マルタ共和国で誕生し、ヨーロッパの貴婦人の間で愛された犬種 マルチーズの原産国は、イタリア南部の地中海中央に位置するマルタ共和国です。 長い歴史を持っている犬種で、紀元前1500年頃に海上交易に従事していたフェキニア人と呼ばれる民族が、貿易の中継地点であったマルタ島に持ち込んだ犬が、マルチーズだと考えられています。 そして次第にヨーロッパ各国でマルチーズが紹介されるようになり、15世紀頃にはフランスの貴婦人の愛玩犬として可愛がられ、19世紀頃にはイギリスの王室をはじめ、上流階級の間で大流行し愛されるようになりました。 ジャパンケネルクラブ(純血犬種の犬籍登録事業などを行っている国際的愛犬団体)の犬種別犬籍登録頭数データによると、2018年におけるマルチーズの登録頭数は、第10位と上位にランクインしており、現在も人気の高い犬種であることがうかがえます。 マルチーズの平均寿命は、14歳前後と言われています。 しかし、寿命は体質の差や環境的要因による影響も大きいため、あくまでも目安程度に覚えておくとよいでしょう。 マルチーズがかかりやすい病気は、流涙症や外耳炎などが挙げられます。 流涙症は、いわゆる涙焼けのことで、目からあふれ出た涙により目の周りの毛が濡れ、その部分が赤褐色に変色する症状のことです。 流涙症の原因は、眼や鼻の疾患による場合や、まつ毛の生え方の異常により目に強い刺激が加わったときなど、さまざまなケースがあります。 涙が出ていたら、水で濡らしたガーゼやティッシュなどで拭き取ってあげましょう。 また、垂れ耳であるマルチーズは、耳の中の通気性が悪いので外耳炎になることがあります。 頻繁に耳や首のあたりを掻いていたり、頭をブンブンと振っていたりする様子が見られたら、獣医師に診てもらったほうがよいです。 外耳炎は定期的に耳掃除をして、清潔に保つことで予防できます。 環境 マルチーズをはじめとした小型犬は、足に大きな力が加わると膝のお皿の骨が正常な位置からずれてしまう、膝蓋骨脱臼と呼ばれる病気になりやすい傾向にあります。 膝蓋骨脱臼は、高い場所から飛び降りた際の衝撃や、打撲による影響などが原因となり発症します。 そのため、床がフローリングの場合はじゅうたんやマットを敷き、足になるべく負担がかからないようにしたほうがよいでしょう。 さらに、大きな段差がある場所を極力減らすなどの配慮も大切です。 また、子犬のうちは長時間、留守番をさせる環境は避けるようにしましょう。 マルチーズの子犬は特に、空腹の状態が長く続くと低血糖症になりやすいからです。 低血糖症は血糖値が低下し、それに伴い体がぐったりして発作などを起こす病気です。 子犬はまだ体ができあがっていないため、肝臓に糖を蓄える力が十分に備わっていません。 そのため、6時間以上食事の間隔が空いただけでも、低血糖症になることも珍しくありません。 家にいる時間をある程度確保できるか、しっかりと考えてから飼う必要があります。
次の初めて家族に迎え入れるならがおすすめです。 愛犬を迎え入れる前に、マルチーズの性格や特徴を事前に知っておくことで、より楽しくマルチーズとのペットライフを送れることでしょう。 犬の飼い方は犬種によって優先することが微妙に異なります。 マルチーズの特性を活かし、のびのびとした飼い方で愛犬との毎日を楽しみましょう。 マルチーズの性格と特徴 は人懐っこくとても陽気で温厚な性格をしています。 何より人間が大好き! 賢く物覚えも良いためしつけがしやすく、初めて犬を飼う人にも飼い方がわかりやすくておすすめの犬種です。 しかし、甘やかした飼い方をすると、賢さゆえの悪知恵がついてしまうため注意が必要です。 遊ぶことが大好きで、よく動き活発なため興奮しがちな性格ではありますが、反対に落ちつくのも早いとも言われています。 マルチーズのかわいらしい容姿からは想像もつかない大胆で野性的な一面もあり、驚かされることもあるかもしれません。 自分よりも大きな犬に向かっていくのもへっちゃらという気の強さも持っているため、相手の飼い主に声をかけてから交流するようにしましょう。 マルチーズの飼い方 1.しつけ もまた他の犬種の飼い方と同様に、飼い主との主従関係を理解させることが飼い方の基本です。 主従関係がきちんとできておらず、飼い主をリーダーと認めていない場合にはしつけがまったく入っていきません。 マルチーズの心情としては、「自分の方が上だから、下っ端の言うことを聞く必要はない」と言ったところでしょうか。 まずは、何事も人間が優先で犬は後という順番を徹底しましょう。 食事や部屋から出る時も、マルチーズを後にさせます。 またに要求されたことをするのではなく、人間が指示した内容をさせることも大切です。 簡単な例で言うと、愛犬が寄ってきたから撫でたり褒めたりするのではなく、飼い主が「おいで」と呼んできちんと来ることができたら褒めてあげるとか、「おすわり」や「お手」などのコマンドに従えたら褒めてあげるといったように順序を意識した飼い方をしてみましょう。 何事も人間が先なのだと理解させることで、自然と主従関係も正しく理解してくれるでしょう。 2.食事 の食事面での飼い方で気を付けたい点は食事の回数です。 子犬の時期と成犬の時期で変えていく必要があります。 子犬:3~4回 成犬:1~2回 子犬の時期はもちろん、マルチーズは小型犬なので成犬になっても胃袋は大きくありません。 適量を何回かに分けて与えるのが理想的な飼い方です。 腹八分目で少し足りないと感じるくらいがちょうど良い目安。 時間で言うと、15分程度ですべて食べ切れるくらいの量がちょうど良いと言われていますが、あくまでもマルチーズの体型によって変わるため、いま与えている量が適切かどうかはマルチーズの便の量や硬さを見て判断しましょう。 