2018年現在、「普通のスーパー」で買えるカスピ海ヨーグルトといえば、• の2種類になるかと思います。 どちらも砂糖・香料を使用していません。 6g 4. 6g 脂質 3. 7g 3. 0g 炭水化物 4. 6g 5. 5g カルシウム 111mg 151mg 食塩相当量 0. 1g 0. 12g 成分的には高タンパクで脂肪分の少ないのほうがヘルシーなように感じられます。 カルシウムの量に関しても圧倒的にの勝利です。 味の比較 カスピ海ヨーグルトの特徴はクレモリス菌の作り出す 菌体外多糖(EPS)による「とろみ」「ネバネバ」です。 酸味がマイルドなこともカスピ海ヨーグルトの特徴です。 一般的なヨーグルトはブルガリア菌とサーモフィラス菌の協働によって発酵され独特のさわやかな風味が醸し出されますが、菌種の違うカスピ海ヨーグルトにはもちろんこれもありません。 どちらの製品もこういったカスピ海ヨーグルトの特徴を備えていますが、グリコのカスピ海ヨーグルトのほうが独自の味わいがあるように感じました。 グリコ社はチーズ臭を減らすためにサーモフィラス乳酸菌を同時発酵させるという特許製法を採用しているとのことですが、開封してから時間が経ってたいたものを食べたせいか結構チーズの風味が感じられました。 温度によっても風味の感じ方は変わってくるので、冷蔵庫から出してすぐに食べるのと、ちょっと温度が上がってから食べたりするのとでは、また違った印象を受けるかもしれません。 菌の比較 どちらの製品もクレモリス菌を使用していることは共通していますが、「菌株」が違います。 フジッコは家森博士が長寿の多いコーカサス地方から持ち帰ったというエピソードがある、 一方、グリコはを使用しています。 カスピ海ヨーグルトに使用されるクレモリス菌の比較 菌の種類 クレモリスFC株(フジッコ) クレモリス菌乳酸菌CHCC2907株 菌の由来 家森博士がコーカサス地方から日本に持ち帰った - 菌の強さ 生きたまま腸に到達する - 菌の特徴・効果• 整腸作用• 食後の血糖値の上昇を抑制 (EPSが食物繊維のような働きをする)• 中性脂肪を減らし、 善玉コレステロールを増加させる• NK細胞活性化 (免疫力強化)• アトピー性皮膚炎の炎症抑制• もともとはチーズを作るための乳酸菌• 菌体外多糖(EPS)を産生する 菌の「研究成果」に着目してみると、クレモリス菌FC株には非常に多くの効果が確認されているようですね。 またクレモリス菌FC株が配合された乳酸菌サプリメント『』も2007年以来販売されており、クレモリス菌FC株は知名度も高いです。 2018年には『』はクレモリス菌FC株を関与成分として「お通じを改善する」作用からになったことも見逃せません。 一方、クレモリス菌乳酸菌CHCC2907株の具体的な研究成果はグリコ社のサイトなどでは公表されていないようです。 ) 以前は「おいしいカスピ海」はGCL1176株という菌が使用されているとされていましたが、現在ではクレモリス菌乳酸菌CHCC2907株、サーモフィラス菌の2種類の菌がブレンドされているとグリコ社の公式ページにも書かれています。 整腸作用 25~38歳の成人に、GCL1176株で発酵させたヨーグルトを毎日100g、4週間摂取してもらい、毎日の排便回数や便の量を調査したところ、摂取前に比べて排便回数と便の量が増え、排便習慣が改善することが確認されました。 コレステロール低下作用 外因性のコレステロール値上昇は、食事など体外から摂取したもので上がるケース。 一方、内因性のコレステロール値上昇はは、体内の 代謝バランスが崩れることによって血清コレステロール濃度が上がるケースです。 外因性のコレステロール値上昇 マウスに高コレステロールの飼料を与えると、血清コレステロール濃度が著しく上昇します。 このとき、飼料に5%のGCL1176株の粉末を加える と、血清コレステロール濃度の上昇は緩やかになります。 内因性のコレステロール値上昇 ガンによって体内の代謝バランスを崩しているマウスに、GCL1176株の粉末を加えた飼料を2週間与えてみると、与えなかったマウスに比べて、血清コレステロールの値が低くなっていることが分かりました。 