特殊な能力に目覚めてしまった一人の男の孤独な生と死を描く。 原作にあるジョニー・スミスとグレッグ・スティルソンの視点の内、ジョニー・スミスの視点に絞った構成になっている。 あらすじ [ ] ジョニー・スミス()はの若き教師であり、同僚のサラ()と恋愛関係にあった。 ある晩ジョニーはサラとのデートの後、大きな自動車事故に巻き込まれ、昏睡状態に陥った。 神経科医ウイザック()の治療の下で、ジョニーは昏睡から目覚める。 彼の身体にはギプスや包帯、また目立つ傷跡はまったくなかったが、それは彼が意識を失ってから5年もの歳月が経っていたためであり、恋人のサラもすでにほかの男性と結婚して子供がいることを知り彼は愕然とする。 ジョニーは事故の影響により、他人の過去や現在、未来の秘密を、その人にふれることによって知覚できるという超能力を持つ。 看護師の家の火事や、第二次大戦中に死んだと思われていたウイザック医師の母の所在を透視した事で、ウイザック医師はジョニーの超能力を信じるに至る。 そして超能力はTV放映され、ジョニーの人生はそれまでとは変ってしまった。 そんなある日、ジョニーの家に訪れたバナーマン保安官()に、連続強姦殺人事件の解決にその能力を生かしてほしいと頼まれる。 一度は断ったジョニーだが、バナーマン保安官の必死の捜査をTVで観て協力を申し出る。 そして再び起こった殺人事件の現場で犯人を透視し事件を解決する。 ジョニーは実家を離れ、他所の町で家庭教師をはじめる。 そして教え子がアイスホッケー中に事故死するビジョンを見、教え子はアイスホッケーに参加せず死を逃れる。 新進の地元政治家グレッグ・スティルソン()の演説会がジョニーの家の前の公園で行われ、そこにスティルソンの応援をするサラを見つけたジョニーは会場に迷い込む。 偶然スティルソンと握手したジョニーは、スティルソンがいつの日かに選出され、有事の際に躊躇わずに核ミサイルのボタンを押すビジョンを見てしまう。 ウイザック医師はジョニーが教え子を救った事から、ジョニーが予知した未来は変える事ができるのではないかと分析する。 ウイザック医師に、「もしヒトラーが台頭する前のドイツに行けたなら、あなたはどうするか」と尋ねるジョニーは、「命にかえてもヒトラーを殺す」という答えを得て、未来を変えるべくスティルソンの暗殺を決意する。 を手にスティルソンの演説会場に乗り込んだジョニーであったが、暗殺は失敗し、スティルソンは無傷で助かり、ジョニーは致命傷を負ってしまう。 しかし、ジョニーに銃を向けられた瞬間、スティルソンがサラの子どもを奪い人間の盾として利用しようとした写真が撮られていた。 瀕死で横たわるジョニーに、スティルソンが掴みかかる。 そのときジョニーには、誌の表紙となったその卑劣な行為と、スキャンダルにやつれ自殺するスティルソンという最後のビジョンがみえた。 ジョニーは満足し、スティルソンに「あなたは破滅する」と告げる。 スティルソンは激昂し会場を出ていき、残されたジョニーは「なぜ?」と問うサラの腕の中で息絶えた。 キャスト [ ]• - ジョニー・スミス(主人公、高校教師)• - サラ・ブラックネル(主人公のフィアンセ)• - バナーマン保安官(主人公に「能力」を人のために役立てることを薦める)• - サム・ウイザック(主人公の主治医)• - ロジャー・スチュアート(地方の有力者で、ジョニーの教え子の父親)• - グレッグ・スティルソン(新進の政治家、ジョニーのビジョンでは世界を破滅に導く)• - ヘンリエッタ・ダッド• - ヴェラ 日本語吹替 [ ] 役名 俳優 日本語吹替 版 ジョニー サラ ブルック・アダムス スティルソン ウイザック バナーマン ロジャー アンソニー・ザーブ ヘンリエッタ フランク ニコラス・キャンベル ハーブ ショーン・サリヴァン ヴェラ• 制作:、演出:、翻訳:、調整:小野敦志、プロデューサー:圓井一夫 作品解説 [ ] この作品の映画化を持ちかけられたクローネンバーグは『』の仕上げ段階にあり、これまでの自らの作品と同じテーマを感じ監督する事を受けた。 原作者キングは当初、主役にを望んだが、クリストファー・ウォーケンは原作の持つ悲劇的要素を演じきった。 主人公のジョニー・スミスの元恋人であるサラがスティルソンの選挙運動の協力者として現れるが、これは原作にない設定である。 また映画では主人公が超能力について「今は神の恵みだと思っている」という台詞があるが、原作ではない。 評価・影響 [ ] この映画はデヴィッド・クローネンバーグの監督としてのキャリアのターニングポイントになったと評価された。 この映画の(興行的)成功と(作品に対する)好意的な評価は、クローネンバーグに1986年の映画『』のような大きな作品の仕事をもたらした。 この映画は(公開当時)クローネンバーグの以前の作品を評価していたによって公正に評価され、星3つと半分を獲得した。 またスティーヴン・キングも、自らの小説をオリジナルとする映画の中でも好きな作品であると認めており、「デヴィッドは僕が思いつきもしなかった素晴らしいアイデアを付け加えてくれた」とも語っている。 各国での高評価にもかかわらず、日本では完成から2年後の第1回で限定上映された後、更に2年後の1987年にのみの封切りとなった。 賞歴 [ ]• 1984年第12回• 批評家賞受賞• 黄金のアンテナ賞受賞• ヒッチコック・サスペンス映画賞受賞• 1983年度第11回• 受賞 トリビア [ ]• 保安官助手のフランクが猟奇殺人を行なう東屋は、ナイアガラ・オン・ザ・レークにある公園の永久的な構造物である。 