佐々木よし江。 白い巨塔2019のキャスト比較!2003年の唐沢寿明バージョンと比べてどうなっている?

中村雅俊さんの息子の画像・事件・逮捕!・会見・現在は?

佐々木よし江

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浪速大学医学部第一外科助手、講義責任者 [ ]。 黒田 俊二(くろだ しゅんじ) [ ] 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一外科助手 肝臓癌専門 [ ] 柳原 弘(やなぎはら ひろし) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一外科医局員(胸部外科専攻)、佐々木庸平担当医 2019年版では 柳原雅博の名称で登場。 第一外科医局入局後は胸部外科を専攻、先輩の柳原と共に東教授の指導を受ける。 なお、電車の人ごみの中でも見分けが付くほど背が高い。 財前が教授になった後、佐々木庸平の手術の翌日に行われた抄読会記録係を務めた。 その際に財前が佐々木の手術を評して発した「 周辺の転移も無く完全に廓清できた、永久治癒組だ」という言葉を記録した。 財前の裁判において第二審が始まった頃、安田太一の担当医となるが、教授総回診中に安田が財前に腹痛を訴え、かつ診察にすぐ駆けつけなかったことを財前に厳しく叱責された。 ところがその際に「学術会議選挙の手伝いをしていた 」と安田の前で弁解したため、かえって財前の不興を被り、関西医科歯科大学系列の組織票1,500票を得る引き換えとして、無給医局員の中河・瀬戸口と共に舞鶴総合病院に出向させられた。 江川にとって、僻地のへ送られることは医学の最前線に接触する機会を失うことであり、学位を取ることすら危ぶまれる事態であった。 そのため酒をあおり柳原に不満や抄読会のことをほのめかした。 舞鶴へ出向後、柳原が裁判で真実を証言したことをのニュースで知ると、窮地に立たされた柳原に協力するため、「ショウコアル」とを打って急遽来阪。 で柳原と合流し、第一外科医局から抄読会記録を持ち出して関口弁護士に届けた が、その際、舞鶴へ飛ばされた時点で父の跡を継ぐ覚悟ではあるが、一方で裁判では自分の名前だけは出さないで欲しいとも懇願した。 原作に言及はないが、おそらくこの際に柳原から自分が舞鶴へ飛ばされた本当の理由を聞かされたと思われる。 公判で関口は記録を書証として提出し、財前側が否認すると江川に在廷証人として出廷を要請、柳原の口添えもあって江川は出廷に同意した。 対質尋問では、財前のすり替え証言に逆上し激昂したため、裁判長から退廷を命じられた。 このことで教室をされ 、父親の病院を継ぐことになった。 結局、控訴審判決では江川の記録及び証言が採用され、財前は敗訴する。 南 みなみ 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一外科主席講師 原作・2003年版 写真で登場 のみの登場人物。 第一外科にしては珍しい根っからの学究肌。 医局に残るのも研究が好きだという理由から。 国立浪速大学医学部長(2003年版では後に学長に昇進)、ならびに同大医学部第一内科部長・教授。 老年内科を専攻し、政財界に太いパイプを持ち政治力を駆使して医学界に君臨。 駆け引き上手。 医学部付属病院新館建設などを目指して第一外科教授の東と協力、中央官庁との折衝を行ってきたが、定年退官の迫った東に対して徐々に距離を置き、次期教授をいかに派閥に取り込むかを目論むドライな人物である。 学究肌の里見とはあまり肌が合わず、その融通のきかなさをもてあましている。 東の後継教授をめぐっては、当初は自身が胃癌疑診として診断した患者を里見が脾臓癌疑診と診断し、財前がこれを執刀した経緯があり、財前に対してはどっちともつかぬ態度を取っていた。 ところが、同期生である大阪市北区医師会・岩田重吉会長を通じて財前の義父・又一に会い、強烈なアプローチを受け、財前を自分の派閥に取り込むことが自分にとっても有利であると判断し、財前支持に傾く。 教授選では想定外の病理学・大河内教授の参加や整形外科教授・野坂の葛西候補擁立に当惑しつつもなんとか財前を候補に選定。 配下ともいえる産婦人科教授・葉山を参謀に臨床科目を固めると共に基礎の一部へも切り崩しをかける。 決選投票の際は佃・安西の金沢大学への乗り込みや岩田、又一による大河内教授への贈賄未遂に悩まされつつも、財前を次期教授に当選させる。 財前が誤診で民事訴訟を起こされた際は、一度は見限りかけたが、ここで財前をさせたら自分にも傷がつくと、河野弁護士に弁護を依頼。 鑑定人の大河内教授や証人の里見への働きかけには失敗したが、鑑定人の洛北大学・唐木名誉教授に内々に依頼する。 財前は勝訴し、原告側に有利な証言をした里見へは研究者としての命脈を断ち切る山陰大学教授という過酷な報復人事を課す。 里見は辞表を提出したが、世論を気にして受理せず、中途半端な状態に置く(後に里見は大河内のはからいで近畿がんセンターに就職)。 また、学術会議会員選では、従来は全国区は浪速大学系列、地方区は洛北大学系列という取り決めを無視、地方区で立候補する洛北大学・神納教授の内科学会における台頭を抑えるべく、地方区の候補者に財前を擁立。 葉山に工作をさせて教授会を強引にまとめ、財前の尻を叩きながら医師会、同窓会、系列大学などと連携し、積極的に選挙運動を展開。 野坂の背反行為に肝を冷やしつつも、医師会に働きかけて強引に私学連合の候補者を辞退に追い込んでその票を入手。 財前は当選する。 財前が病に倒れた際は、金井達夫の報告を受けて第二外科の今津教授、放射線科の田沼教授と協議。 前任教授の東に執刀を依頼する。 危篤の報を受けて病室に駆けつけ、肝性昏睡で意識混濁の中にいて、死に際して利害得失を考慮する必要がなくありのままの心情を吐露することが可能になった財前から「用はない、あっちへ行け。 」と面罵されるも、その臨終に立ち会った。 なお、財前から面罵された時、無理やり選挙に立たせてしまった結果財前が癌であることを気づかせる機会を逸してしまった、と良心の呵責に苛まれる。 2003年版 原作に比べて冷酷かつ腹黒い面が強調されて描かれる。 財前が手術するも死なせた佐々木庸平の遺族に解剖を承諾させないように目論見、わざと慇懃で誠意を感じさせない態度で解剖の承諾を求め、これによって遺族が病院への不快感と反感を抱くことを計算し、遺族側から解剖の申し出を敢えて拒絶するよう仕向け、見事に成功する。 しかし、自ら佐々木一家の帰りを見送ったことで、自身の顔と医学部長という肩書を知っていた葬儀社員が「教授で医学部長の人が見送るのは医療ミスがあったとき」と遺族に指摘したことで庸平の解剖が一転して行われることとなり、自ら墓穴を掘ってしまった。 財前が病に倒れ、精密検査で肺がんに罹患したことが判明した際はすぐに告知し、なおかつまだ初期段階だから問題は無いと語った。 しかし東の執刀する手術の最中、実際の肺がんの病巣がCT検査の時には映らなかった、広く深く進行していた末期段階のものであることが判明し、今後の方針を話し合うする場においては既に肺癌と告知済みであることから全てを打ち明けるという結論にまとまりかけるが、事実を受け入れられない又一が隠すよう懇願し、これまでの又一との関係も考えて受け入れた。 東と金井による財前に隠すのは不可能だと最後まで反対する声にも「最大限の努力をして隠し通しましょう」との鶴の一言で箝口令を敷く方針を決定した。 その後、自宅では妻の典江に財前が助からないと打ち明けた上で「所詮この程度の男か…」と一度は見限る発言をした。 財前が危篤状態となった際には病院の外で東に対して後任教授の人事について話をもちかけるがそれに憤った東から「財前君は、生きてます」と叱責される。 その後病室に駆けつけた際には心配するそぶりを見せたが意識や記憶が混濁した財前から「誰だ君は?あっちへ行きたまえ」と言われ、周囲が即座にフォローに入るものの今度は「用はない。 出て行きたまえ!」と一喝され、思わず後ずさった。 その後、又一が財前を里見と2人きりにしてやろうと提案した際には、病院の重鎮としてのプライド故か退室を躊躇ったが、最後には東に促され、ほくそ笑みながら他の医局員をおしのけて退室した。 2019年版 原作及び過去の映像化作品と比べて冷酷な部分が抑えられている。 芦川(あしかわ) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一内科助手、ミュンヘン大学留学中 谷山(たにやま) 演 - (78年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一内科医局員 1978年版に登場するオリジナルの人物。 柳原とは学生時代からの同期。 第一内科の里見助教授に心酔しており、「医師である前に、人間とはどうあるべきかの基本を教えてくれた」と語っている。 歯に衣着せぬ言い方から、第一外科の医局員とは度々衝突を起こしている。 一審の際は柳原の置かれている状況を見抜き、「いい加減な証言をしたら、苦しむのは君自身だ」と忠告を行い、それ以降も真実を話すように諭す描写がある。 その一審で柳原が真実を最後まで話さなかったことに業を煮やし、食堂で他の医局員を巻き込むほどの大喧嘩を起こした。 その後、里見が浪速大学を退職すると同時に共に近畿がんセンターへ転じた。 竹内 雄太(たけうち ゆうた) 演 - (03年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一医局員 2003年版に登場するオリジナルの人物。 柳原とは学生時代からの同期。 父親は開業医。 第一内科の里見助教授を慕いながらも、学究肌の里見が医学部長の鵜飼教授と度々衝突することを危惧している。 また、里見の政治力のなさや、頑固な性格に呆れているような描写も見られる。 第一外科・財前教授が訴えられた民事訴訟で、原告側証人として出廷した里見が、鵜飼の報復人事を嫌って浪速大学を辞職しようとする際、里見を慰留。 この際、「(休日まで実験室に通うような)里見先生のようにはなれない」と涙ながらに訴えた。 同期の柳原とは仲が良く、仕事帰りに柳原のアパートで一緒に食事したりした。 一方で柳原が医学部内の封建的風潮や、財前と前第一外科教授の東との確執に鈍感なことに対して、何度も苦言を呈している。 柳原が裁判で真実を話すべきか煩悶していた際には「お前、クビどころか偽証罪に問われるぞ」と釘を刺した。 特別版でも登場し、外科医師として浪速大学に残留した柳原に対し「お前、成長しないな」とからかいつつも温かい視線を向けている。 浪速大学関係者 [ ] 則内(のりうち) 演 - (78年版)、(03年版) 職業 - 浪速大学付属病院院長兼浪速大学医学部付属病院第二内科部長・教授(呼吸器内科) 浪速大学医学部第二内科教授。 同大学医学部長をめぐり、第一内科・鵜飼教授と争い敗れる。 その後は鵜飼との関係は気まずくなったが、鵜飼の方から自己派閥強化のための関係修復をはかるべく様々な懐柔策が取られ、その結果、第一外科教授・東貞蔵の後任をめぐっては鵜飼に同調して財前助教授を推した。 教授会の席上では葛西教授を批判し、葛西を支持する整形外科・野坂教授から「テーベ(結核)ご専門の教授とは思えぬご発言ですな」と手厳しい反論を受けて激高し、感情的な批判で応酬し、教授会は紛糾一歩手前になる。 滝村 恭輔(たけむら きょうすけ) 演 - (78年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第一外科名誉教授。 東貞蔵の前任教授にあたり、スムーズに医学界の頂点に上りつめ、退官後も浪速大学名誉教授として君臨。 会員でもある。 飄逸な人柄で風流に親しみ、日曜の朝は茶室で茶を嗜む。 財前が助教授のときに第一外科主催で喜寿の会が盛大に行われた(その際、封筒に記載する差出人の序列をめぐって東と財前の間で一悶着あった)。 財前が学術会議会員選挙に立候補した際は、その論文集の巻頭の辞を執筆し、当選祝賀会では主賓として祝辞を述べた。 2019年版 喜寿を祝したパーティーで機嫌を損ね、パーティーの開催中止を求めるなど短気な性格が描かれている。 また事前にパーティーの打ち合わせのために自宅を訪問した財前が、自分の顔を忘れていることから軽度の認知症の疑いがあると指摘している。 今津(いまづ) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第二外科部長・教授(一般腹部外科専攻) 2003年版では 今津昭二、2019年版では 今津敏郎(いまづとしろう)の名称で登場。 浪速大学医学部付属病院第二外科部長・教授。 自身の教授就任に際して第一外科・東教授の強い後押しがあったことから、強い恩義を感じている。 メスの腕や政治力には乏しく、東のようなタイプの人物である [ ]。 第一外科後任教授の選考に際しては同じ外科畑ということで選考委員に就任。 東教授の意を受けて金沢大学教授・菊川候補を後押し。 医学部の大御所的存在である病理学・大河内教授へもさりげなくアプローチしてその意を伝えると共に、臨床・基礎の教授達を回って票を固める。 これは東の学閥の実力者であり、菊川を推薦した張本人である東都大学の船尾教授に接近する機会であると共に、野心家であくの強い財前と違って大人しい菊川をリードすることで、主導権を握りたいという思惑でもあった。 決選投票の際は整形外科・野坂教授に接近し、船尾より持ち込まれた整形外科学会理事のポストを餌に野坂の持つ7票の入手を画策。 しかし、財前を推す鵜飼側からの切り崩しも強く、菊川は落選した。 その後、東が退官し近畿労災病院院長に就任してからは、折に触れて浪速大学の状況を伝えた。 