指導案集
走りやすいと好評 足袋 （ たび ）づくりが 盛 （ さか ）んな 埼玉県行田市 （ さいたまけんぎょうだし ）では、 地元 （ じもと ）の 市立東小学校 （ しりつひがししょうがっこう ）（ 児童数 （ じどうすう ）３８１ 人 （ にん ））の 子 （ こ ）どもたちが 足袋 （ たび ）をはいて 学校生活 （ がっこうせいかつ ）を 送 （ おく ）っています。 「 軽 （ かる ）い」「 走 （ はし ）りやすい」と 好評 （ こうひょう ）のようです。 紺色 （ こんいろ ）の 足袋 （ たび ）をはいた 子 （ こ ）どもたちが、 登 （ のぼ ）り 棒 （ ぼう ）や 鬼 （ おに ）ごっこなど、 校庭 （ こうてい ）で 元気 （ げんき ）いっぱいに 遊 （ あそ ）んでいます。 昼休 （ ひるやす ）みが 終 （ お ）わると、 昇降口 （ しょうこうぐち ）のマットで 汚 （ よご ）れを 落 （ お ）とし、 足袋 （ たび ）のまま 教室 （ きょうしつ ）に 入 （ はい ）っていきます。 「 軽 （ かる ）いし、 地面 （ じめん ）をはだしで 走 （ はし ）っているみたい」（３ 年 （ ねん ）・ 戸沢寿珠 （ とざわすず ）さん）、「 上履 （ うわば ）きより 柔 （ やわ ）らかくて 走 （ はし ）りやすい」（６ 年 （ ねん ）・ 五十嵐 （ いがらし ） 愛紗 （ あいさ ）さん）と、 子 （ こ ）どもたちは 気 （ き ）に 入 （ い ）っているようです。 足袋 （ たび ）は、 和装 （ わそう ）の 時 （ とき ）の 日本 （ にっぽん ）の 伝統的 （ でんとうてき ）な 履物 （ はきもの ）で、つま 先 （ さき ）が 二 （ ふた ）つに 分 （ わ ）かれています。 行田市 （ ぎょうだし ）は 木綿 （ もめん ）の 産地 （ さんち ）で、 近 （ ちか ）くに 中山道 （ なかせんどう ）が 通 （ とお ）っていたことから、 旅 （ たび ）や 作業用 （ さぎょうよう ）の 足袋 （ たび ）づくりが 盛 （ さか ）んになったといわれています。 そんな 足袋文化 （ たびぶんか ）で 街 （ まち ）を 元気 （ げんき ）にしようという「 足袋 （ たび ）のまち 行田 （ ぎょうだ ）」 活性化 （ かっせいか ）プロジェクトの 一環 （ いっかん ）で 昨年秋 （ さくねんあき ）、 東小学校 （ ひがししょうがっこう ）の 全児童 （ ぜんじどう ）に 足袋 （ たび ）が４ 足 （ そく ）ずつ 配 （ くば ）られました。 子 （ こ ）どもたちが 履 （ は ）いているのは、 祭 （ まつ ）りでみこしを 担 （ かつ ）いだりする 時 （ とき ）に 履 （ は ）く「 祭 （ まつ ）り 足袋 （ たび ）」です。 丈夫 （ じょうぶ ）な 布 （ ぬの ）で 作 （ つく ）られ、 底 （ そこ ）にゴムが 貼 （ は ）ってあり、 靴 （ くつ ）のように 屋外 （ おくがい ）で 履 （ は ）くことができます。 登校 （ とうこう ）すると 足袋 （ たび ）に 履 （ は ）き 替 （ か ）え、 下校 （ げこう ）まで 足袋 （ たび ）で 過 （ す ）ごし、 週末 （ しゅうまつ ）に 持 （ も ）ち 帰 （ かえ ）って 洗 （ あら ）います。 東小学校 （ ひがししょうがっこう ）の 柿沼耕一校長 （ かきぬまこういちこうちょう ）は「 足袋 （ たび ）の 靴底 （ くつぞこ ）は 約 （ やく ）２ミリメートル、 上履 （ うわば ）きは 約 （ やく ）５ミリメートルです。 薄 （ うす ）いので、はだしに 近 （ ちか ）い 感覚 （ かんかく ）になるようです。 足袋 （ たび ）を 履 （ は ）くことで、 行田 （ ぎょうだ ）の 文化 （ ぶんか ）や 伝統 （ でんとう ）を 子 （ こ ）どもたちに 知 （ し ）ってほしい」と 話 （ はな ）します。 科学的 （ かがくてき ）な 効果 （ こうか ）を 検証中 （ けんしょうちゅう ） 中京大学 （ ちゅうきょうだいがく ）の 金子潤 （ かねこじゅん ） 助教 （ じょきょう ）による 科学的 （ かがくてき ）な 検証 （ けんしょう ）も 行 （ おこな ）われています。 東小学校 （ ひがししょうがっこう ）の２ 年 （ ねん ）と５ 年 （ ねん ）の 子 （ こ ）どもたちについて、 足袋 （ たび ）を 履 （ は ）いていない 市内 （ しない ）の 別 （ べつ ）の 小学校 （ しょうがっこう ）の 同学年 （ どうがくねん ）の 子 （ こ ）どもたちと 足指 （ あしゆび ）のつかむ 力 （ ちから ）や 足 （ あし ）の 形 （ かたち ）のデータを 比較 （ ひかく ）しています。 金子 （ かねこ ）さんは「 足 （ あし ）は 運動 （ うんどう ）に 使 （ つか ）うと 同時 （ どうじ ）に、 温度 （ おんど ）や 地面 （ じめん ）の 固 （ かた ）さなどを 感 （ かん ）じるセンサーの 役割 （ やくわり ）もしています。 靴 （ くつ ）はそのセンサーにふたをすることになりますが、 靴底 （ くつぞこ ）の 薄 （ うす ）い 足袋 （ たび ）ではどうでしょうか。 今回 （ こんかい ）のプロジェクトを 通 （ とお ）して 足袋 （ たび ）の 健康 （ けんこう ）への 効果 （ こうか ）を 明 （ あき ）らかにしたいです」と 話 （ はな ）しています。 【 斎藤広子 （ さいとうひろこ ）】.
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