天気の子ひな。 【天気の子】伏線回収と小ネタ&トリビアまとめ!神話考察も

『天気の子』陽菜(ひな)役の声優は森七菜。プロフィールと演技力の評価

天気の子ひな

そして、陽菜は屋上の神社へ行き、晴れになるように願います。 その後、帆高の登場シーンになります。 母親はこのシーンでしか登場しませんが、ストーリーが進むごとに天候を司る人物を「天気の巫女」と呼ばれていることを知ります。 この「天気の巫女」こそヒロインの陽菜であり、その前に務めていたのは陽菜の母親だと考察します。 そもそも天気は「天気の気分」と言われ、人間が操るものではないと神主が説明しています。 よって、雨が振り続けていた世界は「普通」であり、それを今まで、陽菜の母親が調整をしていきたのだと思います。 病室のシーンでも雨が降っている点がポイントになります。 そして、神社を訪れた陽菜に引き継がれましたが、陽菜はその力の存在を「ただの超能力」程度にしか思っていなかったのだと思います。 そして、帆高と出会い、晴れにすることで、その代償を少しずつ受けていったのだと思います。 一種の「呪い」に近いものだと思います。 それは、に陽菜と陽菜の母親が身につけているものが証明しています。 チョーカーの青い石・母親のブレスレットについて 天気の子 ひなさんのお母さんも人柱? 人柱になる前に死んでしまったから、ひなさんが人柱になったのかも チョーカーが取れるのは呪縛から解放された暗喩か。 ならばお母さんの呪いとも言えるかも。 普段使可。 映画観終わった人よ、指輪の形がちゃんと再現されているから見ておくれ。 —-> みんなのツイート👉 冒頭の母のブレスレットの石と、陽菜を取り返したときの、石がついているチョーカーが割れていたのが気になりました。 冒頭文では、ブレスレットとして陽菜の母親がつけていましたね。 この青い石がなければ、晴れにすることはできないのだと考察します。 物語のクライマックスでは、空に行ってしまった陽菜を連れ戻します。 そして、地上へ帰ってくると、チョーカーが切れています。 この事から、チョーカーやブレスレットで身につけることで、晴れにする力を持つ事ができると共に、「天気の巫女」として役目を果たす「呪い」を受けるのだと思います。 最後のシーンでは、陽菜がいくら願っても雨が止むことはありません。 よって、陽菜は「天気の巫女」ではなくなり、呪いからも解放されたことになります。 いわば、通常の世界に戻ってしまったのだと思います。 まとめ 今回は陽菜の母親の正体や陽菜が身につけているチョーカーについて解説しました。 「天気の巫女」になることで私たちが生活している春夏秋冬を過ごす事ができるのだと思います。 帆高や陽菜は、天気を取るのか、愛をとるのか悩み、最後に愛をとります。 結末としては、良かったのか賛否両論あると思いますが、新海誠監督らしい終わり方でしたね。 また、スピンオフ作品など出るかもしれませんので、期待して待ちましょう。 映画は個人的に非常に良かったです。 『天気の子』をもう一度見たい方、まだ見てない方はこちらの記事もあわせてお読みください!.