スティーヴン・キングが希望したジョニー・スミスはだった。 ジョニーが冒頭で朗読している詩はの「」である。 またジョニーはこのシーンで教え子たちにを読むように薦めている。 後年、クリストファー・ウォーケンはこの映画の首なし騎士を演じた。 クリストファー・ウォーケンは、のコント()で自らの役柄のを演じた。 グレグ・スティルソンが赤ん坊を盾にしているのをスクープしているカメラマンは、演者マーティン・シーンの実の息子、ラモン・エステベス・ジュニアである。 バナーマン保安官役のトム・スケリットはテレビドラマ版デッドゾーンの最終回にハーブ・スミス(ジョン・スミスの父親)役としてゲスト出演した。 脚注 [ ]• 花の絵 2014年6月8日 関連項目 [ ]• - 小説を原作としたテレビドラマ。 外部リンク [ ]• スペシャル・コレクターズ・エディションDVDの - (英語)• - (英語)• - (英語).
次の『 デッド・ゾーン』(原題: The Dead Zone)は、のシリーズ。 の同名小説『』が原作であるが、ストーリーは従来の作品とは異なっている。 シーズン2の話数の中に原作をベースとした回がある。 からで放送が開始。 とが制作した。 、視聴率低下や番組改編のためドラマ「」と共に打ち切られ、シーズン6にて放送終了。 そのため、多くの謎が未完のままとなり、ハルマゲドンやスティルソンとの対決も完結しなかった。 日本ではで初放送されたが、7月に終了している。 地上波ではや、で放送されていた。 2009年9月、最終シーズンである第6シーズンのコンプリートBOXが発売された。 主演は。 撮影は、、で行なわれている。 製作総指揮のマイケル・ピラーは2005年11月に癌で死去し、その後は息子のショーン・ピラーが製作の中心になった。 あらすじ [ ] 小さな町の教師ジョニー・スミスは自動車事故に巻き込まれ、6年間も昏睡状態になった。 昏睡から目覚めた後、ジョニーは人物や物に触れることによってその人や物の過去と未来の映像が見えてしまうようになる。 ジョニーの担当医たちは、事故によって損傷した脳の機能を補おうとして働きだしたそれまで使われていなかった脳の領域「デッド・ゾーン」に起因する映像であると推測した。 ジョニーの事故の後、婚約者のサラが彼の息子を出産していたが、すでに他の男性と結婚してしまっていたことをジョニーは知る。 サラとサラの夫ウォルト、理学療法士ブルースの助けを得て、ジョニーは超能力を駆使して犯罪を解決し始める。 しかし、未来の上院議員候補グレッグ・スティルソンの選挙に続いて引き起こされる終末的な出来事の断片的なビジョンを得たことによって、彼の善意の行動の試みは理解しがたいものになる。 シーズン1 ジョニーがサイキックの力をいかに利用すればいいのかと言う苦悩を描いている。 更にサラとサラの夫ウォルト、そして介護師兼友人のブルースとの友好関係を築き上げていく。 シーズン2 ウォルトやサラ、ブルースと共に事件を解決していくのが主となるが、それに兼ねて死んだジョニーの母との怪しい関係を持っていたジーン牧師や、ジョニーに気を寄せるデーナとの恋愛事情がテンポ良く発展していく。 ある日、ジョニーの前に謎の男が現れるが、その男は何と未来人であり、彼の話ではジョニーは未来の崩壊した世界では危険人物として新聞の見出しになっていることが判明した。 キャスト [ ]• - ジョニー・スミス Jonney Smith (日本語吹き替え:)• - サラ・ブラックネル・バナーマン Sarah Bracknell Bannerman (日本語吹き替え:)• - ウォルト・バナーマン保安官 Sheriff Walt Bannerman (日本語吹き替え:)• ジョン・L・アダムス - ブルース・ルイス Bruce Lewis (日本語吹き替え:)• - ジーン・パーディー Rev. Gene Purdy (日本語吹き替え:)• - デーナ・ブライト Dana Bright (日本語吹き替え:)• - グレッグ・スティルソン Greg Stillson (日本語吹き替え:)• ビル・マンディ Bill Mondy - デプティ・ロスコー Deputy Roscoe• Spencer Achtymichuk - ジョニー・"JJ"・バナーマン Johnny 'JJ' Bannerman• Martin Donovan - マルコム・ジャヌス Malcolm Janus (日本語吹き替え:)• Frank Whaley - クリストファー・ウェイ Christopher Wey• サラ・ウィンター Sarah Wynter - レベッカ・コールドウェル Rebecca Caldwell (日本語吹き替え:)• Jennifer Finnigan - アレックス・シンクレア Alex Sinclair• カーラ・ブオノ Cara Buono - アンナ・ターナー Anna Turner (日本語吹き替え:) エピソードタイトル [ ] シーズン1 放送。 全13話。 ただし、放送されていないパイロットフィルム(シーズン1、エピソード0)が存在している。 