GCL1176株は、中性コレステロールや総胆汁酸の排出を促進することによって血清コレステロール濃度を低下させる効果があると考えられます。 アレルギー緩和作用 GCL1176株が生成する多糖体が、アレルギー症状を緩和することも実験で明らかにされています。 アレルギー症状を持つマウスにGCL1176株の生成した多糖体を投与すると、与えなかったマウスに比べて、血液中のIgE抗体の濃度の上昇が抑えられます。 IgE抗体はアレルギー反応が起こる上で大変重要な働きをする抗体で、その濃度が高いほどアレルギー症状が出やすい傾向があるといわれるものです。 どちらがいいか どちらも成分や発酵などにもこだわったとてもおいしい製品です。 両方買って、食べ比べてみてください。
次のカスピ海ヨーグルトとは? カスピ海ヨーグルトのルーツは ヨーロッパ東部のカスピ海と黒海に囲まれた 世界でも有名な長寿地域のコサーカス地方ジョージア (旧グルジア)です。 カスピ海ヨーグルトの菌は クレモリス菌FC株と言います。 この菌の特徴は 唯一生きて大腸まで届くことが明らかにされた プロバイオティクス乳酸菌です。 他の乳酸菌は生きて小腸までは届くものの、 大腸に届くまで死滅してしまいます。 最近は腸内環境を改善することで 免疫力がアップするとわかるようになって 「腸活」という言葉も広まるようになりましたが それは小腸だけでなく、大腸の腸内環境を 改善しないと意味がありません。 それで大腸まで届くカスピ海ヨーグルトの クレモリス菌FC株が注目されているわけです。 ただ以前は乳酸菌が死滅すると 効果が無くなると 言われていましたが、 最近の研究により死滅しても食物繊維のような 働きをすると言われていますので 他の乳酸菌が全く効果がないわけではありません。 そして乳酸菌がヨーグルトの発酵中に産生する 物質のひとつに EPSがあります。 この EPSはカスピ海ヨーグルトの 特長的な粘りのもとになっています。 クレモリス菌FC株が作る EPSは人の消化液で 分解されないことが確認されていますので、 クレモリスキンFC株とEPSは大腸まで届いて働くと 考えられています。 それではカスピ海ヨーグルトのクレモリスキンFC株と EPSにはどんな効果効能があるのでしょうか? カスピ海ヨーグルトの効果や効能について カゼやインフルエンザに効果的 カスピ海ヨーグルトを継続的に食べると 免疫力が上がることがわかっており そのことがカゼやインフルエンザの予防に 効果があると言われています。 実際にカスピ海ヨーグルトを よく食べている人は発熱やのどの痛みなどの カゼの症状が軽いことがわかっています。 そしてインフルエンザに関しては 予防接種の効果を高めると言われています。 また、かかりにくくなるだけでなく、 万が一インフルエンザにかかったとしても 症状を緩和することがわかっています。 アレルギー体質抑制効果 アレルギーは体内でIgE抗体という物質が過剰に作られると、花粉症などの症状を引き起こしてしまいます 花粉症や アトピー性皮膚炎などのアレルギーを 抑制する効果が実験などによりわかっています。 整腸作用・便秘解消の効果 他のヨーグルトに含まれる菌でも 便秘解消に効きますが 腸内環境を改善するにはビフィズス菌を 摂るのが一番と言われています。 カスピ海ヨーグルトを継続して食べることにより ビフィズス菌の数を増やし整腸作用や便秘の予防・改善の 効果が期待されています。 美肌効果 ストレスは皮膚の血流量や水分量を保つ肌の機能を 低下させるので肌機能に悪影響を与えますが、 カスピ海ヨーグルトを食べることにより、 ストレスによる皮膚機能の低下を抑えることがわかっています。 仕事などでストレスがたまり、肌が荒れている人に おすすめです。 生活習慣病の予防・改善効果 血糖値が急激に上昇するような糖質・脂質が多い食事ばかり食べると、 糖質が脂肪として蓄積されてしまい、肥満やメタボリックシンドロームに つながります。 ですがカスピ海ヨーグルトを継続的食べると 血糖値の上昇が緩やかになる為 肥満防止に最適と言われています。 また 善玉(HDL)コレステロールを増やし中性脂肪を減らすことがわかっていますので 糖尿病などの生活習慣病にも効果があると言われています。 