ヘラクレスオオカブトを飼いたい!というのは昆虫好きの子どもの夢ですが、成虫を買おうと思うとその価格に驚きます。 ヤフオクでは比較的安く購入できますが、それでも安くはありません。 幼虫なら、なんとか手が出せる価格です。 そんなわけでわが家では、以下の3令幼虫を Amazon で購入して育ててみることにしました。 2018年8月末に購入したので、2018年5月頃に孵化した幼虫と思われます。 これが、2019年7月頃にサナギになり、8月になって無事羽化しました!(トップ画像) ただしオスは小型ながら何とか成虫になったものの、メスは失敗してしまいました。 ここでは、生育してみて注意が必要だと思ったことを紹介しておきたいと思います。 このため、日本で育てる場合には、冬は低温にならず、夏は高温を避けられる環境を用意する必要があります。 冬越しが難しそうな場合は、暖かくなってから成虫になる直前の幼虫を購入するのもお勧めです。 オフシーズンはマットの入手が困難 昆虫マットは夏はホームセンターなどで購入できますが、冬になると店頭に置かれていません。 ネットでも入手困難になったり割高になったりし、必要な時にマット交換をスムーズに行うことができないことがありました。 できる限り、早めに、多めに用意しておくことをお勧めします。 リンク マットを全交換してしまうのも手ですが、わが家では完全に排除することはできませんでした。 室内飼育で脱走を完璧に防ぐには、上記に加え、ケースを百均で買える目の細かい洗濯ネット(大)に入れておくこともお勧めします(できれば二重)。 参考: 羽化のタイミングに注意 上記のように飼育していると、羽化のタイミングが観察しにくくなります。 通常は飼育ケースの底に蛹室をつくりますが、わが家で飼育した個体には見えないところに蛹室をつくった個体がいたので、タイミングがわかりにくいことがありました。 また、オスよりメスのほうが羽化が早い傾向があるので、ペアを同時に購入して飼育する場合はその点にご注意ください。 成虫になったときにエサがなくて餓死することがないよう、こまめに観察し、できない場合はエサを置いておくことをお勧めします。 寒いなか、気持ち悪いハエが湧いたり劣化したりしているマットを交換するのは楽しい作業ではありませんが、無事かっこいい成虫に育ったときには子どもが大喜びすること請け合いなので、がんばりましょう。 ちなみに 成虫の色は、図鑑で見る色と違い、黒色になっていることがあります。 これは湿気が多いためなので、白っぽい姿をみたいときは乾燥した環境で飼育するようにしましょう。 すぐに色が変わります。
次のContents• ヘラクレスオオカブト幼虫の飼い方・飼育方法 外国産カブトムシの代表格として最も名の知れたヘラクレスオオカブト!そんなヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育方法を今回は紹介して行こうと思います。 *発酵マット *プリンカップ *コバエ防止プラケース *ブロー容器、又はビン容器 発酵マットに関しては、カブトムシ用の発酵マットが販売されていますので、そちらを購入すれば大丈夫です。 また、 発酵マットは発熱を防ぐ為にガス抜き・加水をする必要があります。 プリンカップは、860ccのものを使用します。 コバエ防止プラケースは、オスが3令になったらプリンカップからプラケースに移動させて、蛹室を形成させます。 その際は、『 幼虫が初令なのか?2令なのか?3令なのか?』販売店に確認して購入するようにしましょう! 確認をして購入すれば、あとどのくらいで幼虫の期間が終わるのか知ることができます。 マットが劣化してきたり、糞が目立ってきたらマットの交換をしましょう!羽化までの餌(マット)の交換は大体4回〜5回程度が目安となります。 メスは、ブロー容器に移動させます。 オスの蛹室形成が良くない状態なら、人工蛹室に移す必要があります。 ヘラクレスオオカブト産卵〜孵化・初令・2令・3令期間・温度 *産卵〜孵化まで期間約4〜6週間。 *孵化後、初令期間は1ヶ月半。 *2令期間は2〜2ヶ月半。 *3令期間は8〜16ヶ月ぐらい。 3令期間は、管理状態やオスメス・個体差があります。 また、温度は20度〜25度で管理するようにしましょう! まとめると、ヘラクレスオオカブトの幼虫期間はオスの場合は1年〜2年。 メスの場合は1年〜1半ぐらいとなっています。
