お忙しいところ誠にご足労とは存じますが、〇〇にてお待ちしております。 お忙しいところお集りいただき、誠にありがとうございます。 「お忙しいところ」は電話もしくは対面の使用が多く、文中では柔らかな印象とさせたい場合に用いることが多い。 それぞれ大きな違いはなく、どれも「時間を割いてくれて助かるよ」というニュアンスの表現ですね。 家族や友達の間でも、「ごめんね」と「ありがとう」を忘れてはいけないように、日本人独特の表現とはいえ、忘れるわけにいかない言葉と言えますね。 ただし、ほぼ同じに見えるこれらも実は、「間違った使い方」があるため、事項で確認しましょう。 ご多用・ご多忙・お忙しいところの間違った使い方 「ご多忙」「お忙しいところ」の「忙」という漢字。 へんとつくりに分けると、「心(こころへん)」に「亡くす(なくす)」となりますね。 この「亡くす」は忌み言葉とされ、おめでたい場(結婚式など)では不適切なのです。 つまり、「ご多忙」「お忙しいところ」が不適切となるケースがあるため、最も無難な 「ご多用」という言葉をビジネスワードとして使うことが多いです。 ご多用・ご多忙・お忙しいところをさらに丁寧に言うと?.
次の「ご多用」の意味は、多い用事と書いて「用が多く忙しいさま」という意味です。 「ご多用中、誠に恐縮に存じますが」などと使います。 現代人は、誰しも忙しく毎日を送っているのではないでしょうか。 何かをお願いしたり、聞いて欲しいことなどをメッセージする時には、相手に対する気遣いや思いやりを持ちましょう。 少なくとも、読んでもらう人の時間を奪うことになりますので、相手が忙しい忙しくないには関わらずに思いやりの一言を添えるのはマナーです。 動詞としての「多用」という意味 形容詞としての「多用」は、忙しいという意味ですが、動詞としての「多用」は、「頻繁に使う」という意味です。 「同じ言葉を多用するのは不自然」や「ビックリマークやはてなマークを多用し過ぎるのはNG」などと使います。 「ご多用」は敬語として正しいか? 「ご多用」は敬語として正しいです。 「ご多用」を使う文章は、そもそも取引先や目上などに使われる言葉です。 多用に「ご」をつけて丁寧に表しているので、問題ありません。 目上や目下にとらわれないで、普通に使って大丈夫です。 年齢的に下であっても、取引先やあらたまった招待状や案内状には「ご多用」はむしろ積極的に使いましょう。 結婚式の招待状に使えるか? 結婚式の招待状に「ご多用」は使えます。 招待したい人に向けて「忙しいことは承知しているがぜひとも出席して欲しい」という気持ちを丁寧に伝えるには「ご多用」を使うと良いでしょう。 例文としては「ご多用のところ、誠に恐縮ではございますが何卒ご出席くださいますようお願い申し上げます。 」や「ご多用中とは存じますがぜひご臨席賜りますようご案内申し上げます。 」などです。 「ご多用」の例文は? ご多用は、どのように使えば良いのでしょうか。 使い方や文章がよく分からないという人のために、具体的な例文を上げてみますので参考にしてください。 「ご多用のところ」例文 ビジネスシーンでは「ご多用」は頻繁に使うフレーズです。 ビジネスシーンでは、何かをお願いすることが多いので、メールや文書で便利に使えます。 「ご多用のところ誠に恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。 」というように使いましょう。 返信が早く欲しい場合には「ご多用のところ、大変恐れ入りますが〇日までにご返信賜りますようお願い申し上げます。 」と添えましょう。 「ご多用とは存じますが」例文 「ご多用のところ」と意味は全く同じですが、こちらを使うとより丁寧になります。 すこし回りくどい気がしますが「存じます」を使えば上品なイメージとなります。 書類を送る際の添付文書などには「ご多用とは存じますが、ご査収くださいますようお願い申し上げます。 」のような使い方をします。 「ご多用の折り」は使えるか? 「ご多用」の使い方は「ご多用中」や「ご多用のところ」などと使われることが多いですが、他にも「ご多用の折り」という使い方があります。 「折り」とは、機会・時・季節・時節・場合・状況を指す言葉です。 「折り」の使い方には「寒さ厳しき折り、くれぐれもご自愛くださいませ。 」のように使います。 その時のシチュエーションに合わせて使うと良いでしょう。 「ご多用中のところ」は間違い? 「ご多用中のところ」という使い方は、間違いです。 「中」と「ところ」の言葉が重ねってしまっているのがお分かりでしょうか。 