次の

天気の子

天気の子ひな

天気の子・ラストシーンの意味を考察! 陽菜が最後に祈っていたのはなぜ? そういえば天気の子でイマイチ消化できてないところがあるんだけど最初と最後の陽菜さんの祈りって何を祈ってんだろう???— 誠 soa0831 天気の子のラストシーン。 最後に帆高が水没した東京を訪れ、ついに陽菜と再会することができますよね。 しかし帆高が陽菜を見つけた時、陽菜は晴れ女ではなくなったはずなのに相も変わらず空に祈っていました。 なぜ陽菜はこの時祈りを捧げていたのか? 気になるとの声がSNSでも多数あがっていました。 まず前提として、 陽菜が天気の子としての晴れ女の力を失っているのは確実です。 こちらの記事でも解説しましたが、 関連記事 ・ 陽菜のつけているチョーカーは母の形見で晴れ女の象徴としても扱われており、それがラストに帆高と戻ってきた際に壊れています。 作中では幾度となく「陽菜が空とつながっている」という表現がされていましたが、チョーカーが壊れたのは空とのリンクが切れたことも暗示しています。 さらに言えば、仮に天気の子としての力がまだ残っていたなら、帆高と再会する前のあの瞬間だけでなく、陽菜は何度となく晴れを呼ぼうとしていたでしょう。 そうすると東京が2年半止むこと無く雨が降り続いていたとする描写はおかしいです。 つまり陽菜は自分に力はなくなったことは分かっていつつも、自分のせいで降り続いてしまっている雨に責任を感じて毎日祈りだけでも捧げていたのでしょう。 「ナゾロジー」の天気の子考察、まあ面白かった。 まあ、童貞臭い(私の意見じゃないよ。 」と語っていました。 つまり• 最後のシーンで陽菜はやはり天気の子としての力は失っている• 祈っていたのは、力を失っていながらも晴れへの祈りだけは続けたいという気持ちがあったから ということだったのでしょう。 陽菜の性格だったら、無駄かもしれなくともひたむきに祈りを捧げ続けていただろうなと思ってしまいます。 ラストのセリフ「大丈夫だ」の意味はRADWIMPSの曲とリンクしていた 帆高のラストのセリフ、「陽菜さん、僕たちは、大丈夫だ。 」にはどんな意味が込められていたのでしょうか。 このセリフの意味は、エンディングテーマの「大丈夫」から着想を得たことが、 原作小説のあとがきにて新海誠監督とRADWIMPSの野田さんの口から語られていました。 そもそも新海誠監督はこのラストシーンだけが思いつかず、ずっと悩んでいたそうです。 そんな時話にあがったのが、 制作初期にメロディも歌詞もメッセージ性が強すぎるとして不採用としていた曲、「大丈夫」でした。 野田さんとの話の中で「大丈夫」の歌詞を再び目にした新海監督は衝撃を受けたそうです。 「全てここに書いてあるじゃないか!!」 僕はほとんど歌詞から引き写すようにしてラストシーンのコンテを描き、一年前に届いていた曲をそこに当てた。 果たしてそうして見れば、それ以外は他に在りようもない、それがこの物語のラストシーンだった。 出展 天気の子原作小説 そこからはとんとん拍子にラストシーンが出来上がったとのことですが、ここで大丈夫の歌詞の一部を見てみましょう。 世界が君の小さな肩に乗っているのが僕にだけは見えて泣き出しそうでいると 「大丈夫?」ってさぁ 君が気づいてさ 聞くから 「大丈夫だよ」って僕は慌てて言うけど なんでそんなことを言うんだよ 崩れそうなのは君なのに (中略) 君を大丈夫にしたいんじゃない。 君にとっての「大丈夫」になりたい。 前半部分の歌詞は物語の中盤までの帆高の気持ちだと思います。 「世界が君の小さな肩に乗っている」のは 陽菜が天気の子・晴れの巫女だった頃のことだと思うので。 そして後半の締めの歌詞がラストシーンの大丈夫に繋がっている歌詞ですね。 実際にラストシーンでも帆高は陽菜に大丈夫?と聞かれています。 陽菜「帆高っ、どうしたの?大丈夫?」 帆高「え?」 陽菜「君、泣いてる」 自分の両目から雨のように涙が溢れていることに、僕は気づく。 君はなんて尊いのだろう、自分だって泣いてるのに。 出展 天気の子原作小説 でもこのラストシーンの帆高はもう今までの泣いてるだけの帆高じゃないんですよね。 「君にとっての大丈夫になりたい」 陽菜への想いとともにこの気持ちが確信へと変わっていたラストの帆高は、ラストシーンでようやく陽菜へ向かって自信を持ってこう言えたのではないでしょうか。 最後のこのセリフは背が伸びたという外見上の変化だけでなく、帆高という主人公が この物語を通して成長した内面を示した表現でもあったのだと思います。 まとめ 今回は天気の子の劇中で深くは語られなかったラストシーンについてその裏に込められた意味を紐解いてみました。 制作側の意図は• 原作小説でのあとがき• RADWIMPSの歌詞「大丈夫」 に込められていました。 興味のある方はこちらの全文もぜひ覗いてみてください。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

