胆のうや胆のう管にできたを胆のうがんといいます。 また胆のうがん、胆管がん、乳頭部がんを合わせて胆道がんと呼びます。 胆のうがんの高い危険因子として、膵(すい)・胆管合流異常があります。 膵・胆管合流異常とは、膵管と胆管が十二指腸の手前で合流する、先天性の形成異常です。 膵液と胆汁の逆流が起こることによって、胆道や膵臓にさまざまな病態を引き起こすことが知られています。 そのため膵・胆管合流異常では、予防的胆のう摘出術が検討されます。 また、胆のうポリープで10mm以上あり、かつ増大傾向を認める場合、あるいは大きさに関わらず広基性病変(粘膜の表面からなだらかに隆起している病変)である場合は胆のうがんである可能性が高く、胆のう摘出術が推奨されます。 特定の生活習慣や食事と胆のうがんの関連については、今のところ明らかなものはありません。 胆のうがんが胆のう壁内にとどまっている段階では無症状であることが多く、検診の腹部超音波(エコー)検査や胆石症による胆のう摘出術で、偶然発見されることもあります。 3.症状 わが国の2013年の胆のう・胆管がん死亡数は男性約8,900人および女性約9,300人で、それぞれがん死亡全体の4%および6%を占めます。 2011年の胆のう・胆管がんの(全国推計値)は、男性約12,300例および女性約11,400例で、男女ともにがん罹患全体の3%を占めます。 年次推移の比較としては、高齢になるほどがんのおよびは高くなるため、人口に対する年齢分布の年次推移を考慮し、仮想人口モデルで調整された年齢調整率(参照:年齢調整死亡率、年齢調整罹患率)が用いられます。 胆のう・胆管がんの年齢調整死亡率の年次推移では、男女ともに1950年代後半から1980年代後半まで増加傾向にありましたが、1990年代から減少傾向です。 胆のう・胆管がんの年齢調整罹患率は、男女とも1975年から1980年代後半まで増加傾向でしたが、近年は減少傾向です。 胆のう・胆管がんの罹患率の国際比較では、日本人は他の東アジアの国、アメリカの日系移民、欧米人に比べて高い傾向にあります。
次の胆のうや胆のう管にできたを胆のうがんといいます。 また胆のうがん、胆管がん、乳頭部がんを合わせて胆道がんと呼びます。 胆のうがんの高い危険因子として、膵(すい)・胆管合流異常があります。 膵・胆管合流異常とは、膵管と胆管が十二指腸の手前で合流する、先天性の形成異常です。 膵液と胆汁の逆流が起こることによって、胆道や膵臓にさまざまな病態を引き起こすことが知られています。 そのため膵・胆管合流異常では、予防的胆のう摘出術が検討されます。 また、胆のうポリープで10mm以上あり、かつ増大傾向を認める場合、あるいは大きさに関わらず広基性病変(粘膜の表面からなだらかに隆起している病変)である場合は胆のうがんである可能性が高く、胆のう摘出術が推奨されます。 特定の生活習慣や食事と胆のうがんの関連については、今のところ明らかなものはありません。 胆のうがんが胆のう壁内にとどまっている段階では無症状であることが多く、検診の腹部超音波(エコー)検査や胆石症による胆のう摘出術で、偶然発見されることもあります。 3.症状 わが国の2013年の胆のう・胆管がん死亡数は男性約8,900人および女性約9,300人で、それぞれがん死亡全体の4%および6%を占めます。 2011年の胆のう・胆管がんの(全国推計値)は、男性約12,300例および女性約11,400例で、男女ともにがん罹患全体の3%を占めます。 年次推移の比較としては、高齢になるほどがんのおよびは高くなるため、人口に対する年齢分布の年次推移を考慮し、仮想人口モデルで調整された年齢調整率(参照:年齢調整死亡率、年齢調整罹患率)が用いられます。 胆のう・胆管がんの年齢調整死亡率の年次推移では、男女ともに1950年代後半から1980年代後半まで増加傾向にありましたが、1990年代から減少傾向です。 胆のう・胆管がんの年齢調整罹患率は、男女とも1975年から1980年代後半まで増加傾向でしたが、近年は減少傾向です。 胆のう・胆管がんの罹患率の国際比較では、日本人は他の東アジアの国、アメリカの日系移民、欧米人に比べて高い傾向にあります。
