CONTENTS• 目標コンバージョン単価とは 「目標コンバージョン単価」は、スマート自動入札の一つです。 運用者が指定したコンバージョン単価(CPA で最大限にCV獲得が進むよう、入札が自動で調整されます。 例えば、目標コンバージョン単価を2000円に指定した場合を考えてみます。 この場合、平均2000円でできる限り多くのコンバージョンを獲得できるよう、入札単価が自動で調整されます。 スマート自動入札の仕組み 目標コンバージョン単価を使いこなすために、「スマート自動入札」の仕組みを理解しましょう。 スマート自動入札とは、機械学習を使用してコンバージョン数やコンバージョン値の最適化が進むように、自動で入札が行われる機能です。 シグナルとは 個々のユーザーやオークション時のコンテキストを特定する属性を意味します。 以下が、スマート自動入札で考慮される代表的なシグナルです。 目標コンバージョン単価。 コンバージョン数の最大化。 目標広告費用対効果。 拡張クリック単価。 目標コンバージョン単価は、スマート自動入札の一つの機能というわけです。 目標コンバージョン単価を活用するメリット 目標コンバージョン単価を活用するメリットを見ていきましょう。 コンバージョン数が飛躍的に増える 一番のメリットは、適切なタイミングで活用をすれば、コンバージョン数を飛躍的に増やすことができる点です。 これは、手動入札と比べてみるとよく分かります。 例えば、手動入札では設定した入札価格が上限値になり、機会損失が起こるリスクを避けることができません。 仮に、入札を低くしまうと、競合とのオークションに勝てる回数が減るので、広告表示の機会が失われるからです。 では、手動で入札を高くすればいいかと言うと、そう問題は単純ではありません。 入札価格を一気に上げると、クリック単価も上がるので、CPAが高騰するからです。 「入札をどうするべきか」という点は悩ましく、決して簡単ではないのです。 しかし、目標コンバージョン単価を適切に活用すれば、入札へのハードルは下がります。 機会損失を防ぎつつも、目標コンバージョンが達成されるように、入札調整が自動で行われるからです。 目標コンバージョン単価を適切に活用することで、以下のメリットが得られます。 入札を弱めた方がいい場合は、入札を弱くして確実にCVを獲得。 CPAが下がる)• 入札を高めた方がいい場合は、入札を高めて強気にCVを獲得。 (CV数が底上げされる)• 結果的にCVの獲得数が飛躍的に増える。 目標コンバージョン単価の設定方法 実際に目標コンバージョン単価を設定していきましょう。 まずは、目標コンバージョン単価を適用したいキャンペーンを選択。 「設定」をクリック。 「単価設定」をクリック。 「入札戦略を変更」をクリック。 「目標コンバージョン単価」を選択。 「目標コンバージョン単価」の値を記入をして「保存」をクリック。 これで、入札戦略が「目標コンバージョン単価」に変更できました。 目標コンバージョン単価を最大限活用するために 目標コンバージョン単価を活用して、成果を出すための「考え方」「方法」を見ていきましょう。 手動入札でまずは成果を出す 目標コンバージョン単価(スマート自動入札)は、「どのタイミングで活用するか?」で成果が変わります。 先に結論を言うと、目標コンバージョン単価のベストな活用方法は以下です。 「低過ぎる目標コンバージョン単価の値」を設定すると、自動入札が行われなくなる。 (目標達成できないと判断される)• 「高過ぎる目標コンバージョン単価」を設定すると、入札単価が大幅に高くなる。 (CPAが高騰する) 大事な部分ですので、詳しく見ていきます。 例えば、過去のCPAが10000円の場合を考えてみましょう。 この状況で、目標コンバージョン単価を「1000円」に設定するとします。 そうすると、自動入札はCPAが1000円に近づくように調整されるのではなく、入札自体をやめてしまうのです。 なぜなら、目標達成が不可能だと、Goolgeのシステムが判断するからです。 そもそも入札が行わなければ、 CV獲得のチャンスすら有りません。 では、逆に目標コンバージョン単価を「50000円」に設定すればどうなるでしょうか。 