・本来は亡くなってから満一年目に行うものですが、実際には遺族や参列者の都合を考えて、満一年目の命日の直前の土曜または日曜日に一周忌法要を行う場合が一般的です。 場所を決める ・一周忌法要を行う場所を決めます。 自宅、お寺、斎場、ホテルなどのいずれの場所で行うのかを決めます。 会食をするかどうかを決める ・法事の後でする会食をお齋と言います(お齋=おとき、と読みます)。 ・まずは 「会食をする・会食をしない」のいずれかを決め、会場を変えるかどうかも話し合っておきましょう。 自宅で一周忌法要をする場合は法要のあと別室での会食となりますが、法要のあとで場所を移して会食をする場合もあります。 お寺で法要をした後、近くの料亭やレストランで会食という例も増えているようです。 ・会食は行わなくても失礼にはあたりません。 その場合は法事のあと引き出物と一緒にお酒と折詰弁当などをお持ち帰り頂きます。 招待する人を決める ・一周忌法要に招待する人を決めます。 遺族、親族だけで行うか、故人の友人、知人、会社関係まで声をかけるかを決めます。 ・葬儀の際の受付名簿などを参考にしながら遺族で話し合って決めます。 会場の場所を決めたり、案内状の送付の際に必要となります。 菩提寺があれば菩提寺に連絡をしますが、霊園や墓地を利用しているお宅の場合には、葬儀や忌明けの法要の時にお世話になったお寺に依頼すると良いでしょう。 ・一周忌の法要を執り行いたいと告げ、日程と法要の場所も忘れずに伝えた上でお寺の都合を伺います(ご住職、僧侶の都合を確認します)。 「ご院家様(ごいんげさま)」とお呼びすることもありますが宗派によるようです。 筆者は葬儀社から「浄土真宗では住職に対してご院家様と呼ぶ」と教えて頂いたのですが、地方によってはこの呼称は使わず、すべての住職に対し「和尚様(おしょうさま)」と呼ぶ地域もあります。 ・親族以外の方にも案内状を送る場合には、食事や引出物の手配の都合もあるため、返信用はがき(または往復ハガキ)にて出欠を確認します。 ・案内状の文例はこちらの別ページへ 引き出物 ・法要のあとでお渡しする引き出物の手配をします。 詳細はこのページの次の項で説明します。 お布施ほか ・一周忌法要のあとで僧侶にお渡しするお礼(お金)をお布施と言います。 法要を寺でなく自宅で行う場合には 、「お布施」の他に「お車代」を用意します。 もし、法要のあとの会食に僧侶が出席しない場合にはこれらとは別に「御膳料」という形で現金を包みます。 詳細はで説明します。 ・お布施をお渡しする時には、直接手渡しするのではなく、お盆に載せてお渡しするのが正式な作法なので、小さなお盆も用意しておきましょう。 お供え、一周忌の花 ・一周忌に果物やお花などをご仏前にお供えする場合には手配をします。 果物やお花などのお供物は、遺族・親族だけでなく参列者がお供えすることもあります。 一般的に、四十九日までは白一色または大半が白い色の花であしらえたアレンジなどをお供えすることが多いようですが、一周忌の頃からは、次第に淡い色を加えた花をお供えするようになります。 故人がお好きだった花も喜ばれます。 ・お供え物ののしの表書きは「御供」など。 卒塔婆 ・一周忌に、故人の供養のためにお墓に卒塔婆をつけてもらう場合には、お寺に料金を確認してください。 お寺によって、また地方によっても異なりますが、金額のめやすは3,000円〜くらいです。 ・卒塔婆とは、お墓の後ろに立っている薄い板のことで、戒名、享年、梵字などが書かれたものをさします。 卒塔婆供養は一周忌法要に欠かせないものというわけではありません。 なお、卒塔婆は浄土真宗では用いません。 ・ 薄墨ではなく黒い墨で(真っ黒の墨で)書きます。 ・のしの水引きは黒白、双銀などの結び切りのもので、下段には施主の姓を書きます。 引出物にはどんなものを? ・引き出物に多く使われるものとしては、石鹸、洗剤などの実用品や、お茶、お菓子、海苔などの食品が一般的です。 実用品や食品などの消えもの(消えもの=消費されて消えてなくなるもの)が多く、インテリアや食器などの残るものはあまり向きません。 めやすとしては、2,000円〜5,000円程度の品物が一般的です。 年齢やおつきあいの深さによっても変わってまいります。 ・ 一周忌には、親族の他にはごく親しい人しか出席しませんので、お店などで引き出物を手配する場合には品物だけ決め、およその数を伝えておいたあと、案内状に対する出欠の返事を得てから数量を確定します。 ・一周忌法要のあと会食は行わなくても失礼にはあたりません。 その場合は法事のあと引き出物と一緒にお酒と折詰弁当などをお持ち帰り頂きます。 