東が財前の裁判に積極的にかかわり、K大学・正木助教授に鑑定人を依頼する紹介状を書いたきっかけも、財前が学術会議会員選挙に立候補したことを知らせる今津の電話によるものだった。 財前が病に倒れてからは医師団の一員としてその治療に関わったが、金井によるX線写真を見た鵜飼教授から執刀を依頼された時には、癌専門でない自分の手に余るので東にお願いしたいと固辞 し、金井と共に東の家まで頼みに行く(東はこの時は回答を避けたが、その日の夜に訪問した里見脩二から財前の意思を聞いて執刀を決意する)。 その後、財前の手術が失敗に終わった際には、里見がの使用を主張したのに対して、里見同様に制癌剤の使用には関心を持っていると前置きしたうえで、財前の今の容体はを行う際の条件に当てはまらないため制癌剤の使用は懸念される、と反対意見を述べる。 そして財前が病状を感づいた際には、死の前に教室の後継者やその他の事柄を決めておく必要があることを理由に財前への告知を主張した。 鵜飼らと共に財前の最期を看取っている。 大河内(おおこうち) 演 - (映画版、78年版)、(67年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部病理学科科長・教授。 前浪速大学医学部長。 2003年版では 大河内清作(おおこうちせいさく)、2019年版では 大河内恒夫(おおこうちつねお)の名称で登場。 浪速大学医学部教授。 「大河内が癌と診断すれば癌になり、癌でないと診断すれば癌でなくなる」 といわれたほどの病理学の大家。 受賞者で、鵜飼の前の医学部長。 「のような堅物」と評される清廉高潔な医学者であり、研究一途に没頭している。 財前や里見の病理学教室時代の恩師にあたり、「医学に絶対はない、故に医者は悩み続けなければならない。 君の姿勢を支持する」と里見の学究的な姿勢を高く評価する一方で、野心家であくが強い財前には快く思ってはいない。 財前自身もこの事を承知しており、教授選での菊川への辞退強要疑惑を晴らそうとしても自ら大河内の所へ足を運ぶ事ができず里見に自身の誤解を解いてもらうよう懇願したり、死亡した佐々木庸平の解剖を大河内が行ったのを知った途端に慌てふためくなど、財前にとっては非常に近寄り難く大の苦手にしている存在である。 第一外科の後任教授をめぐっては東教授の意を受けた今津教授の訪問を受けて菊川支持を要請されるが、些かも隙は見せなかった。 陰謀駆け引きが渦巻く本作の中にあって、学者としての理想と医師としての良心を体現した存在といえる。 を貫き、質素な家で世話役の老婆と共に暮らしている。 財前がからむ教授選では選挙運動が白熱化すると見込んで自ら選考委員に立候補、財前を支持する鵜飼医学部長の目論見に反して委員長になる。 選考委員会ではついヒートアップする委員達を折に触れてたしなめながら、候補を3名に絞り込む。 教授会での投票で決選投票と決まったときは、選挙運動の横行を懸念して投票の即時実施を提言するが、鵜飼にかわされる。 また、決選投票前日に鍋島貫治や岩田重吉の訪問を受け、その際にの箱に札束を忍ばせているのを看破し、激怒のうえその場で札束を踏みつける(映画版では「日本学術会議副会長、学士院恩賜賞受賞の学者をなんと心得るか」と一喝した。 投票当日に選挙運動の白熱化を憂慮する発言をするが、鵜飼に一蹴される)。 その後、財前が誤診して死亡させた佐々木庸平の病理解剖を里見の要請により執刀。 死因が術後肺炎ではなく、癌性肋膜炎であると診断する。 裁判では第一審、第二審共に鑑定人として出廷し、財前に対する反感を胸に秘めながらも証言においては私情を交えず病理解剖の所見について厳正無私な態度を貫く。 また、真実を証言したことで職場を追われた愛弟子・里見の身を案じ、近畿がんセンター第一診断部次長(2003年版では千成病院内科医長)のポストを紹介する。 また、控訴審を控えたある日、図書館で柳原に会い、「学位論文も結構だが、良心に恥じない証言をすることだ。 君はまだ若く真摯な医師だと聞いている」と釘を刺す。 また、財前の学術会議会員選挙立候補を決める教授会では筋の通った考えで反対する。 財前の死に際しては、財前が死の病床でしたためた病理解剖意見書を読んだ後、病理解剖を執刀する。 野坂(のさか) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院整形外科部長・教授、教授選考委員 2003年版では 野坂耕一郎の名称で登場する。 2019年版では 野坂奈津美(のさかなつみ)の名称で登場し、教授陣の中で紅一点となっている。 また脳外科の教授という設定に変更している。 浪速大学医学部付属病院整形外科部長・教授。 財前五郎とは犬猿の仲。 教授会では若手の一人で、主流派閥の鵜飼派と対立する新興勢力として・乾教授、・河合教授と組んで派閥を結成。 財前の前任助教授であった徳島大学・葛西教授を次期教授に擁立する。 第一外科教授選考委員の一人として、並み居る教授連を相手に粘り、菊川・財前と共に教授会での投票に持ち込む。 教授会での投票で葛西は敗れるが得票数である7票を獲得。 この票数をめぐり、財前・菊川両候補による決選投票において、整形外科学会理事のポストを用意する菊川支持派と、人事権や現金で対抗する財前支持派の双方から強烈な誘いを受けると、財前を勝たせた方が得策と判断し、票を割り振って2票差で財前を勝たせるように仕組んだ。 当選当日は、両候補の祝勝会と残念会をはしごするという強かさもみせた。 しかし、その後は財前とことごとく対立、学術会議会員選挙の立候補に対しては露骨に不快感を示す。 その後は対立候補の選挙参謀と同県人であることから、対立候補に票を横流ししたり、同窓会、系列大学の中でアンチ財前の気運を高める工作をするなど [ ]、派手に選挙活動を妨害した。 葉山(はやま) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院産婦人科部長・教授、教授選考委員 容姿は「女のように白い顔」とされる [ ]。 2003年版では 葉山優夫、2019年版では 葉山幸彦(はやまゆきひこ)の名称で登場。 教授選にあたっては選考委員の一人として参加、鵜飼の意を受けて財前五郎を推薦。 また、財前の義父・又一の経営する財前産婦人科医院への出張手術を引き受けて誼を通じる。 同窓会、医師会と連携しながら票を固め、又一や岩田重吉の暴走、財前と反目する整形外科・野坂教授の懐柔に四苦八苦したが、結果的に財前は2票差で当選する。 財前の学術会議選立候補に当たっても選挙参謀を引き受け、野坂による票の横流しに 肝を冷やしたが [ ]、票と引き換えに鵜飼・財前と共に関西医科歯科大学系列の舞鶴総合病院へ自身の医局員を供出し、対立候補の引き下ろしも奏効して財前は当選。 祝勝会では司会を務める(1978年版では、での産婦人科学会に参加していたため登場しない)。 乾(いぬい) 演 - (映画版)、(78年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院皮膚科部長・教授 2019年版では、 乾正伸(いぬいまさのぶ)の名称で登場。 浪速大学医学部皮膚科教授。 浪速大学の助教授から系列校である奈良大学の教授となった後、7年振りに母校の皮膚科教授に戻る。 整形外科・野坂教授、小児科・河合教授と共に、教授会を牛耳る鵜飼派とは一線を画する革新派。 第一外科・東教授の後任をめぐり、財前助教授の昇任を阻止するべく、友人の徳島大学外科・葛西教授を候補に擁立。 当選を実現すべく工作したが、教授会における投票では葛西は敗れる。 その7票の行方をめぐって野坂、河合らと協議、アンチ財前を貫き菊川支持につくべきだと主張した。 河合(かわい) 演 - (映画版)、(78年版)、(90年版)、(19年版) 職業 - 浪速大学医学部付属病院小児科部長・教授 2019年版では、 河合光雄(かわいみつお)の名称で登場。 浪速大学医学部付属病院小児科部長・教授。 整形外科・野坂教授、皮膚科・乾教授と共に、教授会を牛耳る鵜飼派とは一線を画する革新派。 第一外科・東教授の後任をめぐり、財前五郎助教授の昇任を阻止するべく、友人の徳島大学外科・葛西教授を候補に擁立。 当選を実現すべく工作したが、教授会における投票では葛西は敗れる。 その7票の行方をめぐって野坂、乾らと協議、財前支持に廻って鵜飼医学部長と政治協定を結んだ方が堅実だと主張した。 築岡(ちくおか) 職業 - 浪速大学医学部付属病院第三内科部長・教授 助川(すけがわ) 職業 - 浪速大学医学部公衆衛生学科科長・教授 林田(はやしだ) 職業 - 浪速大学医学部教授 基礎医学 畑中(はたなか) 職業 - 浪速大学医学部教授 基礎医学 田沼(たぬま) 職業 - 浪速大学医学部付属病院放射線科部長・教授 吉阪(よしざか) 職業 - 浪速大学医学部付属病院麻酔科部長・教授 財前の家族、関係者 [ ] 財前 杏子(ざいぜん きょうこ) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 主婦、財前五郎の妻、財前又一の娘 夫は浪速大学付属病院第一外科教授、財前五郎。 父親は、産婦人科医院を経営している財前又一。 一夫と富士夫の2人の子供がいる(2003年・2019年版では、子供がいない設定)。 性格は、死んだ母親に似て心が強く、大阪の下町風よりも芦屋や夙川方面の山の手風が好きで、気取り屋で我儘と又一に評されている。 財前が教授に就任した後、教授を夫に持つ婦人の会合「くれない会」に参加。 夫さながらの立ち居振る舞いで、五郎をさらなる有力者に押し上げていく。 花森ケイ子の存在は最後まで知らなかった。 財前が倒れた後、真の病状は彼女には伝えられず、財前の手術後は又一や子供たちと共にたびたび財前を見舞う。 手術から3週間後、杏子が渡したコンパクトの鏡でによる眼球黄染を確認したことが、財前が真の病状を確信する決め手となった。 その際、財前に頼まれて里見脩二へ帰りがけに病室まで来てもらいたい、と電話で伝えた。 財前が危篤に陥ってから初めて病状を知らされ、又一と共に病室へ駆けつける。 虫の息の財前に「私と子供を残して死なないで! 」と叫び、臨終後は嗚咽して動けなくなった。 2003年版 原作と違い財前との間に子供はなく、家庭外で活発に動く現代的な女性として描かれる。 愛人であるケイ子の存在もを知っており、自ら彼女に接触したり一緒に飲みにいったりなど大胆な行動に出る。 財前の発病後は容態の重さを悟ってか「お別れを言ってあげてほしい」と彼女を病室に呼び出すほどの関係になる。 財前が危篤になった際は東から延命治療を提案されるが、「植物人間にまでなって生きようとする人じゃない」と拒絶する。 財前 又一(ざいぜん またいち) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 財前産婦人科医院院長、浪速医師会副会長、財前五郎の義親 大阪医専を卒業後、財前産婦人科医院を開業。 一貫した開業医のため、大学教授という肩書きに異常なほどの劣等感を持っており、娘婿の財前五郎を投資株に例え、その教授選や学術会議会員選では莫大な金を投じていく。 そのため、婿の五郎の栄達を本人以上に喜ぶ。 また、大阪市北区医師会会長の岩田重吉とは親しい。 性格は極めて豪快かつ好色で、妾・時江に料亭を構えさせ婿の五郎にも浮気を勧める度量がある。 婿を実の息子のようにかわいがるのと対照的に、自身の娘、杏子をわがままでダメな娘などと平気で言う。 ちなみに2003年版ではを被っている。 なお、経緯はわからないが、婿に浮気を容認していながらを使って財前の愛人・花森ケイ子の存在を察知していたらしいが、それ自体をとがめだてはせず、怪文書に注意するよう助言する。 財前に対しては、最初は「五郎君」と呼んでいたが、やがては「五郎」と呼び捨てにするようになった。 控訴審直後は敗訴の原因となった里見、柳原、東の3人のことを根に持ち激しく憎んでいたが、財前が手術不能と分かると、それどころではなくなり普通に接している。 財前の死期が近づくと、身体的に無理をさせたことを悔いて財前に詫びる。 2019年版では、東により臨終が告げられると、「わしが悪かった! 無理させ過ぎた…! 」と自分の行為を悔いて詫びていた。 財前の死の後日談となる2003年版特別編では、浪速大学へ急患を搬送して来た救急車に同乗した際に同地で柳原の再会。 佃・安西など、かつて財前の取り巻きだった人物が地方へ飛ばされる一方、大学に残り続ける柳原に遠まわしに嫌味を口にするが、権謀に翻弄されながらも最後は医師であることを選んだ 柳原を「将来、浪速大学の教授になる」と認めている [ ]。 財前 一夫(ざいぜん かずお) 演 - (78年版) 職業 - 小学生、財前五郎・杏子の長男 財前五郎、杏子夫妻の長男。 母親似で女の子のように気が優しい。 小学校の遠足で摩耶山に上ることになり、野山の花をスケッチするのを楽しみにした。 癌で入院した財前の見舞いに訪れたとき、帰り際に食べかけのカステラを財前に渡して去る。 それが財前が黄疸に気づく遠因となった。 財前 富士夫(ざいぜん ふじお) 演 - (78年版) 職業 - 小学生、財前五郎・杏子の次男 財前五郎、杏子夫妻の次男。 父親似で気が強い腕白坊主だが、学業は優秀。 祖父・又一の腕白でも勉強ができればいいという信念に影響を受けており、学校内での武勇伝を家族に披露した際に、母の杏子からはたしなめられたが意に介さず、父の財前からは「おじいちゃんの言う通りでいいが、人を怪我させてはいけないよ」と釘を刺された。 花森 ケイ子(はなもり けいこ) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - バー「アラジン」のホステス、財前五郎の愛人 「アラジン」の(1978版ではバー「シロー」、2019年版ではバー「ラディゲ」)。 