この場合は、許容CPA 10000円)よりも遥かに余裕があるので、自動入札はどんどん行われます。 しかし、目標コンバージョン単価(50000円)の値に、CPAが収束されるように、入札が調整されるので、クリック単価が大きく高騰します。 結果的に、CPAも大幅に高騰するので、そもそも予算内でCV獲得が最大化されません。 だから、目標コンバージョン単価は「適正な数字」を設定しましょう。 「では、どのくらいの値を設定するのがベストか?」と問われれば、今までのアカウントで達成してきたCPAを用いるべきです。 こうすることで、以下の好循環を起こせるからです。
次の平均コンバージョン単価とは 平均コンバージョン 単価とは、CVに対して請求された金額の平均です。 CVにかかった費用をCV回数で割った数値が「平均コンバージョン 単価」となります。 1回のCVにかかる費用なので、平均コンバージョン 単価は低ければ低いほど、リーズナブルにコンバージョンを達成したことを意味し、効果的な 広告運用ができていることになります。 しかし、一方で注意点もあります。 それは、そもそものCVが適切に設定されているか、という点です。 コンバージョンは日本語で成果を意味しますが、「何が成果なのか」は企業によってそれぞれです。 つまり、CVの内容は ユーザーが決定するため、そもそも設定したコンバージョンレベルが低ければ、平均コンバージョン 単価が100円であったとしても割高の可能性もあります。 例をあげましょう。 たとえば、洋服のECサイト運営企業の場合は「実際にお買い物をしてもらうこと」をCVに設定するのか、「お問い合わせから連絡をもらうこと」をCVに設定するのかは自由です。 前者をCVに設定したときに平均コンバージョン 単価が500円だったとします。 洋服の価格が3,000円以上であれば、500円で3,000円以上の洋服の「購入」が実現した際には、利益が発生しています。 しかし、「問い合わせ」がCVとして設定してあれば、問い合わせからの購入率によって利益の有無が変わります。 このように設定したCVによってその平均コンバージョン 単価が高いのか、低いのかが変わってくるので、平均コンバージョン 単価と同様に設定したコンバージョンの内容も重要です。 Google広告の目標コンバージョン単価制とは 平均コンバージョン 単価はCVの内容が異なれば比較できないので、平均相場を求めるのが難しい指標です。 そのため、CVの平均相場はなかなかわかりませんが、コンバージョン 単価を自分でコントロールすることは可能です。 Googleの目標コンバージョン 単価制を利用すれば、簡単にコンバージョン 単価を設定できます。 目標コンバージョン 単価制は、自分で希望するコンバージョン 単価を設定すれば、 GoogleのAIが自動で希望コンバージョン 単価に近づくように 広告の入札 単価を調整してくれます。 これは Googleのサービスとして、従来存在したコンバージョン オプティマイザーを改良したものになります。 メリット・デメリット 目標コンバージョン 単価制は、Web 広告媒体として世界中に検索サイト Googleを展開しているからできるサービスです。 目標コンバージョン 単価制導入のメリットとしては、コンバージョン 単価の上限や下限が設定できるので、コンバージョン 単価が自分の予測と乖離することを防いでくれます。 つまり、予算の範囲内で最大の効果を発揮できます。 一方でデメリットも少なからず存在します。 初動はコンバージョン率が低いという点です。 Googleは過去の膨大なデータとリアルタイムのデータを分析しつつ、最適な時に 広告を提示します。 そのためある程度、初動時はデータが不十分なので、AI分析も正確性に欠けてしまうところがあります。 しかし、2週間ほどAIに時間を与え、AIに自動学習をさせれば、その後ぐらいから徐々に成果が出始めるでしょう。 引用元: 目標コンバージョン単価制の仕組み まずは自分でコンバージョン 単価を設定します。 そうすると GoogleのAIがそのコンバージョン 単価になるように 広告の出稿を行います。 