韓国では「ボイコットジャパン」運動の一環で、日本行き観光客が激減している。 植民地支配の時代から重なり続けてきた根深い反日感情から、不買運動を行っているのではない。 韓国が長期間、日本との貿易などの経済面で莫大な損害を被っており、今回はその深刻さを改めて感じ、危機意識が生じたという側面もある。 その危機意識とは具体的に何か。 そのためには国際取引での主要指標である、経常収支の推移を確認する必要がある。 経常収支とはモノの輸出入やサービス取引、対外直接投資の収益などの合計で、貿易収支はこのうち、モノの輸出入の収支を指す。 2004年以降は毎年200億ドル以上の赤字 韓国の貿易収支を見ると、対日貿易収支の赤字幅は想像を超える規模だ。 韓国貿易協会によれば、1965年の国交正常化以降2018年までの54年間、韓国の対日貿易赤字の累積額は6045億ドル(約64兆円)に達する。 1965年に1. 3億ドルだった赤字規模は、1974年に12. 4億ドル、1994年には118. 7億ドルへ膨らんだ。
次の記事内容: [アンカー] 昨年夏に開始された日本製品不買運動が1年近く続いています。 販売不振で耐えられなかった日産自動車は韓国撤退までに発表しました。 他の日本企業も事情が良くない。 日系ブランドの不振がいつまで続くのかイ・ジェドン記者が探ってみました。 [記者] 日産自動車展示場の代表に中型車モデルの価格をお問い合わせてみました。 日産ディーラー「(車両価格は)3,590万ウォンだが、消費税90万ウォンと900万ウォン分の割引で2600万ウォンで購入可能にしました。 」 大規模な割引で国産中型車よりも安く販売する困難を経験したものの、日産は最終的に在庫が残り、韓国市場から完全撤退することにしました。 コロナ拡散のせいもあったが、欧州産や米国産自動車の販売がまだ増えている点を考慮すると、日本不買運動の打撃をそのまま影響したわけです。 日本ブランドが苦戦している分野は、自動車だけではありません。 先月、日本産消費財の輸入額は1年前より37%も減った。 特に日本産ビールの輸入額は90%近く急減しました。 衣類メーカーのデサントは昨年から実店舗の売り場縮小に乗り出し、ユニクロの姉妹ブランド、GUは売上不振に耐えられず、最終的に8月で韓国から撤退することにしました。 ・ハンバーガーブランド「モスバーガー」、化粧品ブランド「DHC」 ソ・ギョンドク誠信女子大教養学部教授「今まで不買運動は、いくつかの団体で主導をしていたが、今回進行している不買運動はネチズンが自発的に参加したため、今後もこのような不買運動は着実に展開されると思います。 」 不買運動が長続きしないという日本側の期待とは異なり、売上高の減少で事業規模を削減する日本ブランドはさらに増える見込みです。 以下、韓国人の反応を翻訳しました。
次の22日、韓国・ヘラルド経済によると、昨年7月に同国で始まった日本製品の不買運動が長期化する中、韓国市場で日本企業の明暗が分かれる結果となっている。 写真は韓国・ソウル。 2020年5月22日、・ヘラルド経済によると、昨年7月に同国で始まった日本製品の不買運動が長期化する中、韓国市場で日本企業の明暗が分かれる結果となっている。 記事によると、ユニクロはこの1年で韓国での売上高が急減し事業縮小に乗り出した一方、任天堂は、ゲームソフト「あつまれどうぶつの森」ブームで特需の恩恵を受けている。 記事は、こうした結果をもたらした、「『選択的不買運動』に批判の声が上がっている」と伝えている。 ユニクロは13年から5年間、韓国内のファッションブランドシェア首位を記録。 しかし、昨年7月に始まった不買運動を受けて、ユニクロ日本本社の役員が「韓国の不買運動は長くは続かないだろう」と発言したことで、不買のターゲットとなった。 その結果、ユニクロを運営するエフアールエルコリアは、昨年、19億ウォン(約1億6190万円)の営業損失を記録。 売り上げは9749億ウォン(約830億8300万円)で、年間売り上げが1兆ウォン(約852億2200万円)を下回ったのは5年ぶりという。 一方、任天堂は、「あつまれどうぶつの森」が人気を集め、韓国では3月にソフトが発売されて以降、全国で品薄状態に。 追加の入荷があるという情報が流れると、店には多くの客が訪れ、未明から列ができる光景が生まれているという。 世界的な「あつまれどうぶつの森」人気で、任天堂は、20年会計年度(19年4月~20年3月)基準の営業利益が、前年比41%増の3523億円を記録したという。 こうした中、「不買運動を行うのは個人の自由だが、特定のブランドのみ不買をしたり購買したりするという行為は避けるべき」と、「選択的不買運動」を批判する声が出ているという。 誠信(ソンシン)女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授は先月、「任天堂のゲーム機を買うために行列ができているのを見て、日本の右翼やメディアからどれほどあざけりを受けるだろうか。 個人の選択は尊重するが、最小限のプライドは守れるようもう一度考えてほしい」と苦言を呈したという。 しかし、「選択的不買運動」は避けられないとの指摘もあるという。 ファッションブランドの地位は国内ブランドが埋めることができるが、任天堂の製品には代わる物がないためで、業界関係者からは「日本ブランドに代えられるかどうかではなく、個人の判断を尊重すべき」との意見も出ているという。 これを受け、韓国のネット上では「日本は嫌いとか言っているくせに、『あつまれどうぶつの森』はやっている人が多い」「だから日本にバカにされる」など「選択的不買運動」を非難する声が上がる一方で、「代替品がないものまで規制するのは違うと思う」「グローバル時代にふさわしい行動をとるべき」「不買運動を押し付けてくること自体理解できない」「韓国は共産主義国じゃない」など反論意見も目立つ。 また「一番切ない現実は『韓国のゲームをしろ』と言えないこと」「代替品の開発が急がれる。 大人はいいかもしれないけど、子どもたちはゲームがなかったらパニックになるだろう」など韓国の現状への嘆き節も。 その他「正直言って、不買運動が成功したことあった?」と皮肉たっぷりのコメントを寄せるユーザーも見られた。
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