1978年版では、本来理科学部志望だったが、両親の死後に養ってくれた叔父の意向で女子医大に入るも4年の後期で中退。 2003年版では、女子医大の医学部を中退後、大阪北新地でバー「アラジン」を経営するママとして登場する。 財前五郎の愛人であり、財前を愛する一方で、野心うごめく大学医学部の医局の動向を冷やかに見ている。 特に教授選の際には、決選投票を前に財前支持の佃や安西が対立候補である石川大学の菊川教授の元に乗り込んで直談判に及んだ挙句捨て台詞を吐いて問題になったが、これはケイ子が唆したものである。 鋭いの持ち主で、財前が他に愛人を作った事実を体臭から嗅ぎ取り、「他の女の匂のする男には抱かれるのは屈辱よ」と怒鳴り、財前の不節操に激怒している。 なお、2003年版では、財前はケイ子以外の愛人を作っておらず、あくまでも日陰の女として振舞っている。 第一審の結審後は一時期財前に批判的になるが、控訴審や学術会議会員選挙と多忙を極める財前の身体を気遣う。 財前が控訴審で敗訴し、病に倒れた翌日、里見脩二の元に検査に行った直後に彼女の自宅へ行ったのが2人が会った最後となった。 財前の手術後、近畿がんセンターに里見を訪れて財前の病状について色々と尋ね、見舞いを希望するが断られたために赤いバラの花束を託する。 里見の対応からケイ子は財前の病を悟るが、2人でよく行ったの河口で、また元気な財前に抱かれたい、と涙ながらに思った。 1978年版 里見とたびたび面会している(原作では、近畿がんセンターへ行く以前はアラジンで一度顔を合わせただけ)。 財前の頼みで財前の実母・黒川きぬの面倒を見るようになる。 そしてきぬからたびたび手紙を貰うようにまでなり、体調不良を訴えたきぬが財前の紹介により岡山大学で診察するときにはまで行って付き添った。 検査の結果を聞いた財前は、選挙と裁判が終わったらきぬを大阪近くに住まわせたいから、そのときには口添えしてほしいと頼む。 最終話では、木津川において逢瀬をしていたが、財前は一時倒れる。 気丈に振舞う財前に、疲れてるのよ、と指摘。 財前が敗訴し、倒れた後、里見に彼の病状を問いただした時には、見舞いへの同行を勧められるが固辞している。 その後、きぬを浪速大病院まで行かせたが、財前に病気を悟られてしまう、と固辞される。 その後他界した財前の遺書には、送ってくれたバラの花に対する感謝の言葉と、母を頼む、という(名前こそ書いてはいないが)ケイ子への言伝が書かれていた。 きぬを里見と共に浪速大へ向かわせた後、ケイ子自身は財前の死を悟って木津川の河口で涙を流した。 2003年版 財前の仕事関係者からは「彼の行き付けの店のママ」として認知されている。 財前の裁判を傍聴しに来た際にきぬと知り合う。 その後、以前から関係を知っていた財前の妻・杏子に「最後のお別れを言ってやって欲しい」と病室に招かれ、病床の財前と病院の屋上で別れの言葉を交わし、直後に財前は危篤となり、亡くなった。 そして、きぬを彼の病室まで送り届け自分は何もいわずに去っていった。 加奈子(かなこ) 演 - (78年版)、(90年版) 職業 - クラブ「リド」のホステス 財前五郎が接待を受けて訪れたクラブ「リド」で、財前についた若いホステス。 その後何度か訪れるたびに、手の匂いをかいで「血の匂いがする」などと財前を挑発。 べんち性胃潰瘍の手術で最短時間記録を作った夜に、その勢いで誘い男女の関係になる。 その後も度々関係を持つが、財前の愛人である花森ケイ子にはばれていた。 その後、学術会議会員選挙を前に身辺整理のため財前から別れ話を持ち出されると、逆に月極契約を持ち出し、財前は口止め料と割り切って応諾した。 時江(ときえ) 職業 - 「扇屋」の女将、財前又一の愛人 演 - (78年版) 黒川 きぬ(くろかわ きぬ) 演 - (映画版)、(78年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 財前五郎の実母 2019年版では、 黒川キヌの名称で登場。 財前五郎の実母で、岡山県在住。 五郎が小学生の時、学校教諭だった夫と死別し、自身の内職と夫の残した財産で五郎をまで進ませる。 その後、篤志家である郷里の医師・村井清恵(せいけい)の支援で五郎を浪速大学医学部に入学させた。 一方で、五郎に諮らずに村井の知己である財前又一の婿養子になる話を進め、自身は岡山に残って一人で暮らし続け、10年以上息子とは面識がなかった。 母を故郷に残してきた事を負い目に感じていた五郎は、有給助手となって以降、貴重な給料を割いてきぬへ仕送りを続けていた。 息子が医者になってくれただけで十分に満足したが、養子に出している手前、自ら会うことはなく、無理をして頑張っているのではないかといつも危惧し、息子に関する記事などを切り抜きしていた。 その後は大学教授になった五郎が訴えられたことを心配していたが、五郎が一審に勝訴した1ヵ月後に持病ののため死去した。 1978年版、2003年版、2019年版 原作と異なり死亡することなく最後まで登場している。 財前の愛人であった花森ケイ子とは影から見守る同じ立場として、裁判中より交流している。 病院に駆けつけたのも息子の最期を迎えた後であった。 特に1978年版では、控訴審の最中に自ら浪速大学を訪れた際にケイ子と知り合い、以後文通する仲となった。 その折、自身の体調の不調を綴った手紙がケイ子から五郎に知れることになり、五郎の紹介で岡山大学にて診察を受けている。 きぬが一人岡山で黙々と耐えているのを不憫に思ったケイ子は今後の事を五郎に問いただすと、五郎は「日本学術会議会員選挙と裁判が決着したら大阪へ呼び寄せるつもり」と語っている。 また、財前が敗訴し倒れたのちには、ケイ子によって浪速大学の五郎の病室近くまで連れて行かれるが、自分が見舞いに行くことで五郎は病気の深刻さに気付き苦しむことを恐れ、これを固辞して病院を辞去する。 五郎が危篤に陥った際には里見脩二と共に病室へ向うが臨終には間に合わず、きぬはベッドの上に泣き崩れた。 財前は今際の際に、「母さん」と言葉を発していた。 2003年版では「良く頑張ったね、ご苦労様でした」と彼の遺体に優しく語りかけた。 2019年版では、杏子から電話で財前の死期が近付いていることを知らされる。 杏子からは臨終を看取って欲しいと告げられるも、その頼みを敢えて拒否し、財前の臨終には立ち会わなかった。 一方で、財前とは電話で最後となる親子の会話を交わしている。 里見家関係者 [ ] 里見 三知代(さとみ みちよ) 演 - (映画版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 主婦、里見脩二の妻 里見脩二の妻。 父親は名古屋大学名誉教授の羽田融。 脩二との間に長男・好彦がいる。 聖和女学院卒で、東佐枝子と同窓(2003年版では佐枝子の先輩)。 ピアノを得意とする。 聡明で貞淑な良妻賢母。 余計なことを言わず、父・羽田の教えの通り家事、雑事を一手に引き受けながら夫の学究生活を支えた。 しかし、財前五郎の裁判で原告側証人として出廷し、その結果、浪速大学を去る羽目になりながらも裁判に関わり続ける夫を案じ、聖和女学院の先輩に鵜飼教授夫人からも恫喝されたため、心労をきたす。 また、佐枝子と夫の関係にも悩まされる。 1978年版 里見と佐枝子の関係は危うく一線を越えそうになり、三知代は佐枝子にこれ以上里見に近づかないで欲しいと懇願、それを知った里見に叱責される。 2003年版 教授婦人の集まりである「くれない会」に呼ばれ、夫・里見を証人出廷させないよう恫喝を受ける。 必死に止めようとしても証人出廷をしようとする里見に対し、「私はそんな立派な夫は要らない」と怒りをあらわにして実家に帰るが、ほどなく帰宅し、妻として支えていくと決意した。 2019年版 原作などにあった「くれない会」からの恫喝はカットされている。 本作では原告側弁護士の関口が自宅を訪れ、夫・里見に裁判の証人として出廷して欲しいと頼まれるのを立ち聞きする。 夫が大学に楯突くことになるのを心配して証人出廷を止めようとするが、止めるには至らなかった。 里見 好彦(さとみ よしひこ) 演 - (03年版)、(19年版) 職業 - 里見脩二・三知代の息子、登場時8歳 羽田 融(はた とおる) 職業 - 里見三知代の父、名古屋大学医学部長 父を早く亡くした脩二にとって、普通の舅と、その娘の夫という間柄以上の親しみと、尊敬を抱いている。 宛てた手紙に息子の事を脩二を見習い、研究一筋に励むよう申し付けた事を記した。 里見 清一(さとみ せいいち) 演 - (78年版) 職業 - 里見医院(内科・小児科院長)、里見脩二の兄 大阪市内にて医院を経営する内科医。 洛北大学卒で、第二内科講師まで昇進したが、主任教授と意見が合わずに退職して大阪市内で開業。 弟の里見脩二とは年が13も離れており、脩二にとってはいわば親代わりのような存在で、ことある度に医院を訪れては心情を吐露する。 また、裁判の際には脩二が出廷することによる将来への影響を心配しつつも、医師としての良心を貫き通す姿勢へも共感し、その葛藤で悩むことになる。 なお、現役の臨床医でもある書籍『偽善の医療』(2008年、、 )の筆者は、現代医療への批判を込めてこのキャラクターの名称をペンネームにしている。 東家関係者 [ ] 東 政子(あずま まさこ) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - くれない会副会長、東貞蔵の妻 東貞蔵の妻で、浪速大学の医学部教授の夫人たちで構成される会「くれない会」の副会長(原作では副幹事)を長年務めている。 会長(原作では幹事)である鵜飼夫人(鵜飼医学部長の妻)の会長再選の際の副会長指名では則内夫人を指名したことで、衝撃を受ける(鵜飼教授が定年間近の東に見切りをつけ、則内に鞍替えしたことが原因ともいわれる)。 虚栄心が強く、夫や医学部内の動向に人一倍敏感であり、ことあるごとにそういう面には鈍感な夫に苦言を呈している。 一人娘の佐枝子の縁談も悩みの種。 財前五郎の裁判に関しては関わりになることを恐れ、里見脩二や関口弁護士の来訪時にも棘のある言い方で釘を刺し、佐枝子の介在についても強く反対した。 また、財前の癌の執刀を依頼するために里見が東邸を訪れた際には「お気の毒でございますこと」と口では言いつつも笑みを浮かべるなど、恩讐の彼方に弟子を救おうとした夫と比較して冷酷な面が目立つ。 1978年版 娘の佐枝子が亀山看護婦と文通をしていることを知り叱りつけるなど、に対する徹底した階級的優越感と差別意識を持つ。 2003年版 原作及び1978年版時代とは看護師のステータスが全く異なっており、原作の階級意識を作品中で表出させることは出来なかった。 2019年版 夫・東が財前の医療裁判に関わることには、「深入りをしないで下さいね」と制するなど、原作と比べて強く反対しない。 里見の訪問時には彼を丁重にもてなす一方、医療裁判の際には、一切の嘘偽りなく法廷で真実を話す彼に「里見さんの馬鹿正直にも困ったものね」と呆れる様子も見せる。 控訴審で佐枝子が介在することには反対しないが、里見には夫を巻き込まないよう釘を刺している。 東 佐枝子(あずま さえこ) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 東貞蔵・政子の娘 東貞蔵の長女で、家事手伝い。 聖和女学院出身で里見脩二の妻・三知代と同級生(2003年版では三知代の後輩)。 性格は、思い込むと一途に突き進む正義感の強さを持つが、現実から遊離した理想主義に走ったり、親友の夫である里見に横恋慕するなど自己中心的な面もある。 学閥や門閥にこだわる両親とは縁遠くなり、また、父親が身を置く大学病院に代表される、権謀術数乱れる日本の医学界を忌まわしく思っている。 これは兄が親の圧力に強制的に医師の道を歩まされ、その後早逝したことも嫌う一因となったとみられる。 東が後任教授候補に推した金沢大学の菊川教授との縁談が持ち上がったが、菊川の落選で立ち消えになる。 一方で、三知代を通して里見と知り合い、風邪をこじらせて受診したことをきっかけに徐々に親しくなり、やがて恋心を抱くようになる。 財前の裁判において、控訴審では里見を積極的に支援。 特に元病棟婦長・亀山君子の被告側証人としての出廷は佐枝子の力によるところが大きかった。 しかし、三知代は次第に里見と佐枝子との関係を疑い、彼女からこれ以上里見に近づかないで欲しいと懇願する事態にまでなった。 財前が癌で倒れた後、東の元へ手術の執刀を依頼した里見を見送る際に、財前の病状について問いただす。 そして里見が去った後、未練を断ち切るようにして自宅へと戻った。 1978年版 里見らの同期で、妻を亡くしたばかりの在住の医師・田代が東に後妻を求めるべく打診してきたことを知り、両親に相談しないまま自分が嫁ぐ旨返事を書く。 佐枝子は日頃無医村に行った田代を誉めていながら、自分の娘が関わるとなると途端に田代の献身を否定する母の態度に憤りを感じる。 田代からの返事を見て問い詰める両親に対してもその決意は堅く、悩んだ貞蔵は娘が慕う里見に彼女を説得するよう依頼。 しかし、佐枝子にとって残酷ともいえるこの里見の説得は聞き入れられず、また思い余った佐枝子は自身の想いを打ち明けるが受け入れられなかった。 そして、財前が亡くなったその日、単身ネパールへと発った。 東 哲夫(あずま てつお) 職業 - 東貞蔵・政子の息子(故人) 中国文学を専攻することを望んだが医学者の父と祖父の強固な反対にあい、無理に無理を重ねて理科系の勉学に苦しんだ挙句、高等学校から医大に入学したその年に胸を病み、戦後の食糧不足が加わり夭逝した。 2003年版では登山中の事故で死亡している。 