愛犬のうんちは、健康状態や食事管理をする上での大切なバロメーターです。 餌の量が適切になっていたら、ベタつかず、硬くコロコロと何個にも分かれていることはありません。 ティッシュで掴んだ時に床につかない状態がベストです。 元気で健康なのに下痢している時は、食事の量が多かったりドッグフードが合っていないサインかもしれません。 コロコロで硬いうんちの時は、食事の量が少ない可能性があります。 少し食事の量を増やして様子をみると良いでしょう。 また、もしも子犬で下痢が何度も続く時には何かの体調不良かもしれませんので、動物病院で一度診察してもらいましょう。 3.運動 の飼い方の中で必要な運動量については、飼い主が最も迷うところではないでしょうか。 マルチーズは小型犬なので、運動量としては室内を自由に遊ばせるくらいで充分です。 お散歩の場合は、15分程度の短い距離を一日に2回行けるとほど良いです。 マルチーズの飼い方で知っておきたい注意点 マルチーズを飼う上で特に気を付けたい飼い方の注意点をご紹介します。 1.飼育環境 はふわふわの被毛を持っており、冬に強そうなイメージを持たれがちですが、実は寒さにも暑さにも敏感。 気温を意識した飼い方として室内で生活させてあげるようにしましょう。 またマルチーズは体格も小さく無駄吠えも少ないので、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい犬種と言えます。 ただし、大前提としてある程度の社会性を身につけることは必要なため、子犬の時期にたくさん外に連れて行き、いろいろな人や犬に会わせてあげましょう。 ずっと室内にこもった飼い方をしていると、外の環境がまったくの未知の世界となり、外を怖がる犬になってしまいます。 2.マルチーズが注意すべき病気 には、目や鼻の疾患、皮膚の疾患など注意すべき病気が複数存在します。 中でも皮膚の疾患について、マルチーズは、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、膿皮症などを発症しやすいと言われています。 これらの皮膚疾患は、外部からの刺激を防いでくれる皮膚のバリア機能が低下することで、体内に細菌やウィルスが入りやすくなりかゆみなどが現れます。 適切な回数のシャンプーなどで清潔を心がけましょう。 もしも毎日のスキンシップや、触れ合いの中で様子がおかしいと感じることがあれば、念のため動物病院を受診し、病気の早期発見に努めることも飼い主の重要な仕事です。 このほかにも理想的な飼い方として、涙やけや毎日のブラッシングなど定期的なお手入れも欠かさないようにしてくださいね。 スキンシップやしつけのしやすさにも繋がり、病気の早期発見にも役立ちます。 人懐っこいを家族に迎え入れて、愛犬との毎日を楽しんでみてはいかがでしょうか。
次のマルチーズといえばとても落ち着いた性格でファンの多い犬種です。 また、マンション等の集合住宅タイプとしても多く飼われています。 他の犬種と比較してもとても人になつきやすく、比較的言うことを素直に聞く犬ではありますが、かといって全くしつけないわけにも行きません。 トイレのトレーニングもそれなりにスムーズですが、やはり犬ですから多少の間違いは絶対にあります。 また、マルチーズは無駄吠えはどうなのか?と気になる方も多いと思いますが、やはり無駄吠えはあります。 吠える理由としては飼い主を守るため、つまり警戒心があってのことですが、吠え出すと音もかなり大きいですので、子犬の頃からできるだけ早めにしつけておくことが肝心です。 マルチーズは吠え出すと分かりますが、明るい性格と気が強い面もあることが実感されると思います。 気が強くなっても飼い主が常にリーダシップを取ること、これがとても大切です。 他にも噛みついたりすることもありますので、突然叱ることはよくありませんが、愛情を持ってダメなことはダメ、と教えてあげることです。 褒めることも練習の1つで上手になるものです。 初めのうちは、褒められているのか何なのか?マルチーズもきょとんとしてしまうかもしれませんが、笑顔で撫でてあげたりしているうちに気付いていきます。 また、マルチーズの散歩についてですが、室内で運動するだけでも十分な犬種とも言えますが、やはり外出して社交性を身につけることも大切です。 混合ワクチンの摂取が終われば安心ですので、ワクチン接種が終わり次第、できるだけ外に連れ出すようにして、自分で歩いて下界に触れさせることが肝心です。 他には、知らない子供にしつこく構われたりすると、噛みつき癖があるのがマルチーズです。 ですので、しつこく構ってくるような子供さんがいたら、注意するようにしてください。 マルチーズが噛んでしまったとしても大した怪我にはならないと思いますが、飼い主として相手に怪我を負わせてしまった場合、それなりの責任は取らなくてはいけなくなりますので、注意することです。 このようにマルチーズの飼い方やしつけのポイントはいくつかありますが、もし、あなたがマルチーズの正しい飼い方やしつけ方をもっと詳しく知りたいのであれば、当サイトでご紹介しているDVD教材をお薦致します。 どの先生方も、雑誌やテレビで数多く取り上げられている優秀なドックトレーナーです。 また、このやり方を実践した延べ10000人の飼い主さん達が、短期間で愛犬のマルチーズをおりこうにすることに成功し、とても深い信頼関係を築くことに成功していますので、興味のある方は下記より今すぐチェックしてみて下さい。
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