次の胆汁の流れ、胆管の構造 肝臓で作られた胆汁は、肝臓内の 小葉間胆管から徐々に太い 左右の肝管に流れ、合流して 総肝管となって肝臓から出ていく。 総肝管は、途中で胆嚢につながる 胆嚢管が合流し、合流部より下は 総胆管となる。 この総胆管は、膵臓に入り 主膵管と合流して十二指腸につながっている。 十二指腸乳頭 ファーター乳頭 と呼ばれる十二指腸への入口は、オッディ(Oddi 括約筋という筋肉が取り巻いていて、胆汁や膵液の流れを調整するほか、逆流を予防する働きがある。 胆嚢の構造 胆嚢は肝右葉下面に位置し、胆嚢上部は胆嚢床に付着している。 大きさは、長さ7㎝、幅3㎝、容量30~45ml程で洋ナシ型をしている臓器。 胆道の解剖学的分類 肝細胞で生成された胆汁が十二指腸に流れるまでの経路 胆道 は、解剖学的には左図のように分類することができる。 (医師のカルテや読影結果などは、この略語で記載されることが多い) Bh:肝内胆管 Br:右肝管 Bl:左肝管 Bp:肝外胆管 Bs:上部胆管 Bm:中部胆管 Bi:下部胆管 A:乳頭部 C:胆嚢管 GB:胆嚢 Gf:胆嚢底部 Gb:胆嚢体部 Gn:胆嚢頸部 胆嚢の働き 胆汁を一時的に蓄える 肝臓で作られた胆汁は、胆嚢に運ばれ一時的に蓄えられる。 胆汁を濃縮 胆汁から水分を吸収して、5~10倍に濃縮する働きがある。 胆汁を十二指腸へ排出 食べ物が十二指腸に流れ込むと、胆嚢を収縮させる消化管ホルモン コレシストキニン が放出され、胆汁が十二指腸に排出される。 胆汁の働き 胆汁は、肝臓で1日約1L生成されている消化液で、脂肪を消化する働きがある。 また、胆汁はビリルビンという黄色い色素を含み、尿や便の色の元になっている。 膵臓の構造 膵臓は、胃の後ろ、腹部大動脈や下大静脈より前に位置する臓器で、厚さ2㎝・長さ15~20㎝ほどの細長い形をしている。 膵臓は、解剖学的に十二指腸側から 膵 頭部、 膵 体部、 膵 尾部の3つに区分できる。 丸く膨らんで十二指腸に包まれるように存在する膵頭部は、門脈の左端までを指し、膵体部と膵尾部は残りをちょうど二等分して区分する。 膵組織を詳しく見てみると、膵液を生成・分泌する 外分泌組織と、血液中にホルモンを分泌する 内分泌組織とから成る。 外分泌組織は、膵液を分泌する 腺房、膵液を送る 導管、導管が合流してできる 主膵管 一部は 副膵管 とから成り、最終的には膵臓に入っていくる総胆管に合流して十二指腸乳頭へと膵液を送り出している。 内分泌組織である ランゲルハンス島 膵島 は、膵組織全体で1~2%しかないが、数で言うと約100万個以上ものランゲルハンス島が散在している。 このランゲルハンス島で、血糖値の調整に必要不可欠なホルモンが分泌される。 膵臓の働き 外分泌機能… 膵液の生成 膵液は、膵臓から1日1000~1500ml分泌される消化液で、無色透明の液体である。 この膵液には糖分を分解する アミラーゼ、たんぱく質を分解する トリプシン、脂肪を分解する リパーゼなどの多くの消化酵素が含まれ、小腸で本格的な消化を行う。 また、膵液はアルカリ性であるため、胃液の酸を中和して腸粘膜を保護する働きもある。 関連記事• 解剖生理ー• 病態生理ー• 病態生理ー.
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