2003年版、2019年版では鵜飼典江の名称で登場。 浪速大学医学部卒で、同期には同大学医学部長・鵜飼教授で「俺、お前」の関係。 大阪市北区医師会長であり、副会長である財前五郎の岳父・財前又一とは遊び仲間でもある。 過去、浪速大学医学部長選において岩田が各方面に便宜を図り、半ば強引に鵜飼教授を医学部長に押し込んだという経緯がある。 基本的に慎重派の策士であるが、ここぞという時には医師会長としての立場を生かし、持ち前の押しの強さで高圧的に物事を運ぼうとする。 駆け引き上手の鵜飼をして「医師会上層に上り詰めただけあって、圧力の掛け方が見事」と言わしめる人物。 財前五郎の教授選を前に料亭「扇屋」で又一によって五郎と引き合わされ、鵜飼との間を取り持つ。 後々の大学長選のため面倒には関わるまいと、保身的な立場を取る鵜飼に対して強力に説得を行い、鵜飼の派閥も含め財前推進派として取り込む事に成功した。 その後も何かと先走ろうとする財前親子を諭しつつ、根回し戦略などを取り仕切る影の支援者であったが、同窓会幹部で市会議員の鍋島貫治と共に大河内教授宅に押しかけて金銭懐柔しようとするなど、戦況の悪化時など自ら強硬策を講じることもあった。 後の財前の学術会議会員選挙では、医師会長である立場を活かして各方面に圧力を含む工作を行う。 対立候補の一人、繁藤教授の引き下ろしに際しては、最初は医師会長としての立場を優先したが、鵜飼からの懇願に負けて、鍋島と共に対立候補の私大病院の地鎮祭に押しかけて圧力をかけた。 1978年版 財前が倒れた後に真鍋貫治と共に見舞いに行くが面会謝絶され、鉢合わせした佃友博に財前の病状について問いただして、「もし癌だったら我々が投資した分がパーになってしまうからな」と言い残す。 それに対して佃は、「あれは見舞いじゃなくて探りに来たな」と感想を安西に漏らす。 鍋島 貫治(なべしま かんじ) 演 - (映画版)、(78年版)、(19年版) 職業 - 鍋島外科病院院長、大阪市議会議員 1978年版では、 真鍋貫治(まなべかんじ)の名称で登場。 浪速大学医学部卒で、大阪市内で外科病院を経営、および大阪市市会議員。 浪速大学医学部同窓会幹部でもある。 財前にはしばし出張手術を依頼したりベッドを融通してもらうなどの関係であった。 北区医師会の岩田重吉と共に、財前の教授選及び学術会議会員選を支援。 宴席でも議会での演説のような口調でしゃべる。 東都大学医学部第二外科教授。 厚生省にも顔が利き、医学会の人事権を広く握るなど日本医学界を牛耳る人間の一人。 東京の学会の後、定年を間近に控えた浪速大学医学部第一外科・東教授と会食。 東から後任者推薦相談を受け、金沢大学の菊川昇教授ら2人を推薦する。 東が菊川を希望したので、京都で行われた学会で特別講演に招聘された菊川と京都の料亭で引き合わせた。 教授選は決選投票に持ち込まれ、野坂教授の持つ7票を固めるために、欠員となっている日本整形外科学会の理事就任を条件として提示した。 また、浪速大学から2名の助手が自分の元に押しかけて辞退を強要したという報告を菊川から受け激怒。 大阪に飛んで東や今津教授と会合し、様々な割り振りをして再度票固めを行った。 菊川の落選後は、近畿労災病院の院長候補として東とは別の候補者を推薦するなど東との関係が壊れる。 映画版 財前の裁判において控訴人側証人として出廷し、財前を批判しつつも今後に期待する旨の発言した。 2003年版 財前側証人として出廷して財前を擁護している。 菊川 昇(きくかわ のぼる) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 金沢大学医学部付属病院血管外科部長・教授。 教授選立候補者 金沢大学医学部教授(1990年版では能登大学、2003年版では石川大学、2019年版では金沢国際大学)で、専攻は心臓外科。 東都大学医学部出身。 温和で控えめな学究肌。 定年を間近に控えた浪速大学医学部第一外科の東教授が、東都大学の船尾教授に財前助教授への対抗馬の推薦を依頼した際に、船尾が推薦した候補者の一人(もうひとりは亀井慶一教授)となる。 東は菊川が先年妻を結核で亡くしたことに着目、単に自分の後継者だけではなく、一人娘である佐枝子の伴侶としても最適と判断。 京都で行われた学会で特別講演をした後、東や船尾と会食、その夜は東宅に宿泊し佐枝子を紹介される。 菊川は立候補を望まなかったが、東と船尾によって権力闘争に巻き込まれていく。 決選投票で候補に残ったが、第一外科の佃と安西の来訪を受け、候補辞退を強要された挙句に「当選するような事態が起きた場合、医局員一同は一切協力をしない」という捨て台詞を叩きつけられる。 菊川は船尾に電話して候補辞退を申し出るが、逆に船尾に一喝される。 決選投票では財前に2票差で敗れる。 落選後そのまま金沢大学に勤務していた模様で、東政子の言によれば、大阪で開かれた心臓外科学会出席の際には近畿労災病院まで東に挨拶に訪れている。 2003年版 離婚歴がある設定。 決選投票前の東との会話において「落選したら石川大学にも居られなくなる。 そうなったらオーストラリアに渡ります。 あちらにはなどという不可解な組織もなく、研究に没頭出来る」と述べている。 また、落選を東から電話で聞き、東の詫びを聞いた後、選挙結果は予想できたと述べて、「わたしは船尾先生、東先生の道具にすぎず、財前先生は周りのもの全てを道具にして突き進んだ…どちらが勝つかは明らかです」と、穏やかながら戦いの本質を抉り、また東への皮肉とも聞こえる言葉を残した。 (2003年版では徳島医科大学外科教授、2019年版では徳島福祉大学外科教授)教授選立候補者 徳島医科大学外科教授。 浪速大学医学部出身で、同第一外科の財前五郎の前任助教授にあたる。 年来の友人である浪速大学整形外科・野坂教授により、第一外科・東教授の後任候補の一人にノミネートされる。 書類選考では財前、菊川昇と共に残るが、投票では敗れる。 映像作品ではいずれも名前だけの登場となっている。 裁判関係者 [ ] 佐々木商店関係者 [ ] 佐々木 庸平(ささき ようへい) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 繊維卸業「佐々木商店」社長、胃噴門部癌患者 で繊維卸業を営む株式会社佐々木商店の(2003年版では、弁当屋)。 家族は妻・よし江、長男・庸一以下二男一女。 裸一貫からの叩き上げの社長。 の不調を訴えて浪速大学第一内科・里見助教授を受診。 透視やに加え、里見独自の検査法である生物学反応による検査を実施するが、極めて微妙な結果しか得られなかったので、第一外科・財前教授に診察を依頼。 財前の透視でごく早期のが発見され入院した。 その際、財前の横柄な態度と病棟の冷たい雰囲気に辟易する。 また、胸部に若い頃にをした際の瘢痕ともいうべき陰影が発見され、柳原医局員は財前に「念の為にをしておくべき」と申し出たが、即座に却下され、庸平の癌転移巣の疑いを持った里見も財前に強硬に掛け合うが、やはり一蹴され、予定通りに手術は行われた。 暫くは安定していた庸平の容態はやがて悪化。 財前は術後と診断しの投与を命じるが、里見は癌性を疑う。 財前に胸部の再検査を提案するも、財前は海外の出張前での患者の容態など眼中に無く、遂には里見の対診を拒絶。 一度も病室を訪ねないまま日本を出発する。 庸平の容態は日増しに悪化、遂に呼吸困難を起こし、胸腔穿刺によるを吸引の際には一目で血性とわかるほどであった。 財前不在の中、医長代理の金井助教授の指示で措置が取られたが、術後21日目で死亡した。 遺体は病理解剖され、死因は癌性肋膜炎による心不全とされた。 なお、遺族は民事訴訟を起こし、佐々木商店は経営不振と専務・杉田の持逃げなどにより行き詰まり、庸平が入院に先立って「鉄砲」の喩えで危惧したとおりに倒産した。 2003年版 描かれ方が大きく異なり、妻・よし江が、がんフォーラム会場に出席していた里見への相談がきっかけで受診し、やや進行した食道がんと診断される。 極めて医者・病院嫌いという背景描写と、家業(弁当製造販売)への執着なども手伝って検査・問診等に対し不遜な対応に終始する。 その態度に業を煮やした教授選での多忙の中にあった財前の対応の悪さも相まって、不安を抱いたまま執刀を待った。 胸部CTで左肺に炎症性変化と読影でき、確信には至らないものの食道がんから肺への転移巣である可能性を完全には否定できない陰影が発見される。 これを財前は庸平がヘビースモーカーである事と肺炎の既往があることを理由に、単なる肺への負担で出来た炎症性変化による陰影に過ぎないと考え、慎重な検査を進言する柳原や里見を一蹴した。 しかし、実際には東教授の退官日に顔を会わせたくないという財前の思惑から退官日当日に予定されていた手術が強行されたという側面があった。 最終回では財前が今際の際にがんセンターに転院を勧める場面があるなど佐々木を死なせたことに責任を感じる描写がなされた。 2019年版 膵臓癌であることが判明し、財前の手術を受ける。 術前では柳原や里見から陽電子放射断層撮影(PET検査)を進言されるも財前は拒否。 手術中、柳原から肝臓の異常について生検に提出することを財前に進言するが、財前はこれも拒否。 膵臓癌の手術自体は成功するが、その後容体が急変。 財前は手術後の胆管炎と言って抗生物質の投与を柳原に命じるが、里見は別の可能性を疑う。 財前は里見や柳原の対診を最後まで拒絶、庸平は肝不全により死亡。 大河内により病理解剖されたことで、血管内リンパ腫で肝不全を起こしていたことが判明した。 これまでの映像作品や原作と異なり、庸平の直接の死因となった肝不全は、財前が手術した癌そのものとは無関係である。 ただし、財前の誤った判断が死を招いたという部分は共通している。 佐々木商店のその後については、庸平の死の影響で経営難に陥っている姿は描かれたが、倒産したというエピソードはカットされている。 佐々木 よし江(ささき よしえ) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 主婦、佐々木庸平の妻 佐々木庸平の妻。 長男・庸一以下二男一女の母。 株式会社佐々木商店創業以来、夫を支え続けた。 夫が胃の不調を訴えて浪速大学第一内科・里見助教授を受診して以来ずっと付き添い、容態急変の後も苦しむ夫を必死で看病した。 その死後は病理解剖に附することを拒んだものの、里見や長男・庸一らの説得で応じ、執刀する大河内教授に「顔だけはいじらないで欲しい」と懇願する。 死因が執刀医・財前五郎の誤診と判明した後は告訴を決意、繊維業協会の理事から関口仁弁護士を紹介され、代理人を依頼する。 また、佐々木商店の代表取締役となり、商いを続ける。 第一審は当事者尋問に立ち、河野の尋問に激昂して被告・財前につかみかかる。 しかし、柳原の偽証や鑑定などもあり、道義的責任は問われたものの法的な責任はないという判決理由で敗訴し、関口と共に直ちに控訴する。 しかし控訴審は、よし江にとって茨の道であった。 佐々木商店は経営不振と専務・杉田の売掛金持逃げ、元売の商品引き上げなどにより行き詰まり、やがては倒産した。 その債権者集会は修羅場となり、よし江は債権者から吊るし上げられ、位牌を掲げて土下座した。 その後、元売の一人・大村伝助の計らいで共同販売所に入り、村木商店の商号で事業を継続する。 その共販所も、かつての社長夫人であるよし江や息子の庸一には実に辛いところであった。 審理においては、法廷で証言に立った受持医の柳原に真実を証言するよう懇願したが、そのときは柳原は真実を証言しなかった。 しかし、私立K大学・正木徹助教授による胸部エックス線診断、北海道大学・長谷部一三教授による化学療法、近畿がんセンター・都留利夫病理室長による切除胃の病理検索など様々な新しい知見が出され、また当事者尋問では柳原がついに真実を証言、転移を考慮した治療計画に対する配慮の欠如と化学療法関連以外は主張を退けられながらも勝訴を勝ち取る。 2003年版 後述の通り、信平や従業員に見限られ売上金も取り上げられたことから自宅店舗を売り払い、軽自動車の移動弁当販売で生計を立てつつ控訴審の費用を捻出している。 控訴審での勝訴後は、関口の法律事務所で息子・庸一と共にささやかな勝訴祝いを行うが、勝訴した直後に法廷内で財前が倒れた姿を目の当たりにしたためか、後味の悪い表情を浮かべていた。 2019年版 原作と違い、倒産により店舗を売り払うという展開はカットされている。 1978年版で売掛金を持ち逃げした専務の杉田は、杉田寿広の名前で登場(演 - )。 佐々木親子を支える好人物として描かれており、庸一が大学を卒業するまで店を続けてはとよし江に勧める。 一方で、財前が示談金として1億6000万円を支払うという意思を示した際には、佐々木親子のこれからを心配し、示談を受け入れることを勧めている。 一審では敗訴したが、控訴審では財前側の逆転敗訴となり、損害賠償金8000万円を支払うこと、財前の注意義務違反を認定するなど、全面的に訴えが認められた形で勝訴した。 佐々木 庸一(ささき よういち) 演 - (78年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 大学生、佐々木庸平・よし江の長男 佐々木庸平・よし江夫妻の長男で、大学生。 大変に親思いの青年で、父が胃癌で浪速大学付属病院に入院した際は自らライトバンを運転して病院まで送った。 父の死に際して死因に納得せず、母を説得して病理解剖を依頼。 解剖の結果、死因は術後肺炎ではなく癌性胸膜炎と判明した際は激怒し、受持医であった柳原弘を詰問。 執刀した財前五郎教授と共に法的責任の追及を明言する。 初診した第一内科助教授・里見脩二は「誤診などと軽々しく口にするものではない」とたしなめるが、遺族の決意は固かった。 