【もくじ】 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 日蓮宗と日蓮正宗の違い 日蓮宗と日蓮正宗にはどのような違いがあるのでしょうか。 2つの宗派の歴史に注目することで、宗派の違いがわかります。 葬儀を執り行う際や葬儀に参列するときに、 宗派の特徴を理解していることは大切です。 この機会に確認しておきましょう。 日蓮宗の歴史 日蓮宗は日蓮聖人が開いた宗派です。 自然災害や争乱が多かった鎌倉時代に仏教の教えを広めていました。 来世や浄土での生活よりも 今現在の生活を大事にする教えです。 現在は日本以外の国にも信者がいます。 日蓮宗の総本山は山梨県にある身延山久遠寺(くおんじ)です。 本山以外に全国に5,000ほどの寺院があります。 日蓮正宗と違う点は本仏に関する考え方です。 日蓮宗では 日蓮聖人のことを 末法の本仏と見なしています。 日蓮聖人のまたの名は日蓮大菩薩です。 日蓮正宗の歴史 日蓮正宗も日蓮聖人の教えを大事にしている宗派です。 日蓮正宗では、 日蓮聖人を 日蓮大聖人と呼びます。 総本山は静岡県富士宮市にある大石寺(たいせきじ)です。 日蓮大聖人の入滅後、仏法を守らない人がいたために久遠寺を離れた日蓮大聖人の弟子である日興上人によって、1290年に創建されました。 日蓮正宗も日蓮大聖人を宗祖とています。 日蓮正宗が考える本仏は 日蓮大聖人です。 その日蓮大聖人が在命中に法華経の極理を顕したのが「御本尊(曼荼羅)」であり、その御本尊に向かって経を唱えることでいかなる人にも仏の境涯があらわれると説いています。 創価学会との関係 創価学会は以前日蓮正宗に所属していました。 しかし、日蓮正宗の教義や信条に従わないとして創価学会を破門しています。 創価学会の初代会長や2代目会長が日蓮正宗に入信したのは1928年です。 創価学会の前の組織である創価教育学会は1930年にできました。 歴史をとおして日蓮正宗が創価学会に対して指示を出し、創価学会が指摘に応じて両者の関係が回復したこともありました。 しかし、1991年11月に日蓮正宗は創価学会を破門しています。 日蓮宗の葬儀 ここからは、 日蓮宗の葬儀の特徴について取り上げていきましょう。 特徴をよく理解して流れのひとつひとつに注意を払い、準備やすべての儀式を行うことが大切です。 また、葬儀に参列する際もその特徴を理解しておくと、スムーズに儀式に臨めます。 葬儀の特徴 葬儀では日蓮宗が大事にしている法華経のお題目を唱えます。 唱えるお題目は 「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」です。 南無とは、一心に仏を信じることを意味します。 妙法蓮華経は、お釈迦さまの教えである智慧と慈悲の功徳などのすべてをあらわします。 蓮華経と略して呼ぶことも多い妙法蓮華経は、お釈迦さまの教えの集大成とされ、葬儀でも重要な位置を占める教えです。 南無妙法蓮華経というお題目を唱えることで、 故人の信心深さをたたえられます。 故人が信心深いことを示すのは、故人が成仏するためにも必要です。 信心深さを持つことで、霊山浄土でお釈迦様に会えると信じられています。 結果として達成できるのが成仏です。 日蓮宗の葬儀では、参列者も南無妙法蓮華経というお題目を唱えます。 葬儀の流れ 葬儀が始まると、僧侶が 読経を始めます。 読経の後が 総礼です。 参加者全員で合掌してお題目を 3回唱えます。 仏を迎えるために、次に流すのが 道場偈(どうじょうげ)です。 三宝礼(さんぽうれい)を行って礼拝したあと、日蓮聖人やお釈迦さまを呼ぶために 勧請(かんじょう)を行います。 その後、蓮華経のメインとなる部分を全員で読む 開経偈(かいきょうげ)、 読経(どっきょう)、 咒讃鐃鈸 しゅさんにょうはち 、と儀式が続きます。 