カスピ海ヨーグルトのクレモリス菌やEPSが生きて腸まで届くことが 多くの効果をもたらしていると言えるでしょう。 カスピ海ヨーグルトの作り方 最近ではスーパーにも並ぶようになり手軽に食べられるようになった カスピ海ヨーグルトですが、他のヨーグルトと比べると値段が高く、 継続して毎日食べるのは経済的に厳しい人も多いと思います。 そんな方にはカスピ海ヨーグルトの種菌(ヨーグルトの一部)に 牛乳を混ぜて発酵するだけで簡単にできるのでおすすめです。 その際に問題になるのが種菌です。 現在スーパーではカスピ海ヨーグルトを扱うお店が増えてきているので それを一部種菌として残しておけば良いと思うかもしれませんが、 市販のカスピ海ヨーグルトには商品本体に 「本品を種菌としてご使用されますと、菌が弱りうまく出来ない可能性がありますので おすすめできません。 」と書いてある商品が多いです。 これでは種菌として使用するのはちゅうちょしてしまいます。 また、市販のカスピ海ヨーグルトは本来のカスピ海ヨーグルトを食べ比べたことが ありますが、粘り気がなく種菌で作ったヨーグルトと食感・味が違いました。 (あくまでも個人的な意見ですが) そのような理由でスーパーなどに他のヨーグルトと並んで置かれている カスピ海ヨーグルトは手作り向きではありません。 そこでおすすめなのがフジッコの「カスピ海ヨーグルト手づくり用種菌」です。 通常の種菌と違いこちらは袋に入った粉末の種菌なので 雑菌の心配がなく安心して作れるのが良いですね。 それでは作り方はこちらの動画をご覧ください。 用意するもの フジッコの粉末種菌1包 牛乳500ml 熱湯消毒したフタ付きの容器 熱湯消毒したスプーン 容器やスプーンは雑菌の繁殖を抑えるために必ず 熱湯で消毒したものを使用しましょう。 発行時間の目安としてフジッコでは 夏12~48時間、冬24~72時間となっていますが 何回か作ってみましたが27度前後でしたら24時間程度で ヨーグルトになっていました。 カスピ海ヨーグルトの増やし方 ではカスピ海ヨーグルトができたら次は増やすために植え継ぎをしましょう。 できたばかりのヨーグルトの種菌に牛乳を加えて発酵することにより 継続して食べることが可能です。 植え継ぎ方法 用意するもの ヨーグルト(種菌)大さじ3杯(50g) 牛乳:500ml 熱湯消毒したフタ付きの容器 熱湯消毒したスプーン ヨーグルトと牛乳の割合は1:10で混ぜるようにしましょう。 注意点 最初に作ったヨーグルトから植え継ぎしてヨーグルトを作る場合は 冷蔵庫で冷やす前に作るのがおすすめですが、すぐに作らない場合でも 2~3日以内には作るようにしましょう。 (遅くても1週間) フジッコでは 「植え継いでいくと菌は弱ってきますので、おすすめは1ヶ月毎 最低でも3ヶ月毎に新しい菌に取り替えましょう。 」と 書いてありますが、 できるだけ最初に作ったヨーグルトで長く作っていきたい方には 冷凍保存をおすすめします。 今使っている種菌が弱ってきた時の予備の種菌として 氷を作る時の入れ物(製氷皿)に冷凍保存しておくと 冷凍庫の環境にもよりますが数ヶ月から長ければ1年は持ちます。 解凍する場合は常温で 自然解凍にしてください。 まとめ 今は夏なのでインフルエンザや花粉症の季節はまだ先ですが 直前に食べても効果がないので、今のうちから継続的に食べることを おすすめします。 今後また大ブームになるかもしれませんね。
次のカスピ海ヨーグルトが固まらない理由 クレモリス菌FC株は非常に生命力が強く、低い温度でもどんどん発酵が進みます。 その発酵力の凄さは、たとえ冷蔵庫の中でも発酵が進むほどです。 それほど簡単に作ることができるカスピ海ヨーグルトが固まらないというのは、結構深刻な状態です…。 固まらない理由として、考えられるのは次の4つです。 発酵温度が間違っている• 使っている牛乳を間違っている• 雑菌が混入している• 菌が死んでいる このような場合に固まらなくなる理由や、それを防止する方法を順番に解説していきます。 発酵温度が間違っている ヨーグルトを作る時の基本中の基本は、発酵温度です。 乳酸菌が好む温度に保つ事で、発酵を速やかに終わらせることが重要です。 