母を助け、家業を手伝いながら関口弁護士と共に裁判を戦い抜く。 佐々木商店が経営不振に陥り、倒産した後は大学を中退、共同販売所で母と共に商いを続けた。 経営不振にあえいでいたときに、様子を見ていた柳原を見つけたが、柳原が財前に偽証を強要されていたことを告白すると、彼に同情するようになり、控訴審判決前日には関口に、で告訴されないか、と心配さえするようになった。 2003年版 原作と異なり兄妹はなく、一人息子という設定に変更。 父親の生前や、第一審中はかつ荒々しい言動も多かったが、控訴審からは染めるのを止め黒髪に戻し、性格も少しは落ち着いたものになっている。 2019年版 2003年版と同様、一人息子の設定。 父の死で佐々木商店の経営が苦しくなるも、倒産するという展開は描かれないため、大学を中退するという展開はカットされている。 佐々木 信平(ささき しんぺい) 演 - (67年版)、(78年版)、(03年版) 職業 - メリヤス店店主、佐々木店庸平の弟 佐々木庸平の弟で、近所でメリヤス店を営む。 兄・庸平の入院後はしばし見舞い、急死の際は死を看取る。 死後は妻・よし江、長男・庸一を側面から支援。 裁判の際も一審、二審共に第一回目の審理で証言台に立ち、死の模様を証言した。 一審は被告代理人の河野弁護士に言葉尻を捉えられたが、二審は佐々木庸平の死と佐々木商店の経営不振との因果関係を明確に関連付けた。 2003年版 庸平が営む弁当屋の従業員として登場。 兄の死後、よし江が裁判に臨むことに対し、裁判沙汰で売り上げが激減したことなどから不満を抱く。 一審敗訴後、再審に臨もうとするよし江に激怒、不満を持った従業員全員を引き連れ、よし江の元を去っていく。 その際に残った売上金を自分を含めた従業員への退職金と新店舗を出す資金として全て取り上げる(1978年版に出てくる杉田専務の売掛金持ち逃げを、実質的に信平に置き換えている)。 野村(のむら) 職業 - 元売・丸高繊維の営業部長 佐々木商店に出入りする大手元売「丸高繊維」の営業部長。 佐々木庸平の急死で佐々木商店の経営が傾いたのを敏感に察知し、極めて冷淡かつ強硬な態度で代金回収をはかる。 一度は未亡人・佐々木よし江の懇願により支払延期に同意したが、支払いのめどが立たなくなったと判断して日曜日の早朝に商品を引き上げにかかった。 このやり方は「真珠湾攻撃」と異名をとる厳しい手法であった。 債権者集会では口を極めて佐々木親子を罵倒し、死んでお詫びするというよし江に対して、「ほんなら手伝(てつど)うたろか!」とまで言い放ったため、後に債権者委員会の委員長となる大村伝助から、「冗談でも言っていいことと悪いことがある。 船場の商人には商人なりの情があった筈だす」と窘められ、ばつの悪い表情を見せ黙り込む。 大村 伝助(おおむら でんすけ) 職業 - 元売・佐々木商店債権者委員会委員長 佐々木商店に商品をおろしていた元売の一社。 情け深い性格で、佐々木商店のワンマン社長・佐々木庸平に恩義を感じ、その死後は他社が次々と掌を返す中で未亡人の佐々木よし江、長男の庸一らを親身になって支援する。 修羅場が予想された債権者集会を神社で行うことを提案。 激しい言葉を浴びせかける元売たちを制止してその場を鎮め、債権者委員会の委員長となる。 倒産の後はよし江親子が共同販売所で商売を続けられるように便宜を図り、厳しい商いを強いられるよし江親子を見舞って温かい言葉をかけた。 よし江はその恩義を表すべく商号を「村木商店」とした。 第一審関係者 [ ] 関口 仁(せきぐち ひとし) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 関口法律事務所所長、佐々木よし江・信平・庸一の弁護士 2019年版では 関口徹(せきぐち とおる)の名称で登場。 内で法律事務所を経営する弁護士。 胃癌の肺転移による癌性肋膜炎により死亡した佐々木商店代表取締役・佐々木庸平の遺族が、浪速大学第一外科・財前五郎を訴えた裁判で、原告側の代理人を引き受ける。 正義感あふれる社会派の弁護士で、報酬を度外視して奔走。 自ら医学を学び、医者の厚い壁に阻まれながらも証人、鑑定人を探し回り、出廷を要請、説得して回った。 初診をした里見脩二、財前の前任教授・東貞蔵やその娘佐枝子のバックアップもあり、第一審では敗訴したものの、控訴審では勝訴。 予備的な請求が認められたもので、いわば一部勝訴であるが、鑑定に重きを置くが故に医師側に有利とされた医事紛争に一石を投じたものとなった。 控訴審を終えて、請求どおりの額が認められなかったことを原告側に詫びていた。 2003年版 佐々木庸平が亡くなる前から登場しており、就活中の東佐枝子が面接のために訪れている。 大手事務所から独立して事務所を開業したものの大きな裁判に連敗し廃業を決意した矢先、佐々木よし江・庸一からの依頼を受ける。 一審で敗訴するも里見・東らの援護を受け徐々に弁護士としての自信と誇りを取り戻していく設定となっている。 2019年版 かつて河野法律事務所に所属していたという設定が追加されている。 財前側の弁護を担当する国平とはその頃からの知り合いで、彼のやり方には反発しており、良く思っていない。 初めは、医療裁判が医師側に有利であることや、財前側が示談金として1億6000万円を支払うことを佐々木親子に話すが、最終的には裁判で戦う決意を固めた佐々木親子を支える形で弁護を担当する。 第一審では敗訴するが、控訴審では佐枝子のバックアップや新たに原告側の証人として出廷した亀山君子の証言、第一審で財前のために心ならずも偽証し、財前が全責任を転嫁させようとしたことに耐えかねた柳原が在廷証人として語った真実と彼が保管した改ざん前の手書きのカルテの原本という新たな証拠が決め手となり、控訴審に勝利する。 その結果、佐々木親子が求めた損害賠償金8000万円とこれに対する支払済みまでの年五部の割合による金員の支払いが財前側に命じられ、財前の注意義務違反も認められるなど、全面勝訴という形で裁判に勝利した。 また、「庸平の死は不可抗力によるもの」という財前の主張は認定されず、周囲にそう思わせるため柳原にカルテの改ざんを命じたことに対しても、「財前の倫理的・社会的責任を厳しく追及すべき」という裁判所の判断も下されることとなった。 河野 正徳(こうの しょうとく) 演 - (映画版)、(67年版)、(78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 河野法律事務所所長、大阪弁護士会会長、財前五郎の弁護士 大阪市内で法律事務所を経営。 胃癌の肺転移による癌性肋膜炎により死亡した佐々木商店代表取締役・佐々木庸平の遺族が、浪速大学第一外科・財前五郎を訴えた裁判で、被告側の代理人を引き受ける。 老練な策士で、第一審では巧みに柳原に責任を転嫁するなど財前側を勝訴に導く。 しかし、控訴審では汚職事件の弁護を引き受けた関係で、少壮の国平弁護士が主に手がける形となった。 なお、2003年版では河野は国平を紹介するだけの登場に留まっている。 小山 義信(こやま よしのぶ) 演 - (67年版)、(78年版) 職業 - 千葉大学教授、日本癌学会会長、財前五郎側鑑定人 千葉大学医学部外科教授。 財前五郎と同じ噴門部癌を専門とし、メスの切れ味は財前以上ともされる。 また、財前と似たタイプの医師であり、財前を高く評価している(小山は学究肌の東貞蔵からは「彼は学者じゃない」と酷評された)。 転移のある癌は手術すべきではないという当時の学会の主流の中で、転移はあっても積極的に手術を行うべきだという考え方を持っていた。 その一方で化学療法に対しては極めて否定的であった。 財前五郎の裁判に当たっては、一審、二審共に被告側証人として出廷し、医学的に財前の措置は間違いではなかったと証言した。 しかし、控訴審では化学療法のタカ派である北海道大学・長谷部一三と対決するかたちになり、原告代理人の関口弁護士の尋問の前に化学療法の有効性を認めざるを得なかった。 一丸 直文(いちまる なおふみ) 演 - (67年版)、(78年版) 職業 - 東北大学名誉教授、佐々木よし江・信平・庸一側鑑定人 東北大学医学部名誉教授。 転移のある癌は手術すべきではないという考えを堅持しており、財前五郎の裁判にあたっては財前の前任教授・東貞蔵より紹介状を受け、原告側の鑑定人として出廷した。 被告代理人の河野正徳弁護士の反対尋問で「一、二の犠牲があってもやってみるべきではないのか」という言葉に激高。 「たとえ一、二の犠牲があってもとは何事か!人間はモルモットではない」と一喝した。 また、裁判長からの尋問に対して「こと尋問に関する限り、私には賭けはできない」と答えた。 唐木 豊一(からき とよかず) 演 - (78年版)、(03年版) 職業 - 洛北大学名誉教授、大阪地方裁判所が依頼した鑑定人 洛北大学医学部名誉教授。 誤診のシンポジウムで座長を務めた。 財前五郎の裁判にあたって、裁判所が選定した鑑定人として出廷し、本件を誤診と扱うのは妥当ではないと証言、これがある意味で一審勝訴の決め手となった。 しかし、その際に財前に医師としての倫理観が欠如していたことを指摘し、判決文に盛り込まれた。 なお、この証言の背後には、鵜飼医学部長からのそれとない依頼があったという。 1978年版 財前に対しても落ち度を指摘する場面は省略されており、ここでは終始財前を擁護する形になる。 そのため彼の証言に対して財前が受けた印象も異なっている。 また控訴審にも出廷し、当作での第一審の証言を維持した。 控訴審関係者 [ ] 村山(むらやま) 演 - (78年版) 職業 - 洛北大学医学部第二外科教授(肺がん専門) 控訴審に先立ち、関口弁護士が医学的論拠の調査を行った際に訪ねた相手の一人。 同窓の先輩でもある法学部の滝野教授の紹介ということで、当初は好意的に迎える。 しかし、要件の核心に触れたところで態度を一変させ、医療責任の過酷追及は萎縮医療を招きかねないとの理由で、それまでに関口が訪問した相手と同様に応答を拒否した。 国平(くにひら) 演 - (78年版)、(03年版)、(19年版) 職業 -浪速医師会顧問弁護士、財前五郎の弁護士 2003年版では 国平学文(くにひらまなぶ)、2019年版では 国平幸一郎(くにひらこういちろう)の名称で登場。 大阪府医師会顧問弁護士。 胃癌の肺転移による癌性肋膜炎により死亡した佐々木商店代表取締役・佐々木庸平の遺族が、財前を訴えた裁判の控訴審で、被告側代理人であった河野正徳が汚職事件を引き受けた関係で、共に代理人を務める。 新進気鋭の少壮弁護士で、色々と策を講じるが、財前とはなぜか手が合わない。 前病棟婦長の亀山君子の出廷を妨害すべく、夫の塚口雄吉が勤務する三光精機の工場に圧力をかけるが、これが失敗して逆に原告側の証人として出廷させてしまい、財前の不信と顰蹙を買う。 控訴審は最終的に敗訴した。 2003年版 控訴審からではなく、第一審から一貫して被告側代理人として裁判を担当。 肺がんの手術を終えた財前の病室へ行き、今後の打ち合わせをするが、財前の死期が近いことを見抜き二度と訪れることは無かった。 ちなみに同ドラマでは魚がデザインされたを常に着用している。 2019年版 03年版同様、控訴審ではなく第一審から財前側の弁護士として登場。 河野法律事務所の所属に変更されている。 関口とはかつて同じ法律事務所にいた間柄であるが、関口からは良く思われていない。 第一外科・東教授の信任が厚かった。 東が退官し、財前五郎が教授に昇格した後、佐々木庸平の件を経て退職する。 一般の患者と特診患者をあからさまに区別する財前の姿勢を好ましく思っていなかった。 1978年版 在職中に塚口雄吉と結婚。 退職の時期は財前の外遊帰国直後。 懐妊して近畿労災病院を受診した際に東佐枝子と再会し、佐々木庸平の裁判の話になり、ふと「総回診の際に受持医の柳原弘が財前から叱責された」と語る。 このことで、佐枝子や原告側代理人・関口弁護士の度重なる訪問を受けるも、妊娠中の身であるために医師の不興を買うのを恐れ、かつ雄吉の賛意も得られずに辞退。 しかし、被告側代理人の国平弁護士による雄吉への圧力を機に出廷に同意。 あえて在廷証人というかたちで出廷し、教授総回診の際の顛末の一切を証言した。 2003年版 原作とは全く異なる人物と社会的地位の設定が行われている。 独身で柳原と相思相愛の仲であることがうかがわせる。 2003年版では退職後、近畿労共病院に看護師として再就職している。 独身のため、国平が圧力をかける人物が彼女に置き換えられている。 証人になるつもりはなかったが、裁判の様子を見に行き、財前が柳原への責任転嫁を彼が目の前で否定したことに心を動かされ原告側に協力することを決心する。 そして「カンファレンスの際に癌があることを財前がわかっていたかどうか」の決定的証拠として佐々木庸平の手術当時の看護師記録を法廷に提出し、裁判の勝敗を決定づけた。 塚口 雄吉(つかぐち ゆうきち) 演 - (78年版)、(90年版)、(19年版) 職業 - 三光電器勤務、亀山君子の夫 1978年版では 亀山雄吉(かめやまゆうきち)の名称で、2019年版では 亀山富治(かめやまとみじ)の名称で登場。 亀山君子(旧姓)の夫。 三光精機工場に勤務する腕利きの旋盤工で、職人気質。 はじめ、妻・君子に対する東佐枝子や国平の証人出廷依頼を拒絶し、どちらも追い返す。 しかし、出廷工作のため工場長を通して圧力をかけようとした国平に激昂し、また国平が自宅に持参した札束を叩き返した。 その後、君子の原告側証人を許可した。 その後、君子と共に関口の法律事務所を訪れ、佐枝子に失礼な態度を取ってしまった事を深く謝罪する。 2019年版 まず自宅に佐枝子と関口弁護士が来て、妻・君子に対する証人としての出廷依頼をするも、身重の妻を心配して2人を追い返す。 その後、勤め先の工場に圧力をかけるため訪れた又一と国平の行為に激昂。 