食後に胃痛が発生すると辛いですよね。 今回は食後に胃痛が起こる原因や、考えられる6つの病気を見ていきます。 今食後の胃痛で悩んでいる方はぜひ参考にして下さい。 食後に胃痛が・・何とかしたい。 食事を食べる前は痛くないのに、食後になると必ず胃が痛くなる・・・ それは体にとっても「ストレス」になりますよね。 せっかくの食事も恐怖になってしまいます。 実は食後に胃痛がするのは生活習慣が原因となっている場合、さらには病気が隠れている可能性も考えられます。 ここからは、食後に胃痛が起こる原因にスポットを当てて原因や考えられる病気を見ていきましょう。 少しでも気になったら病院を受診して下さい。 食後に胃が痛くなる!3つの原因とは? 食後に痛くなってしまう原因をみてみましょう。 実は食べ物を噛まないで飲み込むと、胃はそれを消化するために大量の胃酸を出します。 また噛まないだけでなく、食べすぎてしまった場合でも胃酸を多く出し一生懸命消化しようとしています。 さらに、一気に食べすぎると、胃が広がりすぎて胃酸が食道に逆流し、という病気になることがあります。 これは胃と食道の境目が胃酸によって炎症を起こすもので、胸焼けや痛みを伴います。 まず食後の胃の痛みで考えられる原因は「早食い」「食べ過ぎ」です。 まず、油っこい食べ物は、消化に時間がかかるため、胃の中に長く留まります。 そのため、胃の運動が活発になり、胃酸が分泌されやすくなります。 そのため、胃に大きな負担を与えることになります。 また香辛料や刺激物は胃の壁を荒らす原因、さらには胃酸の過剰分泌を引き起こして胃にダメージを与えます。 日常的に摂取しているという場合は、胃にかなりの負担がかかっているので、胃を休めてあげることが大切です。 特に日頃からストレスを感じるとすぐ胃が痛くなるという方は、また来たか!と胃の痛みが日常茶飯事になってしまっていて市販薬を飲んで抑えたり、放置したりする傾向にあります。 しかし、毎回胃の痛みがいつものストレスからくる胃の痛みとは限りません。 なかなか痛みがひかない、強くなっている場合は何か胃の病気が原因で痛みを発生していることもあります。 たかが胃の痛みとは思わずに病気の可能性もあるということをしっかり覚えておきましょう。 次からは食後の胃の痛みで考えられる病気を紹介していきます。 食後の胃の痛み!症状別に考えられる病気 症状別に病気の可能性を見てみましょう 【病気1:胃潰瘍】 食後に胃の痛みが強くなる、毎食後に胃が痛くなる、さらに長期間痛い場合は「胃潰瘍」が考えられます。 胃潰瘍は、胃の壁が胃酸によって傷ついてしまい、それが潰瘍になってしまっている状態のことをいいます。 一度傷ついただけでは潰瘍にはなりません。 胃酸によって何度も何度も傷つけられているため、その部分が潰瘍になるのです。 胃潰瘍になると、食べ物が胃の中に入り、潰瘍を刺激しさらに胃酸の分泌を増やしてしまっています。 胃潰瘍の人は、食事をして1~2時間後、つまり食べ物が消化されて胃の中が空っぽになったころに最も痛みが強くなります。 これは、食べ物を消化するために多く作られた胃酸が、食べ物がなくなることでより酸性度が高くなり、胃の粘膜を強く傷つけるからだと考えられています。 また、中には胃痛だけでなく吐き気を感じる人もいます。 胃潰瘍は放置する潰瘍が壁を貫いてしまう怖い病気なので、病院での早めの治療が必要になります。 【病気2:胃炎】 食後みぞおちが「ズキズキ」と鈍い痛みがある場合、 さらに胃が膨らんでいるような不快感やムカつきがある場合は胃炎が考えられます。 胃炎は放置すると嘔吐や吐血も起こるとても怖い胃の病気です。 胃炎では胃潰瘍が起こることもあります。 胃炎は3つのタイプに分類されます。 ・急性胃炎 ・慢性胃炎 ・神経性胃炎 食後にみぞおちが痛くなるという場合は多くは暴飲暴食による急性胃炎です。 多く安静にしていれば2~3日で治まってしまいます。 胃炎の詳しい症状についてはこちらの記事に詳しく書いてあるので参考にして下さい。 直近では群馬県や埼玉県のスーパーで販売されている「ポテトサラダ」から o-157が検出され、幼い命まで失われました。 食中毒の症状は食後に胃痛とともに「下痢」を伴うということです。 食中毒は2つの原因があります。 食中毒に感染すると、嘔吐や下痢、発熱、みぞおちの痛み、菌によっては食後6時間から、さらに3日~1週間の潜伏期間を経て発生する細菌もあります。 食中毒は激しい胃痛、下痢、さらには嘔吐症状が現れたり、人によって脱水症状、意識の混濁が起こったりします。 