葬儀の途中で行うのが 開棺(かいかん)です。 僧侶は、焼香をしてから棺の近くに立ち、棺のふたを3回軽く叩きながら読経します。 お供えものやお膳を祭壇にささげることも儀式の一部です。 日蓮宗の葬儀の特徴として、 引導(いんどう)も行います。 故人が仏さまに会うために必要な儀式です。 僧侶が 払子(ほっす)を振って焼香を3回します。 焼香の後は引導文の読み上げです。 日蓮宗の葬儀のマナー・香典について 日蓮宗の葬儀ではどのようなマナーに気をつけるべきなのでしょうか。 ここでは、日蓮宗のお通夜や葬儀に参列する際に、おさえておきたい マナーや香典について解説します。 事前にある程度知っておくことで、それぞれの儀式にスムーズに参加できるでしょう。 服装・焼香のマナー 日蓮宗の葬儀に参加する際は 喪服を着用します。 一般的なブラックフォーマルスタイルで大丈夫です。 より正式な喪服を着たいのであれば、男性は黒色のモーニングコートを選びます。 女性の正式喪服は黒色のアフタヌーンドレスやワンピース、アンサンブルなどです。 正式喪服がない場合、略式喪服でも構いません。 男性は黒色のスーツを着ます。 白色のワイシャツで、ネクタイは黒色にしましょう。 女性は黒色のスーツかワンピースなどを着ます。 焼香は1回です。 左手に数珠を持ちながら、右手で焼香します。 焼香の前後に合掌して一礼しましょう。 香典の表書き・相場 日蓮宗の葬儀で香典を用意するときは、表書きとして 「御霊前」や 「御香典」と書きます。 御霊前と書くのは、故人が四十九日までは霊の状態にあると信じているからです。 御香典は、香や線香の代わりとしてお金を供えるという意味があります。 香典の相場は 故人との関係次第です。 関係が近いほど高い金額を包みます。 特に親しい友人なら1万円以上包んでもよいとされています。 香典の金額は地域によっても異なります。 親族や友人に香典の相場を聞くのもおすすめです。 親族が年上か年下かどうかも参考になるでしょう。 日蓮正宗の葬儀 日蓮正宗の葬儀の特徴もご紹介します。 日蓮宗との違いに注目しながらチェックしてみてください。 同じ日蓮聖人を宗祖にしている2つの宗派ですが、いろいろな違いもあります。 日蓮正宗では葬儀の手順をしっかり把握しておくことが大切なので、その理由も踏まえて解説します。 葬儀の特徴 日蓮正宗でも故人が成仏できるように葬儀を行います。 考え方のポイントは、 日蓮聖人に故人を迎えにきていただくということです。 故人は日蓮聖人のお迎えのもと、三途の川を渡ります。 儀式や様式に誤りなどがあるとがあると、葬儀の意味がなくなってしまうと考えられていますので、 葬儀の流れや手順を守ることは非常に重要です。 日蓮正宗では、祭壇を質素に飾ります。 祭壇に仏花は供えません。 祭壇に供えるのは樒(しきみ)です。 常緑種の樒には強い生命力や邪気を払うイメージがあり、これをを用いるのは来世での繁栄を願ってのこととされています。 また、死装束を着せる際に六文銭や三角巾を用いることもありません。 位牌を置かず、厨子の付いた仏壇内に本尊を置きます。 葬儀の流れ 僧侶が入場するとともに葬儀が始まります。 最初に行うのはお題目を唱えることです。 場内の全員で 南無妙法蓮華経を3回唱えます。 お題目の次が 読経です。 妙法蓮華経の一部である 方便品と 寿量品を読みます。 僧侶が 寿量品を読んでいるときが、 焼香を行なうタイミングです。 僧侶が最初に焼香しますので、後に続きましょう。 喪主が焼香し、親族が順番に焼香します。 焼香が終わると、 届いている弔辞や 弔電を読みます。 その後、 自我褐の読経があり、 観念文を読み終わると、再び 南無妙法蓮華経を3回唱和します。 そして、僧侶が退場して葬儀が終わります。 