この出来事は、君子が控訴審で原告側の証人として出廷する決心を与える。 正木 徹(まさき とおる) 演 - (78年版)、(03年版) 職業 - 私立東京K大学医学部胸部外科助教授、佐々木よし江・信平・庸一側鑑定人 私立東京K大学医学部助教授(1978年版では関東医科大学助教授、2003年版では東都大学教授)。 胸部外科を専攻、アメリカ留学経験もあり、東貞蔵と親しい。 財前の誤診事件の控訴審において関口弁護士が証人集めに苦労する中、事情を知った東が自身の推薦状で依頼したことにより、原告側鑑定人として出廷。 本件における胸部検索の重要性について証言すると共に佐々木庸平の胸部エックス線写真を鑑定、わずかなの貯留を発見する。 1978年版 原告側鑑定人になることを知った財前が鵜飼教授に頼み、関東医科大学医学部の教授を通して正木に圧力をかけようとした。 そのことを正木からの手紙で知った東は激怒し、結局正木は出廷して証言している。 なお、関口弁護士を迎えた際には、医療責任追及が萎縮医療につながるとの言説そのものを批判していた。 2003年版 関口弁護士に正木を紹介した東 2003年版では東の後輩という設定 には協力を惜しまないと約束するも、後に一審の鑑定を支持せざるを得ないとして鑑定人を引き受けることを断る。 新設される浪速大学がんセンターに正木の教室の助教授が赴任することが決まったことを関口から聞かされた東は、財前ががんセンターの人事まで裁判のための取引に使ったことに大いに憤った。 竹谷 教造(たけたに きょうぞう) 演 - (78年版) 職業 - 奈良大学医学部胸部外科教授・医学部長、財前五郎側鑑定人 学術会議会員選挙に全国区で立候補。 地方区の財前と選挙協力し、その際に関西医科歯科大学が洛北大学と袂を分かち、その系列である舞鶴総合病院が医師不足に陥っているとの情報を鵜飼医学部長に伝え、同大学系列の地方区の1500票と引き換えに内科・外科・産婦人科の医師供出を持ちかけた。 だがこの件は浪速大学まで足を運んだ同大学学長と鵜飼との間で既に合意がなされており、それを知るや自身も医師供出を申し出た。 全国区で当選を果たした。 また、控訴審では被告側鑑定人として出廷し、このケースでは早期段階で断層撮影をしても胸部陰影を癌の転移巣と診断することは困難であったと主張。 これで法的責任を問われるなら全てのケースで転移を疑ってかからねばならず、そうなると病院の診療機能はたちまちストップし、マヒ状態になってしまうと証言した。 長谷部 一三(はせべ かずみ) 職業 - 北海道大学医学部第二外科教授、佐々木よし江・信平・庸一側鑑定人 癌治療における化学療法を専門とし、外科的療法と化学療法の併用ともいえる「マイトマイシンの大量ワンショット療法」など様々な治療法を考案して実績を挙げる。 財前の誤診事件の控訴審に原告側鑑定人として出廷し、佐々木庸平の癌が化学療法によく反応するタイプの癌であること、肺炎の症状が起こった時点で化学療法を行うべきであったと主張。 慎重な態度に終始したが、術後21日目に死亡することは避け得たと明言した。 また、原告代理人の国平弁護士の反対尋問に対しては「執拗に副作用の危険性を持ち出すが、本件に制癌剤を使用したら21日以内に死亡するというデータでも持っているのか?」と逆に質問、狼狽する国平に「他に方法が無いなら、たとえ多少のリスクがあってもやってみるのが医者のモラルである」と鋭く反論した。 依頼を受けた当初は鑑定を断るつもりだったように、慎重で消極的な態度の持ち主で化学療法についても非常に慎重な姿勢を取っているが、それは化学療法に対する世間の熱い期待を知っているからで、心の内には患者に対するヒューマニティが溢れている人物。 1978年版 登場せず、正木徹がその役割の一部を担う格好となった。 学術会議選関係者 [ ] 神納(かのう、1978年版は「じんのう」) 職業 - 洛北大学医学部内科教授、学術会議会員選挙対立候補 重藤(しげふじ) 職業 - 近畿医科大学医学部神経科教授、学術会議会員選挙対立候補(辞退) 織田(おだ) 職業 - 大和医科大学学長兼理事長 増富(ますとみ) 職業 - 近畿医科大学医学部内科教授 岡野(おかの) 職業 - 近畿医科大学理事長 三宅(みやけ) 職業 - 三重大学医学部外科助教授 近畿がんセンター関係者 [ ] 都留 利夫(つる としお) 演 - (78年版) 職業 - 近畿がんセンター病理室長、控訴審裁判所鑑定人 里見脩二らと共に癌の早期発見、治療に取り組む。 での検診で発見された患者、山田うめの細胞を病理検索して胃癌が予想以上に進展していると診断する。 その後、里見に佐々木庸平の切除胃の病理検索が十分になされていないことを指摘。 関口弁護士が直ちに証拠保全の手続きを取ったことにより、運よく保存されていた佐々木庸平の切除胃の標本を再度検索し、佐々木庸平の癌が既にしていたこと、癌が転移しやすい悪性の未分化型癌であることを突き止める。 そして控訴審に鑑定人として出廷して鑑定結果を述べ、財前に対し「癌の専門医としては考えられない杜撰さである」と歯に衣を着せずに指摘した。 この事実は財前にとっては打撃となるものであった。 ただし、最終的な判決では「被告渡欧後にしか結果は出ない」として、関連する原告側の主張は退けられた。 1978年版 控訴審では都留の検索結果に関する証言はカットされ、財前も都留の追及を「十分に検索を行う時間がなかった」の一点張りでかわしてしまう。 その代わり、都留が指摘した点は、控訴審に彼が出廷する第30話の冒頭で花森ケイ子により指摘されており、それに対して財前は、里見が知恵を付けたに違いない、と悪態をついた。 時国(ときくに) 職業 - 近畿がんセンター所長 有馬(ありま) 職業 - 近畿がんセンター第一診断部長 立石(たていし) 職業 - 近畿がんセンター放射線部長 槙(まき) 職業 - 近畿がんセンター外科部長 熊谷(くまがい) 職業 - 近畿がんセンター第一診断部員、里見脩二の部下 その他 [ ] 山田 音市(やまだ おといち) 演 - (19年版) 職業 - 海産物商、食道噴門部癌患者 2019年版では近畿新聞会長として登場。 小西 きく(こにし-) 演 - (78年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 主婦、膵臓癌患者 2003年版では 小西みどりの名称で、2019年版では 小西由香里(こにし ゆかり)の名称で登場。 浪速大学第一内科・里見教授の作品中最初の診断患者として登場する。 医学部長の鵜飼教授が初診し胃癌として診断されるが、里見はその診断に疑問を持ち、内科的診察で膵臓癌疑診・試験切開と診断する。 その後、第一外科・財前助教授の手により試験切開され、膵臓癌と確定され、膵臓癌の手術は完璧に終わった(ただし財前は鵜飼が誤診した患者を手術したことで鵜飼に疎まれることを心配するなど小心なところを示した)。 2019年版では一人息子を持つシングルマザーとなっている。 入院当初は第一内科で胃癌の再発と診断されたが、後に膵臓のであることが判明。 東による執刀が行われるも難航する手術に体力を奪われ途中で離脱。 助手をしていた財前が代わって執刀を行う。 手術は成功したもののこの一件で東と財前の対立が決定的になる。 武井(たけい) 職業 - 平和製薬取締役、浪速大学医学部薬学科非常勤講師 市田(いちだ) 演 - (19年版) 職業 - 平和製薬・西ドイツ駐在員 山田 うめ(やまだ-) 演 - (78年版) 職業 - 奈良県十津川村の農婦、早期胃癌患者 奈良県十津川村在住。 息子夫婦と同居して農業を営む。 近畿がんセンターによる検診を受診、里見脩二によって早期胃癌を発見される。 経済的理由で度重なる検査を拒むも 、里見の説得に応じて内視鏡などの検査を受け、最終的に手術により完治。 これにより里見は不治の病である筈の胃癌を検診によって早期発見、治癒したことで地元では名士扱いされる。 野田 文蔵(のだ ぶんぞう) 演 - (78年版)、(19年版) 職業 - 野田薬局店主 大阪市内の老舗・野田薬局の店主。 2019年版では 野田和夫(のだ かずお)の名称で登場し、店も京都のドラッグストアの社長となっている。 財前又一とは古い付き合いで、又一の肝煎りで一人娘の華子と、娘婿・財前五郎の主宰する浪速大学第一外科医局員・柳原弘との縁談に応じる。 この縁談は、五郎が被告の裁判に被告側証人として出廷させる柳原の懐柔と口封じが目的であったが、野田薬局としても国立大学に勤務し将来を嘱望されている医師を女婿に持つことは何よりの箔付けであった。 そのため、柳原が真実を証言して第一外科を追放されたのを知ると、葉書一通で破談を通告した。 2019年版では、控訴審ではなく第一審の最中に登場。 柳原が真実を証言して第一外科を退職してからも破談の通告はせず、娘の華子は無医村医療のために高知県に旅立つ柳原について行った。 野田 華子(のだ はなこ) 演 - (78年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 柳原弘の婚約者 大阪市内の老舗・野田薬局の社長・野田文蔵の一人娘。 薬局を継いでいる兄がいる。 財前又一の肝煎りでその娘婿・財前五郎の主宰する浪速大学医学部第一外科医局員・柳原弘と見合い、交際が始まる。 アパートに押しかけるなど積極的にアプローチし、遂にはアパートで男女の関係になった。 しかし、華子(特に両親)の興味の対象は柳原自身よりも、国立大学の大学病院に勤務する医師という肩書であった。 そのため、柳原が裁判で真実を証言し、第一外科を事実上追放された翌日にはアパートで彼を泣きながら詰った。 そしてこの日を最後に交際は途切れ、やがては父親の文蔵から破談通知の葉書が郵送された。 柳原はアパートを引き払う日になってその葉書を読み、男女の関係を持ったことを悔やんだが、自分との破談をこの葉書一枚で済ませるのなら自分のことは伏せてまた相手を探すのだろう、と自分に言い聞かせて葉書を焼き捨てた。 2003年版 財前杏子の出身女子大の後輩という設定になっている。 2019年版 父親同様、第一審の最中に登場する。 柳原のアパートへ遊びに行くなど、交際は順調に進む。 原作と異なり、柳原が第一外科を退職してからも交際が途切れることはなかった。 最終的には、大学病院の医師という肩書を捨てて無医村医療で高知県に出発する柳原について行く。 安田 太一(やすだ たいち) 演 - (78年版)、(90年版)、(03年版)、(19年版) 職業 - 中小企業の社長、早期噴門部癌患者 大阪市在住の中小企業経営者。 浪速大学付属病院第一外科を受診し、初診を担当した佃により胃噴門癌と診断される。 しかし、教授である財前の診察を熱望。 風貌、立場が佐々木庸平に酷似しているため、財前は拒否しながらもずるずると引きずられるように診察、手術に応じる。 しかし、そのせいで手術はメスが深く入り過ぎたりコッヘルを落としたり、果ては吻合部の糸を切ったりと散々であったが無事に成功した。 術後の回診では感謝の気持ちから財前の腕を思わずつかむが「何をするんです」と財前に狼狽され手を振り払われ当惑する。 挙句の果てに腸閉塞を起こしたが、財前は真夜中に病院に駆けつけ自ら再手術を行う。 これにより何とか完治し、退院の際には財前と笑顔で別れる。 安田は財前の医師としての献身的な態度を、彼の誠実な人柄からくるものと勘違いし単純に感謝する。 二人の関係は誤解に始まり誤解に終わるものであったが、結果的に佐々木に容貌の似た安田への献身は佐々木に対する財前の贖罪意識を多少は和らげることにはなった。 [ ] なお、安田の退院を見送った直後の財前をめぐる描写が、原作と1978年版で異なっている。 2019年版では佐々木庸平に全く似ておらず、手術ミスの原因も財前の脳裏に佐々木庸平らの幻が浮かび上がったためとなっている。 退院時、財前に佐々木親子に天罰が下るという発言をしていた。 林田 加奈子(はやしだ かなこ) 演 - (03年版) 職業 - 製薬会社営業、末期癌患者 2003年版に登場するオリジナルの人物。 大阪府内の製薬会社の営業担当で、時には「ホテルで一晩付き合う」というほど強引な営業手法を用い、自社製品のセールスを行っている。 自社内で過酷な出世競争を行っているらしく、37歳になる今まで結婚はおろか恋人すら出来たことはなかった。 営業先の浪速大学病院にて気を失い、入院。 検査の結果、全身転移による末期癌であることが判明し、担当医の里見脩二から告知を受けると号泣するが、「臨終まで責任を持って看取る」と里見から励まされる。 しかし、第一内科では林田の転院を強要する声が根強く、医局員の竹内雄太から第一内科の事情を知らされ、転院を余儀なくされる。 転院に際しては里見に感謝の言葉を述べつつも、「でもここ(浪速大学病院)は、人生の最後を迎える場所ではない」と批判した上で、自分で病院を探し転院。 末期癌によりその病院で息を引き取る。 小西 翔太(こにし しょうた) 演 ー 職業 ー 小西由香里の息子 2019年版に登場するオリジナルの人物。 浪速大学病院に入院した小西由香里の一人息子。 脚注 [ ]• 後述する2003年版では特にその描写が顕著である• 新潮文庫版第一巻290p。 新潮文庫版第一巻350p。 1978年版では、結局2人に押しつけた。 新潮文庫版第四巻396p。 新潮文庫版第四巻380p。 元病棟婦長・亀山君子の証言で覆された。 新潮文庫版第四巻25p,198p。 新潮文庫版第四巻195p。 新潮文庫版第五巻267p。 一時は選挙対策本部担当だったが、この時はすでに外されていた。 安田太一の診察の際には選対に新たに入った医局員が不慣れだったために呼び出されていた。 原作では、大阪駅から関口が待つ柳原の自宅に直接行く。 そして、人気のないときを見計らって医局に行き人に見つかったら資料整理の振りをして持ち出す、という計画を語り、関口の勧めもあり翌日に実行した(持ち出し自体の場面はない)。 1978年版では、柳原の証言の数日後に医局員たちが帰った後の深夜の医局に潜入し、抄読会記録を入手。 レストランで柳原と落ち合い関口の元へ行く流れとなっている。 新潮文庫版第五巻273p。 控訴審法廷で激昂し、財前をなじった際にこの事について言及している。 1978年版では、経緯は不明だが、つい最近自分達が飛ばされた真の理由を知って腹が立った、と柳原に語っている。 原作では、控訴審判決前日に財前が義父・又一と裁判について話した際に、即刻除籍にしたと明らかにする。 1978年版では、最終話(第31回)冒頭で、判決を一週間後に控えて財前が花森ケイ子に質問されて柳原と共に除籍にしたと語った。 新潮文庫版第五巻396-397p。 新潮文庫版第一巻306p。 財前も里見からの「オペは今津教授に執刀してもらうのか?」との問いに対しメスの切れが今一である事や教授選での確執がある事を理由に「あの人は御免だ!」と拒否している• 新潮文庫版四巻480p• 新潮文庫版第一巻82p。 1978年版と2019年版では最後まで「五郎君」と呼び、2003年版では公の場以外は「五郎ちゃん」と呼んだ。 2003年版では大学院生。 2019年版では浪速大学病院図書館司書。 1978年版第31話。 1978年版第31話。 2003年、2019年版では一人息子という設定。 新潮文庫版第三巻312p。 1978年版では・亀山雄吉と結婚したという設定で、旧姓は不明。 2003年版では独身で、柳原との親密な関係を匂わせる設定となっている。 東が院長ということは就職するまで知らなかった。 東から浪速大学を辞めた理由を問われた際「大学病院が嫌になったから」と答えている• 1978年版の放送時には高齢者の医療費は自己負担がゼロであった。 そのため75歳になるまで治療を開始するのを待ってくれるように里見に懇願する。