この低めの発酵温度のおかげで、常温でも発酵が進む上、より高温を好む雑菌の繁殖を抑えることができるのです。 温度が低ければ発酵速度が遅くなります。 また、高温過ぎると今度は乳酸菌が死滅してしまい、発酵が進まなくなってしまいます。 簡単に作ることができるカスピ海ヨーグルトであっても、 理想はヨーグルトメーカーを使って発酵させることです。 もし、それができなければ、家の中でも日光が当たらない、温度が安定している場所で発酵させるようにしてください。 使っている牛乳を間違っている カスピ海ヨーグルトに限らず、ヨーグルトを作る時には、「 成分無調整牛乳」を使うことが基本です。 これらの牛乳は脂肪分以外にも、タンパク質や乳糖なども取り除いている場合があります。 そうなると乳酸菌の発酵に必要な栄養分が無いため、十分な発酵ができないのです。 雑菌が混入している カスピ海ヨーグルトは生きた乳酸菌で牛乳を発酵させたデリケートな食品です。 発酵させるときには、クレモリス菌FC株以外の雑菌も増殖する可能性があります。 このような雑菌の方が先に増殖して、牛乳を腐敗させてしまうことがあります。 こうなると当然固まりません! 色や臭いが変だったり、 固形分と水分が分離しているのに、全然固まってないなど、明らかに変な場合は、残念ながら腐っています。 こうなると種菌としても利用できないので、捨てるしかありません。 こうならないためには、適正な発酵温度にすることや、雑菌の混入を防ぐことを徹底しましょう。 こちらの記事にも書きましたが、クレモリス菌FC株の保存期間は 冷蔵で1週間、 冷凍で1ヶ月です。 乳酸菌にだって寿命があるわけです。 こうならないためにも、なるべく早いサイクルで、食べるようにしたり、種菌を冷凍保存しておくようにしましょう。 というわけで、ここまではカスピ海ヨーグルトが固まらない時に考えられる理由を見てきました。 では、固まらなかったカスピ海ヨーグルトを復活させる方法はないのでしょうか? 次はその復活方法をお伝えします。 スポンサーリンク 固まらなかった場合の復活方法 カスピ海ヨーグルトの種菌は安い物ではないため、固まらなかったカスピ海ヨーグルトを復活できたら嬉しいですよね。 しかし、実は復活させることは、とても難しいというのが正直なところです。 一応復活させるためのポイントを紹介しておきますが、これで復活できたらラッキーと思ってください。 牛乳を徹底的に殺菌する 鍋などで牛乳を煮沸消毒する。• 少量で作る 速やかに発酵を完了させるために、少量の煮沸した牛乳で作る。 目安は100ml~200ml この3つのポイントを押さえて、もう一度通常の手順でカスピ海ヨーグルトを作るだけです。 カスピ海ヨーグルトを作る時の通常の手順はこちらです。 またこの手順では、牛乳は開封直後の物を使っていますが、実は市販の牛乳はごく微量の雑菌が残っている場合があります。 そのため、鍋などで 煮沸消毒してから、常温に冷ました牛乳を使ってください。 もし、この方法でも復活しなければ、残念ながらもはやクレモリス菌FC株が全滅しています。 死んでしまった乳酸菌を生き返すことはできないため、素直に新しい種菌を購入するしかありません。 しかし、こんな悲しいことにならないように、十分注意してくださいね。 スポンサーリンク まとめ カスピ海ヨーグルトは家庭でも簡単に発酵させることができます。 とっても簡単ですが、それでも次のような場合は、固まらなくなる可能性があります。 発酵温度が間違っている• 使っている牛乳を間違っている• 雑菌が混入している• 菌が死んでいる 簡単であっても普段からこれらのことに注意して作るようにしてください。 カスピ海ヨーグルトを長く楽しむために、個人的におすすめなのが、1000mlパックの牛乳で一気に作らず、 500mlパックの牛乳でこまめに植え継ぎしていくことです。 この方がクレモリス菌FC株が、常に新鮮で元気な状態になるため、長持ちさせることができます。 そして、保険の意味で種菌を冷凍保存しておけば完璧です! 手軽で様々な健康効果があるカスピ海ヨーグルトなので、是非、長持ちさせてくださいね!.
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