日蓮正宗の葬儀の流れは、日蓮宗の葬儀に比べると比較的シンプルです。 鳴りものなども基本的に使用しません。 日蓮正宗の葬儀のマナー・香典について 日蓮正宗の葬儀で気をつけたい マナーや香典について解説します。 葬儀の手順や流れを重んじるのが日蓮正宗の特徴です。 マナーについてもきちんと守り、葬儀に参加する際に失礼がないように注意しましょう。 服装・焼香のマナー 日蓮正宗の葬儀に参加する場合、 一般的な喪服で問題ありません。 男性の場合、正式喪服を着るならモーニングコートを着ましょう。 略式喪服なら黒色のスーツで大丈夫です。 白色のワイシャツや黒色のネクタイを着用します。 靴も黒色で統一するのがよいでしょう。 女性の場合、正式喪服を着るならアフタヌーンドレスやワンピース、アンサンブルなどを着ます。 和服なら黒色で無地の着物がおすすめです。 略式喪服なら黒のワンピースやスーツを着ます。 肌をあまり露出させないように気をつけましょう。 焼香は3回です。 お香をつまんだら 額に近づけます。 焼香をする前は家族と祭壇に一礼しましょう。 焼香後は祭壇へ一礼します。 香典の表書き・相場 日蓮正宗の葬儀で香典を用意する場合、表書きとして 御佛前と書きます。 御仏前でも大丈夫です。 日蓮正宗では霊が存在するとは信じていません。 御霊前と書いた香典袋は間違いです。 日蓮正宗の葬儀では用いないようにしましょう。 香典として包む金額の相場は、日蓮宗と同様に故人との関係性で決まります。 関係が近かい、あるいは深い親交がある場合は、多めの金額を包むとよいでしょう。 会社の同僚や友人などがすることもあります。 連名で香典を用意する際は、 合計金額が縁起の悪い数字にならないように注意しましょう。 まとめ 日蓮宗と日蓮正宗は共通点がある2つの宗派ですが、葬儀の特徴や流れなどでは違いがあります。 葬儀を計画する際はそれぞれの宗派をきちんと理解し、準備する必要がありますが、これに不安を感じる方も少なくないでしょう。 その場合、葬儀社や寺院に相談するのがおすすめです。 では、宗派ごとの特徴に精通した担当者がお客様の悩みを解決しますので、普段から寺院との付き合いがない方でも安心です。 お客様の希望やエリアにもとづいて僧侶を手配するサービスも提供しています。 葬儀を行う際の不安や疑問点、些細なお困りごとまで、小さなお葬式にお任せください。 葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ 葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。 いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。 24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。
次のみなさんの家には仏壇はありますか? 最近は少なくなってきましたが昔の家はかなりの割合でありますね。 ここでは仏壇の飾り方の基礎知識について簡単に述べてみます。 みなさんは仏壇に手を合わせたことはありますか。 おそらく、多くの方が経験ありと思います。 ところで、その仏壇ですがいろいろなものが置いてありますよね。 その飾り方は、みなさんはご存知でしょうか 仏壇と言えば仏教ですが、仏教には様々な宗派が存在しています。 曹洞宗、天台宗、臨済宗、浄土宗などですね。 実は仏壇の飾り方は、宗派によって違いがありましたが、近年は宗派を超えた新しい飾り方になってきています。 仏具とともに基本的な飾り方を見てみましょう。 まずは仏壇の中心であるご本尊、御掛軸です。 これは、最上段の中央にご本尊、左右に掛軸をかけます。 ご本尊の姿と置き方は、宗派によって異なります。 