次の

【天気の子】伏線回収と小ネタ&トリビアまとめ!神話考察も

天気の子ひな

CONTENTS• 映画『天気の子』作品情報 C 2019「天気の子」製作委員会 【公開】 2019年(日本映画) 【監督】 新海誠 【キャスト】 醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬 【作品概要】 『言の葉の庭』、『君の名は』などで知られるアニメーション映画監督・新海誠の3年ぶりの長編最新作。 天候が狂い、雨が降り続く東京で「晴れ」をもたらす少女と家を出て行き場をなくした少年の出会いがやがて世界を変える出来事を起こす様子を描きます。 『君の名は』を始め、これまでの新海作品を手掛けてきたコミック・ウェーブ・フィルムがアニメーション制作を担当。 そして、2000人を超えるオーディションから選ばれた醍醐虎汰朗、森七菜の新人に注目が集まるとともに、小栗旬や本田翼といった実力派俳優陣や人気声優、梶裕貴らが参加。 豪華キャストで贈るアニメーション大作となっています。 映画『天気の子』のあらすじとネタバレ C 2019「天気の子」製作委員会 病室で眠る母を見舞う少女がふと、窓の外を見ると雨が降る空から一筋の光がさしていました。 少女は何かに導かれるようにその光がさす場所へ向かうと、やがて廃ビルの屋上に立てられた祠へと辿り着きました。 そして、少女が祠の前に立つ鳥居をくぐった瞬間、彼女は遥か上空を漂い、そこで積乱雲の上に広がる草原や龍のように舞う細長い雲、魚のように宙を泳ぐ雨粒を目にします。 一方、16歳の高校生・森嶋帆高は故郷の離島から家出。 ひとり、東京に向かうフェリーに乗っていました。 フェリーは急激な降雨の影響で傾き、甲板にいた帆高は海に落ちそうになりますが、一人の男に助けられます。 同じく東京に向かっていた男は何かあったら自分を訪ねるようにといい、名刺を帆高に渡します。 そこには「須賀圭介」と書かれていました。 東京は異常気象に見舞われ、何日も雨が続いていました。 東京で早速バイトを探し始めた帆高ですが、身分証を持っていないが故に誰も雇ってくれません。 街を彷徨う帆高は、やがて警察官に声をかけられます。 家出していることが知られれば、補導されると思った帆高は逃げ出します。 警察官から逃げ延び、雑居ビルの軒下に隠れてるうちに眠ってしまった帆高は、ビルの住人から追い出されます。 その際、彼は倒してしまったゴミ箱の中から紙袋にくるまれた拳銃を見つけてしまいます。 最初は驚いたものの、ただおもちゃだろうと思った帆高は拳銃をそのままバックにしまいこみます。 所持金が乏しくなりファストフード店で毎夜を過ごす帆高に、そこでバイトとして働いていた少女がそっとハンバーガーを渡します。 店には内緒だと言う少女の厚意を受けた帆高は、須賀の元を訪ねる決心をします。 須賀の事務所を訪ねた帆高は、須賀とアシスタントの女性・夏美に無理やり須賀の仕事を手伝わされることになります。 須賀はフリーライターで、オカルト雑誌などの記事を書いていました。 執筆の腕を見込まれ、住み込み食事付きで働くことになった帆高はライターの仕事以外にも須賀や夏美の身の回りの世話をこなしていきます。 C 2019「天気の子」製作委員会 そんなある日、帆高は少女にまとわりつき、如何わしい仕事の話をする男たちの姿を見かけます。 その少女は以前、帆高にハンバーガーをくれた少女でした。 思わず少女の手を引いて駆け出す帆高ですが、すぐに男たちに捕まってしまいます。 馬乗りになって殴りかかってきた男に、帆高は鞄から拳銃を取り出し、男に向け引き金を引きます。 あたりに響き渡った轟音によって、自身が引き金を引いたそれが本物だと気づいた帆高。 幸い、弾は男に当たりませんでした。 あまりの出来事に放心する帆高と男たち。 少女は帆高を連れ、廃ビルへと逃げ込みます。 少女は危うく人を殺すところだったと帆高を非難。 帆高自身も、自分が犯しかけた過ちの大きさに遅まきながら気づかされ、拳銃を投げ捨てます。 少女はファストフード店のバイトをクビになり、稼げる仕事がしたかったと明かします。 うつむく帆高に、少女はついてくるように促します。 屋上にある祠の前へと帆高を連れ出した少女は語りかけます。 「ねえ、今から晴れるよ」。 少女が手を合わせて祈ると、ぶ厚い雨雲が瞬く間に晴れ、あたり一面が日の光に包まれます。 