信の記者が共謀罪や加計問題を踏まえて国会の会期延長について質問した際も「サミットで何聞いてるんだ、空気読め」「恥さらし」「サミットに加計関係ないだろ」と非難が集中した。 こうしたことが繰り返されて、記者たちはひたすら「空気を読む」ことばかりを覚え、権力の監視を放棄してしまうようになった。 しかし、これが、民主主義国家におけるジャーナリズムの姿なのか。 たとえば、米国のメディアを見てみればいい。 トランプ政権のホワイトハウス報道官であるショーン・スパイサー氏も菅官房長官と同様にまともに質問に答えず、批判的なメディアには強権的な姿勢を見せているが、それでも記者たちは食い下がって何度も質問を繰り返し、スパイサー氏が詭弁を振りかざした際には露骨にシラけた表情を向け、紙面や番組ではっきりと「嘘つき」「バカ」「大バカ」「最悪の返答」と批判を浴びせている。 これこそが不誠実な政権担当者へのジャーナリズムの本来のあり方だろう。 繰り返すが、今回、望月記者が菅官房長官と対峙し、詰め寄ったことは「ジャーナリズム本来の当たり前の姿」を実践しただけだ。 しかし、その「当たり前」を記者ができていないことが安倍政権を支え、現在の森友・加計学園問題をなかったことにしようとする政権に手を貸している。 新聞やテレビの記者たちはそのことをもっと自覚すべきだろう。 リテラ、2017. 04 05:37 菅官房長官を追及した東京新聞記者にネトウヨが「頭おかしい」! おかしいのは菅のウソ、「出会い系行く」も菅が自らオフレコで.

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東京新聞・望月衣塑子記者が産経記事「リーク」発言を撤回 官房長官会見で「まず初めに」と切り出して一方的に…(1/4ページ)

望月いそこ 頭おかしい

望月衣塑子とは、部のである。 概要 にに入社。 や地検特捜部などで事件取材に携わる。 には師連盟の闇献疑惑の取材班にも加わった。 またからは輸出問題の調を行う 一であるが注を集めたのはの定例会見でのことである。 問題でのご意向文書の存在を元官僚等が認める中は「の調では確認できなかった」と繰り返していた。 そんな中は「(喜前次官)さんだけでなく、複数の告発が出ています。 もう一度摯にお考えになって、文書の開、第三者による調という考えはないですか。 」と食い下がった。 通常ならば一度質問すれば次に移るのが基本的な定例会見での流れだがは何度も質問を重ねた。 (他者のは2~3回程度の質問の所同日のの質問は回を数えた) 余裕を見せいていたも次第に表情が引きつり、この長時間に及ぶやり取りはでも大きく取り上げられ、結果翌日にはによる再調実施が発表された。 基本的に会見は部が担当するのが基本だが何度も質問を繰り返すという手法は行われていないためは戸惑ったという。 しかしそうしたの会見に楔を頑なな政権側の対応を変える一助となったのはである。 こうしたのあるは次第にとなり各やにより取り上げられ知名度を上げている。 ではにあるように否定的な意見が大多数を占めるがこうした氏の活動に対してを送るも少なくない。 ……とかな方々は擁護しているが、問題行動の立つである。 のにおいて、に対し「が出会い系に行って、たちの実態を聴かないのか?」という質問をし、衝撃的なを飾り。 には、20回以上も質問を連発し、官邸室担当者が「同趣旨の質問は控えてほしい」と注意してもお構いなしであった。 そして、には「注意文書の事がになぜかリークとして記事が出て、これまでのとのやりとりもいくつも記事にされた。 個人へが進んでいる。 を助長するかのような上のについて、はどう受け止めているのか」と質問した。 ひょっとしてといった具合である。 論、この際のは「官邸から圧をかけたことは一切ない。 リークしたも全く承知していない。 の記載についてはを控えるべきだ」と答えた。 当たり前である。 今後も自身の行動を正確に記事にされただけでの罵詈雑言になってしまうの活躍に期待したい。 関連商品 関連リンク• 18 関連項目• ・・・敵.

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