会食が無い場合には、引き出物以外に折り詰めやお酒などの手配を忘れずにします。 こうした場合、会食の料理の分だけ引き出物の予算を増やすと良いでしょう。 引き出物に印をつける ・もし、他の人とは異なる引き出物を用意する場合には、お持ち帰り頂く際にすぐにわかるように印をつけます。 僧侶のところに最初に配ります。 和室で座布団のお席の場合に通行の邪魔にならないように卓の上、膳の脇、テーブルの下などに、相手に声をかけながら置いていきます。 [引き出物を置く際、一声かける挨拶の例] 「恐れ入りますがこちらに置かせていただきます。 少し荷物になりますがお帰りの際にお持ち帰り下さい」など。 ・もし出席者の人数が多い場合は引き出物を配るのに時間がかかるだけでなく、配る行為自体がお齋の邪魔になるのであらかじめ各席に置いても良いでしょう。 ・会食があるのにも関わらず会食に出席せずに帰る方がいらっしゃる場合は、その客の分だけ別 においておきます。 法要が終わってお帰りになる際に、お礼の挨拶を述べながら引き出物をお渡しします。 [先に帰るお客様に引き出物をお渡しする際、一声かける挨拶の例] 「本日はお忙しい中をおこし頂きありがとうございました。 」など。 会食をレストランやホテルなどで行う場合には、会場の準備を先方に任せる場合が多いため、引き出物をあらかじめセッティングして頂くか、会食のお開きが近付いた頃に配っていただくか、会場担当者と打ち合わせをしておきましょう。 会食なしの場合 ・出席者の都合がどうしても合わない場合や、遠方での法要の場合など、会食なしでも失礼にはあたりません。 会食が無い場合には、引き出物と一緒に折り詰めのお弁当(または折り詰めの料理)と小壜のお酒(300ml程度くらいまでのサイズ)を用意します。 [会食(お齋=おとき)が無い場合の、施主の挨拶の例] 「本日はお忙しい中をお集まり頂きましてありがとうございました。 これからも変わらぬご指導ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。 本来であれば、このあとお膳でもご用意すべきところではございますが、都合により本日はこれにてお開きとさせて頂きます。 恐縮ではございますが、折り詰めなどを用意しておりますのでお持ち帰り下さいませ。 本日は誠に有難うございました。 」など。
次の東京・大阪の通夜、葬儀・告別式のお布施目安 東京近郊のお布施:およそ20万円~35万円 大阪近郊のお布施:およそ20万円前後 お布施の費用は、約15万円~50万円といった範囲が多いようです。 参考に聞けばいいでしょう。 ただし、お布施は地域や各お寺の考え方、お寺との付き合いの深さによっても変わるものです。 お布施の価値は人それぞれ異なるため、自分が包める金額で相談してみるといいでしょう。 もっと調べる: 戒名の位とお布施の金額 昨今の葬儀 通夜・告別式 で僧侶に包むお布施には戒名を授けていただくことも含まれていることが多いです。 戒名は生前、長きに渡ってお寺や地域に貢献した故人に、包まれる費用関係なく授けられるのならわしでしたが、現在では、葬儀社または僧侶自ら用意した「お布施の目安表」といったものが出回り、位の高い戒名を高額な金銭と引き換えに授けていただける状態になってしまっています。 戒名には位があり、宗派によって微妙に異なります。 下記で宗派別で位が高い順に表記します。 尚、は宗派の考え方が他宗派と異なるため、戒名ではなく ほうみょう と言います。 浄土宗、真言宗、天台宗、曹洞宗、臨済宗の戒名の位 法要のお布施目安 法要のお布施:5,000円~1万円程度 四十九日法要のお布施:3万円~5万円程度 一周忌法要のお布施 :3万円~5万円程度 三回忌以降のお布施 :1万円~5万円程度 では僧侶に読経をあげてもらい、供養してもらったお礼も込めてお布施を渡すことが多いです。 四十九日法要や一周忌など、特に重要とされている法事法要のお布施は、祥月命日の法要などのお布施よりも気持ち多めにを包むことがあります。 また、お寺の本堂ではなく、法要のために式場や自宅にお寺を呼ぶ場合、お布施とは別に、お車代 5,000円~1万円 を渡すこともあります。 もっと調べる: 納骨時のお布施の金額とは やにをする、 納骨法要・納骨式のときには、お布施は1万円~5万円くらいといわれています。 お墓や納骨堂にお骨を納骨する時には、僧侶に読経をしてもらい、供養します。 また、 魂入れ と合わせてをすることが多いです。 詳しく調べる: お墓を改葬する時のお布施の相場とは [PR] 「家の解体を考えているのだけど、どこに相談すればいいの?」 