これは、重言(じゅうげん・じゅうごん)と言って「頭が痛い」というべき所を「頭痛が痛い」といっているのと同じです。 これを使う場合は「ご多用中、誠に恐縮ではございますが」や「先日は、ご多用にも関わらずご出席いただき、ありがとうございました。 」のような使い方をします。 「ご多用」は文章のどこで使えばいいの? 「ご多用」を使う場合には、文章の書き始めに使う場合と文章の最後の締めに使う場合があります。 では、どのような時にどう使えば良いのかを解説します。 文章の冒頭で使う場合 ビジネスメールでは、いつも忙しくてなかなかつかまらない相手なら冒頭で「ご多用中、失礼いたします。 」や「ご多用のところ申し訳ございません。 」とまず簡単に前置きしてから、すらっと本題に入りましょう。 ビジネスメールでは、時候の挨拶はいりません。 最初の言葉は「お世話になっております。 」で良いでしょう。 余りにも丁寧すぎるまどろっこしい文章は必要ありません。 例文としては「お世話になっております。 ご多用中、失礼いたします。 」この後、簡潔に本題を書きましょう。 結びの文には、「恐縮ではございますが、ご返信をお待ちしております。 」と返信して欲しい事を端的に伝えます。 返信が必要ない場合にも「ご返信は不要です。 」ときちんと伝えることはマナーです。 細かい事をいえば、いつまでに返信が欲しいと書いてあげると親切です。 文章の締めに使う場合 文章の締めに使う場合は、送る相手に余裕がありそうな時です。 結婚式やイベントの招待状、PTA総会などの案内状などは、文章全体の最後で使います。 それからビジネスメールやビジネス文書でも締めの言葉として使います。 例文としては「ご多用中、誠に恐縮ではございますが何卒よろしくお願い申し上げます。 」などがあります。 番外編「万障お繰り合わせの上」は失礼か? PTA総会の案内状などでは、「ご多用とは存じますが万障お繰り合わせの上ご出席ください。 」というフレーズをよく目にします。 これに違和感を持つ人もいることも知っておきましょう。 直訳すると「忙しいとは知っていますがいかなる障害があっても調整して出席してください。 」となります。 「万障お繰り合わせの上」は強制力のある強い言葉なので、せっかく「ご多用とは存じますが」と丁寧にいった後の文章のニュアンスが統一されません。 多くの人が普通に使っているので浸透してしまっていますが失礼だと感じる人もいます。 本来であれば「ご多用とは存じますが、ぜひともご出席くださいますようお願い申し上げます。 」や「ご多用の折、恐縮ですが多くの皆様のご参加をお待ちしています。 」とした方が文章全体が柔らかく統一され自然です。 万障繰り合わせの上と招待状が来ても、都合が悪ければ丁重にお断りして良いでしょう。 「ご多用」と「ご多忙」の違いは? 「ご多用」の類義語には、多忙(たぼう)・ 多事(たじ)・ 繁多 はんた ・ 繁用 はんよう ・ 忙殺 ぼうさつ があります。 どれも同じような意味ですが、繁多は「忙しく煩わしいさま」を、忙殺は「忙しいの最上級」を意味します。 予備知識として、同じ意味の四文字熟語には「多事多端(たじたたん)」「東奔西走(とうほんせいそう)」「応接不暇(おうせつふか)」「造次顛沛(ぞうじてんぱい)」があります。 多事多端の例文としては「あまりにも多事多端で肝心な用事をすっかり忘れてしまった。 」があります。 東奔西走とは、忙しく東へ西へと走り回る様子のことで、目的を達成した時に使います。 東奔西走と類義語には「南行北走(なんこうほくそう)」があります。 応接不暇とは、同じ忙しいでも「忙しすぎて対応できない」という意味です。 造次顛沛とは「造次」は慌ただしい様子のこと「つまづいて倒れた時でも、仁を忘れずに行動をする。 」という意味です。 文章の基本が分かるおすすめ本12選 著者は「文章は書く前の思考と準備で決まる」と主張しています。 これは、分かりやすいく説得力のある魅力的な文章を書くためのトレーニング法の本です。 分厚い本で読み応えがあり、いつでもどこでも道具なしで実践できる内容です。 読んだだけではなく、実践することで文章力が身に付きます。 正直、こういったセミナーや教材にウン十万円使いましたが、1000円台でそのノウハウを手に入れることができるなんて。。。 なんか、コンテンツマーケティングとか、ライティングが上手くなると言いながら、結局フタを開ければ精神論的な本や教材が多いなか、この本は理論的なことは極力避け、具体的なノウハウをわかりやすく書いてくれています。 語彙力がないまま社会人になってしまった人へ 現代では、ビジネス文書やビジネスメールは頻繁に使われています。 