陽菜と名乗る少女は、祈ることで束の間の晴れを呼ぶことのできる「晴れ女」でした。 後日、帆高は陽菜にネット上で依頼を募り、晴れを届ける「晴れ女ビジネス」を持ちかけます。 はじめは消極的だった陽菜も生活のためと決心。 WEBサイトを立ち上げると早速、依頼が舞い込んできます。 帆高と陽菜は、陽菜の弟の凪も巻き込んで依頼をこなしていきます。 陽菜の活躍がネット上で話題を呼び、次々と依頼がやってきますが、花火大会での依頼を受けた際テレビに映ってしまったことで依頼が殺到。 帆高たちは既に受けた依頼をこなし、しばらく休業することにします。 帆高は依頼で訪れた老夫人・冨美の家で知り合った彼女の孫・瀧との会話の中で、陽菜の誕生日が近いことに気がつきます。 その頃、ある神社へ取材に向かった須賀と夏美は天気を治療する「天気の巫女」の話を聞きます。 帆高は陽菜へのプレゼントを求めアクセサリーショップへ向かい、悩みぬいた末、指輪を購入します。 不安な帆高は「もらった相手はうれしいはず」と言う店員の言葉に背中を押され、次の依頼、最後の仕事が終わった後に渡そうと決意します。 訪れた週末。 最後の依頼はなんと、須賀が依頼したものでした。 彼の娘・萌花(もか)のために公園を晴れにしてほしいという須賀の依頼を果たした陽菜は帆高、凪、須賀、萌花、夏美たちと楽しいひと時を過ごします。 須賀たちと食事をして帰るという凪を残し、陽菜を送る帆高はプレゼントの指輪を渡そうとします。 しかし、突如吹いた突風に視線をはずした帆高は目の前にいたはずの陽菜がいなくなっていることに驚きます。 陽菜の呼ぶ声に帆高は頭上を見上げると、そこには宙に佇み、雫が重力に逆らい、陽菜の周りを巡る異様な光景を目にします。 さらには、陽菜の体の一部が透けていのを目撃し帆高は驚きます。 地上に降り立った陽菜は帆高に晴れ女になったきっかけを話します。 陽菜の母親は一年ほど前に亡くなっており、その頃、廃ビル屋上の祠に光がさしているのを目撃、その祠で弱っていく母を見てもう一度、母と晴天の下を歩けるようにと願ったときから晴れをもたらす力を手に入れました。 陽菜の部屋でシャワーを浴びながら考えをめぐらせる帆高は陽菜から隠れるように言われます。 警察が陽菜の部屋を訪ねてきており、警察は捜索願が出された帆高を探していました。 また、帆高には、以前、陽菜を助けようとした際に手にしていた拳銃が街頭カメラに写っており、銃器不法所持の嫌疑もかけられていました。 陽菜は帆高のことは知らないと答えますが、警察は、陽菜と凪は母親の死後、未成年二人で生活していたため、近く児童相談所の人間が保護しに来ることを告げ、去っていきます。 迫った危機に焦燥する帆高に須賀から連絡が入ります。 凪を連れ、陽菜の部屋の近くまで来ていた須賀は帆高に離島の家に帰るように言い、自分に帆高誘拐の嫌疑がかけられているため、二度と自分の元を訪れるなと言い去っていきます。 帆高が陽菜の部屋に戻ると、陽菜と凪は荷物をまとめ、部屋を出ようとしていました。 児童相談所に保護されると姉妹、離れ離れになると考えた陽菜はどこか別の場所で凪と生活しようと考えていました。 帆高は二人に同行する決意を固め、三人で東京を出ようとしますが、降り始めた大雨により交通機能は麻痺、やがて真夏にもかかわらず雪が降り出す異常気象に見舞われます。 三人はホテルを見つけ、休むことにします。 日付が変わった事を見計らい、帆高は陽菜に指輪をプレゼントします。 喜ぶ陽菜は不意に帆高に話し始めます。 陽菜は自分が人柱だといい、自分が犠牲になることで本来の気候が戻ってくるのだと夏美から聞かされたと明かします。 陽菜の話を信じたくない帆高は陽菜を必死で抱きしめます。 翌朝、眼が覚めた帆高は隣にいるはずの陽菜がいなくなっていることに気がつきます。 帆高は慌てて部屋の中を探しますが陽菜の姿はどこにもありません。 そこに警察官が突如入室、帆高は捕まってしまいます。 連行される帆高は雲ひとつ無い晴れた空を見て、陽菜が人柱になってしまったことに気がつきます。 陽菜を連れ戻したい帆高は、警察官の隙を突き、逃亡、廃ビル屋上の祠にいけば陽菜に会うことが出来ると思い走り出します。 しかし、追跡する警察に追い詰められますが、バイクで駆けつけた夏美に窮地を救われます。 廃ビルに向かう帆高と夏美ですが、道路が水没おり、バイクが進めません。 先に行けと言う夏美に背中を押された帆高は廃ビルに急ぎます。 ようやく辿り着いた廃ビルでは須賀が待ち構えていました。 