ドイツ本国でのベース価格は、11万2169ユーロ(約1350万円)と発表されている。 0リットル直6ターボに電動スーパーチャージャー パワートレインは、高性能な48Vのマイルドハイブリッド。 メルセデスAMGが新たに展開している「AMG 53」シリーズ車となる。 AMG 53シリーズでは、3. 0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせる。 加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御するなど、電気システムをハイパフォーマンスモデルのさらなるパフォーマンスの向上に積極的に利用する。 直列6気筒エンジンとこれらの新システムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようなスムーズでリニアな加速感や高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。 ISGは、エンジンと9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。 このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、およそ1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに畜電する。 エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現した。 48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。 また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。 アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。 さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。 これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にした。 ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25. 5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。 環境性能に関しては、NEDC(新欧州サイクル)計測による欧州複合モード燃費が11. メルセデスAMG専用の最新「MBUX」 2020年モデルでは、メルセデスAMG専用のデジタルインフォテインメントシステムの「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)に、最新版が搭載される。 ディスプレイや機能が、個別に設定できる。 ドイツ仕様には、ワイドスクリーンコックピット、ハードディスクナビゲーションシステム、タッチパッド、デジタルラジオなどを標準装備する。 「ハイ、メルセデス」と呼びかければ、音声アシストコントロールシステムが起動する。 「MBUXインテリアアシスト」と「MBUX ARナビゲーション」を、オプションで用意している。 《森脇稔》.
次の同モデルは2019年2月に発表され、同年5月以降にデリバリーが開始されたハイパフォーマンス4ドアクーペ。 さらに、「AMGダイナミックパッケージ」「フルレザー仕様」「ガラススライディングルーフ」「スペシャルマットペイント」というオプションが加わり、1766万1000円にまで跳ね上がります。 組み合わされるトランスミッションは、変速ショックとは無縁でいながらマニュアルモードではダイレクトな変速フィールを見せる9速ATです。 0Lの直列6気筒ツインターボを搭載 さらに、最高出力21PS(16kW) ・最大トルク250Nmを発生するモーター、オルタネーターとスターターの機能も兼ねるISGにより静かなエンジン始動が可能なほか、低速域ではモーターアシストもわずかに感じられ、街中ではスポーツモードを「コンフォート」にしておけば比較的ジェントルな走りも可能。 メルセデス AMG GT 4ドアクーペ「GT 53 4MATIC+」のインパネ さらに最もレーシーな「スポーツ+」にして山道を走り出すと、ドライバーを襲う圧倒的なトルク感と共に、ど派手なエキゾーストノートを響かせながらあっという間に加速していきます。 「GT 53 4MATIC+」のリヤエンド 「松」の「63 S 4MATIC」は4. コーナー手前ではブリッピングしながら素早い減速が可能で、後方にシートを備える4ドアであることを忘れさせるほどの旋回性能の高さも見せつけてくれます。 正直、公道の山道では、「コンフォート」モードでもモアパワーを抱かせることはなく、「スポーツ」でもパワステの手応えが増し、ブリッピングしながらコーナーを駆け抜けていきます。 ハイパフォーマンス志向の4WDで、公道の速度域なら当然ながら終始安定したコーナリングマナーに徹してくれる印象。 それでもハイスピードな旋回が可能で、痛快な走りが容易に引き出せます。 身長171cmの筆者がドライビングポジションを決めた後の席には、頭上にこぶし1つ分、膝前にこぶし2つ分強という十分な余裕が残ります。 さらに、意外なほど広いラゲッジスペースも用意され、大人4人に対応するロングツアラーというキャラクターも演じてくれます。 メルセデス AMG GT 4ドア クーペのラゲッジ 実際の使用シーンでは、後席に手荷物を置き、乗車は前席に大人2人までということが多そうではあるものの、先述したように、急なゲストにも対応してくれます。 「メルセデス AMG GT 4ドア クーペ」は、圧倒的な運動神経を備えながらも融通(実用性)も利く万能型スポーツ・グランドツアラーといえそうです。
次のこの記事のもくじ• | これでメルセデスAMG GT 4ドアクーペのラインアップはいったん完結? | AMG GT 4ドアクーペに「エントリーグレード」のGT43が登場。 これまで「GT53」、「GT63」、トップレンジの「GT63S」が公開されていますが、このGT43に採用されるエンジンは直6で、367馬力を発生します。 ちょっとややこしくなってきたのでAMG GT 4ドアのラインアップを整理するとこんな感じ。 なおトランスミッションはいずれも9速AMGスピードシフトですが、直6はトルコンベースのTCT、V8エンジンは湿式クラッチを用いたMCTとなっています。 1秒 レトロなホイールがなかなかナイス AMG GT43の駆動方式はほかグレードと同じく4WD(4MATIC)を採用し、GT53同様にエレクトリックモーターによる22馬力の「EQブースト」を活用可能。 面白いのはホイールで、これはほかモデルと異なって「ディッシュ」。 いわゆるモノブロック風デザインということになりますが、雰囲気的には「現代風」であるものの、ちょっとレトロな雰囲気もあっていいですね。 メルセデスAMG GT4ドアクーペはポルシェ・パナメーラを直接のライバルとして誕生していますが、そのルックスはまさに「4ドアクーペ」。 メルセデス・ベンツCLSとの共同開発ではあるものの、CLSよりも「クーペ的」で、そのルールラインがリアエンドを終点とするところにまで伸びているのが特徴です。 そのため「クーペ」を通り越してワゴン的な印象すら(角度によっては)受けますが、パナメーラよりはかなり広いカーゴスペースを持っているように見えますね。 なおトップレンジのAMG GT 63Sはニュルブルクリンクを7:30にて走行し、「ニュルブルクリンクでもっとも速いサルーン」の座へ。 つまりパナメーラよりも速いタイムを記録したことになりますが、販売面でパナメーラに一矢報いることになるのかは今後の報告を待ちたいところです。
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