「解体業者を選ぶときに気をつけたほうがいいことは?」 「解体業者ってどうやって探せばいいの?」... [PR企画] 一年中お花の絶えない江戸川区の永代供養墓「久遠廟」 妙泉寺 永代供養墓「久遠廟」... 「ずっと家にいて終活が進まない」 「そろそろ納骨したいのに見学ができない」 そんなお悩みを少しでも解決すべく、青山霊廟 東京都港区北青山2-12-9・外苑前徒歩2... 【PR】不安定な世情の中、終末期について意識させられ、ご不安に思われる方も増えてきています。 エンパークでは、こんな世情だからこそ、心配されている方が増えている「葬儀・... [PR] 葬儀を終えて納骨先を探そうと調べてみると、想像以上に選択肢が多くて悩むことも少なくありません。 墓地や霊園だけでなく、屋内の納骨堂や永代供養墓、樹木... あわせて読みたい 2014. 18 2019. 29 2013. 5 2019. 9 2014. 28 2017. せいざん株式会社 大人のためのbetterlifeマガジン• クリエイティブ sai 地味に忙しい幸運体質の編集人• 株式会社 FinCube お金に関する記事の監修者• 株式会社HOWL ライター・ディレクター• 金子智子建築設計室 一級建築士事務所 家の建築・リノベーションの専門家• 敬食ライター ライター・レポーター• 解体サポート 解体に関する記事の監修者 あなたに おすすめ記事 Recommend.
次の曹洞宗のお布施は、文房具店やコンビニエンスストアで売っている不祝儀袋を使用しましょう。 曹洞宗を始めとするお布施は、お坊さんへの感謝の気持ちを伝えるため、また供養してくれたことに対するお礼の気持ちを伝えるためという意義があります。 だから豪華な装飾がされた派手な不祝儀袋を用意する必要はありません。 また、曹洞宗では不祝儀袋に何も書かない状態でお布施をお渡ししても問題ありません。 ただし注意したいのは、御霊前などの文字を書く時に用いる薄墨は用いないということです。 お布施の不祝儀袋に文字を書くときには、 通常の濃い墨を用いるようにしましょう。 また、水引きは 一般的には不要であるとされています。 というのも、お布施はお寺にお納めするものであり、なにか不幸があったということではありません。 ですので、水引はない方がより丁寧であると言われているのです。 もちろん、これも地域によって異なることではありますため、これまでの慣例を確認してみることもおすすめします。 表書きの書き方 表書きには、 「御布施」や「お布施」と書きます。 すでに書かれているものも売っています。 お布施は、 お坊さんの労働の対価報酬ではなく、お礼を伝えるためのものとなります。 ですので、曹洞宗では基本的に他の書き方はしないようにしましょう。 名前の書き方 お布施と記入した 下の部分に施主の名前を書きます。 金額の書き方 お布施には、中に収められた金額を記入しても記入しなくても構いません。 ただし金額を記入する際には 大字(旧字体の漢数字)を用いるようにしてください。 例えば1万円を収めたときには「金壱萬圓也」と記入すれば良いでしょう。 曹洞宗のお布施の金額相場はいくら? それでは、曹洞宗のお布施の金額相場について解説していきましょう。 お布施は、感謝の気持ちやお礼の気持ちを伝えるものですから、そこに 明確な相場が設定されているわけではありません。 かといって、お坊さんに金額をお伺いしても、お坊さんも答えづらいものです。 基本的には、読経や法要など、お坊さんが供養のためになにかしてくださるときにお納めするものがお布施です。 ですので葬儀だけではなく、その後の追善供養や初彼岸、初盆といった法要行事でもお布施をお納めすることとなります。 ただしもちろん、行っていただくことによって、お納めする お布施の金額もそれぞれ異なります。 どういったときにお布施を用意し、またどれくらいの金額をお納めすればよいのかを、詳しく解説してまいります。 葬儀 葬儀における曹洞宗のお布施の金額相場は、 20万円から60万円という金額が多いようです。 もちろん、地域や施主の社会的立場などによっても大きく変わりますが、おおよその相場はこの金額として心に留め置いていただければ良いでしょう。 葬儀では、お坊さんは亡くなった仏様のために心を込めて読経をしてくださいます。 そのほかにも、枕経や通夜でもお力を貸してくださいますよね。 それらに対するお礼が含まれていますから、葬儀の際にお渡しするお布施の金額は法要や法事でお納めするお布施の中では最も相場が高くなります。 