次に位牌です。 位牌は、亡くなられた方の象徴となるもので、通常は四十九日までに作成します。 右側の掛軸の前に置きます。 お供えのご飯を盛る仏飯器は、ご本尊に向かって右側のすぐ下に置きます。 お供えの茶や水を入れるための茶湯器は、ご本尊に向かって左側のすぐ下に置きます。 お菓子や果物などを盛るための高月は、仏飯器の右側に置きます。 また茶湯器の左側には、花を供えるための花立を置きます。 なお、仏飯器と茶湯器は、仏器膳と呼ばれる少し高さのある台の上に置きます。 さらに、その下にマッチ消、香炉、火立、リンを置きます。 香炉は、香を焚くためのものです。 火立は、ろうそくを立てるための台となるものです。 リンは、仏様を呼ぶための道具です。 リン棒でリンをたたき、鐘の音を鳴らします。 仏壇は、ご先祖様への感謝と今を生きているご家族との絆になります。 せひ、大切にしていきましょう。
次の日蓮正宗の仏具は日蓮正宗に対応した仏壇店で購入しましょう 日蓮正宗は、建長5年 1253年 に日蓮大聖人 にちれんだいしょうにん が建立したことにはじまります。 日蓮大聖人の入滅後、6人の弟子のひとり、日興 にっこう が師の教えを正しく伝えるため、分派したのが日蓮正宗です。 総本山は「多宝富士大日蓮華山大石寺 たほうふじだいにちれんげざんたいせきじ 」で、宗祖である日蓮大聖人を末法の本仏 ほんぶつ と仰ぎます。 日蓮正宗では、他の宗派よりもご本尊の祀り方の決まりごとが多く、使用する仏具が異なる場合もあるので、仏壇店は日蓮正宗に対応したお店を選ぶようにしましょう。 日蓮正宗でお供えに使う基本仏具は三具足と仏飯器と茶湯器です 日蓮正宗は、他宗派にくらべ考え方が異なる部分が多く、それに伴い仏具の飾り方も変わってきます。 特にご本尊にお供えする仏具は飾り方を間違えると、大変失礼なので要注意です。 では、日蓮正宗のご本尊にお供えする仏具にはどのようなものがあり、どのように飾るのでしょうか。 三具足・五具足 日蓮正宗では、通常のお参りには三具足(角香炉、花瓶、ローソク立て)を使って「香り・花・灯り」のお供えをします。 仏飯器と茶湯器 仏飯器 ぶっぱんき とは、ご本尊に炊きたてのご飯をお供えするための器です。 ご飯は、毎朝自分たちが食べる前にお供えするようにしましょう。 茶湯器 ちゃとうき とは、毎朝汲み初めの水をご本尊にお供えする仏具です。 他の宗派ではお茶やお湯もお供えしますが、日蓮正宗でお供えするのは、水に限られます。 そのため茶湯器を「水入れ」と呼称する仏壇店もあるので注意しましょう。 仏飯器、茶湯器は、仏壇の雰囲気に併せてセット購入することをオススメします。 日蓮正宗で前机や経机を利用したときに使う仏具と注意点 多くの仏具を使用してご本尊を正式にお祀りしたい時には、前机や経机を利用すると仏壇スペースを上手く使えます。 ただこの時、日蓮正宗で使用する仏具やその使い方は、他の宗派と異なるものもあるので気をつけましょう。 前机に飾る仏具と注意点 仏壇の中段には前机を設置します。 前机の上中央には焼香用の火舎香炉を飾り、その左右に1対のローソク立て、さらに外側には1対の花瓶を飾ります。 三具足だけを使用する時は、中央に火舎香炉、左に花瓶、右側にローソク立ての配置にします。 なお、花瓶を使ったお供えには他の宗派とは異なる決まりごとがあるので注意しましょう。 日蓮正宗において、花瓶にお供えできるのは「しきみ」という植物に限られます。 「しきみ」は、豊かな生命力を持つ常緑樹で、その香りは邪気を払うとされています。 ご先祖様の未来世の長寿を願い、自分自身の長寿の祈願も含めて仏壇にはしきみをお供えしましょう。 なお、造花のしきみをお供えすることは、自らの修行と御給仕の懈怠 けたい を意味するので、避けるのが賢明です。 