第1話 「運命の紡ぎ車」 Wheel of Fortune• 第2話 「この目に映るもの」 What It Seems• 第3話 「小さな声」 Quality of Life• 第4話 「消えた女」 Enigma• 第5話 「12番目の陪審員」 Unreasonable Doubt• 第6話 「過去を宿す家」 The House• 第7話 「不思議の国のジョニー」 Enemy Mind• 第8話 「地獄の炎」 Netherworld• 第9話 「ジグソー・パズル」 The Siege• 第10話 「モンスターがいっぱい」 Here There Be Monsters• 第11話 「デーナとの晩餐」 Dinner with Dana• 第12話 「シャーマン」 Shaman• 第13話 「宿命」 Destiny シーズン2 放送。 全19話。 日本ではAXNにて2006年4月から放送されていた。 第14話 「死の影の谷」 Valley of the Shadow• 第15話 「地の底へ」 Descent• 第16話 「再び地上へ」 Ascent• 第17話 「アウトサイダー」 The Outsider• 第18話 「6人のドナー」 Precipitae• 第19話 「過去の傷跡」 Scars• 第20話 「謎を解く女たち」 Misbegotten• 第21話 「恐怖のフライト」 Cabin Pressure• 第22話 「消える男」 The Man Who Never Was• 第23話 「死者は語る」 Dead Men Tell Tales• 第24話 「神の真似事」 Playing God• 第25話 「天国の教会」 Zion• 第26話 「嵐」 The Storm• 第27話 「ウィルス」 Plague• 第28話 「デジャ・ヴードゥー」 Deja Voodoo• 第29話 「ハント」 The Hunt• 第30話 「マウンテン」 The Mountain• 第31話 「コンビネーション」 The Combination• 第32話 「ヴィジョンズ」 Visions シーズン3 全12話。 日本ではAXNにて2007年1月から放送されていた。 第33話 「レイチェルを捜せ 前編」 Finding Rachael 1• 第34話 「レイチェルを捜せ 後編」 Finding Rachael 2• 第35話 「激突」 Collision• 第36話 「赤裸々な真実」 Cold Hard Truth• 第37話 「アイトラップ」 Total Awareness• 第38話 「捨てられない過去」 No Questions Asked• 第39話 「鏡」 Looking Glass• 第40話 「話すなら今」 Speak Now• 第41話 「暴力の連鎖」 Cycle of Violence• 第42話 「本能」 Instinct• 第43話 「心の影」 Shadows• 第44話 「転換点」 Tipping Point シーズン4 全12話。 日本ではAXNにて放送されていた。 第45話 「壊れた輪」 Broken Circle• 第46話 「コレクター」 The Collector• 第47話 「ダブル・ヴィジョン」 Double Vision• 第48話 「静物画」 Still Life• 第50話 「ラスト・グッバイ」 The Last Goodbye• 第51話 「砂粒」 Grains of Sand• 第52話 「先駆者」 Vanguard• 第53話 「過去からの警告」 Babble On• 第54話 「カミング・ホーム」 Coming Home• 第55話 「命の恩人」 Saved• 第56話 「デッド・ゾーン的クリスマス」 A Very Dead Zone Christmas シーズン5 全11話。 日本ではAXNにて放送されていた。 第57話 「禁断の果実」 Forbidden Fruit• 第58話 「独立記念日」 Independence Day• 第59話 「パニック」 Panic• 第60話 「聖戦は近い」 Articles of Faith• 第61話 「内通者」 The Inside Man• 第62話 「ロト・フィーバー」 Lotto Fever• 第63話 「シンメトリー」 Symmetry• 第64話 「火の渦」 Vortex• 第65話 「暴かれた真実」 Revelations• 第66話 「心の闇」 Into the Heart of Darkness• 第67話 「ハンティング・パーティー」 The Hunting Party シーズン6 全13話。 日本ではAXNにて放送されていた。 第68話 「ヘリテージ」 Heritage• 第69話 「エゴ」 Ego• 第70話 「再突入」 Re-Entry• 第71話 「大テント」 Big Top• 第72話 「埋められて」 Interred• 第73話 「すり替え」 Switch• 第74話 「凍えて眠れ」 Numb• 第75話 「隠された結末」 Outcome• 第76話 「罪」 Transgression• 第77話 「ドリフト」 Drift• 第78話 「エグザイル」 Exile• 第79話 「奇襲」 Ambush• 第80話 「終局」 Denouement 関連事項 [ ]• 『』(別題:クローネンバーグのデッドゾーン) - 同原作をにが監督した映画作品。 脚注 [ ]• 日本ではシーズン5のエピソードとして放送。 外部リンク [ ]• - (英語)• - AXNによるテレビドラマオフィシャルサイト• この項目は、に関連した です。
