乳児湿疹が顔だけにできた!? 顔だけに湿疹ができた。 これも乳児湿疹? 乳児湿疹は、顔や頭、お腹、背中、手足など、あらゆる場所にできる可能性があります。 様々な原因でできる湿疹の総称なので、当然、顔だけ、体だけに出来ている湿疹も「乳児湿疹」です。 特に皮脂の分泌が活発なためにできる乳児湿疹の「脂漏性湿疹」は、顔に出やすいです。 体はきれいなのに、顔だけにブツブツや黄色いかさぶたが出来るということもあります。 顔は特に皮脂の分泌が多いため、乳児湿疹が特に出やすいのです。 顔の中でも、額やほっぺ、まゆの周りなどは、特に皮脂の分泌が盛んなので湿疹やかさぶたができやすくなります。 放っておくと、ジクジクと黄色い汁が出てきたり、炎症が酷くなって腫れることもあります。 そうならないためにも、しっかりとケアしてあげる必要がありますね。 また、最初は顔だけにできた乳児湿疹が、だんだんと頭や体に広がることもありますから、頭や体もしっかりケアして、乳児湿疹が広がるのを予防したいですね。 Sponsored Link 顔にできた乳児湿疹はどうやってケアする? 顔だけに乳児湿疹が出来ている場合も、全身に出来ている場合も、基本的なケア方法は同じです。 大切なのは、「肌を清潔にすること」と「しっかり保湿をすること」です。 脂漏性湿疹の場合、過剰な皮脂を落とす必要があるので、ベビー石鹸を使って洗うと良いでしょう。 ベビー石鹸をよく泡立て、泡を額や頬に乗せます。 そして、指の腹で優しく洗います。 泡でなでるような感覚です。 すすぐ時は、濡らしたガーゼで優しくふき取ります。 ここでもこすらないよう気をつけましょう。 肌に石鹸が残ると湿疹が悪化することがあるので、ガーゼをすすいで何度かふき取り、しっかりすすぎましょう。 まゆの周りなど、黄色いかさぶたが出来ている場合は、ワセリンを塗ってしばらくふやかしてから洗い、ガーゼで優しく拭くと、かさぶたがとれやすくなりますよ。 肌が乾燥して乳児湿疹が出来ている場合は、皮脂を落とし過ぎると湿疹が悪化してしまいます。 その場合は、石鹸をつけず、濡らしたガーゼで優しく拭いてあげましょう。 汚れがついていると湿疹悪化の原因になるので、泡をつけていなくても、ガーゼをすすぎつつ何回かふいてあげると良いでしょう。 顔を洗った後は、しっかりと保湿しましょう。 ベビーローションを使って肌に潤いを与えたり、ワセリンや馬油などを塗って、肌を保護してあげましょう。 まとめ 顔だけに乳児湿疹が出来た場合も、ケア方法は全身のケアと同じです。 とにかく清潔にすることと保湿をすることが最重要になります。 肌を清潔にして、しっかりと保湿をしても症状が改善しなかったり、悪化したりする場合は、早めに小児科や皮膚科を受診してくださいね。 乳児湿疹は成長とともに治っていくことが多いですが、時には薬を使ってしっかり症状をおさえてあげた方が、肌の負担が少なく、症状が出る期間も短くて済む場合もあります。 また、実は原因がアレルギーだったという可能性もありますから、症状が良くならない場合は、かならず専門医の判断を仰ぐようにしましょう。 少しでも早く赤ちゃんの肌がキレイになるよう、頑張ってくださいね! - , ,.