次の我が家で昨年よりブリードしているヘラクレスオオカブトですが、幼虫たちはスクスクと育ち、中には蛹になっている個体も出始めてきました。 ツノ曲がり防止の為に人工蛹室をつくる 幼虫から蛹になる瞬間や羽化の様子を観察するために人工蛹室に移す方もいらっしゃると思いますが、私が人工蛹室を作った理由はツノ曲がりを防止する為です。 ある日ヘラクレスオオカブトの幼虫が入っている飼育ケースをチェックしていると、蛹室が形成されているものを発見しました。 あと1回くらいはマット交換をする予定でしたので、「えっ!?もう蛹になんの!?」っていうのが率直な感想でした。 そのケースがこちらになります。 がっつり蛹室ですねw 別角度のケース側面、そしてケースの底にも同じように小窓が空いていました。 これは・・・ 幼虫が思い描いていたサイズの蛹室を形成できない場合、蛹になる時にツノ曲がりになったり、羽化する時に羽化不全になっちゃったりします。 多分こういう感じの蛹室をつくりたかったんでしょうね。 人工蛹室に移すタイミング 人工蛹室に移すのは良いとして、いざ移すとなるとそのタイミングがとても難しい。 特に素人の私にとっては。 クワガタ・カブトの幼虫が羽化するまでの簡単なスケジュールは以下の通りとなっています。 蛹室を作り終え「さて、前蛹に…」というタイミングで蛹室をぶっ壊されますと、まだ幼虫が結構動けますので「ヤベ…。 蛹室壊された。 もう1回作らなきゃ(使命感)」といった感じで再度蛹室を作ろうとします。 こうなっちゃうと余計なエネルギーを使うことになり、幼虫に負担がかかりますし、成虫になった時のサイズダウンにもつながります。 ん~~。 難しい。 やっぱり日々の小まめなチェックが大切になってくるんですね。 用意するもの 園芸吸水スポンジ(オアシス)とシューズケースです。 どちらも100均で購入できます。 オアシスはやがて人工蛹室へと変貌を遂げます。 そして人工蛹室を入れるケースがシューズケースになります。 5㎝となっており、オアシスがすっぽり入るようになっています。 ダイソーで購入する際は「2」と書かれたサイズのものをチョイスします。 あとはオアシスを削っていくものを用意します。 私は普段菌糸ビン交換で使用している虫スプーンを使います。 シャキーン! 人工蛹室を作製する便利グッズは色々あるので、そういったものを使われている方も多いと思いますが、私はこのスプーン1本と自分のイマジネーションを頼りに作っていこうと思います。 人工蛹室作製 まずはオアシスを包みから出します。 オオクワガタなどの人工蛹室を作る場合ですとこのオアシスを適当な大きさにカットして使いますが、ヘラクレスオオカブトの場合はこれ1個丸々使用します。 個人的にやってみるまで、人工蛹室ってハードル高い…。 と思ってましたが、やり始めると結構楽しいです。 なんか図工の授業を思い出しました。 作業に集中し写真を撮るのを忘れましたが、なんとか完成しました。 2個作りました。 これが初号機。 これが弐号機です。 ケースに入れます。 ふむ…。 よきよき。 最後に水を含ませたら完成です。 人工蛹室へ移動 幼虫がいる場所は大体わかってますが、「ガスッ」ってならないように慎重にマットを出していきます。 蛹室の天井をバカっと壊しました。 幼虫がいました。 幼虫にとっては天変地異でしょうね。 (スマン…。 ) この状態の幼虫は超デリケートです。 慎重に慎重にそっと持ち上げ人工蛹室に移しました。 アゴと手足が固まり、お尻もしわしわになってます。 ちゃんと(?)前蛹ですねw 人工蛹室の大きさも問題なさそうです。 あとは乾燥防止に新聞紙を挟みフタをして保管します。 さいごに 幼虫を取り出したあとの蛹室です。 あの体でせっせと蛹室を作ったんですね。 誰かに教わったわけでもないのに。 壁なんかデコボコもなく、とても綺麗に作ってあります。 このままでももしかしたら綺麗に羽化してくれたかもしれません。 私は人工蛹室に移すという選択をしましたが、このチョイスが吉と出るようにしっかり管理していきます(見守るだけですが) 本日は以上です。
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