電話よりも文書やメールの方が多いのではないでしょうか。 顔が見えないメールや文書では、相手への気遣いは言葉で表さないと伝わりません。 その言葉が意図にはなくとも攻撃的になっていたり、言葉の使い方や意味が分かっていないと恥をかくばかりか相手を怒らせてしまう事さえあり得ます。 当然ですが、仕事においてもプライベートでも相手に対する気遣いは忘れてはいけません。 せわしない現代では、電話よりメールの方がいつでも読め、返信も都合のつく時間に返せるというメリットがあります。 顔が見えない文書やメールだからこそ、失礼のないように送りましょう。 たとえ電話であっても「今、お時間大丈夫ですか。 」の一言を添えましょう。 「ご多用」は、日常でもビジネスシーンでも便利に使う事のできる言葉です。 意味や使い方を知ったら、実際に使ってみましょう。 ドライバーの仕事情報を探す 現在転職先にトラックドライバーを考えている方は豊富なドライバー求人を案件を持つドライバーワークスへ!.
次のお忙しいところ恐縮ですがの意味とは? お忙しいところ恐縮ですがの意味とは「忙しい時に申し訳ないのですが」 お忙しいところ恐縮ですがの意味とは「忙しい時に申し訳ないのですが」という意味です。 お忙しいところ恐縮ですがという言葉は、相手に何かのお願いをする時に使うケースがほとんどであると言われています。 お忙しいところ恐縮ですがは、ビジネスシーンなどで使われることが多いと言われています。 仕事をする際には周囲の人と協力しながら仕事を進めなければいけないケースが多いことから、相手に書類の確認を依頼したり、他の人が担当している業務の対応を依頼することがあります。 そういった時に「お忙しいところ恐縮ですが」という前置きをすることで円滑に物事を依頼することができると言われています。 逆に「お忙しいところ恐縮ですが」という前置きをせずに、「この書類を今週中に読んでおいてください」とだけ伝えてしまうと、相手に良くない印象を与える恐れがあると言われています。 相手に良くない印象を与えてしまうと、その後の仕事がやりづらくなることから、相手を気遣って丁寧に依頼をするときに役立つ言葉です。 お忙しいところ恐縮ですがの「恐縮」の意味とは「恐れを感じること」 お忙しいところ恐縮ですがという言葉に含まれる「恐縮」の意味は、恐れを感じることです。 恐縮という言葉には恐れを感じるという意味があることから、相手に対して申し訳ない気持ちやありがたいと感じる気持ちを表現する時に使われます。 そのため恐縮という表現は、相手に謝罪する時や感謝の気持ちを伝える時に使われます。 こういった意味合いのある恐縮という言葉の前に「お忙しいところ」という言葉を付けることで、「お忙しいところ申し訳ないのですが」といった表現になります。 お忙しいところという表現を使うことを考えると、後ろに続く恐縮という言葉が感謝の気持ちを伝える意味になることはほとんどないと言われています。 ちなみに、お忙しいところ恐縮ですがという表現は、相手が忙しくなくても使われるケースが多く見受けられます。 相手が暇であっても、お忙しいところ恐縮ですがという言い方をすることで、相手に対する気遣いや丁寧に接する気持ちを表現するために使われると言われています。 お忙しいところ恐縮ですがという表現はビジネスシーンで使われることが多く、その中ではメールでのやりとりの方が適しているケースも多々あります。 メールでのやりとりは文字として記録に残るので、後から確認できるというメリットもあります。 そのためメールで返信をお願いしたいケースがあります。 そういう時に「お忙しいところ恐縮ですがメールでご返信いただけますでしょうか」と伝えることでメールでのやりとりを希望しているということを伝えられます。 ちなみに相手からの返答がない時にはご返答という言葉を使って返信の催促をすることができます。 以下の記事では、ご返答の意味や使い方について紹介しているのでぜひ合わせてご覧ください。 早く返信が欲しい際に送る催促メールの書き方などについてもお伝えしています。 お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたしますという表現は、お願いをする前に使われることもありますが、お願いをした後に使われることもあります。 お願いをした後に、お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたしますと伝えておくことで、相手に気持ち良くお願い事を聞いてもらえるケースは多いと言われています。 