この場合すぐ医療機関を受診し適切な処置を受けることが重要です。 今回のように特に幼い子供や体が弱い老人は命を落とす可能性もあります。 また食中毒の場合、下痢や嘔吐はその細菌を「外に出す」ために体が抵抗しているので、市販薬の吐き気止めや下痢止めは使わないようにしましょう。 いずれもすぐ医療機関を受診して下さい。 さらにしっかりと食品自体に熱を通すことも大切です。 【病気4:呑気症】 吞気症(どんきしょう)という病気を聞いたことはありませんか? この病気の特徴は食後に胃痛と「げっぷ」が起こるのが特徴で、食事の時に無意識に大量の空気を飲み込んでしまい胃の痛みやげっぷを引き起こしています。 この吞気症は「ストレス」が最大の原因で特に20代~50代の女性に多く発症しています。 とくに女性はげっぷ=恥ずかしい、下品と思う方も多く吞気症自体の症状がストレスになり悪化していることもあります。 ストレスを解消し、食事をよく噛み時間をかけることで空気が飲み込むのを防ぐことができます。 【病気5:十二指腸潰瘍】 食後2~3時間後になると必ずみぞおちの辺りが痛む場合は十二指腸潰瘍の場合が多いです。 十二指腸潰瘍は胃が空っぽになったときに痛みがあり、十二指腸は背中にまで臓器が広がっているので、背中に痛みを感じることが多いです。 しかし、背中に痛みが起こる場合、時には、放散痛として背中に痛みがひろがることもあります。 ・背中の左側が痛い:膵炎、脾腫 ・背中の右側が痛い:肝炎、肝臓がん、胆石、胆嚢炎、胆管がん 左側と右側の痛みで考えれる病気も異なってきます。 自己判断せず、みぞおちの痛みは、消化器疾患だけではなく、狭心症などの虚血性心疾患の可能性もあるので早めに病院受診するようにしましょう。 【病気6:胃がん】 食後に胃痛が起こり吐き気がある場合、さらにはみぞおちが痛くなったり膨満感を感じる、胸やけがするという場合は胃がんの可能性もあります。 実は胃がんは早期発見早期治療によって完治が可能ですが、やっかいなことは「初期症状がほとんどない」ということです。 さらに初期の頃は症状があったとしても胃炎や胃潰瘍と症状が似ているので放置してしまう傾向があり、がんと診断される頃にはかなり進行しているという場合が非常に多いです。 定期的な健康診断がとても大切です。 【病気7:逆流性食道炎】 食後胃痛がしたり、熱いといった症状があり、胸やけをしているような感覚になります。 この逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して起きてしまう病気で、この病気にかかる人は年々増加傾向にあります。 胃酸過多や、肥満、食道の運動機能の低下があげられます。 胃酸の分泌を抑える薬をしたり、食事内容を見直すことで改善していきます。 【病気8:急性膵炎】 食後に胃痛のような痛みが起こり、吐き気や嘔吐、膨満感といった症状がある場合、胃痛ではなく急性膵炎の可能性も考えられます。 膵臓は、食べ物を分解したり消化するために酵素を作り出している大切な臓器ですが、この膵臓に炎症が起きてしまっている状態です。 じわじわと痛みが発生することもあれば、突然激痛が襲うこともあります。 油っこい食事やアルコールの飲みすぎたときに起きやすいので注意が必要です。 食後に胃痛が起こったら?対処法は? 食後に胃痛が起こるという場合はまず「食事内容を見直す」ことが大切です。 冷たいもの、刺激物はさけ野菜中心の温かいものを摂取すると胃にもやさしく胃痛を改善することが出来ます。 またあまりにも痛い場合はお粥などの消化の良いものを食べるとよいでしょう。 そのため、食後に胃痛が起こってしまうという事態を招いてしまいます。 特に辛い物が大好きで日常茶飯事で食べているという方は注意が必要です。 またアルコールも胃酸の分泌を多くしてしまうものなので、飲酒は適量を守りほどほどにしましょう。 よく噛むことで食べ物が小さくなり胃に運ばれます。 食べ物が小さいと消化で胃にかかる負担を減らすことができ、胃痛の予防にもなります。 逆によく噛んで食べないと、胃にかかる負担が大きくなり食後に胃痛が発生します。