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ドラマ「白い巨塔」2019第五夜視聴率 MVPと失敗だったキャスティング総括

佐々木よし江

お好きなところからお読みください• 2019「白い巨塔」ってどんな話?あらすじ紹介 原作は作家「山崎豊子」の長編小説で「白い巨塔は」何度もリメイクされ映画やドラマ化されています。 山崎さんはが2013年に逝去されていますので、逝去後に制作される「白い巨塔」はこれが初めて 大阪の大学病院を舞台にした同作は、腹腔鏡手術のスペシャリストとして医学界に名をはせる、浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎 岡田 を主人公に描く医療ドラマ。 今回は、2019年の大阪の大学病院を舞台に、目覚ましい進歩を遂げる現代の医学界のなかで、大病院に渦巻く派閥争いや権力闘争などを通じ、命の尊厳を考えさせられる人間の本性に迫る内容となっています。 いつ見てもゾクゾクっとするストーリーです。 人間の欲望や思惑、生き様がドラマチックに表現されています。 財前五郎という人物は現代にはなかなかいないキャラクター。 何かに慮っていないと生きづらい世の中にあって、財前は絶対の自信と揺るがない信念を持ち続け、野心を抱きながらギラギラとエネルギッシュに生きています。 「やるからには財前五郎を味わい尽くそう」という気持ちで、監督を信じてついていきたいです。 撮影は始まったばかりですが、現場はとても楽しいです。 難しいシーンばかりでどのシーンも気が抜けないのですが、他の出演者の方々もどんな芝居をするのか模索されたり、楽しみながら撮影に臨んでいらっしゃるのを感じています。 医学の進歩にともなって、今の時代だからこそできる『白い巨塔』になっていると思いますので、そういった部分にもご期待ください。 すみません 浪速大学医学部第一外科・准教授。 貧しい母子家庭に育ち、たゆまぬ努力で今日の成功を勝ち取った。 野心に溢れ、みずからの才能には絶対的な自信を持つ。 1980年11月18日生まれ、大阪府出身。 ジャニーズのアイドルグループV6のメンバー。 妻は女優の宮崎あおい。 俳優代表作は『木更津キャッツアイ』、NHK大河『軍師官兵衛』、『SP 警視庁警備部警護課第四係』、映画『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』『図書館戦争』シリーズ など 2018年には映画『関ヶ原』で第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、主演映画『散り椿』が第42回モントリオール世界映画祭で審査員特別賞を受賞 テレビドラマ出演は3年ぶり 里見脩二(さとみしゅうじ) 2019松山ケンイチvs江口洋介2003 浪速大学医学部第一内科・准教授。 財前とは同期。 出世には一切関心がなく、やってくる患者を親身になって診察することと、みずからの研究を突き詰めるために大学病院に所属している。 患者を救うことを第一に考えており、学内の権力争いには嫌気が差している。 tv-asahi. 財前が唯一心を許し、なんでも話せる相手。 医師を志し、関西女子医大に入学するものの、医学界の封建制と矛盾だらけの人間関係に見切りをつけ中退した。 tv-asahi. 定年退官を前に、直属の弟子である財前を自分の後継者として教授に推そうと考えるが、財前の教授選を見据えたパフォーマンスを目の当たりに。 tv-asahi. 学内政治力にも長けており、それが今日の地位を築き上げた。 tv-asahi. tv-asahi. 教授陣の中で紅一点。 財前又一(ざいぜん・またいち) 2019小林薫 vs西田敏行2003 財前の義理の父。 圧倒的な財力を誇る財前産婦人科医院・院長。 tv-asahi. 女手一つで財前を育て、苦労しながらも医学部まで卒業させた。 現在は故郷でひとり暮らしている。 浪速大学病院図書館で司書として働いている。 財前の代理人 2019vs2003キャストたちの比較の感想 見てみないと分かりませんが、財前教授は、唐沢寿明さんのイメージが凄すぎて、全体的 軽い 感じがします。 豪華なんだけどね、財前五郎はやっぱり唐沢のイメージしかないんだよなあ 唐沢さんと江口さんの白い巨塔が良かったな。 医療裁判の弁護士も上川隆也さん、最高でしたね。 今回は斎藤工さんか。 どうなんだろう?上川さんほどの迫力が出せるかな? Yahoo! ニュースコメントより抜粋 どっちかというと新キャストに対して世間は辛口が多いですね。 それだけ唐沢さん主演の2003年版の印象が強かったといえますよね。 岡田さん主演の2019年版の白い巨塔は、視聴後視聴者の心に2003年版を超えた!

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佐々木希の性格や熱愛彼氏や整形の噂は?中卒ヤンキー時の画像あり

佐々木よし江

天才的なオペの名手であり、ゆえに実力主義で自信家である。 師弟関係にあった東とは、教授選をきっかけにいがみ合う仲になり教授就任の妨害を受ける。 しかし第一章では、義父・財前又一の強力な援助により、徐々にしたたかな政治力を身につけ、結果として教授へと上り詰めた。 その後、国際的な学会で高い評価を受け、新しくできる浪速大学病院の系列・がんセンター長の地位を獲得するが、二章での裁判に負けたことにより、内定を取り消される。 元々は患者を助ける医者になりたい、母親を喜ばせてやりたいという一心から医師になったものの、大学病院特有の白い巨塔に巻き込まれ、地位や名誉を求めて生きるようになる。 死への不安と向き合う中で親友でありライバルでもある里見をはじめとした周囲の温かさに触れてそれまでの自分に疑問を抱き、朦朧とした意識の中でがんセンターを里見と共に盛りたてる夢を見ながら里見に看取られこの世を去った。 大学病院には患者治療とがん予防の研究のために残っており、政治的な野心は全くない。 その強い正義感から周りからは煙たがられることが多く、旧態依然とした病院の体制に強い葛藤を抱く。 一方で患者と真正面から向き合うことで患者からの信頼を得ている。 患者よりも野心を優先させる財前の姿勢に正義感から度々苦言を呈し、彼が教授になってからも変わらずに接し続けた。 裁判では財前の不利になる言動をし、財前を敗北に追い込んだが、裁判の証言台に立つことで大学病院を追われ、大河内の斡旋により、民間の千成病院の内科医長に就任する。 研究は大学病院より限られているが、白い巨塔がなく最後まで患者と向き合えるとの思いから千成病院を居心地がいいと思っているため、財前や鵜飼によるがんセンター内科部長就任のオファーも固辞している。 財前の癌を診断した際には体面を気にして転院を拒否する彼に「君の不安を受け止めたい」と語気を強めて語るなど、財前との友情を感じさせた。 財前の最期を見届けた唯一の人物である。 勝手な行動を取りがちな財前と反発し合い、日に日に大きくなる財前を快く思っていないが、退任日には財前に会いに行こうとしており、心底では財前を自分の弟子として、その力量を認めている。 財前とのトラブルにより、退任後の自分の後継教授を、財前ではなく石川大学医学部の菊川へ受け継ごうとしたが、力不足により教授選で敗北する。 二章では、裁判に口を出すつもりではなかったが、佐々木庸平の死因の経緯を聞き、証言台で真実を話す。 終盤、財前の肺癌を知り、自らの弟子である財前を救うために手術を行うが、手の施しようがなく終わってしまう。 策を巡らすことが多く感情的ではあるが、不正を嫌う高潔な性格であり、自分の立場しか考えない鵜飼を諌める場面もあった。 盆栽が趣味。 自身の誤診などは決して認めようとしない傲慢な医師で、白い巨塔で描かれる権威主義の中心人物である。 財前の容体悪化時には前作のように後任教授の人事を考えたり、彼に病状を告知するかどうかの話し合いの際には又一から涙ながらの懇願を受けたことに加えてがんセンターの設立や学長である自身の立場への影響を懸念し東らの反対を押し切り、緘口令を敷くように命じるなど使い捨てのような態度を取る。 危篤時には心配する振りをするが「誰だ、君は? あっちへ行きたまえ」、「用はない、出て行きたまえ! 」と一蹴されさらに里見には押しのけられた上、最後には東に促され他の医局員を押しのけるように病室を退出する。 基本的に高潔な東とは対照的な性格として描かれており、一時は財前の味方をしたが、結局は全て自分の利益のためであり、本性は非常に腹黒い性格の持ち主。 絵画鑑賞が趣味である。 特別版でも登場し、浪速大で行われた里見の講演を見にきた柳原に対して自分の器の大きさを自慢するなど腹黒さは健在。 大河内清作(病理学科教授) 演 - 鵜飼の前任の医学部長。 大学の講義では里見と財前も指導を受けた。 教授の中では年長者であり、基礎講座を取りまとめる。 教授選の選考会委員長を務める。 寡黙かつ公正明大を旨とする性格で融通がきかないと言われる面もあるが、研究に熱心で患者治療に純粋な姿勢を大事にする里見を高く評価し、何かと目をかけている。 その一方で財前の政治力や傲慢な態度をよく思わず「彼は政治家にでもなったつもりか」と苦言を呈した。 二章の佐々木庸平の病理解剖を行い、肺への転移を立証した人物でもあり、裁判で証言台に立ったことで行き場を失った里見の就職口を紹介した。 財前の死後は彼の遺体の病理解剖を行うがその場面は描かれていない。 今津昭二(第二外科教授) 演 - 野心を抱く財前が第一外科教授になる事は、自分にとって不都合と考え、東に協力する形で教授選に参加する。 葉山優夫(産婦人科教授) 演 - 教授選に参加する。 鵜飼派の1人で、鵜飼から教授選で財前のサポートに回るよう命じられる。 野坂耕一郎(整形外科教授) 演 - 国立浪速大学医学部附属病院整形外科教授。 財前、菊川のどちら側にもつかず、3人目の候補者を後押しする形で教授選に参加する。 則内大二郎(第二内科教授・浪速大附属病院長) 演 - 国立浪速大学医学部附属病院長兼第二内科教授。 教授選に参加する。 鵜飼派。 (第一外科医局員) 演 - 浪速大学を奨学金で卒業し、外科医療の現場で活躍する財前を尊敬している。 同期の竹内や歳の近い佃や安西からのあだ名は「 ヤナ」。 院内の情勢に疎いピュアな性格の持ち主。 二章では、佐々木庸平の主治医を務める。 佐々木庸平のカンファレンスの際に財前の診断に疑問を抱いていたが、財前の言葉に丸め込まれ、佐々木庸平を死亡させてしまったことに責任を感じていた。 裁判では財前についていこうとしたが、最終的には自分に全責任を押し付けようとする財前を許すことができず、傍聴席で真実を叫んだ。 その後は大学病院の辞職を考えるが、移動販売で商いを続ける佐々木一家を見て、「謝って責任から逃れたいだけだった」と悟り、会うことなく残留を決意する。 財前の罹患時は佃と安西に押し付けられる形ではあるが、彼の主治医を担当した。 特別版では財前の死後、医局に残留した彼が再発癌の患者へ初めての告知を行うことになったオリジナルストーリーが描かれている。 一審の判決が降りた直後に大学病院を辞め、近畿労共病院に移る。 証言を断り続けていたが、柳原が傍聴席で真実を叫ぶ姿を目の前で見たのをきっかけに、証言台に立つ決心をする。 第二審後、大学病院に残留することで自分の罪と向き合う決意を固めた柳原を激励した。 なお、原作及び本作以外の映像作品では既婚者として設定されているが本作でのみ独身として描かれている。 自身を派閥に属していない独立派だと思っているが、結果的には組織の中で力ある者に追随しているため、財前派となっている。 しかし、特診患者の手術の際に担当を外されるなど財前からは冷遇されている描写がある。 