逆にお願いをする時には丁寧に話していたのに、お願いを聞き入れてもらった後の態度がぶっきらぼうになると良くない印象を与えてしまう恐れがあります。 そういったことが無いように、お願いを聞き入れてもらった後の相手に対する気遣いを示す際の表現として「お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたします」という使い方がされることが多いと言われています。 ご多忙中という表現は、自分よりも上の立場にいる人が忙しくしている様子を表す際に使われるフレーズです。 お忙しいところ恐縮ですがといった表現よりも「ご多忙中と存じますが」と伝えた方が、よりかしこまった丁寧な表現になることから、自分よりも上の立場にある人やメールなどでも使われることが多いと言われています。 存じますがという表現は固い言い方に思われますがメールでのやりとりの場合には好まれる傾向があります。 メールでは表情や声色などで相手に対する敬意や気遣いを示すことができないため、存じますがといった固い敬語表現が使われるケースが多いと言われています。 ちなみに存じますがには、思いますがという意味があります。 「ご多用中」という表現は、「ご多忙中」とほぼ同じ意味で使われます。 そのため、自分よりも上の立場にいる人が忙しくしている様子を表す際に使われます。 「ご多用中大変恐縮なのですが」という表現には、「大変」という言葉が使われていることから、相手に対して恐れ入る様子を顕著に表したフレーズであると言われています。 そのため、「ご多用中大変恐縮なのですが」という表現には「お忙しくされているところに本当に申し訳ないのですが」といった意味合いになります。 「ご多用中大変恐縮なのですが」という表現を使う状況を例に挙げると、自分よりも上の立場の人が忙しくしている時に、自分のミスのせいで仕事を増やしてしまった場合などです。 こういった際には心から申し訳ないという気持ちを表すために「ご多用中大変恐縮なのですが」という表現が使われることが多いと言われています。 「bother」という英語表現には「煩わせる」、「悩ませる」といった意味合いがあります。 そのため「Sorry to bother you」という英語表現をすることによって、「あなたの手を煩わせてしまうことを申し訳なく思います」といった気遣いを示すことができる英語表現であると言われています。 このように相手のことを気遣う様子を表す言葉に「配慮」という表現があります。 お忙しいところ恐縮ですがという表現と同様に、配慮という言葉もビジネスシーンで使われるケースが多いことから、正しい意味や使い方を理解しておくと役立ちます。 以下の記事には配慮という言葉の意味や使い方などを詳しくお伝えしているので、ぜひ合わせてご覧ください。 「interruption」という英語表現には「中断」、「妨害」といった意味合いがあります。 「Excuse me for」というフレーズは「~について申し訳ない」といった意味合いになることから、「the interruption」の前に「Excuse me for」と付けることで、「邪魔をしてしまって申し訳ないのですが」といった意味合いになります。 日本語のニュアンスを英語表現として伝える場合には、意味合いを損なわないように注意する必要があると言われています。 丁寧に伝えようという気持ちはあるのに、言い方を間違えてしまうことで相手を不快にさせてしまわないように注意が必要です。 お忙しいところ恐縮ですがをうまく使いこなしましょう お忙しいところ恐縮ですがという表現は、相手に対してお願いをする時に重宝するフレーズであると言われています。 ビジネスシーンにおいては相手への気遣いや敬意を表すことはとても大切です。 そのためお忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたしますなどを最後に伝えると、良い形で会話を終われることがあります。 お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたしますなどのフレーズの他にも、ご多忙中と存じますがといった表現なども取り入れるとワンパターンな言い回しにならないと言われているので使い分けていきましょう。 周囲の人と円滑な人間関係を築いて仕事をスムーズに進めるためにも、お忙しいところ恐縮ですがや類語のご多忙中と存じますがなどをうまく使いこなしましょう。
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