次のアレルギー、アトピーは乳児期のスキンケアで防げる 編集部: 赤ちゃんの顔によく見かけるボツボツは何でしょう? 鈴木先生: 触ってみて赤くザラザラ、ベタベタしていたら、過剰な皮脂が原因となる「乳児脂漏性湿疹」の可能性があります。 生後半年くらいまでの赤ちゃんは、お母さん由来のホルモンで、顔や頭の皮脂分泌が多いんです。 ですから、程度の差こそあれ、どの赤ちゃんにも起こりえる症状です。 おでこを中心としたTゾーン、耳の周囲、頭部などに多いですね。 編集部: 全体に赤くなっていて、アトピーのようにも思えるのですが? 鈴木先生: アトピー性皮膚炎ではありません。 ただし、そのまま放置して湿疹をひどくしてはいけません。 湿疹の部分はお肌のバリア機能が失われていて、皮膚の隙間からアレルゲンを取り込んでしまうからです。 その結果、アレルギーの発症につながってしまうことがわかっています。 編集部: アレルギーへ進まないように、対策できることはありますか? 鈴木先生: バリア機能を失わないようにスキンケアをすることです。 具体的には、まず湿疹を治すことと、予防として刺激となるものをとりのぞき、しっかり保湿をすることですね。 それにより、アレルギー発症やアトピー性皮膚炎発症・悪化の原因となるアレルゲンが、赤ちゃんの皮膚から体内に入ってくるのを食い止める効果があります。 編集部: ビックリです。 将来のためにも、きちんとしたケアが必要ですね。 鈴木先生: ぜひ、そうしてください。 乳児脂漏性湿疹は、通常なら、生後半年もしたら終わっていきます。 ただし、そのあともよだれや食べこぼしなどにかぶれて乳幼児の顔は荒れやすいものです。 この間に適切なケアができていないと、一生、アレルギーを抱え続けることになりかねないのです。 編集部: 後で後悔しないためには、早めに早めの対応が必要なんですね。 鈴木先生: そう、お願いしたいですね。 赤ちゃんの肌荒れを感じたら、すぐにでも皮膚科へ相談しましょう。
次の[目次]• 乳児湿疹はいつから?いつまで? 乳児の湿疹には、• 新生児ニキビ• おむつかぶれ• あせも• 乳児脂漏性湿疹• アトピー性皮膚炎• 食物アレルギー などによる湿疹などがあります。 生後2週間頃から現れやすくなりますが、多くの場合、 1~2歳までには自然治癒します。 タイプ別で見る乳児湿疹の正しいケア方法 乳児に現れる湿疹にはさまざまなタイプがあり、症状からみて素人が判断するのは難しいため、少し様子を見ても改善しない、悪化するという場合は、医師に相談するのが賢明でしょう。 ここでは、代表的な乳児湿疹の原因や正しいケア方法について見てみましょう。 白いぶつぶつが頬やあごなどに出る新生児ニキビ 特徴:生後3か月までには治ることが多い 生後1~2か月の間に、頬や前額、あごに• 面皰(めんぽう)• 丘疹(きゅうしん)• 膿胞(のうほう) を生じます。 面皰とは、ニキビの初期症状として現れ始める、 白もしくは肌色の小さなぽつぽつです。 適切なケアをすることで、 生後3か月くらいまでには治ることが多いようです。 原因:皮脂分泌が多い新生児は皮脂がまたりやすい 母親からの性ホルモンの影響で、皮脂の過剰分泌、皮膚表面がぶつぶつとした「毛孔部角化症」が生じます。 多くは放置していても 2~3か月で自然に軽減しますが、皮脂分泌が多い新生児では、 皮脂が毛穴に溜まりやくなり、新生児ニキビができる主な原因と考えられます。 また、 外部からの刺激や、赤ちゃん自身がかきむしったりすることで症状を悪化させてしまうケースもあります。 ケア方法:入浴時に余分な皮脂を落す 毎日の入浴時に、顔もしっかり洗い肌を清潔に保ちましょう。 洗顔に関しては、 赤ちゃん用の石けんや赤ちゃん用のボディソープの泡をたっぷりつけて、 やさしく洗います。 すすぎでは お湯を含ませたガーゼでやさしく拭いて、余計な皮脂をしっかり落としましょう。 ただし、肌をこすってしまうと傷つけてしまうので注意してください。 赤く腫れたりじくじくした湿疹が出る乳児脂漏性湿疹 特徴:皮脂腺の多い顔や耳の周りにできやすい 生後2~3か月頃までに、 新生児ニキビと並んでもっとも多く見られます。 皮脂線の多い顔面や頭部、耳の周りなどにできやすく、 赤く腫れあがったり、じくじくしたものやかさぶた状のものなど、さまざまな湿疹が生じます。 原因:皮脂が毛穴に溜まって炎症を起こす 性ホルモンの影響により、 過剰分泌された皮脂が肌表面や毛穴に溜まってしまうことが多く、これが主な原因と考えられます。 