例えば、平均コンバージョン 単価が5000円の場合は5000円で1回のコンバージョンが獲得できれば良いので、そうなるように過去の Googleに蓄積されたデータから最適なタイミングで最適な箇所にWeb 広告を表示します。 そうすることでコンバージョンのない 広告出稿を出すリスクが少なくなります。 膨大な過去の 広告データの中からAIが最適な提案をすることで ユーザーが希望するコンバージョン率を達成する手助けをしてくれます。 その項目をクリックすると目標コンバージョン 単価の設定ができます。 そこでは キャンペーン名と目標コンバージョン 単価を設定できます。 コンバージョンの推奨 単価をAIが算出してくれるので、その 単価を参考に入力します。 入札単価制限 とはいいつつもAIが推奨する 単価額が自分の予算オーバーになってしまったりする可能性もあります。 そんなときのために「詳細設定」という項目があります。 ここではコンバージョン 単価の上限額と下限額が設定できるので、上限と下限を設定するとAIはこの範囲内で自動入札を行ってくれます。 リスティング広告 リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を、有料で表示するサービスのことです。 ユーザーの検索結果に連動した形で広告が表示されるため「キーワード連動型広告」「検索連動型広告」とも呼ばれます。
次の「コンバージョンのカウント方式」の設定 「運用ツール」から「コンバージョン トラッキング」をクリックします。 コンバージョン アクションの「設定」タブで「コンバージョンのカウント方式」の設定が可能となっています。 コンバージョンのカウント方式 とは 「コンバージョンのカウント方式」の設定は、 コンバージョンに基づく自動入札機能(コンバージョン オプティマイザー、拡張 CPC、目標コンバージョン単価などの自動入札戦略) を利用する際、どのコンバージョンデータを対象とするかを決めるものであり、ここで選択されたコンバージョンの数値を指標として自動入札機能が動作します。 1 つのクリックが複数のコンバージョンにつながったとしても、コンバージョンに至ったクリックは 1 とカウントされます。 [最適化] 設定 とは 次に [コンバージョン(最適化対象)] の [最適化] 設定について説明をします。 「コンバージョン」で特定のコンバージョン指標を選択し、「アドバンス」タブへ移動します。 ここに「最適化」のチェックボックスがあります。 このボックスを選択すると、入札戦略機能でコンバージョンアクションの入札単価を最適化できます。 逆に、 自動入札による最適化の指標にしたくない場合にはチェックを外します。 <参考URL> 個々のコンバージョンのカウントについて こちらはご存知の方も多いかと思われますが、個々のコンバージョン指標毎にカウント方法を指定することが可能です。 ここでの「カウント方法」は以下の定義となります。 すべてのコンバージョン: 1 回の広告のクリックの後に発生した すべてのコンバージョンをカウントします(例:商品購入のカウント)。 ユニークコンバージョン: 1 回の広告のクリックの後に発生したコンバージョンを まとめて 1 件としてカウントします(例:会員登録のカウント)。 ユニークでカウント指標なのか、トータルを把握したい指標なのかを、ビジネスや施策の内容により選択することができます。 まとめ:AdWords、コンバージョンのカウント方法 まずは以下のポイントを明確にすることが重要です。 コンバージョンに基づく自動入札機能(コンバージョン オプティマイザー、拡張 CPC、目標コンバージョン単価などの自動入札戦略)の高機能化に伴い、ユーザーの様々な要望に応えられるようコンバージョン トラッキングは複雑化しています。 正しいコンバージョンデータをAdWordsへシグナルとして送信することで自動入札は目的に沿って動作させることが可能となります。 これらの機能をご存じなかった方や、思い通りに自動入札が動かない方など、一度設定を見直してみて頂ければと思います。
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