今すぐ警察に戻れば罪は軽いと説得する須賀ですが帆高は聞き入れません。 頑なに行く手を妨害する須賀にかつて捨てた拳銃を再び手にし、押し通ろうとしますが、警察が駆けつけます。 たちまち包囲される帆高はなりふり構わず屋上に向かおうとしますが、瞬く間に取り押さえられてしまいます。 それを助けたのは帆高の純情に感化された須賀と児童相談所から逃げ出した凪でした。 崩れ落ちる非常階段を駆け上り辿り着いた祠に強く祈る帆高の意識は遥か上空へ飛ばされ、雲の上の草原で陽菜と再会します。 そして、陽菜の手を取り、幾つもの雲をつきぬけ祠の前へ帰り着きます。 帆高の手はしっかりと陽菜の手を掴み、空は思い出したかのように雨が降り始めていました。 それから三年の月日がたち、高校を卒業した帆高は再び東京を目指します。 三年の間、雨は降り続け、東京はほとんどが水没していました。 一連の騒動の後、故郷の離島に戻された帆高は保護観察処分となり、帆高は陽菜にはそれ以来あっていません。 帆高は陽菜を連れ戻したことにより世界を変えてしまったことを心苦しく思い、陽菜もまた同じ思いでいるのではないかと感じていました。 しかし、三年ぶりに陽菜を見た帆高はどんなに世界が変わったとしても自分が陽菜と生きていくと決めていたことを思い出し、二人は共に歩み始めます。 映画『天気の子』の感想と評価 C 2019「天気の子」製作委員会 新海監督が手がけた作品は「 新海ワールド」と称され、建造物や機械などの緻密な作画と光や雨など天候が織り成す美しい景色が特徴的ですが、 本作ではその「新海ワールド」は新たな次元に踏み入れたといっても過言ではありません。 特に、花火のシーンでは都心の上空に打ちあがる花火の閃光とビルや道路を走る車のヘッドライトの光の共演は息を飲むほど美しく表現されています。 また、花火によって生まれる硝煙をあえて描くことでリアリティを感じさせたり、細かなところまで描きこまれている印象を受けました。 ほかに、 今作のテーマのひとつである「雨」も様々な形で表現されていました。 例えば、叩きつけるような雨を雨粒が跳ね返る様子で表現したり、晴れ間が覗き徐々に弱くなっていく雨を段々、細くなり最後には見えなくなるといった感じに描いたり、降り始めた雨がアスファルトを徐々に濡らしていく様子だったり、 新海監督のこだわりが強く感じられました。 また、本作では 社会に対する少年、少女の悩み、苦しみとそれを忘れてしまった大人たちの姿が描かれていました。 特に印象的だったのは、自らの想いを貫き、陽菜を連れ戻した帆高が時が経ち、自らのエゴで世界を変えてしまったのではと思い悩む姿は、少年が大人になる過程で単純な感情だけでは物事を考えられなくなる「時間」と言う残酷さを表現しているようでした。 逆に自らの保身から帆高を追い出し、警察に引き渡そうとする須賀が帆高の頑なに陽菜の元へ行こうとする姿に感化され、警察官に飛びつくシーンは、感情で行動できなってしまう大人でも何かに突き動かされることがあると表現しているようでした。 本作では新海監督の 前作『君の名は。 』のキャラクターがところどころに登場していました。 例えば、依頼を受けて訪ねた老婆の家で『君の名は。 』の主人公・立花瀧が登場したり、帆高が陽菜の誕生日プレゼントを買い求めたアクセサリーショップではヒロイン・宮水三葉が働いていました。 また、初めて陽菜が依頼を受けたフリーマーケット会場では三葉の友人、勅使河原克彦と名取早耶香の姿がありました。 新海作品のファンにとっては嬉しいサプライズになりました。 まとめ C 2019「天気の子」製作委員会 2016年の『君の名は。 』は日本のみならず世界でも大ヒットを記録し、同じく2016年にアメリカの雑誌『バラエティ』で 「注目すべきアニメーター10人」に日本人で初めて選ばれ、その実力は世界が認めるところとなりました。 また、 ハリウッドでは現在、『君の名は。 』の実写化が企画されており、大きな注目を集めています。 そんな中で公開された『天気の子』は 日本のみならず世界が首を長くして待ち続けた新海監督の最新作となりました。 圧倒的な映像美と少年少女の純情が描かれた『天気の子』。 本作が世界中でヒットすると共に 新たな「新海ワールド」が繰り広げられることが楽しみです。 なお、『天気の子』については多数の記事をアップしておりますので、是非合わせてご覧ください。

次の