経机に飾る仏具と注意点 仏壇の前に設置した経机には経典や角香炉を設置します。 他の宗派では前香炉や土香炉を使用しますが、日蓮正宗で使用する香炉は長方形の形をした「角香炉」です。 なぜなら、香炉の中に火をつけた線香をそのまま寝かせて入れるからです。 日蓮正宗では、この「寝かせ線香」という方式で線香をお供えします。 線香に火がついていない状態を「自分の迷い悩み」と定義し、線香に火をつけることで心の迷いを火で滅して灰にするという考え方があるからです。 灰に立てて使用すると、燃えていくにつれて灰が周りへ散りますが、これは心の乱れを意味します。 また、最後まで線香が燃えたとしても、灰の中の線香は燃え残ります。 それは悩みや煩悩が残ることを意味します。 これらの心の乱れや煩悩は、成仏の妨げにつながってしまうため、日蓮正宗では線香を寝かせて香炉に入れるのです。 日蓮正宗で用いない仏具は「仏像」と「位牌」です 他宗派で使用している仏具の中には、日蓮正宗では使用しない仏具もあります。 その代表的なものは「本位牌」です。 葬儀の時には日蓮正宗でも「白木位牌」を使用するのですが、四十九日に納骨を行う際にその白木位牌はお寺に納めます。 では、日蓮正宗では仏壇でご先祖様に参拝できないのでしょうか。 いいえ、そんなことはありません。 日蓮正宗では位牌の代わりに「過去帳」に戒名などを記載して、朝夕の参拝に使用します。 過去帳は、仏壇の最下段の中央に飾ります。 また、仏像を使用しないのも日蓮正宗の特徴です。 ご本尊として仏像を祀る宗派も多いですが、日蓮正宗では仏像を使用しません。 なぜなら、日蓮正宗が読経する「法華経 ほけきょう 」には、「仏様の肉体や遺骨を拝んではいけない」と記載されているのです。 また、「仏様の全身が法華経の中におられます。 法華経を安置しましょう」とも記されているため、日蓮正宗では仏像を使用しないのです。 名前が似ているためよく混同される「日蓮宗」では、日蓮聖人の仏像をご本尊「大曼荼羅」の前に祀ることがありますが、日蓮正宗においての日蓮大聖人は末法の仏。 すなわち【全身が法華経の中にいる】とされるため、日蓮像を拝むこともしません。 日蓮正宗では仏具の並べ方も他の宗派と少し違います 日蓮正宗の仏壇は内部に「厨子 ずし 」が設置されており、そこにご本尊を安置します。 ご本尊の近くに位牌を安置する宗派もありますが、日蓮正宗において位牌は仏壇に安置しませんので注意しましょう。 ご本尊の前には仏飯器と茶湯器をお供えします。 上段のスペースが狭くお供えできない場合は、仏壇の中段中央に設置しても問題ありません。 前述したように仏壇の中段中央には前机を置き、その上には三具足か五具足を設置します。 法事など正式な場では、前机に四角形の「打敷き」を掛けてから仏具を設置します。 仏壇の下段中央には過去帳、それをはさんで1対の高坏を置き、その外側に「生花 しきみに限る を入れた1対の花瓶」を飾ります。 仏壇の前に設置した経机の上には、中央に角香炉、その左側にマッチ消しや線香立て、香炉の右手には教本や数珠、おリンなどを配置します。 日蓮正宗では仏壇や教義が他宗派と大きく異なり、それに伴い仏具の種類や飾り方も特徴的です。 仏具を購入する際は、日蓮正宗の仏具を取り扱っている仏壇店を利用してください。 ご本尊へのお供えに使用する仏具には様々な種類のものがあります。 ご本尊をできるだけ良い環境でお祀りするために、仏壇に合ったものをじっくりと選びたいものです。 仏具の選び方だけではなく仏具の使い方も、ご本尊をどれだけ大切にお祀りしているかを表現しています。 ご本尊に失礼がないように、正しい仏具の選び方や使い方もしっかりと覚えておくようにしましょう。
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