他にも、外部からの刺激や汚れによって炎症を起こす場合や、赤ちゃんが触ったりひっかいたりすることで悪化することもあります。 ケア方法:シャンプーなどは刺激の少ないものを 入浴時にしっかり洗い肌を清潔に保ちましょう。 かさぶたのようなものがへばりついて取れにくい場合は、入浴前にベビーオイルやオリーブオイルなどで患部をふやかしておくと、取れやすくなります。 シャンプーやボディソープは刺激の少ないものを使い、 泡立ててしっかり洗いましょう。 その際、ゴシゴシ洗うのは控えましょう。 また、赤ちゃん自身が爪で患部を傷つけないよう、 爪は丸く切りそろえ、掻きむしらないよう注意します。 特に、肌に触れるものはこまめに交換し、清潔を保つ工夫をしてください。 ねんね期の赤ちゃんに多いあせも(汗疹) 特徴:首の周りや背中にあらわれかゆみをともなう あせもは、 新生児から生後2か月くらいまでのねんね期の赤ちゃんに見られることが多いようです。 首の周りや背中など蒸れやすい部分にあせもができやすく、 かゆみをともないます。 場合によっては、爪でひっかいたときに黄色ブドウ球菌などに感染してしまい、膿がでてくるとびひの状態に悪化することもあります。 原因:赤ちゃんは体温が高く汗をかきやすい 赤ちゃんは大人と比べ、 体温が高く、汗をかきやすい状態にあります。 また、汗腺が未発達なため体温調節がしにくく、首周りや背中など蒸れやすい部分を中心にあせもができやすくなります。 ケア方法:汗をかいたらこまめに着替えを 毎日の入浴でキレイにすることと、 汗をかいていたらこまめに着替えさせましょう。 赤ちゃんの体温は大人より高めのため、厚着には注意しましょう。 赤ちゃんが寝ているときは、布団をかけすぎていないか、寝起きには汗をぐっしょりかいていないか、こまめにチェックして清潔に保つようにしましょう。 顔や頭部などにかゆみが続くアトピー性皮膚炎 特徴:身体に広がりを見せて何か月も続く 顔面や頭部などにかゆみが続く赤い湿疹ができます。 乳児脂漏性湿疹と症状が似ていますが、 何度もくりかえすことが多いようです。 首まわりやひざ裏など、他の部位に広がりを見せ、 何か月も続くのが症状の特徴です。 原因:遺伝的にアトピー体質がある 赤ちゃんが、 遺伝的にかゆみを起こしやすいとされるアトピー素因(体質)を持っていることが考えられます。 アトピー素因とは、以下のようなものがあります。 家族歴・既往歴(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)• IgE抗体を産生しやすい素因をもった状態 これらを基礎として後天的にさまざまな刺激因子が作用して慢性の湿疹・皮膚炎を起します。 ケア方法:病院を受診する アトピー性皮膚炎は皮膚科での治療や経過観察が必要です。 アレルゲンが特定できない限りは、 刺激を加えないように心がけ、常に清潔に保つケアをしましょう。 日々の生活環境をふりかえり、どんなときにアトピーの症状が現れるのかを考え、悪化する原因を未然に防ぐことが大切です。 病院でアレルギー検査を受けてアレルゲンが分かるケースもあります。 食物アレルギーによる湿疹 特徴:アレルゲンとなる食べ物でかゆみや発疹が出る アレルゲンとなる食べ物を口にすることで現れる湿疹で、症状としては、 皮膚のかゆみや、全身に赤い発疹ができることがあります。 また、呼吸困難や下痢などの症状を引き起こす可能性もあります。 赤ちゃんは大人に比べ、アレルゲンに対するバリア機能が弱いため、口にする食べ物については注意する必要があります。 原因:卵や牛乳、小麦などで多く見られる 何がアレルゲンとなるのかは個人差があります。 牛乳や卵、小麦などの乳製品に比較的多く見られる傾向にあるようです。 ケア方法:アレルゲンを特定し、1歳まではその食べ物を控える 離乳食は生後5〜6か月くらいから赤ちゃんに食べさせるのがよいとされています。 特定の食品を食べさせた後に皮膚のかゆみなどが出る場合は、小児科で相談してみましょう。 アレルゲンとなる食物が判明したら、 消化器官が発達する1歳を過ぎるまでは、アレルゲンとなる食べ物を控えたほうがいいでしょう。 ただし、原因食物でも症状が誘発されない「食べられる範囲」までは食べることができます。 加熱・調理により症状なく食べられるものは除去せずに食べることで、耐性が獲得され、食物アレルギーの治癒につながります。 しかし、予期せぬアレルギー反応を引き起こす可能性もあるため、必ず医師に相談してから行いましょう。
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