次の胃炎や胃潰瘍の治療に用います。 作用 【働き】 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。 このお薬は、胃の粘膜を丈夫にします。 そして、胃酸に対する抵抗力を高め、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。 また、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防します。 【薬理】 胃を守る粘液を増やしたり、胃粘膜の血流をよくすることで、胃酸に対する防御機能を高めます。 傷ついた組織の修復を助ける作用もあります。 胃酸に対する「防御因子増強薬」です。 強い作用があるとはいえませんが、副作用はほとんどありません。 この部類で、一番よく処方されています。• 胃炎や胃潰瘍の治療に広く用いられています。 鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防する目的で、いっしょに処方されることも多いです。 注意 【診察で】 持病のある人や、服用中の薬は医師に伝えておきましょう。 【使用にあたり】 指示どおりにお飲みください。 ふつう、1日3回飲みます。 他の薬と併用することも多いです。 5g)を1日3回、朝、夕及び就寝前に経口服用する。 5g)を1日3回経口服用する。 医師の指示を必ずお守りください。 副作用 安全性の高いお薬です。 副作用はまずありません。 ショックや血液障害、肝障害の報告がありますが、頻度的にきわめてまれです。 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください• ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。• 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。• 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。 【その他】• いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。 まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
次の病院の医師からほとんどの方が処方されたことのある「レバミピド」。 簡単に言ってしまえば胃薬なのですが、効果や副作用はあるのでしょうか? 今回は、レバミピドについて詳しく見ていきます。 本当によく処方される薬なので、知識として読んでみて下さい。 レバミピドの基礎知識 まずレバミピドの基本的な知識からご紹介します。 レバミピド=ムコスタ! レバミピドはムコスタとも言われている処方薬で「ムコスタ」のほうが聞き馴染みがある方も多いかもしれません。 ムコスタと言えば「胃の粘膜を保護する薬」で有名です。 薬の作用・効果が穏やかで副作用の心配が非常に少なく、安心して飲める薬です。 レバミピドはムコスタの「ジェネリック医薬品」として処方されているので、薬局に行きジェネリック医薬品を希望するという問診表を書いた方は、ムコスタの代わりにレバミピドを処方されていると思います。 ちなみにジェネリックとは開発品の特許が終了した後に販売する医薬品で、成分は同じだが、価格が安い医薬品のことを言います。 「後発医薬品」とも呼ばれているものです。 ・レバミピド錠100mg ・レバミピド顆粒20% ・レバミピドOD錠100mg この3種類が処方されています。 OD錠とは口腔内崩壊錠の略で、口の中の唾液ですぐ溶ける薬で、服用するときに水や噛み砕いて飲む必要がない薬のことを言います。 薬の効果の時間は変わりません。 もし自分が処方箋を貰った時に「レバミピド」があるかどうか見てみて下さい。 レバミピドはどのような疾患に使われる? レバミピドは胃を保護する効果がある薬です。 ・胃潰瘍 ・急性胃炎 ・慢性胃炎の急性悪性器の胃粘膜病変(びらん・出血) これらを改善する効果があります。 胃炎や胃潰瘍の治療に使われることが多く、本当によく処方される医薬品です。 また胃が荒れることによる胃痛・胃もたれには効果があります。 しかし、しかし胃もたれの場合、胃酸の分泌異常も関係してくるので、効果は薄いかもしれません。 ) レバミピドを飲むタイミング 1.胃潰瘍の場合 成人は1回100㎎を1日3回、朝と夕食後、さらに就寝前に服用します。 2.急性胃炎、慢性胃炎の急性悪性器の胃粘膜病変の場合、成人は1回100㎎を1日3回服用する 以上が服用するタイミングになります。 レバミピドは1日3回服用するのが基本です。 さらに妊娠中や授乳中の場合の服用も禁止されてはいませんが、本当に必要な時以外には処方しません。 抗生剤の中には胃薬を一緒に飲むことで効果が薄れるものもあります。 