次の内容(「Oricon」データベースより) 『ザ・フライ』『裸のランチ』の鬼才デヴィッド・クローネンバーグがスティーヴン・キングの原作を映画化した傑作SFサスペンス。 クリストファー・ウォーケン、マーティン・シーン、ブルック・アダムスほか出演。 作品全体を包む寒々とした冬の家々や街並みの寂寥感がこの悲しい物語の雰囲気を物語っています。 聡明だけどちょっとだけ神経質そうな元教師の主人公を若い頃のクリストファー・ウォーケンが演じていますが、冷気の中、厚手のPコートの襟を立て動かない片脚を庇う様に杖を突きながら股を開き気味に歩く姿や、思いつめた愁いの中に時折見せる子供の様なはにかんだ笑顔はまさしく彼以外に有り得ない程にピッタリの役でした。 結局、優しい主人公があの能力に目覚めた時点でこの世界の未来を救う為に彼自身が進んで命を差し出す救いの無いラストは決まって居たのかも知れません。 当然、事件後の彼は、何も知らない世間一般から見れば単なる射殺されたイカれた犯罪者扱いでしょう。 見えてしまった未来を変える為とは言え誰にも理解され無いままに無情にも散ってしまう主人公が余りにも哀しく切ない。 しかし力を持ったが故に抑圧された孤独を選ばざるを得ず愛に飢えていた彼にとっては、愛する人に抱かれての最期がせめてもの慰めだったのでしょう。 ありがとうや安堵感も詰まった様な最期のグッバイは泣けました。 真っ白い雪の積もった静寂の中で進行する、物悲しいお話です。 原作はスティーブン・キングで、ちょっと怖かったり痛そうなシーンがあるので、小さなお子さんと観るのはお勧めしませんが、私はこの映画がすごく気に入りました。 この作品を初めて観た時ーー20年も前ですがーーにすごく気に入ってしまい、その頃にビデオを買って、先頃 DVD も買ってしまいました。 しばらく前に公開されたリメイク版は見ていないので、比較はできません(悪しからず)。 お話の内容は書きませんが、クリストファー・ウォーケンがはまり役の佳作です。 ちなみに、この映画を見た後、ぜひ Saturday Night Live: Best of Christopher Walken の DVD をご覧下さい。 別の意味で傑作です。 If you love Christopher Walken and his speech timing and oddness of personality, then this is the film for you. I only wish the director had said, "we are doing the full story as the book was written! " as I would love it even more. Without reading the book first not sure I wold have loved it as much as I do. Based on the Stephen King novel, this film is one of my all time favourites. I first saw this film in the eighties and Walken's acting skills blew me away; he gets so deep into the character's experiences that I feel what he was going through; the moment he discovers he's lost his girl, the fear, frustration and anger he feels about the power he's gained, the cruel media guy who calls him a freak which results in the death of his mum, the way his now married ex turns up, uses him and 'discards' him again boy was I angry with her for treating him so mean , Walken's relationship with his screen parents which is incredibly moving and personal - I can't watch this film without my heart breaking for Johnny Smith. Add to that sterling performances from the actors who play his parents, Tom Skerrit as the desperate sheriff trying to solve a speight of sex murders, Herbet Lom as his concerned, compassionate doctor and Martin Sheen as the dangerously ambitious wannabe senator - result - incredibly entertaining and heart wrenching film. I've watched it more times than I've had hot dinners. It never bores - and I always cry my heart out. IMO a must have for one's DVD collection.
次の