その一方で医学者としての良心を忘れずにおり、教授選において本業そっちのけで医局内の工作にやっきになる佃達を窘めたり 、終盤に財前の病状について緘口令を敷くよう命じる鵜飼を険しい表情で睨みつけるなど 、財前のイエスマンが多い第一外科の医局において常識人の役割を果たす。 また、抑えられるものの財前に意見を言える数少ない人物でもある。 財前の死後が描かれた特別編では現職のまま残留している。 同じく医局に残った柳原に対して「微妙な立場だから綿貫教授の期待にはちゃんと答えた方がいい」と釘を刺しつつも癌患者への告知を初めて1人で行うことになった彼にアドバイスをし、告知の場に立ち会う。 教授選においては医局内の統率を図ると共に財前の対立候補の情報を集めたが、決選投票の際は安西と共に仮病を使って石川大の菊川の元に直談判をしにいくなど、医師としての業務を放棄しているといえる行動に出る。 しかし、その功績もあり財前が教授に就任すると同時に講師に就任し、医局内の実質的なまとめ役となる。 財前を慕い彼の為に動くがその関係は信頼というより利害関係に近く、自身の立場が危うくなることを恐れている。 最終的には忠誠心よりも自分の保身を優先する傾向が強い。 財前の手術後は病状を隠しきれないと真っ先に断言し、担当医を誰がやるかを押し付けあった挙句柳原に対して安西と共に「お前が先生を裏切った。 先生が倒れたのはお前のせいだ」と理不尽に当たり散らし、財前の担当を彼に押し付ける。 危篤に陥った際は病室に控え、財前に鵜飼の来訪を告げたものの最後は退室させられる。 財前の死後は彼の不正に加担したことで地方へ左遷されたことが特別篇の金井の発言で判明する。 教授選の際には、佃と共に東教授が連れてきた対抗馬・菊川に直談判して辞退を迫った。 その功績が認められたのか財前が教授に就任すると同時に医局長に就任する。 財前の忠臣ではあるがどちらかというと日和見主義的で、強い主張はしない。 控訴審の最中、懐柔目的もあったとはいえ財前から厚遇される柳原について「こんなことなら佐々木庸平の担当をしとけばよかった」と言って金井から叱責された。 なお、財前の死後は佃同様親財前派として不正に加担したことから、地方の病院へ左遷されたことが特別編の金井の発言で判明する。 竹内雄太(第一内科医局員) 演 - 2003年版のみに登場するオリジナルの登場人物。 柳原とは同期で一緒に食事をしたり悩みを相談し合う仲。 院内の情報に敏感で、現実的な判断をするため、助教授の里見とは意見が合わないことが多い。 それでも里見が浪速大学病院を退職する際には彼の元を訪れ、涙ながらに「里見先生のようにはなれない」と訴えるなど尊敬の念はしっかり持っていた。 特別版でも登場し、外科医師として浪速大学で頑張り続ける柳原に対し「お前、成長しないな」と言いつつも温かい視線を向けている。 他大学の医師 船尾悟(東都大学医学部長・第二外科教授・日本外科医学会会長) 演 - 同じ東都大出身の東教授から依頼を受け、第一外科後任教授に教え子の菊川を推薦した人物。 佃と安西が菊川の元に直談判した事件では工作が不得手な東を「甘いお方」と断じて彼に屈辱を与える。 財前とは対立していたものの、教え子を浪速大付属高度がん医療センターに送り込む事を条件に、裁判では財前側で証言した。 菊川昇(石川大学医学部教授) 演 - 船尾教授の推薦で、浪速大学第一外科の教授選で財前と席を争った。 一度離婚を経験しており、政子からは東の後任としてだけではなく東家の後継者としても見られていたが、佐枝子に対して「結婚はもうこりごりです」と話している。 石川大学赴任以前はオーストラリアの医科大学の教授を務めていた。 浪速大の教授選に敗れたことで、オーストラリアへ研究に出ると東教授に告げた。 唐木豊一(洛北大学医学部長・教授) 演 - 裁判で財前側に有利な証言をし、第一審の判決に大きな影響を与える。 患者が医師を訴える事で、医師が仕事を行いにくくなることを嘆いている。 学生時代にゴルフ部だったことを、くれない会のコンペで活かしている。 酒好きで、現実的な性格。 財前に対する愛情はないが、若くして教授夫人になることで周りからの脚光・優越感を感じたく、五郎に早く教授になってもらいたいと願っている。 彼が危篤に陥った際に東から人工呼吸器使用による延命治療を持ちかけられるが「そうまでして生きることを望む人ではない」と反対し、里見の来訪時には必死で呼びかけた。 教育ママであり、東教授の政治を支えようとする。 教授選の際に夫の煮え切らない態度を腹立たしく思う。 夫を差し置いて脚光を浴びる財前の存在を憎悪している。 鵜飼教授と対立しているため、くれない会副会長を降ろされる。 諸々のストレスから一度過呼吸のような症状で倒れるものの、里見の治療で落ち着いた。 鵜飼典江(鵜飼教授夫人・くれない会会長) 演 - 鵜飼教授夫人で、くれない会会長。 くれない会で権威を振るい 、夫の学内政治に協力している。 裁判では原告側の証人に立とうとする里見を妨害すべく妻である三知代を恫喝する。 ゴルフコンペの時に、グループの中に政子の名前が無かった時は、夫は鵜飼派にもかかわらず指摘するために典江を必死で追いかけたりと、実はいい人である。 後に政子の後任になる。 葉山昭子(葉山教授夫人) 演 - 葉山教授夫人で、くれない会会員。 野坂信子(野坂教授夫人) 演 - 野坂教授夫人で、くれない会会員。 教授選で野坂派が財前に票がいくように、典江が急に仲良くし始める。 家庭で何事も夫の許可がいるらしい。 弁護士 関口仁(弁護士・原告代理人) 演 - 第二章の裁判における遺族側の弁護士。 医療裁判を主に手掛けており、その経験から「医者は最低だ」との自論をもつ。 借金返済のために裁判を引き受けるが、東佐枝子と里見助教授らに心を動かされ、裁判に向き合うようになる。 控訴審勝訴後は、よし江・庸一母子に「佐々木さんの死は無駄にはならなかった」といい、佐枝子に「一緒にいるとあなたに甘えてしまう」と退職させる。 国平学文(弁護士・被告代理人) 演 - 第二章の裁判における病院側の弁護士。 その他 花森ケイ子(クラブのママで、財前の愛人) 演 - 財前が通うクラブ・アラジンの美人ママで愛人。 彼が教授へと上り詰める姿を楽しみながら見守っている。 彼を常に「五郎ちゃん」と呼べる唯一の存在。 実は、浪速大学医学部に籍を置いていた身で中退しており、五郎とはその時からの関係。 学生時代のみとはいえ医療に携わっていたため、彼の妻・杏子とは正反対に医学会の裏表にも詳しい。 財前又一(財前マタニティクリニック院長) 演 - 財前杏子の父で、五郎にとっては義父。 大阪市医師会では副会長を務める。 資産家である。 過去に自分が大学で教授になれなかったことから五郎に自分を重ね、賄賂など手段を選ぶことなく教授にする。 優秀な腕を持ちながら政治力を持とうとしない五郎を可愛いがり、彼の癌が手術不可能と診断された際には本当の病状公表を待ってほしいと頼んだり「良くなって一緒に夢を見よう」と穏やかに語りかける。 危篤時には原作同様、無理をさせすぎてしまったことを涙ながらに詫びていた。 里見の到着を待っていたかのように目を覚ました五郎を思いやり、里見を除く全員に退室を促す。 カツラを装着している。 後日談である特別版にも登場。 自身のクリニックの急変患者の付き添いで浪速大病院を訪れた際に柳原と再会する。 嫌味交じりではあるが壁を乗り越えてきた柳原の事を認め「将来浪速大の教授になる」と、気にかけている様子。 東佐枝子 演 - 東貞藏の一人娘。 東家で箱入り娘として育てられ、フランス語の大学院に通学する。 両親の持ってくる縁談を「結婚相手は自分で見つけます」と煙たがっている。 父をはじめ、大学病院で働く医師の姿に疑問を感じている。 その中で患者と真正面から向き合う里見の姿を見て、特別な感情を抱くが里見からは妻の友人だ、とはっきり告げられる。 第二章の裁判では遺族側の弁護士の援護をする。 控訴審勝訴後は、関口から自分の道を歩んでいってほしいと退職をいい渡され、財前の死後は彼のように、父のように、そして里見のように強く生きると里見にいった。 夫の研究には一切口出すことなく陰で支える存在。 くれない会主催の教授夫人の集まりなどに同行していた佐枝子と親しくなるが、後に夫と佐枝子の仲を嫉妬するようになる。 第二章での裁判では、家族より遺族を優先させた夫に愛想を尽かせ別居同然で実家に帰るも、夫の存在の大きさを改めて実感し、里見のもとに帰る。 里見好彦(里見脩二・三知代の息子) 演 - 里見脩二・三知代の一人息子。 喘息のため体が弱く、 運動会が嫌い。 医師として患者のために働く父の優しさを慕っている。 誕生日に講演会が入ってしまい、ふてくされるなど子供らしい所もあるが「お父さんはいつ教授になるの? 」、「お父さんも偉い教授になるんでしょう? 」と胸に突くことを聞くこともある。 岩田重吉(大阪市医師会会長) 演 - 財前又一とはただならぬ仲で医師会の有力者。 大阪市内に岩田内科を経営する院長。 鵜飼を教授から医学部長に押し上げた影の黒幕。 財前五郎をそれぞれ金の力で教授へと導いた張本人。 黒川きぬ(財前五郎の実母) 演 - 夫の死後、夫の残した遺産で高等学校まで出させた。 五郎の大学病院での仕事を誇りに思う一方で、院内の出世争いで無理をしているのではないかと常に心配している。 本人曰く「学士を取ったら」、「講師になれたら」、「助教授になれたら」会いに行くといわれているがその度に先伸ばしにされ、10年以上会っていないらしい。 現在は岡山の田舎で畑を営んでおり、農作物を定期的に送ってくれる。 五郎が気がかりで裁判所に赴くが、その際にたまたま傍聴にきていたケイ子と知り合う。 五郎の臨終には立ち会えなかったが、連絡を受けて大学病院を訪れて彼の遺体に労いの言葉をかけた。 マミ(ケイ子のクラブのホステス) 演 - 佐々木庸平 演 - 財前の誤診で死亡した人物。 家族で弁当屋を営む。 阪神タイガースの熱狂的ファン。 大の病院嫌い。 当初食道がんと診断されたが、実は原発巣から肺に転移しておりリンパ管炎症により術後1か月で死亡する。 佐々木よし江 演 - 佐々木庸平の妻。 里見が行った講演で夫はがんかもしれないと思い、浪速大学病院に夫を託す。 しかし、誤診で死に追いやった財前を許すことができず、民事裁判を起こす。 弁当屋が閉店した後は移動式店舗にて営業を続けている様子が描写されている。 佐々木庸一 演 - 佐々木庸平の一人息子。 金髪かつ不良のような言動の目立つ若者だが、裁判でボロボロになる母を支えようとする優しい性格の持ち主。 佐々木信平 演 - 佐々木庸平の弟。 義姉が起こした訴訟が敗訴になり、堪忍袋の緒が切れて金庫にある佐々木家の全財産を奪い、全社員で辞める。 葬儀屋社員 演 - 佐々木庸平の遺体を寝台車に載せて出発して間もなく、医学部長を含めた大勢の医者が見送っているのを見て医療ミスがあったと見抜き、同乗していた遺族に解剖をお願いするよう勧める。 小西みどり 演 - 物語の初盤で出てくる胃がんとすい臓がんを併発している人物。 みどりの夫 演 - 小西みどりの夫。 みどりの娘 演 - 小西みどりの娘。 林田加奈子(製薬会社のMR) 演 - 製薬会社の営業員。 担当である浪速大学病院にて営業中、廊下で倒れてしまい癌の全身転移が判明する。 大学病院から追い出されるようにホスピスに転院し、間も無く死亡する。 里見を慕うが、最後には煮え切らない態度に浪速大学を後にする。 その後間もなく転院先のホスピスで死亡した事が封書にて里見に伝えられることになる。 五十嵐修三 演 - 大手建設会社社長。 食道がんを患っていたが、財前の手によって完治する。 術後に1億円を寄付した。 平泉涼子(製薬会社のワルシャワ駐在員) 演 - 財前五郎がワルシャワで行われた国際医学会に出席した際の案内人。 河野正徳(弁護士・国平の上司) 演 - 安田太一(佐々木庸平に似た患者) 演 - 野田華子(柳原の見合い相手) 演 - 柳原の見合い相手で、杏子の学生時代の後輩でもある。 大阪地裁裁判長 演 - 大阪高裁裁判長 演 - (前半)、(後半) 特別版のみ 綿貫定男(財前の後任第一外科教授) 演 - 本編で財前に関わっていた柳原や金井を冷遇することなく、特に柳原に対しては後述する斎藤たかよへの告知をするように促すなど医師としての成長を期待している。 斉藤たかよ 演 - かつて財前五郎が食道癌の手術を執刀した老婦人。 夫を数年前に亡くし、子供もいなかったため身寄りがない。 最後の術後検診のために外来を受診した際に癌の再発と転移が判明し、柳原から告知を受ける。 告知された当初こそ動揺したものの、最終的には説明に納得して浪速大がんセンターでの治療を受け入れる。 見送りに来た柳原に時々顔を出してくれるように頼んだ。 ドラマ. 2020年2月17日閲覧。 スポーツニッポン社. 2013年10月1日. 2020年1月16日閲覧。 財前が入院している病棟を教えたのは、他でもない妻・杏子である。 そして五郎とっても危篤前に会話した最期の人物であり、彼女の胸の中で意識を失っている。 21話。 なお、この決定にはっきり反対していた東だけでなくそこに潜む鵜飼の本心を見抜いたのか金井からも睨みつけられた。 21話• 元々、夫・貞蔵は定年退職間近だったので彼の退職と同時に、くれない会も自然退会になるが、ゴルフコンペの時は鵜飼典江からあからさまないじめを受けている。 特にゴルフコンペの時は、自分と杏子を入れて17人という中途半端な人数を集め(わざとではないにしろ、1グループだけ5人にしたり、杏子を自分のにするなり方法があったにもかかわらず)対立する政子を仲間外れにするなど夫同様に腹黒い。

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