むしろ、ロキソニンなどのNSAIDsと呼ばれる鎮痛薬なら胃薬を一緒に出します。 まず必ず医師に「妊娠中である」「授乳中である」ということを伝え、適切な薬を処方してもらいましょう。 ・プロスタグランジンを増加させ、胃粘膜の血流や胃粘液の分泌を増加させる ・胃壁細胞の増殖を促す ・胃壁細胞の修復を促進させる このような効果があります。 胃粘液は胃の表面を覆う粘液をさし、胃酸を中和し胃壁を守る効果があります。 レバミピドには、プロスタグランジンという胃の粘液の分泌を増やす物質を増加させる効果があり、胃粘液を増やし胃を守ります。 さらに、胃壁細胞の修復、増加させる効果があるので、胃の粘膜を保護し回復してくれるのです。 レバミピドには、これらの働きを抑制する作用があり、攻撃因子を減らします。 上記で書いたのとあわせると、胃の粘膜を攻撃する因子を減らし、胃の粘膜を保護する因子を増やすので、胃を元の状態に回復させる効果があります。 レバミピドにはこの炎症性サイトカインによる炎症の抑制効果があることもわかっています。 レバミピドが効果的な症状 レバミピドは効果が穏やかなので、軽症の胃腸症状の方に効果を発揮します。 そのため、まだ初期の胃潰瘍や慢性胃炎の方はおすすめです。 また、後程紹介するロキソニンや抗生物質服用時に起こる胃腸障害を防止するためによく処方されます。 効果が穏やかで安全性が高いので誰にでもよく処方されますが、本格的な胃潰瘍・胃炎はレバミピドで改善することは難しく、ほかの薬を使用します。 さらにムコスタにはOD錠はありませんが、レバミピドにはOD錠が販売されています。 お年寄りや嚥下が苦手な方はレバミピドが大変人気があります。 レバミピドの副作用は? 上記でも少し書きましたが、レバミピドは安全性が高いことが証明されていて、副作用がほとんどないといわれている薬です。 しかし、全くないというわけでもなく本当に極稀に、低確率で副作用の報告があります。 ・ショック ・アナフィラキシーショック様症状 ・吐き気 ・冷や汗 ・顔面蒼白 ・手足のしびれ ・全身発疹 ・皮下出血 ・肝臓障害 ・かゆみ これらが報告されていますが、めったに起こることはありません。 ですので、副作用におびえなくても安心して飲んで下さい。 万が一副作用が出てしまった場合は、服用を中止しかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。 レバミピドとロキソニン よく病院でレバミピドとロキソニンを一緒に処方されたという方も多いのではないでしょうか? ロキソニンは有名な解熱鎮痛効果のある薬で、今では第一類医薬品として薬剤師の説明があればドラッグストアでも購入できる薬です。 このロキソニンは、人によっては胃腸障害(胃痛・胃荒れ)が起こるという副作用があり、この胃腸障害の副作用を防ぐためにレバミピドが一緒に処方されます。 レバミピドを飲むことで、ロキソニンによる胃腸障害の副作用を防ぎ、ロキソニンの効果をしっかり体に感じることが出来ます。 レバミピドはロキソニンだけではなく、ムコダインやムコソルバンといった痰を出しやすくする薬を処方されたときに、胃を守る薬としてよく処方される薬です。 レバミピドの購入方法 レバミピドは市販では購入することが出来ません。 医師の診察を受けてから、薬剤処方箋を貰い薬局で薬剤師に処方してもうしかありません。 では市販薬でレバミピドのような成分のものはあるかというと・・・ 「セルベール」という胃粘膜保護剤がが入っているものを選ぶといいでしょう。 ドラッグストアでもインターネットからも気軽に購入することが出来るので、常備薬として置いておいてもいいでしょう。 しかし、あまりに胃痛がひどい、胃痛が続く場合は違う重大な病気の可能性もあるので、まずは病院の受診がおすすめです。 レバミピドについてのまとめ いかがでしたか?今回は胃痛や胃もたれに効果のある「レバミピド」について見てきました。 ・レバミピドは胃痛や胃もたれに緩やかに効果を発揮する医薬品 ・ムコスタのジェネリック医薬品として販売されている ・1日3回飲むのが基本とされている ・副作用の心配が非常に少ない、安全性の高い医薬品 ・解熱鎮痛剤による胃腸障害を防止するためにも処方される ・市販では購入できず、医師の診断を受けてから処方される 以上5つがまとめとなります。 病院にかかれば一度は処方される薬で、安全性も高いことが証明されています。 ぜひ安心して服用してください。
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