加えて、 戒名の文字数や格式によっても、葬儀の際にお納めするお布施の金額は大きく変わります。 葬儀の合計でかかる費用が気になる方は、ぜひ以下の記事も合わせてお読みください。 四十九日 曹洞宗では、四十九日法要で包むお布施は 3万円から5万円が相場とされています。 四十九日は、故人の旅立ちに際した区切りの法要です。 ですので、お布施を相場よりも少し多めに包むことが一般的であるとされています。 もちろん、お坊様とのお付き合いの程度や、施主の収入によっても異なります。 また故人の戒名の格式によっても異なるのです。 それでもお布施の金額を決めかねる場合には、葬儀でお納めしたお布施の金額を参考にすると良いでしょう。 一般的に 四十九日のお布施の相場は、葬儀のときの10分の1程度だとされています。 この金額が3万~5万円の枠を大きく逸れるものでなければ、この金額をお納めすることをおすすめいたします。 下記の記事では四十九日法要についての基礎知識を全て解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。 曹洞宗のお布施の金額相場は、他の宗教に比べて高いといわれることがあります。 そのような話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。 しかしながら、 決してそのようなことはないのです。 なぜならば、お布施の相場は地域やその場所の慣例によって異なるからです。 同じ宗派であっても、住んでいる場所によって、お布施の金額や相場は変動します。 とはいえ、他宗派のお布施の金額相場も気にかかりますよね。 宗派によって、お布施に込める意味はことなりますから、曹洞宗とは違う部分も多くあります。 そこで、日本を代表する宗派である 浄土真宗と浄土宗のお布施の金額相場について説明してまいります。 浄土真宗 浄土真宗のお布施の金額相場は、およそ 20万円から30万円とされています。 もちろん、地域によっても変動があります。 浄土真宗のお布施は、 お坊さんへの感謝を示すものではないとう考え方があります。 これは、曹洞宗のお布施とは少し違った考え方です。 お布施に対する考え方こそ違いがあるものの、金額相場はそこまで大きく変わらないということがわかります。 浄土真宗の法事がどのようなものか気になった方は、以下の記事もぜひお読みください。 お布施の他にも、法要や法事の際にお坊さんにお納めするものがいくつかあります。 ここでは お車代と御膳料についてご紹介いたします。 お車代 お車代とは、法要行事などを寺院ではなく自宅で行った際に、お坊さんの足代としてお納めするものです。 相場は寺院からの距離によっても変わりますが、 5千円から2万円が相場といえるでしょう。 御膳料 御膳料とは、お食事代のことです。 都合によってお坊さんに会食を振る舞うことができなかった際に、御膳料としてお坊さんにお納めします。 こちらも会食の格式やお膳の金額によって多少上下がありますが、相場は 5千円から1万円とされているようです。 御膳料の相場についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。 表書きには「お布施」「御布施」と書き、薄墨は用いない。 数字を記入する際には漢数字を用いるとより丁寧。 葬儀の際には20万円から60万円が相場。 四十九日法要では、相場の3万円から5万円より少し多めを包む。 曹洞宗の御布施が特別高いということはない。 他宗教では、御布施の意味が少しばかり異なる。 お布施の他に、お車代と御膳料がある。 お坊さんがいらしたときと、会食を振る舞えなかったときにお納めする。 曹洞宗の御布施は、お坊さんへのお礼と感謝を示すもの。 金額相場は定められているが、大切なのは感謝を伝える気持ち。 お布施は、お金をお納めするものであるため、なかなかその相場について尋ねづらいこともあります。 金額相場を把握しておくことで、慌てずにお納めすることができます。 お坊さんへの感謝の気持ちを忘れなければ、感謝を気持ちよく伝えることができるでしょう。 最後までお読みくださり、ありがとうございました。 「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しています。 お布施の包み方について詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
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